JPH0649631Y2 - ローダ装置の作業具姿勢保持機構 - Google Patents

ローダ装置の作業具姿勢保持機構

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JPH0649631Y2
JPH0649631Y2 JP16157088U JP16157088U JPH0649631Y2 JP H0649631 Y2 JPH0649631 Y2 JP H0649631Y2 JP 16157088 U JP16157088 U JP 16157088U JP 16157088 U JP16157088 U JP 16157088U JP H0649631 Y2 JPH0649631 Y2 JP H0649631Y2
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俊彦 竹村
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はフロントローダ等のローダ装置の作業具姿勢保
持機構に関する。
(従来の技術) 例えば作業具としてバケットを装着したフロントローダ
においては、バケットで土砂をすくった後にブームを上
昇させると、バケットの開口部を上向きにしてバケット
を略持上げ姿勢にしておいても、ブームの上昇角度が増
加するに従ってバケットは後下り状になり、すくった土
砂が走行車輌のボンネット側に落ちてくる。
そのため、従来においては、バケットの持上げ姿勢を検
出するセンサとブームの上昇角度を検出するセンサとを
設けて、ブームの上昇に応じてバケットの姿勢を電気的
に検出して、バケット用シリンダの制御弁を電磁弁を介
して制御し、バケットシリンダの作動でバケット姿勢を
土砂がこぼれ落ちない姿勢に補正するように構成されて
いる。
(考案が解決しようとする課題) 前記従来技術においては、2個の検出センサ及び電磁弁
等の高価な電気部品を必要とし、且つ信頼性を向上する
ことが困難であった。
そこで、本考案は上記問題点に鑑み、作業具を略持上げ
姿勢にした状態からのブームの上昇動作を、リンク機構
によって作業具シリンダの制御弁にフィードバックさ
せ、作業具の略持上げ姿勢を機械的に保持するように構
成することによって、前記従来技術の問題点の解決を図
った。
(課題を解決するための手段) その技術的手段は、走行車体3に固定のマスト5に枢軸
6を介してブーム7を枢支すると共にブームシリンダ11
で昇降自在とし、ブーム7の先端に枢軸8を介して作業
具9を枢支すると共に作業具シリンダ12で上下回動自在
とし、両シリンダ11,12を作動させる制御弁34,35を第1
・第2揺動子40,42に連結し、両揺動子40,42を1本の操
作レバー37で独立及び同時に回動操作可能にしたローダ
装置において、前記ブーム7の中途部に作業具9の上下
動が伝達される第2アーム22と、この第2アーム22と相
対回動自在で、且つ作業具9が略持上げ姿勢Bまで上向
き回動したときに係合可能となる第1アーム21とが枢支
され、マスト5側に第1アーム21とリンク29を介して連
結された揺動部材28が枢支され、この揺動部材28と作業
具制御弁35用第2揺動子42とが連動手段52で連動連結さ
れ、作業具9が略持上げ姿勢Bになった後にブーム7の
上昇に伴なって前記リンク29が牽引操作され、このリン
ク29の牽引操作に連動して揺動する揺動部材28の動きで
作業具制御弁35がダンプ動作される点にある。
(作用) バケット9で土砂をすくった後にバケットシリンダ12を
収縮して開口部9aを略水平にして、バケット9を略持上
げ姿勢Bにし、操作レバー37を操作してブームシリンダ
11を作動させて、ブーム7を枢軸6廻りに上昇回動させ
る。ブーム7を少し上昇させると、ブーム7が枢軸6を
中心として回動するのに対し、リンク29は枢軸6から離
れた揺動部材(ベルクランク)28上を中心30として回動
するため、第1アーム21を第2アーム22側へ回動して係
合部25に係合する。
この状態から更にブーム7を上昇させると、バケットシ
リンダ12が不動のとき第2アーム22はリンク26につっか
えて不動であり、そのため、第1アーム21及びリンク29
はブーム7に対して不動となり、リンク29の牽引作用に
より揺動部材28が横軸27を中心に回動する。揺動部材28
の一端は連動手段52を介してバケットシリンダ用制御弁
35を作動する第2揺動子42の一端に連結されており、揺
動部材28の揺動によって制御弁35を作動し、バケットシ
リンダ12をダンプ側へ作動する。バケット9がダンプ動
作して略持上げ姿勢Bに戻ると、リンク26を介して第2
アーム22が第1アーム21から離れる方向に動き、それに
伴なって、第1アーム21は第2アーム22の係合部25が移
動した位置まで移動可能となり、制御弁35には復帰バネ
35bが設けられているので、揺動部材28、リンク29及び
第1アーム21は、移動した係合部25と係合する位置まで
移動する。ブーム7の上昇中は前記動作が繰返され、バ
ケット9を所望高さまで持上げた後に、操作レバー37を
中立位置に戻すと、バケットシリンダ用制御弁35も中立
状態になり、その状態からダンプ操作が行なわれる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1〜6図において、1はトラクタ2の前部に装着され
たバケット型フロントローダ(ローダ装置)であり、走
行車体3に左右1対の取付台4が取付けられ、その上部
にマスト5が着脱自在に固定されており、マスト5の上
部に枢軸6を介してブーム7が上下動可能に枢支され、
ブーム7の先端に枢軸8を介してバケット(作業具)9
が枢支されている。
ブーム7の中途部とマスト5下部との間にはブーム昇降
用のブームシリンダ11が設けられ、またバケット9との
間にはバケット上下回動用のバケットシリンダ12が設け
られている。バケット9は背面のブラケット13の下部が
ブーム7に連結され、ブラケット13の上部とブーム7と
の間にはそれらと四節リンク機構14を形成するための2
本のリンク15,16が連結され、2本のリンク15,16の連結
ピン17にバケットシリンダ12のロッドが連結されてい
る。この四節リンク機構14はバケット9の最大回動角度
をより大きくするために設けられている。
前記ブーム7の中途部には扇板18が固定され、この扇板
18にバケットシリンダ12取付用の横軸19が設けられてお
り、この横軸19の端部には2本のアーム21,22が相対回
動自在に支持されている。
第2アーム22は第1アーム21より内側に位置し、その側
縁に第1アーム21と当接可能な係合部(当て板)25が外
側方突出状に設けられている。また、第2アーム22の先
端にはリンク26の一端が連結され、リンク26の他端はブ
ーム7に枢支されたリンク15に連結されており、リンク
26,15,16を介してバケット9の上下回動に応じて第2ア
ーム22が回動するように構成されている。
前記マスト5上部の枢軸6後方側で、横軸27に側面視L
字形の揺動部材(ベルクランク)28が枢支されており、
揺動部材28の一端と第1アーム21の先端との間にリンク
29が連結され、リンク連結用ピン30は枢軸6から離れた
下方に位置する。そして、第1図において、第1アーム
21の反時計方向の回動は揺動部材28の反時計方向の揺動
を生じる。
前記マスト5の上部背面には制御機構32の取付板33が取
付けられている。第1、3〜6図において、34はブーム
シリンダ11を制御するブーム制御弁、35はバケットシリ
ンダ12を制御するバケット制御弁を夫々示し、これら制
御弁34,35はスプール式の3位置切換弁からなり、スプ
ール34a,35aが上下方向となるように取付板33に固定さ
れている。各制御弁34,35のスプール34a,35aは、復帰バ
ネ34b,35bによって中立位置に戻される。
36は制御ボックスで、制御弁34,35の上方で取付板33に
固定されており、1本の操作レバー37が支持され且つレ
バーガイド部38が形成されている。制御ボックス36内に
は平面視コ字形のブラケット39が固定され、このブラケ
ット39に第1揺動子40に固着の左右方向の第1軸41が枢
支され、第1揺動子40のU字形状部内に第2揺動子42が
配置されて前後方向の第2軸43によって支持されてお
り、第1軸41と第2軸43とは軸線が直交している。
前記第2揺動子42に操作レバー37の基部が固定されてお
り、この第2揺動子42には第1軸41と同芯状態になり得
る2つの軸部44,45が左右に突設され、第1軸部44は球
継手46及びロッド47を介してバケット制御弁35のスプー
ル35aに連結され、第2軸部45は球継手48及びロッド49
を介して前記揺動部材28の後端に連結されている。前記
球継手48及びロッド49は揺動部材28の揺動を第2揺動子
42に連達する連動手段52を形成している。
第1揺動子40は前方に突出したアーム部40aを有し、こ
のアーム部40aが継手51及びロッド50を介してブーム制
御弁34のスプール34aに連結されている。
前記制御機構32は1本操作レバー37を第4図上下方向に
回動操作することにより、第1揺動子40を第1軸41を中
心に揺動して、ブーム制御弁34のスプール34aを上下押
引し、ブームシリンダ11を作動してブーム7を昇降動作
させる。操作レバー37を第4図左右方向に回動操作する
と、第2揺動子42を第2軸43を中心に揺動して、バケッ
ト制御弁35のスプール35aを上下押引し、バケットシリ
ンダ12を作動してバケット9を上下回動操作させる。ま
た、操作レバー37を斜めに操作すると、両制御弁34,35
が、同時に作動し、ブーム7の昇降とバケット9の上下
回動とを同時に行なうことができ、操作レバー37は両制
御弁34,35を独立及び同時操作可能となっている。
前記操作レバー37を左右に回動した場合、第2揺動子42
の揺動によってロッド49を介して揺動部材28も揺動し、
リンク29を介して第1アーム21を揺動することになる。
第1アーム21は第2アーム22の係合部25に係合していな
いとき、正遊両揺動は自由である。
尚、実施例では、バケット制御弁35はスプール35aを下
向きに押動したときにバケット9を上向回動、即ちすく
い動作させ、上向きに引上げたときにバケットをダンプ
動作させるように設定されている。
バケット9は第1図実線で示す接地すくい姿勢Aからす
くい動作及びダンプ動作が可能であり、土砂をすくった
後は、土砂が落下しないように開口部9aが上向きになる
まですくい動作をする。バケット9は接地位置では開口
部9aが若干後向きになるまで上向き回動可能であるが、
土砂を持上げる際には開口部9aが略水平になる姿勢、即
ち略持上げ姿勢Bに設定される。
前記バケット9は接地位置で略持上げ姿勢Bにしても、
係合部25は第1アーム21と係合していない。そしてその
状態からブーム7を少し上昇させると、横軸19が枢軸6
を中心に上向き回動するため、横軸19からピン3までの
距離が離れ、相対的に第1アーム21が横軸19を中心に第
1図時計方向に回動し、これによって第1アーム21は第
2アーム22の係合部25と当接する。第1アーム21はバケ
ットシリンダ12を作動しない限り不動であるため、ブー
ム7が更に上昇して第1図仮想線で示す上昇姿勢Cへ移
行する間に、横軸19からピン30までの距離が更に離れる
ことになる。しかし第1アーム21は係合部25に当接して
いるために不動になったままであり、そのため相対的に
揺動部材28が第1図反時計方向に揺動され、ロッド49及
び球継手48を介して第2揺動子42を揺動することにな
り、これによってスプール35aを引上げてバケット制御
弁35をダンプ動作させる。
このダンプ動作はブーム7上昇中連続的に行なわれ、バ
ケット9がダンプ動作をするので、第2アーム22は第1
図時計方向に回動し、ブーム7の上昇を停止すると、第
1アーム21は係合部25に係合したままであるが、揺動部
材28はバケット制御弁35を中立位置にする姿勢であり、
またその姿勢は、スプール35aの中立位置復帰バネ35bに
よって保持される。
ブーム7を上昇姿勢Cにした状態からのバケット9のダ
ンプ動作は、操作レバー37でスプール35aを引上げるこ
とによって行なわれ、その際第1アーム21も回動するが
係合部25と離れる方向に回動する。
尚、本考案は前記実施例に限定されることなく種々変形
することができる。例えば、バケット9を接地した状態
で略持上げ姿勢にしたときに、係合部25と第1アーム21
とが係合して、ブーム7を最下位置から上昇させると同
時に、バケット9がダンプ動作をして略持上げ姿勢Bを
保持するようにしたり、係合部25を第1アーム21に設け
て第2アーム22と係合するようにしたり、四節リンク機
構14を設けずに、バケットシリンダ12及びリンク26をブ
ラケット13に直接連結したり、バケット9の代りにフォ
ーク又はバックホー用バケットを装着したりすることが
できる。
また、バケット制御弁35をスプール35aを押下げたとき
にダンプ動作をし、スプール35aを引上げたときにすく
い動作をするように設定すると、揺動部材28をロッド47
又はスプール35aに直接連結し、ロッド47等を第2揺動
子42に連動連結するための連動手段52とすることができ
る。
(考案の効果) 本考案によれば、ブーム7の中途部に作業具9の上下動
が伝達される第2アーム22と、この第2アーム22と相対
回動自在で、且つ作業具9が略持上げ姿勢Bまで上向き
回動したときに係合可能となる第1アーム21とが枢支さ
れ、マスト5側に第1アーム21とリンク29を介して連結
された揺動部材28が枢支され、この揺動部材28と作業具
制御弁35用第2揺動子42とが連動手段52で連動連結され
ているので、ブーム7の上昇に伴なって、第1アーム21
が第2アーム22との係合で不動となり、リンク29が牽引
操作され、このリンク29の牽引操作に連動して揺動部材
28が揺動され、これによって作業具制御弁35が作動され
て、作業具9の略持上げ姿勢Bを保持することができ、
作業具9の姿勢保持を電気的手段を使わずに機械的に構
成することが可能となり、コストダウンと信頼性を向上
することができる。またリンク29には牽引力が作用する
ため、座屈による折損が有効に防止でき、従って細長状
の部材が採用可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本考案の実施例を示しており、第1
図は全体構成を示す側面図、第2図はブーム中途部の拡
大側面図、第3図は制御機構の拡大斜視図、第4図は制
御機構の断面平面図、第5図は第4図V−V線断面矢視
図、第6図は第4図VI−VI線断面矢視図である。 1…フロントローダ(ローダ装置)、3…走行車体、5
…マスト、6…枢軸、7…ブーム、8…枢軸、9…バケ
ット(作業具)、11…ブームシリンダ、12…バケットシ
リンダ、19…横軸、21…第1アーム、22…第2アーム、
28…揺動部材、29…リンク、34…ブーム制御弁、35…バ
ケット制御弁、37…操作レバー、40…第1揺動子、42…
第2揺動子、52…連動手段、B…持上げ姿勢。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行車体(3)に固定のマスト(5)に枢
    軸(6)を介してブーム(7)を枢支すると共にブーム
    シリンダ(11)で昇降自在とし、ブーム(7)の先端に
    枢軸(8)を介して作業具(9)を枢支すると共に作業
    具シリンダ(12)で上下回動自在とし、両シリンダ(1
    1)(12)を作動させる制御弁(34)(35)を第1・第
    2揺動子(40)(42)に連結し、両揺動子(40)(42)
    を1本の操作レバー(37)で独立及び同時に回動操作可
    能にしたローダ装置において、前記ブーム(7)の中途
    部に作業具(9)の上下動が伝達される第2アーム(2
    2)と、この第2アーム(22)と相対回動自在で、且つ
    作業具(9)が略持上げ姿勢(B)まで上向き回動した
    ときに係合可能となる第1アーム(21)とが枢支され、
    マスト(5)側に第1アーム(21)とリンク(29)を介
    して連結された揺動部材(28)が枢支され、この揺動部
    材(28)と作業具制御弁(35)用第2揺動子(42)とが
    連動手段(52)で連動連結され、作業具(9)が略持上
    げ姿勢(B)になった後にブーム(7)の上昇に伴なっ
    て前記リンク(29)が牽引操作され、このリンク(29)
    の牽引操作に連動して揺動する揺動部材(28)の動きで
    作業具制御弁(35)がダンプ動作されることを特徴とす
    るローダ装置の作業具姿勢保持機構。
JP16157088U 1988-12-12 1988-12-12 ローダ装置の作業具姿勢保持機構 Expired - Lifetime JPH0649631Y2 (ja)

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JPH0284858U JPH0284858U (ja) 1990-07-02
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JP5114132B2 (ja) * 2007-08-27 2013-01-09 株式会社クボタ フロントローダ
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