JPH0648677Y2 - 低インダクタンスモータ用リード線 - Google Patents
低インダクタンスモータ用リード線Info
- Publication number
- JPH0648677Y2 JPH0648677Y2 JP1989019717U JP1971789U JPH0648677Y2 JP H0648677 Y2 JPH0648677 Y2 JP H0648677Y2 JP 1989019717 U JP1989019717 U JP 1989019717U JP 1971789 U JP1971789 U JP 1971789U JP H0648677 Y2 JPH0648677 Y2 JP H0648677Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lead wire
- motor
- gap
- low inductance
- reactance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、電機子巻線に円筒状電機子巻線のような低リ
アクタンス電線を用いたモータのためのリード線に関す
る。
アクタンス電線を用いたモータのためのリード線に関す
る。
サーボモータ、特にロボット各軸駆動用モータのように
高応答性を要求されるモータとしては、例えば特開昭63
-283455号公報に記載されているような、電機子巻線を
円筒状としたものが使用されている。
高応答性を要求されるモータとしては、例えば特開昭63
-283455号公報に記載されているような、電機子巻線を
円筒状としたものが使用されている。
このような、円筒状電機子巻線をもつモータでは、普通
のモータと比較して空隙がおよそ1桁大きいためインダ
クタンスが小さい。モータのインダクタンスが小さいモ
ータをPWM(パルス幅変調)インバータコントローラで
駆動すると、電気的時定数τ(τ=L/r、L:インダクタ
ンス〔H〕,r:モータ巻線抵抗〔Ω〕)が非常に小さく
なるため、出力電流波形に大きなリップル電流を生じ
る。そのため、モータ出力にトルクリップルが増大する
と共に、制御系の発振をまねきやすくなる。また、パワ
ー部の損失が増加する。
のモータと比較して空隙がおよそ1桁大きいためインダ
クタンスが小さい。モータのインダクタンスが小さいモ
ータをPWM(パルス幅変調)インバータコントローラで
駆動すると、電気的時定数τ(τ=L/r、L:インダクタ
ンス〔H〕,r:モータ巻線抵抗〔Ω〕)が非常に小さく
なるため、出力電流波形に大きなリップル電流を生じ
る。そのため、モータ出力にトルクリップルが増大する
と共に、制御系の発振をまねきやすくなる。また、パワ
ー部の損失が増加する。
そこで、モータ出力電流波形のリップルを小さくするた
めには、第3図に示すように、モータ外部において、各
相に直列にリアクトルLU,LV,LWを入れる必要がある。
このリアクトルのため、コントローラが大形化すること
になる。
めには、第3図に示すように、モータ外部において、各
相に直列にリアクトルLU,LV,LWを入れる必要がある。
このリアクトルのため、コントローラが大形化すること
になる。
このように、外部リアクトルを設けることが、小形軽量
のコントローラを構成する際の障害になっている。
のコントローラを構成する際の障害になっている。
ところで、高周波雑音を除去する目的でリード線の外周
に電磁シールドを施すことが各種提案されている。
に電磁シールドを施すことが各種提案されている。
実公昭44-22581号公報、特開昭62-190609号公報、特開
昭61-176007号公報等には、ケーブルの周囲に金属また
は磁性金属テープを巻き付けてシールドを施すことが記
載されている。
昭61-176007号公報等には、ケーブルの周囲に金属また
は磁性金属テープを巻き付けてシールドを施すことが記
載されている。
実開昭53-102082号公報、実開昭53-151586号公報等に
は、可撓性の磁性体でケーブルを被覆することが記載さ
れている。
は、可撓性の磁性体でケーブルを被覆することが記載さ
れている。
しかしながら、これらのテープや被覆では、高周波のシ
ールドにはある程度効果があるが、リアクタンスが小さ
いため、モータリード線の外部リアクトル(電力用リア
クトル)に代わるものとしては、不適当である。
ールドにはある程度効果があるが、リアクタンスが小さ
いため、モータリード線の外部リアクトル(電力用リア
クトル)に代わるものとしては、不適当である。
さらに、特公昭52-4025号公報、実開昭58-7408号公報、
実開昭59-69431号公報、特開昭61-233905号公報、特開
昭63-179604号公報等には、ケーブルにフェライト磁性
体からなる環状鉄心を多数装着した雑音除去用リード線
が開示されている。
実開昭59-69431号公報、特開昭61-233905号公報、特開
昭63-179604号公報等には、ケーブルにフェライト磁性
体からなる環状鉄心を多数装着した雑音除去用リード線
が開示されている。
前述したように、円筒状電機子巻線を持つモータの外部
リアクトルは、ある程度の大きさのリアクタンスが要求
されると共に、電流に対して良好な直線性が必要であ
る。
リアクトルは、ある程度の大きさのリアクタンスが要求
されると共に、電流に対して良好な直線性が必要であ
る。
しかしながら、前述のようにケーブルにフェライト磁性
体からなる環状鉄心を装着したリード線では、リード線
に流れる電流が大きくなると、環状鉄心に誘起される磁
束が飽和してインダクタンスが小さくなるという問題が
あり、要求される直線性が得られない。
体からなる環状鉄心を装着したリード線では、リード線
に流れる電流が大きくなると、環状鉄心に誘起される磁
束が飽和してインダクタンスが小さくなるという問題が
あり、要求される直線性が得られない。
そこで本考案は、大きなリアクタンスが得られるととも
に、モータリード線に流れる電流との直線性に優れた、
モータの電機子巻線のリアクタンスを補償するためのリ
ード線を提供することを目的とする。
に、モータリード線に流れる電流との直線性に優れた、
モータの電機子巻線のリアクタンスを補償するためのリ
ード線を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本考案は、PWMインバータコ
ントローラで駆動されるモータ用の、導線を絶縁材で被
覆したリード線において、被覆外皮に、ギャップを有す
る多数の環状鉄心を互いに間隔をあけて巻装したことを
特徴とする。
ントローラで駆動されるモータ用の、導線を絶縁材で被
覆したリード線において、被覆外皮に、ギャップを有す
る多数の環状鉄心を互いに間隔をあけて巻装したことを
特徴とする。
上記のように構成された永久磁石・同期電動機は、リー
ド線外周面に取り付けたギャップ付環状磁心により、リ
ード線上に発生する磁界に対する磁気回路を構成し、直
線性に優れたリアクトルが形成される。
ド線外周面に取り付けたギャップ付環状磁心により、リ
ード線上に発生する磁界に対する磁気回路を構成し、直
線性に優れたリアクトルが形成される。
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて具体的に説
明する。
明する。
第1図は本考案の実施例を示す斜視図、第2図は側面図
である。図中1はリード線、3は環状磁心、4は環状磁
心3に設けたギャップである。この実施例においては、
リード線1に流れる電流Iによって、図示のように磁界
Hが生じる。この磁界Hに対してインダクタンスを増大
させるために、フェライト焼結体や電磁鋼板を円筒状に
成形したギャップ4付き環状磁心3を巻装する。この環
状磁心3の比透磁率をμsとすると、環状磁心3による
リアクタンスLは次式で表される。
である。図中1はリード線、3は環状磁心、4は環状磁
心3に設けたギャップである。この実施例においては、
リード線1に流れる電流Iによって、図示のように磁界
Hが生じる。この磁界Hに対してインダクタンスを増大
させるために、フェライト焼結体や電磁鋼板を円筒状に
成形したギャップ4付き環状磁心3を巻装する。この環
状磁心3の比透磁率をμsとすると、環状磁心3による
リアクタンスLは次式で表される。
ただし、μ0:真空の透磁率(=4π×10-7[H/m]) μs:環状磁心3の比透磁率[無次元] A:環状磁心3の断面積[m2] n:リード線の巻回数[無次元] lg:ギャップ長[m] lc:磁心の平均磁路長[m] この環状磁心3をリード線1に所要個数N個巻装するこ
とにより、所望のインダクタンスLを得ることができ
る。
とにより、所望のインダクタンスLを得ることができ
る。
前述したように、電力用リアクトルは、電流に対して直
線性が必要である。このため、環状磁心3に設けたギャ
ップ4のギャップ長lgを調節し、磁束が飽和しない範
囲で使用する。
線性が必要である。このため、環状磁心3に設けたギャ
ップ4のギャップ長lgを調節し、磁束が飽和しない範
囲で使用する。
本考案は、以上に説明したように構成されているため、
以下の効果を奏する。
以下の効果を奏する。
(1) リアクタンスを増やすことができるため、外部
リアクトルの値を低減でき、従来のPWMインバータコン
トローラで駆動しても電流波形のリップルを減らすこと
ができる。
リアクトルの値を低減でき、従来のPWMインバータコン
トローラで駆動しても電流波形のリップルを減らすこと
ができる。
(2) 外部リアクトルのインダクタンスの値を低減で
きるため、外部リアクトルを小型軽量にできる。
きるため、外部リアクトルを小型軽量にできる。
(3) 高リアクタンス部材の個数の増減により、簡単
にリアクタンスの値を調整できる。
にリアクタンスの値を調整できる。
第1図は本考案の実施例を示す斜視図、第2図はその側
面図、第3図は本考案を適用するモータ結線図である。 1:モータリード線 3:環状磁心 4:ギャップ
面図、第3図は本考案を適用するモータ結線図である。 1:モータリード線 3:環状磁心 4:ギャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−176007(JP,A) 特開 昭61−233905(JP,A) 特開 昭62−190609(JP,A) 特開 昭63−179604(JP,A) 特開 昭63−283455(JP,A) 特開 昭59−69431(JP,A) 特開 昭63−22028(JP,A) 特開 昭63−194410(JP,A) 実開 昭53−102082(JP,U) 実開 昭53−151586(JP,U) 実開 昭58−7408(JP,U) 実開 昭58−46411(JP,U) 特公 昭52−4025(JP,B1) 実公 昭44−22581(JP,Y1)
Claims (1)
- 【請求項1】PWMインバータコントローラで駆動される
モータ用の、導線を絶縁材で被覆したリード線(1)に
おいて、被覆外皮に、ギャップ(4)を有する多数の環
状鉄心(3)を互いに間隔をあけて巻装したことを特徴
とする低インダクタンスモータ用リード線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989019717U JPH0648677Y2 (ja) | 1989-02-22 | 1989-02-22 | 低インダクタンスモータ用リード線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989019717U JPH0648677Y2 (ja) | 1989-02-22 | 1989-02-22 | 低インダクタンスモータ用リード線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02111014U JPH02111014U (ja) | 1990-09-05 |
JPH0648677Y2 true JPH0648677Y2 (ja) | 1994-12-12 |
Family
ID=31235471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989019717U Expired - Lifetime JPH0648677Y2 (ja) | 1989-02-22 | 1989-02-22 | 低インダクタンスモータ用リード線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0648677Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3499786B2 (ja) * | 1999-11-25 | 2004-02-23 | 株式会社日立製作所 | 超高速永久磁石式回転電機システム |
JP2016225216A (ja) * | 2015-06-02 | 2016-12-28 | 日立金属株式会社 | ノイズ抑制ケーブル |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4422581Y1 (ja) * | 1966-05-25 | 1969-09-24 | ||
US3984257A (en) * | 1975-06-27 | 1976-10-05 | Hughes Aircraft Company | No fault battery insertion device |
JPS53102082U (ja) * | 1977-01-24 | 1978-08-17 | ||
JPS587408U (ja) * | 1981-07-08 | 1983-01-18 | 松下電器産業株式会社 | 電源電線の雑音防止器 |
JPS5969431U (ja) * | 1982-11-01 | 1984-05-11 | 富士ゼロックス株式会社 | 電源コ−ド |
GB8601270D0 (en) * | 1986-01-20 | 1986-02-26 | Raychem Ltd | High frequency attenuation cable |
-
1989
- 1989-02-22 JP JP1989019717U patent/JPH0648677Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02111014U (ja) | 1990-09-05 |
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