JPH064793Y2 - シャワーパネル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本案は、シャワーパネルの改良に関し、更に詳しくは上
部配管設備の点検口によってパネルが美観を損なうこと
がないように形成すると共に、点検作業を確実且つ容易
に行なえるように構成したシャワーパネルに関するもの
である。

（従来の技術） 従来のシャワーパネルは、通常、パネル本体の前面に点
検口が形成され、この点検口からパネル本体の裏側に配
管されている例えば給湯管のジョイント部等を点検でき
るように構成されていた（例えば実開平１−５９４８８
号公報参照）。そして従来のこの種パネルの場合この点
検口は、常時は化粧板で覆われ、又この化粧板の取り付
けビスには、その露出面に化粧ブッシュが取り付けられ
ていた。

（考案が解決しようとする課題） しかしながらこの種の点検口は、一般に上記の如く、パ
ネル本体の前面に配置されるものであったから、これを
化粧板で覆い、且つビスの頭部を化粧ブッシュで被覆し
ても、従来のパネルではパネルの美観が損なわれ易かっ
たものである。この場合、特にシャワーノズルがパネル
本体の前面の上端に配設される構成のシャワーパネルで
は、上部配管設備を点検する為の点検口も、通常、パネ
ル本体の上部に形成されたから、この点検口を覆う化粧
板等が、入浴者の視野に入り易くなり、その結果この種
のパネルでは特にこのような不利益を生じ易いものであ
った。

又従来のこの種のパネルでは、通常、上記の点検口はパ
ネル本体の前面等に垂直状に形成されているものであっ
たから、作業者は、例えばシャワーノズルと給湯管との
連結箇所などを直視できない場合があり、その結果上部
配管設備の点検を、確実且つ容易にできない惧れが多分
にあった。

本案は、従来のこの種パネルが有するこのような不利益
を解消する為に提案されたものである。

従って本案の技術的課題は、シャワーノズルがパネル本
体の前面の上端に設けられるシャワーパネルにおいて、
上部配管設備の点検口によって、パネルが美観を損なう
ことがないように形成し、又点検作業を確実且つ容易に
行なえるように構成したシャワーパネルを提供すること
にある。

（課題を解決する為の手段） 本案は、このような課題を解決する為に下記のような技
術的手段を採るものである。

即ち本案は、シャワーノズル１がパネル本体２の前面の
上端に設けられるシャワーパネルであって、上記パネル
本体２の上部に照明灯４ａの配設部４が形成され、この
配設部４は、パネル本体２の前面側が開口されると共
に、開口面５ａが透光性のカバー５ｂで閉塞される凹室
５で形成され、この凹室５の天面５ｅに上記配管設備９
の点検口８が形成されたものである。

又この場合本案では、上記の点検口８が、蓋１０で閉塞
自在に形成されるのが好ましい。

（考案の作用） 本案はこのような構成に係るから、上記配管設備９の点
検を行なう場合には、先ず作業者は、上記のカバー５ｂ
を凹室５の開口面５ａから取り外す。尚この際、作業者
は、点検作業を円滑化容易化する為、凹室５内から上記
の照明灯４ａ自体も取り除くと良い。又作業者は、点検
口８が蓋１０で閉塞されているとき、この蓋１０を取り
外す。そしてこの点検口８から作業者は、上部配管設備
９の点検作業を行なうものである。

（実施例） 以下、本案の好適な一実施例を添付図面に従って説明す
る。

本案のパネルは、シャワーノズル１がパネル本体２の前
面の上端に設けられるように構成されている。尚３は、
パネル本体２の前面の上端に透設された複数のシャワー
ノズル取付孔である。

又４は、パネル本体２の上部に、このパネル本体２の左
右方向に延びて形成された、照明灯４ａの配設部であ
る。この配設部４は、パネル本体２の前面側が開口され
ると共に、開口面５ａが透光性のカバー５ｂによって例
えば水密的に閉塞される凹室５で形成されている。尚６
は（第２図参照）、カバー５ｂを凹室５の開口部周縁５
ｃに装着させる止め金具である。又７は、パネル本体２
の前面を形成する前面パネル２ａの上端を、凹室５の下
面５ｄの前端部に取り付けるネジである。

８は、上記凹室５の天面５ｅに形成された、上部配管設
備９の点検口である。この点検口８は、この実施例では
第１図に図示される如く、パネル本体２の左右方向に延
びて長方形状に形成されている。又この実施例では、こ
の点検口８は、蓋１０で閉塞自在に形成されている。尚
１１は、この蓋１０の止め付け用のビスである。

次にこの実施例の作用を説明する。

先ず作業者は、凹室５の開口面５ａを閉塞している上記
のカバー５ｂを取り外す。この場合作業者は、点検作業
が容易になるよう、この凹室５内から照明灯４ａ自体も
取り除くと良い。次に作業者は、凹室５の天面５ｅから
上記の蓋１０を取り外し、そして開放された点検口８か
ら例えばシャワーノズル１と給湯管９ａの連結箇所等を
点検作業する。

以上の処において、本案では上記のカバー５ｂの取り付
け手段は任意であり、例えば第３図に図示される如く形
成されるのでも良い。即ちこの実施例では、凹室５の天
面５ｅ及び下面５ｄの前端部に、例えば雄型の嵌合片１
２が対向状に配設され、この嵌合片１２と嵌係合するよ
う、カバー５ｂの上下の側縁部が嵌合凹部１３に形成さ
れ、嵌着自在に構成されているものである。

又本案のパネルでは、同図に図示される如く、上記凹室
５の下面５ｄから立ち下げられて垂直状に形成された内
壁２ｂに、配管設備点検用の中央部点検口１３が形成さ
れるのでも良い。この場合は、パネル本体２の中央箇所
における配管設備の点検を併せて行なえるものである。

（考案の効果） 本案は、このような構成に係るから、これを使用すれば
下記のような効果を奏する。

即ち本案のシャワーパネルでは、上部配管設備の点検口
が、照明灯の配設部である凹室の天面に形成され、この
凹室の開口面はカバーで閉塞されるように構成されてい
るから、上記の点検口は、照明灯の配設部によって隠さ
れるものである。従って本案のパネルを使用すれば、点
検口によってパネルの美観が害されるという従来の不利
益を一掃できるという実用上優れた効果を奏するもので
ある。

又本案では、点検口が凹室の天面に形成されているもの
であるから、この点検口から作業者は、例えばノズルと
給湯管との連結箇所等を直視でき、又上記の凹室を作業
空間として利用することができるものである。従って本
案では、作業者が上部配管設備の点検作業を、確実且つ
容易に行なえるという利点も生じるものである。

そして請求項２記載の如く、上記の点検口が蓋で閉塞自
在に形成される場合は、この蓋によって湯気が点検口を
介してパネル本体の内側（裏側）に侵入するのを防止で
きるから、パネルの内側（裏側）に配設される各種制御
装置等に湯気が及ぼす悪影響を防止できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案パネルの好適な一実施例を示す一部を切欠
した分解斜視図、第２図は同上パネルの一部を切欠した
要部側面図、第３図は同上パネルの他の実施例を示す要
部縦断面図である。 図中、１はシャワーノズル、２はパネル本体、４は照明
灯の配設部、４ａは照明灯、５は凹室、５ａは開口面、
５ｂはカバー、５ｅは天面、８は点検口、９は上部配管
設備、１０は蓋を夫々示す。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】シャワーノズルがパネル本体の前面の上端
   に設けられるシャワーパネルであって、上記パネル本体
   の上部に照明灯の配設部が形成され、この配設部は、パ
   ネル本体の前面側が開口されると共に、開口面が透光性
   のカバーで閉塞される凹室で形成され、この凹室の天面
   に上部配管設備の点検口が形成されたシャワーパネル。
2. 【請求項２】上部配管設備の点検口が、蓋で閉塞自在に
   形成された請求項１記載のシャワーパネル。