JPH0648941Y2

JPH0648941Y2 - 電動回転式キヤビネツト

Info

Publication number: JPH0648941Y2
Application number: JP1987015018U
Authority: JP
Inventors: 弘松岡
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1987-02-04
Filing date: 1987-02-04
Publication date: 1994-12-12
Anticipated expiration: 2002-02-04
Also published as: JPS63124775U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］この考案は、たとえば電動回転式テレビジヨン受像装置
などに適用されるもので、キヤビネツト本体を遠隔操作
により左右方向に回転駆動させるように構成した電動回
転式キヤビネツトに関するものである。

［従来の技術］従来、この種の電動回転式キヤビネツトとして、特開昭
54-111719号公報に開示されたものがある。

このキヤビネツトは、テレビジヨン受像装置を遠隔操作
により回転させるように構成したもので、遠隔操作器か
ら電波、音波または光などの制御信号を送出すととも
に、キヤビネツト本体に装着された受信部において、上
記信号を受信して、この信号の中に含まれている回転方
向の情報を弁別し、電動装置を所定の方向に回転駆動さ
せてキヤビネツト本体を右または左に回転させるように
構成されていた。

上記のように構成された電動回転式キヤビネツトでは、
上記遠隔操作器から送出される制御信号をキヤビネツト
本体側の受信部で受信して、その信号の中に含まれてい
る回転方向の情報およびオン・オフの情報を弁別し、キ
ヤビネツト本体を必要な量だけ定速で回転駆動させる。

［考案が解決しようとする問題点］以上のように構成された従来の電動回転式キヤビネツト
では、キヤビネツト本体の回転速度を一定に設定してい
るため、たとえば180°といつた大きな角度範囲で回転
させる場合、かなりの時間を要する欠点があつた。

この考案は上記のような問題点を解決するためになされ
てもので、時間的ロスのない回転をおこなうことができ
る電動回転式キヤビネツトを提供することを目的とす
る。

［問題点を解決するための手段］この考案にかかる電動回転式キヤビネツトは、遠隔操作
器のキャビネット本体を左または右方向に回転駆動する
電動装置、この電動装置に左または右方向の回転方向お
よびオン・オフの回転駆動制御信号の送出を指示する駆
動制御部と、上記電動装置の回転速度を制御する回転速
度制御信号を送出を指示する回転速度制御部とを有する
遠隔操作器を備え、上記遠隔操作器の駆動制御部を操作
する操作手段と、上記回転速度制御部を操作する操作手
段とを共通に構成したことを特徴とする。

［作用］この考案によれば、電動装置に左または右方向の回転方
向およびオン・オフの回転駆動制御信号の送出を指示す
る駆動制御部を操作する操作手段によって、電動装置の
回転速度を制御する回転速度制御信号の送出を指示する
回転速度制御部を同時に操作するようにしたので、電動
装置のオン・オフ、回転方向、回転速度を一操作で同時
に行うことができる。

［実施例］以下、この考案の一実施例を図面にもとづいて説明す
る。

第１図はこの考案の一実施例による電動回転式テレビジ
ヨン受像装置の斜視図であり、同図において、（１）は
テレビジヨン受像機、（２）はキヤビネツト本体、
（３）は遠隔制御信号の受信部で受信した制御信号は、
図示省略の制御回路によつて受信信号の回転方向および
回転速度が弁別され図示省略した電動装置により、上記
キヤビネツト本体（２）を左または右方向に制御信号に
よって定められた制御速度で回転駆動させるように構成
されている。

第２図は遠隔操作器（４）の平面図であり、同図におい
て、（5P）は電源スイツチ、（5C）はチヤンネル選択ス
イツチ、（5L）は左回転スイツチ、（5R）は右回転スイ
ツチで、遠隔操作器（４）は上記各スイツチ（5P），
（5C），（5L），（5R）の操作により上記テレビジョン
受像機（１）の受信部（３）に例えば電源のオン・オフ
の制御信号、チヤンネル選択信号をそれぞれ送出する。
また、特に回転スイッチ（5L）（5R）については他のス
イッチキーと同様なタッチで単に押した時は、電動装置
に左右回転方向の回転駆動制御信号のみを送出し、また
例えば押す力を更に強くすると、回転駆動制御信号は送
出を続けながら、電動装置の回転速度を制御する回転速
度制御信号をも合わせて送出する制御機能が回転スイッ
チ（5L）（5R）の操作手段であるノブを含む駆動制御部
（5a〜5fを含む）に備わっている。駆動制御部を備えて
いる。

第３図は第２図III−III線に沿つた断面図であり、同図
において（4a）は遠隔操作器（４）の筐体、（5a）は可
撓性および弾性を有する、たとえば合成ゴム成形品で形
成されているスイツチカバー、（5b）は接触片で、たと
えば導電ゴム成形品などの可撓性導電部材で形成されて
いるとともに上記スイツチカバー（5a）の内側に固着さ
れている。（5c）はプリント配線基板（5d），（5e）は
スイツチ端子で、上記プリント配線基板（5c）の上面に
形成されている。（5f）は感圧センサで、上記左回転ス
イツチ（5L）の押圧力を検知して回転速度の制御をおこ
なう。つまり（5a）〜（5f）は、回転スイッチ（5L）
（5R）の操作手段であるノブを含む駆動制御部を構成し
ている。上記スイツチカバー（5a）はその周囲において
筐体（4a）の内面に固着されて、この筐体（4a）に形成
の透孔（4b）から上記接触片（5b）の固着部分が筐体
（4a）の外面に露出し接触片（5b）が上記スイツチ端子
（5d），（5e）から離間するように構成されている。

右回転スイツチ（5R）も上記左回転スイツチ（5L）と同
様に構成されていて、接触片（5b）がスイツチ端子（5
d），（5e）に当接して短絡し、さらに感圧センサ（5
f）に押圧力が加わつたとき、右回りの方向およびオン
・オフの回転駆動制御とともに回転速度制御をともなっ
た制御信号を送出するように構成されている。

つぎに、上記構成の動作について説明する。

上記回転スイツチ（5L）または（5R）を押圧してオンの
状態になつている間のみキヤビネツト本体（２）が左ま
たは右の方向に回転する。押圧が解消されてスイツチ
（5L）または（5R）がオフの状態になると、キヤビネツ
ト本体（２）の回転が停止する。

このとき、回転スイツチ（5L），（5R）を押す力を感圧
センサ（5f）が検知し、遠隔操作器（４）からの制御信
号に重畳させて送出し、第５図に示すブロツク図中の制
御用マイコン（６）により操作手段である回転スイツチ
（5R）（5L）のいずれが押されているかを示す信号と感
圧センサ（5f）による回転速度制御信号とを弁別して、
弁別した信号により電動装置への回転方向を定める回路
への電圧の供給と、回転速度を定める例えば供給電圧を
調整することで、キヤビネツト本体（２）の回転速度の
調整を同時におこなう。

第５図において、上記した制御用マイコン（６）は遠隔
操作器（４）からの信号を受けて選局画面表示、電動装
置の駆動をおこなう。また同図において、（７）は画面
処理ICで、上記制御用マイコン（６）からデータを受け
て画面に、たとえばチヤンネル信号などを表示する水平
・垂直同期信号に同期した画面表示信号を作成する。
（８）は映像信号ブロツクで、遠隔操作器（４）により
選局されたチヤンネルに応じた周波数を検波し、水平・
垂直と同期した信号を作成する。（10）は表示回路で、
映像信号に画面表示を重ね合せる回路である。（９）は
モータドライブ回路で、上記制御用マイコン（６）から
送られてくるモータドライブに関する信号を１回転方向
の信号と速度調整用信号とに分離し、回転方向の信号に
てモータに加わる電圧の正負の方向制御をおこない、速
度調整用の信号にてモータに加わる電圧の大小の制御を
おこなう。

なお、第４図はこの考案の他の実施例を示すもので、上
記した感圧センサ（5f）の代りに、スライド操作片（5
h）とスライドボリユウムセンサ（5g）を用いたもの
で、このスライド操作片（5h）のスライドボリユムをセ
ンサ（5g）で検出することにより回転速度を調整できる
ようになしている。

また、スライドボリユウムにかえて、回転ボリユウムセ
ンサを用いてもよい。

［考案の効果］以上のとおり、この考案によれば回転駆動制御信号の送
出を指示する駆動制御部を操作する操作手段によって、
電動装置の回転速度を制御する回転速度制御信号の送出
を指示する回転速度制御部を同時に操作して、つまり電
動装置のオン・オフ、回転方向、回転速度を一操作で同
時に行う形態で、キヤビネツト本体の回転速度を回転角
度範囲の大小に応じて調整することができる。従って、
微小角度の調整時には回転速度を遅くして微調整を容易
に行い、また、大きい角度の調整時には回転速度を速く
して所定の角度近くまで速く回転させたのち、回転速度
を遅くして微調整を行うことにより時間的ロスの少ない
状態で所望の回転調整を行うことができる。さらに例え
ば操作手段の押圧の強弱で回転位置の微調整を容易にお
こなうことができることは、使用者にいわゆるリモコン
の楽しさ与えるものである。結果として従来の単能な
（オン・オフ、左または右回転）電動装置に新たに回転
速度制御機能を付加した電動装置により、キヤビネツト
回転の用途範囲を拡大し得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例による電動回転式キヤビネ
ツトを示す斜視図、第２図は遠隔操作器の平面図、第３
図は第２図の要部の拡大断面図、第４図は他の実施例を
示す要部の拡大断面図、第５図はブロツク図である。（１）……テレビジヨン受像機、（２）……キヤビネツ
ト本体、（３）……受信部、（４）……遠隔操作器、
（5L），（5R）……回転スイツチ。なお、図中の同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】キャビネット本体を左または右方向に回転
駆動する電動装置、この電動装置に左または右方向の回
転方向およびオン・オフの回転駆動制御信号の送出を指
示する駆動制御部と、上記電動装置の回転速度を制御す
る回転速度制御信号を送出を指示する回転速度制御部と
を有する遠隔操作器を備え、上記遠隔操作器の駆動制御
部を操作する操作手段と、上記回転速度制御部を操作す
る操作手段とを共通に構成したことを特徴とする電動回
転式キャビネット。