JPH064899Y2 - 触媒等の保持構造物 - Google Patents

触媒等の保持構造物

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JPH064899Y2
JPH064899Y2 JP1989000610U JP61089U JPH064899Y2 JP H064899 Y2 JPH064899 Y2 JP H064899Y2 JP 1989000610 U JP1989000610 U JP 1989000610U JP 61089 U JP61089 U JP 61089U JP H064899 Y2 JPH064899 Y2 JP H064899Y2
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JP
Japan
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porous
sintered
catalyst
plate
sintered plate
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JP1989000610U
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Inventor
俊輔 鈴木
弘人 小菅
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エヌデーシー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は触媒等の保持構造物に係り、詳しくは、香料等
の芳香剤、脱臭剤、触媒等を確実かつ安定して担持して
保持でき、流路内に配置しても抵抗が小さい保持構造物
に係る。
なお、触媒等とは触媒以外に芳香剤、脱臭剤、更に、こ
れら以外に流動する気体、液体を化学処理又は化学処理
の促進するものを含む。
従来の技術 一般に、ガスや液体の流路内に第6図に示す如き触媒等
の保持構造物を配置し、この構造物中をガスや液体が通
過する間に触媒等により所定処理が行なわれる。すなわ
ち、第6図において、符号1で示す構造体は所謂セラミッ
クのハニカム構造から成って、多数の通孔2が隔壁3で仕
切られている。また、各通孔2には例えば、排気ガスが
通過し、通孔2の隔壁3に保持される触媒等によって排ガ
スは浄化される。しかしながら、通孔2の開口面積が大
き過ぎると、隔壁3に保持される触媒等の反応が流入排
ガスに対して微弱になり、開口面積が小さ過ぎると、触
媒等は流入排ガスに対して効果的に作用するが、流入又
は通過抵抗が増大して好ましくない。また、この構造物
をコーディライト製の如くセラミックから構成する場合
には、粘土状態の素材を押出し成形してから乾燥焼結し
て構成するが、隔壁3の厚さは材料及び押出工法で制限
されるため、厚さをあまり小さくすることができない。
また、開口面積を変更する場合には、高価な押出治具の
製作に多大な工数を要し、構造体自体が極めて高価であ
り、加えて、隔壁3は押出成形のために平坦になり、触
媒等を保持するのには、隔壁3上にγ−Al2O3等をコーテ
ィングする必要がある。
また、触媒や香料等の保持の上から、例えば、特許第17
7040号明細書に記載されるように、芳香を保持し放散す
る金属体、つまり、所謂芳香金属が古くから提案、実施
されている。この金属体は、金属又はその合金粉末を有
機質バインダを介在させて焼結して有機質バインダを消
失し、このところに多数の孔隙を形成した焼結体であっ
て、しかも、これら孔隙中に芳香剤を含浸させたもので
ある。これによると、無数の孔隙によって芳香剤が保持
され、孔隙の毛細管現象を利用して芳香剤が序々に発散
するため、長期間にわたってその効果が持続できる。し
かしながら、この金属体を例えば空気流路内に配置する
ときには、抵抗がきわめて大きくなり、このように使用
するのには不適当である。
考案が解決しようとする課題 本考案は上記問題点の解決を目的とし、具体的には、触
媒や香料などの芳香剤が確実かつ安定して保持でき、し
かも、空気、排ガスなどの流路内に配置したときでも、
これら空気、排ガスなどが大きな流通抵抗を受けずに流
動できる、触媒等の保持構造物を提案する。
課題を解決するための手段ならびにその作用 まず、本考案に係る保持構造体は、多孔質のAl焼結板
を間隔をおいて積層して成るものであって、これら各多
孔質Al焼結板は、Al又はその合金の粉末粒子を焼結
し、各粉末粒子の間に互いに連通する孔隙、つまり、連
通孔を形成して成るものである。
更に、これら多孔質Al焼結板の間に、この多孔質Al
焼結板と同等であって断面が波状または凹凸状に構成さ
れる介挿多孔質Al焼結板を介挿する。このため、隣接
多孔質Al焼結板の間には、連続した流路が介挿多孔質
Al焼結板に仕切られて多数形成され、その上、各流路
を仕切る介挿多孔質Al焼結板も無数に連通孔を持つと
ころから、これら連通孔を、流路内の空気、ガス等が通
過する。従って、空気等が流れる流路内に上記構造物を
配置しても流通抵抗がほとんどなく、とくに、多孔質A
l焼結板の連通孔やその間に介挿される介挿多孔質Al
焼結板の連通孔には触媒等を安定かつ確実に保持でき
る。
そこで、これら手段たる構成ならびにその作用について
図面によって説明すると、次の通りである。
まず、第1図において、符号10は一般的に触媒等の保持
構造物を示し、この保持構造物10は複数個の多孔質Al
焼結板11、11を所定間隔をおいて積層する。これら
各多孔質Al焼結板11、11や、後に示す介挿多孔質
Al焼結板はAl又はその合金の粉末粒子(図示せず)
を焼結し、その粒子間に多数の連通孔(図示せず)が無
限に屈曲して形成されている。従って、後記の如く流動
するガスや液体等はこれら連通孔を通って多孔質Al焼
結板11や介挿多孔質Al焼結板12の間をも流通す
る。
また、多孔質Al焼結板11、11間に介挿多孔質Al
焼結板12を介挿多する。この介挿多孔質Al焼結板1
2は波状断面又は凹凸状に構成する。すなわち、介挿多
孔質Al焼結板12は、第2図に示す如く、その断面を
波状にエンボス成形する。この場合、波ピッチ(P)及び
高さ(H)は後記の如く所望のセル数(1インチ当りの空間
個数)を与えるために適宜設計される。更に詳しく説明
すると、隣接多孔質Al焼結板11、11間で、介挿す
べき介挿多孔質Al焼結板12を波状に形成すると、他
方の平板状のAl焼結板11との間で、積層状態でその間に
区割された空間13が1つのセルとなって流路を形成し、
各流路内を空気等が流通することができる。
また、介挿多孔質Al焼結板12は波状に構成するかわ
りに、第3図に示す如く、凹凸を成形することができ
る。すなわち、第3図ならびに第4図に示す如く、介挿多
孔質Al焼結板12を穿孔して突起14を形成し、これ
に併せて穿孔15を残す。この穿孔加工された一方の介
挿多孔質Al焼結板12と他方の平板状の多孔質Al焼
結板11とを交互に積層する。このときには、穿孔加工
された介挿多孔質Al焼結板12と平坦な多孔質Al焼
結板11との間には、突起14の高さを持って画成され
る空間が流路として形成される。
また、以上の通りに構成される積層体において、各Al焼
結板11、12間を固定して一体化することもできるが、第
5図に示す如く、その周囲を固定枠16によって固定して
一体化することもできる。
すなわち、隣接するAl焼結板11、12の間を、例えば、ス
ポット溶接、ロウ接、更に固定枠16の開口端部をかしめ
加工することによって一体に固定し、積層されたAl焼結
板11、12が相対的に移動、摺動しないようにする。
また、介挿多孔質Al焼結板12を波状又は凹凸状に成
型する例を先に示したが、双方を波状又は凹凸状に構成
することもできる。この場合には、例えば、双方を第3
図ならびに第4図に示す如く凹凸状に構成するが、組合
わされるAl焼結板間でピッチをづらして突起を形成する
のが好ましい。
また、多孔質Al焼結板11ならびに介挿多孔質Al焼
結板12は微細な連続した連通孔を有するため、これら
が流体流路になるため、流体抵抗が減少するが、これら
連通孔に芳香剤、脱臭剤あるいは触媒を沈着させること
ができる。この際、その表面積を大きくするため、 (1)硫酸又は塩酸等の水溶液中への浸漬によるエッチピ
ットの生成 (2)陽極酸化処理による超微細孔の生成 (3)ベーマイト処理後、大気中加熱乾燥することによる
超微細孔の生成 等を行なうことができる。すなわち、Al若しくはその合
金系の粉末粒子から成ると、焼結材として微細な連続通
孔を形成するほか、個々の粉末粒子及び粉末焼結結合部
においても超微細孔がもたらされる。
<考案の効果> 以上詳しく説明した通り、本考案に係る構造物は、Al又
はその合金の粉末粒子の焼結体から成って、しかも、こ
れら粉末粒子間に多数の連続する連通孔が形成された多
孔質のAl焼結板を間隔をおいて積層し、これらAl焼結板
の間に、同じ構造の多孔質Al焼結板であって波状また
は凹凸状に構成された介挿多孔質Al焼結板を介挿し
て、そこに気体又は液体の流路を形成して成るものであ
る。
従って、Al焼結板自体も十分な通気性を持っているた
めに、気体の流路内に配置してもほとんど通気抵抗がな
い。また、各Al焼結板の連通孔には、それ自体がAl
又はその合金から成るため、無数の微細孔が生成される
陽極酸化皮膜又はベーマイト皮膜が容易に形成でき、比
表面積を大きくできる。各Al焼結板には無数の連通孔が
形成され、その上に上記の如く比表面積が増加されてい
るため、芳香剤、脱臭剤又は触媒が確実に保持できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一つの実施例に係る保持構造物の一部
を示す横断面図、第2図は波状に構成したAl焼結板の一
例の斜視図、第3図ならびに第4図は凹凸状に構成したAl
焼結板の一例の斜視図と部分断面図、第5図は本考案の
他に実施例に係る保持構造物の横断面図、第6図は従来
例に係る保持構造物の斜視図である。 符号10……保持構造物、11……多孔質Al焼結板 12……介挿多孔質Al焼結板、13……空間 14……突起、15……穿孔 16……固定枠

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】Al又はその合金の粉末粒子の焼結体から
    成ってこれら粉末粒子間に多数の連続する連通孔が形成
    される多孔質Al焼結板の間に、これら多孔質Al焼結
    板と同等な多孔質焼結体であって波形状または凹凸状に
    成形される介挿多孔質Al焼結板を介挿し、前記多孔質
    Al焼結板間には、前記介挿多孔質Al焼結板と区割り
    される気体または液体の流路を形成し、更に、流体が流
    通すべき前記各連通孔には、微細孔が生成された陽極酸
    化皮膜またはベーマイト皮膜が形成されて成ることを特
    徴とする触媒等の保持構造物。
  2. 【請求項2】前記多孔質Al焼結板または前記介挿多孔
    質Al焼結板の連通孔で芳香剤、脱臭剤又は触媒を保持
    して成ることを特徴とする触媒等の保持構造物。
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