JPH0647357B2 - 停止車両への追突警告装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は停止車両への追突を防止するための警告装置に
関するもので、夜間、エンジンを停止して駐車している
車両への追突を防止するようにしたものである。

〔従来の技術〕

停止車両への追突警告装置として、本出願人は先に、単
車や乗用車等のヘッドランプの光を受光する素子と、該
受光素子の受光信号によりハザードフラッシャーランプ
を一定時間点滅させる信号発生装置とを備えた装置を出
願（特願平２−114505号）している。

上記出願の追突警告装置は、昼夜の関係なく、また、先
行車が低速走行している時に後続車両が接近してパッシ
ング信号を発した際にも作動するものであった。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、昼間における追突事故は比較的少なく、また、
低速走行中における後続車接近時の警告については実際
上必要なく、このような場合にもハザードフラッシャー
ランプを一定時間点滅させることはバッテリーの無駄な
消耗につながるものであった。

特に、最近自動二輪車においては昼間でも安全のためヘ
ッドランプを点灯して走行するという慣例があり、この
ヘッドランプの光を受けた場合にも、前記のハザードフ
ラッシャーランプが一定時間点滅することは、無駄なこ
とは云うに及ばず、低速走行車においては迷惑なことで
ある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記のような課題を解決するためのもので、夜
間に、しかもエンジンを停止して駐停車している場合の
み、後方から近づいてきた車両のヘッドランプの光を受
けた時に、一定時間ハザードフラッシャーランプを点灯
するようにしたものである。

すなわち本発明は、車両の電源電圧に含まれるノイズを
検出することにより、エンジンの作動または停止を判別
するエンジンＯＮ−ＯＦＦ検出部(A)と、車両周囲の明
かるさを検出することにより、昼または夜を判別する昼
夜判別部(B)と、単車や乗用車等にヘッドライトの光を
受光する受光検出部(C)と、該受光検出部の受光信号に
より点滅信号を発生させる点滅信号発生部(F)と、該点
滅信号を増幅して、ハザードフラッシャーランプを点滅
させる増幅出力部(G)とを備え、前記エンジンＯＮ−Ｏ
ＦＦ検出部(A)がＯＦＦの状態であって、かつ、昼夜判
別部(B)が夜間を判別した時に、後方から接近する車両
のヘッドランプの光を受光検出部(C)にて受光した際、
ハザードフラッシャーランプを点滅信号発生部(F)と増
幅出力部(G)により点滅させるようにしたことを特徴と
する停止車両への追突警告装置である。

〔実施例〕

本発明装置は第２図に示す如く、従来の車両における左
右のフラッシャー回路の間に配置されるものである。

本発明装置の構成は、コンデンサ(1)、バイアス抵抗
(2)、トランジスタ(3)、ノアゲート(4)、インバータ(5)
等を有するエンジンＯＮ−ＯＦＦ検出部(A)と、受光素
子(6)、可変抵抗(7)、トランジスタ(8)等を有する昼夜
判別部(B)と、受光素子(9)、可変抵抗(10)、トランジス
タ(11)、シュミットインバータ(12)等を有する受光検出
部(C)とを並列に配置し、これら３つの検出部や判別部
の信号の論理積を出力するアンドゲート(D)と、積分回
路(13)とノアゲート(14)を有するオフディレイタイマー
部(E)と、無安定マルチバイブレータ(15)からなる点滅
信号発生部(F)およびリレー(16)を有する増幅出力部(G)
からなり、上記アンドゲート(D)から増幅出力部(G)は直
列的に接続され、増幅出力部の端子Ｌ、Ｒが従来の前記
フラッシャー回路に接続されているものである。

〔作 用〕 車両を停車させ、エンジンを停止すると電源電圧に
含まれていたノイズが消失する。この時、エンジンＯＮ
−ＯＦＦ検出部(A)の出力がHiになる。

夜間で車両周囲が暗い場合、昼夜判別部(B)の出力
がHiになる。

受光素子(9)が、後方から接近する車両のヘッドラ
ンプ光を受光すると、受光検出部(C)の出力がHiにな
る。

前記〜の出力がいずれもHiになると、アンドゲ
ート(D)の論理積がHiになる。論理積がHiになると、点
滅信号発生部(F)が増幅出力部(G)を作動状態にし、前記
増幅出力部(G)はリレー(16)を作動させ、ハザードフラ
ッシャーランプの点滅を行う。

前記〜の回郎の出力が一つでもHiでない場合に
は、アンドゲート(D)の論理積がHiにならず、従って点
滅信号発生部(F)は増幅出力部(G)を作動させないため、
ハザードフラッシャーランプは点滅しない。

また、出力回路の作動中に、論理積がLoになった場
合、オフディレイタイマー(E)が一定時間経過後、増幅
出力部(G)をＯＦＦにしてハザードフラッシャーランプ
の点滅を停止させる。

〔発明の効果〕

夜間エンジンを止めて駐停車している車両に対し、衝突
の可能性がある場合に、必要な一定時間ハザードフラッ
シャーランプを点滅させることにより、後方から接近す
る車両に注意を促すため、停止車両に対する追突事故を
未然に防ぐことができる。

また、配線は車両電源とフラッシャーランプへの接続だ
けでよく、取付けが簡単であり、装置取付後の操作はほ
とんど不要である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一例を示すもので、第１図は本発明の回
路図、第２図は本発明装置の配置を示す回路図である。 Ａ……エンジンＯＮ−ＯＦＦ検出部 Ｂ……昼夜判別部 Ｃ……受光検出部 Ｄ……アンドゲード Ｅ……オフディレイタイマー部 Ｆ……点滅信号発生部 Ｇ……増幅出力部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０８Ｂ 21/00 Ｐ 7319−5Ｇ Ｇ０８Ｇ 1/16 Ａ 2105−3Ｈ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】車両の電源電圧に含まれるノイズを検出す
   ることにより、エンジンの作動または停止を判別するエ
   ンジンＯＮ−ＯＦＦ検出部(A)と、車両周囲の明かるさ
   を検出することにより、昼または夜を判別する昼夜判別
   部(B)と、単車や乗用車等にヘッドライトの光を受光す
   る受光検出部(C)と、該受光検出部の受光信号により、
   点滅信号を発生させる点滅信号発生部(F)と、該点滅信
   号を増幅して、ハザードフラッシャーランプを点滅させ
   る増幅出力部(G)とを備え前記エンジンＯＮ−ＯＦＦ検
   出部(A)がＯＦＦの状態であって、かつ、昼夜判別部(B)
   が夜間を判別した時に、後方から接近する車両のヘッド
   ランプの光を受光検出部(C)にて受光した際、ハザード
   フラッシャーランプを点滅信号発生部(F)と増幅出力部
   (G)により点滅させるようにしたことを特徴とする停止
   車両への追突警告装置。