JPH0649303U - 結束梱包用補助機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被梱包体が、重量物である場合や、複数個
に集積された物品は、荷造りなどの際に危険を伴い、或
いは相当の作業時間を要するなどの不便さがあった。本
考案は、開孔部の有るパレット下部に、突起物のある固
定台を設けることにより、被梱包体を自在に持ち上げ
て、結束や梱包を、安全で且つ容易に行なうことを、目
的としている。 【構成】 開孔のあるパレット上に、被梱包体を載
せ、手動、油圧、空圧、電動機等の動力源により、パレ
ットを下降させる。固定台の上部に取り付けられた突起
物のそれぞれが、パレットの開孔を貫通して、被梱包体
を容易に上昇させることができる。この際に出来た隙間
を、あらかじめ用意されたパレット上の、通路に添っ
て、結束材を簡単に挿入することができる。以上のよう
に、上下に動き、開孔部と結束材の通し溝のあるパレッ
ト本体と、開孔部に対応した突起物のある固定台からな
る、結束梱包用補助機である。

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、開孔部の有るパレット下部に、突起物固定台を設けることにより 、被梱包体を自在に持ち上げ、パレット内面の通し溝に沿って、挿入された結束 材が押し出され、容易に結束や梱包の準備を可能にする装置である。 「従来の方法」 従来は、比較的軽量物の梱包作業が容易に行なえたが、被梱包体が重量物であ る場合や、自動機等による複数個の集積された被梱包体の場合は、荷くずれ等を おこし易く、時には危険を併ない、梱包に要する時間も多大であった。 「考案が解決しようとしている課題」 被梱包体が重量物の場合や、自動機等による複数個の集積された品物を梱包す る場合、被梱包体を持ち上げて結束する際に、相当な時間を要し、作業性が悪く 、荷くずれしたりして、時には危険な作業となることさえあった。 本考案は、Ｌ字型のパレットの下部に開孔を設け、 その開孔部へ、下から突 起物を挿入することにより、被梱包体を上昇させ、その際にできた隙間に、結束 材を容易に滑り込ませることができ、従来、人の手を多く要した危険な作業も、 効率良く安全に行なうことを可能とした。 本考案は、以上のような困難さを、解決することを目的とする。 「問題点を解決するための手段」 （イ） パレット（１）の上面に、丸開孔（２）を設ける。 （ロ） 開孔部（２）の位置に対応する突起物（５）をパレット下部の固定台（ １３）に取り付ける。 （ハ） パレット（１）の上部に、結束材（１４）を挿入するための、巻き取り シャフト（８）を設ける。 （ニ） パレット（１）の内面に、結束材の通路となる通し溝（１１）を設ける 。 （ホ） 通し溝（１１）の上端に、巻き取りシャフト（８）に沿って、固定金具 （１０）に取り付けられた押しローラ（９）を設ける。 （ヘ） 通し溝（１１）の、水平・垂直交差部に、結束材（１４）の曲がり円滑 ガイド（１２）を設ける。 （ト） パレット（１）、又は、突起固定台（１３）を昇降するための、手動、 電動、油圧、空圧等の適当な昇降装置（１６）を設ける。 本考案は、以上のように、構成されるものである。 「作 用」 パレットの上面に、被梱包体（又は、複数個の被梱包体）を載せ、パレットを 下降、又は突起固定台を上昇させる。パレット上端の、押しローラ部分の適当な 位置に、結束材の端をはめ込み、巻き取りシャフトを回す。結束材は、通し溝に 沿って、被梱包体の下をくぐり、下部前面に押し出される。 結束材の先端を引き抜き、押しローラ部を緩めて、結束材を巻き取りシャフト より離し、適当な長さに切断して、市販のカシメ機等により、結束する。 このように、梱包の困難な重量物や、集積された梱包物も、安全・容易に結束 補助が可能となる。 「実施例」 以下、図について説明する。 （イ） 第１図は、本考案の全体的な斜視図であり、Ｌ字型パレット（１）の 上面に丸開孔（２）長丸開孔（３）角開孔（４）等を設ける。 （ロ） 開孔部（２）（３）（４）に対応した位置のパレット（１）下部に、 丸突起（５）長丸突起（６）角突起（７）を固定した突起固定台（１３）を設け る。 （ハ） 第２図のように、パレット（１）に被梱包体（１５）を載せ、パレッ ト（１）を下降又は、突起固定台（１３）を上昇させると、相互間に隙間ができ る。 （ニ） 第３図は、被梱包体（１５）を上昇させるための突起物の例で、丸突 起（５）、長丸突起（６）、角突起（７）等である。 （ホ） 第４図の、パレット（１）上端の押しローラ（９）部に、結束材（１ ４）の端を差し込み、巻き取りシャフト（８）のハンドル（１７）を回す。 （ヘ） 送り込まれた結束材（１４）は、通し溝（１１）に沿って、被梱包体 （１５）の下をくぐり、パレット（１）の全面下部に押し出される。 （ト） 結束材（１４）の端を、適当な長さに引き抜いた後、押しローラ（９ ）を緩めて、結束材（１４）をはずし切断する。 （チ） 結束材（１４）のそれぞれの端を合わせ、市販のカシメ機を用いて梱 包する。 （リ） このようにして、結束・梱包等の困難な、重量物や集積された被梱包 体も、容易に結束・梱包が可能である。 （ヌ） 本考案の応用としては、手作業梱包の能率化や、自動集積装置末端の 梱包機としても、利用可能である。 「考案の効果」 パレット上に開孔を設け、その位置に対応した突起物を上昇させることにより 、今迄、困難であった、重量物や集積された被梱包体が、安全で容易に結束・梱 包することが可能で、梱包に要する時間も極めて短かく、荷くずれ等がしにくい ために、作業が能率良く行なえることを可能にした。

【図面の簡単な説明】 第１図は、本考案の全体的な斜視図で、被梱包体を載せ
る前の図である。第２図は、被梱包体をパレット上に載
せ、突起物を挿入させた時の断面図である。第３図は、
被梱包体の材質等による、突起物の例である。第４図
は、結束材の通路部の部分詳細図である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 （イ） Ｌ字型パレット（１）の、内面に設けられた通
   し溝（１１）と、底面に開孔部（２）を設ける。 （ロ） 開孔部（２）に対応する突起物（５）を取り付
   けた固定台（１３）を、パレット（１）の下部に設け
   る。 （ハ） パレット（１）の上部に巻き取り装置（８）
   （９）を設ける。 （ニ） パレット（１）又は突起物固定台（１３）を昇
   降させるための装置（１６）を設ける。 以上のごとく構成した 結束、梱包用の補助機 であ
   る。