JPH064680U - カレントセンサー - Google Patents
カレントセンサーInfo
- Publication number
- JPH064680U JPH064680U JP5084592U JP5084592U JPH064680U JP H064680 U JPH064680 U JP H064680U JP 5084592 U JP5084592 U JP 5084592U JP 5084592 U JP5084592 U JP 5084592U JP H064680 U JPH064680 U JP H064680U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 リンギングの発生を確実に防止する。
【構成】 コア1の一部に設けられたギャップ2内に磁
気検出素子3を挿設し、且つそのコア1に 1次巻線4及
び 2次巻線5を巻いて、その 1次巻線4に流れる1次電
流を 2次巻線5で検出する変流器6を備え、この変流器
6のコア1に 3次巻線7を巻いて、その 3次巻線7の出
力端に抵抗器8を接続するか、又はその 3次巻線7の出
力端をショート状態で使用する。
気検出素子3を挿設し、且つそのコア1に 1次巻線4及
び 2次巻線5を巻いて、その 1次巻線4に流れる1次電
流を 2次巻線5で検出する変流器6を備え、この変流器
6のコア1に 3次巻線7を巻いて、その 3次巻線7の出
力端に抵抗器8を接続するか、又はその 3次巻線7の出
力端をショート状態で使用する。
Description
【0001】
本考案は、サーボ式カレントセンサー(磁束補償型カレントセンサー)に関す るものである。
【0002】
従来、この種のカレントセンサーは、図4に原理を示し、図5に変流器の一例 を示し、図6に波形の一例を示すように、コア11の一部に設けられたギャップ 12内に磁気検出素子13を挿設し、且つそのコア11に 1次巻線14及び 2次 巻線15を巻いて、その 1次巻線14に流れる 1次電流を 2次巻線15で検出す る変流器16を形成し、この変流器16の磁気検出素子13と 2次巻線15の一 方の出力端との間に増幅器17が接続されている。そして、図4でコア11の 1 次巻線(Np)14の入力端に印加された 1次電流(Ip)により、コア11に 磁束の変化が生じ、その磁束の変化を磁気検出素子13で電圧の変化として取り 出し、増幅器17で増幅されて 2次電流(Is)となって、 1次巻線(Np)1 4によって発生した磁束の変化分を打ち消す方向に巻かれた 2次巻線(Ns)1 5に流れるので、その値は磁束がゼロに保つよう等アンペアターンの法則により 、Is=Np/Ns×Ip(Np及びNsは夫々 1次巻線及び 2次巻線の巻数) となって 2次巻線(Ns)15の他方の出力端に、 1次電流(Ip)に比例した 2次電流(Is)が流れる。 2次電流(Is)は 1次電流(Ip)の変化に正比 例して変化し、しかも、 2次電流(Is)は温度の変化や、その他の影響を理論 上受けない大きな特徴を持っている。
【0003】
しかしながら、立ち上がり時間の短い、いわゆるdi/dtの大きいパルス電 流を検出する場合は、図5に示す変流器16のように、 1次巻線(Np)14と 2次巻線(Ns)15とのインダクタンス結合度が大きい(密結合)ので、図7 に示すように、 2次電流(Is)にリンギングが発生し、サーボ式カレントセン サーの欠点とされてきた。従来は一般に図8に示すように 1次巻線(Np)14 と 2次巻線(Ns)15とを構造上離して巻き、インダクタンス結合度を小さく して(粗結合)di/dtの大きなパルス電流に対してリンギングの影響を少な くする工夫がなされていたので、 2次電流(Is)は 1次電流(Ip)を広い周 波数帯に渡って忠実に検出できない欠点があった。
【0004】 また、図7に示す 2次電流(Is)のリンギングは、一部にギャップ12を有 するコア11に巻かれた 1次巻線(Np)14及び 2次巻線(Ns)15にdi /dtの大きい急峻なパルス電流を流すと電磁エネルギーによって発生し、この リンギングを積極的に利用している技術もあるが、カレントセンサーの場合は 1 次電流(Ip)と 2次電流(Is)が全く相似形であることが必要であるため、 リンギングは極力小さくなくてはならない。
【0005】 そこで、本考案は、上述のような課題を解決するために案出されたもので、リ ンギングの発生を確実に防止できるようなカレントセンサーを提供するものであ る。
【0006】
本考案は、上述のような目的を達成するために、コアの一部に設けられたギャ ップ内に磁気検出素子を挿設し、且つそのコアに 1次巻線及び 2次巻線を巻いて 、その 1次巻線に流れる 1次電流を 2次巻線で検出する変流器を備え、この変流 器のコアに 3次巻線を巻いて、その 3次巻線の出力端に抵抗器を接続するか、又 はその 3次巻線の出力端をショート状態で使用するかしたものである。
【0007】
そして、上述のような技術的手段により、 1次巻線(Np)及び 2次巻線(N s)にdi/dtの大きなパルス電流が流れた場合、リンギングが発生する電磁 エネルギーを、3次巻線(Nss)を通して抵抗器(R)で消費させるようにす る。
【0008】
以下、本考案のカレントセンサーの一実施例を図面に基づいて説明する。
【0009】 図1に本考案のカレントセンサーの原理を示すように、コア1の一部に設けら れたギャップ2内に磁気検出素子3を挿設し、且つそのコア1に 1次巻線(Np )4及び 2次巻線(Ns)5を巻いて、その 1次巻線(Np)4に流れる 1次電 流(Ip)を 2次巻線(Ns)5で検出する変流器6を備え、この変流器6のコ ア1に 3次巻線(Nss)7を巻いて、その 3次巻線(Nss)7の出力端に抵 抗器(R)8を接続したものである。
【0010】 そして、 1次巻線(Np)4及び 2次巻線(Ns)5にdi/dtの大きなパ ルス電流が流れた場合、リンギングが発生する電磁エネルギーを、3次巻線(N ss)7を通して抵抗器(R)8で消費させるようにする。
【0011】 また、図1における電流モードは、図2(イ)、(ハ)に示すように、 1次電 流(Ip)の電流モードと 2次電流(Is)の電流モードとが全く相似形であり 、且つ図2(ロ)に示すように、 3次巻線電流(Iss)の電流モードはリンギ ングの発生が極力小さくなっている。
【0012】 また、前記 3次巻線(Nss)7の出力端に抵抗器(R)8を接続するように 説明及び図示されているが、これに何等限定されることなく、抵抗器(R)8は リンギングの大きさにより 0〜数10Ω程度のものであって、リンギングの発生す る時間が短いため、消費する電力は極めて小さく、3次巻線(Nss)7の出力 端をショート状態で使用することもできる。
【0013】 次に、本考案のカレントセンサーの使用状態を説明すると、図3に示すように 1次巻線(Np)4と2次巻線(Ns)5は密結合の状態で使用できるので高性 能カレントセンサーが実現できる。
【0014】 尚、コア(鉄心)1の形状はリングコア、EIコア、その他どのような形状で も適応でき、また、材質もケイ素鋼板等の金属コア、フェライトコア、アモルフ ァルコア等のいかなるものでも適応できる。
【0015】
本考案のカレントセンサーは、上述のように、コア1の一部に設けられたギャ ップ2内に磁気検出素子3を挿設し、且つそのコア1に 1次巻線4及び 2次巻線 5を巻いて、その 1次巻線4に流れる 1次電流(Ip)を 2次巻線5で検出する 変流器6を備え、この変流器6のコア1に 3次巻線7を巻いて、その 3次巻線7 の出力端に抵抗器8を接続するか、又はその 3次巻線7の出力端をショート状態 で使用するかしたものであるから、1次巻線(Np)4及び2次巻線(Ns)5 にdi/dtの大きなパルス電流が流れた場合、リンギングが発生する電磁エネ ルギーを、3次巻線(Nss)7を通して抵抗器(R)8で消費させることがで きるため、リンギングの発生を確実に防止することができる。
【図1】本考案のカレントセンサーの原理を示す回路図
である。
である。
【図2】図1の電流モード図であり、(イ)は 1次電流
の電流モード、(ロ)は 3次巻線電流の電流モード、
(ハ)は 2次電流の電流モードである。
の電流モード、(ロ)は 3次巻線電流の電流モード、
(ハ)は 2次電流の電流モードである。
【図3】本考案のカレントセンサーの使用状態を示す説
明図である。
明図である。
【図4】従来のカレントセンサーの原理を示す回路図で
ある。
ある。
【図5】図4の変流器の斜視図である。
【図6】図4及び図5の波形図であり、(イ)は 1次電
流の波形、(ロ)は 2次電流の波形である。
流の波形、(ロ)は 2次電流の波形である。
【図7】図4及び図5の電流モード図であり、(イ)は
1次電流の電流モード、(ロ)は 2次電流の電流モード
である。
1次電流の電流モード、(ロ)は 2次電流の電流モード
である。
【図8】従来のカレントセンサーの使用状態を示す説明
図である。
図である。
1 コア 2 ギャップ 3 磁気検出素子 4 1次巻線(Np) 5 2次巻線(Ns) 6 変流器 7 3次巻線(Nss) 8 抵抗器(R)
Claims (1)
- 【請求項1】 コアの一部に設けられたギャップ内に磁
気検出素子を挿設し、且つそのコアに 1次巻線及び 2次
巻線を巻いて、その 1次巻線に流れる 1次電流を 2次巻
線で検出する変流器を備え、この変流器のコアに 3次巻
線を巻いて、その 3次巻線の出力端に抵抗器を接続する
か、又はその 3次巻線の出力端をショート状態で使用す
るかしたことを特徴とするカレントセンサー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5084592U JPH064680U (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | カレントセンサー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5084592U JPH064680U (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | カレントセンサー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH064680U true JPH064680U (ja) | 1994-01-21 |
Family
ID=12870071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5084592U Pending JPH064680U (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | カレントセンサー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH064680U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6060562A (ja) * | 1983-09-13 | 1985-04-08 | Mitsubishi Electric Corp | 電流検出回路 |
JPS63133067A (ja) * | 1986-11-25 | 1988-06-04 | Yaskawa Electric Mfg Co Ltd | デジタル電流検出器 |
-
1992
- 1992-06-26 JP JP5084592U patent/JPH064680U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6060562A (ja) * | 1983-09-13 | 1985-04-08 | Mitsubishi Electric Corp | 電流検出回路 |
JPS63133067A (ja) * | 1986-11-25 | 1988-06-04 | Yaskawa Electric Mfg Co Ltd | デジタル電流検出器 |
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