JPS6241954Y2 - - Google Patents

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JPS6241954Y2
JPS6241954Y2 JP306786U JP306786U JPS6241954Y2 JP S6241954 Y2 JPS6241954 Y2 JP S6241954Y2 JP 306786 U JP306786 U JP 306786U JP 306786 U JP306786 U JP 306786U JP S6241954 Y2 JPS6241954 Y2 JP S6241954Y2
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slag
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heat
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JP306786U
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は溶融物運搬用車鍋に係り、特に鍋車内
に受け入れた高温溶融物を保温できるようにした
溶融物運搬用鍋車に関する。
従来の技術 製鉄所の高炉からは溶融状高炉スラグ、転炉か
らは溶融状転炉スラグ、電気炉からは溶融状電気
炉スラグがそれぞれ多量に生成される。この溶融
状スラグの処理方法としては、これを広大な敷地
に放流して冷却後、ブルドーザなどで掘り起こ
し、適当な大きさに破砕し、スラグ砕石(徐冷ス
ラグ)や埋立資材として利用したり、スラグ砕石
に必要に応じて成分調整材を添加し、電気炉、キ
ユポラなどで再溶融し、溶融物を繊維化してロツ
クウールを製造する方法がある。また、溶融状高
炉スラグに水を噴射して急冷破砕し、水砕スラグ
として高炉セメント、地盤改良材などに利用する
方法もある。
これら従来のスラグの処理方法は、材料資源と
しての有効利用にのみ着目しており、溶融スラグ
の持つ莫大な顕熱を回収又は利用してエネルギー
資源として活用することには留意されていない。
かかるエネルギー資源としての活用の観点か
ら、溶融状高炉スラグを空気などの冷却媒体と接
触させてスラグを小粒状に砕くとともに、スラグ
の顕熱を熱空気や水蒸気として回収する方法が提
案された。また、前述のロツクウールの製造に際
し、スラグ砕石の替りに高温溶融状スラグを使用
し、原料の溶融に必要な電気やコークスのエネル
ギーを節減するプロセスも開発されている。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、溶融スラグの運搬に使用される
鍋車は、高炉などで生成された直後の高温スラグ
(約1500℃)を冷却場まで運搬するだけの役割を
果すものであつたため、鍋車には高温スラグを保
温するための手段は何ら装備されていなかつた。
そのため、高温溶融スラグの持つ大きな顕熱をエ
ネルギー資源として利用したいような場合や、溶
融スラグを徐冷せずにそのまま加工したいような
場合に、上記鍋車を利用したのでは運搬する際の
鍋車の上部開口からの熱の発散量が大きく、溶融
スラグの温度が急激に低下してしまい、上記溶融
スラグの持つている顕熱を有効に利用することが
できなかつたり、加工する際に、再加熱に要する
エネルギー量が増加するという問題点があつた。
なお、上記問題点は、高炉から生成される溶融
スラグに限らず、例えば転炉からの転炉スラグ、
合金鉄精錬炉からのスラグ、溶融鉄や、アルミニ
ウムなどの溶融非鉄金属を従来の鍋車で運搬する
際にも同様の問題があつた。
本考案は、上記従来の問題点に着目してなされ
たものであつて、その目的とするところは、高炉
等から排出された直後の高温溶融物の顕熱を有効
に利用すべく、溶融物を運搬するための鍋車に保
温蓋を設け、この保温蓋によつて溶融物からの熱
放散を有効に防止できるようにした溶融物運搬用
鍋車を提供することにある。
問題点を解決するための手段 本考案は上記目的達成のために、溶融スラグ収
納鍋の上部開口全域が、一対のヒンジを支点とし
て開閉する耐火断熱材が裏打ちされた大蓋で覆わ
れ、この大蓋の一部には溶融スラグの注入口が開
設され、該注入口にはその両側縁部に沿つて形成
されたガイドレールをスライドして開閉する小蓋
を備えてなる溶融物運搬用鍋車を手段としてい
る。
実施例 以下、添付図面に基づいて本考案の実施例を詳
細に説明する。
第1図は、本考案に係る鍋車1を鋳床2の下面
側に配置し、高炉3から排出される溶融スラグを
鋳床2に設けたスラグ樋4に導き、更にスラグ樋
4から鋳床2に穿設したスラグ排出口5を介して
鍋車1内に流し込む場合の状態を示したものであ
る。
上記鍋車1は、第1図乃至第4図に示すように
従来と同様、車輪6を有する台車7の両側部に立
設された支持台8a,8bに、該支持台8a,8
bから伸びる支持アーム9a,9bを介して上部
に開口11を有する鍋10が支持されており、こ
の鍋10は上記支持台8a,8b内に装備された
駆動部等により、台車7に対して90度〜120度程
度傾斜するように回動可能となつているが、従来
と異なり、上記鍋10の上端部には鍋10の上部
のの開口11を覆う保温蓋12が装着されてい
る。
この保温蓋12は、鍋10の開口11と略同じ
大きさに形成された大蓋13と、この大蓋13の
一部に設けられた溶融スラグ注入用の注入口14
を開閉する小蓋15とで構成され、この小蓋15
は、上記注入口14の両側縁部に沿つて形成され
るガイドレール16a,16bに小蓋15の両側
フランジ部17a,17bが摺動可能に嵌合され
た構造となつている。そのため小蓋15は、その
上面に取付けられたフツク支持部18にワイヤ付
フツク(図示せず)を引掛け、適宜の駆動手段で
ワイヤ(図示せず)を引張ることによつて、上記
ガイドレール16a,16bに沿つて大蓋13上
をスライド移動し、上記注入口14を開閉するこ
とができる。小蓋15を開閉する必要があるの
は、鋳床2の下面側において高炉3から排出され
る溶融スラグを鍋車1内に流し込む場合であるの
で、一般的に鍋車1の上端部と鋳床2との間隔が
狭い現状においては、上記スライド式の開閉手段
が有効であるといえる。
また上記保温蓋12は、鉄蓋の裏面側に耐火断
熱材19が裏打ちされた構造となつている。この
耐火断熱材19の裏打ちは、鉄蓋の裏面全体にY
字状スタツド20を所定間隔毎に多数立設し、こ
のスタツド20に不定形の耐火断熱材又は繊維状
のセラミツクフアイバ等を支持固定させたもので
あり、このスタツド20への支持固定により衝撃
や熱収縮によつて耐火断熱材19が鉄蓋から剥離
するのを防止している。この耐火断熱材19は大
蓋13および小蓋15の両方に裏打ちされてお
り、この耐火断熱材19によつて保温効果がより
一層向上すると共に、鉄蓋の耐久性を良くしてい
る。因みに、保温蓋を備えていない従来の鍋車と
本考案に係る鍋車との保温効果を比較すると、本
考案の場合は約20%の放熱量を減少させることが
できる。また、保温蓋12における耐火断熱材1
9の裏打ちに限らず、必要に応じて鍋10の外側
壁にも不定形耐火断熱材をライニングしてもよ
く、この場合には更に保温効果を増大させること
ができる。
なお、大蓋13の開閉は、大蓋13の一端と鍋
10の側壁上端部との間に設けられた一対のヒン
ジ21a,21bを支点として行なわれるが、こ
の大蓋13はその周縁を本実施例のように鍋10
の上端周縁部に当接させてもよく、また周縁を鍋
を10の上端周縁部に嵌り込ませてもよい。
従つて、上記構成からなる鍋車1を利用して高
炉3から排出される溶融スラグを運搬する場合に
は、第1図に示すように、鋳床2下面側の所定位
置に鍋車1を配置し、小蓋15をスライド移動さ
せて大蓋13に設けられた注入口14を開放す
る。この状態で高炉3から排出される溶融スラグ
をスラグ排出口5から注入口14内に流し込み鍋
10内に収納する。そして、所定量注入した後
に、再び小蓋15をスライド移動させて注入口1
4を閉塞し、鍋10内に収納された溶融スラグを
保温した状態で運搬する。そして、例えば、溶融
スラグの持つ顕熱を蒸気発生、発電等に利用する
場合には、高温スラグの熱回収場所まで運搬した
後、大蓋13の上面に設けた一対のフツク掛け部
22a,22bにワイヤ付フツク(図示せず)を
引掛け、適宜の駆動手段でワイヤ(図示せず)を
引張つて、ヒンジ21a,21bを中心に小蓋1
5を含む保温蓋12を開放すると共に、鍋10を
傾動させて鍋10内の溶融スラグを所定量ずつ流
し出す。そのとき、溶融スラグに大量の空気を吹
き付けて溶融スラグを急冷し、その時の熱交換作
用により発生する大量の熱風を回収し、次の発電
工程に移す。上記溶融スラグは鍋車1により運搬
されてくる途中、保温蓋12の効果により温度低
下が防止されるので、上記熱回収を効果的に行な
うことができる、尚、空気が急冷された溶融スラ
グは小粒状の風砕スラグとして種々の産業用材料
に用いられる。また、溶融スラグを冷却せずに溶
融状態のままロツクウール等に加工する場合に
も、保温蓋12の効果により熱を逃がさないよう
にして次の加工工程まで運ぶことができ、再溶融
に費やす電熱量を大幅に節約することができる。
上記実施例では高炉等から排出される高温溶融
スラグ運搬用に鍋車について説明したが、溶融ス
ラグに限定されることなく、溶融鉄、溶融非鉄金
属などの運搬用鍋車についても本考案を適用でき
ることは勿論である。また、大蓋の一部に設けら
れた注入口の形状および注入口を開閉する小蓋の
開閉手段も上記実施例に限定されないことは勿論
である。
効 果 以上説明したように、本考案に係る溶融物運搬
用鍋車によれば、鍋の上部開口を大蓋と小蓋とで
構成される保温蓋で密閉するようにしたから、溶
融物を鍋内に流し込む場合には小蓋を開放すると
いう簡単な手段で従来と同様に溶融物を注入する
ことができる他、運搬時には保温蓋によつて溶融
物の保温が可能となるので、溶融物のもつ大きな
顕熱を有効に利用できるといつた効果を奏するも
のである。また、小蓋は大蓋の上面に沿つてスラ
イド可能に開閉できるので、これまでの蓋を備え
ない鍋車と同様、限られた狭い場所での溶融スラ
グの受け入れ作業が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る鍋車を利用して高炉から
の溶融スラグを受け入れる場合の概略図、第2図
は本考案に係る鍋車の斜視図、第3図は小蓋を閉
じた状態の第2図中−線断面図、第4図は小
蓋を閉じた状態の第2図中−線断面図であ
る。 1……鍋車、10……鍋、12……保温蓋、1
3……大蓋、14……注入口、15……小蓋、1
9……耐火断熱材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 溶融スラグ収納鍋の上部開口全域が、一対のヒ
    ンジを支点として開閉する耐火断熱材が裏打ちさ
    れた大蓋で覆われ、この大蓋の一部には溶融スラ
    グの注入口が開設され、該注入口にはその両側縁
    部に沿つて形成されたガイドレールをスライドし
    て開閉する小蓋を備えてなる溶融物運搬用鍋車。
JP306786U 1986-01-16 1986-01-16 Expired JPS6241954Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP306786U JPS6241954Y2 (ja) 1986-01-16 1986-01-16

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JP306786U JPS6241954Y2 (ja) 1986-01-16 1986-01-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61133536U JPS61133536U (ja) 1986-08-20
JPS6241954Y2 true JPS6241954Y2 (ja) 1987-10-27

Family

ID=30477339

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JP306786U Expired JPS6241954Y2 (ja) 1986-01-16 1986-01-16

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JPS61133536U (ja) 1986-08-20

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