JPH0646906A - 隠しスライドファスナーの開離嵌挿具および開離嵌挿方法 - Google Patents

隠しスライドファスナーの開離嵌挿具および開離嵌挿方法

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JPH0646906A
JPH0646906A JP4205210A JP20521092A JPH0646906A JP H0646906 A JPH0646906 A JP H0646906A JP 4205210 A JP4205210 A JP 4205210A JP 20521092 A JP20521092 A JP 20521092A JP H0646906 A JPH0646906 A JP H0646906A
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box
slider
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    • A—HUMAN NECESSITIES
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 箱体、箱棒、蝶棒の三点構成からなる隠しス
ライドファスナーの開離嵌挿具であり、操作が簡単で、
ファスナーチェンの縫製取付けが容易である。 【構成】 箱体１には中央に掛止板５を設け、その両側
に箱棒挿入孔６、蝶棒挿入孔７とを設け、一方の側壁８
に係合片９を設けて、箱棒２の先端に設けた掛止部１７
および係合部１８とそれぞれ係合させ、さらに箱棒２は
箱体１内で進退可能に形成され、また箱体１の上端には
内向の掛合突部１５が設けられた掛合片１６を突設し、
スライダー１９の背板２１に凹設した掛合部２２と係合
させ、この状態で蝶棒を蝶棒挿入孔７に挿入後、スライ
ダー１９を摺動させ、両者を一定範囲連動させた後、ス
ライダー１９のみを摺動させ、またスライダー１９を摺
動させて箱体１に当接移動させ、蝶棒を箱体１およびス
ライダー１９から容易に抜脱させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、隠しスライドファス
ナーにおけるファスナーチェンの一端部に取付けられ
て、スライダーの開閉操作に基づいて、閉鎖状のファス
ナーチェンを左右に開離し、また開口状のファスナーチ
ェンを閉鎖させる機能を備えた開離嵌挿具に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、隠しスライドファスナーの開離嵌
挿具として知られているものは数例あるが、たとえば実
公昭３８−７９３９号公報に開示された開離嵌挿具は、
箱体に箱棒が一体成形で形成され、箱体と箱棒とが一体
形態である。
【０００３】また、実公昭５１−４８１６号公報に開示
された開離嵌挿具も、やはり箱体と箱棒とが一体成形で
形成され、箱体と箱棒とが一体形態の隠しスライドファ
スナーの開離嵌挿具である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来知られた隠しスラ
イドファスナーの開離嵌挿具は、いずれも箱体と箱棒と
が一体成形で形成された二点構成の開離嵌挿具であり、
この二点構成の開離嵌挿具付の隠しスライドファスナー
を被着物に縫着する場合、ストリンガーの折返部の近傍
を縫着しなければならないので、ストリンガーに最初か
ら箱体が装着されていると、箱体が縫製上邪魔で縫着す
ることができない。
【０００５】また、たとえ開離嵌挿具付隠しスライドフ
ァスナーを被着物に取付けることができたとしても、ス
トリンガーは折返部があるため、特に蝶棒を装備したス
トリンガーを箱体に正確に挿入して、スライダーを始動
させることは大変困難なことであり、実際には実用化さ
れていないのが実情である。
【０００６】この発明は、上述の問題点を解消するため
発明されたもので、この発明の隠しスライドファスナー
の開離嵌挿具は、ストリンガーを被着物に縫着する場
合、箱体が縫製上邪魔にならないよう後付形態の開離嵌
挿具であり、しかも蝶棒の箱体への挿入が正確に、しか
も容易にでき、ファスナーチェンの開離嵌挿操作が簡易
に行える隠しスライドファスナーの開離嵌挿具および開
離嵌挿手段を提供することが目的である。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、この発明の隠しスライドファスナーの開離嵌挿具
は、箱体１に掛止板５と係合片９とを設け、この掛止板
５と係合片９にそれぞれ掛止および係合するための掛止
部１７および係合部１８を箱棒に設け、かつ箱体１に掛
合片１６を突設するとともに、スライダー胴体２０に掛
合部２２を設けて前記掛合片１６と掛合させ、スライダ
ー１９の摺動の際、一定範囲スライダー１９と箱体１と
が連動する隠しスライドファスナーの開離嵌挿具を主な
構成としている。
【０００８】そして、箱体１は背壁４の中央上部に掛止
板５を箱体１の入口側で連結して形成し、箱棒挿入孔６
の側壁８に基部が連結された係合片９を突設し、さらに
また蝶棒挿入孔７の側壁１３に先端が揺動可能な弾性片
１４を突設し、かつ先端に内向の鉤状の掛合突部１５を
備えた掛合片１６を箱体１の背壁４に突設し、箱棒２の
外側先端に掛止部１７と、内側先端に係合部１８を形成
し、スライダー胴体２０の背板２１の表面に掛合突部１
５と掛合する掛合部２２を凹設した隠しスライドファス
ナーの開離嵌挿具である。
【０００９】さらに、この発明は、ストリンガーｓに装
備した箱棒２をスライダー１９および箱体１に挿入さ
せ、箱体１内で進退可能に嵌装し、他のストリンガー
ｓ’に装備した蝶棒３も、スライダー１９および箱体１
に嵌装後、スライダー１９を箱体１に掛止させ、スライ
ダー１９と箱体１とを閉鎖方向へ一定範囲連動させた
後、スライダー１９のみ摺動させ、またスライダー１９
を開離方向へ摺動させて、箱体１に当接移動させること
によって、蝶棒３が箱体１から抜脱可能となる隠しスラ
イドファスナーの開離嵌挿方法である。
【００１０】
【作用】この発明の隠しスライドファスナーの開離嵌挿
具、および開離嵌挿方法の構成は、上述のとおりであ
り、その作用について説明すると、図１に示すとおり箱
棒２を装備したストリンガーｓを箱棒２からスライダー
１９に挿通し、次に箱体１の箱棒挿入孔６に箱棒２を挿
入し、係合片９および掛止板５の弾力に抗して前進さ
せ、箱棒２の掛止部１７と掛止板５の先端とを係合さ
せ、さらにスライダー１９を箱体１に押圧し、掛合片１
６の掛合突部１５をスライダー胴体２０の背板２１に設
けた掛合部２２に係合させ、箱体１とスライダー１９と
を密接させる。
【００１１】この状態で蝶棒３を装備したストリンガー
ｓ’を、蝶棒３からスライダー１９および箱体１の蝶棒
挿入孔７に図２に示すとおり挿入した後、スライダー１
９を引き上げると箱体１も共に引き上げられ、その結果
箱棒２がさらに箱体１の内部に進入して係合片９の弾力
に抗して、係合片９の先端頭部１２と箱棒２の係合部１
８とが係合する。
【００１２】その後、スライダー１９を一定範囲引き上
げると、箱体１は移動できず停止するが、それと同時に
掛合片１６の掛合突部１５と胴体２０の背板２１に設け
た掛合部２２との係合が解除され、スライダー１９のみ
が閉鎖方向へ摺動し、ファスナーチェンｃは閉鎖され
る。
【００１３】今度は、スライダー１９をファスナーチェ
ンｃの開離方向へ摺動させ、箱体１にスライダー１９を
押圧させると、掛合片１６の掛合突部１５とスライダー
１９の掛合部２２とが係合し、さらに前進させると、箱
体１が後退し図２に示す状態になり、蝶棒３を装備した
ストリンガーｓ’は箱体１およびスライダー１９から容
易に抜脱させることができ、ファスナーチェンｃは開口
分離される。
【００１４】
【実施例】以下、この発明の隠しスライドファスナーの
開離嵌挿具の実施例について、図面を参照しながら具体
的に説明する。
【００１５】この発明の隠しスライドファスナーの開離
嵌挿具は、図１、２、３に示すとおり、箱体１、箱棒
２、蝶棒３の三点構成から形成されたもので、箱体１に
おける背壁４の中央上部に掛止板５を箱体１の入口側で
背壁４に連結し、先端が揺動可能であるように形成し、
掛止板５の両側には、箱棒２の挿入孔６およびその反対
側に蝶棒３の挿入孔７をそれぞれ形成し、この両挿入孔
６、７は、表面の一部が開口し、左右のストリンガー
ｓ、ｓ’の折返部が自由に挿通できるように形成されて
いる。
【００１６】箱棒挿入孔６の側壁８には、基部が側壁８
に連結し、先端が揺動可能な係合片９が突設され、表面
先端側に浅い凹所１１が設けられ、先端が膨大状の頭部
１２が形成され、また蝶棒挿入孔７の側壁１３には、先
端が揺動可能な弾性片１４が突設され、背壁４の上端に
は、先端部に内向の鉤状の掛合突部１５を備えた掛合片
１６が突設されている。
【００１７】箱棒２は、ストリンガーｓの先端に装着さ
れ、外側面の先端側に鉤状の掛止部１７が突設され、他
側面の先端側には凸状の係合部１８が突設され、箱棒２
が箱体１の箱棒挿入孔６に挿入されると、掛止部１７が
掛止板５に係合し、同時に箱棒２の反対側先端部は係合
片９の凹所１１に当接して停止するように形成され、さ
らに箱棒２が係合片９の弾力に抗して進入すると、係合
部１８が係合片９の先端頭部１２と係合し停止するよう
に形成されている。
【００１８】蝶棒３は、他のストリンガーｓ’の先端部
に装着され、全体に内側に反り返った形状を呈し、蝶棒
３が箱体１の蝶棒挿入孔７の最深部まで挿入されたとき
は、蝶棒３の先端側面が弾性片１４を押圧し接触した状
態で蝶棒３は停止する。
【００１９】一方、スライダー１９は胴体２０の背板２
１に角張った凹状の掛合部２２が凹設され、箱体１と当
接したとき、箱体１に設けた掛合片１６の掛合突部１５
と掛合するように形成され、スライダー１９が図２に示
す係合状態から、ファスナーチェンｃの閉鎖方向（図面
上方）へスライダー１９を引き上げると、箱体１も同時
に引き上げられ、図３に示す状態で停止するとともに、
掛合突部１５と掛合部２２との係合が引張力によって解
除され、スライダー１９のみが摺動しファスナーチェン
ｃは閉鎖される。
【００２０】また、これとは反対に閉鎖されたファスナ
ーチェンｃを開口分離するため、スライダー１９を開離
方向、すなわち箱体１に向って摺動させ当接させること
によって、スライダー１９の胴体２０に設けた掛合部２
２と、箱体１に突設した掛合片１６の掛合突部１５とが
係合し、共に移動すると図２に示した状態になり、蝶棒
３を装備したストリンガーｓ’を箱体１およびスライダ
ー１９から容易に抜脱させることができる。
【００２１】なお、図面に示された符号２３はスライダ
ー１９に設けたファスナーエレメントｅをガイドするガ
イドフランジであり、また２４は引手で引手取付柱２５
に取付けられている。
【００２２】この発明の隠しスライドファスナーの開離
嵌挿具は、以上説明したとおりの構成であり、この発明
の開離嵌挿具は、従来公知の開離嵌挿具と異なり、箱体
１、箱棒２、蝶棒３の三点構成であり、箱体１は後付け
タイプであるところに特徴があり、しかも箱体１がスラ
イダー１９の摺動に連動して一定範囲、ファスナーチェ
ンｃに対して摺動可能に形成されていることであり、そ
のためこの発明の開離嵌挿手段は、ストリンガーｓに装
備した箱棒２をスライダー１９のガイド溝に挿通し、さ
らに箱体１に挿入し、しかも箱体１内では進退可能に嵌
装させ、また他方のストリンガーｓ’に装備した蝶棒３
も、スライダー１９に挿通し、箱体１に嵌挿させ、スラ
イダー１９を箱体１に押圧して双方を掛止させ、スライ
ダー１９と箱体１とをファスナーチェンｃの閉鎖方向へ
一定範囲連動させた後、スライダー１９のみを摺動させ
ファスナーチェンｃを閉鎖し、またスライダー１９をフ
ァスナーチェンｃの開離方向へ摺動させ、箱体１に当接
押圧して移動させることによって、蝶棒３が箱体１およ
びスライダー１９から抜脱させることが可能な隠しスラ
イドファスナーの開離嵌挿手段でもあり、従来存在しな
かった開離嵌挿方法である。
【００２３】
【発明の効果】この発明の隠しスライドファスナーの開
離嵌挿具および開離嵌挿方法は、以上説明したとおりの
構成であり、この構成によって下記の効果を奏する。
【００２４】この発明の隠しスライドファスナーの開離
嵌挿具は、箱体１、箱棒２、蝶棒３の三点構成で、箱体
１に掛止板５と係合片９とを設け、これに掛止および係
合するための掛止部１７および係合部１８を箱棒２に設
け、かつ箱体１に掛合片１６を突設するとともに、スラ
イダー胴体２０に掛合部２２を設けて、掛合片１６と掛
合させ、スライダー１９の摺動の際、一定範囲双方が連
動するので、隠しスライドファスナーを被着物に縫着す
る際、両ストリンガーｓ、ｓ’の折返部近傍を縫着して
両ストリンガーｓ、ｓ’を取付けた後、箱体１を箱棒２
が装備されているストリンガーｓに嵌装して取付けるか
ら、箱体１が縫製上邪魔になることはない。
【００２５】また、箱体１と箱棒２との嵌装が、箱体１
に設けた掛止板５、係合片９などの弾発力を利用して行
われるので、操作がきわめて簡易であるとともに、蝶棒
３の嵌挿も弾発力を利用して行うから操作が簡単であ
る。また箱体１とスライダー１９とが掛止機構によって
接続されるから正確に密接させ、開離嵌挿操作を行うこ
とができる。
【００２６】さらに、ストリンガーｓに装備した箱棒２
をスライダー１９および箱体１に挿入させ、箱体１内で
進退可能に嵌装し、他のストリンガーｓ’に装備した蝶
棒３も、スライダー１９および箱体１に嵌装した後、ス
ライダー１９を箱体１に掛止させ、スライダー１９と箱
体１とを閉鎖方向へ一定範囲連動させた後、スライダー
１９のみ摺動させ、またスライダー１９を開離方向へ摺
動させて、箱体１に当接移動させるので、蝶棒３を装備
したストリンガーｓ’のスライダー１９および箱体１に
対する嵌脱操作がきわめて簡便に行うことができる。
【００２７】そして、箱体１がファスナーチェンｃに対
し、一定範囲摺動させることの特長は、たとえばスライ
ダー１９によってファスナーチェンｃを閉鎖したとき
は、箱体１が引き上げられ、またスライダー１９を箱体
１に圧接し、ファスナーチェンｃを開口したときは、箱
体１が押し下げられる形態は、箱体１の移動によってフ
ァスナーチェンｃの閉鎖時に箱体１付近においてチェン
割れを起す原因を取り除くとともに、箱体１に対する蝶
棒３の嵌挿、抜脱操作が簡便に行え、従来困難視されて
いた隠しスライドファスナーの開離嵌挿手段を実現させ
ることができたことは有意義である。
【図面の簡単な説明】
【図１】箱体に対する箱棒の挿入直前の状態を示した一
部横断した平面図である。
【図２】箱体に箱棒、蝶棒が嵌挿された状態を示した一
部横断した平面図である。
【図３】ファスナーチェンが閉鎖された状態における開
離嵌挿具の一部横断した平面図である。
【図４】図２におけるＩ−Ｉ線の断面図である。
【図５】箱体とスライダーとが掛合した状態を示す一部
切断した側面図である。
【図６】スライダーと箱体との裏面斜視図である。
【符号の説明】
１ 箱体 ２ 箱棒 ３ 蝶棒 ４ 背壁 ５ 掛止板 ６ 箱棒挿入孔 ７ 蝶棒挿入孔 ８、13 側壁 ９ 係合片 14 弾性片 15 掛合突部 16 掛合片 17 掛止部 18 係合部 19 スライダー 20 胴体 21 背板 22 掛合部 ｓ、ｓ’ ストリンガー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 箱体１に掛止板５と係合片９とを設け、
    これに掛止および係合するための掛止部１７および係合
    部１８を箱棒２に設け、かつ箱体１に掛合片１６を突設
    するとともに、スライダー胴体２０に掛合部２２を設け
    て掛合片１６と掛合させ、スライダー１９の摺動の際、
    一定範囲連動することを特徴とする隠しスライドファス
    ナーの開離嵌挿具。
  2. 【請求項２】 箱体１は背壁４の中央上部に掛止板５を
    箱体１の入口側で連結して形成し、箱棒挿入孔６の側壁
    ８に基部が連結された係合片９を突設し、蝶棒挿入孔７
    の側壁１３に先端が揺動可能な弾性片１４を突設し、か
    つ先端に内向の鉤状の掛合突部１５を備えた掛合片１６
    を背壁４に突設し、箱棒２の外側先端に掛止部１７と内
    側先端に係合部１８を形成し、スライダー胴体２０の背
    板２１表面に掛合突部１５と掛合する掛合部２２を凹設
    した請求項１記載の隠しスライドファスナーの開離嵌挿
    具。
  3. 【請求項３】 ストリンガーｓに装備した箱棒２をスラ
    イダー１９および箱体１に挿入させ、箱体１内で進退可
    能に嵌装し、他のストリンガーｓ’に装備した蝶棒３
    も、スライダー１９および箱体１に嵌装させ、スライダ
    ー１９を箱体１に掛止させ、スライダー１９と箱体１と
    を閉鎖方向へ一定範囲連動させた後、スライダー１９の
    み摺動させ、またスライダー１９を開離方向へ摺動させ
    て、箱体１に当接移動させることによって、蝶棒３が箱
    体１から抜脱可能となる隠しスライドファスナーの開離
    嵌挿方法。
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