JPH0649334Y2 - サイコロ組合せゲーム具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 Ｉ考案の目的 （１）産業上の利用分野 この考案はサイコロを利用したゲーム具に関するもので
ある。

（２）従来の技術 従来、サイコロを使用したゲーム具は各種開発され、遊
技具として多くの人に利用されている。例えば、紙面に
単位目盛を記入した行路を表示し、途中に各種のネツク
を設けてサイコロを振つた時の目の数に合せて進行しな
がら目標に到達する様になした児童向けのゲーム具や、
実公昭58-31583号公報にみられる様に、０から９までの
数を表示した10面体のサイコロと、これに関連させて、
縦横の路線で区画された区画域を形成して周縁に０から
９までの数を各区域と対応させて表示したゲーム盤と、
更に０から９までを表示した多数のチツプをゲーム盤に
配置させ、振つたサイコロの目に従つてチツプを除去
し、除去した領域を競うものや、実公昭59-31271号公報
にみられる様に、サイコロの６面に文字板が挿入出来る
透明ポケツトを形成し、この透明ポケツトに文字板を挿
入させ、親と子とでサイコロを２度振つて、出た目の文
字が語句を完成するか、しないかを競うゲーム具等があ
る。

（３）考案が解決しようとする問題点 しかしながら、前記各サイコロ遊技具は遊び方が簡易で
あるため、小学校高学年や中高生等は興味を示さず、か
といつてルーレツトの遊技においては、ルーレツト盤や
レイアウトテーブルが大型となり、規則等も複雑で簡易
には遊技をなすことが出来ず、パチンコ盤においても、
形状が大きく、携帯に不便である等の欠点があつた。

本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、１対のサイコロと、この１対のサイコ
ロによつて表示される対コマの配列部と、この配列部内
の対コマ数と、１対のサイコロの総組合せ数との割合の
逆数等を倍率とした倍率部を備えたことにより、家庭内
や友人相互でルーレツトや、或いはパチンコゲーム等を
台枠がなくても簡易に楽しみ得ると共に、家庭内や旅行
先等へ携帯しながらルーレツトやパチンコの様な遊技を
楽しみ、相互の交流を深め得る遊技具を提供するにあ
る。

II考案の構成 （１）問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、本考案は１対のサイコロ
と、この１対のサイコロによつて表示される総組合せ数
があり、この総組合せ数に対するコマ数の割合の逆数を
倍率とした倍率部を有した盤体とを備え、 前記盤体の倍率部にチップを置き、振出された１対のサ
イコロの対コマと、倍率部と対応して配列された対コマ
とを対比して勝敗をきそう様になしたゲーム具を構成す
るものである。

また、前記盤体は１対のサイコロによつて表示される総
組合せ数と対応した対コマの配列部と、この対コマの配
列の両側や下部位置に表示された倍率部とを備え、 前記１対のサイコロによつて表示される総組合せ数と対
応した対コマの配列部が盤体の中央に位置し、 前記倍率部が、前記対コマの配列を上下に区分した枠内
の対コマ数と１対のサイコロによつて表示される総組合
せ数との割合の逆数で表示される倍率と、前記対コマの
配列を縦方向に区分した枠内の対コマ数と１対のサイコ
ロによつて表示される総組合せ数との割合の逆数で表示
される倍率とを備えた構成となしてもよい。

また、前記１対のサイコロによつて表示される総組合せ
数と対応した対コマの配列部が、通常の対コマと、この
対コマと区分された区分対コマとを有し、 前記倍率部が、前記配列部内の対コマ数または区分対コ
マ数と１対のサイコロによつて表示される総組合せ数と
の割合の逆数で表示される倍率を備えた構成となしても
よい。

また、前記１対のサイコロによつて表示される総組合せ
数と対応した対コマの配列部が、複数組に分割された分
割配列部と、 前記分割配列部内の対コマ数または区分対コマ数と１対
のサイコロによつて表示される総組合せ数との割合の逆
数を倍率として表示した倍率部とを有した構成をも含む
ものである。

また、前記１対のサイコロによつて表示される総組合せ
数と対応した対コマの配列部が、各コマごとに上下段に
表示された上部コマと下部コマとを有し、 前記倍率部が、前記上部コマ数と下部コマ数との乗数と
１対のサイコロによつて表示される総組合せ数との割合
の逆数で表示される倍率とを有した構成を備えることと
なしてもよい。

また、前記配列部が、パチンコ盤状図形を表示した盤体
内に配置されたポケツト枠内に表示され、前記倍率部
が、ポケツト枠の近傍位置に表示され、 盤体の周縁部にチツプ枠を設けた構成をも含むものであ
る。

（２）作用 本考案においては、遊技者の内から一人の親を決め、他
の人が子となり、子は所有するチツプを盤体に設けた倍
率部やチツプ枠内に置く。そこで、親と子とが１個づつ
サイコロを振つてゆき、１対のサイコロの出た目の対コ
マと、盤体の倍率部やチツプ枠と対応した配列部内に表
示された対コマとが同一の時には子の勝ち、同一ではな
い時には親の勝ちとして勝者が敗者より倍率部の倍率に
合つたチツプを貰いながら遊技するものである。

サイコロとしては、外周面に各種図形を表示したものを
使用し、盤体としては、紙、ビニール、板等を素材と
し、家庭内や旅行等においてルーレツト的な遊技を楽し
み得るものである。

（３）実施例 以下、添付図面により本考案の構成な実施例を説明す
る。

第１図乃至第４図には１対の第１サイコロ10aと、第２
サイコロ10bとが示されている。サイコロとして正６面
体、正８面体、正10面体等が考えられるが、実施例とし
ては正６面体を示している。そして、第１サイコロ10a
の６組の角面には、第２図に示す様な６組のコマ12a、1
2b、‐‐‐12fが表示されている。第２サイコロ10bの６
組の角面には、第４図に示す様な６組のコマ14a、14b、
‐‐‐14fが表示されている。

前記第１サイコロ10aと第２サイコロ10bとのコマを順に
配列したのが第５図と第６図に示されている。

第７図には、第１サイコロ10aの６組のコマ12a、12b---
12f、第２サイコロの６組のコマ14a、14b、‐‐‐14fと
を順に組合せした36個の対コマ16の対コマ一覧表18が示
されている。

第８図は、第１盤体20aを示したものであり、紙、ビニ
ール、板等を素材としている。この第１盤体20aの表面
中央部に前記36個の対コマ16が12行３列に配列された配
列部22を有している。この配列部22内の対コマは、18個
の通常の対コマ16と、例えば網掛けにより区分された18
個の区分対コマ16−ａとを有している。区分の仕方は網
掛けに限らず、カツコ等の他の表示方法を用いてもよ
い。そして、配列部22は、２組の区分線24,24でもつて
均等に分割された上部配列部22a、中央配列分22b、下部
配列部22cを有し、この３区分された上中下配列部22a,2
2b,22c内には、各々６個の対コマ16と６個の区分対コマ
16−ａとが表示されている。

第１盤体20aの配列部22は、左側位置に第１倍率部26a、
右側位置に第２倍率部26b、下部位置に第３倍率部26cと
を備えている。

前記第１倍率部26aと第２倍率部26bとは、上中下配列部
22a,22b,22c内の通常の対コマ16と、区分対コマ16aとの
合計数12を１対のサイコロによつて表示される総組合せ
数36で除した数の逆数である倍率28aが表示され、この
倍率28aの外側に、上中下配列部22a,22b,22c内の通常の
対コマ16の数６を１対のサイコロによつて表示される総
組合せ数36で除した数の逆数である倍率28bと、区分対
コマ16−ａの数６を総組合せ数36で除した数の逆数であ
る倍率28cが表示され、更に配列部22内における通常の
対コマ16の数18を総組合せ数36で除した数の逆数である
倍率28dと、区分コマ16−ａの数18を総組合せ数36で除
した数の逆数である倍率28lとが表示されている。

配列部22の下部位置における第３倍率部26cは、配列部2
2内の対コマ16と区分対コマ16−ａとを縦３列に区分し
た区分域と対応され、この縦列内のコマ数12を総組合せ
数36で除した数の逆数である倍率28fが表示されてい
る。

そこで、遊技者の一人の子と、一人の親とが第１サイコ
ロ10aと、第２サイコロ10bとを把持し、数人の子は手に
持つたチツプを配列部22の周りの第１、第２、第３倍率
部26a,26b,26cの内の自分の希望する倍率28a,28b,28c,2
8d,28e,28fのいずれかに置く。そこで、まず子が第１サ
イコロ10aを振り、次に親が第１サイコロ10bを振つてこ
の出た目の対コマが配列部22内の例えば対コマＡと同一
であつた場合、下部配列部22cと対応した第１、第２倍
率部26a,26b内の倍率28a,28a、第１倍率部26aの最下段
の倍率28b並びに外側の倍率28dと第３倍率部26cの左側
の倍率28fにチツプを置いた子の勝ちとなり、各倍率に
合つたチツプを親は子に配当する。逆に、対コマＡの該
当する倍率以外の個所へチツプをおいた子においては、
親がそのチツプを没収しながらゲームを進行するもので
ある。

第９図には、第２盤体20bが示されている。図において
盤体は３組の第２盤体20b−イ,20b−ロ,20b−ハを備え
ている。そして、この３組の盤体はそれぞれ表面に１対
の第１サイコロ10aと第２サイコロ10bとで表示される対
コマ16の配列部22d,22e,22fと、この各配列部22d,22e,2
2fの下部位置に倍率部26d,26e,26fとを有している。図
において上方の盤体の配列部22dは９個の通常の対コマ1
6と、網枠等で区分された９個の区分対コマ16−ａとが
３行６列に配列されている。この配列部22dと対応した
倍率部26dは、９個の対コマ16と９個の区分対コマ16−
ａとの合計数18を１対の第１サイコロ10aと第２サイコ
ロ10bとの対コマの総組合せ数36で除した数の逆数の倍
率28gと、配列部22d内の通常の対コマ16の数９を前記総
組合せ数36で除した数の逆数の倍率28h、区分対コマ16
の数９を前記総組合せ数36で除した数の逆数の倍率28i
とを有している。

また、図の中間の盤体の配列部22eは、通常の対コマ16
の６個と、網枠で区分された区分対コマ16−ａの６個と
の合計12個が２行６列に配列されている。この配列部22
eの下部位置の倍率部26eは、対コマ16と区分対コマ16−
ａの合計数12を対コマの総組合せ数26で除した数の逆数
の倍率28jと、通常の対コマ16の数９と、区分対コマ16
−ａの数９をそれぞれ総組合せ数36で除した数の逆数の
倍率28k,28lとを有している。

更に、図の下方の盤体の配列部22fは、通常の対コマ16
の３個と、網枠で区分された区分対コマ16−ａの３個と
の合計６個が１行６列に配列され、この対コマの合計数
である６を総組合せ数36で除した数の逆数である倍率28
mと、対コマ16と区分対コマ16−ａの各々の数３を総組
合せ数36で除した数の逆数の倍率28n、倍率28oを有して
いる。

そして、第１盤体20aと同じ様に子が第２盤体20bの３組
の盤体の倍率部26d,26e,26fにチツプを置き、子と親と
が第１サイコロ10aと第２サイコロ10bとを各々振り、そ
の時の出た目の対コマ16を、チツプを置いた各倍率部26
d,26e,26f内の倍率と対応した配列部22d,22e,22f内の対
コマ16と区分対コマ16−ａと対比しながら勝負を競うも
のである。

つぎに、第10図には第３盤体20cが示されている。図に
おいて、盤体表面にはパチンコ盤と類似した釘模様30、
羽根車模様32が表示され、この盤体表面の中心には第１
ポケツト枠34aが、この第１ポケツト枠34aを中心として
逆Ｙ形状の対称位置には３組の第２ポケツト枠34bが、
更に第１ポケツト枠34aを中心としてＹ形状の対称位置
には３組の第３ポケツト枠34cがそれぞれ表示されてい
る。

そして、第１ポケツト枠34a内には第１サイコロ10aの６
組のコマ12の内の任意のコマ12の１個が上段に、下段に
は第２サイコロ10bの６組のコマ14の内から取出した３
個のコマ14が配列されている。この上下段に配列された
コマ数の乗数に２を乗じその数を総組合せ数36で除した
数の逆数が倍率28pとして第１ポケツト枠34aの近傍位置
に表示されている。

第２ポケツト枠34b内には、第１サイコロ10aの６組のコ
マ12の内の任意のコマ12の２個が上段に、下段には第２
サイコロ10bの６組のコマ14の内から取出した３個のコ
マ14が配列され、上下段のコマ数の乗数に２を乗じ、そ
の数を総組合せ数36で除した数の逆数を倍率28qとして
第２ポケツト枠34bの近傍位置に表示されている。

更に第３ポケツト枠34c内には、第１サイコロ10aの６組
のコマ12の内の３個が上段に、第２サイコロ10bの６組
のコマ12の内の３個が下段に配列され、上下段のコマ数
の乗数に２を乗じ、その数を総組合せ数36で除した数の
逆数が倍率28rとして第３ポケツト枠34cの近傍位置に表
示されている。

また、この第３盤体20cの表面下部位置には例えば第１
ポケツト枠34aと対応した１個のチツプ枠36a、第２ポケ
ツト枠34bと対応した２個のチツプ枠36b、第３ポケツト
枠34cと対応した２個のチツプ枠36c等が表示されてい
る。

そこで、遊技者の内の子はチツプ枠の内、自分が予想
し、且つ希望する倍率を有した、例えばチツプ枠36aに
チツプを置く、そして、まず子が第１サイコロ10aを振
り、次に親が第２サイコロ10bを振り、この第１、第２
サイコロ10a,10bのコマ対16が、第１ポケツト枠34aの上
段コマ12と下段コマ14との３組の組合せに合つたら子の
勝ちとして倍率28p、例えば６倍のチツプを子は親より
貰う。コマ対16がポケツト枠34a内の上下段のコマ12と
コマ14との組合せに合ない時は親の勝ちとなり、親はチ
ツプ枠内に置かれた子のチツプを没収するものである。

なお、実施例では、第１、第２サイコロ10a,10bは子と
親とで１個づつ振るとしているが、これに限定されるこ
となく、親が２個のサイコロを、或いは子が２個のサイ
コロを同時に振つてもよい。

また、サイコロは正６面体形状となしているが、正８面
体、正10面体等が考えられる。

III考案の効果 以上説明した様に、本考案はサイコロと、この１対のサ
イコロによつて表示される対コマの配列部と、この配列
部内の対コマ数や対コマの乗数と、１対のサイコロの総
組合せ数との割合の逆数を倍率とした倍率部を備えたゲ
ーム具であり、家族や友人相互でもつてパーテイの席
で、或いは旅行先等においてルーレツト的な遊技を楽し
み得るものであり、数字における確率統計的な勉強の延
長線として小学校高学年より大学生や大人まで楽しみ、
相互の交流を促進し得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例に係る第１サイコロの斜視図、
第２図はその角面の展開平面図、第３図は第２サイコロ
の斜視図、第４図はその角面の展開平面図、第５図は第
１サイコロの角面のコマを順番に配列させた平面図、第
６図は第２サイコロの角面のコマを順番に配列させた平
面図、第７図は第１サイコロと第２サイコロとの各々６
組のコマを組合せした一覧表、第８図は第１盤体20aの
平面図、第９図は３組の盤体よりなる第２盤体20bの平
面図、第10図は第３盤体20cの平面図である。 10a,10b……第１、第２サイコロ、12,14……コマ、16…
…対コマ、20a,20b,20c……第１、第２、第３盤体、22
……配列部、26a,26b,26c……第１、第２、第３倍率部

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】１対のサイコロと、この１対のサイコロに
   よって表示される総組合せ数があり、この総組合せ数に
   対するコマ数の割合の逆数を倍率とした倍率部を有した
   盤体とを備え、 前記盤体の倍率部にチップを置き、振出された１対のサ
   イコロの対コマと、倍率部と対応して配列された対コマ
   とを対比して勝敗を競うことを特徴とするサイコロ組合
   せゲーム具。
2. 【請求項２】前記盤体は、１対のサイコロによって表示
   される総組合せ数と対応した対コマの配列部と、この対
   コマの配列の両側や下部位置に表示された倍率部とを備
   え、 前記１対のサイコロによって表示される総組合せ数と対
   応した対コマの配列部が盤体の中央に位置し、 前記倍率部が、前記対コマの配列を上下に区分した枠内
   の対コマ数と１対のサイコロによって表示される総組合
   せ数との割合の逆数で表示される倍率と、前記対コマの
   配列を縦方向に区分した枠内の対コマ数と１対のサイコ
   ロによって表示される総組合せ数との割合の逆数で表示
   される倍率とを備えたことを特徴とする請求項１に記載
   のサイコロ組合せゲーム具。
3. 【請求項３】前記１対のサイコロによって表示される総
   組合せ数と対応した対コマの配列部が、通常の対コマ
   と、この対コマと区分された区分対コマとを有し、 前記倍率部が、前記配列部内の対コマ数または区分コマ
   数と１対のサイコロによって表示される総組合せ数との
   割合の逆数で表示される倍率を備えたことを特徴とする
   請求項２に記載のサイコロ組合せゲーム具。
4. 【請求項４】前記１対のサイコロによって表示される総
   組合せ数と対応した対コマの配列部が、複数に分割され
   た分割配列部と、 前記分割配列部内の対コマ数または区分対コマ数と１対
   のサイコロによって表示される総組合せ数との割合の逆
   数を倍率として表示した倍率部とを有したことを特徴と
   して成る請求項２または３に記載のサイコロ組合せゲー
   ム具。
5. 【請求項５】前記１対のサイコロによって表示される総
   組合せ数と対応した対コマの配列部が、各コマごとに上
   下段に表示された上部コマと下部コマとを有し、 前記倍率部が、前記上部コマ数と下部コマ数との乗数と
   １対のサイコロによって表示される総組合せ数との割合
   の逆数で表示される倍率とを有したことを特徴として成
   る請求項１に記載のサイコロ組合せゲーム具。
6. 【請求項６】前記配列部が、パチンコ盤状図形を表示し
   た盤体内に配置されたポケット枠内に表示され、前記倍
   率部が、ポケット枠の近傍位置に表示され、 盤体の周縁部にチップ枠を設けたことを特徴とする請求
   項５に記載のサイコロ組合せゲーム具。