JPH064855A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
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- JPH064855A JPH064855A JP4189934A JP18993492A JPH064855A JP H064855 A JPH064855 A JP H064855A JP 4189934 A JP4189934 A JP 4189934A JP 18993492 A JP18993492 A JP 18993492A JP H064855 A JPH064855 A JP H064855A
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- fluorinated alkyl
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 非磁性支持体上に設けた強磁性金属薄膜層の
表面に、潤滑剤成分として下記の構成に記載した一般式
で表されるフッ化アルキルエステル化合物を存在させて
磁気記録媒体のスチル耐久性を良好にし信頼性を向上さ
せる。 【構成】 非磁性支持体上に設けた強磁性金属薄膜層の
表面に、潤滑剤成分として一般式R1−COO −R2−(CF2)
n −R3− OOC−R4〔但しR1及びR4は炭素数が4〜18の炭
化水素基又はR5Aで、R5は炭素数が3〜17の炭化水素
基、Aは−SO3M基,−OSO3M 基, −COOM基,−PO(OM)2
基(但しMはH又はアルカリ金属原子又は炭化水素基),
三級アミノ基,水酸基,エポキシ基から選ばれる極性官
能基、又R2及びR3は炭素数が0〜8の炭化水素基又はR6
B で、R6は炭素数が1〜10の炭化水素基、Bは前記Aと
同じ、nは2〜40の整数〕で表されるフッ化アルキルエ
ステル化合物を存在させた磁気記録媒体
表面に、潤滑剤成分として下記の構成に記載した一般式
で表されるフッ化アルキルエステル化合物を存在させて
磁気記録媒体のスチル耐久性を良好にし信頼性を向上さ
せる。 【構成】 非磁性支持体上に設けた強磁性金属薄膜層の
表面に、潤滑剤成分として一般式R1−COO −R2−(CF2)
n −R3− OOC−R4〔但しR1及びR4は炭素数が4〜18の炭
化水素基又はR5Aで、R5は炭素数が3〜17の炭化水素
基、Aは−SO3M基,−OSO3M 基, −COOM基,−PO(OM)2
基(但しMはH又はアルカリ金属原子又は炭化水素基),
三級アミノ基,水酸基,エポキシ基から選ばれる極性官
能基、又R2及びR3は炭素数が0〜8の炭化水素基又はR6
B で、R6は炭素数が1〜10の炭化水素基、Bは前記Aと
同じ、nは2〜40の整数〕で表されるフッ化アルキルエ
ステル化合物を存在させた磁気記録媒体
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は強磁性金属薄膜層を記
録層とする磁気記録媒体に関し、さらに詳しくは、スチ
ル耐久性が良好で信頼性に優れた前記の磁気記録媒体に
関する。
録層とする磁気記録媒体に関し、さらに詳しくは、スチ
ル耐久性が良好で信頼性に優れた前記の磁気記録媒体に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、強磁性金属またはそれらの合金
などを真空蒸着等によって非磁性支持体上に被着してつ
くられる強磁性金属薄膜型磁気記録媒体は、塗布型の磁
気記録媒体に比し磁性層の高抗磁力化や薄膜化が図れや
すくて、高記録密度特性に優れる。しかしながら反面、
結合剤樹脂を用いず、また強磁性金属薄膜層の表面平滑
性がよいため、記録再生時に摺接する磁気ヘッドとの摩
擦係数が大きくて、強磁性金属薄膜層が摩耗や損傷を受
けやすく、耐久性や走行性に劣る。
などを真空蒸着等によって非磁性支持体上に被着してつ
くられる強磁性金属薄膜型磁気記録媒体は、塗布型の磁
気記録媒体に比し磁性層の高抗磁力化や薄膜化が図れや
すくて、高記録密度特性に優れる。しかしながら反面、
結合剤樹脂を用いず、また強磁性金属薄膜層の表面平滑
性がよいため、記録再生時に摺接する磁気ヘッドとの摩
擦係数が大きくて、強磁性金属薄膜層が摩耗や損傷を受
けやすく、耐久性や走行性に劣る。
【0003】このため、たとえば、パ−フルオロポリエ
−テル系潤滑剤、カルボン酸エステル系潤滑剤、部分フ
ッ素化カルボン酸エステル系潤滑剤等の潤滑剤を、強磁
性金属薄膜層上に存在させて、耐久性および走行性を改
善することが行われている。(特開昭60−85427
号、特開昭62−236118号、特開平2−2106
15号)
−テル系潤滑剤、カルボン酸エステル系潤滑剤、部分フ
ッ素化カルボン酸エステル系潤滑剤等の潤滑剤を、強磁
性金属薄膜層上に存在させて、耐久性および走行性を改
善することが行われている。(特開昭60−85427
号、特開昭62−236118号、特開平2−2106
15号)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの潤
滑剤を強磁性金属薄膜層上に存在させると、優れた潤滑
効果が発揮されるものの、同じ箇所を連続して摺接する
ビデオテ−プにおける静止画面のように、スチル状態の
過酷な条件下では未だ充分でなく、スチル時間が極端に
短くなるなどして、充分な信頼性が得られない。
滑剤を強磁性金属薄膜層上に存在させると、優れた潤滑
効果が発揮されるものの、同じ箇所を連続して摺接する
ビデオテ−プにおける静止画面のように、スチル状態の
過酷な条件下では未だ充分でなく、スチル時間が極端に
短くなるなどして、充分な信頼性が得られない。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明はかかる現状に
鑑み、種々検討を行った結果なされたもので、強磁性金
属薄膜層の表面に、一般式 R1 −COO−R2 −(CF2)n−R3 −OOC−R4 〔但し、R1 およびR4 は炭素数が4〜18の炭化水素
基またはR5 Aで、R5は炭素数が3〜17の炭化水素
基、Aは−SO3 M基,−OSO3 M基,−COOM
基,−PO(OM)2 基(但し、Mは水素原子またはア
ルカリ金属原子若しくは炭化水素基),三級アミノ基,
水酸基,エポキシ基から選ばれる極性官能基、またR2
およびR3 は炭素数が0〜8の炭化水素基またはR6 B
で、R6 は炭素数が1〜10の炭化水素基、Bは−SO
3 M基,−OSO3 M基,−COOM基,−PO(O
M)2 基(但し、Mは水素原子またはアルカリ金属原子
若しくは炭化水素基),三級アミノ基,水酸基,エポキ
シ基から選ばれる極性官能基であり、nは2〜40の整
数である。〕で表されるフッ化アルキルエステル化合物
を、潤滑剤成分として存在させることによって、過酷な
条件下でのスチル耐久性を充分に向上させ、高信頼性の
強磁性金属薄膜型磁気記録媒体が得られるようにしたも
のである。
鑑み、種々検討を行った結果なされたもので、強磁性金
属薄膜層の表面に、一般式 R1 −COO−R2 −(CF2)n−R3 −OOC−R4 〔但し、R1 およびR4 は炭素数が4〜18の炭化水素
基またはR5 Aで、R5は炭素数が3〜17の炭化水素
基、Aは−SO3 M基,−OSO3 M基,−COOM
基,−PO(OM)2 基(但し、Mは水素原子またはア
ルカリ金属原子若しくは炭化水素基),三級アミノ基,
水酸基,エポキシ基から選ばれる極性官能基、またR2
およびR3 は炭素数が0〜8の炭化水素基またはR6 B
で、R6 は炭素数が1〜10の炭化水素基、Bは−SO
3 M基,−OSO3 M基,−COOM基,−PO(O
M)2 基(但し、Mは水素原子またはアルカリ金属原子
若しくは炭化水素基),三級アミノ基,水酸基,エポキ
シ基から選ばれる極性官能基であり、nは2〜40の整
数である。〕で表されるフッ化アルキルエステル化合物
を、潤滑剤成分として存在させることによって、過酷な
条件下でのスチル耐久性を充分に向上させ、高信頼性の
強磁性金属薄膜型磁気記録媒体が得られるようにしたも
のである。
【0006】この発明において使用されるフッ化アルキ
ルエステル化合物は、前記の一般式で示されるように、
フッ化アルキル鎖の両末端に、少なくとも2個のエステ
ル結合を持つ炭化水素鎖を有する化合物で、分子の両末
端に存在するエステル結合が適当な極性を有しているた
め、強磁性金属薄膜層上に存在させると、強磁性金属薄
膜層との間で適度な相互作用が生じ、安定に保持され
る。
ルエステル化合物は、前記の一般式で示されるように、
フッ化アルキル鎖の両末端に、少なくとも2個のエステ
ル結合を持つ炭化水素鎖を有する化合物で、分子の両末
端に存在するエステル結合が適当な極性を有しているた
め、強磁性金属薄膜層上に存在させると、強磁性金属薄
膜層との間で適度な相互作用が生じ、安定に保持され
る。
【0007】また、フッ化アルキル鎖とその両末端にあ
る炭化水素鎖の長さを変えることにより、適度な粘度が
付与され、低粘度で磁気ヘッドとの摺接の繰り返しによ
り摺接部から消失してしまったり、高粘度で磁気ヘッド
に張りついてしまったりすることがない。
る炭化水素鎖の長さを変えることにより、適度な粘度が
付与され、低粘度で磁気ヘッドとの摺接の繰り返しによ
り摺接部から消失してしまったり、高粘度で磁気ヘッド
に張りついてしまったりすることがない。
【0008】従って、この種のフッ化アルキルエステル
化合物を強磁性金属薄膜層の表面に存在させると、磁気
ヘッドとの強い摺接に耐え、過酷な使用条件下でもその
優れた潤滑効果が充分に発揮されて、スチル耐久性が充
分に向上される。
化合物を強磁性金属薄膜層の表面に存在させると、磁気
ヘッドとの強い摺接に耐え、過酷な使用条件下でもその
優れた潤滑効果が充分に発揮されて、スチル耐久性が充
分に向上される。
【0009】これに対し、従来のパ−フルオロポリエ−
テル系潤滑剤は、極性基を有するものでは、末端の水酸
基やカルボキシル基等の極性基がフッ素鎖に取り囲まれ
てしまいやすく、またエステル結合が単独のものは極性
がそれほど高くない官能基を有するものであるため、強
磁性金属薄膜層の表面に安定に保持されず、また粘度も
不充分で磁気ヘッドと繰り返し摺接させると摺接部から
消失してしまい、過酷な使用条件下では充分なスチル耐
久性が得られない。
テル系潤滑剤は、極性基を有するものでは、末端の水酸
基やカルボキシル基等の極性基がフッ素鎖に取り囲まれ
てしまいやすく、またエステル結合が単独のものは極性
がそれほど高くない官能基を有するものであるため、強
磁性金属薄膜層の表面に安定に保持されず、また粘度も
不充分で磁気ヘッドと繰り返し摺接させると摺接部から
消失してしまい、過酷な使用条件下では充分なスチル耐
久性が得られない。
【0010】このようなフッ化アルキルエステル化合物
は、前記の一般式において、R1 およびR4 は炭素数が
4〜18の炭化水素基またはR5 Aで、R5 は炭素数が
3〜17の炭化水素基、Aは−SO3 M基,−OSO3
M基,−COOM基,−PO(OM)2 基(但し、Mは
水素原子またはアルカリ金属原子若しくは炭化水素
基),三級アミノ基,水酸基,エポキシ基から選ばれる
極性官能基であることが好ましい。
は、前記の一般式において、R1 およびR4 は炭素数が
4〜18の炭化水素基またはR5 Aで、R5 は炭素数が
3〜17の炭化水素基、Aは−SO3 M基,−OSO3
M基,−COOM基,−PO(OM)2 基(但し、Mは
水素原子またはアルカリ金属原子若しくは炭化水素
基),三級アミノ基,水酸基,エポキシ基から選ばれる
極性官能基であることが好ましい。
【0011】また、R2 およびR3 は炭素数が0〜8の
炭化水素基またはR6 Bで、R6 は炭素数が1〜10の
炭化水素基、Bは−SO3 M基,−OSO3 M基,−C
OOM基,−PO(OM)2 基(但し、Mは水素原子ま
たはアルカリ金属原子若しくは炭化水素基),三級アミ
ノ基,水酸基,エポキシ基から選ばれる極性官能基であ
ることが好ましい。さらにnは2〜40の整数であるこ
とが好ましく、ここでの炭化水素基は分岐鎖を持ったも
のでもよく、また不飽和結合を有するものであってもよ
い。
炭化水素基またはR6 Bで、R6 は炭素数が1〜10の
炭化水素基、Bは−SO3 M基,−OSO3 M基,−C
OOM基,−PO(OM)2 基(但し、Mは水素原子ま
たはアルカリ金属原子若しくは炭化水素基),三級アミ
ノ基,水酸基,エポキシ基から選ばれる極性官能基であ
ることが好ましい。さらにnは2〜40の整数であるこ
とが好ましく、ここでの炭化水素基は分岐鎖を持ったも
のでもよく、また不飽和結合を有するものであってもよ
い。
【0012】なお、分子中におけるフッ化アルキル鎖の
割合は、30重量%より少なくなると、フッ素元素の優
れた潤滑特性が充分に発揮されなくなるため、30重量
%以上であることが好ましい。
割合は、30重量%より少なくなると、フッ素元素の優
れた潤滑特性が充分に発揮されなくなるため、30重量
%以上であることが好ましい。
【0013】また、このフッ化アルキルエステル化合物
の分子量は、500〜1000の範囲内であることが好
ましく、分子量が小さすぎると潤滑特性が不充分であ
り、大きすぎると有機溶剤に対する溶解性が低下する。
の分子量は、500〜1000の範囲内であることが好
ましく、分子量が小さすぎると潤滑特性が不充分であ
り、大きすぎると有機溶剤に対する溶解性が低下する。
【0014】このようなフッ化アルキルエステル化合物
の合成法は特に限定されず、いかなる合成法で合成され
たものでもよい。たとえば、工業的に有効な合成法とし
て、カルボキシル基を有する炭化水素化合物あるいは水
酸基を有する炭化水素化合物と、両末端にカルボキシル
基あるいは水酸基を持ったフッ化アルキルエステル化合
物とを用い、通常のエステル化反応を行って得られたも
のなどが好適に使用される。
の合成法は特に限定されず、いかなる合成法で合成され
たものでもよい。たとえば、工業的に有効な合成法とし
て、カルボキシル基を有する炭化水素化合物あるいは水
酸基を有する炭化水素化合物と、両末端にカルボキシル
基あるいは水酸基を持ったフッ化アルキルエステル化合
物とを用い、通常のエステル化反応を行って得られたも
のなどが好適に使用される。
【0015】また、この種のフッ化アルキルエステル化
合物は、単独で使用される他、二種以上混合して用いて
もよく、さらに種々の潤滑剤、たとえば、脂肪酸または
その金属塩、脂肪族エステル、脂肪族アミド、脂肪族ア
ルコ−ル、モノサルファイド、パラフィン類、シリコ−
ン化合物、脂肪族化合物とフッ素化合物とのエステル、
パ−フルオロポリエ−テル、ポリテトラフルオロエチレ
ン等のフッ素樹脂微粉末などと、相溶性よく併用され
る。
合物は、単独で使用される他、二種以上混合して用いて
もよく、さらに種々の潤滑剤、たとえば、脂肪酸または
その金属塩、脂肪族エステル、脂肪族アミド、脂肪族ア
ルコ−ル、モノサルファイド、パラフィン類、シリコ−
ン化合物、脂肪族化合物とフッ素化合物とのエステル、
パ−フルオロポリエ−テル、ポリテトラフルオロエチレ
ン等のフッ素樹脂微粉末などと、相溶性よく併用され
る。
【0016】このようなフッ化アルキルエステル化合物
を強磁性金属薄膜層の表面に存在させるには、この種の
フッ化アルキルエステル化合物をフレオン等のフッ素系
溶媒、テトラヒドロフラン等の炭化水素系溶媒等に溶解
し、これを予めポリエステルフィルム等の非磁性支持体
上に形成した強磁性金属薄膜層上に、塗布または噴霧し
て乾燥するか、もしくは逆にこの溶液中に強磁性金属薄
膜層を浸漬して乾燥するなどの方法で行われる。
を強磁性金属薄膜層の表面に存在させるには、この種の
フッ化アルキルエステル化合物をフレオン等のフッ素系
溶媒、テトラヒドロフラン等の炭化水素系溶媒等に溶解
し、これを予めポリエステルフィルム等の非磁性支持体
上に形成した強磁性金属薄膜層上に、塗布または噴霧し
て乾燥するか、もしくは逆にこの溶液中に強磁性金属薄
膜層を浸漬して乾燥するなどの方法で行われる。
【0017】被着量は 0.5〜20mg/m2 の範囲内に
するのが好ましく、 0.5mg/m2より少ないと、とき
として均一に存在させることができず、スチル耐久性を
充分に向上させることができない。また反対に20mg
/m2 より多いと、強磁性金属薄膜層が磁気ヘッドに張
りついたりするため好ましくない。
するのが好ましく、 0.5mg/m2より少ないと、とき
として均一に存在させることができず、スチル耐久性を
充分に向上させることができない。また反対に20mg
/m2 より多いと、強磁性金属薄膜層が磁気ヘッドに張
りついたりするため好ましくない。
【0018】なお、このときこの種のフッ化アルキルエ
ステル化合物を存在させる強磁性金属薄膜層は、表面に
微量の水分が付着していてもよく、さらに、ベンゾトリ
アゾ−ル系防錆剤等の防錆剤を塗布したものであっても
よい。また、真空蒸着、スパッタリング、プラズマ等
で、有機化合物、炭素、酸化珪素等からなる保護膜層を
強磁性金属薄膜層上に設けたものであってもよい。
ステル化合物を存在させる強磁性金属薄膜層は、表面に
微量の水分が付着していてもよく、さらに、ベンゾトリ
アゾ−ル系防錆剤等の防錆剤を塗布したものであっても
よい。また、真空蒸着、スパッタリング、プラズマ等
で、有機化合物、炭素、酸化珪素等からなる保護膜層を
強磁性金属薄膜層上に設けたものであってもよい。
【0019】強磁性金属薄膜層は、強磁性材を真空蒸
着、イオンプレ−ティング、スパッタリング、メッキ等
の手段によって非磁性支持体上の片面もしくは両面に被
着するなどの方法で形成され、厚さは0.03〜1μmの範
囲内にするのが好ましい。
着、イオンプレ−ティング、スパッタリング、メッキ等
の手段によって非磁性支持体上の片面もしくは両面に被
着するなどの方法で形成され、厚さは0.03〜1μmの範
囲内にするのが好ましい。
【0020】ここで、強磁性材としては、Co、Ni、
Fe、Co−Ni、Co−Cr、Co−P、Co−Ni
−P、Fe−Co−B、Fe−Co−Ni、Co−Ni
−Fe−B、Fe−Ni、Fe−Co、Co−Pt、C
o−Ni−Ptやこれらに酸素を加えたものなど、一般
に強磁性金属薄膜層の形成に使用される強磁性材がいず
れも使用される。
Fe、Co−Ni、Co−Cr、Co−P、Co−Ni
−P、Fe−Co−B、Fe−Co−Ni、Co−Ni
−Fe−B、Fe−Ni、Fe−Co、Co−Pt、C
o−Ni−Ptやこれらに酸素を加えたものなど、一般
に強磁性金属薄膜層の形成に使用される強磁性材がいず
れも使用される。
【0021】強磁性金属薄膜層は、これらいずれの強磁
性材を用いて形成されたものでもよいが、Co−Ni−
Oを用いて形成した強磁性金属薄膜層に対して、フッ化
アルキルエステル化合物を存在させると、特に優れた効
果が発揮される。このため、CoとNiとOとを主成分
とする強磁性金属薄膜層に特に効果的であり、Co/N
iの重量比が97/3〜60/40のCoとNiとOと
を主成分とする強磁性金属薄膜層に最も効果的である。
性材を用いて形成されたものでもよいが、Co−Ni−
Oを用いて形成した強磁性金属薄膜層に対して、フッ化
アルキルエステル化合物を存在させると、特に優れた効
果が発揮される。このため、CoとNiとOとを主成分
とする強磁性金属薄膜層に特に効果的であり、Co/N
iの重量比が97/3〜60/40のCoとNiとOと
を主成分とする強磁性金属薄膜層に最も効果的である。
【0022】このような強磁性金属薄膜層を非磁性支持
体の片面に設けた場合、非磁性支持体の裏面にバックコ
−ト層を設けてもよく、バックコ−ト層は、カ−ボンブ
ラック、炭酸カルシウム等の非磁性粉末を、結合剤樹脂
および有機溶剤等とともに混合分散してバックコ−ト層
用塗料を調製し、このバックコ−ト層用塗料を、表面に
強磁性金属薄膜層を形成した非磁性支持体の裏面に、塗
布、乾燥して形成される。
体の片面に設けた場合、非磁性支持体の裏面にバックコ
−ト層を設けてもよく、バックコ−ト層は、カ−ボンブ
ラック、炭酸カルシウム等の非磁性粉末を、結合剤樹脂
および有機溶剤等とともに混合分散してバックコ−ト層
用塗料を調製し、このバックコ−ト層用塗料を、表面に
強磁性金属薄膜層を形成した非磁性支持体の裏面に、塗
布、乾燥して形成される。
【0023】非磁性支持体としては、ポリエチレンテレ
フタレ−ト、ポリエチレンナフタレ−ト、ポリカ−ボネ
−ト、ポリイミド、ポリ塩化ビニル等のプラスチック
や、アルミニウム合金、チタン合金などが好適に使用さ
れ、これらの非磁性支持体の形状は、テ−プ、シ−ト、
ディスク、カ−ド等のいずれであってもよく、表面に突
起を形成していてもよい。
フタレ−ト、ポリエチレンナフタレ−ト、ポリカ−ボネ
−ト、ポリイミド、ポリ塩化ビニル等のプラスチック
や、アルミニウム合金、チタン合金などが好適に使用さ
れ、これらの非磁性支持体の形状は、テ−プ、シ−ト、
ディスク、カ−ド等のいずれであってもよく、表面に突
起を形成していてもよい。
【0024】
【実施例】次に、この発明の実施例について説明する。 実施例1 厚さ10μmのポリエチレンテレフタレ−トフィルムを
真空蒸着装置に装填し、酸素ガス圧5×10-5ト−ルの
残留ガス圧の下で、Co−Ni合金を加熱蒸発させ、連
続的に斜め入射蒸着して、ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム上に、Co−Ni−O(Co:Ni=80:2
0)からなる厚さ 0.2μmの強磁性金属薄膜層を形成し
た。
真空蒸着装置に装填し、酸素ガス圧5×10-5ト−ルの
残留ガス圧の下で、Co−Ni合金を加熱蒸発させ、連
続的に斜め入射蒸着して、ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム上に、Co−Ni−O(Co:Ni=80:2
0)からなる厚さ 0.2μmの強磁性金属薄膜層を形成し
た。
【0025】一方、化学式 HOCH2 (CF2 )8 C
H2 OH で表される両末端に水酸基を有するフッ化ア
ルキル化合物50重量部と、n−ヘキサン酸110重量
部とを、反応容器に入れ、窒素をバブリングさせながら
150℃で5時間反応させて、下記の化学式で表される
フッ化アルキルエステル化合物を得た。 C6 H13COOCH2 (CF2 )8 CH2 OOCC6 H13
H2 OH で表される両末端に水酸基を有するフッ化ア
ルキル化合物50重量部と、n−ヘキサン酸110重量
部とを、反応容器に入れ、窒素をバブリングさせながら
150℃で5時間反応させて、下記の化学式で表される
フッ化アルキルエステル化合物を得た。 C6 H13COOCH2 (CF2 )8 CH2 OOCC6 H13
【0026】次いで、このようにして得られたフッ化ア
ルキルエステル化合物をテトラヒドロフランに溶解し
て、フッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量%テトラ
ヒドロフラン溶液を得、この溶液中に前記のポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルム上に形成されたCo−Ni−
Oからなる強磁性金属薄膜層を浸漬し、乾燥して被着さ
せた。しかる後、8mm幅にスリットしてビデオテ−プ
を作製した。
ルキルエステル化合物をテトラヒドロフランに溶解し
て、フッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量%テトラ
ヒドロフラン溶液を得、この溶液中に前記のポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルム上に形成されたCo−Ni−
Oからなる強磁性金属薄膜層を浸漬し、乾燥して被着さ
せた。しかる後、8mm幅にスリットしてビデオテ−プ
を作製した。
【0027】実施例2 実施例1におけるフッ化アルキルエステル化合物の合成
において、実施例1で使用したフッ化アルキル化合物に
代えて、化学式 HOCH2 (CF2 )18CH2 OH
で表される両末端に水酸基を有するフッ化アルキル化合
物を同量使用した以外は、実施例1と同様にして下記の
化学式で表されるフッ化アルキルエステル化合物を得
た。 C6 H13COOCH2 (CF2 )18CH2 OOCC6 H13
において、実施例1で使用したフッ化アルキル化合物に
代えて、化学式 HOCH2 (CF2 )18CH2 OH
で表される両末端に水酸基を有するフッ化アルキル化合
物を同量使用した以外は、実施例1と同様にして下記の
化学式で表されるフッ化アルキルエステル化合物を得
た。 C6 H13COOCH2 (CF2 )18CH2 OOCC6 H13
【0028】次いで、実施例1と同様にして上記の化学
式で表されるフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量
%テトラヒドロフラン溶液を得、これを実施例1で使用
したフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量%テトラ
ヒドロフラン溶液に代えて使用した以外は、実施例1と
同様にしてビデオテ−プを作製した。
式で表されるフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量
%テトラヒドロフラン溶液を得、これを実施例1で使用
したフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量%テトラ
ヒドロフラン溶液に代えて使用した以外は、実施例1と
同様にしてビデオテ−プを作製した。
【0029】実施例3 化学式 HOOC(CF2 )8 COOH で表される両
末端にカルボキシル基を有するフッ化アルキル化合物5
0重量部と、イソプロピルアルコ−ル110重量部と
を、反応容器に入れ、窒素をバブリングさせながら15
0℃で5時間反応させて、下記の化学式で表されるフッ
化アルキルエステル化合物を得た。 CH3 CH2 (CH2 )OOC(CF2 )8 COO(CH2 )CH2 CH3
末端にカルボキシル基を有するフッ化アルキル化合物5
0重量部と、イソプロピルアルコ−ル110重量部と
を、反応容器に入れ、窒素をバブリングさせながら15
0℃で5時間反応させて、下記の化学式で表されるフッ
化アルキルエステル化合物を得た。 CH3 CH2 (CH2 )OOC(CF2 )8 COO(CH2 )CH2 CH3
【0030】次いで、実施例1と同様にして上記の化学
式で表されるフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量
%テトラヒドロフラン溶液を得、これを実施例1で使用
したフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量%テトラ
ヒドロフラン溶液に代えて使用した以外は、実施例1と
同様にしてビデオテ−プを作製した。
式で表されるフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量
%テトラヒドロフラン溶液を得、これを実施例1で使用
したフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量%テトラ
ヒドロフラン溶液に代えて使用した以外は、実施例1と
同様にしてビデオテ−プを作製した。
【0031】実施例4 実施例3におけるフッ化アルキルエステル化合物の合成
において、実施例3で使用したフッ化アルキル化合物に
代えて、化学式 HOOC(CF2 )18COOH で表
される両末端にカルボキシル基を有するフッ化アルキル
化合物を同量使用した以外は、実施例3と同様にして下
記の化学式で表されるフッ化アルキルエステル化合物を
得た。 CH3 CH2 (CH2 )OOC(CF2 )18COO(CH2 )CH2 CH3
において、実施例3で使用したフッ化アルキル化合物に
代えて、化学式 HOOC(CF2 )18COOH で表
される両末端にカルボキシル基を有するフッ化アルキル
化合物を同量使用した以外は、実施例3と同様にして下
記の化学式で表されるフッ化アルキルエステル化合物を
得た。 CH3 CH2 (CH2 )OOC(CF2 )18COO(CH2 )CH2 CH3
【0032】次いで、実施例3と同様にして上記の化学
式で表されるフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量
%テトラヒドロフラン溶液を得、これを実施例3で使用
したフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量%テトラ
ヒドロフラン溶液に代えて使用した以外は、実施例3と
同様にしてビデオテ−プを作製した。
式で表されるフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量
%テトラヒドロフラン溶液を得、これを実施例3で使用
したフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量%テトラ
ヒドロフラン溶液に代えて使用した以外は、実施例3と
同様にしてビデオテ−プを作製した。
【0033】実施例5 実施例3におけるフッ化アルキルエステル化合物の合成
において、実施例3で使用したイソプロピルアルコ−ル
に代えて、2−ブトキシエチルアルコ−ルを同量使用し
た以外は、実施例3と同様にして下記の化学式で表され
るフッ化アルキルエステル化合物を得た。 C4 H9 OC2 H4 OOC(CF2 )8 COOC2 H4 OC4 H9
において、実施例3で使用したイソプロピルアルコ−ル
に代えて、2−ブトキシエチルアルコ−ルを同量使用し
た以外は、実施例3と同様にして下記の化学式で表され
るフッ化アルキルエステル化合物を得た。 C4 H9 OC2 H4 OOC(CF2 )8 COOC2 H4 OC4 H9
【0034】次いで、実施例3と同様にして上記の化学
式で表されるフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量
%テトラヒドロフラン溶液を得、これを実施例3で使用
したフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量%テトラ
ヒドロフラン溶液に代えて使用した以外は、実施例3と
同様にしてビデオテ−プを作製した。
式で表されるフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量
%テトラヒドロフラン溶液を得、これを実施例3で使用
したフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量%テトラ
ヒドロフラン溶液に代えて使用した以外は、実施例3と
同様にしてビデオテ−プを作製した。
【0035】実施例6 実施例5におけるフッ化アルキルエステル化合物の合成
において、実施例5で使用したフッ化アルキル化合物に
代えて、化学式 HOOC(CF2 )18COOH で表
される両末端にカルボキシル基を有するフッ化アルキル
化合物を同量使用した以外は、実施例5と同様にして下
記の化学式で表されるフッ化アルキルエステル化合物を
得た。 C4 H9 OC2 H4 OOC(CF2 )18COOC2 H4 OC4 H9
において、実施例5で使用したフッ化アルキル化合物に
代えて、化学式 HOOC(CF2 )18COOH で表
される両末端にカルボキシル基を有するフッ化アルキル
化合物を同量使用した以外は、実施例5と同様にして下
記の化学式で表されるフッ化アルキルエステル化合物を
得た。 C4 H9 OC2 H4 OOC(CF2 )18COOC2 H4 OC4 H9
【0036】次いで、実施例5と同様にして上記の化学
式で表されるフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量
%テトラヒドロフラン溶液を得、これを実施例5で使用
したフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量%テトラ
ヒドロフラン溶液に代えて使用した以外は、実施例5と
同様にしてビデオテ−プを作製した。
式で表されるフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量
%テトラヒドロフラン溶液を得、これを実施例5で使用
したフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量%テトラ
ヒドロフラン溶液に代えて使用した以外は、実施例5と
同様にしてビデオテ−プを作製した。
【0037】実施例7 実施例3におけるフッ化アルキルエステル化合物の合成
において、実施例3で使用したイソプロピルアルコ−ル
に代えて、リシノ−ル酸を同量使用した以外は、実施例
3と同様にして下記の化学式で表されるフッ化アルキル
エステル化合物を得た。 HOOCC17H34OOC(CF2 )8 COOC17H34OCOOH
において、実施例3で使用したイソプロピルアルコ−ル
に代えて、リシノ−ル酸を同量使用した以外は、実施例
3と同様にして下記の化学式で表されるフッ化アルキル
エステル化合物を得た。 HOOCC17H34OOC(CF2 )8 COOC17H34OCOOH
【0038】次いで、実施例3と同様にして上記の化学
式で表されるフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量
%テトラヒドロフラン溶液を得、これを実施例3で使用
したフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量%テトラ
ヒドロフラン溶液に代えて使用した以外は、実施例3と
同様にしてビデオテ−プを作製した。
式で表されるフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量
%テトラヒドロフラン溶液を得、これを実施例3で使用
したフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量%テトラ
ヒドロフラン溶液に代えて使用した以外は、実施例3と
同様にしてビデオテ−プを作製した。
【0039】実施例8 実施例7におけるフッ化アルキルエステル化合物の合成
において、実施例7で使用したフッ化アルキル鎖に代え
て、化学式 HOOC(CF2 )18COOHで表される
両末端にカルボキシル基を有するフッ化アルキル化合物
を同量使用した以外は、実施例7と同様にして下記の化
学式で表されるフッ化アルキルエステル化合物を得た。 HOOCC17H34OOC(CF2 )18COOC17H34OCOOH
において、実施例7で使用したフッ化アルキル鎖に代え
て、化学式 HOOC(CF2 )18COOHで表される
両末端にカルボキシル基を有するフッ化アルキル化合物
を同量使用した以外は、実施例7と同様にして下記の化
学式で表されるフッ化アルキルエステル化合物を得た。 HOOCC17H34OOC(CF2 )18COOC17H34OCOOH
【0040】次いで、実施例7と同様にして上記の化学
式で表されるフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量
%テトラヒドロフラン溶液を得、これを実施例7で使用
したフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量%テトラ
ヒドロフラン溶液に代えて使用した以外は、実施例7と
同様にしてビデオテ−プを作製した。
式で表されるフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量
%テトラヒドロフラン溶液を得、これを実施例7で使用
したフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量%テトラ
ヒドロフラン溶液に代えて使用した以外は、実施例7と
同様にしてビデオテ−プを作製した。
【0041】実施例9 実施例7におけるフッ化アルキルエステル化合物の合成
において、実施例7で使用したリシノ−ル酸に代えて、
6−アミノ−n−ヘキサン酸を同量使用した以外は、実
施例7と同様にして下記の化学式で表されるフッ化アル
キルエステル化合物を得た。 H2 NC5 H10COOCH2 (CF2 )8 CH2 OOCC5 H10NH2
において、実施例7で使用したリシノ−ル酸に代えて、
6−アミノ−n−ヘキサン酸を同量使用した以外は、実
施例7と同様にして下記の化学式で表されるフッ化アル
キルエステル化合物を得た。 H2 NC5 H10COOCH2 (CF2 )8 CH2 OOCC5 H10NH2
【0042】次いで、実施例7と同様にして上記の化学
式で表されるフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量
%テトラヒドロフラン溶液を得、これを実施例7で使用
したフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量%テトラ
ヒドロフラン溶液に代えて使用した以外は、実施例7と
同様にしてビデオテ−プを作製した。
式で表されるフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量
%テトラヒドロフラン溶液を得、これを実施例7で使用
したフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量%テトラ
ヒドロフラン溶液に代えて使用した以外は、実施例7と
同様にしてビデオテ−プを作製した。
【0043】実施例10 実施例9におけるフッ化アルキルエステル化合物の合成
において、実施例9で使用したフッ化アルキル鎖に代え
て、化学式 HOCH2 (CF2 )18CH2 OH で表
される両末端に水酸基を有するフッ化アルキル化合物を
同量使用した以外は、実施例9と同様にして下記の化学
式で表されるフッ化アルキルエステル化合物を得た。 H2 NC5 H10COOCH2 (CF2 )18CH2 OOCC5 H10NH2
において、実施例9で使用したフッ化アルキル鎖に代え
て、化学式 HOCH2 (CF2 )18CH2 OH で表
される両末端に水酸基を有するフッ化アルキル化合物を
同量使用した以外は、実施例9と同様にして下記の化学
式で表されるフッ化アルキルエステル化合物を得た。 H2 NC5 H10COOCH2 (CF2 )18CH2 OOCC5 H10NH2
【0044】次いで、実施例9と同様にして上記の化学
式で表されるフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量
%テトラヒドロフラン溶液を得、これを実施例9で使用
したフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量%テトラ
ヒドロフラン溶液に代えて使用した以外は、実施例9と
同様にしてビデオテ−プを作製した。
式で表されるフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量
%テトラヒドロフラン溶液を得、これを実施例9で使用
したフッ化アルキルエステル化合物の 0.2重量%テトラ
ヒドロフラン溶液に代えて使用した以外は、実施例9と
同様にしてビデオテ−プを作製した。
【0045】比較例1 実施例1におけるフッ化アルキルエステル化合物の被着
処理において、実施例1で使用したフッ化アルキルエス
テル化合物の 0.2重量%テトラヒドロフラン溶液に代え
て、パ−フルオロポリエ−テル(モンテジソン社製;フ
ォンブリンZDOL)の 0.2重量%フレオン溶液を用い
た以外は、実施例1と同様にして強磁性金属薄膜層上に
被着し、ビデオテ−プを作製した。
処理において、実施例1で使用したフッ化アルキルエス
テル化合物の 0.2重量%テトラヒドロフラン溶液に代え
て、パ−フルオロポリエ−テル(モンテジソン社製;フ
ォンブリンZDOL)の 0.2重量%フレオン溶液を用い
た以外は、実施例1と同様にして強磁性金属薄膜層上に
被着し、ビデオテ−プを作製した。
【0046】各実施例および比較例で得られたビデオテ
−プについて、スチル耐久性を試験した。スチル耐久性
試験は、20℃、50%RHの条件下で、8mmVTR
(ソニ−社製;EV−S900)を用い、再生出力が初
期に比べて6dB低下するまでのスチル時間を測定して
行った。下記表1はその結果である。
−プについて、スチル耐久性を試験した。スチル耐久性
試験は、20℃、50%RHの条件下で、8mmVTR
(ソニ−社製;EV−S900)を用い、再生出力が初
期に比べて6dB低下するまでのスチル時間を測定して
行った。下記表1はその結果である。
【0047】
【0048】
【発明の効果】上記の表1から明らかなように、この発
明で得られたビデオテ−プ(実施例1〜10)は、いず
れも従来のビデオテ−プ(比較例1)に比べて、スチル
時間が長く、このことからこの発明によって得られる磁
気記録媒体は、スチル耐久性が良好で信頼性に優れてい
ることがわかる。
明で得られたビデオテ−プ(実施例1〜10)は、いず
れも従来のビデオテ−プ(比較例1)に比べて、スチル
時間が長く、このことからこの発明によって得られる磁
気記録媒体は、スチル耐久性が良好で信頼性に優れてい
ることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 40:18
Claims (1)
- 【請求項1】 非磁性支持体の片面もしくは両面に強磁
性金属薄膜を設け、この強磁性金属薄膜層の表面に、一
般式 R1 −COO−R2 −(CF2)n−R3 −OOC−R4 〔但し、R1 およびR4 は炭素数が4〜18の炭化水素
基またはR5 Aで、R5は炭素数が3〜17の炭化水素
基、Aは−SO3 M基,−OSO3 M基,−COOM
基,−PO(OM)2 基(但し、Mは水素原子またはア
ルカリ金属原子若しくは炭化水素基),三級アミノ基,
水酸基,エポキシ基から選ばれる極性官能基、またR2
およびR3 は炭素数が0〜8の炭化水素基またはR6 B
で、R6 は炭素数が1〜10の炭化水素基、Bは−SO
3 M基,−OSO3 M基,−COOM基,−PO(O
M)2 基(但し、Mは水素原子またはアルカリ金属原子
若しくは炭化水素基),三級アミノ基,水酸基,エポキ
シ基から選ばれる極性官能基であり、nは2〜40の整
数である。〕で表されるフッ化アルキルエステル化合物
を、潤滑剤成分として存在させたことを特徴とする磁気
記録媒体
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18993492A JP3365790B2 (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18993492A JP3365790B2 (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH064855A true JPH064855A (ja) | 1994-01-14 |
JP3365790B2 JP3365790B2 (ja) | 2003-01-14 |
Family
ID=16249658
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18993492A Expired - Fee Related JP3365790B2 (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3365790B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5750747A (en) * | 1994-12-14 | 1998-05-12 | Hitachi Maxell, Ltd. | Organic triblock compound solid lubricant comprising the same and magnetic recording medium |
US5998340A (en) * | 1997-03-07 | 1999-12-07 | Hitachi Maxell, Ltd. | Lubricant and magnetic recording medium using the same |
-
1992
- 1992-06-24 JP JP18993492A patent/JP3365790B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5750747A (en) * | 1994-12-14 | 1998-05-12 | Hitachi Maxell, Ltd. | Organic triblock compound solid lubricant comprising the same and magnetic recording medium |
US6071609A (en) * | 1994-12-14 | 2000-06-06 | Hitachi Maxell, Ltd. | Organic triblock compound solid lubricant comprising the same and magnetic recording medium |
US5998340A (en) * | 1997-03-07 | 1999-12-07 | Hitachi Maxell, Ltd. | Lubricant and magnetic recording medium using the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3365790B2 (ja) | 2003-01-14 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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