JPH0647976B2 - 燃料噴射率測定装置 - Google Patents

燃料噴射率測定装置

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JPH0647976B2
JPH0647976B2 JP21923987A JP21923987A JPH0647976B2 JP H0647976 B2 JPH0647976 B2 JP H0647976B2 JP 21923987 A JP21923987 A JP 21923987A JP 21923987 A JP21923987 A JP 21923987A JP H0647976 B2 JPH0647976 B2 JP H0647976B2
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    • F02M65/00Testing fuel-injection apparatus, e.g. testing injection timing ; Cleaning of fuel-injection apparatus
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は燃料噴射率測定装置に関する。
〔従来の技術〕
内燃機関に用いる燃料噴射弁からの燃料噴射率を測定す
るために一定容積の燃料室と、燃料室内に燃料を噴射す
る燃料噴射弁と、燃料室内の圧力を検出するピエゾ式圧
力センサと、燃料室内の燃料を外部に排出させる燃料排
出装置とを具備し、燃料で充満された燃料室内に燃料噴
射をした後に加圧燃料を外部に排出せしめるようにした
燃料噴射率測定装置が公知である(MTZ第22巻第9
号(1961年)345頁参照)。この燃料噴射率測定装置で
は燃料で充満された燃料室内に燃料噴射弁から燃料を噴
射し、この燃料噴射による燃料室内の圧力上昇をピエゾ
式圧力センサにより検出し、次いで燃料噴射弁からの燃
料噴射作用が完了すると燃料室内の加圧燃料が外部に排
出され、次いで再び燃料噴射弁からの燃料噴射が行なわ
れて燃料室内の圧力上昇がピエゾ式圧力センサにより検
出される。燃料噴射率は燃料噴射時における燃料室内の
圧力変化から計算される。即ち、使用される燃料の体積
弾性率Kと燃料室内の圧力変化から燃料噴射による燃料
室内の燃料の体積変化を計算し、この体積変化から燃料
噴射率が計算される。
〔発明が解決しようとする問題点〕 ところでピエゾ式圧力センサは圧力変化に対する出力電
圧の直線性に優れており、従って燃料室内の圧力変化を
検出するような場合にはピエゾ式圧力センサを用いるこ
とが好ましい。しかしながら燃料噴射開始前の燃料室内
の燃料圧を一定に維持しようとした場合には燃料室内の
圧力変化ではなくて燃料室内のゲージ圧を検出すること
が必要となる。ところがピエゾ式圧力センサは燃料圧を
零にして出力電圧が一定せず、従ってピエゾ式圧力セン
サを用いてゲージ圧を検出することができないという問
題がある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するための本発明によれば一定容積の
燃料室と、燃料室内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、燃
焼室内の圧力を検出する圧力センサとを具備した燃料噴
射率測定装置において、圧力センサを歪ゲージ式圧力セ
ンサとピエゾ式圧力センサとにより構成している。
〔実施例〕
第1図から第3図を参照すると、その全体を符号1で示
す燃料噴射率測定装置は測定装置本体2と、燃料排出装
置3と、キャリブレーション装置4とにより構成され
る。測定装置本体2は上部ハウジング5と、下部ハウジ
ング6と、これらハウジング5,6間に位置する中間部
ハウジング7とを具備し、中間部ハウジング7は円筒状
の内周壁面7aを有する。一方、上部ハウジング5は下
方に向けて拡開する円錐状内壁面5aを有し、下部ハウ
ジング6は平坦な内壁面6aを有する。ハウジング5,
6,7内にはこれら円筒状内周壁面7a、円錐状内壁面
5a、平坦内壁面6aによって画定された一定容積の燃
料室8が形成される。中間部ハウジング7の外周壁面上
にはアダプタ受容孔9が形成され、このアダプタ受容孔
9内にアダプタ10が嵌着される。このアダプタ10は
ボルト11によって中間部ハウジング7に固締されたア
ダプタ保持板12により強固に保持され、アダプタ10
内に燃料噴射弁13が取付けられる。第1図に示される
ように燃料噴射弁13は電動モータ14によって駆動さ
れる燃料噴射ポンプ15に接続され、燃料噴射ポンプ1
5には燃料噴射ポンプ15と同期して回転するエンコー
ダ16が取付けられる。燃料噴射弁13からは燃料が中
間部ハウジング7に形成された開孔17を介して燃料室
8内に噴射される。後述するように燃料噴射率を測定す
るときには燃料室8内には高圧の燃料で満たされてお
り、従って燃料は高圧の燃料内に噴射されることにな
る。第1図に示す実施例では中間部ハウジング7に一個
の燃料噴射弁13が取付けられているが二個又はそれ以
上の燃料噴射弁13を中間部ハウジング7に取付けるこ
とができる。
燃料噴射弁13と反対側の中間部ハウジング7には燃料
室8内の燃料圧が予め定められた圧力を越えたときに開
弁する安全弁18が取付けられ、更に燃料室8内には燃
料室8内の燃料温を検出するための温度センサ19が配
置される(第3図)。第3図に示す実施例ではこの温度
センサ19は熱電対からなる。一方、中間部ハウジング
7には燃料噴射弁13からほぼ90度の角度間隔を隔て
て一対の圧力センサ20,21が配置される。圧力センサ2
0は受圧ダイアフラムと、受圧ダイアフラムに加わる燃
料圧に応じた歪を発生する起歪体と、この起歪体に取付
けられた歪ゲージからなる歪ゲージ式圧力センサからな
る。一方、圧力センサ21は圧電素子を用いたピエゾ式
圧力センサからなる。燃料噴射弁13から燃料噴射が行
なわれると第3図において矢印Xで示すように燃料噴射
弁13と反対側に位置する円筒状内周壁面7aに向けて
圧力波が伝播する。ところが中間部ハウジング7の内周
壁面7aは円筒状に形成されているので内周壁面7aに
おいて反射した圧力波は矢印Yで示すように燃料噴射弁
13の噴射軸線上において互いに衝突し、その結果圧力
波はエネルギを失なうために燃料室8内の圧力変動が抑
制される。更に燃料噴射弁13から90度程度までの角
度範囲内は強力な圧力波が伝播せず、しかも反射波の影
響も受けない。従って第1図および第3図に示されるよ
うに各圧力センサ20,21を燃料噴射弁13に対してほぼ
90度の角度間隔を隔てて配置することによって各圧力
センサ20,21により圧力波の影響を受けることなく燃料
室8内の圧力を検出することができる。なお、中間部ハ
ウジング7の円筒状内周壁面7a上において反射波を干
渉させることによって反射波の減衰を早めるために円筒
状内周壁面7a上に緩衝材を貼布したり、或いは内筒状
内周壁面7aを波形断面形状に形成することができる。
燃料噴射弁13から燃料が噴射せしめられると燃料室8
内の燃料圧が上昇するがこの燃料圧の上昇度合は燃料室
8内に噴射された燃料量に依存している。即ち、燃料噴
射量が少ない場合には燃料室8内の燃料圧の上昇が小さ
くなりすぎ、これに対して燃料噴射量が多い場合には燃
料室8内の燃料圧が上昇しすぎる。従ってどのような燃
料噴射弁13を用いた場合であっても適度な圧力上昇を
得るには燃料噴射弁13の燃料噴射量に応じて燃料室8
の容積を変化できることが好ましい。そこで第1図或い
は第4図に示すような数種類の上部ハウジング5を用意
しておき、燃料噴射弁13に応じてこれら上部ハウジン
グ5を選択的に使用するか、或いは燃料室8内にブロッ
クを挿入することによって最適な容積の燃料室8を形成
できるようにしている。
第1図を参照すると燃料排出装置3は上部ハウジング5
にボルト30によって固締される。この燃料排出装置3
は上部ハウジング5の円錐状内壁面5aの頂部に配置さ
れた燃料排出孔31と、この燃料排出孔31の開閉制御
を行なうニードル32と、ニードル32と整列配置され
た可動部材33と、可動部材33をニードル32に向け
て押圧する圧縮ばね34と、可動部材33を駆動するソ
レノイド35とを具備する。ニードル32の円錐状受圧
面32aの周りには加圧室36が形成され、この加圧室3
6は一方では燃料排出孔31に連結され、他方では燃料
排出通路37を介して圧力保持装置38に連結される。
第1図に示す実施例ではこの圧力保持装置38はリリー
フ圧を調節可能なリリーフ弁からなる。しかしながらこ
の圧力保持装置38は例えば一定圧の窒素ガスが充填さ
れた窒素ガスタンクから形成することもできる。ソレノ
イド35が付勢されると可動部材33が上昇するために
ニードル32が上昇する。その結果、ニードル32が燃
料排出孔31を開口するので燃料室8内の加圧燃料が圧
力保持装置38、例えばリリーフ弁を介して外部に排出
され、燃料室8内の圧力がリリーフ弁によって定まる一
定圧になると燃料の排出動作が停止される。次いでソレ
ノイド35が消勢されるとニードル32が燃料排出孔3
1を閉鎖する。従って燃料室8内の燃料圧はリリーフ弁
によって定まる一定圧に維持される。
第1図から第3図を参照するとキャリブレーション装置
4が下部ハウジング6に取付けられる。このキャリブレ
ーション装置4は一対の軸受40,41により回転可能に支
承されたカムシャフト42と、カムシャフト42の一端
部に連結された駆動モータ43と、カムシャフト42の
他端部に取付けられたエンコーダ44と、下部ハウジン
グ6に嵌着固定されたプランジャ支持スリーブ45と、
このスリーブ45内においてリニアボールベアリング4
6を介して軸線方向に摺動可能に配置されたプランジャ
47とを具備し、このプランジャ47は燃料室8内に突
出可能な小径部47aを有する。第5図に示すようにカム
シャフト42には円形カム48が一体形成され、プラン
ジャ47の下端部は円形カム48上に嵌着された軸受4
9のアウタレース49a上に当接する。円形カム48の中
心O2 はカムシャフト42の中心O1 に対して偏心して
おり、従ってカムシャフト42が回転するとプランジャ
47が上下動せしめられる。なお、このときプランジャ
47のリフト量は時間経過に対してサインカーブ状に変
化する。なお、カム48としては種々のカム形状のもの
が使用でき、従ってプランジャ47のリフト量を時間経
過に対して必ずしもサインカーブ状に変化させる必要は
ない。
燃料室8内の燃料の体積Vと、燃料の体積変化ΔVと、
この体積変化ΔVによる燃料室8内の圧力変化ΔPと、
燃料室8内の燃料の体積弾性率Kとの間には次式のよう
な関係がある。
ΔV=(V/K)・ΔP 燃料室8内の燃料の体積変化ΔVは燃料噴射弁13から
の燃料噴射によって生ずるから燃料室8内の燃料の体積
V、体積弾性率Kおよび圧力変化ΔPがわかれば燃料噴
射弁13から噴射された燃料の体積ΔVを知ることがで
き、この体積ΔVから燃料噴射率を計算することができ
る。
そこでまず初めにキャリブレーション装置4を用いて行
なわれる体積弾性率Kの測定について説明する。第6図
に体積弾性率Kの演算回路の概略図を示す。第6図を参
照するとピエゾ式圧力センサ21の出力電圧は増巾器5
0を介して高ピークホールド回路51および低ピークホ
ールド回路52に入力され、これら高ピークホールド回
路51の出力電圧および低ピークホールド回路52の出
力電圧は減算回路53に入力されてこれら出力電圧の差
が求められる。減算回路53の出力電圧はアナログスイ
ッチ54を介して表示装置55に入力される。一方、歪
ゲージ式圧力センサ20の出力電圧は増巾器56を介し
て高ピークホールド回路57および低ピークホールド回
路58に入力され、高ピークホールド回路57および低
ピークホールド回路58の出力電圧は対応するアナログ
スイッチ59,60を介して表示装置55に入力される。温
度センサ19の出力電圧は増巾器61およびアナログス
イッチ62を介して表示装置55に入力される。キャリ
ブレーション装置4のエンコーダ44はカムシャフト4
2が一回転毎に基準パルスを発生し、カムシャフト42
が例えば1度回転する毎に角度パルスを発生する。エン
コーダ44が発生する基準パルスは各アナログスイッチ
54,59,60,62に入力され、基準パルスが発生したとき
に減算回路53、高ピークホールド回路57、低ピーク
ホールド回路58、増巾器61の各出力電圧が表示装置
55に入力されて表示される。また、エンコーダ44の
基準パルスは遅延回路63を介して各ピークホールド回
路51,52,57,58に入力され、それによって各ピークホ
ールド回路51,52,57,58はリセットされる。高ピーク
ホールド回路51,57はリセットされた後、再びリセット
されるまでの入力電圧の最大値をホールドしており、低
ピークホールド回路52,58はリセットされた後、再びリ
セットされるまでの入力電圧の最小値をホールドしてい
る。
第7図に第6図の演算回路を用いた場合のタイムチャー
トを示す。キャリブレーション装置4のカムシャフト4
2が駆動モータ43によって回転せしめられるとプラン
ジャ47が上下動し、それによって燃料室8内へのプラ
ンジャ小径部47aの突出量が周期的に変化する。その結
果燃料室8内の燃料圧は第7図の曲線Fで示されるよう
に変化する。第7図の曲線E1 はこのように燃料圧Fが
変化したときの高ピークホールド回路51,57の出力電圧
を示しており、曲線E2 は低ピークホールド回路52,58
の出力電圧を示している。また、Rは基準パルスを示
し、R′は遅延回路63によって遅延された基準パルス
を示している。表示装置55には基準パルスRが発生し
たときにピエゾ式圧力センサ21の出力電圧の高ピーク
値Eh と低ピーク値El の電圧差ΔE、歪ゲージ式圧力
センサ20の出力電圧の高ピーク値Eh と低ピーク値E
l 、および燃料温Tが表示される。ピエゾ式圧力センサ
21の出力電圧の高ピーク値Eh と低ピーク値El の電
圧差ΔEはプランジャ小径部47aの突出作用による燃料
圧の変化ΔPに相当し、一方燃料室8内の燃料の体積V
およびプランジャ小径部47aの移動による燃料の体積変
化ΔVは予めわかっている。また体積弾性率KはK=
(V/ΔV)・ΔPで表わされる。従って上述の電圧差
ΔEは体積弾性率Kを表わしており、従って表示装置5
5には体積弾性率Kと、燃料室8内の最大圧(Eh )と
最小圧(El )、燃料温Tが表示されることになる。な
お、実際には燃料室8内の燃料圧を20気圧程度に維持
した状態で体積弾性率Kが求められ、このときの最大燃
料圧は30気圧から40気圧となる。このようにして繰
返し得られる体積弾性率Kから燃料室8内の燃料の体積
弾性率Kを決定する。なお、燃料圧の最大値、最小値お
よび燃料温Tは必要に応じて体積弾性率Kの補正に用い
る。
第8図(A)にピエゾ式圧力センサ21の出力電圧Eと
燃料圧Pとの関係を示し、第8図(B)に歪ゲージ式圧
力センサ20の出力電圧Eと燃料圧Pとの関係を示す。
第8図(A)からわかるようにピエゾ式圧力センサ21
は直線性に優れているが燃料圧Pが0ゲージ圧のときに
出力電圧Eが必ずしも零にならない。これに対して第8
図(B)に示されるように歪ゲージ式圧力センサ20は
燃料圧Pが0ゲージ圧のときに出力電圧が零となるが直
線性はピエゾ式圧電素子21に比べて若干劣る。特にダ
イアフラムの移動によって燃料室8内の容積が変化しな
いように小さな寸法のダイアフラムを用いた歪ゲージ式
圧力センサ20では直線性が悪くなる。そこで第6図に
示すように圧力差ΔPを求めるためには直線性に優れた
ピエゾ式圧力センサ21を用い、燃料圧のゲージ圧を求
めるためには歪ゲージ式圧力センサ20を用い、それに
よって体積弾性率Kを高い精度でもって求めることがで
きる。なお、燃料圧のゲージ圧は体積弾性率Kに直接大
きな影響を与えないので歪ゲージ式圧力センサ20の直
線性が多少悪くても特に問題は生じない。
次にこのようにして求められた体積弾性率Kを用いて燃
料噴射率が計算される。燃料噴射率の計算に当っては燃
料噴射開始前の燃料の体積Vが予め定められた設定値に
なっていることが必要であり、そのためにプランジャ小
径部47aは最も後退した位置に停止せしめられる。即
ち、カムシャフト42はコンパレータ44の出力パルス
によってプランジャ小径部47aが最も後退した位置で停
止するように制御される。
第9図は燃料噴射率を求めるための演算回路の概略図を
示している。第9図を参照するとピエゾ式圧力センサ2
1の出力電圧は増巾器70を介して演算回路71に入力
される。演算回路71ではΔV=(V/K)・ΔPなる
式に基いて燃料の体積変化ΔVが求められる。この燃料
の体積変化ΔVは燃料噴射弁13から噴射される燃料の
体積Qを表わしており、従って演算回路71では噴射燃
料の体積Q又は質量Mが計算される。なお、演算回路7
1において用いられる体積弾性率Kはキャリブレーショ
ンすることにより求められた値が導入される。演算回路
71の出力電圧は一方では表示装置55に入力され、そ
れによって表示装置55に燃料噴射量Q又はMの変化が
表示される。また、演算回路71の出力電圧は他方では
微分回路72に入力され、燃料噴射量が時間微分され
る。次いで微分回路72の出力電圧は表示装置55に入
力され、斯くして燃料噴射率dQ/dt又はdM/dt
が表示される。一方、クランク角毎の燃料噴射量変化を
求めたい場合には燃料噴射ポンプ15のエンコーダ16
の出力信号に基いて微分回路72において角度微分すれ
ばよい。この場合には表示装置55に燃料噴射率dQ/
dθ又はdM/dθが表示されることになる。また、歪
ゲージ式圧力センサ20の出力電圧は増巾器73を介し
て表示装置55に入力され、温度センサ19の出力電圧
は増巾器74を介して表示装置55に入力される。燃料
噴射開始前の燃料室8内の燃料圧は例えば20気圧に維
持され、この燃料圧が20気圧に維持されているかどう
かを歪ゲージ式圧力センサ20の出力を表示した表示装
置55からチェックすることができる。
燃料噴射ポンプ15に同期して回転するエンコーダ16
は噴射開始前の一定の回転角において基準パルスを発生
し、例えば1度回転する毎に角度パルスを発生する。第
9図に示されるようにエンコーダ16が発生する基準パ
ルスおよび角度パルスはカウンタ75に入力される。カ
ウンタ75は基準パルスが発生したときにカウンタ作用
が開始され、角度信号が発生する毎にカウントアップさ
れる。カウンタ75の出力信号はDA変換器76を介し
てコンペレータ77の一方の入力端子に入力され、予め
設定されたカウント値と比較される。カウント値が設定
カウント値を越えるとカウンタ75はリセットされ、同
時に駆動回路78に駆動信号が入力される。駆動回路7
8は例えば単安定マルチバイブレータを内蔵しており、
駆動信号が入力されるとソレノイド35を付勢するため
の一定巾のパルスを出力する。
第10図は第9図に示す演算回路を用いた場合のタイム
チャートを示す。第10図においてQは燃料噴射量、d
Q/dt,dQ/dθは燃料噴射率、Sはコンパレータ
16の基準パルス、Cはカウンタ75のカウント値、C
0 は設定カウント値、Nはソレノイド35の駆動パルス
を夫々示す。設定カウント値C0 は燃料噴射完了時付近
のカウンタ値Cは設定されており、従って燃料噴射が完
了するとソレノイド35の駆動パルスNが発生せしめら
れる。この駆動パルスNが発生せしめられるとソレノイ
ド35が付勢されるため燃料排出装置3のニードル32
が燃料排出孔31を開弁し、燃料室8内の燃料の排出動
作が開始される。次いで、燃料室8内の燃料圧が圧力保
持装置38により定まる燃料圧、例えば20気圧になる
とニードル32が燃料排出孔31を閉弁し、再び燃料噴
射弁13からの燃料噴射が開始される。このようにして
燃料噴射量Qおよび燃料噴射率dQ/dt,dQ/dθ
が何回も連続して計測される。
第10図に示す実施例ではカウント値Cが設定カウント
値C0 に達したとき、即ち燃料噴射ポンプ15が一定角
度回転したときに燃料の排出動作を開始させるようにし
ているが燃料の排出動作を開始させるには種々の方法が
ある。例えば燃料噴射ポンプ15のエンコーダ16が基
準パルスを発生してから一定時間後に燃料の排出動作を
開始させるようにしてもよい。この場合には基準パルス
に応動するタイマが設けられ、基準パルスが発生してか
ら一定時間後にタイマの出力信号に応じてソレノイド3
5が付勢される。また、燃料室8内の燃料圧が予め定め
られた圧力を越えたときに燃料の排出動作を開始させる
ようにすることもできる。この場合には歪ゲージ式圧力
センサ20の出力信号に基いてソレノイド35の付勢が
開始される。
第11図および第12図は燃料圧および燃料温の変動に
基づく体積弾性率Kの変化を考慮し、ディジタルコンピ
ュータを用いて燃料噴射量および燃料噴射率を計算する
ようにした場合を示している。第11図を参照するとデ
ィジタルコンピュータからなる電子制御ユニット80は
双方向性バス81によって相互に接続されたROM(リード
オンリメモリ)82、RAM(ランダムアクセスメモリ)83、CP
U(マイクロプロセッサ)84、入力ポート85および出力
ポート86を具備する。歪ゲーシ式圧力センサ20、ピ
エゾ式圧力センサ21および温度センサ19の各出力信
号は対応するAD変換器87,88,89を介して入力ポート
85に入力され、更に燃料噴射ポンプ15のエンコーダ
16の基準パルスおよび角度パルスが入力ポート85に
入力される。また、出力ポート86は表示装置55に接
続される。
第12図は燃料噴射量および燃料噴射率の計算処理ルー
チンを示している。このルーチンは一定時間間隔でもっ
て実行される。第12図を参照するとまず初めにステッ
プ90において燃料室8内のゲージ圧Pを表わす歪ゲー
ジ式圧力センサ20の出力信号が取込まれ、次いでステ
ップ91において燃料室8内の燃料温Tを表わす温度セ
ンサ19の出力信号が取込まれる。次いでステップ92
では次式に基いて体積弾性率Knmが計算される。
nm=(Knm/Ktp)・Ktp ここでKnmは現在の燃料圧Pm および燃料温Tn から定
まる基本体積弾性率、Ktpはキャリブレーション時の燃
料圧Pp および燃料温Tt から定まる基本体積弾性率、
tpはキャリブレーションにより得られた実際の体積弾
性率である。第13図(A)に示されるように基本体積
弾性率kn1は燃料温Tが変化すると変化し、第13図
(B)に示されるように基本体積弾性率K1mは燃料圧P
が変化すると変化する。従って基本体積弾性率knmは燃
料温Tおよび燃料圧Pの関数であり、基本体積弾性率k
nmと燃料温T、燃料圧Pとの関係は第14図に示される
ようにマップの形で予めROM 82内に記憶されている。従
ってステップ92においてknmは第14図に示す関係か
ら求められる。一方、ktpはキャリブレーション時の燃
料温Tt および燃料圧Pp から第14図に示すマップを
用いて計算され、計算されたktpは予めRAM 83内に記憶
されている。また、キャリブレーションにより得られた
実際の体積弾性率Ktpは予めRAM 83内に記憶されてい
る。
次いでステップ93では燃料室8内の燃料圧p1 を表わ
すピエゾ式圧力センサ21の出力信号が取込まれる。次
いでステップ94では現在の燃料圧p1 から前回の処理
ルーチンにおける燃料圧p2 を減算して減算結果をΔp
とする。次いでステップ95では燃料室8内の燃料体積
の増大量ΔVが計算される。この増大量ΔVは燃料噴射
弁13から噴射された燃料の時間当りの増量分、即ち燃
料噴射率dQ/dtを表わしている。次いでステップ9
6ではΣΔVにΔVが加算される。このΣΔVは燃料噴
射量Qを表わしている。次いでステップ97ではp1
2 とし、次いでステップ98では燃料噴射率dQ/d
tを表わすΔV、および燃料噴射量Qを表わすΣΔVが
出力ポート86に出力されて表示装置55により表示さ
れる。
なお、第12図に示す演算処理ルーチンをエンコーダ1
6の角度パルスに基いて角度パルス発生毎に実行すれば
燃料噴射率dQ/dθが得られる。
〔発明の効果〕
燃料室内の圧力変化を検出するためにピエゾ式圧力セン
サを用い、燃料室内のゲージ圧を検出するために歪ゲー
ジ式圧力センサを用いることによって高い精度でもって
体積弾性率を求めることができるので燃料噴射率を正確
に計算できると共に燃料噴射前の燃料室内の燃料圧を予
め定められた圧力に正確に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は燃料噴射率測定装置の一部断面側面図、第2図
は第1図の一部断面側面図、第3図は上部ハウジングを
取除いたところを示す第1図の平面図、第4図は別の実
施例を示す一部断面側面図、第5図はカムとベアリング
とプランジャの側面図、第6図はキャリブレーションの
演算を行なうためのブロック図、第7図はキャリブレー
ション演算処理のタイムチャート、第8図は圧力センサ
の出力電圧を示す線図、第9図は燃料噴射量および燃料
噴射率の演算を行なうためのブロック図、第10図は燃
料噴射量および燃料噴射率演算処理のタイムチャート、
第11図は電子制御ユニットを示す図、第12図は燃料
噴射量および燃料噴射率の演算処理を実行するためのフ
ローチャート、第13図は体積弾性率を示す線図、第1
4図は体積弾性率を記憶したマップを示す図である。 1……燃料噴射率測定装置、 2……測定装置本体、3……燃料排出装置、 4……キャリブレーション装置、 8……燃料室、13……燃料噴射弁、 19……温度センサ、 20……歪ゲージ式圧力センサ、 21……ピエゾ式圧力センサ、 31……燃料排出孔、38……圧力保持装置、 47……プランジャ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定容積の燃料室と、該燃料室内に燃料を
    噴射する燃料噴射弁と、該燃料室内の圧力を検出する圧
    力センサとを具備した燃料噴射率測定装置において、上
    記圧力センサを歪ゲージ式圧力センサとピエゾ式圧力セ
    ンサとにより構成した燃料噴射率測定装置。
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