JPH0649342Y2 - レコードプレヤー玩具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はターンテーブルをベルト連動で回転させるモ
ータ駆動方式のレコードプレヤー玩具に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

従来、器台１に軸支されるターンテーブル２のベルト掛
装部2aと、器台装着モータ３によって回転駆動される駆
動プーリー４との間に、伸縮可能な無端状のゴムベルト
５を張架状態に掛装し、このゴムベルト５の連動でター
ンテーブル２を回転させるように構成したモータ駆動方
式のレコードプレヤー玩具は知られている。

〔考案が解決しようとする課題〕 前記従来のレコードプレヤー玩具は、駆動プーリー４の
回転をゴムベルト５で伝達して、ターンテーブル２を回
転させるようになっているので、レコード盤Ｐを回すタ
ーンテーブル２の回転速度を調整すること（速くしたり
遅くしたりすること）ができない問題があった。

この考案は前記従来の問題点を解消するために案出され
たもので、その目的はターンテーブル２の回転速度をベ
ルト摺接体６の回動変更によって簡単に調整することが
できるモータ駆動方式のレコードプレヤー玩具を提供す
ることにある。

〔問題点を解決するための手段〕

前記の目的を達成するために、本考案のレコードプレヤ
ー玩具においては、前記モータ３をゴムベルト５の回転
摺動抵抗の変化によって回転速度が変わる小型の電池作
動モータとしたこと、前記器台１の駆動プーリー４とタ
ーンテーブル２との間のベルト接近位置に、ベルト摺接
部6a及び手回し操作部6bを有する偏心カム型のベルト摺
接体６を任意の回動変更位置に回動係止できるように装
着して、このベルト摺接体６の回動変更によりゴムベル
ト５の張力及び回転摺動抵抗を可変させ得るようにした
ことを特徴とするものである。

〔作用〕

前記構成のレコードプレヤー玩具は、偏心カム型のベル
ト摺接体６を任意の回動変更位置に第１図実線及び想像
線で示す如く手回し操作で回動変更させると、ゴムベル
ト５の張力及びベルト摺接体６のベルト摺接部6aに対す
るゴムベルト５の回転摺動抵抗が変化し、このベルト摺
動抵抗（負荷）の変化により電池作動モータ３の回転速
度及び同モータで回転させる駆動プーリー４の回転速度
が変化する。このため、ベルト連動で回転されるターン
テーブル２及び該テーブル上に設置されるレコード盤Ｐ
の回転速度をベルト摺接体６の回動変更によって簡単に
調整することが可能となる。

〔実施例〕

以下、この考案の一実施例を図面に従い説明する。図中
１は合成樹脂で一体成形された器台、２はこの器台１上
に突出軸11で回転可能に軸支された合成樹脂製のターン
テーブルで、このターンテーブル２は上下の外周断続フ
ランジ2b,2cで形成されるテーブル外周のベルト掛装部2
aと、レコード盤Ｐの中心孔が嵌合される中心突出部12
と、レコード盤Ｐの位置決め小孔が嵌合されるレコード
盤回止め突起13とを有する。

３は前記器台１の一端ケーシング部10に内装固定された
器台装着モータで、このモータ３は後述するゴムベルト
５の回転摺動抵抗の変化によって回転速度が変わる小型
の電池作動モータとされ、器台ボックス部14に装着した
電池７及び手動操作スイッチ８と電気接続されて、前記
スイッチ８を閉成した時に回転作動される。４は前記モ
ータ３の回転軸に嵌着されて回転駆動される鍔付キャッ
プ形状の駆動プーリー、５はターンテーブル２のベルト
掛装部2aと駆動プーリー４との間に張架状態に掛装され
る伸縮可能な無端状のゴムベルトで、このゴムベルト５
の連動で駆動プーリー４の回転をターンテーブル２に伝
達して、このターンテーブル２を一方向に回転させるよ
うになっている。

６は前記器台１の駆動プーリー４とターンテーブル２と
の間のベルト接近位置に装着した偏心カム型のベルト摺
接体で、このベルト摺接体６はゴムベルト５の内周部に
第１図実線及び想像線で示す如く摺接する円形コロ型の
ベルト摺接部6aと、このベルト摺接部6aの上に一体的に
突設された摘み形状の手回し操作部6bと、ベルト摺接部
6aの下端フランジ部の下側に一体的に突設された偏心軸
6cとを有し、この偏心軸6cを器台ケーシング部10の上端
軸孔に摩擦係合するようにきつく嵌挿して、任意の回動
変更位置に回動係止できる状態に装着される。そして、
このベルト摺接体６の回動変更によりゴムベルト５の張
力及び前記摺接体６のベルト摺接部6aに対するゴムベル
ト５の回転摺動抵抗（負荷）を可変させ得るようになっ
ている。

即ち、偏心カム型のベルト摺接体６を第１図実線で示す
ように回動させた場合には、ゴムベルト５のベルト摺接
部6aに対する回転摺動抵抗（負荷）が小の状態（図示例
の場合には負荷のかからない状態）となって、電池作動
モータ３の回転速度及び同モータで回転される駆動プー
リー４の回転速度が速くなり、ベルト連動で回転される
ターンテーブル２及び該テーブル上に設置されるレコー
ド盤Ｐの回転速度を速くすることができる。

また、ベルト摺接体６を第１図想像線で示すように外方
へ回動変更させた場合には、ゴムベルト５の張力及びベ
ルト摺接部6aに対する回転摺動抵抗（負荷）が大となっ
て、電池作動モータ３の回転速度及び同モータで回転さ
れる駆動プーリー４の回転速度が遅くなり、ベルト連動
で回転されるターンテーブル２及び該テーブル上に設置
されるレコード盤Ｐの回転速度を遅くすることができ
る。

なお、第１図，第３図に示す符号15は前記器台１のアー
ム取付部16に薄肉ヒンジ部17aを有したピックアップア
ーム17で水平旋回可能に支持されるホーンヘッドであ
り、このホーンヘッド15はピックアップアーム17を連設
した出音口18aを有する外殻体18と、この外殻体18の下
面開口部に嵌合固定される振動蓋19とから構成され、こ
の振動蓋19の中心部にレコード針20が挿入固定されてい
る。

〔考案の効果〕

この考案のレコードプレヤー玩具は、前記のような構成
のベルト摺接体６を具備するものであるから、この偏心
カム型のベルト摺接体６を任意の回動変更位置に第１図
実線及び想像線で示す如く手回し操作で回動変更させる
ことにより、ゴムベルト５の張力及びベルト摺接体６の
ベルト摺接部6aに対するゴムベルト５の回転摺動抵抗を
変化させて、このベルト摺動抵抗（負荷）の変化により
電池作動モータ３の回転速度及び同モータで回転される
駆動プーリー４の回転速度を変えることができ、このた
めベルト連動で回転されるターンテーブル２及び該テー
ブル上に設置されるレコード盤Ｐの回転速度をベルト摺
接体６の回動変更によって簡単に調整することが可能と
なる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案の一実施例によるレコードプレヤー玩具
をレコード盤設置の使用状態で示した一部切欠平面図、
第２図は第１図のII-II線に沿う中央縦断面図、第３図
は第１図を前側から見た正面図である。 １……器台、２……ターンテーブル、2a……ベルト掛装
部、３……器台装着モータ（電池作動モータ）、４……
駆動プーリー、５……ゴムベルト、６……ベルト摺接
体、6a……ベルト摺接部、6b……手回し操作部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】器台（１）に軸支されるターンテーブル
   （２）のベルト掛装部（2a）と、器台装着モータ（３）
   によって回転駆動される駆動プーリー（４）との間に、
   伸縮可能な無端状のゴムベルト（５）を張架状態に掛装
   し、このゴムベルト（５）の連動でターンテーブル
   （２）を回転させるようにしたレコードプレヤー玩具に
   おいて、前記モータ（３）をゴムベルト（５）の回転摺
   動抵抗の変化によって回転速度が変わる小型の電池作動
   モータとしたこと、前記器台（１）の駆動プーリー
   （４）とターンテーブル（２）との間のベルト接近位置
   に、ベルト摺接部（6a）及び手回し操作部（6b）を有す
   る偏心カム型のベルト摺接体（６）を任意の回動変更位
   置に回動係止できるように装着して、このベルト摺接体
   （６）の回動変更によりゴムベルト（５）の張力及び回
   転摺動抵抗を可変させ得るようにしたことを特徴とする
   レコードプレヤー玩具。