JPH0648643Y2 - 配光可変型車両用前照灯 - Google Patents

配光可変型車両用前照灯

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JPH0648643Y2
JPH0648643Y2 JP9710689U JP9710689U JPH0648643Y2 JP H0648643 Y2 JPH0648643 Y2 JP H0648643Y2 JP 9710689 U JP9710689 U JP 9710689U JP 9710689 U JP9710689 U JP 9710689U JP H0648643 Y2 JPH0648643 Y2 JP H0648643Y2
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JP
Japan
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lens
lenses
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convex lens
lens step
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JP9710689U
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JPH0337703U (ja
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三千彦 早川
正自 小林
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、配光を任意に変化させることができる配光可
変型車両用前照灯の改良に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、第9図に示すように、表面に凸レンズステッ
プ50,51(凸レンズと凹レンズの組み合わせでもよい)
を形成した2枚のレンズ52を配設し、両レンズ50,51を
その距離が光軸方向調節可能に配置すると共に、後側に
配設したレンズ52の光軸上後方に平行光束を照射するコ
リメータレンズ54を備えたプロジェクタランプ53を設け
て成る配光可変型の車両用前照灯が使用されており、光
軸上において前後に配設された2枚のレンズ52の相対位
置を変えることにより、両レンズ52に形成した上記凸レ
ンズステップ50と51によりプロジェクタランプ53から出
射する光束を収束又は拡散して自動車の運転に適した
「スポット照射」と「拡散照射」を選択することができ
るようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、この種の配光可変型車両用前照灯では、スポッ
ト時と拡散時において、第10図に示すような照度分布を
呈するようになり、偏向精度が高いため特にスポット時
の光軸から離れた部分において、照度が規定照度Rに達
しないという問題を生じており、このため補助前照灯に
よってこの部分の照度を確保する等の処置を実施しなけ
ればならなかった。
本考案は、上記問題に鑑みて創案されたものであり、照
度分布において規定照度を確保し、かつ好ましい「スポ
ット照射」と「拡散照射」を選択することができる配光
可変型車両用前照灯を提供することを目的とするもので
ある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案に係る配光可変型車
両用前照灯は、プロジェクタランプの光軸上前方に2枚
のレンズを設け、該両前面レンズの光軸方向への相対距
離を変更して照射光束の照射分布を変更する配光可変型
車両用前照灯において、前記2枚のレンズにそれぞれ構
成した等ピッチのシリンドリカルレンズステップを形成
すると共に、少なくとも一方のレンズについてその一部
を平坦な非レンズ部とすることを要旨とするものであ
る。
上記2枚のレンズに構成したシリンドリカルレンズステ
ップは、凸レンズステップと凸レンズステップであって
も、また凸レンズステップと凹レンズステップの組み合
わせであってもよい。
〔作用〕
上記構成によれば、プロジェクタランプから照射された
平行な光束が1枚目のレンズを透過する際、シリンドリ
カルレンズステップによって拡散光となり、その一部は
非レンズ部によって平行光束のまま2枚目のレンズに達
する。したがって、1枚目と2枚目のレンズの相対距離
を調節することによって拡散光束を平行光束にすること
ができ、この平行光束を「スポット照射」とした場合に
非レンズ部によって生ずる拡散光の廻り込みに伴って適
正な配光を得ることができる。
〔実施例〕
以下、本考案に係る配光可変型車両用前照灯の第一の実
施例を第1図乃至第6図に従って説明する。
第1図は、前照灯の一部切欠した縦断面図を示すもので
あり、ケーシング1の前面に固設したフード2と該ケー
シング1の後端に設けたプロジェクタランプ3により灯
室4を構成する。このプロジェクタランプ3は、点灯用
光源3aとリフレクタ3bにより構成した光束をコリメータ
レンズ5を介して光軸Lと平行な平行光束として前方に
照射する公知構成のものである。
上記灯室4にはフード2側に位置して多数のシリンドリ
カル凸レンズステップ7,7…を横方向に並列した固定レ
ンズ6が光軸Lを横断するように設けられると共に、該
固定レンズ6とコリメータレンズ5間の光軸L上にレン
ズ位置変更手段8を介して可動レンズ9を設けて成るも
ので、該可動レンズ9は両縁部近傍を平坦部10,10(非
レンズ体である)とすると共に、中央部を前記固定レン
ズ6のシリンドリカル凸レンズステップ7,7…と等ピッ
チで、多数のシリンドリカル凸レンズステップ11,11…
を横方向に並列した構造にしたものである。
上記レンズ位置変更手段8は、可動レンズ9を支持して
成るレンズフレーム12に突設した摺動ピン13をケーシン
グ1の側壁に光軸Lと平行に穿設したガイド孔14に貫挿
突出すると共に、該摺動ピン13の先端を該部ケーシング
1に対して回動自在に環着した回動リング15に穿設して
成る螺旋溝16に係合し、該回動リング15の外周に形成し
たラック17をステップモータ18の駆動軸に軸着したピニ
オン19と噛合するように構成したものである。
上記のように構成した配光可変型車両用前照灯は、コン
トローラ(図示せず)を介してステップモータ18を正逆
転させて可動レンズ9を所定の変更位置に移動するもの
で、該ステップモータ18が回転駆動するとピニオン19,
ラック17を介して回動リング15が所定の範囲で回動変位
する。このとき該回動リング15の螺旋溝16にケーシング
1のガイド孔14から挿出した摺動ピン13が係合している
ため、螺旋溝16との係合位置が光軸L方向に移動し、該
摺動ピン13と一体になったレンズフレーム12がケーシン
グ1内壁に沿って光軸L方向に変位する。この変位によ
って、第5図(a)及び第6図(a)に示すように、固
定レンズ6に対する可動レンズ9の相対距離を変更する
ようになる。
第5図(a)は、2枚の固定レンズ6と可動レンズ9の
「スポット照射」時における位置関係を示すものであ
り、固定レンズ6のシリンドリカル凸レンズステップ7,
7…の焦点F1と可動レンズ9のシリンドリカル凸レンズ
ステップ11,11…の焦点F2が重なった位置にあり、プロ
ジェクタランプ3のコリメータレンズ5から投射した平
行光束は、可動レンズ9のシリンドリカル凸レンズステ
ップ11に入射したものは固定レンズ6のシリンドリカル
凸レンズステップ7によって再び平行光束La(矢印範囲
A)となり、前方に照射されると共に、平坦部10に入射
したものは固定レンズ6のシリンドリカル凸レンズステ
ップ7によって拡散光束Lb(矢印範囲B)となり、前方
に照射される。したがって、該「スポット照射」時にお
ける照度分布Cは、第5図(b)に示すように、矢印範
囲Aによる照度曲線Aと矢印範囲Bによる照度曲線Bの
和によって生じ、矢印範囲Bの拡散光束による周辺部照
射によって規定照度Rを下回ることがない。
第6図(a)は、「拡散照射」時における固定レンズ6
と可動レンズ9の位置関係を示すものであり、固定レン
ズ6のシリンドリカル凸レンズステップ7,7…の焦点F1
と可動レンズ9のシリンドリカル凸レンズステップ11,1
1…の焦点F2が重ならない位置にある。したがって、プ
ロジェクタランプ3のコリメータレンズ5から投射した
平行光束は、可動レンズ9のシリンドリカル凸レンズス
テップ11に入射したものは固定レンズ6のシリンドリカ
ル凸レンズステップ7を透過しても拡散した光束La(矢
印範囲A)となって前方に照射されると共に、平坦部10
に入射したものも固定レンズ6のシリンドリカル凸レン
ズステップ7によって拡散度の異なる光束Lb(矢印範囲
B)となり、前方に照射される。したがって、該「拡散
照射」時における照度分布Cは、第6図(b)に示すよ
うに、矢印範囲Aによる照度曲線Aと矢印範囲Bによる
照度曲線Bの和によって生じた比較的均等な照度分布を
呈する。
以上述べたように前記実施例によれば、灯室4内に設け
た固定レンズ6と可動レンズ9にシリンドリカル凸レン
ズステップ7,11を等ピッチで形成すると共に、可動レン
ズ9側のシリンドリカル凸レンズステップ11の両側部に
平坦部10を構成して本考案の目的を達成したものである
が、第7図(a)及び(b)に示すように、該平坦部10
はレンズの中央部又は周囲に形成することにより前述と
異なった配光を呈するように成る。
また、固定レンズ6と可動レンズ9のシリンドリカルレ
ンズステップは、両レンズ6,9の焦点に対する相対位置
を適当に設定することによって、凸レンズと凸レンズだ
けでなく、たとえば凸レンズと凹レンズ或いは凹レンズ
と凸レンズの組み合わせ(第8図参照)によっても実施
することもできる。
更に、上記固定レンズ6と可動レンズ9の前後位置は逆
であっても前記実施例と同様の作用効果を生ずるもので
あることは勿論である。
なお、レンズ位置変更手段は前記実施例の他の技術とし
て、公知の種々技術によって実施することができること
はいうまでもない。
〔考案の効果〕
本考案に係る配光可変型車両用前照灯は、以上のように
構成したから、光軸方向に相対距離を可変とした2枚の
レンズに構成して成るシリンドリカルレンズステップ
を、一方のレンズについてその一部を平坦な非レンズ部
としたことにより、スポット照射時における周辺部、特
に左右の照度を該非レンズ部による拡散光束の廻り込み
により確保することができ、規定照度を確保することが
できる特徴を有するものであり、本考案実施後の実用的
効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る配光可変型車両用前照灯の第一の
実施例を示す一部切欠した縦断面図、 第2図は第1図におけるII-II線断面図、 第3図はレンズ位置変更手段の一実施例を示す要部斜視
図、 第4図は固定レンズと可動レンズの組み合わせを示す模
式化した斜視図、 第5図は同前照灯のスポット照射時の状態を示すもので
あり、 (a)はレンズ位置を示す説明図、 (b)は照度分布を示すグラフ、 第6図は同前照灯の拡散照射時の状態を示すものであ
り、 (a)はレンズ位置を示す説明図、 (b)は照度分布を示すグラフ、 第7図(a)及び(b)は固定レンズと可動レンズの組
み合わせの他の実施例を模式化した斜視図、 第8図は同じく固定レンズと可動レンズの組み合わせの
他の実施例を模式化した斜視図、 第9図は従来の配光可変型車両用前照灯を示す略平断面
図、 第10図は同照度分布を示すグラフである。 1……ケーシング 2……フード 3……プロジェクタランプ 5……コリメータレンズ 6……固定レンズ 7,11……シリンドリカル凸レンズステップ 9……可動レンズ 10……平坦部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロジェクタランプの光軸上前方に2枚の
    レンズを設け、両レンズの光軸方向への相対距離を変更
    して照射光束の照射分布を変更する配光可変型車両用前
    照灯において、 前記2枚のレンズにそれぞれ構成した等ピッチのシリン
    ドリカルレンズステップを形成すると共に、少なくとも
    一方のレンズについてその一部を平坦な非レンズ部とし
    たことを特徴とする配光可変型車両用前照灯。
  2. 【請求項2】2枚のレンズに構成したシリンドリカルレ
    ンズステップが、凸レンズステップと凸レンズステッ
    プ、又は凸レンズステップと凹レンズステップの組み合
    わせであることを特徴とする請求項1記載の配光可変型
    車両用前照灯。
JP9710689U 1989-08-22 1989-08-22 配光可変型車両用前照灯 Expired - Lifetime JPH0648643Y2 (ja)

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JPH0337703U JPH0337703U (ja) 1991-04-11
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