JPH0649707B2 - 3−ピリジニウムメチルセフエム誘導体 - Google Patents

3−ピリジニウムメチルセフエム誘導体

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JPH0649707B2
JPH0649707B2 JP60040873A JP4087385A JPH0649707B2 JP H0649707 B2 JPH0649707 B2 JP H0649707B2 JP 60040873 A JP60040873 A JP 60040873A JP 4087385 A JP4087385 A JP 4087385A JP H0649707 B2 JPH0649707 B2 JP H0649707B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、セフアロスポリン系抗生物質の新規合成中間
体に関する。
(従来技術) (6R,7R)−7−アミノ−3−(1−ピリジニウム
メチル)−3−セフエム−4−カルボキシレート(I)は
重要な合成中間体であるが、その塩類としては、例え
ば、特開昭56-12397号公報において、二塩酸塩、二塩酸
塩・二水和物、および一過塩素酸塩、また特開昭60-137
93号公報において、一塩酸塩・一水和物などが知られて
いる。
しかしながら、これらの塩類よりセフアロスポリン系抗
生物質を製造する場合は、塩類の中和・脱水および7位
アシル化のために大量の試剤が必要であり、また塩類の
安定性や反応性が乏しい場合があり、必ずしも満足のゆ
く結果が得られない場合があつた。
本発明者らは、上記欠点を克服すべく、鋭意検討した結
果、本発明を完成するに至つた。
(発明の構成) すなわち、本発明は、結晶性が優れ、安定であり、また
7位反応性良好な(6R,7R)−7−アミノ−3−
(1−ピリジニウムメチル)−3−セフエム−4−カル
ボキシレート・一ホウフッ化水素酸塩・無水物を提供す
るものである。
本発明の化合物は次の方法のどれかによつて製造するこ
とができるが、これらはそれ自体本発明の別の態様を形
成する。
(A)(6R,7R)−7−アミノ−3−(1−ピリジニ
ウムメチル)−3−セフエム−4−カルボキシレート
(I)を含有する中性水溶液に過剰のホウフツ化水素酸水
溶液を加え、次いでイソプロピルアルコールを加え、晶
析させるか、あるいは (B)化合物(I)の塩酸塩類を水に溶解し、過剰のホウフツ
化水素酸水溶液を加え、次いでイソプロピルアルコール
を加え、晶析させる、 ことからなる方法により製造される。
上記方法(A)および(B)で使用されるホウフツ化水素酸水
溶液は、市販の42%水溶液で充分であり、その濃度の
まま、あるいは更に水で稀釈して使用される。
かかるホウフツ化水素酸水溶液の使用量は化合物(I)と
等モル以上あれば充分であるが、好適には2モル以上で
ある。
イソプロピルアルコールの使用量は、特に限定されない
が化合物(I)1部に対し20部以上が好適である。
上記方法(B)で使用される水の使用量は化合物(I)の塩酸
塩類を溶解する量であれば特に限定されず、通常1〜1
0倍が好適である。
上記方法(A)および(B)では、有機溶媒またはイソプロピ
ルアルコールを加えることにより速みやかに晶析が起こ
る。かくして析出物を室温下、あるいは冷却下、濾過す
ることにより高収率かつ高純度に目的物を得ることがで
きる。
(発明の効果) 本発明のホウフツ化水素酸塩は極めて安定な化合物であ
る。例えば、本化合物をガラス密栓下、60℃一週間虐
待しても、ほとんど含量低下は認められない。しかしな
がら、特開昭56-12397号公報に記載されている二塩酸塩
は同一条件下ほとんど分解した。
本発明の一ホウフツ化水素酸塩は、セフアロスポリン系
抗生物質の製造中間体として有用である。例えば、化合
物(I)の一ホウフツ化水素酸塩を 式 (式中、R2およびR3は同一または異なり、水素原子あ
るいは保護基を表わし、R4は水素原子またはアルカリ
金属を表わす) で表わされる化合物もしくはそれに相当するアシル化剤
と反応させ、続いて必要ならば保護基を除去することに
より特開昭58-174386号公報記載の化合物が製造され
る。
つぎに実施例および参考例をあげて、本発明の方法を説
明する。
実施例1 (a)7β−〔D−5−(イソブチルオキシカルボニル)
アミノ−5−カルボキシバレルアミド〕−3−(1−ピ
リジニウムメチル)−3−セフエム−4−カルボン酸・
モノナトリウム塩: 7β−〔D−5−(イソブチルオキシカルボニル)アミ
ノ−5−カルボキシバレルアミド〕−3−アセトキシメ
チル−3−セフエム−4−カルボキシレート35.4gに水
15m、ピリジン11.1m、炭酸水素ナトリウム5.76g
およびヨウ化ナトリウム51.4gを加え、60℃の水浴上
で5.5時間攪拌した。同温に保ちアセトン60mを加
え、反応混合物を溶解し、アセトン4.5に注加した。
析出物を濾取し、アセトンで洗浄し、減圧乾燥し、標記
化合物を41.1g得た。
この粗生物10gをダイヤイオンSP-207(三菱化成製)
のカラムクロマトに付し、水−アセトニトリル混液で溶
出させ、主区画を減圧濃縮した。残渣を少量の水に溶か
し、アセトン2に注加し、標記化合物4.9gを得た。
(b)(6R,7R)−7−アミノ−3−(1−ピリジニ
ウムメチル)−3−セフエム−4−カルボキシレート・
−ホウフツ化水素酸塩: 7β−〔D−5−(イソブチルオキシカルボニル)アミ
ノ−5−カルボキシバレルアミド〕−3−(1−ピリジ
ニウムメチル)−3−セフエム−4−カルボン酸・モノ
ナトリウム塩4.9gにジクロルメタン70m、N,N−
ジメチルアニリン9.5g、およびトリメチルクロルシラ
ン8.5gを加え30〜34℃で一時間攪拌した。次いで
−30℃に冷却して、五塩化リン6.1gを加え−25℃
で一時間攪拌した。この溶液を−35℃に冷却した1,
3−ブタンジオール12gとジクロルメタン90mの
混液に−30℃を保持しつつ加え、更に一時間かけて0
℃まで昇温した。析出物を濾取し、ジクロルメタンで洗
浄した。得られた湿体を14%ホウフツ化水素酸水溶液
16mに室温下溶解させる。次いで、5℃に冷却し、
イソプロピルアルコール80mをゆつくり滴下する。
析出物を濾取し、イソプロピルアルコールで洗浄し、五
酸化リン上で、一晩室温下減圧乾燥し標記化合物2.35g
を得た。
水分含量 1.2%(カール・フイツシヤー水分気化法) C13H14N3O3SBF4+1.2%水としての計算値 C40.69,H3.81,N10.95,F19.80,Cl0 実測値 C40.37,H3.69,N10.82,F16.59,Cl0 本品を50℃5時間減圧乾燥したときの水分含量0.6%
(カールフイツシヤー水分気化法)であつた。
融点190〜200°(br.decompd) 示差熱分析によると本品は190〜200℃に唯一のピーク
(発熱)を示し、またニツケルをフイルターとするλ=
1.542Åの銅X線を用いた粉末X線回折は以下の表1の
特性を示した。
実施例2 (a)7β−〔D−5−(フエノキシカルボニル)アミノ
−5−カルボキシバレルアミド〕−3−(1−ピリジニ
ウムメチル)−3−セフエム−4−カルボン酸・モノナ
トリウム塩: 7β−〔D−5−(フエノキシカルボニル)アミノ−5
−カルボキシバレルアミド〕−3−アセトキシメチル−
3−セフエム−4−カルボキシレート9gに水9mと
炭酸水素ナトリウム1.4gを加え溶液とした。次いで、
ピリジン2.7mとヨウ化ナトリウム25.2gを加え、60
℃の水浴上で2時間40分加熱攪拌した。同温でアセト
ン20mを加え、別のアセトン2に注加し析出物を
濾取し、アセトン洗浄し、粗生成物10.2gを得た。
この粗生成物を実施例1(a)と同様にダイヤイオンSP-20
7でクロマト精製し、標記化合物6.1gを得た。
(b)(6R,7R)−7−アミノ−3−(1−ピリジニ
ウムメチル)−3−セフエム−4−カルボキシレート・
−ホウフツ化水素酸塩: 7β−〔D−5−(フエノキシカルボニル)アミノ−5
−カルボキシバレルアミド〕−3−(1−ピリジニウム
メチル)−3−セフエム−4−カルボン酸・モノナトリ
ウム塩2.02gにジクロルメタン15m、N,N−ジメ
チルアニリン2.66m、およびトリメチルクロルシラン
2.65mを加え、室温下一時間攪拌し、次いで黄色澄明
反応液を−30℃に冷却して五塩化リン2.19gを加え、
−30〜−25℃に一時間攪拌した。この反応液を1,
3−ブタンジオール3.2gとジクロルメタン20m
の−40℃に冷却した混液に−30℃以下で注加し、一
時間かけて0℃まで昇温した。反応混合物に42%ホウフ
ツ化水素酸水溶液7.5mを加え、析出物を攪拌溶解し、
水層を分離する。有機層は少量の42%ホウフツ化水素酸
水溶液で洗つた。水層を合し氷冷下イソプロピルアルコ
ール80mをゆつくり滴下した。
析出物を濾取し、標記化合物0.74gを得た。
本品は、IRおよび粉末X線回折パターンが実施例1
(b)で得たものと一致した。
実施例3 (a)7β−〔D−5−(p−メトキシカルボニル)ベン
ズアミド−5−カルボキシバレルアミド〕−3−(1−
ピリジニウムメチル)−3−セフエム−4−カルボン酸
・モノナトリウム塩: 7β−〔D−5−(p−メトキシカルボニル)ベンズア
ミド−5−カルボキシバレルアミド〕−3−アセトキシ
メチル−3−セフエム−4−カルボン酸28.76gに水1
5m、炭酸水素ナトリウム4.2g、ピリジン8.1mおよ
びヨウ化ナトリウム37.4gを加え60℃5.5時間攪拌し
た。反応液をアセトン5に注加し、析出物を濾取し、
減圧乾燥し、粗生成物を得た。この粗生成物を活性炭カ
ラムクロマトに付し、水−アセトニトリル混液で溶離さ
せ、主区画より標記化合物17.41gを得た。
(b)(6R,7R)−7−アミノ−3−(1−ピリジニ
ウムメチル)−3−セフエム−4−カルボキシレート・
−ホウフツ化水素酸塩: 7β−〔D−5−(p−メトキシカルボニル)ベンズア
ミド−5−カルボキシバレルアミド〕−3−(1−ピリ
ジニウムメチル)−3−セフエム−4−カルボン酸モノ
ナトリウム塩19.4gを実施例1(b)と同様に処理し、標
記化合物7.6gを得た。本品はIRおよび粉末X線回折
パターンが実施例1(b)で得たものと一致した。
実施例4 (a)7β−〔D−5−シクロヘキシルアミド−5−カル
ボキシバレルアミド−3−(1−ピリジニウムメチル)
−3−セフエム−4−カルボン酸・モノナトリウム塩: 7β−〔D−5−シクロヘキシルアミド−5−カルボキ
シバレルアミド−3−アセトキシメチル−3−セフエム
−4−カルボン酸8.75gに水10m、炭酸水素ナトリ
ウム1.4g、ピリジン2.7mを加え溶解後ヨウ化ナトリ
ウム25.2gを加え、60℃で3時間攪拌した。反応液を
アセトン2に注加し、析出物を濾取した。得られた粗
生成物を実施例3(a)と同様に活性炭カラムクロマトに
付し、水−アセトニトリルで溶出させ、目的物を含む区
画より標記化合物6.6gを得た。1 H−NMR(inD2O) δ(ppM) 3.44(2H,ABq,J=18.0Hz,セフエム環2位のCH2) 5.21(1H,d,J=5.0Hz,セフエム環6位のH) 5.50(2H,ABq,J=14.0Hz,セフエム環3位のCH2) 5.69(1H,d,J=5.0Hz,セフエム環7位のH) 8.15(2H,t,J=7.0Hz,ピリジン環3,5位のH) 8.64(1H,t,J=7.0Hz,ピリジン環4位のH) 9.02(2H,d,J=7.0Hz,ピリジン環2,4位のH) (b)(6R,7R)−7−アミノ−3−(1−ピリジニ
ウムメチル)−3−セフエム−4−カルボキシレート・
−ホウフツ化水素酸塩: 7β−〔D−5−シクロヘキシルアミド−5−カルボキ
シバレルアミド−3−(1−ピリジニウムメチル)−3
−セフエム−4−カルボン酸・モノナトリウム塩6.5g
を実施例1(b)と同様に処理し、標記化合物2.8gを得
た。本品はIRおよび粉末X線回折パターンが実施例1
(b)で得たものと一致した。
実施例5 (a)7β−プロピオニルアミノ−3−(1−ピリジニウ
ムメチル)−3−セフエム−4−カルボキシレート: 7β−プロピオニルアミノ−3−アセトキシメチル−3
−セフエム−4−カルボン酸15gに水7.5m、炭酸水
素ナトリウム3.84g、ピリジン7.8mおよびヨウ化ナト
リウム34.2gを加え、60℃にて4時間攪拌した。反応
液に水7mを加え、アセトン3mに注加後析出物を濾
取した。得られた粉末をダイヤイオンSP-207でクロマト
精製し、標記化合物12.8gを得た。
(b)(6R,7R)−7−アミノ−3−(1−ピリジニ
ウムメチル)−3−セフエム−4−カルボキシレート・
−ホウフツ化水素酸塩: 7β−プロピオニルアミノ−3−(1−ピリジニウムメ
チル)−3−セフエム−4−カルボキシレート8.02gを
実施例1(b)と同様に処理し、標記化合物4.9gを得た。
本品はIRおよび粉末回折パターンが実施例1(b)で得
たものと一致した。
実施例6 (a)7β−アセチルアミノ−3−(1−ピリジニウムメ
チル)−3−セフエム−4−カルボキシレート: 7β−アセチルアミノ−3−アセトキシメチル−3−セ
フエム−4−カルボン酸5.35gに水5m、炭酸水素ナ
トリウム1.43g、ピリジン3.5m、ヨウ化ナトリウム2
5.5gを加え、60℃にて3.5時間攪拌する。反応液
をアセトン3に注加し、析出晶を濾取し、得られる粉
末7.9gを実施例1(a)と同様にダイヤイオンSP-207カラ
ムクロマト精製に付し、標記化合物4.38gを得た。1 H−NMR(inD2O) δ(ppM) 1.95(3H,S,CH3-CO) 3.36(2H,ABq,J=20Hz,セフエム環2位のCH2) 5.13(1H,d,J=5Hz,セフエム環6位のH) 5.51(2H,ABq,J=14Hz,セフエム環3位のCH2) 5.64(1H,d,J=5Hz,セフエム環7位のH) 8.02(2H,t,J=8Hz,ピリジン3,5位のH) 8.52(1H,t,J=8Hz,ピリジン環4位のH) 8.87(2H,d,J=8Hz,ピリジン環2,6位のH) (b)(6R,7R)−7−アミノ−3−(1−ピリジニ
ウムメチル)−3−セフエム−4−カルボキシレート・
−ホウフツ化水素酸塩: 7β−アセトキシアミノ−3−(1−ピリジニウムメチ
ル)−3−セフエム−4−カルボキシレート1.44gを実
施例1(b)と同様に処理し、標記化合物0.61gを得た。
本品はIRおよび粉末X線パターンが実施例1(b)で得
たものと一致した。
実施例7 (6R,7R)−7−アミノ−3−(1−ピリジニウム
メチル)−3−セフエム−4−カルボキシレート・−ホ
ウフツ化水素酸塩: (6R,7R)−7−アミノ−3−(1−ピリジニウム
メチル)−3−セフエム−4−カルボキシレート・二塩
酸塩・無水物1.60gを水2mに溶解させ、アンバーラ
イトIRA-45(米国ローム・アンド・ハース社製)を用い
てpH7に中和する。樹脂を濾去し、少量の水で洗浄す
る。濾液に42%ホウフツ化水素酸水溶液3.5mを加
え、氷冷下イソプロピルアルコール50mを加える。
析出晶を濾取し、イソプロピルアルコールで洗浄し、標
記化合物0.97gを得た。本品は実施例1(b)で得たもの
とIRおよび粉末X線回折パターンが一致した。
実施例8 (6R,7R)−7−アミノ−3−(1−ピリジニウム
メチル)−3−セフエム−4−カルボキシレート・−ホ
ウフツ化水素酸塩: (6R,7R)−7−アミノ−3−(1−ピリジニウム
メチル)−3−セフエム−4−カルボキシレート・二塩
酸塩・無水物15gを42%ホウフツ化水素酸水溶液6
0mと水30mに室温下溶解させる。次いでイソプロ
ピルアルコール900mをゆつくり滴下した。析出部
を濾取、イソプロピルアルコールで洗浄、減圧乾燥し、
標記化合物12.1gを得た。本品は実施例1(b)で得たも
のとIRおよび粉末X線回折パターンが一致した。
実施例9 (6R,7R)−7−アミノ−3−(1−ピリジニウム
メチル)−3−セフエム−4−カルボキシレート・−ホ
ウフツ化水素酸塩: (6R,7R)−7−アミノ−3−(1−ピリジニウム
メチル)−3−セフエム−4−カルボキシレート2.4g
含有する水溶液に14%ホウフツ化水素酸水溶液を加
え、氷水冷却下、イソプロピルアルコール48mをゆ
つくり滴下した。析出晶を濾取し、イソプロピルアルコ
ールでで洗浄し、減圧乾燥し標記化合物2.46gを得た。
本品は実施例1(b)で得たものとIRおよび粉末X線回
折パターンが一致した。
参考例 7β−〔2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2
−{(イミダゾール−4−イル)メトキシイミノ}アセ
タミド〕−3−(1−ピリジニウメチル)−3−セフエ
ム−4−カルボキシラート・三塩酸塩(シン異性体): N,N−ジメチルアセトアミド0.303mとオキシ塩化リ
ン0.306mを氷冷下ジクロルメタン0.5mに滴下し、ビ
ルスマイヤー試薬を調整する。
2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2
−{(N−トリチルイミダゾール−4−イル)メトキシ
イミノ}酢酸0.828gをアセトニトリル8.3mに懸濁さ
せ、−40℃〜−35℃に冷却下、先の試薬を加え、同
温で30分攪拌する。次いでビストリメチルシリルアセ
タミド0.732mを−35℃以下で滴下し、更に(6R,7
R)−7−アミノ−3−(1−ピリジニウムメチル)−
3−セフエム−4−カルボキシレート・−ホウフツ化水
素酸塩0.453gを添加し、一時間かけて0℃まで昇温さ
せた。反応混合物を冷水250mに注加し、析出物を濾取
し、水洗し、乾燥し、粉末1.278gを得た。
90%ギ酸6.4mと得られた粉末1.278gの混合物を室
温溶解させ、40℃の水浴上2時間攪拌した。析出して
いるトリフエニルカルビノールを濾去し、濾液をダイヤ
イオンSP-207のカラムクロマトに付し、水−アセトニト
リル混液で溶離した。主分画を塩酸にてpH2〜3に調整
し、標記混合物を得た。1 H−NMR(inD2O) δ(ppM) 5.32(1H,d,J=5Hz,セフエム環6位のH) 5.42(2H,S,イミダゾ-ル-O-CH 2−) 5.90(1H,d,J=5Hz,セフエム環7位のH) 7.23(1H,S,チアゾール5位のH) 7.64(1H,S,イミダゾール5位のH) 8.16(2H,t,J=6Hz,ピリジンの3,5位のH) 8.65(1H,t,J=6Hz,ピリジンの4位のH) 8.78(1H,S,イミダゾール2位のH) 9.00(2H,d,J=6Hz,ピリジンの2,6位のH)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(6R,7R)−7−アミノ−3−(1−
    ピリジニウムメチル)−3−セフェム−4−カルボキシ
    レート・一ホウフッ化水素酸塩。
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