JPH0648603Y2

JPH0648603Y2 - 光ディスク再生装置のローディング位置決め装置およびローディング位置検出装置

Info

Publication number: JPH0648603Y2
Application number: JP11111589U
Authority: JP
Inventors: 潔大崎
Original assignee: Kenwood KK
Current assignee: Kenwood KK
Priority date: 1989-09-22
Filing date: 1989-09-22
Publication date: 1994-12-12
Anticipated expiration: 2004-09-22
Also published as: JPH0352858U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］この考案は12cmCDや8cmCD等の大径ディスクおよび小径
ディスクを演奏する光ディスク再生装置に係わり、特
に、構造が簡単で、ソレノイド等の作動部品を必要とし
ないローディング位置決め装置およびローディング位置
検出装置に関する。

［従来の技術］従来の12cmCDおよび8cmCDを演奏する光ディスク再生装
置におけるディスク位置決めおよびローディング位置検
出装置を第２図に示す。

ディスクはローディングローラと図示していないガイド
プレートに挾み込まれローディングローラの回転により
送りこまれる。

ディスクサイズについては、フォトセンサＡとフォトセ
ンサＤの光軸が同時にディスクにより遮断される、すな
わちフォトセンサが作動すれば、12cmCDがローディング
されたとマイクロコンピュータが判断し、それ以外のと
きは8cmCDがローディングされたと判断する。

12cmCDがローディングされた場合は、ソレノイドに位置
決めレバーを吸引させ２点鎖線で示す位置とする。

8cmCDがローディングされた場合は、ソレノイドを付勢
せずに位置決めレバーは実線で示す位置とする。

上記のように２位置をとる位置決めレバーに立設された
位置決めピンが12cmCDおよび8cmCDを再生するための所
定位置に停止させる。

12cmCDが位置決めされると、フォトセンサＡおよびＤが
非作動となることでローディング完了が検知される。

8cmCDが位置決めされると、フォトセンサＢおよびＣが
非作動となることでローディング完了が検知される。

［考案が解決しようとする問題点］上記した従来のものにおいては、フォトセンサが多数必
要であり、コスト高となること、および、マイクロコン
ピュータのプログラムが複雑となるという問題があっ
た。

さらに、フォトセンサが前側にあるため、異状なロード
状態を発見できず、また、異物でローディング装置が動
作してしまうという欠点があった。

この考案は上記した点に鑑みてなされたものであって、
その目的とするところは、簡単な機構で誤動作がなく、
コストの安い光ディスク再生装置のローディング位置決
め装置およびローディング位置検出装置を提供すること
にある。

［課題を解決するための手段］この考案の光ディスク再生装置のローディング位置決め
装置は、シャーシにディスク挿入方向および排出方向に
移動可能に支持され、且つディスク排出方向に付勢され
ディスク挿入方向奥側左右に２つの位置決めピンを立設
した位置決めプレートと、前記シャーシに回動自在に支
持され、且つ前記位置決めプレートに設けた溝と係合す
るロックピンとディスク通路高さの位置を占めるピンが
立設され前記ピンがディスクを挾持する方向に付勢され
た左右１対のロックアームとを備え、大径ディスクロー
ディング時は、前記ピンを前記ディスクの縁が押すこと
により、前記左右１対のロックアームを回動して前記位
置決めプレートと前記ロックピンとのロック状態を解除
し、更にディスクの縁が前記位置決めピンを押すことに
より、前記位置決めプレートを後退させて、前記大径デ
ィスクの通過後に前記ロックピンが再度前記位置決めプ
レートをロック状態とした後に、前記位置決めピンによ
り大径ディスクのローディング終端を位置決めし、小径
ディスクローディング時は、前記ロックアームのロック
ピンの少なくとも一方が前記位置決めプレートを前方位
置でロック状態とし前記位置決めピンにより小径ディス
クのローディング終端を位置決めするように構成したも
のである。

また、この考案の光ディスク再生装置のローディング位
置検出装置は、前記光ディスク再生装置のローディング
位置決め装置において、前記位置決めプレートには第１
のスイッチ作動レバーを回動自在に支持し、前記シャー
シには第２のスイッチ作動レバーを回転自在に支持する
と共にスイッチ作動板を移動自在に支持し、大径ディス
クローディング時は、位置決めプレートまたは大径ディ
スクが前記第２のスイッチ作動レバー及びスイッチ作動
板を介してスイッチを作動させてディスクのローディン
グ終端位置を検出し、小径ディスクローディング時は、
小径ディスクが前記第１のスイッチ作動レバー及びスイ
ッチ作動板を介してスイッチを作動させてディスクのロ
ーディング終端位置を検出するように構成したものであ
る。

［作用］この考案によれば、大径ディスクが通過するときのみ左
右双方のロックアームが押し拡げられ、位置決めプレー
トのロック状態が解除され、位置決めプレートが大径デ
ィスクに押されて後退する。ロックアームは大径ディス
クの通過後、ロック可能状態となり位置決めプレートが
所定位置まで後退したときロックし、その位置で位置決
めプレートに立設された位置決めピンが大径ディスクの
ローディング終端を位置決めする。

小径ディスクがローディングされる時は、左右双方のロ
ックアームのロック状態が同時に解除されることはない
ので、位置決めプレートは後退せず、前方にロックされ
た位置で位置決めプレートに立設された位置決めピンが
小径ディスクのローディング終端を位置決めする。

また、小径ディスクのローディング時には小径ディスク
が前述のように前方位置にロックされた位置決めプレー
トに回動自在に支持された第１のスイッチ作動レバーお
よびスイッチ作動板を介してスイッチを作動させてロー
ディング終端位置が検出される。

大径ディスクのローディング時には位置決めプレートま
たは大径ディスクがシャーシに回動自在に支持された第
２のスイッチ作動レバーおよびスイッチ作動板を介して
スイッチを作動させることによりローディング終端位置
が検出される。

［実施例］この考案の実施例である光ディスク再生装置のローディ
ング位置決め装置およびローディング位置検出装置を第
１図に基づいて説明する。

図において１は位置決めプレートである。

位置決めプレート１にはガイドピン1a,1bおよび位置決
めピン1c,1dが立設されており、それらは夫々シャーシ
に設けられたガイド溝2a,2b,2cおよび2dに摺動自在に支
持されている。

位置決めプレート１とシャーシに設けられたピンとの間
にバネ３が掛けられており、位置決めプレート１は前方
へ付勢されている。

４および５はロックアームである。

ロックアーム４および５は夫々シャーシに立設された軸
2eおよび2fに回動自在に支持されており、また、シャー
シに設けられたピンとロックアームとの間に掛けられた
バネ６および７により夫々反時計方向および時計方向に
付勢されている。

ロックアーム４および５の後端に夫々立設されたロック
ピン4aおよび5aは位置決めプレート１に設けられた溝1e
および1fに挿通されている。

また、ロックアーム４および５の前端に夫々立設された
ピン4bおよび5bはディスクの移動路内に突出している。

８は第１のスイッチ作動レバーであり、位置決めプレー
ト１に立設された軸1gに回動自在に支持されている。

第１のスイッチ作動レバー８の先端にはピン8aが立設さ
れ、また後端には折曲げ部8bが形成されている。

９は第２のスイッチ作動レバーであり、シャーシに立設
された軸2gに回動自在に支持されている。

第２のスイッチ作動レバー９の先端には凸部9aが形成さ
れ、また後端には折曲げ部9bが形成されている。

10はスイッチ作動板であり、シャーシに摺動自在に支持
されている。

スイッチ作動板10には夫々シャーシに固定されたスイッ
チ11および第１のスイッチ作動レバー８の折曲げ部8bに
臨む折曲げ部10aおよび凸部10bが形成されている。

12はローディングローラであり、図示していないガイド
プレートとの間にディスクを挾み図示していない駆動装
置により回転駆動され、ディスクのローディングおよび
アンローディングを行う。

13はターンテーブルであり、図示していないクランプ機
構により圧接されたディスクを回転させる。

次に、上記構成における作用を説明する。

ディスクが挿入される前は位置決めプレート１はバネ３
に引張られ図に示す前方位置にあり、ロックアーム４お
よび５のロックピン4aおよび5aは位置決めプレート１の
ガイド溝1eおよび1fの後方の凹部に突入し、位置決めプ
レート１をロックしている。

8cmCD14がローディングロール14前方の図示していない
挿入口に挿入されると、ローディングロールが回転し、
8cmCD14は自動的に引き込まれる。

挿入口の幅は12cmCDの直径より少し大きくしてあるの
で、8cmCDは左右または中央のどの位置からでも挿入可
能である。

例えば、8cmCDを挿入口の右端から挿入すると、8cmCDは
右側に偏った位置で引込まれ、ロックアーム５に立設さ
れたピン5bを押しながら進行し、ロックアーム５は反時
計方向に回動し、ロックピン5aが溝1fの凹部から外れる
が、ロックアーム４のピン4bには8cmCDが接触しないた
め、ロックアーム４は回動せず、位置決めプレート１は
ロックされたままで移動しない。

8cmCDがさらに進行して位置決めプレートの位置決めピ
ン1dに当接すると、進行方向を左前方へ変えて進み位置
決めピン1cにも当接して、ローディングが終了する。

ローディング終了の直前に、第１のスイッチ作動レバー
８のピン8aを8cmCDの縁が押し、第１のスイッチ作動レ
バー８は時計方向に回動し、折曲げ部8bがスイッチ作動
板10の凸部10bを押してスイッチ作動板10を後退させ
る。

スイッチ作動板10は折曲げ部10aでスイッチ11を押し、
スイッチ11が作動することにより、ローディング終了が
検知される。

ローディングが終了すると、ローディングロールは降下
して、8cmCDから離れ、図示していないクランパーが8cm
CDをターンテーブル13に圧接し、演奏が行われる。

演奏終了後、8cmCD14の排出は、上述のローディングと
逆の動作により行われる。

12cmCD15がローディングされるときは、ロックアーム４
および５のピン4bおよび5bが12cmCDにおされロックアー
ム４および５は双方とも回動するので、位置決めプレー
ト１はロックが解除され、位置決めプレート１に立設さ
れた位置決めピン1cおよび1dが12cmCDの縁に押されるよ
うになると、位置決めプレート１は12cmCDとともに後退
する。

そして、12cmCDの進行によりロックアーム４および５の
ピン4bおよび5bが12cmCDから離れると、ロックアーム４
および５はバネ６および７の付勢力により、それに立設
したロックピン4aおよび5aを位置決めプレート１の溝1e
および1fの縁に摺接させるようになる。

最終的に位置決めプレート１の位置決めピン1c,1dおよ
びピン1a,1bがシャーシのガイド溝2c,2d,2a,2bの後端に
達して、位置決めプレート１が停止するときには、溝1e
および1fの前方の凹部にロックピン4aおよび5aが突入し
て、位置決めプレート１がロックされる。

位置決めプレート１が停止すると、位置決めピン1cおよ
び1dを介して12cmCDも停止されローディングが終了す
る。

上記過程において、第１のスイッチ作動レバー８も位置
決めプレート１と共に後退し、12cmCDの外周の半径が大
きいため、12cmCDの縁はピン8aを押すに至らず、第１の
スイッチ作動レバー８によってはスイッチ11は作動され
ない、しかしながら、ローディング行程終了直前に、位置決め
プレート１の先端が第２のスイッチ作動レバー９の凸部
9aを押し、第２のスイッチ作動レバー９は時計方向に回
動し、折曲げ部9bがスイッチ作動板10の折曲げ部10aを
押してスイッチ作動板10を後退させる。

ローディングが終了すると、ローディングロールは降下
して、12cmCDから離れ、図示していないクランパーが12
cmCDをターンテーブル13に圧接し、演奏が行われる。

演奏終了後、12cmCDの排出は、上述のローディングと逆
の動作により行われる。

そのとき、最初は位置決めプレート１はロックされてい
るので12cmCDのみ後退するが、12cmCDがピン4bおよび5b
を押して、位置決めプレート１のロックが解除される
と、位置決めプレート１はバネ３に引かれて後退し、12
cmCDの排出時には最初の状態となる。

実施例は以上のように構成されているが考案はこれに限
られず、例えば、第２のスイッチ作動レバー９は位置決
めプレート１に代えて12cmCDにより直接作動させること
も可能である。

［考案の効果］この考案の光ディスク再生装置のローディング位置決め
装置およびローディング位置検出装置によれば、ソレノ
イド等の電気的作動部品やフォトセンサが不要であり、
構造が簡単でスイッチ１個で大径および小径のローディ
ング終了を検知できるのでコストが安くなる。

また、挿入口でなく、装置の奥でローディング終了が検
出されるので、異物による誤動作が発生しないという効
果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例を示す平面図、第２図は従来
の技術を示す平面図である。１……位置決めプレート、1a,1b……ガイドピン、1c,1d
……位置決めピン、1e,1f……溝、2a,2b,2c,2d……ガイ
ド溝、３……バネ、4,5……ロックアーム、4a,5a……ロ
ックピン、4b,5b……ピン、6,7……バネ、８……第１の
スイッチ作動レバー、8a……ピン、8b……折曲げ部、９
……第２のスイッチ作動レバー、9a……凸部、9b……折
り曲部、10……スイッチ作動板、10a……折曲げ部、10b
……凸部、11……スイッチ、12……ローディングロー
ラ、13……ターンテーブル、14……8cmCD、15……12cmC
D。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】シャーシにディスク挿入方向および排出方
向に移動可能に支持され、且つディスク排出方向に付勢
されディスク挿入方向奥側左右に２つの位置決めピンを
立設した位置決めプレートと、前記シャーシに回動自在
に支持され、且つ前記位置決めプレートに設けた溝と係
合するロックピンとディスク通路高さの位置を占めるピ
ンが立設され前記ピンがディスクを挾持する方向に付勢
された左右１対のロックアームとを備え、大径ディスクローディング時は、前記ピンを前記ディス
クの縁が押すことにより、前記左右１対のロックアーム
を回動して前記位置決めプレートと前記ロックピンとの
ロック状態を解除し、更にディスクの縁が前記位置決め
ピンを押すことにより、前記位置決めプレートを後退さ
せて、前記大径ディスクの通過後に前記ロックピンが再
度前記位置決めプレートをロック状態とした後に、前記
位置決めピンにより大径ディスクのローディング終端を
位置決めし、小径ディスクローディング時は、前記ロックアームのロ
ックピンの少なくとも一方が前記位置決めプレートを前
方位置でロック状態とし前記位置決めピンにより小径デ
ィスクのローディング終端を位置決めするように構成し
た光ディスク再生装置のローディング位置決め装置。
【請求項２】請求項１記載の光ディスク再生装置のロー
ディング位置決め装置において、前記位置決めプレート
には第１のスイッチ作動レバーを回動自在に支持し、前
記シャーシには第２のスイッチ作動レバーを回転自在に
支持すると共にスイッチ作動板を移動自在に支持し、大径ディスクローディング時は、位置決めプレートまた
は大径ディスクが前記第２のスイッチ作動レバー及びス
イッチ作動板を介してスイッチを作動させてディスクの
ローディング終端位置を検出し、小径ディスクローディング時は、小径ディスクが前記第
１のスイッチ作動レバー及びスイッチ作動板を介してス
イッチを作動させてディスクのローディング終端位置を
検出するように構成した光ディスク再生装置のローディ
ング位置検出装置。