JPH0646765A - 多層こんにゃく及びその製法 - Google Patents

多層こんにゃく及びその製法

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JPH0646765A
JPH0646765A JP4243975A JP24397592A JPH0646765A JP H0646765 A JPH0646765 A JP H0646765A JP 4243975 A JP4243975 A JP 4243975A JP 24397592 A JP24397592 A JP 24397592A JP H0646765 A JPH0646765 A JP H0646765A
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JP
Japan
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konjac
layer
mixed
devil
flavoring
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JP4243975A
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English (en)
Inventor
Kosaku Yoshida
耕作 吉田
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  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
  • Formation And Processing Of Food Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 混入した複数の風味材の味を、最初は単独
で、その後はミックスされた味で楽しむことができるよ
うにした多層こんにゃくとその製法の提供を目的とす
る。 【構成】 各種の風味材を混入したこんにゃくが、それ
ぞれの風味材毎に層をなすように、多層に形成したもの
である。製法としては、こんにゃく粉と温湯とを攪拌す
る攪拌放置工程と、攪拌したものに石灰乳を入れる灰汁
入れ工程と、風味材を入れて多層を形成する多層形成工
程と、多層形成後に温湯で加温する精製工程とによって
製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、風味材入りこんにゃく
の風味材の混入方法を改善したもので、各層毎に異なる
風味材をいれた多層こんにゃく及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】こんにゃくは日本特有の食品であり、消
化吸収率が低く栄養的価値は少い。しかし、弾力のある
歯ざわりが好まれると共に、便通にも効果があると言わ
れ、体内をきれいにする作用や栄養価の低いことから
も、近年ダイエット食品としてもてはやされるようにな
った。このようなこんにゃくの消費量を拡大するために
も各種のこんにゃくがあって、風味材入りのこんにゃく
も人気のあるこんにゃくの一種類である。こんにゃくに
入れる風味材としては、ゆずやみかん等の柑橘類、青の
りやひじき等の海草類、椎茸や松茸等の茸類等がある。
これらの風味材は、一種類又は数種類を選んでこんにゃ
く粉の中に混在させ、温湯と攪拌することで風味材入り
のこんにゃくを製造している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】こんにゃくの中に、風
味材を攪拌するだけで混在させた風味材入りのこんにゃ
くは、どこを噛んでも単一で同じ味しか得られないとい
う不具合があった。何種類かの風味材を混在させても、
それぞれの昧を楽しむことはできずに、混入した風味材
による合成された昧しか得られないという欠点もあっ
た。又、風味材入りのこんにゃくの外観も、単に風味材
が混在しているだけで目新しさがないという欠点もあっ
た。本発明はこのような不具合を解消するためになされ
たものであり、混入した風味材の複数の味を最初は単独
で、その後はミックスされた味で楽しむことができるよ
うにした多層こんにゃくの提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記不具合を解決するた
めに、本発明は次のような構成としている。各種の風味
材を混入したこんにゃくが、それぞれの風味材毎に層を
なすように、多層に形成したものである。また、その製
法としては、こんにゃく粉と温湯とを攪拌する攪拌放置
工程と、攪拌したものに石灰乳を入れる灰汁入れ工程
と、風味材を入れて多層を形成する多層形成工程と、多
層形成後に温湯で加温する精製工程とによって製造す
る。
【0005】
【作用】各風味材毎に層を形成して混在させることによ
り、噛むと最初は風味材のそれぞれを単独で味わうこと
ができ、最終的にはミックスされた味で楽しむことがで
きるものである。
【0006】
【実施例】本発明の実施例について、図面を参照して説
明する。図1は本発明の多層こんにゃくを示す斜視図で
ある。本発明の多層こんにゃくに関し、風味材を3種類
用いて3層に形成した例について説明する。図1で示す
ように本発明の多層こんにゃく10は、風味材18の混
入の有無や風味材の種類によって、第1層から第3層に
区分される。これらの各層について更に詳細に説明す
る。第1層12は、多層こんにゃく10の最下層であ
り、風味材18として白胡麻と香辛料19としての七味
唐辛子とを混在させたこんにゃくの層である。この層は
七味唐辛子と白胡麻とを入れることにより、唐辛子の辛
さを胡麻の風味でまろやかな辛さにすると共に、唐辛子
の色を利用して色彩を鮮やかにしている。第2層14
は、多層こんにゃく10の中間層であり、風味材18と
して青のりを混入したこんにゃくの層である。この層は
のりの風味と青のりの色彩とを利用したものである。第
3層16は、多層こんにゃく10の最上層であり、風味
材18を入れない一般的なこんにゃくよりなる層であ
る。この層には風味材18を入れないことによって、味
や外観のバランスを考慮したものである。多層こんにゃ
くとしては、上述した3層の他に粉末状の昆布等をいれ
て4層に、更に他の風味材を用いて5層にと、層を追加
できることはもちろんであり、層が増すほど各層の厚み
を薄くして対処するものである。また、各層には必ずし
も風味材18を混入するものではなく、上述した例の如
く風味材を入れない層や、単一風味材の欠点を補うため
に複数の風味材を1つの層にいれることも可能である。
【0007】風味材18としては、ゆずやみかん等の柑
橘類、青のりやひじき、昆布等の海草類、椎茸や松茸等
の茸類、ごぼうや人参、かぼちや等の野菜類等がある。
これらの風味材は形が大きくて、切断したときに突出し
たりこんにゃくを変形させたりするものは、細かくした
り粉末状にしたりして用いると都合が良い。また、風味
材18として腐敗や変色を考えると、生や煮たものをそ
のまま用いるよりも、材料を乾燥して破断、分断によっ
て細かくしたり粉末状にして用いると、多種類の材料を
活用することができるし、こんにゃくに着色を施したよ
うに見せることもできる。
【0008】多層こんにゃく10の製法について、図2
を参照して説明する。図2は図1の製法を示す工程図で
ある。図2で示すように多層こんにゃく10は、材料を
温湯で攪拌し放置する攪拌放置工程20と、攪拌放置し
たものに石灰乳を入れる灰汁入れ工程22と、灰汁入れ
したものを分けて風味材をそれぞれ混入し、種類毎に積
重ねて多層を形成する多層形成工程24と、多層形成後
のものを切断して、温湯で加温する精製工程26とによ
って製造する。これらの各工程について更に詳細に説明
する。
【0009】攪拌放置工程20について説明すると、多
層こんにゃく10は一般のこんにゃくよりも多少の歯ご
たえを楽しむために、温湯を従来例よりも少くし、こん
にゃく粉1の割合に対して30倍位の温湯に設定してい
る。こんにゃく粉の攪拌方法については従来例と同じで
あるが、あまり練りすぎないように配慮して、攪拌後に
はこんにゃく粉と温湯とがなじむように、3時間位その
まま放置する。この作業が攪拌放置工程20であり、つ
いて灰汁入れ工程22にうつされる。
【0010】灰汁入れ工程22では、のり状化したもの
に灰汁入れを行う。これはこんにゃく粉に対して4%の
石灰を水で溶いて石灰乳をつくり、のり状となったこん
にゃくを入れてかきまぜる工程である。こんにゃく粉に
対して4%の石灰は、従来例よりも少めに設定してお
り、これは灰汁を少くすることで灰汁の持つ苦みや渋み
を極力押え、風味材のもつうま味をひき出すためであ
る。灰汁を入れたら更に攪拌し、のり状のこんにゃく内
に灰汁を均一化させる。灰汁を均一化させたのり状のこ
んにゃくは次の多層形成工程24にうつされる。
【0011】多層形成工程24について図3を参照して
説明する。図3は多層形成工程における多層形成中の説
明図である。灰汁を入れたのり状のこんにゃくは、積重
ねする段数に等分する。例えば図1の例であれば、3等
分されて第1、第2、第3のこんにゃくに分けられ、こ
れらに各種の風味材を入れることになる。第1のこんに
ゃく32には、風味材として白胡麻と香辛料としての七
味唐辛子とを混在させて攪拌する。胡麻が多いと噛んだ
ときに、異物を感じるから口当りが悪くなるので適当量
にして入れる必要がある。七味唐辛子も辛さを配慮して
適当な使用量に設定する必要がある。第2のこんにゃく
34には、風味材として細かくした青のり入れて攪拌す
る。第3のこんにゃく36には、風味材を入れないまま
にする。このように形成した第1、第2、第3のこんに
ゃくで、多層を形成する。多層を形成するには、型箱3
0に流し込んで固めることになる。型箱は、こんにゃく
を立方形に固めるもので、この中にはまず最初に、上述
した胡麻と唐辛子を入れた第1のこんにゃく32を流し
込み、平らにすることによって図1で示した第1層12
を形成する。第1層の上には第2のこんにゃく34を流
し込み、第1層と同様に平らに設定して第2層14を形
成する。更に、この第2層の上には、第3のこんにゃく
36を流し込んで平らにし第3層16を形成する。これ
らの作業において、のり状のこんにゃくを分けて風味材
を入れ、多層を形成するには手早く行う必要がある。こ
れは時間の経過と共に、のり状のこんにゃくの表面が乾
き、各層の接合が困難になるからである。多層を形成し
た後、5乃至6時間放置することにより、のり状こんに
ゃくの持つ粘着性によって、それぞれの層が完全に接合
され、固まったこんにゃくとなる。この層間は、後にな
って離れるようなことはない。
【0012】多層が形成されたこんにゃくは、型箱内に
金属製の板を押し込んで適当な大きさに切断し、分割し
て次の精製工程26に送られる。精製工程26では、温
湯の中に分割したこんにゃくを入れ、約1時間程加温し
て精製する。これはこんにゃくとしての品質を安定化さ
せたり、灰汁を抜いたりすることで精製を目的としたも
のであり、精製の終ったところで完成した多層こんにゃ
く10ができあがる。
【0013】風味材18の添加方法として、多層形成工
程24においてのり状のこんにゃくを分割してから混入
したが、このような方法に限ることなく他の工程で混入
しても良い。例えば、攪拌放置工程20において、こん
にゃく粉と温湯とを攪拌するときに、風味材も同時に添
加して攪拌しても良い。この場合は添加する風味材ごと
に、別容器を用いて攪拌すれば良い。また、風味材18
は各層に1種類づつ入れることなく、2種類以上の風味
材を1つの層内に入れることにより、特別な味や色に設
定してから、多層を形成することもできる。これは、そ
の風味材の持つ欠点を補うような、他の風味材を入れる
ことにより、更に品質の向上した製品を得る場合に適し
ている。要約すると風味材18は、味や色彩及び配置等
を充分に考慮し、それぞれの特徴を生かして多層化する
ことにより、従来にない味付けと見た目の良さで、多く
の人に好まれるこんにゃくとなるものである。また、風
味材18の代りに、それぞれ色の異なる食品用の着色材
を用いて、多層を形成すると味はないものの、見た目の
あざやかな多層こんにゃくとすることができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、こ
んにゃくを多層化することにより、多くの効果を得るこ
とができた。すなわち、1つのこんにゃくでいろいろな
味を楽しむことができるようになっただけでなく、それ
らの味を最初は単独で、最後にはミックスした調子で味
わうことができるようになった。多層こんにゃくは、従
来の単一の混入例に比べて、配色や色彩を選べるから、
味だけでなく見た目の美しさや面白さ等もあって、珍し
いこんにゃくとなった。また、従来例のこんにゃくは、
料理することによって、味付けされた味しか得られなか
ったが、多層こんにゃくはこんにゃく自体に味付けさ
れ、しかも複雑にミックスされた味とすることもできる
ようになったので誰にでも好まれ、こんにゃくの消費量
を拡大することができるなど、多くの効果を得ることが
できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層こんにゃくを示す斜視図である。
【図2】図1の製法を示す工程図である。
【図3】多層形成工程における多層形成中の説明図であ
る。
【符号の説明】
10 多層こんにゃく 18 風味材 20 攪拌放置工程 22 灰汁入れ工程 24 多層形成工程 26 精製工程

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種の風味材を混入したこんにゃくが、
    それぞれ毎に層をなすように、多層に形成したことを特
    徴とする多層こんにゃく。
  2. 【請求項2】 温湯にこんにゃく粉を入れ、攪拌してか
    らそのまま放置する攪拌放置工程と、 攪拌放置したものを練りながら石灰乳を加える灰汁入れ
    工程と、 風味材が混入され、灰汁入れの終った複数種類のもの
    を、それぞれの種類毎に型箱内で層を形成するように押
    し広げて段積し、これを放置することでこんにゃくの持
    つ粘性によって各層を接合させる多層形成工程と、 多層形成後に適当な大きさに切断し、温湯て加温する精
    製工程とからなることを特徴とする多層こんにゃくの製
    法。
  3. 【請求項3】 前記風味材の代りに着色材を入れたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の多層こん
    にゃく及びその製法。
JP4243975A 1992-07-29 1992-07-29 多層こんにゃく及びその製法 Pending JPH0646765A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1190626A1 (en) * 2000-09-20 2002-03-27 Yasuo Mukohata Heterogeneous food product made from Konjak and manufacturing method therefor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1190626A1 (en) * 2000-09-20 2002-03-27 Yasuo Mukohata Heterogeneous food product made from Konjak and manufacturing method therefor

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