JPH0649294B2 - 樹脂成形機の型開閉制御方法 - Google Patents

樹脂成形機の型開閉制御方法

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JPH0649294B2
JPH0649294B2 JP3021499A JP2149991A JPH0649294B2 JP H0649294 B2 JPH0649294 B2 JP H0649294B2 JP 3021499 A JP3021499 A JP 3021499A JP 2149991 A JP2149991 A JP 2149991A JP H0649294 B2 JPH0649294 B2 JP H0649294B2
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low speed
stroke
slowdown
speed
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俊雄 中山
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Japan Steel Works Ltd
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Japan Steel Works Ltd
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は樹脂成形機の型開閉制御
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂成形の一例である射出成形分野にお
いて、固定盤および可動盤に、金型を構成する固定型お
よび可動型をそれぞれ取付けた射出成形機を使用し、型
閉じした金型内に溶融樹脂を射出した後、前記金型を型
開きする射出成形方法が一般的に知られている。
【0003】この射出成形方法においては、図10に示
すように、予め、型開閉操作を繰返すことにより、型閉
じの際の、可動盤の移動立ち上がり後の第1高速速度V
a Xと、可動盤のスローダウン開始位置である第1スロ
ーダウン位置Sa Xと、可動盤のスローダウン後の低速
速度Vb Xとの各設定値をそれぞれ決めておく。また、
図11に示すように、型開きの際の、可動盤の移動立ち
上がり後の第2高速速度Vc Xと、可動盤のスローダウ
ン開始位置である第2スローダウン位置Sd Xとの各設
定値をそれぞれ決めておく。
【0004】そして、射出成形時における型開閉の際に
は、可動盤の速度および位置等の各設定値を修正して、
図10および図11にそれぞれ示したような速度パター
ンに調整する。なお、図10および図11において、実
線は各設定値を、破線は実行速度線をそれぞれ示してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、可
動盤を高速移動から低速移動に切換えてショックのない
状態で金型タッチ位置や型開き位置に停止させるために
は、第1および第2スローダウン位置の各設定値を決定
することが必須である。この各設定値は型開閉操作によ
り実験的に求めるもので、前記型開閉操作に熟練を要
し、前記型開閉操作を何度も繰返さなければならず、そ
の結果、型開閉操作に手間や多くの時間がかかり、型開
閉操作を含む一連の射出成形サイクルタイムが長くなる
という問題点がある。また、前記各設定値の誤設定、誤
修正に起因して射出成形中に可動盤のオーバーランや高
速金型タッチが発生しやすく、金型や成形機等が破損す
るという問題点もある。
【0006】本発明は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであり、一連の成形サイクルタイム
を短縮できるとともに、金型や成形機等の破損も防止で
きる樹脂成形機の型開閉方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の樹脂成形機の型開閉制御方法は、固定盤お
よび可動盤に、金型を構成する固定型および可動型をそ
れぞれ取付けた樹脂成形機を使用する樹脂成形方法にお
いて、予め、前記金型の型開き位置から型閉じ位置まで
の可動盤の移動ストロークと、型閉じの際の、可動盤の
移動立ち上がり後の第1高速速度と、可動盤の前記第1
高速速度での高速移動直後のスローダウン中の第1加速
度と、可動盤のスローダウン後の第1低速速度と、可動
盤の前記第1低速速度での第1低速ストロークとをそれ
ぞれ設定するとともに、型開きの際の、可動盤の移動立
ち上がり後の第2高速速度と、可動盤の前記第2高速速
度での高速移動直後のスローダウン中の第2加速度と、
可動盤のスローダウン後の第2低速速度と、可動盤の前
記第2低速速度での第2低速ストロークとをそれぞれ設
定し、また、前記移動ストロークと、第1高速速度と、
第1加速度と、第1低速速度と、第1低速ストロークと
に基づいて前記型閉じの際の可動盤のスローダウン開始
位置である第1スローダウン位置を演算し、該演算値を
記憶するとともに、前記移動ストロークと、第2高速速
度と、第2加速度と、第2低速速度と、第2低速ストロ
ークとに基づいて前記型開きの際の可動盤のスローダウ
ン開始位置である第2スローダウン位置も演算し、該演
算値を記憶しておき、型閉じ時に、可動盤の移動位置を
検出し、可動盤を第1高速速度で高速移動させるととも
に、前記移動位置の検出値と前記演算された第1スロー
ダウン位置とを比較し、前記検出値が第1スローダウン
位置と一致したとき、可動盤をスローダウンさせ、該ス
ローダウン後、可動盤を前記第1低速速度で低速移動さ
せて金型を型閉じし、型開き時には、可動盤を第2高速
速度で高速移動させるとともに、前記検出値と前記演算
された第2スローダウン位置とを比較し、前記検出値が
第2スローダウン位置と一致したとき、可動盤をスロー
ダウンさせ、該スローダウン後、可動盤を前記第2低速
速度で低速移動させて金型を型開きすることを特徴とす
る。
【0008】また、型開きの際の第2低速速度および第
2低速ストロークの各設定値をそれぞれ零としたもの
や、型閉じの際の第1低速速度および第1低速ストロー
クの各設定値をそれぞれ零としたもの、あるいは、型閉
じの際の第1低速速度および第1低速ストロークの各設
定値をそれぞれ零とするとともに、型開きの際の第2低
速速度および第2低速ストロークの各設定値をそれぞれ
零としたものとすることができる。
【0009】
【作用】上記のとおり構成された請求項1に記載の発明
では、予め、金型の型開き位置から型閉じ位置までの可
動盤の移動ストロークSと、型閉じの際の、可動盤の移
動立ち上がり後の第1高速速度Va と、可動盤の前記第
1高速速度Va での高速移動直後のスローダウン中の第
1加速度αaと、可動盤のスローダウン後の第1低速速
度Vb と、可動盤の前記第1低速速度Vb での第1低速
ストロークSc とをそれぞれ設定するとともに、型開き
の際の、可動盤2の移動立ち上がり後の第2高速速度V
c と、可動盤2の前記第2高速速度Vc での高速移動直
後のスローダウン中の第2加速度αb と、可動盤のスロ
ーダウン後の第2低速速度Vd と、可動盤の前記第2低
速速度Vd での第2低速ストロークSe とをそれぞれ設
定する。
【0010】ついで、下記の(1)式に基づいて、型閉
じの際の可動盤2の第1スローダウンストロークSd
演算するとともに、前記(1)式の結果および下記の
(2)式に基づいて、第1高速ストロークである第1ス
ローダウン位置Sa を演算し、該演算値を記憶する。
【0011】 Sd =(Va 2−Vb 2)/2αa …(1) Sa =S−Sc −Sd …(2) また、下記の(3)式に基づいて、型開きの際の可動盤
2の第2スローダウンストロークSf を演算するととも
に、前記(3)式の結果および下記の(4)式に基づい
て、第2高速ストロークである第2スローダウン位置S
b も演算し、該演算値を記憶する。
【0012】 Sf =(Vc 2−Vd 2)/2αb …(3) Sb =S−Se −Sf …(4) こののち、成形時における型閉じの際、可動盤の移動位
置を検出し、可動盤を第1高速速度Va で高速移動させ
るとともに、前記移動位置の検出値と前記演算された第
1スローダウン位置Sa とを比較し、前記検出値が第1
スローダウン位置Sa と一致したとき、可動盤をスロー
ダウンさせ、該スローダウン後、可動盤を前記第1低速
速度Vb で低速移動させる。
【0013】型開き時には、可動盤を第2高速速度Vc
で高速移動させるとともに、前記検出値と前記演算され
た第2スローダウン位置Sb とを比較し、前記検出値が
第2スローダウン位置Sb と一致したとき、可動盤をス
ローダウンさせ、該スローダウン後、可動盤を前記第2
低速速度Vd で低速移動させる。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 (第1実施例)図1に示すように、樹脂成形機の一例で
ある射出成形機の固定盤1には金型の固定型1aが取付
けられているとともに、複数本のタイバー3がそれぞれ
突設されている。前記複数本のタイバー3には、可動型
2aを取付けた可動盤2が各タイバー3の軸方向に移動
自在に支持されている。また、複数本のタイバー3の各
先端には、油圧シリンダ6を有するエンドフレーム5が
固定されている。前記油圧シリンダ6内にはピストン7
が摺動自在に嵌め込まれ、このピストン7には、一端が
可動盤2に固定されたピストンロッド4の他端が固定さ
れている。また、前記油圧シリンダ6には、4ポート3
位置の方向切換弁10を介して油圧発生源13が接続さ
れており、油圧シリンダ6の一方の油室に圧油を供給す
ると、可動盤2を固定盤1側に移動させて金型を型閉じ
でき、他方の油室に圧油を供給すると、可動盤2を固定
盤1から離間する方向に移動させて金型を型開きでき
る。
【0015】前記方向切換弁10と油圧発生源13との
間には、速度調節手段としての流量調節弁12が設けら
れており、この流量調節弁12は、その開度によって可
動盤2の移動速度を調節する。
【0016】前記固定盤1には、可動盤2の移動位置を
検出するための位置検出器8が取付けられており、この
位置検出器8で検出された検出値は後述する制御部9へ
送られる。
【0017】設定器11は、第1メモリ11aおよび第
2メモリ11bを有し、後述するように、射出成形に先
だち、予め各設定値を設定するためのものである。
【0018】前記第1メモリ11aには、図4に示すよ
うに、可動盤2の型開き位置から金型タッチ位置である
型閉じ位置までの移動ストロークSと、型閉じの際の、
可動盤2の移動立ち上がり後の第1高速速度Va と、可
動盤2の前記第1高速速度Va での高速移動直後のスロ
ーダウン中の第1加速度αa と、可動盤2のスローダウ
ン後の第1低速速度Vb と、可動盤2の前記第1低速速
度Vb での第1低速ストロークSc とがそれぞれ設定さ
れる。
【0019】また、第2メモリ11bには、図5に示す
ように、、型開きの際の、可動盤2の移動立ち上がり後
の第2高速速度Vc (本実施例では第1高速速度Va
同一値)と、可動盤2の前記第2高速速度Vc での高速
移動直後のスローダウン中の第2加速度αb と、可動盤
2のスローダウン後の第2低速速度Vdと、可動盤2の
前記第2低速速度Vdでの第2低速ストロークSe とが
それぞれ設定される。
【0020】制御部9は、演算部9aや第1および第2
メモリ9c,9d等を有している。前記演算部9aは、
射出成形に先だち、図2に示すように、前記移動ストロ
ークSと、第1高速速度Va と、第1加速度αa と、第
1低速速度Vb と、第1低速ストロークSc とを設定器
11の第1メモリ11aよりそれぞれ入力し、該入力し
た各設定値に基づいて前記型閉じの際の可動盤2のスロ
ーダウン開始位置である第1スローダウン位置Sa を演
算し、該演算値は第1メモリ9cに記憶される。
【0021】こののち、前記演算部9aは、図3に示す
ように、前記移動ストロークSと、第2高速速度Vc
と、第2加速度αb と、第2低速速度Vd と、第2低速
ストロークSe とを設定器11の第2メモリ11bより
それぞれ入力し、該入力した各設定値に基づいて前記型
開きの際の可動盤2の第2スローダウン位置Sb も演算
し、該演算値は第2メモリ9dに記憶される。
【0022】また、前記制御部9は、射出成形の際にお
ける型開閉時に、方向切換弁10の各ソレノイド10
a,10bを励磁するための指令を出力して、方向切換
弁10を切換えるとともに、前記各設定値に基づいて流
量調節弁12の開度を制御する他、前記位置検出器8よ
り検出値を入力し、該検出値と、前記演算された第1ス
ローダウン位置Sa や第2スローダウン位置Sb とを比
較し、前記検出値が第1スローダウン位置Sa や第2ス
ローダウン位置Sb と一致したとき、流量調節弁12の
開度を絞るための電気量(指令)をそのソレノイド12
aに出力するよう構成されている。
【0023】次に、本実施例の動作である型開閉制御方
法の詳細について、図2乃至図5も合せ参照しつつ説明
する。
【0024】先ず、射出成形に先だち、予め、可動盤2
の型開き位置から金型タッチ位置までの移動ストローク
Sと、型閉じの際の、可動盤2の移動立ち上がり後の第
1高速速度Va と、可動盤2の前記第1高速速度Va
の高速移動直後のスローダウン中の第1加速度αa と、
可動盤2のスローダウン後の第1低速速度Vb と、可動
盤2の前記第1低速速度Vb での第1低速ストロークS
c とをそれぞれ決めて設定器11の第1メモリ11aに
それぞれ設定するとともに、型開きの際の、可動盤2の
移動立ち上がり後の第2高速速度Vc と、可動盤2の前
記第2高速速度Vc での高速移動直後のスローダウン中
の第2加速度αb と、可動盤2のスローダウン後の第2
低速速度Vd と、可動盤2の前記第2低速速度Vd での
第2低速ストロークSe とをそれぞれ決めて設定器11
の第2メモリ11bにそれぞれ設定する。
【0025】上記各設定値が設定されると、各設定値は
制御部9に送られる。すなわち、前記制御部9の演算部
9aは、可動盤2の前記移動ストロークSと、第1高速
速度Va と、第1加速度αa と、第1低速速度Vb と、
第1低速ストロークSc とを前記設定器11の第1メモ
リ11aよりそれぞれ入力する(ステップ15)。前記
演算部9aは、前記入力した各設定値や上記(1)およ
び(2)式に基づいて、射出成形における型閉じの際の
可動盤2の第1スローダウン位置Sa を演算し(ステッ
プ16および17)、この演算値は第1メモリ9cに記
憶される。こののち、前記制御部9の演算部9aは、前
記移動ストロークSと、第2高速速度Vc と、第2加速
度αb と、第2低速速度Vd と、第2低速ストロークS
e とを前記設定器11の第2メモリ11bよりそれぞれ
入力する(ステップ18)。前記演算部9aは、入力し
た各設定値や上記(3)および(4)式に基づいて、前
記型開きの際の可動盤2の第2スローダウン位置Sb
演算し(ステップ19および20)、この演算値は第2
メモリ9dに記憶される。
【0026】射出成形の際には、制御部9は、方向切換
弁10の一方のソレノイド10bを励磁するための指令
を出力して方向切換弁10を切換えるとともに、前記第
1高速速度Va に対応する電気量を流量調節弁12のソ
レノイド12aに出力して流量調節弁12の開度を増加
させることで、高速型閉じが進行する。該進行中、制御
部9は、位置検出器8から入力した可動盤2の移動位置
の検出値と第1スローダウン位置Sa とを比較し、それ
らが互いに一致したとき、第2低速速度Vb に対応する
電気量を流量調節弁12のソレノイド12aに出力する
ことで、流量調節弁12の開度は絞られる。その結果、
可動盤2は高速移動からスローダウン移動を経て低速移
動へ切換わって金型タッチ位置に停止する。すなわち、
可動盤2は、第1高速速度Va で高速移動後、第1スロ
ーダウンストロークSd および第1低速速度Vb で第1
低速ストロークSc だけ移動して金型タッチ位置に停止
し、金型が型閉じされる。
【0027】該型閉じ後、型締め行程を行ない、つい
で、金型内に溶融樹脂を射出した後、型緩めおよび冷却
行程等を行なう。
【0028】こののち、制御部9は、方向切換弁10の
他方のソレノイド10aを励磁するための指令を出力す
るとともに、第2高速速度Vc に対応する電気量を流量
調節弁12のソレノイド12aに出力することで、高速
型開きが進行する。該進行中、制御部9は、位置検出器
8から入力した可動盤2の移動位置の検出値と第2スロ
ーダウン位置Sb とを比較し、それらが互いに一致した
とき、第2低速速度Vd に対応する電気量を流量調節弁
12のソレノイド12aに出力することで、流量調節弁
12の開度は絞られる。その結果、可動盤2は高速移動
からスローダウン移動を経て低速移動へ切換わって型開
き位置に停止する。すなわち、可動盤2は、第2高速速
度Vc で高速移動後、第2スローダウンストロークSf
および第2低速速度Vd で低速ストロークSe だけ移動
して型開き位置に停止し、金型が型開きされる。
【0029】成形品を取出した後、上述した射出成形を
繰返す。 (第2実施例)本実施例は、図6に示すように、型開き
の際の第2低速速度および第2低速ストロークの各設定
値としてそれぞれ零を採用したものであり、この場合、
射出成形時における型開きの際には、可動盤は、高速移
動後スローダウンして低速移動を経ずに型開き位置に達
して停止する。その他の構成や動作は第1実施例のもの
とそれぞれ同様である。 (第3実施例)本実施例は、図7に示すように、型閉じ
の際の第1低速速度および第1低速ストロークの各設定
値としてそれぞれ零を採用したものであり、この場合、
射出成形時における型閉じの際には、可動盤は、高速移
動後スローダウンして低速移動を経ずに金型タッチ位置
に達して停止する。その他の構成や動作は第1実施例の
ものとそれぞれ同様である。 (第4実施例)本実施例は、図8に示すように、型閉じ
の際の第1低速速度および第1低速ストロークの各設定
値としてそれぞれ零を採用するとともに、図9に示すよ
うに、型開きの際の第2低速速度および第2低速ストロ
ークの各設定値としてそれぞれ零を採用したものであ
る。この場合、射出成形時における型開閉の際には、図
8および図9にそれぞれ示したように、可動盤は、高速
移動後スローダウンして低速移動を経ずに型開き位置あ
るいは金型タッチ位置にそれぞれ達して停止する。その
他の構成や動作は第1実施例のものとそれぞれ同様であ
る。
【0030】上述した各実施例において、型閉じ時の可
動盤の第1高速速度と、型開き時の第2高速速度は互い
に等しいものを示したが、これに限られない。また、第
1加速度および第2加速度をその都度設定するのではな
く、予め入力して記憶させておくことも可能である。
【0031】また、金型を開閉するための駆動手段とし
て、空気圧シリンダおよび空気圧発生源を含んだ空気圧
ユニットや電動シリンダ等を用いてもよい。さらに、一
般の射出成形器に限らず、SMCプレス成形機、スタン
ピング成形機や射出プレス機等の樹脂成形機に本発明を
適用してもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおり構成され
ているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0033】可動盤の第1および第2スローダウン位置
等を型開閉操作によって実験的に求めずに演算するもの
なので、手間や多くの時間がかかる型開閉操作が不要と
なる。その結果、型開閉操作に費やす段取り時間を含む
一連の成形サイクルタイムを短縮できるとともに、成形
機のオペレータとして熟練者が不要となる。また、従来
の誤設定や誤修正に起因する、成形中の可動盤のオーバ
ーランや高速金型タッチを確実に防止でき、その結果、
金型や成形機等が破損しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂成形機の型開閉制御方法の第1実
施例の実施に使用する型開閉制御装置の構成図である。
【図2】本実施例における型開閉制御装置の制御部の型
閉じのためのフローチャートである。
【図3】本実施例における型開閉制御装置の制御部の型
開きのためのフローチャートである。
【図4】本実施例における型閉じの際の可動盤の移動ス
トロークと速度との関係を表すグラフである。
【図5】本実施例における型開きの際の可動盤の移動ス
トロークと速度との関係を表すグラフである。
【図6】本発明の第2実施例における型開きの際の可動
盤の移動ストロークと速度との関係を表すグラフであ
る。
【図7】本発明の第3実施例における型閉じの際の可動
盤の移動ストロークと速度との関係を表すグラフであ
る。
【図8】本発明の第4実施例における型閉じの際の可動
盤の移動ストロークと速度との関係を表すグラフであ
る。
【図9】第4実施例における型開きの際の可動盤の移動
ストロークと速度との関係を表すグラフである。
【図10】従来例における型閉じの際の可動盤の移動ス
トロークと速度との関係を表すグラフである。
【図11】従来例における型開きの際の可動盤の移動ス
トロークと速度との関係を表すグラフである。
【符号の説明】
1 固定盤 1a 固定型 2 可動盤 2a 可動型 3 タイバー 4 ピストンロッド 5 エンドフレーム 6 油圧シリンダ 7 ピストン 8 位置検出器 9 制御部 9a 演算部 9c 第1メモリ 9d 第2メモリ 10 方向切換弁 10a,10b,12a ソレノイド 11 設定器 11a 第1メモリ 11b 第2メモリ 12 流量調節弁 13 油圧発生源 15,16,17,18,19,20 ステップ S 可動盤ストローク Sa 第1高速ストローク Sb 第2高速ストローク Sc 第1低速ストローク Sd 第1スローダウンストローク Se 第2低速ストローク Sf 第2スローダウンストローク Va 第1高速速度 Vb 第1低速速度 Vc 第2高速速度 Vd 第2低速速度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B22D 17/32 F 8926−4E

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定盤(1)および可動盤(2)に、金
    型を構成する固定型(1a )および可動型(2a )をそ
    れぞれ取付けた樹脂成形機を使用する樹脂成形方法にお
    いて、予め、前記金型の型開き位置から型閉じ位置まで
    の可動盤(2)の移動ストローク(S)と、型閉じの際
    の、可動盤(2)の移動立ち上がり後の第1高速速度
    (Va )と、可動盤(2)の前記第1高速速度(Va
    での高速移動直後のスローダウン中の第1加速度(α
    a )と、可動盤(2)のスローダウン後の第1低速速度
    (Vb )と、可動盤(2)の前記第1低速速度(Vb
    での第1低速ストローク(Sc )とをそれぞれ設定する
    とともに、型開きの際の、可動盤(2)の移動立ち上が
    り後の第2高速速度(Vc )と、可動盤(2)の前記第
    2高速速度(Vc )での高速移動直後のスローダウン中
    の第2加速度(αb )と、可動盤(2)のスローダウン
    後の第2低速速度(Vd)と、可動盤(2)の前記第2
    低速速度(Vd)での第2低速ストローク(Se )とを
    それぞれ設定し、また、前記移動ストローク(S)と、
    第1高速速度(Va )と、第1加速度(αa )と、第1
    低速速度(Vb )と、第1低速ストローク(Sc )とに
    基づいて前記型閉じの際の可動盤(2)のスローダウン
    開始位置である第1スローダウン位置(Sa )を演算
    し、該演算値を記憶するとともに、前記移動ストローク
    (S)と、第2高速速度(Vc )と、第2加速度(α
    b )と、第2低速速度(Vd )と、第2低速ストローク
    (Se )とに基づいて前記型開きの際の可動盤(2)の
    スローダウン開始位置である第2スローダウン位置(S
    b )も演算し、該演算値を記憶しておき、 型閉じ時
    に、可動盤(2)の移動位置を検出し、可動盤(2)を
    第1高速速度(Va )で高速移動させるとともに、前記
    移動位置の検出値と演算された前記第1スローダウン位
    置(Sa)とを比較し、前記検出値が第1スローダウン
    位置(Sa )と一致したとき、可動盤(2)をスローダ
    ウンさせ、該スローダウン後、可動盤(2)を前記第1
    低速速度(Vb )で低速移動させて金型を型閉じし、型
    開き時には、可動盤(2)を第2高速速度(Vc )で高
    速移動させるとともに、前記検出値と演算された前記第
    2スローダウン位置(Sb )とを比較し、前記検出値が
    第2スローダウン位置(Sb )と一致したとき、可動盤
    (2)をスローダウンさせ、該スローダウン後、可動盤
    (2)を前記第2低速速度(Vd )で低速移動させて金
    型を型開きすることを特徴とする樹脂成形機の型開閉制
    御方法。
  2. 【請求項2】 型開きの際の第2低速速度(Vd )およ
    び第2低速ストローク(Se )の各設定値をそれぞれ零
    とした請求項1に記載の樹脂成形機の型開閉制御方法。
  3. 【請求項3】 型閉じの際の第1低速速度(Vb )およ
    び第1低速ストローク(Sc )の各設定値をそれぞれ零
    とした請求項1に記載の樹脂成形機の型開閉制御方法。
  4. 【請求項4】 型閉じの際の第1低速速度(Vb )およ
    び第1低速ストローク(Sc )の各設定値をそれぞれ零
    とするとともに、型開きの際の第2低速速度(Vd )お
    よび第2低速ストローク(Se )の各設定値をそれぞれ
    零とした請求項1に記載の樹脂成形機の型開閉制御方
    法。
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