JPH0648588Y2 - カセツト位置決め装置 - Google Patents

カセツト位置決め装置

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JPH0648588Y2
JPH0648588Y2 JP1985194863U JP19486385U JPH0648588Y2 JP H0648588 Y2 JPH0648588 Y2 JP H0648588Y2 JP 1985194863 U JP1985194863 U JP 1985194863U JP 19486385 U JP19486385 U JP 19486385U JP H0648588 Y2 JPH0648588 Y2 JP H0648588Y2
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    • G11B23/087—Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends using two different reels or cores

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、大きさが異なる大カセツトと小カセツトとを
選択的に使い分けることができるカセツト式ビデオテー
プレコーダ等に適用されるカセツト位置決め装置に関す
るものである。
〔考案の概要〕
本考案は、大カセツトと小カセツトとに共通の左右一対
の水平位置及び高さの位置決め基準ピンと、左右一対の
大カセツト用高さ基準ピンと、前記左右一対の位置決め
基準ピン及び前記左右一対の大カセツト用高さ基準ピン
の中間に配置された左右一対の小カセツト用高さ基準ピ
ンとを有し、これら位置決め基準ピンと高さ基準ピンと
の上部に大カセツトと小カセツトとをこれらの底面によ
つて選択的に装着して、大カセツトと小カセツトとをこ
れらの底面、前面及び左右一対のリール間の中心を互い
に一致させるように各々の基準位置に位置決めするよう
に構成したカセツト式ビデオテープレコーダ等のカセツ
ト位置決め装置において、大カセツトが装着された時
に、左右一対の小カセツト用高さ基準ピンに対してその
大カセツトの底面を逃がすことができるように構成する
ことによつて、大カセツト及び小カセツトを各々の基準
位置に正確に位置決めすることができるようにしたもの
である。
〔従来の技術〕
大きさが異なる大カセツトと小カセツトとを選択的に使
い分けることができるようにしたカセツト式ビデオテー
プレコーダのカセツト位置決め装置として本考案の出願
人が先に出願した先願例（実願昭59-205593号）を第４
図〜第６図によつて説明する。
この先願例は、左右一対のリール台１及びこれらの駆動
用リールモータ２を各々取付けた左右一対の移動台３を
シヤーシ４上に水平に架設した各々一対のガイドレール
５に沿つて矢印ａ、ｂ方向に移動調整できるように構成
し、大カセツト６と小カセツト７とに共通の左右一対の
水平位置及び高さの位置決め基準ピン８をシヤーシ４上
に固定して設ける一方、大カセツト６と小カセツト７と
に共通の左右一対の高さ基準ピン９を左右一対の移動台
３上に取付けている。
そして、大カセツト６が選択的に装着される時には、予
め両移動台３によつて両リール台１及び両高さ基準ピン
９を矢印ａ方向に移動調整して、その大カセツト６の底
面6aを両位置決め基準ピン８と両高さ基準ピン９との上
端面8a、9a上に水平に装着（載置）すると共に、両リー
ル台１を底面6aに設けられている左右一対のリール台挿
入孔10内に挿入して、大カセツト６内の左右一対のリー
ル11に係合させる。同様に、小カセツト７が選択的に装
着される時には、予め両移動台３によつて両リール台１
及び両高さ基準ピン９を矢印ｂ方向に移動調整して、そ
の小カセツト７の底面を両位置決め基準ピン８と両高さ
基準ピン９との上端面8a、9a上に水平に装着（載置）す
ると共に、両リール台１を小カセツト７内の左右一対の
リールに係合させる。なおこの際、両位置決め基準ピン
８の上端面8aの中心上に一体に設けられた小さな位置決
めピン8bが大、小カセツト６、７の底面でこれらの前面
6b、7b側に設けられた左右一対の位置決め孔12内に共通
に係合されて、これら大、小カセツト６、７の水平方向
（前後、左右）及び高さの位置決めが行われる。また両
高さ基準ピン９の上端面9aは大、小カセツト６、７の底
面でこれらの後面6c、7c側の左右２箇所を受止めて、こ
れら大、小カセツト６、７の高さの位置決めを行う。
しかして、これら両位置決め基準ピン８及び両高さ基準
ピン９による位置決めによつて、大カセツト６と小カセ
ツト７とが、底面基準位置P1、前面基準位置P2及び左右
一対のリール間中心基準位置P3に、各々の底面、前面及
び左右一対のリール間中心を互いに一致させた状態に位
置決めされる。
なお、第６図において、大、小カセツト６、７はカセツ
ト式ビデオテープレコーダの前面パネル14に設けられた
カセツト挿入口15からカセツトホルダ16内に選択的に挿
入され、このカセツトホルダ16が３つのＬ形ガイド溝17
に沿つて矢印ｃ方向に水平に引込まれた後、矢印ｄ方向
に垂直に下降されることによつて、これら大、小カセツ
ト６、７が両位置決め基準ピン８及び両高さ基準ピン９
の上端面8a、9a上に選択的に装着され、かつカセツトホ
ルダ16の上部に配置されたカセツト押え板18によつてこ
れら大、小カセツト６、７が上端面8a、9a上に上方から
押圧されて位置決めされるものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、この先願例のカセツト位置決め装置を、
大カセツト６の大きさが小カセツト７の大きさに比べて
非常に大きい、大、小カセツト６、７を選択的に使い分
けるカセツト式ビデオテープレコーダに適用した場合
に、次のような問題があつた。
即ち、第４図に示す如く大カセツト６の大きさが小カセ
ツト７の大きさに比べて非常に大きい場合には、両移動
台３によつて移動調整される両高さ基準ピン９は、第５
図及び第６図に示す如く大カセツト６の底面6aで両リー
ル台挿入孔10の近くを受止めることになる。
一方、大カセツト６内の両リール11は大径であり、これ
らに巻回されている磁気テープ19も多量で非常に重い。
従つて大カセツト６の底面6aには両リール11の大きな荷
重が常に加わつており、この底面6aは下方へ撓み易く、
しかもその底面6aの両リール台挿入孔10の近くは強度が
最も弱いので、その両リール台挿入孔10の近くが最も撓
み易い。
そして、このように、撓みが発生して水平精度を出し難
い大カセツト６の底面6aの両リール台挿入孔10の近くを
両高さ基準ピン９で受止める構造では、第５図及び第６
図に示す如く大カセツト６全体が底面基準位置P1の上方
に高さｈ持ち上つてしまい、その底面6aを底面基準位置
P1に一致させる大カセツト６の高さ決めを正確に行えな
くなる。
また、両位置決め基準ピン８を両高さ基準ピン９との４
本のピンで、大カセツト６の底面6aの前面側と両リール
台挿入孔10の近くとを支持する構造では、大きさの大き
な大カセツト６の支持（特に後面6c側）が非常に不安定
になる。
そこで、第４図〜第６図に鎖線で示す如く両高さ基準ピ
ン９の後方（但し両位置決め基準ピン８の反対側）に左
右一対の大カセツト用高さ基準ピン21をシヤーシ４上に
大きな間隔で固定して設け、その両高さ基準ピン21で大
カセツト６の底面6aで後面6c側の左右両コーナ部22を受
止める構造を考えることができる。
しかしながら、このように、基準ピンが全体で６本
（８、９、21が各々２本づつある）になつてしまうと、
大カセツト６の底面6aの水平精度のバラツキや６本の基
準ピン８、９、21の高さ精度のバラツキによつて、これ
ら６本の基準ピン８、９、21の上部で大カセツト６にガ
タツキが発生して、返つて大カセツト６の支持が不安定
になつてしまう。
なおこの際、大カセツト６が装着される時に限つて、両
高さ基準ピン９を下方に沈み込ませるように、その両高
さ基準ピン９を機械的に昇降させることも考えられる
が、構造並びに製造が著しく複雑で面倒になる。
そこで、本考案は、大カセツトと小カセツトとに共通の
左右一対の水平位置及び高さの位置決め基準ピンと、左
右一対の大カセツト用高さ基準ピンと、前記左右一対の
位置決め基準ピン及び前記左右一対の大カセツト用高さ
基準ピンの中間に配置された左右一対の小カセツト用高
さ基準ピンとを有し、これら位置決め基準ピンと高さ基
準ピンとの上部に大カセツトと小カセツトとをこれらの
底面によつて選択的に装着して、大カセツトと小カセツ
トとをこれらの底面、前面及び左右一対のリール間の中
心を互いに一致させるように各々の基準位置に位置決め
するように構成したカセツト位置決め装置において、大
カセツトが装着された時に、左右一対の小カセツト用高
さ基準ピンに対してその大カセツトの底面を逃がすこと
ができるようにした極めて簡単な構造を提供するもので
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、前述したカセツト位置決め装置において、前
記大カセツトの底面で左右一対のリール台挿入孔の近く
に左右一対の凹部を設け、前記左右一対の小カセツト用
高さ基準ピンを前記左右一対の凹部の真下位置に配置さ
せて、大カセツトが装着された時に前記左右一対の小カ
セツト用高さ基準ピンに対してその大カセツトの底面を
前記左右一対の凹部によつて逃がすように構成したもの
である。
〔作用〕
本考案は、大カセツトの底面で左右一対のリール台挿入
孔の近くに左右一対の凹部を設けておくだけの構造並び
に製造が極めて簡単な構造でありながら、この大カセツ
トが装着された時に、左右一対の小カセツト用高さ基準
ピンに対してその大カセツトの底面を逃がすことができ
る。そして大カセツトを一対の位置決め基準ピンと一対
の大カセツト用高さ基準ピンとの４本の基準ピン上にの
み装着（載置）させることができる。
〔実施例〕 以下、本考案を大きさが異なる大カセツトと小カセツト
とを選択的に使い分けることができるようにしたカセツ
ト式ビデオテープレコーダのカセツト位置決め装置を第
１図〜第３図によつて説明する。なお第４図〜第６図に
示した先願例と同一の構造部には同一の符号を付してそ
の説明を省略した。
先ず、第３図に実線で示した大カセツト６の大きさが鎖
線で示した小カセツト７の大きさに比べて非常に大きい
ものである。
また、本考案で言う共通の左右一対の水平位置及び高さ
の位置決めピンがシヤーシ４上に固定して設けられた位
置決め基準ピン８であり、同様に左右一対の小カセツト
用高さ基準ピンが左右一対の移動台３上に取付けられた
小カセツト用高さ基準ピン９であり、同様に左右一対の
大カセツト用高さ基準ピンがシヤーシ４上に固定して設
けられた大カセツト用高さ基準ピン21である。なお両小
カセツト用高さ基準ピン９は両移動台３の移動スペース
を避けた位置でシヤーシ４上に固定して設けても良い。
次に、本考案では、大カセツト６の底面6aで左右一対の
リール台挿入孔10の近くに左右一対の凹部（但しこの凹
部の内径は各小カセツト用高さ基準ピン９の外径より充
分に大きい。）23を設けて、両移動台３が大カセツト６
に合せて第４図で矢印ａ方向に移動されて位置決めされ
た時に、両小カセツト用高さ基準ピン９が両凹部23の真
下に位置されるように配置させたものである。
従つて、本考案によれば、第１図及び第２図に示した如
く、大カセツト６が選択的に、その大カセツト６の底面
6aで前面6b側が両位置決め基準ピン８の上端面8a上に装
着（載置）されて、その大カセツト６の水平方向（前
後、左右）及び高さの位置決めが行われると共に、その
底面6aで後面6c側の左右両コーナ部22が両大カセツト用
高さ基準ピン21の上端面21a上に装着される。そしてこ
の時、両小カセツト用高さ基準ピン９の上端面9aが大カ
セツト６の底面6aの両凹部23の真下に対向されて、その
両凹部23によつて両小カセツト用高さ基準ピン９に対し
て底面6aを逃がすことができる。
この結果、本考案によれば、大カセツト６が両位置決め
基準ピン８と両大カセツト用高さ基準ピン21との４本の
基準ピンの上端面8a、21aの上部にのみガタツキのない
ように極めて安定良く支持される。しかもこの際、両大
カセツト用高さ基準ピン21が大カセツト６の後面6c側の
左右両コーナ部22を受止めるので、その大カセツト６の
安定性が絶大であるばかりか、底面6aの特に両リール台
挿入孔10の近くの撓みに全く左右されることなく、その
大カセツト６を底面基準位置P1に極めて高精度に高さ決
めすることができる。
なお、小カセツト７については先願例と全く同様に、両
位置決め基準ピン８と両小カセツト用高さ基準ピン９と
の４本の基準ピンの上端面8a、9aの上部にのみ極めて安
定良く支持させることができる。
以上、本考案の実施例に付き述べたが、本考案は実施例
に限定されることなく、本考案の技術的思想に基づいて
各種の有効な変更が可能である。
また本考案は、カセツト式ビデオテープレコーダのカセ
ツト位置決め装置に限定されることなく、各種のカセツ
ト式記録再生装置や情報処理装置のカセツト位置決め装
置に適用可能である。
〔考案の効果〕
本考案は、大カセツトが装着された時に限つて、左右一
対の小カセツト用高さ基準ピンを下方に沈み込ませる等
の極めて複雑な構造を用いなくても、大カセツトの底面
の左右一対のリール台挿入孔の近くに左右一対の凹部を
設けただけの極めて簡単な構造でありながら、大カセツ
トが装着された時に、左右一対の小カセツト用高さ基準
ピンに対してその大カセツトの底面を逃がすことができ
るようにしたものであり、その大カセツトの底面の特に
リール台挿入孔近くの撓みに全く左右されることなく、
その大カセツトを極めて高精度に高さ決めすることがで
きて、大カセツトの記録、再生精度の向上を図り得る。
【図面の簡単な説明】
第１図〜第３図は本考案の一実施例を示したものであつ
て、第１図は大カセツトの装着状態を示した一部切欠正
面図、第２図は大カセツトの装着状態を示した一部切欠
側面図、第３図は大カセツトの底面図である。 第４図〜第６図は先願例を示したものであつて、第４図
は両移動台の移動状態を示した平面図、第５図は大カセ
ツトの装着状態を示した一部切欠き正面図、第６図は大
カセツトの装着状態を示した一部切欠き側面図である。 また図面に用いられた符号において、 ６……大カセツト 6a……大カセツトの底面 ７……小カセツト ８……位置決め基準ピン ９……小カセツト用高さ基準ピン 10……リール台挿入孔 21……大カセツト用高さ基準ピン 23……凹部 である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】大カセツトと小カセツトとに共通の左右一
    対の水平位置及び高さの位置決め基準ピンと、左右一対
    の大カセツト用高さ基準ピンと、前記左右一対の位置決
    め基準ピン及び前記左右一対の大カセツト用高さ基準ピ
    ンの中間に配置された左右一対の小カセツト用高さ基準
    ピンとを有し、 これら位置決め基準ピンと高さ基準ピンとの上部に大カ
    セツトと小カセツトとをこれらの底面によつて選択的に
    装着して、大カセツトと小カセツトとをこれらの底面、
    前面及び左右一対のリール間の中心を互いに一致させる
    ように各々の基準位置に位置決めするように構成したカ
    セツト位置決め装置において、 前記大カセツトの底面で左右一対のリール台挿入孔の近
    くに左右一対の凹部を設け、 前記左右一対の小カセツト用高さ基準ピンを前記左右一
    対の凹部の真下位置に配置させて、大カセツトが装着さ
    れた時に前記左右一対の小カセツト用高さ基準ピンに対
    してその大カセツトの底面を前記左右一対の凹部によつ
    て逃がすように構成したことを特徴とするカセツト位置
    決め装置。
JP1985194863U 1985-12-13 1985-12-18 カセツト位置決め装置 Expired - Lifetime JPH0648588Y2 (ja)

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