JPH0648729Y2 - 開閉器の絶縁フレ−ム - Google Patents
開閉器の絶縁フレ−ムInfo
- Publication number
- JPH0648729Y2 JPH0648729Y2 JP1986138766U JP13876686U JPH0648729Y2 JP H0648729 Y2 JPH0648729 Y2 JP H0648729Y2 JP 1986138766 U JP1986138766 U JP 1986138766U JP 13876686 U JP13876686 U JP 13876686U JP H0648729 Y2 JPH0648729 Y2 JP H0648729Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulating
- main circuit
- switch
- protrusion
- frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- High-Tension Arc-Extinguishing Switches Without Spraying Means (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、内方に真空スイツチ管など開閉器本体部を
収容し、上面から複数の主回路端子が出された開閉器の
絶縁フレームに関する。
収容し、上面から複数の主回路端子が出された開閉器の
絶縁フレームに関する。
第4図及び第5図は従来の開閉器の絶縁フレームを示す
斜視図及び平面図である。図において、1は絶縁フレー
ムで、内方に真空スイツチ管など開閉器本体部を収容
し、上面から各相の一方側の主回路端子2及び各相の他
方側の主回路端子3とが出されている。1a及び1bは絶縁
フレーム1に形成され、各主回路端子2及び3をそれぞ
れ固定ボルト4により固定する取付座である。絶縁フレ
ーム1には、絶縁側壁1c,絶縁端壁1d,主回路端子2及び
3の周囲を間隔をあけて囲う絶縁隔壁1e,1f及び1gが形
成されている。
斜視図及び平面図である。図において、1は絶縁フレー
ムで、内方に真空スイツチ管など開閉器本体部を収容
し、上面から各相の一方側の主回路端子2及び各相の他
方側の主回路端子3とが出されている。1a及び1bは絶縁
フレーム1に形成され、各主回路端子2及び3をそれぞ
れ固定ボルト4により固定する取付座である。絶縁フレ
ーム1には、絶縁側壁1c,絶縁端壁1d,主回路端子2及び
3の周囲を間隔をあけて囲う絶縁隔壁1e,1f及び1gが形
成されている。
上記開閉器は絶縁フレーム1の主回路端子2,3が出され
た上面を上にして据付けられる。こうして、使用中にお
いて、上面が汚損,結露などが生じた場合、第5図に点
線で示すように、経路B又はCで沿面放電が発生し、ト
ラツキング劣化に至る。また、他方側主回路端子3の周
囲が絶縁側壁1c,絶縁端壁1d,絶縁隔壁1e,1gで囲われて
おり、結露水がたまりやすく、経路D又はEで相間短絡
を生じるおそれがあつた。
た上面を上にして据付けられる。こうして、使用中にお
いて、上面が汚損,結露などが生じた場合、第5図に点
線で示すように、経路B又はCで沿面放電が発生し、ト
ラツキング劣化に至る。また、他方側主回路端子3の周
囲が絶縁側壁1c,絶縁端壁1d,絶縁隔壁1e,1gで囲われて
おり、結露水がたまりやすく、経路D又はEで相間短絡
を生じるおそれがあつた。
上記トラツキングは次のようなメカニズムにより発生す
る。
る。
(1)絶縁物(有機系高分子材料)表面の塩分(イオン
性電界物質),汚損物付着 (2)湿気により塩分が導電性発現 (3)漏れ電流の発生 (4)ジユール熱により乾燥帯(ドライバンド)出現 (5)ドライバンド部での放電(沿面放電)→O2(オゾ
ン)発生→空気中のN2酸化(+H2O)→NHO3→上記
(2)項に帰還 (6)絶縁材料の熱分解 (7)炭化 (8)連続した炭化導電路(トラツキング) 〔考案が解決しようとする問題点〕 上記のような従来の開閉器の絶縁フレーム1では、ある
一定の汚損状態になると、経路B又はCにおいてクリー
ン状態の部分がなく(矢印A方向に対してすべて直交面
である)ので、トラツキング劣化の寿命が短いという問
題点があつた。また、汚損の程度は軽くても他方側主回
路端子3の回りに結露水がたまりやすく、経路D又はE
での相間短絡のおそれがあるという問題点があつた。
性電界物質),汚損物付着 (2)湿気により塩分が導電性発現 (3)漏れ電流の発生 (4)ジユール熱により乾燥帯(ドライバンド)出現 (5)ドライバンド部での放電(沿面放電)→O2(オゾ
ン)発生→空気中のN2酸化(+H2O)→NHO3→上記
(2)項に帰還 (6)絶縁材料の熱分解 (7)炭化 (8)連続した炭化導電路(トラツキング) 〔考案が解決しようとする問題点〕 上記のような従来の開閉器の絶縁フレーム1では、ある
一定の汚損状態になると、経路B又はCにおいてクリー
ン状態の部分がなく(矢印A方向に対してすべて直交面
である)ので、トラツキング劣化の寿命が短いという問
題点があつた。また、汚損の程度は軽くても他方側主回
路端子3の回りに結露水がたまりやすく、経路D又はE
での相間短絡のおそれがあるという問題点があつた。
この考案は、このような問題点を解決するためになされ
たもので、トラツキング劣化に至るまでの寿命を著しく
向上させるとともに、他方側主回路端子部での相間短絡
の発生を防止する開閉器の絶縁フレームを得ることを目
的としている。
たもので、トラツキング劣化に至るまでの寿命を著しく
向上させるとともに、他方側主回路端子部での相間短絡
の発生を防止する開閉器の絶縁フレームを得ることを目
的としている。
この考案にかかる開閉器の絶縁フレームは、各主回路端
子回りに環状の絶縁突起部を形成し、また、各絶縁突起
部間を間隔をあけて絶縁隔壁で仕切り、一方側の絶縁突
起部側の絶縁隔壁には、上記他方側の絶縁突起部回りに
通じる開放口と、この開放口から前方側の外方に連通す
る開放路とを設けたものである。
子回りに環状の絶縁突起部を形成し、また、各絶縁突起
部間を間隔をあけて絶縁隔壁で仕切り、一方側の絶縁突
起部側の絶縁隔壁には、上記他方側の絶縁突起部回りに
通じる開放口と、この開放口から前方側の外方に連通す
る開放路とを設けたものである。
この考案においては、主回路端子回りの絶縁突起部によ
り、この両側面が汚損しにくいクリーン状態に維持され
るとともに、沿面距離が長くなることにより、トラツキ
ング劣化の寿命が向上される。さらに、一方側の絶縁突
起部側の絶縁隔壁に設けられた開放口と開放路により、
結露水がその開放部を通り流出し、相間短絡が防止され
る。
り、この両側面が汚損しにくいクリーン状態に維持され
るとともに、沿面距離が長くなることにより、トラツキ
ング劣化の寿命が向上される。さらに、一方側の絶縁突
起部側の絶縁隔壁に設けられた開放口と開放路により、
結露水がその開放部を通り流出し、相間短絡が防止され
る。
第1図及び第2図はこの考案による開閉器の絶縁フレー
ムの一実施例を示す斜視図及び平面図である。11は合成
樹脂成形品からなる絶縁フレームで、内方に真空開閉器
など開閉器本体部を収容し、上面から各相の一方側の主
回路端子2及び各相の他方側の主回路端子3とが出され
ている。絶縁フレーム11の上面には、次のような各座や
絶縁壁が形成されている。11a及び11bは各主回路端子2
及び3をそれぞれ囲う取付座で、取付座11bには主回路
端子3がボルト4により固定されている。11c及び11dは
絶縁側壁及び絶縁両端壁、11hは各主回路端子2,3部を囲
う環状の絶縁突起部、11fは各一方側の主回路端子2部
を囲う絶縁隔壁で、それぞれ一側部が開放されている。
11gは各他方側の主回路端子3部間を仕切る絶縁隔壁で
ある。隣接する主回路端子2間の絶縁隔壁11f間は開放
路12が形成され一側部が開放されており、各主回路端子
3部を囲う絶縁壁の一部に開放口13が形成され開放路12
に連通する。
ムの一実施例を示す斜視図及び平面図である。11は合成
樹脂成形品からなる絶縁フレームで、内方に真空開閉器
など開閉器本体部を収容し、上面から各相の一方側の主
回路端子2及び各相の他方側の主回路端子3とが出され
ている。絶縁フレーム11の上面には、次のような各座や
絶縁壁が形成されている。11a及び11bは各主回路端子2
及び3をそれぞれ囲う取付座で、取付座11bには主回路
端子3がボルト4により固定されている。11c及び11dは
絶縁側壁及び絶縁両端壁、11hは各主回路端子2,3部を囲
う環状の絶縁突起部、11fは各一方側の主回路端子2部
を囲う絶縁隔壁で、それぞれ一側部が開放されている。
11gは各他方側の主回路端子3部間を仕切る絶縁隔壁で
ある。隣接する主回路端子2間の絶縁隔壁11f間は開放
路12が形成され一側部が開放されており、各主回路端子
3部を囲う絶縁壁の一部に開放口13が形成され開放路12
に連通する。
第3図は、第2図のIII−III線において一部断面にした
斜視図である。真空スイツチ管6の一方の電極に一方側
の主回路端子2がボルト13により接続され、絶縁フレー
ム11の上面から出されている。14は主回路端子2を絶縁
フレーム11に固定するボルトである。
斜視図である。真空スイツチ管6の一方の電極に一方側
の主回路端子2がボルト13により接続され、絶縁フレー
ム11の上面から出されている。14は主回路端子2を絶縁
フレーム11に固定するボルトである。
上記一実施例の装置において、絶縁フレーム11の上面が
上側になるように据付けられ使用される。絶縁フレーム
11の上面が汚損,結露水が生じても、第2図に示すよう
に、経路D,Eでは絶縁突起部11hの内,外壁面がクリーン
状態であり、さらに、十分な沿面距離となるので、沿面
放電が起こりにくい。したがつて、トラツキング劣化の
寿命を著しく向上させる。また、他方側主回路端子3の
絶縁壁11fの一部は開放口13により開放路12に連通して
おり、この部分の結露水は矢印F,Gのように流出するよ
うにしてあり、各主回路端子3の相間短絡事故を防止す
ることができる。
上側になるように据付けられ使用される。絶縁フレーム
11の上面が汚損,結露水が生じても、第2図に示すよう
に、経路D,Eでは絶縁突起部11hの内,外壁面がクリーン
状態であり、さらに、十分な沿面距離となるので、沿面
放電が起こりにくい。したがつて、トラツキング劣化の
寿命を著しく向上させる。また、他方側主回路端子3の
絶縁壁11fの一部は開放口13により開放路12に連通して
おり、この部分の結露水は矢印F,Gのように流出するよ
うにしてあり、各主回路端子3の相間短絡事故を防止す
ることができる。
以上のように、この考案によれば、各主回路端子回りに
環状の絶縁突起部を設け沿面距離を増大したので、トラ
ツキング劣化に至るまでの寿命が著しく向上される。ま
た、一方側の絶縁突起部側の絶縁隔壁には、他方側の絶
縁突起部回りに通じる開放口と、この開放口から一方側
の外方に連通する開放路とを設けたので、結露水がたま
ることなく流出され、相間短絡を防止することができ
る。
環状の絶縁突起部を設け沿面距離を増大したので、トラ
ツキング劣化に至るまでの寿命が著しく向上される。ま
た、一方側の絶縁突起部側の絶縁隔壁には、他方側の絶
縁突起部回りに通じる開放口と、この開放口から一方側
の外方に連通する開放路とを設けたので、結露水がたま
ることなく流出され、相間短絡を防止することができ
る。
第1図及び第2図はこの考案による開閉器の絶縁フレー
ムを示す斜視図及び平面図、第3図は第2図の絶縁フレ
ームを一部III−III線において断面して示す斜視図、第
4図及び第5図は従来の開閉器の絶縁フレームの斜視図
及び平面図である。 2…一方側の主回路端子、3…他方側の主回路端子、6
…開閉器本体(真空スイツチ管)、11…絶縁フレーム、
11c…絶縁側壁、11d…絶縁端壁、11f,11g…絶縁隔壁、1
1h…絶縁突起部、12…開放路、13…開放口 なお、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
ムを示す斜視図及び平面図、第3図は第2図の絶縁フレ
ームを一部III−III線において断面して示す斜視図、第
4図及び第5図は従来の開閉器の絶縁フレームの斜視図
及び平面図である。 2…一方側の主回路端子、3…他方側の主回路端子、6
…開閉器本体(真空スイツチ管)、11…絶縁フレーム、
11c…絶縁側壁、11d…絶縁端壁、11f,11g…絶縁隔壁、1
1h…絶縁突起部、12…開放路、13…開放口 なお、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】内方に複数の開閉器本体を収容し、上面か
ら複数宛の一方側及び他方側の主回路端子が出された開
閉器の絶縁フレームにおいて、上記各主回路端子回りを
それぞれ囲う環状の絶縁突起部と、これらの絶縁突起部
群の後方側及び両端側を間隔をあけて囲う絶縁側壁及び
絶縁端壁と、上記各絶縁突起部間を間隔をあけて仕切る
絶縁隔壁とが形成され、上記一方側の絶縁突起部側の上
記絶縁隔壁には、上記他方側の絶縁突起部回りに通じる
開放口と、この開放口から前方側の外方に連通する開放
路とが設けられたことを特徴とする開閉器の絶縁フレー
ム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986138766U JPH0648729Y2 (ja) | 1986-09-09 | 1986-09-09 | 開閉器の絶縁フレ−ム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986138766U JPH0648729Y2 (ja) | 1986-09-09 | 1986-09-09 | 開閉器の絶縁フレ−ム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6344347U JPS6344347U (ja) | 1988-03-25 |
JPH0648729Y2 true JPH0648729Y2 (ja) | 1994-12-12 |
Family
ID=31044044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986138766U Expired - Lifetime JPH0648729Y2 (ja) | 1986-09-09 | 1986-09-09 | 開閉器の絶縁フレ−ム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0648729Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5699931A (en) * | 1979-12-15 | 1981-08-11 | Meidensha Electric Mfg Co Ltd | Vacuum switch |
JPS6127031A (ja) * | 1984-07-17 | 1986-02-06 | エナジーサポート株式会社 | 樹脂ケ−ス入り開閉器 |
-
1986
- 1986-09-09 JP JP1986138766U patent/JPH0648729Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6344347U (ja) | 1988-03-25 |
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