JPH0648412A - 梱包機におけるバンド接着方法及びその装置 - Google Patents

梱包機におけるバンド接着方法及びその装置

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JPH0648412A
JPH0648412A JP19200792A JP19200792A JPH0648412A JP H0648412 A JPH0648412 A JP H0648412A JP 19200792 A JP19200792 A JP 19200792A JP 19200792 A JP19200792 A JP 19200792A JP H0648412 A JPH0648412 A JP H0648412A
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tightening
cam shaft
roller
tightening force
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Seiichiro Koyama
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】引締力の設定値に応じてバンド接着部の、剥が
れがなく梱包時間を短縮する。 【構成】プレス部材と、カム軸を介してモータに連結し
た電磁クラッチ32を備える。カム軸に延設したリミッ
トカム軸80上に、検出孔71,72,73,74,7
5,76を設けた円板70を固定し、検出センサ77を
円板70の外周に設ける。検出信号を制御回路部に供給
して駆動制御信号を作り、カム軸の回転を制御する駆動
回路に出力するよう構成する。バンドを引締力調整手段
により梱包物に緊締し、カム軸4が回転してバンド重合
部間にヒータを挿入して加圧溶融する一次プレス工程を
行ない、溶融されたバンド重合部を加圧して接着する二
次プレス工程において、検出孔75で二次プレス工程を
検出する。引締力の設定値に対応して、検出信号によ
り、カム軸を停止して二次プレス工程を設定値に応じて
比例して増加する所定時間冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、梱包機の接着方法及び
その装置に関し、特にバンド重合部を溶着する工程にお
ける二次プレスのバンド冷却時間を制御するバンド接着
方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】梱包機の制御装置は図8〜図10に示す
ように、図示せざる制御回路に接続されたカム軸モータ
に電磁ブレーキを介して連結した減速機31の出力軸2
に直結するカム軸4を適宜間隔を介して配設した機枠3
4a,34bに軸承し、前記カム軸4に複数のカム35
を楔着して機枠34a,34b間に設けた各プレス部材
6及び各プレス部材6上のバンドガイド7及びスライド
テーブル8を前記カム軸4の回転により所定の作用を行
うよう取付けると共に前記減速機31の出力軸2から機
枠34aの反対方向に延設したリミットカム軸80にリ
ミットカム41を、該リミットカム41の凸部を位置調
整可能にネジで固定して取付け、且つ複数のリミットカ
ム31a,31b,31cの凸部によってロッドが押入
される位置にそれぞれリミットスイッチL3,L1,L
2をブラケット45を介して取り付けられ、構成されて
いる。
【0003】そして各部材が原位置を示す図8の状態に
おいて図示せざる起動スイッチのONでカム軸モータが
回転を始め、減速機31を介してカム軸4及びカム35
が回転し、プレス部材6中の右押え81が上昇し、スラ
イドテーブル8との間で、バンド先端を把持し、同時に
バンドガイド7および左バンドウェイフラップ42が完
全に後退する(同図紙面後方)。ここでカム軸4と同期
回転するリミットカム31bによりリミットスイッチL
1がONとなり、逆転信号を発生し、このリミットスイ
ッチL1の逆転信号でカム軸モータが停止する。
【0004】図10において、バンドシュータ1に臨み
所定間隔を以ってフィードローラを成す正転ローラ20
及びリターンローラを成す逆転ロ−ラ10が配置してあ
り、正転ローラ20の駆動軸21に正転モータ36を直
結し、前記駆動軸21に設けた歯車19を逆転ローラ1
0の軸11に設けた前記歯車19より大径の歯車38に
噛合する。従って、正転ローラ20、逆転ローラ10は
常時それぞれ反対方向へ回転している。
【0005】23、13は、ロッカーローラたる正転及
び逆転タッチローラで、それぞれ正転ローラ20及び逆
転ローラ10に圧接離自在に設けている。
【0006】51は引締ローラで、バンドシュータ1の
後端部に円周の一部を臨まされ、駆動軸22は基板5の
裏面に取付けたブレーキ付ギャードモータから成る引締
用のモータ39に直結されている。この引締ローラ51
は金属製ローラの外周にウレタン等の摩擦抵抗の大きい
弾性体を貼設した大径のローラで、この弾性体53から
成る外周面の幅方向中央に、切り込みを入れ、ここに前
記弾性体よりも摩擦抵抗が少なく、且つ硬度の高い材
料、例えばテフロン(コーティング)系のスラストワッ
シャを流用して成る環状部材46を埋設し、この環状部
材46を前記弾性体53の外周から微かに例えば0.2
〜0.3mm突出させる。
【0007】又、54は引締タッチローラで、偏心軸5
8に軸承され、タイマT1を接続したソレノイド55の
ロッド56に一端を連結したクランク57の他端を偏心
軸58の先端に連結し、ロッド56の伸縮により、引締
タッチローラ54外周を引締ローラ51外周に圧接離自
在に構成されている。 尚、59はガイドシュータで、
引締ローラ51の外周の一部をバンド通過間隙を介して
被蓋し一端をバンドシュータ1の後端部に他端を前記引
締タッチローラ54の外周の一部に臨ませて取付けられ
ている。前記タイマT1の設定時間は被梱包物に巻回さ
れたバンドをさらに強く引締める(二次引締め)のに必
要な時間として設定される。
【0008】したがって前述のリミットスイッチL1の
逆転信号で逆転タッチローラ13が逆転ローラ10に圧
接してバンドが引き戻され(一次引締め)、梱包機本体
上のバンド案内アーチからバンドが脱出し、被梱包物に
巻回する。この逆転は前記リミットスイッチL1の逆転
信号により作動するタイマの設定時間で、任意に設定さ
れる。タイマの設定時間後逆転タッチローラ13は逆転
ローラ10から離反する。と同時にタイマT1を介して
ソレノイド55が励磁され、クランク57を介して偏心
軸58上のタッチローラ54が引締ローラ51へ圧接さ
れ、タイマT1の設定時間内バンドが引き締められる。
タイマT1時間後カム軸が再び回転しかつモータ52の
逆転が停止するので、カム軸4に連動するリミットカム
軸80上のリミットカム31bも回転し、リミットカム
31bの凸部が移動しリミットスイッチL1がOFFと
なる。そしてカム35上のプレス部材6中の左押え83
がバンド供給端側を把持し、バンド重合部にヒータクラ
ンク18上の図示せざるヒータが挿入され、中押え82
が上昇して、中押え82に設けたカッター下刃がバンド
供給端側を右押え81のバンド通過孔85の上縁で形成
されるカッター上刃との間で直線に円滑に切断し、バン
ド重合部がヒータと共に加圧され溶融され(一次プレス
工程)、次いで、中押え82が一旦下降し、ヒータが抜
かれて、再び中押え82が上昇し、今度はバンドの重合
部分のみが一定時間押圧され溶融されて(二次プレス工
程)、スライドテーブル8が後退し、被梱包物を取り出
し得るようにしてから、バンドガイド7、スライドテー
ブル8、左バンドウェイフラップ42と共に図8の原位
置に各部材が復帰する。このときリミットカム軸80上
のリミットカム31cも回転しており、各部材の旧位の
復帰と同時にリミットカム31cによりリミットスイッ
チL2がONとなり、正転信号を発生し、正転タッチロ
ーラ23が正転ローラ20にバンドを介して圧接して本
体外へバンドが供給される。前記モータの回転時間もタ
イマにより制御され、アーチ全長分よりやや長めに設定
されている。リミットスイッチL2は前記正転開始の信
号を出力するのみで、カム軸4は回転を継続しており、
リミットカム軸80上のリミットカム31aによりリミ
ットスイッチL3がONとなり、この原位置信号で、カ
ム軸が停止する。この間正転ローラ20の正転によりバ
ンドが本体上のバンド案内アーチへ供給されバンド先端
がスライドテーブル8下に到達している。
【0009】かように、カム軸の1回転が1梱包工程で
あり、前工程から次工程への開始・終了信号はカム軸4
と同期回転するリミットカム軸80上のリミットカム3
1a,b,cとこれと関連動作するリミットスイッチL
1,L2,L3で制御されることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】梱包時間を10分の1
秒を争う高速梱包を望む市場の要求においては、梱包時
間の短縮化のため、前記カム軸4の回転速度を上げる必
要がある。そのために二次プレスの時間が十分に取れ
ず、バンド重合部の接着が十分に固まらないうち次工程
へ移り、バンドの張力によりバンドの接着部が剥がれる
という問題点があった。
【0011】ちなみにカム軸4の1回転の所要時間が
0.66秒に対して二次プレスの所要時間は0.11秒
という極めてわずかなものである。
【0012】このバンド接着部剥離現象は二次引締めに
おけるバンドの引締力の強さに関係しており、弱い引き
締め時はバンド接着部剥離は生じないが、強い引き締め
時は生じることがあった。また、前述二次プレスの時間
を延長するにしても必要以上に延長してしまうと1梱包
時間で10分の1秒を争う高速梱包が要求される今日に
おいては大きな問題となる。
【0013】本発明は、叙上の課題を解決するために開
発したものであり、梱包時間を可及的に短縮しかつバン
ド接着部剥離を防止するバンドの接着方法及びその装置
を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の梱包機における接着方法及びその装置にお
いては、本体外へ供給されたバンド先端を把持し、一次
引締めを行ったのち、このバンドを引締力調整手段によ
り任意の引締力で被梱包物に緊締する二次引締めを行
い、次いで引締められたバンド供給端を把持してバンド
重合部間に図示せざるヒータを挿入して加圧溶融する一
次プレス工程と、この溶融されたバンド重合部を加圧し
て接着する二次プレス工程とでバンド重合部を接着する
梱包工程において、前記引締力調整手段たるテンション
ボリュームによるバンドの引締力の設定引締値に対応
し、前記二次プレス工程時間を、前記設定値に応じて正
比例して増大するものである。
【0015】また、前記引締力調整手段たるテンション
ボリュームによるバンドの引締力を標準引締値以上に設
定したとき前記二次プレス工程を、前記設定値に応じて
正比例して増大する所定の標準冷却時間以上に冷却する
ものである。
【0016】また、カム軸4上に設けた複数のプレス部
材6と、梱包に必要なバンド供給、引締機構、バンド先
端及び供給端の把持機構、バンド供給端の切断機構、バ
ンド重合部間にヒータを挿入して加圧溶融する一次プレ
ス工程と、この溶融されたバンド重合部を加圧して接着
する二次プレス工程とで成るバンド重合部の接着機構を
設け、本体外へ供給されたバンド先端を前記把持機構で
把持し、このバンドを被梱包物に緊締するバンドの引締
力を調整する引締力調整手段を設けた梱包機において、
前記カム軸4上に、外周に複数の被検出部を設けた一の
円板70を固定し、該被検出部を検出するセンサ77を
該円板70の外周に臨ませて設ける。そして前記センサ
77の検出信号を制御回路部111に供給して該信号に
基づく駆動制御信号を作り、該制御回路部111から該
駆動制御信号を、前記カム軸の回転を制御する駆動回路
118,119に出力するよう構成する。また、前記複
数の被検出部のうち一を前記二次プレス工程中を検出す
る被検出部75を形成すると共に、前記引締力調整手段
たるテンションボリュームによるバンドの引締力の設定
値を入力した制御部において、この設定値に対応して、
前記設定値に比例して増加する時間、前記二次プレス工
程におけるカム軸4を停止する信号を前記カム軸の駆動
回路に出力するよう設けたものである。 また、前記引
締力調整手段たるテンションボリュームによるバンドの
引締力の設定値を標準設定値以上に設定したとき、前記
二次プレス工程を検出する被検出部75を検出したセン
サ77の検出信号により、カム軸の回転を停止して前記
二次プレス工程を、前記設定値に応じて所定の標準冷却
時間以上に冷却するよう構成したものである。
【0017】また、前記被検出部は一の円板70の外周
に穿設した複数の検出孔71,72,73,74,7
5,76から成り、前記センサ77は2個のマイクロフ
ォトセンサから成るものである。
【0018】さらに、前記複数の検出孔71,72,7
3,74,75,76は1個のマイクロフォトセンサ7
7を受光可能な間隙を形成する5個の検出孔71,7
2,73,74,75と、2つのマイクロフォトセンサ
77,77を同時に受光可能な間隙を形成する1個の検
出孔76から成るものである。
【0019】
【作用】前記各プレス部材を作用せしめるカム軸上の円
板が、前記各プレス部材により構成されるバンド先端把
持機構等の各作用と対応して回動するため、円板外周上
の複数の被検出部が順次センサにより検出され、この検
出信号を入力した制御回路部により前記引締力調整手段
たるテンションボリュームによるバンドの引締力の設定
値に対応して、例えば、前記引締め力を標準引締値以上
に設定したとき前記二次プレス工程を、前記設定値に応
じて所定の標準冷却時間以上に正比例的に変化させて冷
却する。したがって、バンド引締力が標準引締力以下の
弱いときは、バンド接着部は標準冷却時間で冷却する最
小の二次プレス時間で冷却され、バンド引締力が標準引
締値以上の強いときは、引締力が強くなるほどバンド接
着部は長い二次プレス時間で冷却されるが、この二次プ
レス時間はバンド接着部剥離が生じない最小時間とな
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の詳細を図示の実施例にもとづ
き従来の技術と同様の部分は省略して説明する。
【0021】図1及び図2において、減速機31の出力
軸2から機枠34a(図8)の反対方向へ延長したリミ
ットカム軸80に円板70を楔着して取付け、この円板
70の外周上に所定の間隔を介して被検出部である例え
ば6か所の検出孔71〜76を穿設する。各検出孔71
〜76は円板70の円周上に順に適宜位置に設けられ
る。検出孔71は検出孔72と検出孔76の略中間位置
に他の検出孔72〜76よりもやや長めに円板70を切
欠いて長孔を形成している。尚、図示の実施例ではカム
軸4は電磁クラッチ及び電磁ブレーキ9を備える減速機
の出力軸から機枠34aの反対方向に延設したリミット
カム軸80の先端に固設されている。
【0022】図1及び図2において77は例えばフォト
センサであり、並設した二のセンサあるいは二点の光源
を有する一のセンサから成り、前記減速機31の側面に
設けたL字状に屈曲形成したブラケット78の折曲片に
取付けかつ図1において円板70の検出孔71〜76に
光源が臨む位置に取付けられる。
【0023】次に図3のブロック図に基づいて回路構成
を説明する。
【0024】フォトセンサ77は、検出回路110に接
続されており、検出孔71〜76がフォトセンサ77に
より検知される際のセンサ受光時には、検出回路110
からたとえば正論理による検出信号が、制御回路部11
1のカウンタ112に供給される。
【0025】この制御回路部111は、制御部113と
上記カウンタ112とタイマ114(T1),115
(T2)と駆動制御信号送出部116とを有している。
カウンタ112の出力が入力される制御部113は、検
出孔71,75,76の検出タイミングに基づいて、タ
イマ114,115及び駆動制御信号送出部116を制
御する。なお、タイマ114の設定時間T1は検出回路
127で検出された検出信号が制御部113に供給さ
れ、この制御部113内にあらかじめ設定した標準設定
時間T0に比して大小により検出孔75の検出タイミン
グに基づいてタイマ115及び駆動制御信号送出部11
6を制御する。また、上記検出回路127には逆転タッ
チローラ13の回転数減少検知手段L5の検知信号も入
力される。
【0026】カム軸用電磁クラッチ117の駆動回路1
18、カム軸用電磁ブレーキ9の駆動回路119、逆転
タッチローラ13のソレノイド87の駆動回路120が
駆動制御信号送出部116に接続されており、後述の引
締ローラ51の電磁クラッチの駆動回路121、引締タ
ッチローラ54のソレノイド55の駆動回路122、正
転タッチローラ用のソレノイド27の駆動回路124
が、同様に駆動制御信号送出部116に接続されてい
る。
【0027】また起動スイッチ125、準備完了状態を
表示する準備ランプ126が、制御部113に接続され
ている。
【0028】ここで、制御回路部111はIC等の個別
部品を基板上に実装して構成してもよく、またマイクロ
プロセッサ(CPU)、入出力インターフェース等を用
いて構成してもよい。
【0029】上述した構成によれば、上記検出孔71〜
76はフォトセンサ77によってそれぞれ、検出孔71
により2光源を受光した場合プレス部材等が図8の状態
にあることを示す原位置信号で、検出孔72がバンド先
端の把持固定の完了を検出して、バンド引締め(一次・
二次引締め)を行う逆転信号、検出孔73が左押え83
先端とスライドテーブル8との間に少なくともバンド一
枚分の厚みを越えるバンド通過可能な小さな間隙を有す
る位置でカム軸4の回転を停止する左押え83の停止信
号、検出孔74がバンド供給端の把持固定を完了後、バ
ンド供給端側切断のための緊張解除を行う、後述ソレノ
イド55による励磁を解除して引締タッチローラ54の
引締ローラ51への圧接を解除する解放信号を発生す
る。検出孔75は、溶融されたバンド重合部のみをスラ
イドテーブル8と中押え82との間で圧着する二次プレ
ス工程にあることを検出し、タイマ114の設定時間T
1と標準設定時間T0の演算処理によりT1>TOの場
合は、カム軸4の回転を設定時間停止して二次プレス工
程即ち接着時間を延長する接着延長信号に変換される。
検出孔76は、バンド溶着梱包後、バンドを梱包機本体
外部へ供給するための梱包完了信号として、フォトセン
サ77の1光源のみを受光させることによりそれぞれ検
知される。
【0030】ここで、上記制御回路部111により作ら
れる原位置信号により、カム軸用電磁クラッチ117の
駆動回路118にOFF信号、電磁ブレーキ9の駆動回
路119にON信号が出力されるとともに、準備完了後
準備ランプ126が点灯される。
【0031】また、上記検出孔72からの逆転信号によ
り逆転タッチローラ13のソレノイド87の駆動回路1
20にON信号、回転数検知手段L5の逆転タッチロー
ラ13の回転数減少を検知する検知信号で、引締タッチ
ローラ54のソレノイド55の駆動回路122にON信
号、引締ローラ51の電磁クラッチ駆動回路121にO
N信号がそれぞれ出力される。また、上記検出孔73か
らの左押え停止信号によりカム軸用電磁クラッチ117
の駆動回路118のOFF信号、電磁ブレーキ9の駆動
回路119にON信号がそれぞれ出力される。
【0032】また、上記検出孔74からの解放信号によ
りソレノイド55の駆動回路122にOFF信号が出力
され、ソレノイド87の駆動回路120にOFF信号が
出力される。
【0033】また、検出孔75からの信号を受けて制御
部113において、タイマ114の設定時間T1が標準
設定時間T0より大きい場合には、カム軸用電磁クラッ
チ117の駆動回路118に接着時間延長信号であるカ
ム軸の回転を設定時間停止する信号と共に、電磁ブレー
キ9の駆動回路119にON信号が出力される。
【0034】すなわち、前記設定時間T1の大きさに応
じて比例的にタイマ115の時間T2が変化し、この時
間T2経過後カム軸用電磁クラッチ117の駆動回路1
18に回転信号、電磁ブレーキ9の駆動回路119のO
FF信号が出力される。一方、タイマ114の設定時間
T1が標準設定時間T0より小さい場合は、カム軸用電
磁クラッチ117の駆動回路118及び電磁ブレーキ9
の駆動回路119に信号が出力されず、カム軸4は回転
を続行する。
【0035】図6及び図7に示すように、バンド通過路
をなすバンドシュータは、リターンシュータ1、テンシ
ョンシュータ59およびフィードシュータ30から成
り、このリターンシュータ1内のバンド通過路41aに
臨みバンド引き戻し作用方向へ回転するリターンローラ
を成す逆転ローラ10と、この逆転ローラ10に摺接し
従動回転するタッチローラたる逆転タッチローラ13を
圧接離自在に設ける。
【0036】逆転ローラ10の駆動軸11はその軸端が
基板5の裏面に突出し、図7に示すように駆動軸11の
軸端に平ベルト用のプーリ12aを楔着し、このプーリ
12aと、既知の右押え81、図示せざるヒータおよ
び、中押え82、左押え83センタープレス等を作動せ
しめるカム軸4を駆動するカム軸用減速機44の入力軸
に設けた、プーリ12bに平ベルト14を巻回し、逆転
ローラ10は常時回転している。前記入力軸はベルト4
3を介して図7右方の図示せざるモータに連結され、前
記カム軸4は、前記入力軸に設けたカム軸用電磁クラッ
チ(図3中符号117)、電磁ブレーキ(図3中符号
9)により回転が制御される。
【0037】前記逆転タッチローラ13は、偏心軸86
に軸承され該軸86の後端には作動杆90の一端をボル
トで固定し、作動杆90の他端を連結片95に設けたU
字状溝部92に遊嵌し、この連結片95を割ピン96で
前記作動杆90に連結する。そして連結片95の下端に
連動杆91の上端を螺着し、連動杆91の下端に腕杆9
8の一端を連結し、該腕杆98の略中央を基板5の下方
のブラケット99に支点97で回動自在に設け、腕杆9
8の他端を前記ブラケット99に設けたソレノイド87
のロッド88先端に連結する。なお、前記連動杆91の
下端はスプリング94を介して逆転タッチローラ13を
逆転ローラ10から常時離反する方向に付勢されてい
る。尚、連結片95内に圧縮バネを内蔵し、あるいは作
動杆90と連動杆91を引張りバネで連結しても良い。
【0038】また、前記プーリ12bと同軸にカム軸用
減速機44の入力軸に並設した他の引締ローラ用電磁ク
ラッチを介してプーリ67bを設ける。リターンローラ
を成す引締ローラ51は引締用減速機52の駆動軸22
の後端に楔着したプーリ67aとVベルト68を介して
前記プーリ67bを連結して回転駆動される(図7)。
【0039】このテンションローラ51は金属性ローラ
の外周にウレタン等の摩擦抵抗の大きい弾性体53を貼
設した大径のローラで、この引締ローラ51に摺動し従
動回転するタッチローラたる引締タッチローラ54を圧
接離自在に設ける。
【0040】引締タッチローラ54は、図6に示すよう
に、基板5に一端を軸66により回動自在に連結した腕
杆57の軸58に取り付けられ、該腕杆57の他端はソ
レノイド55のロッド56先端に連結し、ロッド56の
伸縮により、引締タッチローラ54の外周を引締ローラ
51の外周に圧接離自在に構成されている。
【0041】テンションシュータ59は、引締ローラ5
1の外周の一部をバンド通過許容間隙を形成するバンド
通過路41bを設けて形成され、その一端をリターンシ
ュータ1の後端部に、他端を前記引締タッチローラ54
の外周の一部に臨ませ、テンションシュータ59の下端
は前記腕杆57にピン60,60で係合しており、腕杆
57の擺動に連動して上下動可能に設けている。
【0042】さらにテンションシュータ59には上下方
向に長いガイド溝たる長孔61を設け、該長孔61内に
それぞれ基板5の表面に貼設した補強プレート63に突
設したガイドピン62を嵌挿する。前記テンションシュ
ータ59はガイドピン62により案内されて前記ソレノ
イド55のロッド56の伸縮による腕杆57の擺動に連
動して上下方向に移動する。すなわち腕杆57は通常、
図6の実線で示すようにブラケット65に設けたストッ
パ64の先端に当接して図6紙面下方に位置しており引
締タッチローラ54は引締ローラ51から離反してい
る。
【0043】腕杆57の擺動に連動するテンションシュ
ータ59は図6紙面の実線の位置にあり、テンションシ
ュータ59と引締ローラ51間のバンド通過路41bの
バンド出口の上端縁はリターンシュータ1のバンド通過
路41aのバンド入口(バンド供給方向後方の開口:以
下同じ)の上端縁より下方に位置し、供給バンドの先端
がバンド通過路41bのバンド出口(バンド供給方向前
方の開口:以下同じ)よりバンド通過路41aのバンド
入口内に円滑にかつ確実に送給されるように形成されて
いる。
【0044】また、ソレノイド55が励磁されてロッド
56が腕杆57を図6紙面上方へ擺動して引締タッチロ
ーラ54が引締ローラ51に圧接してバンドを引き戻す
とき、テンションシュータ59は腕杆57により上方に
移動し、テンションシュータ59のバンド通過路41b
の一端は図6の二点鎖線に示すようにリターンシュータ
1のバンド通過路41aの後端のバンド入口より上方に
移動し、バンド通過路41bのバンド出口の大きさはリ
ターンシュータ1のバンド通過路41aのバンド入口よ
り大きくなるように形成している。
【0045】図6において、20は正転ローラで駆動軸
23で基板5に軸承され、この正転ローラ20の外周の
一部にプールボックスのバンド出口が臨んでいる。そし
て正転ローラ20に摺接し従動回転するタッチローラた
る正転タッチローラ21を圧接離自在に設ける。正転ロ
ーラ20の駆動軸23はその軸端が基板5の裏面に突出
し、図7に示すように、駆動軸23の軸端に平ベルト用
のプーリ12cを楔着し、このプーリ12cには前述し
た逆転ローラ10のプーリ12aに巻回する平ベルト1
4を巻回しておりプーリ12aと同方向すなわちバンド
供給作用方向に回転駆動される。
【0046】正転タッチローラ21は偏心軸24の先端
に軸承され、該軸24の後端にはL字状の作動杆25中
央の屈曲部付近をボルトで固定し、該作動杆25の一端
をスプリング26で正転タッチローラ21が正転ローラ
20に圧接する方向に回動するように付勢すると共に、
作動杆25の他端をソレノイド27のロッド28先端に
連結する。ソレノイド27を励磁している状態でスプリ
ング26に抗して正転タッチローラ21が正転ローラ2
0から離反しており、励磁を解除するとロッド28は作
動杆25を前記スプリング26の付勢力によって、偏心
軸24を正転タッチローラ21が正転ローラ20に圧接
する方向に回動する。
【0047】また、41cはバンド通過路で、正転ロー
ラ20と正転タッチローラ21の間隙および引締ローラ
51と引締タッチローラ54の間隙との間を連通するフ
ィードシュータ30で構成されている。このフィードシ
ュータ30は、断面L字状に一体に形成した湾曲形状の
固定ガイドプレート15と、該固定ガイドプレート15
にバンド通過許容間隙を介して対峙する湾曲形状の可動
ガイドプレート16とで構成されている。
【0048】前記固定ガイドプレート15は、その一端
が正転ローラ20の外周の一部に臨み、他端が引締タッ
チローラ54の外周の一部に臨んで、基板5に固定され
ている。
【0049】次に上記実施例の作用を図4及び図5のフ
ローチャートを参照して説明する。今、バンドが図示せ
ざる梱包機本体上のバンド案内アーチを介して、あるい
は人手により被梱包物周囲に配置され、バンド先端がバ
ンド溶着機構を成す各プレス部材6上に到達している
(図9)。
【0050】ソレノイド55は励磁されておらず、テン
ションシュータ59は図1紙面下方の実線の位置にあり
バンド通過路41bのバンド入口はフィードシュータ3
0のバンド通過路41cのバンド出口の下端縁とほぼ同
一面に位置するように形成される。また、ソレノイド2
7が励磁されており、図7において、2点鎖線で示すよ
うに、ソレノイド27のロッド28がスプリング26の
付勢力に抗して作動杆25を擺動し、該作動杆25は偏
心軸24に軸承した正転タッチローラ21を正転ローラ
20から離反し、フィードシュータ30の正転タッチロ
ーラ21に臨むバンド入口は広く形成されている。
【0051】この状態は準備完了状態であり、準備ラン
プ点灯、ステップSOに相当する。
【0052】ここで、ステップS1、S2に示すように
起動スイッチ(図3中、符号125)のONにより駆動
回路118,119でカム軸用電磁クラッチ(図3中、
符号117)がON、電磁ブレーキ9がOFFで、カム
軸4が回転し、バンド溶着機構のバンド先端把持機構す
なわち右押え81によりバンド先端がスライドテーブル
8との間で把持される(図9)。
【0053】起動スイッチ125のONと同時に前記カ
ム軸の回転にともなって円板70も図1の矢印方向に回
転しているため、フォトセンサ77が検出孔72を介し
て受光され、制御回路部111のカウンタ112に検出
信号が入力されてカウント1され、制御回路部111内
で逆転信号に変換される。
【0054】この作用はステップS3に相当する。
【0055】この逆転信号で、駆動回路120で、ソレ
ノイド87が励磁されソレノイド87のロッド88がス
プリング94の付勢力に抗して腕杆98を擺動し連動杆
91、割ピン96、作動杆90を介して偏心軸86を回
動し、逆転タッチローラ13は逆転ローラ10に圧接す
る。
【0056】リターンシュータ1のバンド通過路41a
内のバンド供給端側は回転駆動する一対のローラ10,
13によって高速で引き戻される(ステップS3で示す
バンド一次引締め)。
【0057】このとき、ソレノイド55は励磁されてお
らず、引き戻されるバンドはテンションシュータ59の
バンド通過路41c内の外壁内周面を円滑に摺りながら
走行する。また、ソレノイド27が励磁されており、図
7において、正転タッチローラ21を正転ローラ20か
ら離反している。
【0058】バンドがアーチから脱出し、被梱包物へ巻
回されると、逆転タッチローラ13の回転数が減少し、
これを検知する信号で、ソレノイド55が励磁され、腕
杆57を図1紙面上反時計回り方向へ回動して偏心軸5
8上の引締タッチローラ54が引締ローラ51へ圧接さ
れる。また、前記信号で図示せざる引締ローラ用電磁ク
ラッチが作動し、引締用減速機52を介して引締ローラ
51が低速高トルクで回転する。
【0059】引締用減速機52の駆動軸22の後端に楔
着したプーリ67aに巻回したVベルト68を介してプ
ーリ12bと同軸に設けたプーリ67bが回転してお
り、このプーリ67bの回転は同軸に設けた引締ローラ
用電磁クラッチを介してプーリ67bを回転するので、
引締ローラ51はVベルト68および、プーリ67aを
介して回転する(図7)。
【0060】ソレノイド55の励磁に一瞬遅れてソレノ
イド87の励磁が解除され、逆転タッチローラ13は逆
転ローラ10から離反するので、バンドは引締ローラ5
1の摩擦抵抗の大きい弾性体53の周面に巻き付いて引
き締められる(二次引締め)。この作用は、ステップS
4,S5a,S5bに相当する。
【0061】この二次引締め工程中に、カム軸4は回転
を続行しておりすなわち円板70も回転しているためフ
ォトセンサ77が検出孔73を介して受光され、制御回
路部111のカウンタ112に検出信号が入力されてカ
ウント2され、制御回路部111内で左押え停止信号に
変換される。この作用はステップS4aに相当する。こ
の左押え停止信号で駆動回路118,119で、電磁ク
ラッチ117がOFF、電磁ブレーキ9がONでカム軸
4の回転が停止し、左押え83はその先端とスライドテ
ーブル8との間に少なくともバンド一枚分の厚みを越え
るバンド通過可能な小さな間隙を設けた位置で停止す
る。 この作用はステップS4bに相当する。
【0062】ソレノイド55のONで作動する制御回路
部111内のタイマ114のタイムアップ(設定時間T
1)で、駆動回路121を介してプーリ67bの引締ロ
ーラ用電磁クラッチが切れ引締ローラ51が停止し、且
つ駆動回路118,119で、カム軸用電磁クラッチが
再び作動し、電磁ブレーキ9がOFFでカム軸4が再び
回転する。
【0063】この作用は、ステップS5,S6に相当す
る。
【0064】なお、タイマ114の設定時間T1は検出
回路127から制御部113(図3)に供給され、この
制御部113で前記設定時間T1すなわちバンド引締力
の設定値に応じてタイマ115(図3)の時間T2の値
が制御される。
【0065】前記カム軸4が再び回転しバンド供給端側
が把持され、同時に円板70も回転しているため、フォ
トセンサ77が検出孔74を介して受光され、制御回路
部111のカウンタ112に検出信号が入力されてカウ
ント3され、解放信号に変換される。この作用は、ステ
ップS7に相当する。
【0066】この解放信号で、駆動回路121を介して
ソレノイド55の励磁が解除され、前記腕杆57が原位
置に復帰して、引締タッチローラ54と引締ローラ51
との圧接が解除され、該部の緊張状態が解除され、バン
ド供給端側が切断される。さらに回転を続けるカム軸4
によって図9中バンド重合部にヒータクランク18上の
図示せざるヒータが挿入され、中押え82が上昇して、
中押え82に設けたカッター下刃がバンド供給端側を右
押え81のバンド通過孔85の上縁で形成されるカッタ
ー上刃との間で直線に円滑に切断し、バンド重合部がヒ
ータと共に加圧され溶融され(一次プレス工程)、次い
で、中押え82が一旦下降し、ヒータが抜かれる。同時
にフォトセンサ77が検出孔75を介して受光され、O
FF信号が出力され、カウント4が入力される。
【0067】制御回路部111内のタイマ114による
設定時間T1がバンド引締力の標準設定値すなわち標準
設定時間T0より長く設定されているときは、接着延長
信号に変換される。
【0068】この作用は、ステップS8,S8a〜8d
に相当する。
【0069】接着延長信号は制御回路部111内の制御
部113に送られ、接着延長信号で作動する制御回路部
111内のタイマ115のタイムアップ(設定時間T
2)までカム軸4の回転は、再び中押え82が上昇した
後、停止し、溶融されたバンド重合部分のみが一定時間
押圧されて固着されるが、タイマ115によるカム軸用
電磁クラッチOFF時間、電磁ブレーキ9ON時間(T
2)の値は制御部113内で制御されることにより設定
時間T1に応じて正比例的に変動される。すなわち、バ
ンドの引締力が強くなるほどカム軸の停止時間が長くな
りバンド接着部の加圧冷却時間が長くなる。
【0070】一方、タイマ114の設定時間T1が前記
標準設定値すなわち標準設定時間T0より短く設定した
ときは後述のタイマ115によるカム軸停止時間T2の
値は0となり、カム軸は停止しない。つまり、二次プレ
ス工程はカムによる標準冷却時間0.11秒だけ加圧冷
却される。この作用は、ステップS10に相当する。
【0071】前記タイマ115のタイムアップで、再び
カム軸4が回転し、フォトセンサ77が検出孔76を介
して受光され、制御回路部111のカウンタ112に検
出信号が入力されてカウント5され、正転信号に変換さ
れる。この作用は、ステップS11,S12に相当す
る。この正転信号を入力した駆動回路118,119で
電磁ブレーキ9がONとなり、カム軸4の回転は停止し
(ステップS13)前記カム軸4のカム軸用電磁クラッ
チ(117)が切られ、駆動回路124で、ソレノイド
27の励磁が解除されて正転ローラ20にバンドを介し
て正転タッチローラ21がスプリング26により圧接
し、ステップS13a,13bに示すようにタイマーに
より所定長さのバンドを本体上面のバンド案内アーチへ
と供給し、前記タイマーの設定時間満了で再びソレノイ
ド27が励磁され正転タッチローラ21が正転ローラ2
0から離反し、かつ駆動回路118,119で電磁ブレ
ーキ9がOFFとなり、カム軸用電磁クラッチが再び作
動し再びカム軸4が回転する。
【0072】カム軸4の回転によりフォトセンサ77の
2光源が検出孔71を介して同時に受光され、制御回路
部111のカウンタ112においてカウントがリセット
され、原位置信号に変換される。この原位置信号で、カ
ム軸用電磁クラッチがOFF,電磁ブレーキ9がONで
停止する。この作用は、ステップS14,S15,S1
6に相当する。
【0073】以上で梱包の一工程が終了すると同時に次
回梱包の準備が完了している。すなわち、起動スイッチ
125のONで上記作用を繰り返す。
【0074】なお、円板70の外周に複数設けられる被
検出部としては、検出孔71〜76に限定されず、スリ
ット形状にしてもよく透過率の違いによって円板70上
に複数の被検出部を形成するようにしてもよく、反射率
の差を利用して被検出部を形成するようにしてもよい。
【0075】また、円板70の外周部に被検出部として
複数のマグネットを配設し、これらマグネットをホール
素子等の磁気センサで検出するようにしてもよい。
【0076】また、被検出部として金属箔を用い、セン
サとして近接スイッチを用いてもよい。
【0077】さらに、被検出部として導体パターンを用
い、導体パターンを接点スイッチによって検出するよう
にしてもよい。
【0078】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0079】(1)本体外へ供給されたバンド先端を把
持し、このバンドを引締力調整手段により任意の引締力
で被梱包物に緊締し、次いで引締められたバンド供給端
を把持してバンド重合部間にヒータを挿入して加圧溶融
する一次プレス工程と、この溶融されたバンド重合部を
加圧して接着する二次プレス工程とでバンド重合部を接
着する梱包工程において、前記引締力調整手段たるテン
ションボリュームによるバンドの引締力の設定値に対応
して、前記二次プレス工程時間を、前記設定値に比例し
て増加せしめるようにしたので、バンド接着部剥離が生
じない必要最小限の二次プレス工程時間にすることがで
き、また、バンドの引締力の設定値を標準引締値以上に
設定したとき前記二次プレス工程を、前記設定値に応じ
て所定の標準冷却時間以上に冷却するので、バンド引締
力の設定値に応じて二次プレス工程の所要時間を、バン
ド接着部剥離が生じない適正な最小時間にすることがで
き、梱包時間を短縮可能な接着方法を提供することがで
きた。また、(2)前記カム軸上に、外周に複数の被検
出部を設けた一の円板を固定し、該被検出部を検出する
センサを該円板の外周に臨ませて設け、該センサの検出
信号を制御回路部に供給して該信号に基づく駆動制御信
号を作り、該制御回路部から該駆動制御信号を、前記カ
ム軸用電磁クラッチ及び前記ローラに連結したモータの
駆動回路に出力するよう構成し、前記複数の被検出部の
うち一を前記二次プレス工程中を検出する被検出部を形
成すると共に、テンションボリュームによるバンド引締
力の設定値を入力した制御部において、この設定値に対
応して、前記設定値に比例して増加する時間、前記二次
プレス工程におけるカム軸を停止する信号を前記カム軸
の駆動回路に出力するよう構成したので、バンド接着部
剥離が生じない必要最小限の二次プレス工程時間にする
ことができ、また、前記引締力調整手段たるテンション
ボリュームによるバンドの引締力を標準設定値以上に設
定したとき、前記二次プレス工程を検出する被検出部を
検出したセンサの検出信号により、カム軸の回転を停止
して前記二次プレス工程を、前記設定値に応じて所定の
標準冷却時間以上に冷却するよう構成したので、バンド
引締力の設定値に応じて二次プレス工程中に、バンド引
締力に応じて適正にバンド接着部剥離が生じない適正な
最小の時間に梱包時間を短縮可能な接着装置を提供する
ことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す要部正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】本発明の実施例を示すブロック回路図である。
【図4】本発明の実施例を示す動作の流れを示すフロー
チャートである。
【図5】本発明の実施例を示す動作の流れを示すフロー
チャートである。
【図6】本発明の実施例に係る装置の正面図。
【図7】本発明の実施例に係る装置の背面図。
【図8】従来技術の各部材の原位置を示す斜視図であ
る。
【図9】従来技術の制御装置の要部斜視図である。
【図10】従来技術を示すバンド供給・引締機構の正面
図である。
【符号の説明】
1 バンドシュータ 2 出力軸 4 カム軸 5 基板 6 プレス部材 7 バンドガイド 8 スライドテーブル 9 カム軸用電磁ブレーキ 10 逆転ローラ 11 駆動軸 13 逆転タッチローラ 18 ヒータクランク 19 歯車 20 正転ローラ 21 軸 22 駆動軸 23 正転タッチローラ 31 減速機 31a,31b,31c リミットカム 34a,34b 機枠 35 カム 36 フィードモータ 39 引締めモータ 41a,b,c バンド通過路 42 左バンドウェイフラップ 43 フィードローラ 45 ブラケット 51 引締ローラ 53 弾性体 54 引締タッチローラ 55 ソレノイド 56 ロッド56 57 クランク 58 偏心軸 59 ガイドシュータ 46 環状部材 61 長孔 62 ガイドピン 63 補強プレート 64 ストッパ 65 ブラケット 70 円板 71〜76 検出孔 77 フォトセンサ 78 ブラケット 80 リミットカム軸 81 右押え 82 中押え 83 左押え 85 バンド通過孔 110 検出部 111 制御回路部 112 カウンタ 113 制御部 114,115 タイマ 116 駆動制御信号送出図 117 カム軸用電磁クラッチ 118〜122 駆動回路 124 駆動回路 125 起動スイッチ L1,L2,L3 リミットスイッチ L5 スライドテーブルスイッチ T0 標準設定時間 T1,T2 時間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体外へ供給されたバンド先端を把持
    し、このバンドを引締力調整手段により任意の引締力で
    被梱包物に緊締し、次いで引締められたバンド供給端を
    把持してバンド重合部間にヒータを挿入して加圧溶融す
    る一次プレス工程と、この溶融されたバンド重合部のみ
    を加圧して冷却接着する二次プレス工程とでバンド重合
    部を接着する梱包工程において、 前記引締力調整手段たるテンションボリュームによるバ
    ンドの引締力の設定値に対応して、前記二次プレス工程
    時間を、前記設定値に比例して増加せしめることを特徴
    とする梱包機におけるバンド接着方法。
  2. 【請求項2】 前記バンドの引締力を標準引締値以上に
    設定したとき前記二次プレス工程を、前記設定値に応じ
    て所定の標準冷却時間以上に冷却することを特徴とする
    請求項1記載の梱包機におけるバンド接着方法。
  3. 【請求項3】 カム軸上に設けた複数のプレス部材と、
    梱包に必要なバンド供給、引締機構、バンド先端及び供
    給端の把持機構、バンド供給端の切断機構、バンド重合
    部間にヒータを挿入して加圧溶融する一次プレス手段
    と、この溶融されたバンド重合部を加圧して接着する二
    次プレス手段とで成るバンド重合部の接着機構を設け、
    本体外へ供給されたバンド先端を前記把持機構で把持
    し、このバンドを被梱包物に緊締するためのバンドの引
    締力を調整する引締力調整手段を設けた梱包機におい
    て、 前記カム軸上に、外周に複数の被検出部を設けた一の円
    板を固定し、該被検出部を検出するセンサを該円板の外
    周に臨ませて設け、該センサの検出信号を制御回路部に
    供給して該信号に基づく駆動制御信号を作り、該制御回
    路部から該駆動制御信号を、前記カム軸の回転を制御す
    る駆動回路に出力するよう構成し、前記複数の被検出部
    のうちの一で前記二次プレス工程を検出する被検出部を
    形成すると共に、前記二次プレス工程を検出する被検出
    部を検出したセンサの検出信号により、前記引締力調整
    手段たるテンションボリュームによるバンド引締力の設
    定値を入力した制御部において、この設定値に対応し
    て、前記設定値に比例して増加する時間、前記二次プレ
    ス工程におけるカム軸を停止する信号を前記カム軸の駆
    動回路に出力するよう構成したことを特徴とする梱包機
    におけるバンド接着装置。
  4. 【請求項4】 前記引締力調整手段たるテンションボリ
    ュームによるバンドの引締力を標準設定値以上に設定し
    たとき、前記二次プレス工程を検出する被検出部を検出
    したセンサの検出信号により、前記二次プレス工程を、
    前記設定値に応じて所定の標準冷却時間以上に冷却する
    ようカム軸の回転を停止することを特徴とする請求項3
    記載の梱包機におけるバンド接着装置。
  5. 【請求項5】 前記被検出部は一の円板の外周に穿設し
    た複数の検出孔から成り、前記センサは2個のマイクロ
    フォトセンサから成る請求項3記載の梱包機におけるバ
    ンド接着装置。
  6. 【請求項6】 前記カム軸の回転を制御する駆動回路
    は、カム軸用電磁クラッチの駆動回路及び電磁ブレーキ
    の駆動回路である請求項3記載の梱包機におけるバンド
    接着装置。
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