JPH0649619U - 屋根パネルの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 母屋上に屋根パネルを所定の傾きを持った状
態で固定することができるとともに、母屋と他部材との
連結固定も容易に行うことができる。 【構成】 母屋１の上面に固着される取付金具２に傾斜
片２１を設けて、この傾斜片２１上に屋根パネル４を固
着し、母屋１の上面に傾きを持たせる必要がないものと
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は母屋に対する屋根パネルの取付構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

型鋼で形成されている母屋１の上面に屋根パネル４を取り付けるにあたり、従 来は図３(a)に示すように、上面が屋根パネル４の傾斜角度と一致する傾きを持 った母屋１を束３上に固定し、この母屋１の傾斜した上面に屋根パネル４をボル ト止め等で固定していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この場合、屋根が寄せ棟であると、母屋１の端部は隅棟５に連結固定すること になるが、母屋１が上述のように傾いているために、母屋１と隅棟５とを連結す る接合金具の形状が三次元において傾いた複雑なものとなってしまう。 本考案はこのような点に鑑み為されたものであり、その目的とするところは母 屋上に屋根パネルを所定の傾きを持った状態で固定することができるとともに、 母屋と他部材との連結固定も容易に行うことができる屋根パネルの取付構造を提 供するにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

しかして本考案は、母屋の上面に固着される取付金具に傾斜片を設けて、この 傾斜片上に屋根パネルを固着していることに特徴を有している。

【０００５】

【作用】

本考案によれば、取付金具が傾斜片を備えて、この傾斜片上に屋根パネルを取 り付けるために、母屋の上面に傾きを持たせる必要がなく、従って母屋と他部材 との連結も容易に行うことができる。

【０００６】

【実施例】

以下本考案を図示の実施例に基づいて詳述すると、図１において、一対のＬ型 鋼を断面十字型となるように組み合わせて形成してある束３の上面に、母屋１を 配してある。Ｉ型鋼で形成されているこの母屋１は、その上下面にフランジが位 置すると同時に、フランジが水平となるように束３に取り付けられている。そし て母屋１の上面側に取付金具２が固着されている。この取付金具２は、水平片２ ０と傾斜片２１とからなる断面へ字形のもので、水平片２０が母屋１の上面側フ ランジにボルト止めで固定され、傾斜片２１上に屋根パネル４がボルト止め等の 手段で固定されている。

【０００７】 この場合、母屋１は傾きのない状態で設置されているために、寄せ棟であるこ とから母屋１の端部を隅棟に連結する場合も、その連結用の接合金具の形状は単 純な形状でよい。 図２に示すものは、４枚の屋根パネル４を取付金具２の傾斜片２１上で接合し た場合を示している。

【０００８】

【考案の効果】

以上のように本考案においては、母屋の上面に固着される取付金具に傾斜片を 設けて、この傾斜片上に屋根パネルを固着しているために、屋根パネルを傾斜し た状態で固定することができるのはもちろん、母屋はその上面が水平となるよう に設置すればよく、従って母屋と他部材との連結のための接合金具の形状が複雑 になってしまうことがないものであり、また屋根パネルの勾配の違いは傾斜片の 曲げ角度が異なる取付金具を用いることで簡単に対応することができるものであ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】一実施例の断面図である。

【図２】屋根パネル接合部での取付状態を示すもので、
(a)は断面図、(b)は平面図である。

【図３】(a)は従来例の断面図、(b)は母屋と隅棟との接
合部分の平面図である。

【符号の説明】

１ 母屋 ２ 取付金具 ４ 屋根パネル ２１ 傾斜片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 母屋の上面に固着される取付金具に傾斜
   片を設けて、この傾斜片上に屋根パネルを固着している
   ことを特徴とする屋根パネルの取付構造。