JPH11155616A - 隠しスライドファスナーの開離嵌挿具 - Google Patents

隠しスライドファスナーの開離嵌挿具

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JPH11155616A
JPH11155616A JP9328005A JP32800597A JPH11155616A JP H11155616 A JPH11155616 A JP H11155616A JP 9328005 A JP9328005 A JP 9328005A JP 32800597 A JP32800597 A JP 32800597A JP H11155616 A JPH11155616 A JP H11155616A
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box
pin
slide fastener
box body
butterfly
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俊次 明石
Seikichi Takazawa
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    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
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    • Y10T24/2593Zipper or required component thereof including complementary, aligning means attached to ends of interlocking surfaces

Abstract

(57)【要約】 【課題】 開離嵌挿具の取付部を補強するとともに、箱
体の取付け、および嵌脱操作が簡易に行える隠しスライ
ドファスナーの開離嵌挿具を提供する。 【解決手段】 略角柱状を呈する箱棒2および蝶棒3の
内側端に、前面に開口部4を有する箱体1のフランジ7
をガイドするコ字状のガイド部8を連設するとともに、
ガイド部8の外側に平板状の支持部9を連設し、ガイド
部8および支持部9はファスナーテープTの終端に連接
する形態で熱可塑性樹脂によって一体成形し、箱棒2お
よび蝶棒3に連設されるガイド部8および支持部9は、
箱体1が配される個所が薄く、その外側を厚く形成し、
かつファスナーテープTの一面に厚形の支持部を延設
し、箱棒2を箱体1の箱棒挿入孔5に挿入固定できるよ
うに形成した隠しスライドファスナーの開離嵌挿具であ
り、箱体の取付けおよび蝶棒の嵌脱操作が簡易に行え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、隠しスライドフ
ァスナーにおけるファスナーチェンの一端部に取付けら
れて、スライダーの開閉操作に基づいて、閉鎖状のファ
スナーチェンを左右のファスナーストリンガーに分離開
放し、また開放状態のファスナーチェンを閉鎖させる機
能を備えた、箱体、箱棒、蝶棒から構成された開離嵌挿
具であって、箱体はファスナーストリンガーを被着物に
取付けた後で箱棒に取着する後付けタイプの開離嵌挿具
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、箱体、箱棒、蝶棒から構成された
開離嵌挿具を備えた隠しスライドファスナーにおいて、
ファスナーチェンからスライダーおよび箱体を取外した
状態で左右のファスナーストリンガーを被着物に縫製し
た後に、箱棒を備えたファスナーストリンガーにスライ
ダーを箱棒側から嵌挿させ、しかる後に箱体をファスナ
ーストリンガーの端部に装着した箱棒に嵌挿させて、箱
体と箱棒とを係止固定する隠しスライドファスナーの開
離嵌挿具が特開平6−46906号公報あるいは特開平
6−245806号公報などに開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来知られた箱体、箱
棒、蝶棒から構成された開離嵌挿具を備えた隠しスライ
ドファスナー、また前項で例示した隠しスライドファス
ナーの開離嵌挿具は、その殆どがファスナーストリンガ
ーテープの側縁に熱可塑性樹脂の箱棒および蝶棒をそれ
ぞれ直接射出成形手段によって装着するか、またはスト
リンガーテープの端部に熱可塑性樹脂製の補強フィルム
を貼着また溶着してストリンガーテープ端部を補強し、
あるいはポリエステル、ポリウレタンなどの熱可塑性樹
脂液を浸透させ、加熱成形して硬化させたうえで側縁に
熱可塑性樹脂の箱棒および蝶棒を射出成形手段によって
成形し、開離嵌挿具を完成させている。
【0004】したがってストリンガーテープにおける箱
棒、蝶棒の取付け近傍が柔軟であるか、または変形し易
く箱体と箱棒の装着すなわち成形手段が面倒であり、し
かも箱棒に対する箱体の装着が不安定で面倒であるこ
と、および箱体装着後において長期にわたって使用する
と蝶棒の取付け部分が変形し易く、蝶棒の箱体への嵌脱
操作が的確に行うことが難しく、特に隠しスライドファ
スナーにおいてはきわめて面倒であるなど問題点があ
る。
【0005】この発明は、上述の問題点を考慮して発明
されたものであり、この発明のうち請求項1記載の発明
は、箱体、箱棒、蝶棒から構成される隠しスライドファ
スナーの開離嵌挿具において、ストリンガーテープの端
部を熱可塑性樹脂を用いて堅牢な補強部分を形成すると
同時に、取扱いが簡便な形態の箱棒、蝶棒を一体成形
し、ストリンガーテープに対する箱体の取付け操作が簡
便かつ的確に行え、そのうえ蝶棒の取付け部分が変形す
ることなく長期にわたって嵌脱操作が簡易に行える隠し
スライドファスナーの開離嵌挿具を提供することが主た
る目的である。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の目的に加え、隠しスライドファスナーにおけるスト
リンガーテープの端部を補強し長期の使用に耐え、かつ
取扱いが簡便に行える隠しスライドファスナーの開離嵌
挿具を提供することが目的である。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の目的に加え、隠しスライドファスナーの開
離嵌挿具における箱体の形態を特定することによって、
箱体の取扱いが簡便にでき、かつ開離嵌挿操作が簡易に
行える隠しスライドファスナーの開離嵌挿具を提供する
ことが目的である。
【0008】請求項4および5記載の発明は、それぞれ
請求項1、2または3記載の発明の目的に加え、隠しス
ライドファスナーの開離嵌挿具における箱棒の箱体への
装着形態を特定することによって、箱棒を箱体に的確か
つ強固に固定することができ、開離嵌挿操作が簡易に行
える隠しスライドファスナーの開離嵌挿具を提供するこ
とが目的である。
【0009】請求項6記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の発明の目的に加え、隠しスライドファスナー
の開離嵌挿具における蝶棒の装着近傍の形態を特定する
ことによって、蝶棒を安定した状態でストリンガーテー
プに装着し、蝶棒の箱体への嵌脱操作が容易にでき、し
かも強固に嵌挿状態を維持できる隠しスライドファスナ
ーの開離嵌挿具を提供することが目的である。
【0010】請求項7記載の発明は、請求項4記載の発
明の目的に加え、隠しスライドファスナーの開離嵌挿具
における箱体と箱棒との関連形態を特定することによっ
て、箱棒をより的確かつ容易に箱体に装着することがで
き、しかも長期にわたって係止固定形態を維持できる隠
しスライドファスナーの開離嵌挿具を提供することが目
的である。
【0011】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明の目的に加え、隠しスライドファスナーの開離嵌挿具
における箱棒の外側面の形態を特定することによって、
箱体を容易に係止固定でき、しかも安定した状態で装着
でき、長期にわたって箱体ががたつくことがない堅牢な
隠しスライドファスナーの開離嵌挿具を提供することが
目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明のうち請求項1記載の発明は、熱可塑性樹
脂製の箱体、箱棒、蝶棒の3点構成から形成された隠し
スライドファスナーの開離嵌挿具において、略角柱状を
呈する箱棒2および蝶棒3の各内側端に、前面に開口部
4を有する箱体1のフランジ7をガイドするコ字状のガ
イド部8を連設し、このガイド部8の外側に平板状の支
持部9を一体に連設し、ガイド部8および支持部9はそ
れぞれファスナーストリンガーテープTの終端に連接す
る形態で熱可塑性樹脂によって、箱棒2または蝶棒3と
ともに一体成形し、箱棒2を箱体1に設けた箱棒挿入孔
5に挿入し、固定できるように形成した箱体後付けタイ
プの隠しスライドファスナーの開離嵌挿具を主な構成と
するものである。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、箱棒2および蝶棒3に連設されるコ字
状のガイド部8および平板状の支持部9は、箱体1が配
置される個所を薄く形成し、薄く形成された個所の外側
を厚形に形成し、かつファスナーストリンガーテープT
の一面すなわち表面に厚形の支持部9が拡張される状態
に延設固定した隠しスライドファスナーの開離嵌挿具で
ある。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1また2記
載の発明の構成に加え、箱体1は、箱棒2および蝶棒3
に連設するコ字状のガイド部8および箱体1が配される
薄形の支持部9よりも長尺であって、箱棒2および蝶棒
3よりも短尺の形態に形成した隠しスライドファスナー
の開離嵌挿具である。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の発明の構成に加え、箱棒2は箱体1の一側に
設けた箱棒挿入孔5に挿入することによって、箱棒2と
箱体1とが係止固定できる形態に形成した隠しスライド
ファスナーの開離嵌挿具である。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の発明の構成に加え、箱棒2は箱体1の一側に
設けた箱棒挿入孔5に挿入するとともに、箱棒2と箱体
1とを溶着固定できる形態に形成した隠しスライドファ
スナーの開離嵌挿具である。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の発明の構成に加え、蝶棒3は先端の内側外面
が傾斜状に形成し、内側端に連設したコ字状のガイド部
8の側壁15の先端部を切欠き切欠部18を設け、この
切欠部18が箱体1の前面に設けた開口部4のフランジ
7を挿入することができる形態に形成した隠しスライド
ファスナーの開離嵌挿具である。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項4記載の発
明の構成に加え、箱体1の前面中央は開口し、背壁21
の中央に舌片状の仕切片22を突設し、この仕切片22
の先端に箱棒挿入孔5側へ突出するフック状の掛止部2
4を設け、箱棒2の内側外面に弾性を備えた弾発片10
を突設して掛止部24と係止できるように形成した隠し
スライドファスナーの開離嵌挿具である。
【0019】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明の構成に加え、箱棒2の内側外面に突設した弾性片1
0の基部に、外側面へ突出する突部12を箱体1の仕切
片22に当接できるように設け、かつ弾発片10の先端
上方における箱棒2の外側面に、仕切片22に設けた掛
止部24の長さに相当する間隔をおいて突出する平坦状
の凸面部13を設け、蝶棒3に当接できるように形成し
た隠しスライドファスナーの開離嵌挿具である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明における隠しスラ
イドファスナーの開離嵌挿具の実施の形態について、図
面を参照しながら具体的に説明する。
【0021】この発明の隠しスライドファスナーの開離
嵌挿具は図1〜3に示すように、箱体1、箱棒2、蝶棒
3の3部材から構成され、これら箱体1、箱棒2、蝶棒
3は、それぞれポリアミド、ポリアセタール、ポリプロ
ピレン、ポリプチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹
脂を用いて射出成形または押出成形手段によって一体成
形する。箱棒2および蝶棒3は略角柱状を呈し、ファス
ナーストリンガーテープTの側縁に取付けたファスナー
エレメントEに連接してストリンガーテープTの側縁に
一体成形によって装着され、箱体1は前面に開口部4を
有し左右に箱棒挿入孔5、蝶棒挿入孔6が形成されてい
る。箱体1は別個に作製して一方のストリンガーテープ
Tに装着された箱棒2に箱体1を嵌挿して固定して開離
嵌挿具を完成させる。
【0022】箱棒2は、図3に示すように一方のファス
ナーストリンガーテープTの側縁をU状に折返した表面
に、熱可塑性合成繊維のモノフイラメントから成形され
たコイル状ファスナーエレメントEを縫着し、ファスナ
ーエレメントEの噛合頭部HはストリンガーテープTの
折返し縁部側に配置される。そしてこのファスナーエレ
メントEに連続する形態で略角柱状を呈する箱棒2が一
体成形で取付けられ、また蝶棒3も箱棒2と略同様の形
態でストリンガーテープTの折返し側縁に取付けられ
る。なおファスナーエレメントはジグザグタイプあるい
は単体また金属製のファスナーエレメントであってもよ
い。
【0023】箱棒2はストリンガーテープTの折返し縁
部側すなわち内側端に、図6、7、8に示すように鍵形
に連接して箱棒2との間にコ字状のガイド部8が形成さ
れるように、箱棒2とともに熱可塑性樹脂によって一体
成形され、また他のストリンガーテープTの折返し縁部
側すなわち内側端にも、図6、7、8に示すように鍵形
に連接して蝶棒3との間にコ字状のガイド部8を熱可塑
性樹脂によって一体成形し、両ストリンガーテープTに
形成されたガイド部8は箱体1の前面に形成された開口
部4のフランジ7をガイドする。
【0024】双方のコ字状のガイド部8の外側には、支
持部9がガイド部8とともに熱可塑性樹脂によって一体
成形され、ガイド部8および支持部9は図3に示すよう
にストリンガーテープTの終端に連接する形態で成形さ
れている。しかもガイド部8および支持部9は箱体1が
嵌挿される部分は薄形に成形され、その外側の支持部9
は厚形に成形するとともに、支持部9のストリンガーテ
ープTに対向する側はストリンガーテープTの表面まで
厚形状態で延長されストリンガーテープTに溶着固定さ
れる。この厚形の支持部9は箱棒2および蝶棒3よりも
内方まで延設され、ストリンガーテープTの端部を補強
して蝶棒3の箱体1への嵌脱操作の円滑化を図ってい
る。
【0025】箱棒2は内側下端に弾性を備えたフック状
に突出した弾発片10を設け、この弾発片10の内側に
は弾性変形が容易にできるように凹陥部11が凹設され
ている。弾発片10の下端基部には小形の突部12を突
設して箱体1に設けた箱棒挿入孔5に圧接できるように
形成する。そして弾発片10の上方における箱棒2の外
側面には、箱体1に設けた仕切片22の掛止部24の大
きさに相当する間隔をおいて、外方へ突出する扁平状の
凸面部13を設け、この凸面部13は対向する蝶棒3に
当接可能に形成し、また凸面部13の上部は段差を設け
た凹部14が形成され、箱棒2の上端はコイル状ファス
ナーエレメントEの下端部を埋装する形態で接続されて
いる。なお箱棒2の内側端に連接されるガイド部8の側
壁15には、開口部16が設けられている。
【0026】蝶棒3は、図3に示すように箱棒2を装着
したストリンガーテープTとは異なる他のストリンガー
テープTの折返し側縁部に取付けられたコイル状ファス
ナーエレメントEに連続した略角柱状を呈し、かつ内側
外面の下端が先細状に傾斜する斜面部17が設けられ、
箱体1への挿入操作の円滑化を図った形態に形成されて
いる。そして図3、4から明らかなとおり、蝶棒3の内
側端に連設したガイド部8は、側壁15の先端を蝶棒3
の斜面部17に沿って切欠いて切欠部18を設け、箱体
1に形成されたフランジ7に沿って円滑に移動すること
ができる。
【0027】蝶棒3は箱棒2よりも丈が長く内側外面の
上部には図2、4に示すように小形のフック部19を突
設し、箱棒2の凹部14に当接して対向するコイル状フ
ァスナーエレメントEの最下位のファスナーエレメント
Eと噛合できるように形成されている。なお蝶棒3の外
側面は湾曲した凹状面20に形成し、蝶棒3をスライダ
ーSおよび箱体1に円滑に挿入しセットできるように形
成されている。
【0028】箱体1は、図1、10に示すように、前面
中央に縦方向の開口部4を設けて左右にフランジ7を形
成し、箱体1の背壁21の中央には舌片状の仕切片22
を縦設して左右に箱棒挿入孔5と蝶棒挿入孔6を設け
る。蝶棒挿入孔6は有底であるが箱棒挿入孔5は底部に
透孔23が穿設され、仕切片22の成形、特に仕切片2
2の先端にフック状に箱棒挿入孔5側へ突出する掛止部
24の成形の便宜を図かる。この掛止部24は箱棒2の
弾発片10と凸面部13との間に嵌入して箱棒2と箱体
1とを強固に固定する役目を果たす。なお仕切片22は
蝶棒挿入孔6側の基部が太く斜状に形成され、蝶棒3の
斜面部17と当接可能に形成されている。
【0029】箱体1の上面にはスライダーSを嵌入し保
持できる凹窪部25が凹設され、開離嵌挿操作の際スラ
イダーSを安定した状態で保持し円滑な操作ができるよ
うに形成されている。
【0030】ここで箱体1、箱棒2、蝶棒3から構成さ
れる開離嵌挿具の組立て使用態様について説明すると、
まず箱棒2を取付けたストリンガーテープTを被着物の
一方の縁部に縫着した後、箱棒2からスライダーSを挿
通し、しかる後箱体1を開口部4を利用しながらフラン
ジ7をガイド部8に挿入し、仕切片22の掛止部24を
弾発片10と凸面部12との間に弾発的に嵌入し、箱体
1を箱棒2に取付けて開離嵌挿具は組立てられる。そし
て被着物の他方の縁部に縫着されたストリンガーテープ
Tの蝶棒3をスライダーSおよび箱体1の蝶棒挿入孔6
に挿入した後、スライダーSを押上げて左右のストリン
ガーテープTに取付けられたコイル状ファスナーエレメ
ントEを噛合させてファスナーチェンを閉鎖させ、また
スライダーSを押下げて蝶棒3を箱体1およびスライダ
ーSから脱却してファスナーチェンを分離開放させる。
【0031】図11〜13は箱体1と箱棒2との係止態
様を示したものであり、図11は角柱状の箱棒2の先端
に凹溝30を刻設して弾性を付与し、箱棒2には外側面
に突出する係止部31を設けて、箱体1の箱棒挿入孔5
の側壁面に形成した係止突部32と係合させる形態以外
は前記の実施例の形態と全く同一形態である。
【0032】図12は角柱状の箱棒2の側面中央に角状
の凹部33を設けるとともに、箱体1の箱棒挿入孔5の
側壁に箱棒2の凹部33に合致する透孔34を穿孔し、
箱体1に箱棒2を挿入した後、箱体1の透孔34から係
止具35を圧入係止させる形態以外は第1実施例の形態
と全く同一形態である。
【0033】図13は、角柱状の箱棒2の背面に複数個
の凹部36を凹設し、箱体1の箱棒挿入孔5に前記の箱
棒2を挿入した後、箱体1の背壁21を外側から加熱加
圧することによって、箱体1の背壁21と箱棒2の凹部
36とを溶着固定する形態以外は第1実施例の形態と全
く同一形態である。その他箱棒2と箱体1との係止態様
については、上記以外に知られた形態を適宜採り入れる
ことは自由である。
【0034】
【発明の効果】この発明の隠しスライドファスナーの開
離嵌挿具は、以上説明したとおりの構成であり、この構
成によって下記の効果を奏するものである。
【0035】この発明のうち請求項1記載の発明は、略
角柱状を呈する箱棒および蝶棒の各内側端に、前面に開
口部を有する箱体のフランジをガイドするガイド部を連
設し、ガイド部の外側に支持部を連設し、かつガイド部
と支持部はストリンガーテープの終端に連接する形態で
一体成形し、箱棒を箱体に挿入固定可能に形成したこと
によって、簡単にストリンガーテープを補強するととも
に、補強部と箱棒または蝶棒とを一体成形することがで
き、開離嵌挿具の生産性の向上が図れる。しかも堅牢で
変形しない開離嵌挿具であるから、操作性がよく長期の
使用に耐えられ、取扱いの易しい箱体後付けタイプの開
離嵌挿具を簡単に実現できる効果がある。
【0036】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加え、箱棒および蝶棒に連設されるガイド部
および支持部は、箱体が配置される個所を薄く、その外
側を厚く形成し、かつストリンガーテープの一面に厚形
の支持部を延設したことによって、箱棒に対する箱体の
装着が簡便に行うことができるとともに、箱体に対する
蝶棒の嵌脱操作がきわめて円滑に行うことができ、さら
に支持部がストリンガーテープから簡単に剥離または離
脱することがなく長期の使用に耐えられる効果がある。
【0037】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の効果に加え、箱体は箱棒および蝶棒に連設
するガイド部および箱体が配される薄形の支持部よりも
長尺であり、箱棒および蝶棒よりも短尺に形成したとに
よって、ストリンガーテープに箱体を簡易かつ的確に装
着するとができ、また蝶棒の取扱いが、きわめて簡便に
できる効果がある。
【0038】請求項4および5記載の発明は、それぞれ
請求項1、2または3記載の発明の効果に加え、箱棒は
箱体の一側に設けた箱棒挿入孔に挿入し、係止固定可能
な形態に形成するか、または溶着固定可能な形態に形成
したことによって、それぞれ箱体の後付けタイプの開離
嵌挿具に適しており、箱棒と箱体とを簡単な固定手段に
よって簡易に固定することができる効果がある。
【0039】請求項6記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の発明の効果に加え、蝶棒は内側外面が傾斜状
に形成し、内側端に連設したガイド部の側壁端部を切欠
き切欠部を設け、箱体のフランジが挿入可能な形態に形
成したことによって、開離嵌挿具を閉鎖状態で使用中、
蝶棒が箱体にきわめて安定した状態で保持できる効果が
ある。
【0040】請求項7記載の発明は、請求項4記載の発
明の効果に加え、箱体の中央に舌片状の仕切片を設け、
仕切片の先端に箱棒挿入孔側へ突出するフック状の掛止
部を設け、箱棒の内側外面に弾性を備えた弾発片を突設
して掛止部と係止可能に形成したことによって、箱体と
箱棒とをきわめて円滑かつ簡易に取付け固定することが
できる効果がある。
【0041】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明の効果に加え、箱棒に突設した弾発片の基部に外側面
へ突出する突部を仕切片に当接可能に設け、かつ弾発片
の先端における箱棒の外側面に、仕切片の掛止部に相当
する間隔をおいて突出する凸面部を蝶棒に当接可能に形
成したことによって、箱体と箱棒との接合ががたつくこ
とがなく強固に固定でき、頑丈な開離嵌挿具が得られる
効果があるなど、この発明が奏する効果はきわめて顕著
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】隠しスライドファスナーにおける開離嵌挿具の
背面図である。
【図2】同上の開離嵌挿具の横断平面図である。
【図3】同上の開離嵌挿具の一部を断面で示した分解斜
視図である。
【図4】同上の開離嵌挿具における箱体を除外した背面
図である。
【図5】図4におけるA−A断面図である。
【図6】図4におけるB−B断面図である。
【図7】図4におけるC−C断面図である。
【図8】図4におけるD−D断面図である。
【図9】図4におけるE−E断面図である。
【図10】同上の開離嵌挿具における箱体の横断平面図
である。
【図11】第2実施例に基づく開離嵌挿具における横断
平面図である。
【図12】第3実施例に基づく開離嵌挿具における横断
平面図である。
【図13】第4実施例に基づく開離嵌挿具の要部の縦断
面図である。
【符号の説明】 1 箱体 2 箱棒 3 蝶棒 4 開口部 5 箱棒挿入孔 6 蝶棒挿入孔 7 フランジ 8 ガイド部 9 支持部 10 弾発片 12 突部 13 凸面部 15 側壁 18 切欠部 21 背壁 22 仕切片 24 掛止部 T ストリンガーテープ E ファスナーエレメント H 噛合頭部 S スライダー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂製の箱体、箱棒、蝶棒の3
    点構成からなる隠しスライドファスナーの開離嵌挿具に
    おいて、略角柱状を呈する箱棒2および蝶棒3の各内側
    端に、前面に開口部4を有する箱体1のフランジ7をガ
    イドするコ字状のガイド部8を連設し、該ガイド部8の
    外側に平板状の支持部9を連設し、ガイド部8および支
    持部9はファスナーストリンガーテープTの終端に連接
    する形態で熱可塑性樹脂によって一体成形し、箱棒2を
    箱体1の箱棒挿入孔5に挿入固定可能に形成したことを
    特徴とする隠しスライドファスナーの開離嵌挿具。
  2. 【請求項2】 箱棒2および蝶棒3に連設されるガイド
    部8および支持部9は、箱体1が配置される個所を薄
    く、その外側を厚く形成し、かつファスナーストリンガ
    ーテープTの一面に厚形の支持部9を延設固定してなる
    請求項1記載の隠しスライドファスナーの開離嵌挿具。
  3. 【請求項3】 箱体1は、箱棒2および蝶棒3に連設す
    るガイド部8および箱体1が配される薄形の支持部9よ
    りも長尺、箱棒2および蝶棒3よりも短尺に形成してな
    る請求項1または2記載の隠しスライドファスナーの開
    離嵌挿具。
  4. 【請求項4】 箱棒2は箱体1の一側に設けた箱棒挿入
    孔5に挿入し、係止固定可能な形態に形成してなる請求
    項1、2また3記載の隠しスライドファスナーの開離嵌
    挿具。
  5. 【請求項5】 箱棒2は箱体1の一側に設けた箱棒挿入
    孔5に挿入し、溶着固定可能な形態に形成してなる請求
    項1、2または3記載の隠しスライドファスナーの開離
    嵌挿具。
  6. 【請求項6】 蝶棒3は内側外面が傾斜状に形成し、内
    側端に連設したガイド部8の側壁15の端部を切欠き切
    欠部18を設け、箱体1のフランジ7が挿入可能な形態
    に形成してなる請求項1、2または3記載の隠しスライ
    ドファスナーの開離嵌挿具。
  7. 【請求項7】 箱体1の中央に舌片状の仕切片22を設
    け、仕切片22の先端に箱棒挿入孔5側へ突出するフッ
    ク状の掛止部24を設け、箱棒2の内側外面に弾性を備
    えた弾発片10を突設して掛止部24と係止可能に形成
    してなる請求項4記載の隠しスライドファスナーの開離
    嵌挿具。
  8. 【請求項8】 箱棒2に突設した弾発片10の基部に外
    側面へ突出する突部12を仕切片22に当接可能に設
    け、かつ弾発片10の先端における箱棒2の外側面に、
    仕切片22の掛止部24に相当する間隔をおいて突出す
    る凸面部13を蝶棒3に当接可能に形成してなる請求項
    7記載の隠しスライドファスナーの開離嵌挿具。
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