JP3276199B2 - 金網材の折曲装置 - Google Patents

金網材の折曲装置

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JP3276199B2
JP3276199B2 JP10286493A JP10286493A JP3276199B2 JP 3276199 B2 JP3276199 B2 JP 3276199B2 JP 10286493 A JP10286493 A JP 10286493A JP 10286493 A JP10286493 A JP 10286493A JP 3276199 B2 JP3276199 B2 JP 3276199B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種コンクリートブロ
ックに内設される補強用金網の製造、特に金網材の曲げ
加工に有用な折曲装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】暗渠ブロック,U字溝ブロック,擁壁ブ
ロック等の各種コンクリートブロックにはこれらブロッ
ク形状に合致した角筒状,U字状,L字状等の金網が補
強材として内設されている。これらの補強用金網は一般
に主筋及び配力筋を格子状に溶接して形成した矩形状金
網材を型及びプレス機を利用して所定形状に屈曲(角筒
状の場合はコ字状に屈曲したものを組み合わせて溶接)
し、必要に応じて補助金網,スペーサ等の補助部品を更
に組み付けて製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の曲げ加
工では、金網材の弾性によるバックラッシュの影響から
1回の曲げ加工で所定の折曲形状に仕上げることが難し
く精度不良を生じ易いと共に、一連の曲げ加工に工数を
要する難点がある。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、金網材の曲げ加工を的確
且つ効率的に行える折曲装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1では、横長で水平な固定テーブルを備えた
フレーム本体と、固定テーブルの幅方向両側にそれぞれ
の一側端を回動自在に軸支された1対の折曲テーブル
と、各折曲テーブルを水平位置から上方側に回動させ且
つ水平位置に復帰させる折曲テーブル駆動手段と、固定
テーブルの長手方向一端側に垂直に立設された固定フレ
ームと、固定テーブルの長手方向他端側にその下端を回
動自在に軸支された可動フレームと、可動フレームを
直位置から下方側に回動させ且つ垂直位置に復帰させる
可動フレーム駆動手段と、固定フレーム内に上下動可能
に配置された第1軸受部材と、第1軸受部材を上下方向
に移動させる第1軸受部材駆動手段と、可動フレーム内
に上下動可能に配置された第2軸受部材と、第2軸受部
材を上下方向に移動させる第2軸受部材駆動手段と、第
1軸受部材の軸支孔に一端部を嵌合され第2軸受部材の
軸支孔に他端部を着脱自在に嵌合されて固定テーブルの
上方に架設されたシャフトと、シャフト外周面に周方向
に間隔をおき長手方向に設けられた折曲用型とから、金
網材の折曲装置を構成している。
【0006】また、請求項2では、請求項1記載の折曲
装置に、上記シャフトに複数種の曲げ加工に対応した型
を取り付けると共に、該シャフトを所定角度位置に回転
させるシャフト駆動手段を設けている。
【0007】
【作用】請求項1の折曲装置では、第1,第2軸受部材
を夫々の駆動手段によって上下動させることで両軸受部
材間に架設されたシャフトを昇降させることができ、ま
た可動フレームを駆動手段によって倒すことでシャフト
端部から第2軸受部材を取り外すことができる。金網材
に対する曲げ加工は、まず上昇位置にあるシャフトと固
定テーブルとの隙間に金網材を所定長さ突出するように
送り込み、次にシャフトを下降させ金網材を押し付けて
固定テーブル上に固定し、次に折曲テーブルを駆動手段
によって起こし該折曲テーブルで金網材を上向きに折り
曲げ、同手順を必要回数繰り返すことによって行われ
る。暗渠ブロック用金網の場合は約90°の折り曲げを
4回、またU字溝ブロック用金網の場合ば約90°の折
り曲げを2回繰り返せば所望の曲げ加工を行える。
【0008】請求項2の折曲装置では、駆動手段によっ
てシャフトを所定角度位置に回動させることで、シャフ
トに設けられた複数種の型を選択的に使用して上記同様
の曲げ加工を行うことができる。
【0009】
【実施例】図1乃至図12は本発明の一実施例を示すも
ので、図1は折曲装置の側面図、図2は折曲装置の上面
図、図3は図1のA−A矢視図、図4は図1のB−B矢
視図、図5は固定フレームとサブフレームの内部機構
図、図6は第1軸受板の斜視図、図7は図1のC−C矢
視図、図8は可動フレームを除外した図1のC−C矢視
図、図9は可動フレームの内部機構図、図10は第2軸
受板の斜視図、図11は図1のD−D矢視図、図12は
シャフト回転時のD−D矢視図、図13は金網材の斜視
図である。
【0010】本実施例の折曲装置は暗渠ブロック用金網
とU字溝ブロック用金網に対応する2種類の曲げ加工を
可能としたもので、図中の1はフレーム本体、11は1
対の折曲テーブル、21はサブフレーム、31は固定フ
レーム、41は可動フレーム、51はシャフト、61は
モータフレーム、Zは金網材である。
【0011】フレーム本体1は、矩形状ベース板1aと
該ベース板1a上に配置された下向きコ字形の台枠1b
とから成り、台枠1bの上面中央に横長矩形状の固定テ
ーブル1cを有している。この固定テーブル1cは平坦
且つ水平で、その幅はシャフト径よりも僅かに大きい。
【0012】折曲テーブル11は固定テーブル1cと同
一長さの横長矩形状を成し、台枠1bの上面両側に間隔
をおいて設けられたブラケット1dに夫々の一側端を回
動自在に軸支され、水平位置から上方側への回動を可能
としている。また、折曲テーブル11は金網材Zと接触
する上面部分に該テーブル材よりも硬質のライナー11
aを交換可能に有しており、該ライナー11aは水平状
態で固定テーブル1cと同一高さとなる。更に、折曲テ
ーブル11は他側端に1対のブラケット11bを有して
おり、ベース板1a上にその基端を回動自在に軸支され
た各1対のシリンダS1のロッド先端に夫々を回動自在
に連結され、該シリンダS1によりブラケット1dの軸
を中心として回転駆動される。更にまた、折曲テーブル
11は固定フレーム31側の端面に円弧状の角度板11
cを垂直に有しており、該角度板11cの中央長穴部分
に取り付けられた検出ピン(図示省略)を台枠1bの内
・外部に設けられたマイクロスイッチMSに接触させる
ことでその回転角度を検知される。
【0013】サブフレーム21は下向きコ字形を成し、
台枠1bの端部上に垂直に立設されている。また、サブ
フレーム21の上部にはシャフト保持用のシリンダS2
が垂直に設けられ、該シリンダS2のロッド先端には押
圧ヘッドS2aが固着されている。
【0014】固定フレーム31は下向きコ字形を成し、
サブフレーム21に隣接して台枠1b上に垂直に立設さ
れている。また、固定フレーム31の上部にはシャフト
昇降用のシリンダS3が垂直に設けられ、該シリンダS
3のロッド先端には第1軸受板32が回動自在に連結さ
れている。
【0015】この第1軸受板32は軸支孔32aを中央
に、またガイド用の凹溝32bを両側端に有しており、
該凹溝32bを固定フレーム31の内面に対向配置され
た1対のガイド板33の凸条33aに摺動自在に嵌合さ
れ、シリンダS3により直線駆動される。また、第1軸
受板32の下部中央には貫通孔32cが形成され、また
そのサブフレーム側の開口端にはシャフト回動規制用の
シリンダS4が水平に設けられている。このシリンダS
4のロッド先端に固着されたストッパS4aは貫通孔3
2c内に摺動自在に配置され、該シリンダS4により他
方の開口端から出没して突出状態で後述する位置決め板
54の孔54aに嵌合する。
【0016】可動フレーム41は縦長矩形状を成し、上
部中央に矩形孔41aを有し、サブフレーム21とは反
対側の台枠1bの端部に設けられた1対のブラケット1
eにその下端を回動自在に軸支され、垂直位置から下方
側(図1で左下側)への回動を可能としている。また、
可動フレーム41は台枠側面の下部中央にブラケット4
1bを有しており、台枠1b内にその基端を回動自在に
軸支されたシリンダSのロッド先端に該ブラケット4
1bを回動自在に連結され、該シリンダSによりブラ
ケット1eの軸を中心として回転駆動される。更に、可
動フレーム41の上部にはシャフト昇降用のシリンダS
6が垂直に設けられ、該シリンダS6のロッド先端には
第2軸受板42が回動自在に連結されている。
【0017】この第2軸受板42は軸支孔42aを中央
に、またガイド用の凹溝42bを両側端に有しており、
該凹溝42bを可動フレーム41の内面に対向配置され
た1対のガイド板43の凸条43aに摺動自在に嵌合さ
れ、シリンダS6により直線駆動される。
【0018】シャフト51はサブフレーム21から可動
フレーム41に及ぶ長さを有しており、中央部に型取付
部51aを、また型取付部51aの両側に軸支部51
b,51cを、更に軸支部51b側に小径部51dを夫
々有している。
【0019】型取付部51aは固定テーブル1cと同一
長さを有する円柱状を成しており、周方向にθ1〜θ4
の間隔をおき平坦な型取付面51a1 〜51a4 を長手
方向に有している。本実施例では暗渠ブロック用金網と
U字溝ブロック用金網に対応する2種類の曲げ加工を可
能とするため、型取付面51a1 ,51a2 及び51a
4 に断面コ字形を成す角型K1を、また型取付面51a
3 には角型K1よりも幅が小さな同形状の角型K2を、
さらに型取付面51a1 ,51a2 の凹部に先鋭型K3
を夫々ネジ止めしたものを示してある。ちなみに、型間
角度θ1〜θ4はθ1=90°,θ2=90°,θ3=
78°,θ4=102°である。
【0020】固定フレーム側の軸支部51bは同部分に
嵌着された円筒状メタル52を第1軸受板32の軸支孔
32aにグリース等を介して回動自在に嵌合されてい
る。また、メタル52と型取付部51aの間にはフラン
ジ53がシャフト51と一体動するように固着されてお
り、該フランジ53には円形の位置決め板54がネジ止
めされている。この位置決め板54は上記シリンダS4
との協働でシャフト51の回動を規制するためのもの
で、シリンダS4のストッパS4aが嵌合する孔54a
を周方向2カ所に有している。D−D矢視方向から見て
一方の孔54aは先鋭型K3の間に、また他方の孔54
aは角型K1とK2の間に位置しており、実施例におけ
る両孔の狭い方の角度間隔θ5は168°である。
【0021】可動フレーム側の軸支部51cは同部分に
嵌着された円筒状メタル55を第2軸受板42の軸支孔
42aにグリース等を介して回動自在に嵌合されてい
る。メタル55と軸支孔42aとの嵌合は可動フレーム
41の下向き回動によって容易に解除することが可能で
あり、また可動フレーム41が垂直状態に復帰した際に
再び嵌合する。実施例では可動フレーム復帰時の嵌合を
容易に行うため、メタル55の端面と軸支孔42aの開
口端に夫々面取りを施してある。
【0022】小径部51dの周面には円筒状スリーブ5
6がグリース等を介して回動自在に嵌合されており、該
スリーブ56の固定フレーム側の端部は第1軸受板32
にネジ止めされている。また、スリーブ56の他端部に
は環状の受け部材57がネジ止めされており、該受け部
材57はシリンダS2の押圧ヘッドS2aの下側に位置
している。更に、小径部51dの受け部材57からの突
出部分にはサブフレーム側からスプロケット58と回転
検出板59が順に固着されている。この回転検出板59
には周方向に多数の取付孔が設けられ、所望部分に検出
ピン59aが取り付けられている。
【0023】モータフレーム61は1対の側板61aと
これらを平行に連結する上・下架設板61bとから枠状
に形成されており、両側板61aの上端をスリーブ56
及び受け部材57に固着され、後述の搭載機器と共にシ
ャフト51と一緒に昇降する。下側の架設板61b上に
は減速機付きモータ62が配置され、該モータ62の回
転軸に設けられたスプロケット62aとシャフト51の
スプロケット58にはチェーン63が巻回されており、
上記のシャフト51はこのモータ62により回転駆動さ
れる。また、上側の架設板61bには回転検出板59の
検知ピンに接触し該シャフト51の回転角度を検知する
マイクロスイッチMSが配置されている。
【0024】金網材Zは従来と同構造のもので、主筋Z
a及び配力筋Zbを格子状に溶接して形成されている。
主筋Zaの長さは金網の種類及び寸法に応じて予め設定
され、また主筋Za及び配力筋Zbの径,本数及び配置
間隔は所望の剛性に合わせて選択される。
【0025】以下に上記折曲装置による金網材Zの曲げ
加工を、暗渠用ブロック用金網(図14〜図23)とU
字溝ブロック用金網(図24〜図29)の夫々に分けて
説明する。
【0026】暗渠ブロック用金網の場合には、まずシリ
ンダS4によりストッパS4aを引き込ませ、同状態で
モータ62を作動し回転検出板59に対応したマイクロ
スイッチMSの検知信号に基づいてシャフト51を図1
1の状態、即ち両先鋭型K3が下側に位置する状態に回
転させ、ここでシリンダS4によりストッパS4aを突
出させて位置決め板54の一方の孔54aに嵌合し、シ
ャフト51の回動を規制する。
【0027】次に、図14に示すように上昇位置にある
シャフト51と固定テーブル1cとの隙間に、ベルトコ
ンベア等の金網材送り装置(図示省略)を利用して金網
材Zをその配力筋Zbがシャフト51と平行となる向き
で送り込む。ここでは金網材Zの先端が図中右側の先鋭
型K3よりも所定量だけ右側に突出させ、最終的に図
に示すような重ね代Lが取れるようにする。
【0028】次に、図15に示すようにシリンダS3及
びS6により両軸受板32,42を下方に移動させ、シ
ャフト51を下降させて先鋭型K3の先端を金網材Zの
主筋Zaに押し付けて該金網材Zを固定テーブル1c上
に固定する。そして、同状態のまま図中右側の折曲テー
ブル11をシリンダS1により水平位置から95°程度
上方に回動させる。ここでの折曲テーブル11の回動角
度は角度板11cに対応したマイクロスイッチMSの検
知信号に基づいて制御される。これにより金網材Zの上
記先端部分が図中右側の先鋭型K3の先端を基点として
上向きに折り曲げられる。図中右側の先鋭型K3よりも
角型K2が左側に位置するため、上記先端部分の折り曲
げ角度は折曲テーブル11の回動角とほぼ等しくなる。
【0029】次に、図16に示すようにシャフト51を
上昇位置に、また図中右側の折曲テーブル11を水平位
置に夫々復帰させ、再び金網材Zの送り込みを行う。こ
こでの送り込み量は角筒状金網の1辺に相当する長さで
ある。折曲テーブル11の復帰により押圧を解かれた金
網材Zの1回目の折曲部分は、主筋Zaの弾性により僅
かに復元し図に示すように90°の折曲角度で落ち着
く。
【0030】次に、図17に示すように再びシャフト5
1を下降させて金網材Zを固定テーブル1c上に固定
し、そして同状態のまま図中右側の折曲テーブル11を
水平位置から上記と同角度だけ上方に回動させる。これ
により金網材Zに角筒状金網の1辺に相当する長さで2
回目の折り曲げが施される。
【0031】次に、図18に示すようにシャフト51を
上昇位置に、また図中右側の折曲テーブル11を水平位
置に夫々復帰させ、再び金網材Zの送り込みを行う。こ
こでの送り込み量は角筒状金網の1辺に相当する長さで
ある。折曲テーブル11の復帰により押圧を解かれた金
網材Zの2回目の折曲部分は、主筋Zaの弾性により僅
かに復元し図に示すように90°の折曲角度で落ち着
く。
【0032】次に、図19に示すように再びシャフト5
1を下降させて金網材Zを固定テーブル1c上に固定
し、そして同状態のまま図中右側の折曲テーブル11を
水平位置から上記と同角度だけ上方に回動させる。これ
により金網材Zに角筒状金網の1辺に相当する長さで3
回目の折り曲げが施される。
【0033】次に、図20に示すようにシャフト51を
上昇位置に、また図中右側の折曲テーブル11を水平位
置に夫々復帰させ、再び金網材Zの送り込みを行う。こ
こでの送り込み量は角筒状金網の1辺に相当する長さで
ある。折曲テーブル11の復帰により押圧を解かれた金
網材Zの3回目の折曲部分は、主筋Zaの弾性により僅
かに復元し図に示すように90°の折曲角度で落ち着
く。
【0034】次に、図21に示すように再びシャフト5
1を下降させて金網材Zを固定テーブル1c上に固定
し、そして同状態のまま図中左の折曲テーブル11をシ
リンダS1により水平位置から95°程度上方に回動さ
せる。ここでの折曲テーブル11の回動角度は角度板1
1cに対応したマイクロスイッチMSの検知信号に基づ
いて制御される。これにより金網材Zの終端部分が図中
左側の先鋭型K3を基点として上向きに折り曲げられ
る。図中左側の先鋭型K3よりも角型K1が右側に位置
するため、上記終端部分の折り曲げ角度は折曲テーブル
11の回動角とほぼ等しくなる。
【0035】次に、図22に示すようにシャフト51を
上昇位置に、また図中左側の折曲テーブル11を水平位
置に夫々復帰させる。折曲テーブル11の復帰により押
圧を解かれた金網材Zの4回目の折曲部分は、主筋Za
の弾性により僅かに復元し図に示すように90°の折曲
角度で落ち着き、1回目の折曲部分と長手方向に重ね代
L分だけ重なる。
【0036】次に、シリンダS2により押圧ヘッドS2
aを下方に移動させ該押圧ヘッドS2aを受け部材57
に押し当て、そして図1に2点鎖線で示すように可動フ
レーム41をシリンダS5により垂直位置から70°程
度下方に回動させる。ここでの可動フレーム41の回動
角度は図示省略のストッパによって制御される。これに
よりシャフト51の一方の軸支部51c(メタル55)
が開放されるので、該シャフト51から折曲後の金網材
Zを適当なクランプ装置を利用して抜き取る。シリンダ
S2の押圧ヘッドS2a受け部材57に押し当ててい
るので、抜き取りの際にシャフト51に軸ずれや傾斜を
生じることはない。
【0037】可動フレーム41は金網材Zの抜き取りが
完了するまで、例えば完了スイッチの操作や抜き取り検
知用センサによる検知があるまで継続され、この後にシ
リンダS5により垂直位置に復帰される。以上で一連の
曲げ加工が完了し図23に示すような金網材Z1が得ら
れる。
【0038】この折曲後の金網材Z1は1回目と4回目
の折曲部分が重ね代Lをもって重なっているだけなので
次工程で同部分に溶接が施され、必要に応じて補助金
網,スペーサ等の補助部品が取り付けられて暗渠ブロッ
ク用の補強用金網となる。
【0039】一方、U字溝ブロック用金網の場合には、
まずシリンダS4によりストッパS4aを引き込ませ、
同状態でモータ62を作動し回転検出板59に対応した
マイクロスイッチMSの検知信号に基づいてシャフト5
1を図12の状態、即ち角型K1,K2が下側に位置す
る状態に回転させ、ここでシリンダS4によりストッパ
S4aを突出させて位置決め板54の一方の孔54aに
嵌合し、シャフト51の回動を規制する。
【0040】次に、図24に示すように上昇位置にある
シャフト51と固定テーブル1cとの隙間に、ベルトコ
ンベア等の金網材送り装置(図示省略)を利用して金網
材Zをその配力筋Zbがシャフト51と平行となる向き
で送り込む。ここでは金網材Zの先端が図中右側の角型
K1よりもU字状金網の側辺に相当する長さだけ右側に
突出するようにする。
【0041】次に、図25に示すようにシリンダS3及
びS6により両軸受板32,42を下方に移動させ、シ
ャフト51を下降させて角型K1,K2を金網材Zの主
筋Zaに押し付けて該金網材Zを固定テーブル1c上に
固定する。そして、同状態のまま図中右側の折曲テーブ
ル11をシリンダS1により水平位置から95°程度上
方に回動させる。ここでの折曲テーブル11の回動角度
は角度板11cに対応したマイクロスイッチMSの検知
信号に基づいて制御される。これにより金網材Zの上記
先端部分が図中右側の角型K1の形状に従って上向きに
折り曲げられる。図中右側の角型K1よりも先鋭型K3
が左側に位置するため、上記先端部分の折り曲げ角度は
折曲テーブル11の回動角とほぼ等しくなる。
【0042】次に、図26に示すようにシャフト51を
上昇位置に、また図中右側の折曲テーブル11を水平位
置に夫々復帰させ、再び金網材Zの送り込みを行う。こ
こでの送り込み量はU字状金網の底辺に相当する長さで
ある。折曲テーブル11の復帰により押圧を解かれた金
網材Zの1回目の折曲部分は、主筋Zaの弾性により僅
かに復元し図に示すように90°の折曲角度で落ち着
く。
【0043】次に、図27に示すように再びシャフト5
1を下降させて金網材Zを固定テーブル1c上に固定
し、そして同状態のまま図中右側の折曲テーブル11を
水平位置から上記と同角度だけ上方に回動させる。これ
により金網材ZにU字状金網の底辺に相当する長さで2
回目の折り曲げが施される。
【0044】次に、図28に示すようにシャフト51を
上昇位置に、また図中右側の折曲テーブル11を水平位
置に夫々復帰させる。折曲テーブル11の復帰により押
圧を解かれた金網材Zの2回目の折曲部分は、主筋Za
の弾性により僅かに復元し図に示すように90°の折曲
角度で落ち着く。
【0045】次に、シリンダS2により押圧ヘッドS2
aを下方に移動させ該押圧ヘッドS2aを受け部材57
に押し当て、そして図1に2点鎖線で示すように可動フ
レーム41をシリンダS5により垂直位置から70°程
度下方に回動させる。ここでの可動フレーム41の回動
角度は図示省略のストッパによって制御される。これに
よりシャフト51の一方の軸支部51c(メタル55)
が開放されるので、該シャフト51から折曲後の金網材
Zを適当なクランプ装置を利用して抜き取る。シリンダ
S2の押圧ヘッドS2a受け部材57に押し当てている
ので、抜き取りの際にシャフト51に軸ずれや傾斜を生
じることはない。
【0046】可動フレーム41は金網材Zの抜き取りが
完了するまで、例えば完了スイッチの操作や抜き取り検
知用センサによる検知があるまで継続され、この後にシ
リンダS5により垂直位置に復帰される。以上で一連の
曲げ加工が完了し図29に示すような金網材Z2が得ら
れる。
【0047】折曲後の金網材Z2は暗渠ブロック用のも
のとは異なり1面を開放しているので、可動フレーム4
1を下方回動させなくとも図28の右側から抜き取るこ
とも可能である。この折曲後の金網材Z2は必要に応じ
て補助金網,スペーサ等の補助部品を取り付けられてU
字溝ブロック用の補強用金網となる。
【0048】このように上述の折曲装置によれば、金網
材Zを所定長宛送り込み折曲テーブル11を上方に回動
させるだけで、シャフト51の型K1〜K3を利用して
金網材Zに対し所望の曲げ加工を施すことができ、曲げ
加工一連の自動化を図って同作業の省力化とコスト削減
に貢献できる。
【0049】また、主Zaの弾性によるバックラッシ
ュの影響を考慮しその復元分を含めて折曲テーブル11
の回動角度、即ち折曲角度を設定できるので、金網材Z
を角筒状或いはU字状といった所定の折曲形状に的確に
仕上げることができ、従来の様な精度不良を生じること
がない。
【0050】更に、曲げ加工完了後に可動フレーム41
を下方に回動させてシャフト51の一端部を開放できる
ので、折曲後の金網材Z1,Z2の抜き取りを容易に行
うことができる。
【0051】更にまた、シャフト51の回動により型の
切り替えを行うことが可能で、暗渠ブロック用とU字溝
ブロック用の補強用金網に対応する2種類の曲げ加工を
1台の装置で行うことができる。
【0052】尚、金網材の折曲角度は折曲テーブルの回
動角度から任意に調整することが可能であり、4角以外
の多角形状や皿状等に金網材を折り曲げることができ、
勿論擁壁ブロック用のL字状金網の曲げ加工にも対応で
きる。
【0053】また、2種類の曲げ加工に対応する型をシ
ャフトに設けた例を示したが、1種類の曲げ加工に対応
した型のみ、例えば先鋭型のみ或いは角型のみを設ける
ようにしてもよい。
【0054】更に、角状または台形状の折り曲げを可能
とした型を例示したが、該型は所望の曲げ形状に対応し
たものを種々利用でき、例えば円弧面を有する型を利用
すれば円弧状の折り曲げも可能となる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の折曲装
置によれば、金網材を所定長宛送り込み折曲テーブルを
上方に回動させるだけで、シャフトの型を利用して金網
材に対し所望の曲げ加工を施すことができ、曲げ加工一
連の自動化を図って同作業の省力化とコスト削減に貢献
できる。また、金網材の弾性によるバックラッシュの影
響を考慮しその復元分を含めて折曲テーブルの回動角
度、即ち折曲角度を設定できるので、金網材を角筒状或
いはU字状等といった所定の折曲形状に的確に仕上げる
ことができ、従来の様な精度不良を生じることがない。
更に、曲げ加工完了後に可動フレームを倒してシャフト
の一端部を開放できるので、折曲後の金網材の抜き取り
を容易に行うことができる。
【0056】請求項2の折曲装置によれば、シャフトの
回動により型の切り替えを行うことが可能で、暗渠ブロ
ック用金網やU字溝ブロック用金網等に対応する複数種
の曲げ加工を1台の装置で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】折曲装置の側面図
【図2】折曲装置の上面図
【図3】図1のA−A矢視図
【図4】図1のB−B矢視図
【図5】固定フレームとサブフレームの内部機構図
【図6】第1軸受板の斜視図
【図7】図1のC−C矢視図
【図8】可動フレームを除外した図1のC−C矢視図
【図9】可動フレームの内部機構図
【図10】第2軸受板の斜視図
【図11】図1のD−D矢視図
【図12】シャフト回転時のD−D矢視図
【図13】金網材の斜視図
【図14】暗渠ブロック用金網の曲げ加工を示す工程図
【図15】暗渠ブロック用金網の曲げ加工を示す工程図
【図16】暗渠ブロック用金網の曲げ加工を示す工程図
【図17】暗渠ブロック用金網の曲げ加工を示す工程図
【図18】暗渠ブロック用金網の曲げ加工を示す工程図
【図19】暗渠ブロック用金網の曲げ加工を示す工程図
【図20】暗渠ブロック用金網の曲げ加工を示す工程図
【図21】暗渠ブロック用金網の曲げ加工を示す工程図
【図22】暗渠ブロック用金網の曲げ加工を示す工程図
【図23】折曲後の金網材を示す斜視図
【図24】U字溝ブロック用金網の曲げ加工を示す工程
【図25】U字溝ブロック用金網の曲げ加工を示す工程
【図26】U字溝ブロック用金網の曲げ加工を示す工程
【図27】U字溝ブロック用金網の曲げ加工を示す工程
【図28】U字溝ブロック用金網の曲げ加工を示す工程
【図29】折曲後の金網材を示す斜視図
【符号の説明】
1…フレーム本体、1c…固定テーブル、11…折曲テ
ーブル、31…固定フレーム、32…第1軸受板、32
a…軸支孔、41…可動フレーム、42…第2軸受板、
42a…軸支孔、51…シャフト、62…モータ、K1
〜K3…型、S1〜S6…シリンダ、Z…金網材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21F 27/12 B21D 5/04 B21F 33/00 E04C 5/06 B21F 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横長で水平な固定テーブルを備えたフレ
    ーム本体と、 固定テーブルの幅方向両側にそれぞれの一側端を回動自
    在に軸支された1対の折曲テーブルと、 各折曲テーブルを水平位置から上方側に回動させ且つ水
    平位置に復帰させる折曲テーブル駆動手段と、 固定テーブルの長手方向一端側に垂直に立設された固定
    フレームと、 固定テーブルの長手方向他端側にその下端を回動自在に
    軸支された可動フレームと、 可動フレームを垂直位置から下方側に回動させ且つ垂直
    位置に復帰させる可動フレーム駆動手段と、 固定フレーム内に上下動可能に配置された第1軸受部材
    と、 第1軸受部材を上下方向に移動させる第1軸受部材駆動
    手段と、 可動フレーム内に上下動可能に配置された第2軸受部材
    と、 第2軸受部材を上下方向に移動させる第2軸受部材駆動
    手段と、 第1軸受部材の軸支孔に一端部を嵌合され第2軸受部材
    の軸支孔に他端部を着脱自在に嵌合されて固定テーブル
    の上方に架設されたシャフトと、 シャフト外周面に周方向に間隔をおき長手方向に設けら
    れた折曲用型とを具備した、 ことを特徴とする金網材の折曲装置。
  2. 【請求項2】 上記シャフトに複数種の曲げ加工に対応
    した型を取り付けると共に、 該シャフトを所定角度位置に回転させるシャフト駆動手
    段を設けた、 ことを特徴とする請求項1記載の金網材の折曲装置。
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