JPH0647448A - 鉄筋曲げ機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建・構築の作業現場で使用することの出来る
小型で運輸容易な鉄筋曲げ機を提供する。 【構成】 作業台１０の中央に鉛直中心軸７を配置固定
し、該鉛直中心軸７に回動テーブル１２を回動自在に嵌
合支承し、中心軸７の上方の非回転嵌合用柱部７ａに装
脱可能に装着固定したところの任意な外径の円柱体８
に、その偏心位置を通る任意の弦に沿って鉄筋挿入用凹
溝８ａを設け、回動テーブル１２の周縁近傍に立設した
鉛直支軸１４に回転自在なローラー１５を装着し、該ロ
ーラー１５の外側に複数個異径の円環９ａ，９ｂ……を
間隔を保って次々と嵌込み可能に構成し、且つ前記回動
テーブル１２は所望する任意角度だけ回動させる回動装
置６を付設してある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、鉄筋コンクリート用の
鉄筋を曲げるのに用いる鉄筋曲げ機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来鉄筋を任意の半径で所望角度に曲げ
る鉄筋曲げ機は種々知られている。鉄筋コンクリートの
四角柱等を形成するとき用いる四角形の形状をした鉄筋
即ちフープの場合、大型の機械を必要とし、他の場所で
作ったものを作業現場に持参して組立てていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の高能率・高精度
の機械は大型で持運びが困難なため、建築・構築の作業
現場で使用することが出来なかった。

【０００４】いっぽう、フープと組合せる他の鉄筋との
関係で、建・構築の作業現場で寸法上の手直しをするこ
とが少なくなかった。このため多大な時間的・経費的損
失を招いていた。

【０００５】この発明は、建・構築の現場で、寸法上現
物合せをしながらフープの作れる鉄筋曲げ機を提供しよ
うとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】図面を参考にして説明す
る。この発明に係る鉄筋曲げ機は、作業台１０の中央に
鉛直中心軸７を配置固定し、該鉛直中心軸７に回動テー
ブル１２を回動自在に嵌合支承し、中心軸７の上方に設
けたところの任意な外径の円柱体８に、その偏心位置を
通る任意の弦に沿って鉄筋挿入用凹溝８ａを設け、回動
テーブル１２の周縁近傍に立設した鉛直支軸１４に回転
自在なローラー１５を装着し、該ローラー１５の外側に
複数個異径の円環９ａ，９ｂ……を間隔を保って次々と
嵌込み可能に構成し、且つ前記回動テーブル１２は所望
する任意角度だけ回動させる回動装置６を付設してあ
る。

【０００７】

【実施例】１０は作業台、７は作業台１０の中央に配置
した鉛直中心軸で作業台１０に固定されている。

【０００８】１２は中心軸７に軸受５ａ，５ｂを介して
回転自在に嵌合支承した回転テーブル、６ａは回転テー
ブル１２に取付けたウオームホイールである。

【０００９】８は任意な外径の円柱体で、中心軸７の上
部の非回転嵌合用柱部７ａに装脱可能に装着固定してあ
る。

【００１０】８ａは円柱体８の前方偏心位置を通る任意
な弦に沿って設けた鉄筋挿入用凹溝、１４は回動テーブ
ル１２の前側の周縁近傍に立設した鉛直支軸、１５は鉛
直支軸１４に回転自在に装着したローラーである。９
ａ，９ｂ……は複数個の異径の円環で、円環９ａ，９ｂ
……の肉厚にも種々なものが用意されており、ローラー
１５の外側に間隔を保って次々と嵌込むことが出来るよ
うに構成されている。

【００１１】６ｂはモーター，６ｃはモーター軸に連結
したウオームで、前記ウオームホイール６ａに噛合って
おり、以上によって回動装置６を構成している。６ｄは
作業台１０の前面に設けた角度設定ハンドルで、このハ
ンドル６ｄの調整により決められた角度だけ、回転テー
ブル１２を回動させるように構成されている。１６は作
業台１６の側面に設けた支枠である。

【００１２】

【作用】凹溝８ａが支枠１６の方向に向く如く円柱体１
３が鉛直中心軸７に固定されており、凹溝８ａと直交す
る前向き半径線上に鉛直支軸１４が配置された状態が最
初の状態である。

【００１３】図５に示す如く曲げようとする鉄筋３を凹
溝８ａに嵌め、鉄筋３の突出部を支枠１６に支持させ
る。

【００１４】次いでフットペダル型のスイッチ１７をオ
ンにすると、図６・図７に順次示す如く、回動テーブル
１２が回動し、ローラー１５が鉄筋３に当って鉄筋３を
曲げる。

【００１５】ハンドル６ｄの調節によって回動テーブル
１２の回動角を大きくすれば鉄筋３の曲げ角度が大きく
なる。ローラー１５に嵌める９ａ，９ｂ……の数を増や
すと、曲げられた鉄筋３の曲率半径が小さくなる。鉄筋
３の曲げは凹溝８ａの出口８ｄから始まるから、鉄筋３
のセットは出口８ｄを基準にする。

【００１６】

【発明の効果】本発明によれば、鉄筋曲げ機が小型に出
来るので、建・構築の作業現場で鉄筋の曲げ加工を行う
ことが出来、作業上のロスが少なく、能率向上と共に費
用低減を行うことが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】フープの一例を示す平面図である。

【図２】フープの他例を示す平面図である。

【図３】本発明の一実施例を示す図５のＡ−Ａ視正面図
である。

【図４】本発明の一実施例を示す図５のＢ−Ｂ切断側面
図である。

【図５】図３の平面図である。

【図６】鉄筋を曲げ始めた状態を示す要部平面図であ
る。

【図７】鉄筋を曲げる途中の状態を示す要部平面図であ
る。

【図８】鉄筋を曲げ終った状態を示す要部平面図であ
る。

【符号の説明】

３ 鉄筋 ５ａ，５ｂ 軸受 ６ 回動装置 ６ａ ウオームホイール ６ｂ モーター ６ｃ ウオーム ６ｄ ハンドル ７ 中心軸 ７ａ 非回転嵌込用柱部 ８ 円柱体 ８ａ 凹溝 ８ｄ 出口 ９ａ，９ｂ…… 円環 １０ 作業台 １２ 回動テーブル １３ 円柱体 １４ 鉛直支軸 １５ ローラー １６ 支枠 １７ スイッチ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 作業台（１０）の中央に鉛直中心軸
   （７）を配置固定し、該鉛直中心軸（７）に回動テーブ
   ル（１２）を回動自在に嵌合支承し、中心軸（７）の上
   方に設けたところの任意な外径の円柱体（８）に、その
   偏心位置を通る任意の弦に沿って鉄筋挿入用凹溝（８
   ａ）を設け、回動テーブル（１２）の周縁近傍に立設し
   た鉛直支軸（１４）に回転自在なローラー（１５）を装
   着し、該ローラー（１５）の外側に複数個異径の円環
   （９ａ，９ｂ……）を間隔を保って次々と嵌込み可能に
   構成し、且つ前記回動テーブル（１２）は所望する任意
   角度だけ回動させる回動装置（６）を付設してなる鉄筋
   曲げ機。