JPH0648158A - 車両用空調装置の着衣量検出装置 - Google Patents
車両用空調装置の着衣量検出装置Info
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- JPH0648158A JPH0648158A JP22476192A JP22476192A JPH0648158A JP H0648158 A JPH0648158 A JP H0648158A JP 22476192 A JP22476192 A JP 22476192A JP 22476192 A JP22476192 A JP 22476192A JP H0648158 A JPH0648158 A JP H0648158A
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- Japan
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- clothing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 上半身の着衣量と下半身の着衣量をそれぞれ
個別に推定し、乗員の着衣量を精度良く検出する。 【構成】 上半身着衣量推定手段120においては、乗
員が厚着をしている場合においても日射量が多い場合に
は上着等を脱ぐ可能性があることから外気温度と日射量
から上半身着衣量を推定し、下半身着衣量推定手段13
0においては下半身着衣は脱衣する可能性がないとして
外気温度のみにて下半身着衣量を推定し、これによって
推定された上半身着衣量と下半身着衣量から着衣量演算
手段140において着衣量を演算する。
個別に推定し、乗員の着衣量を精度良く検出する。 【構成】 上半身着衣量推定手段120においては、乗
員が厚着をしている場合においても日射量が多い場合に
は上着等を脱ぐ可能性があることから外気温度と日射量
から上半身着衣量を推定し、下半身着衣量推定手段13
0においては下半身着衣は脱衣する可能性がないとして
外気温度のみにて下半身着衣量を推定し、これによって
推定された上半身着衣量と下半身着衣量から着衣量演算
手段140において着衣量を演算する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用空調装置に用
いられる着衣量検出装置に関する。
いられる着衣量検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、空調装置の各空調制御機器を制御
する制御信号を演算するための基準信号として、気温、
輻射熱、吹出空気温度、吹出空気の気流速、乗員の着衣
量から演算される等価温度を用いるものが公知である。
する制御信号を演算するための基準信号として、気温、
輻射熱、吹出空気温度、吹出空気の気流速、乗員の着衣
量から演算される等価温度を用いるものが公知である。
【0003】前記着衣量は、例えば特開平3−5165
0号公報において開示されるように、各空調関係機器、
具体的には冷暖房機、換気装置、加湿器、天井扇、床暖
房機の作動状況により推定され、また特開平3−170
741号公報において開示されるものは、日射量及び外
気温度若しくはカレンダ等を利用して前記着衣量を推定
するものである。
0号公報において開示されるように、各空調関係機器、
具体的には冷暖房機、換気装置、加湿器、天井扇、床暖
房機の作動状況により推定され、また特開平3−170
741号公報において開示されるものは、日射量及び外
気温度若しくはカレンダ等を利用して前記着衣量を推定
するものである。
【0004】この場合、冷房が使用されている場合若し
くは日射量が多く外気温度が高い場合には着衣量が少な
く、反対に暖房が使用されている場合若しくは日射量が
少なく外気温度が低い場合には着衣量が多いと判断する
ものである。
くは日射量が多く外気温度が高い場合には着衣量が少な
く、反対に暖房が使用されている場合若しくは日射量が
少なく外気温度が低い場合には着衣量が多いと判断する
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、着衣量
は上半身部分と下半身部分に分けられており、室温の変
化によって上半身は脱衣量変化(上着を脱ぐ等)を伴う
ものである。このために、上半身と下半身で変化の仕方
の異なる着衣量を単一の因子として取り扱うことは、実
際の人間の着衣量を精度よく推測できないという問題点
を有している。
は上半身部分と下半身部分に分けられており、室温の変
化によって上半身は脱衣量変化(上着を脱ぐ等)を伴う
ものである。このために、上半身と下半身で変化の仕方
の異なる着衣量を単一の因子として取り扱うことは、実
際の人間の着衣量を精度よく推測できないという問題点
を有している。
【0006】そこで、この発明は、上半身の着衣量と下
半身の着衣量をそれぞれ個別に推定し、これによって乗
員の着衣量を精度良く検出することのできる車両用空調
装置の着衣量検出装置を提供することにある。
半身の着衣量をそれぞれ個別に推定し、これによって乗
員の着衣量を精度良く検出することのできる車両用空調
装置の着衣量検出装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかして、この発明を図
1において説明すると、少なくとも吹出温度、吹出風
速、乗員に照射される輻射量、及び乗員の着衣量から等
価温度を演算して空調制御を行う車両用空調装置におい
て、外気温度を検出する外気温度検出手段100と、日
射量を検出する日射量検出手段110と、前記外気温度
検出手段100によって検出された外気温度及び前記日
射量検出手段110によって検出された日射量から乗員
の上半身の着衣量を推定する上半身着衣量推定手段12
0と、前記外気温度検出手段100によって検出された
外気温度から乗員の下半身の着衣量を推定する下半身着
衣量推定手段130と、前記上半身着衣量推定手段12
0によって推定された上半身着衣量と、前記下半身着衣
量推定手段130によって推定された下半身着衣量から
乗員の着衣量を演算する着衣量演算手段140とを具備
することにある。
1において説明すると、少なくとも吹出温度、吹出風
速、乗員に照射される輻射量、及び乗員の着衣量から等
価温度を演算して空調制御を行う車両用空調装置におい
て、外気温度を検出する外気温度検出手段100と、日
射量を検出する日射量検出手段110と、前記外気温度
検出手段100によって検出された外気温度及び前記日
射量検出手段110によって検出された日射量から乗員
の上半身の着衣量を推定する上半身着衣量推定手段12
0と、前記外気温度検出手段100によって検出された
外気温度から乗員の下半身の着衣量を推定する下半身着
衣量推定手段130と、前記上半身着衣量推定手段12
0によって推定された上半身着衣量と、前記下半身着衣
量推定手段130によって推定された下半身着衣量から
乗員の着衣量を演算する着衣量演算手段140とを具備
することにある。
【0008】
【作用】したがってこの発明においては、上半身着衣量
推定手段120においては、乗員が厚着をしている場合
においても日射量が多い場合には上着等を脱ぐ可能性が
あることから外気温度と日射量から上半身着衣量を推定
し、下半身着衣量推定手段130においては、下半身着
衣は脱衣しないために外気温度のみにて着衣量を推定
し、これによって推定された上半身着衣量と下半身着衣
量から着衣量演算手段140において着衣量が演算され
るために、等価温度を精度よく演算することができ、上
記課題が達成できるものである。
推定手段120においては、乗員が厚着をしている場合
においても日射量が多い場合には上着等を脱ぐ可能性が
あることから外気温度と日射量から上半身着衣量を推定
し、下半身着衣量推定手段130においては、下半身着
衣は脱衣しないために外気温度のみにて着衣量を推定
し、これによって推定された上半身着衣量と下半身着衣
量から着衣量演算手段140において着衣量が演算され
るために、等価温度を精度よく演算することができ、上
記課題が達成できるものである。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面により
説明する。
説明する。
【0010】図2において示す車両用空調装置は、空調
ダクト1の最上流に内気導入口2と外気導入口3が設け
られ、この内気導入口2と外気導入口3を適宜選択して
開口するインテークドア4が設けられている。このイン
テークドア4の下流には、送風機5が設けられ、この送
風機5の下流には膨張弁6、図示しないコンプレッサ、
コンデンサ等と直列に配管結合されて冷房サイクルを構
成するエバポレータ7が配されている。このエバポレー
タ7に下流には、熱源として、例えば図示しない走行用
エンジンの冷却水が流量制御弁8を介して流入するヒー
タコア9が配され、このヒータコア9の上流側には、こ
のヒータコア9を通過する空気を制限するエアミックス
ドア10が設けられている。
ダクト1の最上流に内気導入口2と外気導入口3が設け
られ、この内気導入口2と外気導入口3を適宜選択して
開口するインテークドア4が設けられている。このイン
テークドア4の下流には、送風機5が設けられ、この送
風機5の下流には膨張弁6、図示しないコンプレッサ、
コンデンサ等と直列に配管結合されて冷房サイクルを構
成するエバポレータ7が配されている。このエバポレー
タ7に下流には、熱源として、例えば図示しない走行用
エンジンの冷却水が流量制御弁8を介して流入するヒー
タコア9が配され、このヒータコア9の上流側には、こ
のヒータコア9を通過する空気を制限するエアミックス
ドア10が設けられている。
【0011】空調ダクト2の最下流にはデフ吹出口1
1、ベント吹出口12、フット吹出口13が開口してお
り、この各吹出口11,12,13にはこの各吹出口1
1,12,13を適宜開口するモードドア14が設けら
れている。
1、ベント吹出口12、フット吹出口13が開口してお
り、この各吹出口11,12,13にはこの各吹出口1
1,12,13を適宜開口するモードドア14が設けら
れている。
【0012】以上の構成の車両用空調装置において、送
風機5の稼動により内気導入口2若しくは外気導入口3
から吸入された空気は、エバポレータ7を通過すること
によって所定の温度に冷却され、エアミックスドア10
の開度によってヒータコア9を通過する空気と迂回する
空気に分割される。これによって、ヒータコア9を迂回
した冷却されたままの空気とヒータコア9を通過して加
熱された空気は、ヒータコア9の下流側で混合されて所
望の温度に温調された空気となり、モードドア14によ
って選択された吹出口より車室内に吹き出し、車室内を
温調するものである。
風機5の稼動により内気導入口2若しくは外気導入口3
から吸入された空気は、エバポレータ7を通過すること
によって所定の温度に冷却され、エアミックスドア10
の開度によってヒータコア9を通過する空気と迂回する
空気に分割される。これによって、ヒータコア9を迂回
した冷却されたままの空気とヒータコア9を通過して加
熱された空気は、ヒータコア9の下流側で混合されて所
望の温度に温調された空気となり、モードドア14によ
って選択された吹出口より車室内に吹き出し、車室内を
温調するものである。
【0013】この車両用空調装置を制御するために、少
なくとも中央演算処理装置(CPU)、ランダムアクセ
スメモリ(RAM)、読出専用メモリ(ROM)、入出
力ポート(I/O)等からなるそれ自体公知のマイクロ
コンピュータ15が設けられており、このマイクロコン
ピュータ15には、少なくとも車室内温度を検出する車
室内温度センサ21、外気温度を検出する外気温度セン
サ22(外気温度検出手段100)、日射量を検出する
日射センサ23(日射量検出手段110)、ベント吹出
温度を検出するベント吹出温度センサ24、フット吹出
温度を検出するフット吹出温度センサ25からの信号
が、マルチプレクサ(MPX)16、A/D変換器17
を介して入力され、さらに図示しない各種設定スイッチ
(ON/OFFスイッチ、AUTOスイッチ、温度設定
スイッチ、送風機設定スイッチ、モード設定スイッチ
等)及び表示部からなる操作パネル26からの設定信号
が入力されるものである。
なくとも中央演算処理装置(CPU)、ランダムアクセ
スメモリ(RAM)、読出専用メモリ(ROM)、入出
力ポート(I/O)等からなるそれ自体公知のマイクロ
コンピュータ15が設けられており、このマイクロコン
ピュータ15には、少なくとも車室内温度を検出する車
室内温度センサ21、外気温度を検出する外気温度セン
サ22(外気温度検出手段100)、日射量を検出する
日射センサ23(日射量検出手段110)、ベント吹出
温度を検出するベント吹出温度センサ24、フット吹出
温度を検出するフット吹出温度センサ25からの信号
が、マルチプレクサ(MPX)16、A/D変換器17
を介して入力され、さらに図示しない各種設定スイッチ
(ON/OFFスイッチ、AUTOスイッチ、温度設定
スイッチ、送風機設定スイッチ、モード設定スイッチ
等)及び表示部からなる操作パネル26からの設定信号
が入力されるものである。
【0014】このマイクロコンピュータ15においては
所定のプログラムに従って前記入力信号及び設定信号が
処理され制御信号として出力回路27a,27b,27
c,27dを介して各空調制御機器を制御するものであ
る。尚、この空調制御機器は、例えばインテークドア4
を駆動するアクチュエータ28、エアミックスドア10
を駆動するアクチュエータ29、モードドア14を駆動
するアクチュエータ30、送風機のモータ31及び図示
しないコンプレッサ等を指すものである。
所定のプログラムに従って前記入力信号及び設定信号が
処理され制御信号として出力回路27a,27b,27
c,27dを介して各空調制御機器を制御するものであ
る。尚、この空調制御機器は、例えばインテークドア4
を駆動するアクチュエータ28、エアミックスドア10
を駆動するアクチュエータ29、モードドア14を駆動
するアクチュエータ30、送風機のモータ31及び図示
しないコンプレッサ等を指すものである。
【0015】以下、このマイクロコンピュータ15にお
いて実行される処理を示すフローチャートにしたがって
説明する。
いて実行される処理を示すフローチャートにしたがって
説明する。
【0016】図3に示すフローチャートは、車両用空調
制御装置のメイン制御ルーチンを示すもので、処理の開
始によりステップ200から開始されるものである。
制御装置のメイン制御ルーチンを示すもので、処理の開
始によりステップ200から開始されるものである。
【0017】ステップ300においては、前記車室内温
度センサ21からの車室内温度信号Tinc 、前記外気温
度センサ22からの外気温度信号Tamb 、日射センサ2
3からの日射量信号Qsn、ベント吹出温度センサ24か
らのベント吹出温度信号Tvent、フット吹出温度センサ
25からのフット吹出温度信号Tfootが少なくとも入力
されるものである。
度センサ21からの車室内温度信号Tinc 、前記外気温
度センサ22からの外気温度信号Tamb 、日射センサ2
3からの日射量信号Qsn、ベント吹出温度センサ24か
らのベント吹出温度信号Tvent、フット吹出温度センサ
25からのフット吹出温度信号Tfootが少なくとも入力
されるものである。
【0018】ステップ400においては、図4に示す本
発明の実施例に係る着衣量演算ルーチンが開始される。
この着衣量演算ルーチンにおいて、ステップ410にお
いて上半身着衣量Icl-up が図6に示す特性マップによ
り演算される(上半身着衣量推定手段120)。
発明の実施例に係る着衣量演算ルーチンが開始される。
この着衣量演算ルーチンにおいて、ステップ410にお
いて上半身着衣量Icl-up が図6に示す特性マップによ
り演算される(上半身着衣量推定手段120)。
【0019】この特性マップは、日射量Qsnが零の場
合、外気温度Tamb がγ1 (例えば−30℃)以下の時
に上半身着衣量Icl-up が最大値β4 、γ4 (例えば4
0度)以上で最低β1 、外気温度Tamb がγ1 からγ4
にかけて前記β4 からβ1 にかけてリニアに減少するよ
うに設定してあり、また日射量Qsnがα1 の場合には、
外気温度Tamb がγ1 からγ3 にかけて着衣量Icl-up
が最大値β3 〜最小値β1 にリニアに減少するように設
定してある。さらに日射量Qsnがα2 (α2 >α1 )の
場合には、外気温度Tamb がγ1 からγ2 にかけて着衣
量Icl-up が最大値β2 〜最小値β1 にリニアに減少す
るように設定してある。
合、外気温度Tamb がγ1 (例えば−30℃)以下の時
に上半身着衣量Icl-up が最大値β4 、γ4 (例えば4
0度)以上で最低β1 、外気温度Tamb がγ1 からγ4
にかけて前記β4 からβ1 にかけてリニアに減少するよ
うに設定してあり、また日射量Qsnがα1 の場合には、
外気温度Tamb がγ1 からγ3 にかけて着衣量Icl-up
が最大値β3 〜最小値β1 にリニアに減少するように設
定してある。さらに日射量Qsnがα2 (α2 >α1 )の
場合には、外気温度Tamb がγ1 からγ2 にかけて着衣
量Icl-up が最大値β2 〜最小値β1 にリニアに減少す
るように設定してある。
【0020】これによってこの特性マップにおいては、
外気温度Tamb が低く着衣量Icl-up が大きく設定され
た場合においても、日射量Qsnが大きい場合には乗員が
上着等を脱ぐ可能性があると推定し、着衣量Icl-up を
日射量Qsnに比して低く設定するものである。
外気温度Tamb が低く着衣量Icl-up が大きく設定され
た場合においても、日射量Qsnが大きい場合には乗員が
上着等を脱ぐ可能性があると推定し、着衣量Icl-up を
日射量Qsnに比して低く設定するものである。
【0021】ステップ420においては、下半身着衣量
Icl-dn が図7でしめす特性マップにより演算される
(下半身着衣量推定手段130)。この特性マップは、
外気温度Tamb がγ1 〜γ4 にかけて下半身着衣量Icl
-dn が最大値β6 〜最小値β5にリニアに減少するよう
に設定してある。これは、下半身の着衣、例えばズボ
ン、スカート等においては外気温度によって冬物、夏物
とかえることはあるが、日射量等の条件により脱衣する
ことがないと推定されるためである。
Icl-dn が図7でしめす特性マップにより演算される
(下半身着衣量推定手段130)。この特性マップは、
外気温度Tamb がγ1 〜γ4 にかけて下半身着衣量Icl
-dn が最大値β6 〜最小値β5にリニアに減少するよう
に設定してある。これは、下半身の着衣、例えばズボ
ン、スカート等においては外気温度によって冬物、夏物
とかえることはあるが、日射量等の条件により脱衣する
ことがないと推定されるためである。
【0022】ステップ430においては下記する数式1
により、着衣量Iclが演算される(着衣量演算手段14
0)。
により、着衣量Iclが演算される(着衣量演算手段14
0)。
【0023】
【数1】Icl=a*Icl-up +b*Icl-dn
【0024】尚、a,bは演算定数であり、上半身着衣
量Icl-up と下半身着衣量Icl-dnの重み付けを行うも
ので、平均的には共に0.5とするものである。また、
吹出モード、吹出温度等の空調諸条件により最適な値を
設定することが可能なもので、例えば吹出モードが上吹
出モードの場合にはaの値を大きくし、下吹出モードの
場合にはbの値を大きくしても良いものである。尚、上
吹出モードはベント吹出口12からのみ吹き出すモード
で通常は冷房モード、下吹出モードはフット吹出口13
からのみ吹き出すモードで通常は暖房モードである。
量Icl-up と下半身着衣量Icl-dnの重み付けを行うも
ので、平均的には共に0.5とするものである。また、
吹出モード、吹出温度等の空調諸条件により最適な値を
設定することが可能なもので、例えば吹出モードが上吹
出モードの場合にはaの値を大きくし、下吹出モードの
場合にはbの値を大きくしても良いものである。尚、上
吹出モードはベント吹出口12からのみ吹き出すモード
で通常は冷房モード、下吹出モードはフット吹出口13
からのみ吹き出すモードで通常は暖房モードである。
【0025】これによって着衣量Iclが求められ、ステ
ップ440からメイン制御ルーチンに復帰するものであ
る。
ップ440からメイン制御ルーチンに復帰するものであ
る。
【0026】ステップ600においては、図5で示す等
価温度演算ルーチンが開始され、ステップ510におい
て下記する数式2に示される基本式によりボディ温度T
b が演算される。
価温度演算ルーチンが開始され、ステップ510におい
て下記する数式2に示される基本式によりボディ温度T
b が演算される。
【0027】
【数2】M*dTb /dT=c*(dQsn−e*(Tb
−Tamb )−K*(Tb −Tinc ))
−Tamb )−K*(Tb −Tinc ))
【0028】尚、M,c,e,Kは演算定数である。
【0029】また、ステップ520においては、前記ボ
ディ温度Tb と日射量Qsnとによって平均輻射温Trad
(乗員に対する輻射量)が、下記する数式3に示される
基本式により演算される。
ディ温度Tb と日射量Qsnとによって平均輻射温Trad
(乗員に対する輻射量)が、下記する数式3に示される
基本式により演算される。
【0030】
【数3】Trad =K1 *Td +K2*Qsn
【0031】尚、K1,K2は演算定数である。
【0032】さらに、ステップ530においては下記す
る数式4及び数式5によって直接風を受けない部分の等
価温度Teq-Room と、直接風を受ける部分の等価温度T
eq-Airが演算される。
る数式4及び数式5によって直接風を受けない部分の等
価温度Teq-Room と、直接風を受ける部分の等価温度T
eq-Airが演算される。
【0033】
【数4】Teq-Room =A*Tinc +B*Trad
【0034】
【数5】Teq-Air=C*Tair +D*Trad +(E−F
*Va1/2)*(G−Tair )/(1+Icl)
*Va1/2)*(G−Tair )/(1+Icl)
【0035】尚、A,B,C,D,E,F,Gは演算定
数であり、Vaは吹出口からの吹出風速で、例えば送風
機への供給電圧から演算されたもの若しくは風速センサ
からによって検出されたものであり、Tair は前記ベン
ト吹出温度Tventとフット吹出温度Tfootから演算され
たものである(Tair =m*Tvent+n*Tfoot)。
数であり、Vaは吹出口からの吹出風速で、例えば送風
機への供給電圧から演算されたもの若しくは風速センサ
からによって検出されたものであり、Tair は前記ベン
ト吹出温度Tventとフット吹出温度Tfootから演算され
たものである(Tair =m*Tvent+n*Tfoot)。
【0036】以上の等価温度演算ルーチンによって、直
接風を受けない部分の等価温度Teq-Room と、直接風を
受ける部分の等価温度Teq-Airが演算された後、ステッ
プ540からメイン制御ルーチンに回帰するものであ
る。
接風を受けない部分の等価温度Teq-Room と、直接風を
受ける部分の等価温度Teq-Airが演算された後、ステッ
プ540からメイン制御ルーチンに回帰するものであ
る。
【0037】この等価温度演算の後、ステップ600に
おいてこの等価温度に基づいて各種空調制御機器の制御
量が決定され、ステップ700において出力回路27a
〜27dを介して各種空調制御機器に制御信号を出力
し、ステップ300に回帰して以上の制御を繰り返すも
のである。
おいてこの等価温度に基づいて各種空調制御機器の制御
量が決定され、ステップ700において出力回路27a
〜27dを介して各種空調制御機器に制御信号を出力
し、ステップ300に回帰して以上の制御を繰り返すも
のである。
【0038】したがって、上半身着衣量を外気温度と日
射量から推定し、下半身着衣量を外気温度から推定する
ことによって、乗員の上着の着脱状況を把握し、より適
切な等価温度を演算することができるために、より快適
な空調環境が得られるものである。
射量から推定し、下半身着衣量を外気温度から推定する
ことによって、乗員の上着の着脱状況を把握し、より適
切な等価温度を演算することができるために、より快適
な空調環境が得られるものである。
【0039】また、上述の車両用空調装置とは別の上下
独立温調を行うことのできる空調装置においては、前記
上半身着衣量Icl-up から上部の直接風を受けない部分
の等価温度Teq-Room-upと直接風を受ける部分の等価温
度Teq-Air-up を演算し、さらに前記下半身着衣量Icl
-dn から下部の直接風を受けない部分の等価温度Teq-R
oom-dnと直接風を受ける部分の等価温度Teq-Air-dn を
演算することによって、より快適な上下独立温調の制御
を行うことができるものである。
独立温調を行うことのできる空調装置においては、前記
上半身着衣量Icl-up から上部の直接風を受けない部分
の等価温度Teq-Room-upと直接風を受ける部分の等価温
度Teq-Air-up を演算し、さらに前記下半身着衣量Icl
-dn から下部の直接風を受けない部分の等価温度Teq-R
oom-dnと直接風を受ける部分の等価温度Teq-Air-dn を
演算することによって、より快適な上下独立温調の制御
を行うことができるものである。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、この発明において
は、上半身着衣量と下半身着衣量をそれぞれ独立して推
定し、この上半身着衣量と下半身着衣量から空調制御の
基準となる等価温度の一因子である乗員の着衣量を演算
することによって、きめの細かい空調制御が可能とな
り、最適な空調環境を構築することができるものであ
る。
は、上半身着衣量と下半身着衣量をそれぞれ独立して推
定し、この上半身着衣量と下半身着衣量から空調制御の
基準となる等価温度の一因子である乗員の着衣量を演算
することによって、きめの細かい空調制御が可能とな
り、最適な空調環境を構築することができるものであ
る。
【図1】本発明の構成を示した機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施例に係る車両用空調装置の構成説
明図である。
明図である。
【図3】マイクロコンピュータで実行されるメイン制御
ルーチンを示したフローチャート図である。
ルーチンを示したフローチャート図である。
【図4】本発明の実施例に係る着衣量演算ルーチンを示
したフローチャート図である。
したフローチャート図である。
【図5】等価温度演算ルーチンを示したフローチャート
図である。
図である。
【図6】上半身着衣量演算に使用される特性マップ図で
ある。
ある。
【図7】下半身着衣量演算に使用される特性マップ図で
ある。
ある。
1 空調ダクト 4 インテークドア 5 送風機 7 エバポレータ 9 ヒータコア 10 エアミックスドア 14 モードドア 21 車室内温度センサ 22 外気温度センサ 23 日射量センサ 24 ベント吹出温度センサ 25 フット吹出温度センサ 26 操作パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤森 恭一 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ゼクセル東松山工場内 (72)発明者 佐々木 陽子 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ゼクセル東松山工場内
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも吹出温度、吹出風速、乗員に
照射される輻射量、及び乗員の着衣量から等価温度を演
算して空調制御を行う車両用空調装置において、 外気温度を検出する外気温度検出手段と、 日射量を検出する日射量検出手段と、 前記外気温度検出手段によって検出された外気温度及び
前記日射量検出手段によって検出された日射量から乗員
の上半身の着衣量を推定する上半身着衣量推定手段と、 前記外気温度検出手段によって検出された外気温度から
乗員の下半身の着衣量を推定する下半身着衣量推定手段
と、 前記上半身着衣量推定手段によって推定された上半身着
衣量と、前記下半身着衣量推定手段によって推定された
下半身着衣量から乗員の着衣量を演算する着衣量演算手
段とを具備することを特徴とする車両用空調装置の着衣
量検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22476192A JPH0648158A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 車両用空調装置の着衣量検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22476192A JPH0648158A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 車両用空調装置の着衣量検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0648158A true JPH0648158A (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=16818823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22476192A Pending JPH0648158A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 車両用空調装置の着衣量検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0648158A (ja) |
-
1992
- 1992-07-31 JP JP22476192A patent/JPH0648158A/ja active Pending
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