JPH0649118Y2 - 超音波リニアモータ - Google Patents

超音波リニアモータ

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JPH0649118Y2
JPH0649118Y2 JP4351489U JP4351489U JPH0649118Y2 JP H0649118 Y2 JPH0649118 Y2 JP H0649118Y2 JP 4351489 U JP4351489 U JP 4351489U JP 4351489 U JP4351489 U JP 4351489U JP H0649118 Y2 JPH0649118 Y2 JP H0649118Y2
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JP
Japan
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vibration
vibrating
linear motor
legs
traveling
Prior art date
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Application number
JP4351489U
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JPH02136487U (ja
Inventor
一正 大西
浩一 内藤
徹 中澤
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、電子機器や精密機械における駆動源として
好適な超音波リニアモータに関する。
[従来の技術] 近年、圧電セラミックスを素材とする圧電素子の超音波
振動を駆動源とした超音波モータが開発され、種々の機
器のアクチュエータとして利用されている。このような
超音波モータは、小型で高トルクが期待され、また、圧
電素子を用いるものにおいては、電磁波の発生がないの
で、一般の誘導モータに比較して電磁媒体等への影響が
ないという長所を有している。
この種の超音波モータとして、第5図および第6図に示
す超音波リニアモータがある。これらの図において、R
は平滑なレールであり、このレールRの上面にはその長
手方向に沿って規定の幅を有する溝Raが形成されてい
る。このレールRの溝Raには、超音波振動によって走行
する走行体Lが載置されている。
この走行体Lにおいて、1,2は互いに平行な脚部、3は
これらの脚部1,2の一端を連結する胴部である。これら
は、弾性材料を各部の断面がほぼ正方形でかつ全体をコ
字状に形成して振動体4を構成している。この振動体4
の角の部分は、脚部1,2および胴部3に対して45度の角
度を成すように面取りされており、その取付面5に圧電
素子(振動素子)6,7が接着剤などを用いて取り付けら
れている。
このような構成において、第1K圧電素子6に、Va=E・
sinωt、第2の圧電素子7に、Vb=E・cosωtの交流
電圧を印加すると、圧電素子6,7の振動が取付面5,5を介
して振動体4の胴部3および脚部1,2に伝達され、それ
ぞれの軸線A(図には脚部2の軸線のみ記入)に平行な
振動成分は縦振動を、軸線Aに垂直な成分は撓み振動を
与える。そして、胴部3の縦振動および撓み振動と、脚
部1,2の縦振動および撓み振動とが合成されて、脚部1,2
の下端に楕円振動が生じ、この楕円振動がレールRに伝
達されて走行体Lが一方向に直線運動を行う。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上述した超音波リニアモータにおいては、圧
電素子6,7が振動体4の脚部1,2よりも外側へ突出してい
る。このため振動体の前後の長さが大になり、小型化の
妨げとなる問題がある。
この考案は、このような背景の下になされたもので、従
来のものより小型化を図ることができる超音波リニアモ
ータを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この考案は、一対の脚部とこれらの脚部間を連結する胴
部とから成る振動体と、この振動体の胴部上面に進行方
向と直交するように形成された第1,第2のV字型溝と、
このV字型溝の面に取り付けられ、胴部と脚部とに振動
を付与する振動素子と、前記脚部の下端面が当接される
走行面を有する被駆動体とを具備することを特徴とす
る。
[作用] この考案によれば、一対の脚部とこれらの脚部間を連結
する胴部とから成るコ字状の振動体の胴部上面に、2つ
のV字型溝が形成され、各々のV字型溝の面に振動素子
が取り付けられているので、振動体の前後から振動素子
が突出することがなくなる。
[実施例] 以下、図面を参照して、この考案の一実施例を説明す
る。第1図はこの考案の一実施例による超音波リニアモ
ータの構成を示す斜視図、第2図は側面図である。これ
らの図において、第5図の各部に対応する部分には同一
の符号が付してある。
第1図において、Rはレールであり、このレールRの上
面にはその長手方向に沿って規定の幅を有する溝Raが形
成されており、このレールRには走行体Laが載置されて
いる。
この走行体Laにおいて、1,2は互いに平行な脚部、3は
これら脚部1,2の一端を連結する胴部である。これら脚
部1,2と胴部3とは、断面がほぼ正方形で、かつ全体が
コ字状に形成されており、振動体4を構成している。こ
の振動体4の胴部3上面の中心と一端との間、および中
心と他端との間には、胴部3の左右を横切って、内角90
度のV字型状の溝が形成されており、この各溝面の内、
胴部3の中心に傾斜する各面5a,5bには圧電素子6,7が取
り付けられている。
このような構成において、第1の圧電素子6に、Va=E
・sinωt、第2の圧電素子7に、Vb=E・cosωtの交
流電圧を印加すると、圧電素子6,7の振動が溝面5a,5bを
介して振動体4の胴部3および脚部1,2に伝達され、こ
の脚部1,2の軸線に平行な振動成分は縦振動を、軸線に
垂直な成分は撓み振動を与え、これらの縦振動および撓
み振動が合成されて、脚部1,2の下端に楕円振動が生
じ、この振動がレールRに伝達されて走行体Laが直線運
動を行う。
次に、上記走行体Laの振動過程をFEM解析(有限要素法
を用いたコンピュータ解析)の結果に基づいて説明す
る。
第3図(イ)〜(ニ)は圧電素子6,7に、それぞれ位相
が90度異なる周波数131.4822KHzの交流電圧を印加した
ときの振動の過程を示すシミュレーション結果であり、
図中2点鎖線は走行体Laの原型を示す。この図に従っ
て、脚部1,2の下端部の動作を順次追っていくと、ま
ず、脚部1の下端部Pu,Pvは、(イ)に示すようにポイ
ントPu1,Pv1に移動し、次に、(ロ)に示すようにポイ
ントPu2,Pv2に移動し、次に、(ハ)に示すようにポイ
ントPu3,Pv3に移動し、次に、(ニ)に示すようにポイ
ントPu4,Pv4に移動する。そして、(イ)に示すポイン
トPu1,Pv1に戻り、以下この動作を繰り返す。また、脚
部2の下端部Pw,Pxは、上記同様に、ポイントPw1,P
x1、Pw2,Px2、Pw3,Px3、Pw4,Px4、Pw1,Px1…の順に
移動する。これらの下端部Pu,Pv,Pw,Pxの合成動作を第
4図に示す。この図に示すように、下端部Pu,Pv,Pw,Px
は、各々位相の異なる左回転の楕円振動の軌跡を描いて
いることがわかる。そして、この楕円振動がレールRに
伝達されれば、走行体Laは第1図に示すように矢印Y方
向に直線運動を行う。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案によれば、一対の脚部と
これらの脚部間を連結する胴部とから成る振動体と、こ
の振動体の胴部上面に進行方向と直交するように形成さ
れた第1,第2のV字型溝と、このV字型溝の面に取り付
けられ、胴部と脚部とに振動を付与する振動素子と、前
記脚部の下端面が当接される走行面を有する被駆動体と
を設けたので、振動素子が振動体の脚部よりも前後へ突
出することがなくなり、これによって、振動体の前後の
幅を最小限に押さえることができる。従って、超音波リ
ニアモータの小型化を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例による超音波リニアモータ
の構成を示す斜視図、第2図は同実施例の側面図、第3
図および第4図は同実施例による走行体Laの振動過程を
シミュレーションによって解析した結果を示す図、第5
図は従来の超音波リニアモータの構成を示す斜視図、第
6図は同従来例の側面図である。 1,2……脚部、3……胴部、4……振動体、6,7……振動
素子、R……レール(被駆動体)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の脚部とこれらの脚部間を連結する胴
    部とから成る振動体と、この振動体の胴部上面に進行方
    向と直交するように形成された第1,第2のV字型溝と、
    このV字型溝の面に取り付けられ、胴部と脚部とに振動
    を付与する振動素子と、前記脚部の下端面が当接される
    走行面を有する被駆動体とを具備することを特徴とする
    超音波リニアモータ。
JP4351489U 1989-04-13 1989-04-13 超音波リニアモータ Expired - Lifetime JPH0649118Y2 (ja)

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JPH02136487U JPH02136487U (ja) 1990-11-14
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ID=31555987

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JP2518657Y2 (ja) * 1990-11-22 1996-11-27 アルプス電気株式会社 超音波リニアモータ

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JPH02136487U (ja) 1990-11-14

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