JP2529811Y2 - 超音波リニアモータ - Google Patents

超音波リニアモータ

Info

Publication number
JP2529811Y2
JP2529811Y2 JP450991U JP450991U JP2529811Y2 JP 2529811 Y2 JP2529811 Y2 JP 2529811Y2 JP 450991 U JP450991 U JP 450991U JP 450991 U JP450991 U JP 450991U JP 2529811 Y2 JP2529811 Y2 JP 2529811Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
linear motor
ultrasonic linear
vibrating body
legs
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP450991U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0584189U (ja
Inventor
一正 大西
利男 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP450991U priority Critical patent/JP2529811Y2/ja
Publication of JPH0584189U publication Critical patent/JPH0584189U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2529811Y2 publication Critical patent/JP2529811Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電子機器や精密機械等
における駆動源として好適な超音波リニアモータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子機器や精密機械においては、取り付
けのためのスペースが少なくてすみ、かつ厳密な位置決
めが可能であるようなアクチュエータが要求される。特
に直線的な移動が要求される場合には、回転型のアクチ
ュエータよりリニアモータの方が、運動方向の変換機構
が不要であるからより好ましい。このようなリニアモー
タとして、インチワーム(尺取り虫)機構等のものが提案
されているが、本出願人は、図10に示すような、一対
の平行な脚部50、51の一端をこの両脚部50、51
と直交する胴部52で連結することにより全体を略コ字
状に形成してなる弾性材料製の振動体5と、振動体5の
2つの連結部53、54に配設されてこの振動体5を前
記連結部53、54の垂直方向に加振する圧電素子5
5、56とを有し、前記両脚部50、51の下端をレー
ル6の溝部60に嵌合させる構造の超音波リニアモータ
について既に先の出願を行っている (実願昭63ー10
6702号) 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造の超音波リニアモータでは、振動体の連結部に配設さ
れてこの振動体を前記連結部の垂直方向に加振する圧電
素子としては積層型アクチュエータが用いられており、
この積層型アクチュエータは連結部から外方に突出する
形状であるため、超音波リニアモータがこの突出部分に
より外形が大きくなってしまうという問題があった。
【0004】本考案の目的は、圧電素子として積層型ア
クチュエータを用いることにより超音波リニアモータの
外形が大きくなってしまうという問題を解決し、よりコ
ンパクトな超音波リニアモータを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の超音波リニアモータは、一対の平行な脚部
と、該脚部と直交する位置関係に設けられた胴部と、前
記脚部と前記胴部とをそれぞれ連結するとともにこれら
脚部と胴部とに対して傾斜した位置関係に設けられた連
結部とからなる振動体と、該振動体の前記連結部のそれ
ぞれの上面及び下面に配設されて前記振動体を加振する
圧電素子とを有することを特徴としている。
【0006】
【作用】本考案の超音波リニアモータによれば、一対の
平行な脚部と、該脚部と直交する位置関係にある胴部と
をそれぞれ連結するとともにこれら脚部と胴部とに対し
て傾斜した位置関係にある連結部に配設される圧電素子
がそれぞれ連結部を加振すると脚部の下端に楕円振動が
励起されることになるが、圧電素子は連結部の上面及び
下面に分割して配設されることになる。したがって、連
結部から外方に突出する部分を小さくすることができる
ため、外形を小さくすることができる。
【0007】
【実施例】本考案の一実施例による超音波リニアモータ
を図1〜図9を参照して以下に説明する。
【0008】図中符号1は弾性材料を各部の断面が略四
角形の振動体、符号10、11は振動体1を構成する互
いに平行な一対の脚部、符号12は両脚部10、11と
直交する位置関係に設けられた胴部、符号13、14は
圧電素子 (後述する) の固定部分であって、両脚部1
0、11と胴部12とを連結するとともに、両脚部1
0、11と胴部12とに対して傾斜した位置関係に設け
られた一対の連結部をそれぞれ示している。また連結部
13の上面13a 、下面13b 、連結部14の上面14
a 及び下面14b には、それぞれ絶縁層30、31、3
2、33が設けられ、各絶縁層30〜33上には、それ
ぞれ燐青銅箔34、35、36、37が一液性エポキシ
配合樹脂等により接合されており、各燐青銅箔34〜3
7上には、振動体1を加振する圧電素子41、42、4
3、44が同様に一液性エポキシ配合樹脂等により接合
されている。なお、振動体1は、アルミニウム、ジュラ
ルミン、鉄、真鍮、燐青銅あるいはステンレス鋼等の金
属材料、アルミナ、ガラスあるいは炭化ケイ素等の無機
材料、ポリイミド系樹脂あるいはナイロン等の有機材料
等により形成することができる。また、圧電素子41〜
44は積層型圧電アクチュエータあるいは単板の圧電セ
ラミックスを使用することができるが、本実施例におい
ては単板の圧電セラミックスを用いるものを例にとり説
明する。
【0009】そして、各圧電素子41〜44を図2に示
す電極構造とし、電源 (図示せず)から電圧を印加する
と、上記連結部13、14上でそれぞれ振動することに
なり、これにより、振動体1は加振されることになる。
なお、本実施例において振動体1と各圧電素子41〜4
4とは上述のように電気的に絶縁してあるため、インピ
ーダンス測定をする場合に、片側ずつの測定に加えて同
位相・逆位相接続にしての測定ができ、特性評価が容易
にできる。
【0010】そして、上記振動体1は、レール2の上面
の長手方向に両脚部10、11と略同等の幅を有するよ
うに形成されている溝20に、その両脚部10、11の
下端を嵌入させる構造になっている。
【0011】次いで、超音波振動による超音波リニアモ
ータの移動の機構を概略説明する。上述の構造の超音波
リニアモータの圧電素子41〜44に電圧を図2に示す
電極構造にしたがって付与すると、圧電素子41〜44
が振動することになり、この振動はそれぞれ接合した連
結部13、14を介して振動体1の各脚部10、11及
び胴部12に伝達され、脚部10、11の軸線に平行な
成分は縦振動を、軸線に垂直な成分は撓み振動を与える
ことになる。この結果、両脚部10、11の下端に楕円
運動が励起される。したがって、両脚部10、11の下
端面にレール2を一定の圧力で押し付けると振動体1と
レール2は楕円運動の向きにしたがって移動することに
なる。ここで上記楕円運動は、両脚部10、11の縦振
動及び撓み振動、胴部12の縦振動及び撓み振動の全て
を合成したものであり、それらの振動モードは、振動体
1と圧電素子41〜44等とを一体にした構造体の振動
特性等により適宜決定することができる。なお図2中R
は第1図における右側の連結部14に接合された圧電素
子44 (図2における上側) 、43 (図2における下
側) を、Lは左側の連結部13に接合された圧電素子4
1 (図2における上側)、42 (図2における下側) を
それぞれ示している。
【0012】次に、上述のような本実施例の超音波リニ
アモータについて、有限要素法 (FEM) を用いてシミ
ュレーションをおこなった。このとき、振動体1の材質
は燐青銅とし、振動体1の胴部12の寸法は1.5mm×
長さ9.54mm、両脚部10、11の寸法は1.5mm□
×長さ8.62mmとし、両連結部13、14は、両脚部
10、11及び胴部12に対して45度で面取り量7.
2mmに面取りした形状とし、奥行はすべて5.0mmとし
た。また、圧電素子41〜44は、7.2mm×厚さ0.
5mm×奥行5.0mmのPZTとした。そして、このよう
な超音波リニアモータを自由振動のモードで振動させた
ときのシミュレーション結果を図3〜図8に示す。な
お、振動源の周波数を図3は26.496kHzに、図4
は45.054kHzに、図5は59.925kHzに、図
6は60.331kHzに、図7は76.683kHzに、
図8は86.470kHzに設定した。
【0013】また、このシミュレーションの妥当性を確
認するために上述の超音波リニアモータについてインピ
ーダンス特性を測定した。なお、超音波リニアモータの
圧電素子41〜44に電圧を図2に示す電極構造にした
がって付与し、また圧電素子41〜44と振動体1との
間には厚さ0.03mmの燐青銅箔を設けた。図9にその
結果を示す。
【0014】図9から、この超音波リニアモータの共振
周波数は25.4kHz、48.8kHz、58.4kHz、
62.6kHz、74.8kHz及び86.0kHzであるこ
とがわかる。
【0015】上記シミュレーション結果から、本実施例
の超音波リニアモータは60kHz付近で動作することが
わかる。また、インピーダンス特性から、シミュレーシ
ョン結果で推定される動作周波数が超音波リニアモータ
の共振周波数であり、シミュレーション結果が妥当であ
ることがわかる。
【0016】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案によれば、
一対の平行な脚部と該脚部と直交する位置関係にある胴
部とを連結するとともに、これら脚部と胴部とに対して
傾斜した位置関係に設けられた連結部に配設される圧電
素子が両連結部に振動を与えて、これにより振動体を加
振することになるが、この圧電素子は連結部の上面及び
下面に分割して配設することができる。したがって、連
結部から外方に突出する部分を小さくすることができる
ため、外形を小さくすることができ、コンパクトな超音
波リニアモータとすることができる。また、インピーダ
ンス測定をした場合に、片側ずつの測定に加えて同位相
・逆位相接続にしての測定ができるため、特性評価が容
易であり、大量生産時における特性の均一化、さらに歩
留りの向上をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による超音波リニアモータを
示す斜視図である。
【図2】本考案の一実施例による超音波リニアモータの
電極構造を示す図である。
【図3】本考案の一実施例による超音波リニアモータの
FEMの一解析結果を示す図である。
【図4】本考案の一実施例による超音波リニアモータの
FEMの別の解析結果を示す図である。
【図5】本考案の一実施例による超音波リニアモータの
FEMのさらに別の解析結果を示す図である。
【図6】本考案の一実施例による超音波リニアモータの
FEMのさらに別の解析結果を示す図である。
【図7】本考案の一実施例による超音波リニアモータの
FEMのさらに別の解析結果を示す図である。
【図8】本考案の一実施例による超音波リニアモータの
FEMのさらに別の解析結果を示す図である。
【図9】本考案の一実施例による超音波リニアモータの
インピーダンス特性を示す図である。
【図10】従来の超音波リニアモータを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 振動体 10 ,11 脚部 12 胴部 13 ,14 連結部 41〜44 圧電素子

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の平行な脚部と、該脚部と直交する
    位置関係に設けられた胴部と、前記脚部と前記胴部とを
    それぞれ連結するとともにこれら脚部と胴部とに対して
    傾斜した位置関係に設けられた連結部とからなる振動体
    と、該振動体の前記連結部のそれぞれの上面及び下面に
    配設されて前記振動体を加振する圧電素子とを有するこ
    とを特徴とする超音波リニアモータ。
JP450991U 1991-02-07 1991-02-07 超音波リニアモータ Expired - Lifetime JP2529811Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP450991U JP2529811Y2 (ja) 1991-02-07 1991-02-07 超音波リニアモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP450991U JP2529811Y2 (ja) 1991-02-07 1991-02-07 超音波リニアモータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0584189U JPH0584189U (ja) 1993-11-12
JP2529811Y2 true JP2529811Y2 (ja) 1997-03-19

Family

ID=11586027

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP450991U Expired - Lifetime JP2529811Y2 (ja) 1991-02-07 1991-02-07 超音波リニアモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2529811Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0584189U (ja) 1993-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH01107669A (ja) 超音波リニアモータ
US20040189155A1 (en) Ultrasonic transducer and ultrasonic motor
US6879085B1 (en) Resonance shifting
Yokoyama et al. Single-phase drive ultrasonic linear motor using a linked twin square plate vibrator
JPH07163162A (ja) 超音波振動子
JP4119903B2 (ja) 平板型圧電超音波モーター
JP3589482B2 (ja) 圧電振動体
JP2529811Y2 (ja) 超音波リニアモータ
JP3173902B2 (ja) 超音波リニアモータ及びその製造方法
JPH0821828B2 (ja) 縦水晶振動子
JPH01264582A (ja) 超音波リニアモータ
JP3477304B2 (ja) 超音波モータ駆動装置
JPH0311983A (ja) 超音波モータの駆動方法および超音波モータ用振動子
JPS63305773A (ja) 超音波リニアモ−タ
JPS6177123A (ja) ヘツド駆動用アクチユエ−タ
JP2518657Y2 (ja) 超音波リニアモータ
JP3353998B2 (ja) 超音波振動子
JP4454930B2 (ja) 超音波モータ及び超音波モータ付き電子機器
JP2525063Y2 (ja) 超音波リニアモータ
US3840759A (en) Piezoelectric motor
JPH05316756A (ja) 超音波振動子およびこの振動子を有する駆動装置
JPH0584190U (ja) 超音波リニアモータ
JP2534343B2 (ja) 超音波リニアモ―タ
JPH05115846A (ja) 超音波振動子およびこの振動子を有する駆動装置
JP3343550B2 (ja) 物品の移動を駆動する成型体

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19961022

EXPY Cancellation because of completion of term