JPH0646910Y2

JPH0646910Y2 - 紙葉類繰出しカートリッジ

Info

Publication number: JPH0646910Y2
Application number: JP6171888U
Authority: JP
Inventors: 陽二佐野
Original assignee: Omron Corp
Current assignee: Omron Corp
Priority date: 1988-05-10
Filing date: 1988-05-10
Publication date: 1994-11-30
Anticipated expiration: 2003-05-10
Also published as: JPH01164240U

Description

【考案の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野この考案は、例えば、自動支払機や自動預金支払機に用
いられる紙幣繰出しカートリッジのような紙葉類繰出し
カートリッジに関する。

（ロ）従来の技術従来、上述例の紙幣繰出しカートリッジとしては、例え
ば、第３図、第４図に示す如き構造のカートリッジがあ
る。

すなわち、カートリッジ底板31上に断面コの字形の下部
ガイド32,33,34を固定し、両側の下部ガイド32,34の外
方に軸架した複数のローラ35〜41間にベルト42,43を張
架している。

また上述の左右一対のベルト42,43上には略Ｌ字状の押
圧板44を取付け、この押圧板44背面に取付けた押圧ガイ
ド45には前述の下部ガイド32,34上に転接するローラ46,
46を配設して、上述の一対のベルト42,43上に立設状に
積載した複数の紙幣Ａ…を、この押圧板44で繰出し方向
へ押圧する。

さらに、紙幣繰出し側には繰出しローラ47と補助繰出し
ローラ48とを設け、これら各ローラ47,48間にベルト49
を張架して、これらの各ローラ47,48を同期回転すべく
構成し、この同期回転する上述の各ローラ47,48により
紙幣Ａを繰出しガイド板50,51間から順次一枚出しすべ
く構成している。

さらにまた、上述の紙幣Ａの上部中央には紙幣Ａ上端を
ガイドする断面凹状の上部ガイド52を設け、この上部ガ
イド52を前述のベルト42,43と略平行に配設している。

なお、紙幣Ａの左右両側端はカートリッジ側板または横
ガイド（いずれも図示省略）によりガイドすべく構成し
ている。

このように構成した従来の紙幣繰出しカートリッジを、
例えば自動車等の車両で運搬する場合、カートリッジ内
の紙幣Ａに対しては車両振動により第４図に矢印で示す
外力が付加される。

つまり、紙幣Ａの下端左右には左右一対のベルト42,43
から紙幣Ａを上方へ押上げる外力が付加されると共に、
紙幣Ａの上端中央には上部ガイド52から紙幣Ａを下方へ
押下げる外力が付加される。

この結果、カートリッジ内の紙幣Ａは第４図に仮想線で
示す如く変形し、この変形のため紙幣繰出し時に、繰出
しローラ47と紙幣Ａとが非接触状態になったり或は接触
圧力が変化して良好な紙幣の繰出しが困難となる問題点
を有していた。

（ハ）考案が解決しようとする問題点この考案は、カートリッジ輸送時の車両振動等に起因す
る紙葉類の変形を防止し、繰出し時における紙葉類繰出
し不能を防止することを目的とする。

（ニ）問題点を解決するための手段この考案は、左右に離間させた一対のベルト上に紙葉類
を立設状に積載し、上記紙葉類を押圧板で繰出し方向へ
押圧する紙葉類繰出しカートリッジであって、上記左右
一対の各ベルトと対向する紙葉類上方に下向き凸状の規
制部を、左右一対の各ベルト間と対向する紙葉類上方に
凹部をそれぞれ形成した上部ガイド手段を設け、上記上
部ガイド手段をベルトと略並行に配設した紙葉類繰出し
カートリッジである。

（ホ）作用この考案によれば、カートリッジ輸送時の車両振動等に
起因して紙葉類の下端左右に左右一対のベルトから紙葉
類を上方へ押上げる外力が付加されても、この紙葉類上
方に位置する上部ガイド手段の規制部からの紙葉類を下
方へ押下げる外力により、上述の外力が相殺される。

また、紙葉類上方中央には凹部いわゆる逃げを形成した
ので、紙葉類上端中央に偏荷重が付加されることはな
い。

（ヘ）考案の効果このため、カートリッジ輸送時の車両振動等に起因する
紙葉類の変形を防いで、繰出し時における紙葉類繰出し
不能を確実に防止することができる効果がある。

（ト）実施例この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。

図面は紙幣繰出しカートリッジを示し、第１図、第２図
において、この紙幣繰出しカートリッジ１は、カートリ
ッジ底板２上に断面コの字形の下部ガイド3,4,5を固定
し、これら各下部ガイド3,4,5のうちの左右両側に位置
する下部ガイド3,5の外方に複数のローラ６〜12を軸架
して、これら各ローラ６〜12間にエンドレス状のベルト
13,14を張架している。

また、上述の左右一対のベルト13,14上には略Ｌ字状の
押圧板15を連結し、この押圧板15背面に取付けた押圧ガ
イド16の後端両側には前述の下部ガイド3,5上に転接す
る案内ローラ17,17を取付けて、上述の一対のベルト13,
14上に立設状に積載した複数の紙幣Ａ…を、この押圧板
15で繰出し方向へ押圧すべく構成している。

さらに、紙幣繰出し側には繰出しローラ18と補助繰出し
ローラ19とを設け、これら各ローラ18,19の周面をゴム
で形成すると共に、これら各ローラ18,19間にベルト20
を張架して、両ローラ18,19を同期回転すべく構成し、
この同期回転する上述の各ローラ18,19により紙幣Ａを
繰出しガイド板21,22間から順次一枚出しすべく構成し
ている。

一方、上述の紙幣Ａの上方には上部ガイド23を設け、こ
の上部ガイド23を前述の左右一対のベルト13,14と略平
行に配設している。

この上部ガイド23は第２図に示すように、上述の左右一
対の各ベルト13,14と対向する紙幣上方に下向き凸状の
規制部24,24を、また左右一対の各ベルト13,14間と対向
する紙幣上方中央に凹部25をそれぞれ一体形成した上部
ガイド手段である。

なお、上述の紙幣Ａの左右両側端はカートリッジ側板ま
たは横ガイド（いずれも図示省略）によりガイドすべく
構成している。

図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下作用
を説明する。

紙幣Ａ…を紙幣繰出しカートリッジ１内に立設状に積載
した状態で同カートリッジ１を自動車等の車両で輸送す
る場合、車両振動その他に起因して紙幣Ａの下端左右に
は第２図に矢印で示す如く左右一対のベルト13,14から
紙幣Ａを上方へ押上げる外力が付加される。

しかし、この外力は、紙幣Ａの上方に位置する上部ガイ
ド23の規制部24,24からの紙幣Ａを下方へ押下げる外力
により相殺される。

また、上述のベルト13,14間における紙幣Ａの上方中央
には凹部25いわゆる逃げを形成したので、紙幣Ａ上端中
央に偏荷重が付加されることはない。

この結果、カートリッジ輸送時の車両振動等に起因する
紙幣Ａの変形を防止することができ、したがって、繰出
し時における紙幣繰出し不能を確実に防止することがで
きる効果がある。

この考案の構成と、上述の実施例との対応において、この考案の紙葉類は、実施例の紙幣Ａに対し、以下同様
に、上部ガイド手段は、上部ガイド23に対応するも、この考案は、上述の実施例の構成のみに限定されるもの
ではない。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図は紙幣繰出しカートリッジの内部側面図、第２図は第１図のII-II線矢視図、第３図は従来の紙幣繰出しカートリッジの内部側面図、第４図は第３図のIV-IV線矢視図である。 13,14……ベルト、15……押圧板 23……上部ガイド、24……規制部 25……凹部、Ａ……紙幣

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】左右に離間させた一対のベルト上に紙葉類
を立設状に積載し、上記紙葉類を押圧板で繰出し方向へ
押圧する紙葉類繰出しカートリッジであって、上記左右一対の各ベルトと対向する紙葉類上方に下向き
凸状の規制部を、左右一対の各ベルト間と対向する紙葉
類上方に凹部をそれぞれ形成した上部ガイド手段を設
け、上記上部ガイド手段をベルトと略平行に配設した紙葉類繰出しカートリッジ。