JPH0648305A - 皮巻ハンドル - Google Patents

皮巻ハンドル

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JPH0648305A
JPH0648305A JP21846692A JP21846692A JPH0648305A JP H0648305 A JPH0648305 A JP H0648305A JP 21846692 A JP21846692 A JP 21846692A JP 21846692 A JP21846692 A JP 21846692A JP H0648305 A JPH0648305 A JP H0648305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leather
stitch
dummy
handle
steering wheel
Prior art date
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Pending
Application number
JP21846692A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsugi Yamada
貢 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Plast Co Ltd filed Critical Nihon Plast Co Ltd
Priority to JP21846692A priority Critical patent/JPH0648305A/ja
Publication of JPH0648305A publication Critical patent/JPH0648305A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダミーステッチの直線感を出し、不揃い、し
わ、凹凸などがなく、感触がよくて剥がれ難く、且つ施
工の容易な皮巻ハンドルを提供することを目的とする。 【構成】 リング部2の外周面に、皮革6が接着剤7に
よって円周方向に沿って貼合された皮巻ハンドル1にお
いて、皮革6の貼合せ部8の一側に予めダミーステッチ
10を施すことにより、ダミーステッチ10には直線感
が出てしわも均等になる。さらに貼合せ部8が指先に触
れることが少なく、良好な感触を得るとともに皮革6が
剥がれ難い。またダミーとしてのステッチのデザインの
自由度が大巾にアップして施工も容易になり、品質が安
定し歩留りが向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車などに装着される
接着工法による皮巻ハンドルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】皮巻ハンドルには皮革の内周面にステッ
チを施したものが多用されている。図6の(a)は平行
ステッチ11、(b)はベースボールステッチ12、
(c)は亀甲ステッチ13の例を示す。また接着工法に
よる皮巻ハンドルについては、例えば特開平4−594
74号公報、特開平4−122284号公報などに開示
された技術がある。
【0003】以下に従来の接着工法による皮巻ハンドル
について説明する。図7は従来の接着工法による皮巻ハ
ンドル1を示すものである。
【0004】図において、リング部2はリング状の芯金
4の周囲に半硬質ウレタンやポリプロピレン等の被覆層
5が被覆されており、そのリング部2の外周面に天然も
しくは人工の皮革6が巻き付けられて構成されている。
【0005】皮革6にはリング部2の内周面に沿って貼
合せ部8が設定されており、その貼合せ部8の両側には
ダミーステッチ10が施されていて、皮革6がリング部
2に接着されたときに、貼合せ部8の中心でダミーステ
ッチ10の模様が揃うように設定されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、皮革6の貼合せ部8とダミーステッチ1
0のセンターとが皮巻ハンドル1のリング部2の内周中
央にあって、両者が一致しているため、貼合せ部8が蛇
行するとダミーステッチ10も蛇行し、ダミーステッチ
10の直線感を出すことが非常に難しいなどの問題点を
有していた。
【0007】また、ハンドルの外径と内径では約50mm
程度の寸法差があり、皮革6は平板状なので、皮革6の
内周にはしわが発生し易く、原料皮革の獣種、体位箇
所、主として背と腹の差による伸び率、厚みなどのばら
つきが顕著に現れて、しわが均等にならず、凹凸が発生
してしまい、さらにベースボールステッチ12、亀甲ス
テッチ13などの場合には、接着後に貼合せ部8両側に
不揃いの状態が発生し易く、これを解消することが困難
であり、前記不揃いがあってもデザインが致命的な損傷
を受ない特定のデザインしか採用できず、デザインの自
由度がせまいなどの問題点を有していた。
【0008】またダミーステッチ10をミシンによって
施工した場合には、裏面に糸が埋設されるためにダミー
ステッチ10部は突起し、この部位を接着することは貼
合せ部8の接着効果を低下させ、そのために皮革6が剥
がれ易く、ハンドルの操作時に貼合せ部8に指先が触れ
て感触を損なったり、指先で引っ掛けて皮革6が剥がれ
るなどの問題点を有していた。
【0009】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、ダミーステッチの直線感を出し、不揃い、しわ、凹
凸などがなく、感触がよくて剥がれ難く、且つ施工の容
易な皮巻ハンドルを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の皮巻ハンドルは、リング部の外周面に、皮革
が接着剤によって円周方向に沿って貼合された皮巻ハン
ドルにおいて、皮革の貼合せ部の一側に予めダミーステ
ッチを施した構成を有している。
【0011】
【作用】この構成によって、皮革の貼合せ部の一側にダ
ミーステッチが施されているので、貼合せ部が若干蛇行
しても、また皮革の部位による伸び率にばらつきがあっ
ても、ダミーステッチへの影響が少なく、直線感が出て
しわも均等になる。さらに貼合せ部が指先に触れること
が少なく、良好な感触を得るとともに皮革が剥がれ難
い。またダミーとしてのステッチのデザインの自由度が
大巾にアップして施工も容易になり、品質が安定し歩留
りが向上する。
【0012】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図1乃至図
5を参照しながら説明する。尚、従来例で示した部品と
同じ部品には同符号を付してある。
【0013】図において皮巻ハンドル1はリング部2と
スポーク部3とよりなり、リング部2は芯金4の周囲に
半硬質ウレタンやポリプロピレン等の被覆層5が被覆さ
れており、このリング部2はさらに皮革6によって被覆
されている。
【0014】皮革6は帯状をなし、その長手方向の両側
縁は貼合せ部8をなしており、一方の貼合せ部8の上方
の側縁に沿って単独で完成されているダミーステッチ1
0が施されている。ダミーステッチ10は図3乃至図5
に示すような平行ステッチ11、ベースボールステッチ
12、亀甲ステッチ13などのミシンステッチの他に、
図示はしないが皮革に印刷するプリントデザインや、デ
ィンブルなどの凹凸加工をするプレスデザインなどの種
類がある。
【0015】そして皮革6の内面に熱硬化性の接着剤7
が塗布された後に一旦乾燥させてから、皮革6が加熱さ
れてプレスによって、ダミーステッチ10を上下の中心
としてリング部2の被覆層5に押し付けられて、貼合せ
部8が突き合わされて接着されている。このときダミー
ステッチの中央線はハンドル1の内周中央線上に配置さ
れている。
【0016】以上のような接着工法による皮巻ハンドル
1は、貼合せ部8が皮革6のダミーステッチ10の下方
にあるので、貼合せ部8の線が若干蛇行しても、また皮
革6の部位による伸び率にばらつきがあっても、しわ、
凹凸などによるダミーステッチ10への影響が少なく、
さらに貼合せ部8が運転者から見えにくいので、皮巻ハ
ンドル1の意匠性が向上する。
【0017】また皮巻ハンドル1を握ったときに指先は
リング部2の内周中央に来ることが多いが、貼合せ部8
とダミーステッチ10とが離れているので、貼合せ部8
が指先に触れることが少なく、良好な感触が得られ、ま
た貼合せ部8を指先で引っ掛けることが少ないので、皮
革6が剥がれ難い。
【0018】さらに単独で完成した形のダミーステッチ
10が貼合せ部8の一側にあるるので、ダミーとしての
ステッチの施工が容易であるとともに、デザインの自由
度が大巾にアップする。またミシンステッチの場合でも
貼合せ部8には糸がないので、接着の施工も容易であ
り、且つ縫製と同等の質感が得られて品質が安定し歩留
りが向上する。
【0019】以上のような皮巻ハンドル1は、皮革6が
合皮であっても同様の工法が可能であり、また皮革6に
ダミーステッチ10がない場合でも適用できる。またハ
ンドル以外の皮革の接着工法にも応用することができ
る。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明は、リング部の外周
面に、皮革が接着剤によって円周方向に沿って貼合され
た皮巻ハンドルにおいて、皮革の貼合せ部の一側に予め
ダミーステッチを施すことにより、貼合せ部とダミース
テッチとが分かれているので、貼合せ部が若干蛇行して
もダミーステッチの直線感への影響が少なく、また皮革
の部位による伸び率がばらついても、しわや凹凸などに
よるダミーステッチへの悪影響がなく、ダミーステッチ
がずれることもない。
【0021】また、貼合せ部が指先に触れることが少な
く、良好な感触が得られ、貼合せ部を指先で引っ掛ける
ことが少ないので、皮革が剥がれ難く、貼合せ部が運転
者から見えにくいので、皮巻ハンドルの意匠性が向上す
る。
【0022】さらにダミーとしてのステッチの施工が容
易であり、デザインの自由度が大巾にアップする。また
ミシンステッチの貼合せ部には糸がないので、縫製によ
る糸のテンションの影響を受けず接着作業が容易であ
る。
【0023】従って接着工法によっても縫製工法と同等
の質感が得られて、品質が安定し歩留りが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における接着工法による皮巻
ハンドルの正面図である。
【図2】同皮巻ハンドルの部分斜視図である。
【図3】同平行ステッチを施した皮巻ハンドルの断面図
である。
【図4】同ベースボールステッチを施した皮巻ハンドル
の断面図である。
【図5】同亀甲ステッチを施した皮巻ハンドルの断面図
である。
【図6】(a)平行ステッチを施した皮巻ハンドルの断
面図である。 (b)ベースボールステッチを施した皮巻ハンドルの断
面図である。 (c)亀甲ステッチを施した皮巻ハンドルの断面図であ
る。
【図7】従来の接着工法による皮巻ハンドルの部分斜視
図である。
【符号の説明】
1 皮巻ハンドル 2 リング部 6 皮革 7 接着剤 8 貼合せ部 10 ダミーステッチ 11 平行ステッチ 12 ベースボールステッチ 13 亀甲ステッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング部の外周面に、皮革が接着剤によ
    って円周方向に沿って貼合された皮巻ハンドルにおい
    て、皮革の貼合せ部の一側に予めダミーステッチを施し
    たことを特徴とする皮巻ハンドル。
JP21846692A 1992-07-24 1992-07-24 皮巻ハンドル Pending JPH0648305A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21846692A JPH0648305A (ja) 1992-07-24 1992-07-24 皮巻ハンドル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21846692A JPH0648305A (ja) 1992-07-24 1992-07-24 皮巻ハンドル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0648305A true JPH0648305A (ja) 1994-02-22

Family

ID=16720359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21846692A Pending JPH0648305A (ja) 1992-07-24 1992-07-24 皮巻ハンドル

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JP (1) JPH0648305A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007046312A1 (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Midori Anzen Co., Ltd. 革巻きステアリングホイール
JP2008049980A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Midori Techno Park:Kk 自動車の内装部品
JP2016052893A (ja) * 2011-06-22 2016-04-14 シペック ゲーエムベーハー 自動車のハンドル及びその製造方法

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