JPH0646329A - フィルムプレーヤ - Google Patents

フィルムプレーヤ

Info

Publication number
JPH0646329A
JPH0646329A JP20003092A JP20003092A JPH0646329A JP H0646329 A JPH0646329 A JP H0646329A JP 20003092 A JP20003092 A JP 20003092A JP 20003092 A JP20003092 A JP 20003092A JP H0646329 A JPH0646329 A JP H0646329A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
cartridge
feeding
loading
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP20003092A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Inoue
学 井上
Koichi Yakura
弘一 矢倉
Koji Hamaguchi
浩二 濱口
Shigeru Wada
滋 和田
Hiroyuki Matsumoto
博之 松本
Katsuyuki Nanba
克行 難波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP20003092A priority Critical patent/JPH0646329A/ja
Priority to US08/095,679 priority patent/US5633977A/en
Priority to DE69324310T priority patent/DE69324310T2/de
Priority to EP93111980A priority patent/EP0581241B1/en
Publication of JPH0646329A publication Critical patent/JPH0646329A/ja
Priority to US08/794,781 priority patent/US5835675A/en
Priority to US08/794,654 priority patent/US5852707A/en
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルム側を駆動するフィルムプレーヤにお
いて装置を小型化すること。 【構成】 撮影済フィルム52はカートリッジ53から
スプール27に巻取られる。光源16からの光を通す開
口部(アパチャー)68の大きさを図のようにエリアセ
ンサの場合に比べて短くしてラインセンサ19の幅寸法
相当分にする。これによりフィルム給送部14の占める
割合が小さくなり、装置全体として小型化が可能にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はフィルムプレーヤに関
し、特に撮像素子としてラインセンサを有するフィルム
プレーヤに関する。
【0002】
【従来の技術】現像済フィルムをカートリッジに収納
し、撮像素子で撮像してテレビ等に再生するフィルムプ
レーヤが提案されている。上記のようなフィルムプレー
ヤにおいては、撮像素子としてエリアセンサかラインセ
ンサが用いられる。ラインセンサを用いる場合、フィル
ム上の画像をスキャンするために原稿(フィルム)側を
動かすかセンサ側を動かすかいずれかが行なわれるが、
フィルム側を動かす方がフィルム給送系(駒送り等)を
兼用できるため便利である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のフィルムプレー
ヤでは、フィルム側を動かす場合でも撮像するための開
口部はフィルム1駒分あり、そのためフィルムプレーヤ
の小型化が困難であった。この発明は上記のような問題
点を解消するためになされたもので、フィルム側を動か
すフィルムプレーヤにおいて装置を小型化することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明に係る、現像済
フィルムを撮像し再生するフィルムプレーヤは、所定の
幅を有し、フィルムを撮像するためのラインセンサと、
フィルムを給送する給送手段と、フィルムのラインセン
サで撮像される部分がラインセンサの幅寸法に相当する
ようフィルム給送手段を制御する制御手段とを含む。
【0005】
【作用】ラインセンサの幅寸法に相当するようフィルム
給送手段が制御されるためフィルム上の撮像される部分
は、ラインセンサの幅寸法分だけとなる。
【0006】
【実施例】以下この発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1はこの発明に係る、撮影済のフィルムをテレ
ビで観賞する装置(フィルムプレーヤ)の使用形態を示
す図である。基本的に観賞装置1は、テレビモニタ2と
接続することによりフィルムの撮影駒を観賞できる。さ
らに情報入力機3と接続することによって、情報の書換
え、新規書込みを行なうことができる。
【0007】図2は図1に示した観賞装置1の操作パネ
ル51を示す図である。操作パネル51は電源ボタン4
とカートリッジ装填口5と、リモコン受光部6と、情報
表示部7と、色調調節部8と、音量調節部9と、駒送り
操作部10と、倍率調節部11とからなる。左部のカー
トリッジ装填口5はその横の操作ボタン12により突出
位置と収納位置に移動する。その突出位置において装填
・取出しが行なわれる。中央左上のリモコン受光部6
は、観賞装置1付属の不図示のリモコンとともに遠隔操
作を可能としている。
【0008】パネル51中央に位置する情報表示部7
は、観賞装置1の作動状態を表示する作動状態表示部7
aと映し出す駒の情報を表示する駒情報表示部7bとを
含む。作動を示す項目として給送状態・パンニング状態
・カラーバランス・撮影倍率・ホワイトバランス・像反
転などの像加工の有無・演奏する音楽の種類がある。一
方映し出す駒の情報として、駒番号・撮影日・撮影時間
・シャッター速度・絞り値・フィルム種類などがある。
表示部下部に並ぶノブは、色調調節部8と音量調節部7
からなり、色調調節部8はカラーバランス調整ノブ8a
とホワイトバランス調整ノブ8bとを含む。パネルの右
に位置するボタン類は駒送り操作部10で、上から再生
ボタン10a、停止ボタン10b、駒飛ばしボタン10
c、パンニングボタン10dである。そしてパネル右下
に位置するノブが映し出される像の倍率を調整するもの
である。
【0009】この観賞装置1の内部構成図を図3に示
す。その構造は大きく給送系と光学系の2つのブロック
に分かれ、その配置はフィルム給送方向と光軸方向を同
じくしている。給送系はカートリッジ装填部13、フィ
ルム給送部14、磁気ヘッド制御部15を含み、光学系
は光源部16、像変倍部17、縦横変換部18、撮像部
19からなる。カートリッジ装填部13は、カートリッ
ジ装填時にカートリッジ室56の装置本体からの突出/
収納を制御する。フィルム給送部14は、装填されたカ
ートリッジ53のフィルム52の給送制御、すなわちカ
ートリッジ53からフィルム52を押し出し、スプール
27に巻取る動作と1駒送り動作とパンニング動作とス
プールに巻取られたフィルム52を逆にカートリッジ5
3の中に巻戻す動作を行なう。磁気ヘッド制御部15
は、フィルムに設けられた磁気情報を読書きする際フィ
ルム52の磁気ヘッド40への当接/離反制御を行な
う。光源部16は、フィルム52上の像を撮像部19に
投影するための光源である。像変倍部17は、フィルム
52上の像を撮像部19に投影する際の像倍率を変える
レンズ群の移動制御を行なう。縦横変換部18は、磁気
情報により縦位置で撮影された駒と判別した場合、テレ
ビ上で画像を成立させるため、光軸中心の回転により像
の回転をもたらすプリズムの回転制御を行なう。撮像部
19は、レンズによって撮影されたフィルム面上の画像
情報を電気信号へ変換する撮像素子としては、エリアセ
ンサが用いられている。
【0010】次に各ブロック毎の詳細な説明を行なう。
図4はフィルム給送部の駆動系を表わす図である。フィ
ルム給送部14は駆動源である給送モータ20と、カー
トリッジ装填部13に回転自在に指示され、カートリッ
ジ53とのアクセスを行なうドライバ部21と、カート
リッジ装填部13の装填動作に伴うドライバ部21と駆
動系の離反/接続を行なう接続機構22と、フィルム5
2の緩みを防止するために設けられたドライバ部21と
駆動ローラ24との速度差を吸収する速度吸収機構23
と、フィルム52の送りを行なう駆動ローラ24と、給
送モータ20と駆動ローラ24との連結を切る第1遊星
クラッチ25と、駆動ローラ24の回転速度を検知する
速度検出機構26と、カートリッジ53から出たフィル
ム52を巻取るスプール27と、駆動ローラ24の回転
方向によりスプール27との結合を切る第2遊星クラッ
チ28からなる。
【0011】給送モータ20は、フィードバック制御を
行ないやすいステップモータである。ドライバ部21は
給送モータ20の時計回りの回転でカートリッジ53内
のフィルム52を押出し、反時計回りの回転でフィルム
52を再びカートリッジ53内に巻戻す。接続機構22
は遊星ギア47とそれをドライバ部21に押当てる方向
に付勢するスプリンブ48と遊星ギア47の位置をドラ
イバ部21との噛み合い位置に規制する当り(不図示)
からなる。これにより突出位置から収納位置に移動して
きたドライバ部21との噛み合いミスが生じても、給送
モータ20の駆動直後には再びそれぞれの歯は正規の噛
み合いを確保する。速度吸収機構23は、第3遊星クラ
ッチ29とその太陽ギアとクラッチの接続するギアの間
を結合するワンウェイクラッチとからなる。第3遊星ク
ラッチ29は出力ギアと給送モータ20の反時計回りの
回転で接続される。
【0012】ワンウェイクラッチ45は、出力側の回転
速度が早くなったときのみ切れる。これにより給送モー
タ20の時計回りの回転時であっても、フィルム52が
ドライバ部21により押し出し速度以上で駆動ローラ2
4で引張られた時のみドライバ部21への伝達が切れ
る。それ以外では給送モータ20の回転方向に係わら
ず、駆動力がドライバ部21に伝達される。駆動ローラ
24は従動ローラ38(図7参照)とともにフィルム5
2を挾み込み、第1の遊星クラッチ25と結合する給送
モータ20の時計回りの回転時にはフィルム52を、滑
ることなくスプール27に送るが、クラッチの切れる給
送モータ20の反時計回りの回転時には、フィルム52
に滑ることなく従動する。
【0013】速度検出機構26は、駆動ローラ24と連
動するギア部と一体で回転するエンコーダ部とそれをモ
ニタするフォトインタラプタからなる。これにより常に
フィルム52と一体的に回転、従動する駆動ローラの速
度を検出して給送モータ20にフィードバックし、フィ
ルム52の移動速度を制御する。
【0014】第2の遊星クラッチ28は、給送モータ2
0の時計回りの回転でスプール27とつながり、反時計
回りの回転ではフィルム52の移動による駆動ローラ2
4の回転によって結合が切れる。スプール27は給送モ
ータ20からの駆動を伝える駆動部と駆動部と同軸でフ
リクション結合するフィルム52の巻取軸とからなる。
スプール27は常に駆動ローラ24より早く回転し、ス
プール27へフィルム52が巻付くように構成されてい
るが、それによりフィルム52の突張りを防止してい
る。
【0015】図5および図6はカートリッジ装填部13
の斜視図と断面図である。カートリッジ装填部13の上
面にはカートリッジ53が装着されるカートリッジ室3
0とカートリッジ53が装着された状態でその一部が露
出するように設けられた取出溝(U字溝)31と、カー
トリッジ53の装着状態を保持/解除するためのカート
リッジ係止爪32の一部が覗いている。また側面にはフ
ィルム出入口301が設けられている。カートリッジ係
止爪32はカートリッジ室30側面に一部突出するよう
付勢されており、装着開始時にはカートリッジ53に押
され退避し、装着完了時には再び突出し、カートリッジ
53を保持する。カートリッジ室30底面にはドライバ
211が突出している。ドライバ211はドライバギア
212と一体で回転し、給送モータ20の駆動力を伝達
する。また常に突出方向に付勢されるが、軸方向に摺動
可能であり、装着時のカートリッジ53との噛み合い不
良のときカートリッジ室30外に退避するが、給送モー
タ20の駆動が始まり噛み合い位置に来ると再び突出す
る。
【0016】図7は駆動ローラ24と従動ローラ38の
構成を示す断面図である。駆動ローラ24は駆動部39
とエッジフォロー部36とからなる。駆動部39はフィ
ルム52の記録部側(下)に位置し、回転軸46に回転
自在に支持される。駆動ローラ24は、フィルム52と
の滑りをなくすためのラバー部33とフィルム52の下
縁の規制を行なう鍔34と、給送モータ20の駆動力を
伝達するギア部35からなる。エッジフォロー部36
は、フィルム52の上側に位置し、駆動部39と同軸で
回転自在であるとともに、所定範囲内で上下に摺動自在
である。エッジフォロー部36はフィルム52と積極的
に滑るようにラバー部33より小さい径のローラ部49
とフィルム52の上縁の規制を行なう鍔60とエッジフ
ォロー部36自身を下に付勢するスプリング37とから
なる。従動ローラ38はフィルム52を挾み、駆動ロー
ラ24と対向する位置にあり、常にフィルム52を挾む
方向に付勢されている。この構成により、フィルム52
を直接駆動可能にするとともに、フィルム52の端面を
揃えトラッキングを安定させることが可能になる。
【0017】図8および図9はフィルム52を磁気ヘッ
ド40に当接、退避させる機構の概念図とその構成図で
ある。図9はカートリッジ装填部13が観賞装置1内に
収納された状態を示す図である。駆動ローラ24とスプ
ール27の間に磁気ヘッド40とフィルム押えローラ4
1が並んで位置し、磁気ヘッド40と駆動ローラ24の
接近によるトラッキングの安定とフィルム押えローラ4
1の押圧/退避でできるフィルム52の弛みによる平面
性悪化の回避を狙っている。フィルム押えローラ41
は、観賞装置1の本体に回転自在に軸支されるローラレ
バー42に回転自在に保持され、レバーの回動によりフ
ィルム52を磁気ヘッド40に押付ける押圧位置と退避
位置に移動可能であり、磁気ヘッド40による情報の読
み書きを行なわないときのフィルム上への傷が防止され
る。ローラレバー42はカートリッジ装填部13の進退
機構により駆動される。カートリッジ装填部13を駆動
する装填モータ43はカートリッジ装填部13上面の装
填部移動方向に摺動可能なラック44とギアで連結して
いる。ラック44は通常、カートリッジ装填部13と一
体で移動するようにカートリッジ装填部13のラック当
り89に付勢されている。付勢力に抗し、ラック44は
カートリッジ装填部13の収納位置以上に収納方向に移
動し、ローラレバー42に当接し図9中矢印で示すよう
に回動させる。その移動量の大小でフィルム押えローラ
41を押圧/退避する。
【0018】次に観賞装置の使用手順に従ってその各部
の動きを説明する。電源を入れるとカラーバランスとホ
ワイトバランスはオートに、像反転モードはOFFに自
動設定される。そこで操作ボタン12を押すと、装填モ
ータ43がカートリッジ装填部13の突出方向に回転
し、カートリッジ装填部13下面のラック44を介して
カートリッジ装填部13がパネル全面に出てくる。カー
トリッジ装填部13が所定量突出すると、不図示のスイ
ッチがこれを検知し、装填モータ43を停止させる。こ
の状態で現像済のフィルムが入った専用の押出し式カー
トリッジ53をカートリッジ室30に装着する。
【0019】まずカートリッジ53の端面がカートリッ
ジ室30側面より突出するカートリッジ係止爪32のテ
ーパ部を押し、カートリッジ係止爪32はカートリッジ
室30側に退避する。まもなくカートリッジ53端面が
ドライバ211に当接し噛み合い始める。このときカー
トリッジ53とドライバ211がうまく噛み合わなかっ
たとき、ドライバ211は押されてカートリッジ室30
から退避する。カートリッジ53端面がカートリッジ室
30に当たる直前に、カートリッジ係止爪32は再びカ
ートリッジ室30に突出し装着が完了する。カートリッ
ジ係止爪32はカートリッジ53とドライバ211が噛
み合わなかったときのドライバ211によるカートリッ
ジ53の押出しを規制している。
【0020】再び操作ボタン12を押すと、装填モータ
43が収納方向に回転し、カートリッジ装填部13は観
賞装置1に収納される。不図示のスイッチにより収納完
了が検知され、装填モータ43は停止される。スプリン
グ70によるカートリッジ装填部13とラック44を押
し付け合う付勢力は、収納途中の負荷より強く、ラック
44とカートリッジ装填部13は一体で動く。また収納
位置へ移動するドライバギア212と接続機構22の歯
はうまく噛み合わなかったとき太陽ギアを中心に付勢力
に抗し退避する。
【0021】装填モータ43の停止とともに給送モータ
20が時計回りに回転する。このとき噛み合いの取れず
にいたドライバギア212と接続機構22の遊星ギア4
7もしくはドライバ211とカートリッジ53が噛み合
う。また第1遊星クラッチ25は駆動ローラ24に、第
2遊星クラッチ28はスプール27にそれぞれつなが
り、第3遊星クラッチ29はドライバ211と切離され
る。この結果、ドライバ211、駆動ローラ24、スプ
ール27とも時計回りに回転する。ドライバ211はカ
ートリッジ53内のフィルム52を押出し、押出された
フィルム52はアパチャー68を通過し、駆動ローラ2
4と従動ローラ38との間に巻込まれる。
【0022】従動ローラ38はスプリング70の付勢力
に抗してフィルム52の厚み分駆動ローラ24より離れ
る。駆動ローラ24は従動ローラ38とともにフィルム
52を挾み込み、付勢力により生じる摩擦力でさらに早
いスピードでフィルム52を送出す。このときからフィ
ルム52がドライバ211を回転させるようになるた
め、ドライバ211と給送モータ20の間にある速度吸
収機構23では出力ギアの回転が入力ギアのそれより早
くなり、2つのギアを結合するワンウェイクラッチ45
が切れ給送系は突張らない。
【0023】フィルム52が駆動ローラ24を通過する
際フィルム52の幅より若干狭い駆動部39とエッジフ
ォロー部36の鍔60の間隔をそのスプリング37の付
勢力に抗して拡げる。これによりフィルム52は自らの
幅変動を駆動部39の鍔34を基準に吸収し、トラッキ
ングを安定させている。駆動ローラ24に送出されたフ
ィルム52は、磁気ヘッド40とそれに続くフィルム押
えローラ41を通過する。磁気ヘッド40とフィルム押
えローラ41はこのときフィルム52の通路から離れて
おり、スプール27への巻き付きを容易にしている。
【0024】送出されたフィルム52はスプール室90
に入り、スプール27に巻き付き始める。スプール27
の周速は駆動ローラ24の送出し速度よりも早く、常に
フィルム52を引張ろうとするが、所定量以上の負荷が
かかるとそのフリクション機構により給送モータ20の
駆動力が切れてフィルム52の速度は駆動ローラ24の
送り速度以上にはならず、またフィルム52が弛むこと
なく巻かれていく。
【0025】通過するパーフォレーションの数でフィル
ム52の送り量をカウントする不図示のカウンタが、フ
ィルム52がスプール27に巻き付く所定の送り量をカ
ウントしたとき、装填モータ43がフィルム52の収納
方向に回転する。するとカートリッジ装填部13のラッ
ク44がその付勢力に抗して移動し、その一部がローラ
レバー42に当接しこれを回動させる。これにより、フ
ィルム押えローラ41は、フィルム52をその通路外に
ある磁気ヘッド40に押し当てる。そしてフィルム52
の駒毎に書かれた磁気情報を随時読んでいく。読込んだ
情報は観賞装置1内部の記憶部に一時的に記憶されてい
く。
【0026】以下、前述のプリワイド方式について説明
する。カウンタが全駒をカウントした後、給送モータ2
0の駆動を一旦停止させ、続いて給送モータ20を反転
(反時計回り)させる。第1遊星クラッチ25は反時計
回りに回転し、クラッチが切れる。第3遊星クラッチ2
9は時計回りに回転し、クラッチがつながり、速度吸収
機構23のワンウェイクラッチ45は常に滑るようにな
る。これによりドライバ211が時計回りに回転し、カ
ートリッジ53内にフィルム52を巻込み始める。フィ
ルム52が移動すると、第2遊星クラッチ28が時計回
りに回転し、クラッチが切れ、スプール27がフリーに
なる。フィルム52には、スプール27のフリクション
によるテンションが掛かっており、弛みは発生しないよ
うになっている。
【0027】カウンタがアパチャー68(図12参照)
に最終駒がやってきたことを検知し、給送モータ20を
停止させる。次に装填モータ43を装填部13の突出方
向に駆動し、ラック44をカートリッジ装填部13のラ
ック当り89まで動かす。これによりラック44に追随
して動くローラレバー42が反時計回りに回転し、フィ
ルム押えローラ41はフィルム52の通路外に退避し、
再生中のフィルム52の傷付きを防止する。以上でフィ
ルム52の初期ロードが完了する。
【0028】再生間の駒送り動作は、給送モータ20の
反時計回りの回転でフィルム52をカートリッジ53内
に巻込むことで行なう。給送モータ20の停止はカウン
タによるフィルム52のパーフォレーションを検出する
ことによって行なわれる。このときの各クラッチは初期
ロード完了状態のままである。
【0029】撮像する駒がパノラマのとき駒送り動作は
一旦画面とアパチャー68を合わせたのち給送モータ2
0を反転(反時計回り)させる。各クラッチは初期ロー
ド開始状態になり、フィルム52がスプール27に巻取
られていく。このとき速度検出機構26でフィルム52
の移動量を見ながら所定倍率で画面いっぱいに駒端が映
し出されるようにフィルム52を所定量巻戻す。撮像レ
ンズ72の倍率を合わせた後に撮像を開始するととも
に、通常の駒送り方向(時計回り)に給送モータ20を
駆動する。各クラッチは初期ロード完了状態と同じにな
る。このときもフィルム52の移動速度をフィルム52
に追従する駆動ローラ24の回転量を検知する速度検出
機構26で検出しており、常に定速で送られるように給
送モータ20を制御する。フィルム52の移動量が撮像
駒の他端が画面に映るまでになったとき、給送モータ2
0を再び反転(反時計回り)させ、所定時間内繰返しパ
ンニング動作を行なう。
【0030】再生途中でカートリッジ装填操作ボタン1
2を押すと、給送モータ20を時計回りに回転させ(ク
ラッチは初期ロード完了状態になる)、カウンタがフィ
ルム最終端を検知してしばらく給送モータを引続き回転
させてフィルム52を完全にカートリッジ53内に巻込
む。フィルム52を巻込んだ後、給送モータ20を停止
させる。続いて装填モータ43を突出方向に回転させ、
装填部13を観賞装置1全面より突出させる。不図示の
位置検出スイッチにより、装填部13の突出が完了する
と、装填モータ43を停止させる。カートリッジ53の
取出しは、装填部13上面のカートリッジ係止爪32を
外したのち、装填部13側面のU字の溝31に2本の指
を滑り込ませてカートリッジ53をつまみ出す。
【0031】次に図10を参照してこの発明に係る観賞
装置1の制御部の要部について説明する。測光センサ7
6は撮像光束をさえぎらない位置に固定され、光源82
で照明されたフィルム52の撮像側の面の明るさを測定
し、絞り制御部75へそのデータを出力する。絞り制御
部75は、光源82や露光によるフィルム濃度のばらつ
きにより、撮像センサ79に入射する光量が多すぎた
り、少なすぎたりすることがないよう、絞り74により
光量を制御し、撮像センサ79に適正な光量を入射させ
る。
【0032】制御部50は、スイッチ類4、8〜12の
状態を読取り、各ブロックに制御信号を出力する。フィ
ルム給送部14は装填時、カートリッジ53からフィル
ム52を押し出し、スプール27に巻取らせる。演奏時
には、1駒送りとフィルム送りによるパンニングを行な
わせ、演奏終了時には、フィルム52をカートリッジ5
3内に巻戻すことを指示する。磁気ヘッド制御部15に
対してはフィルム52上の磁気情報を読出し/書込みす
るために、フィルム給送中に磁気ヘッド40をフィルム
52に押圧させる。読出された磁気情報は、磁気ヘッド
40から制御部50に送られる。またレンズ駆動部73
へは磁気情報から決定した撮像倍率になるよう、制御信
号を出力する。
【0033】プリズム駆動部78へは、磁気情報中の撮
影時の縦位置/横位置情報に従い、TV上で像が正立す
るよう、制御信号を出力する。信号処理部80は、撮像
センサ79から出力された画像信号をTV信号(NTS
C)に変換し出力する。
【0034】次に図12を参照して測光・絞り制御部に
ついて説明する。光源82は、アパチャー68を通しフ
ィルム52を照明する。測光センサ76は撮像光束をさ
えぎらない位置に固定され、測光レンズ81を通してフ
ィルム52上のカメラで撮影された部分の明るさを測定
する。ネガフィルムでは、撮影時の露光がオーバーの場
合フィルム濃度は高くなり、測光センサ76に達する光
量は少ない。逆に撮影時の露光がアンダーの場合は、フ
ィルム濃度は低くなり、測光センサ76に達する光量は
多くなる。
【0035】絞り制御部75は測光センサ76で測定し
た光量に基づいて、撮像センサ79に適正な光量が入射
するよう絞りを決定する。光量の調整は絞り板83で行
なう。絞り板83は光束を制限し、光量を調整する開口
部と位置検出用のパターンと周辺部にギア87を有する
円板で、回転軸84を中心に回転可能となっている。回
転は絞り板回転モータ85を駆動源とし、減速ギア87
を介して行なわれる。絞り制御部75は、測光センサ7
6の出力から得られた絞り値となる開口部を選択し、そ
の開口部が撮像光軸上に位置するように絞り板回転モー
タ85を制御する。このとき位置検出は絞り板83上の
検出パターンと位置検出用接片86により行なわれる。
【0036】図11は絞り板83を上から見た平面図で
ある。図11を参照して、検出パターン67は、導電性
材料上に絶縁材をマスキングして作成されたもので、図
の黒い部分が導電性材料が露出している部分である。検
出パターン67は回転軸84を中心とする4本の円周上
に位置する。最外周のパターンは導電材料が全周露出
し、他の3本は8個の開口部にそれぞれ対応するように
パターンが作成されている。パターンの切換わり部は回
転軸84を中心とし、開口部と点対称の位置にある。位
置検出用接点86は各パターンと接するように4本の板
バネ61、62、63、64で構成され、回転軸84を
中心として撮像光軸と点対称の位置でパターンと接する
ように固定されている。
【0037】絞り制御部75は最外周の接片と他の3本
の接片の導通状態を検出し、絞り板83の回転具合を判
別する。またパターンの切換わり部で回転を止めること
で開口部の中心と撮像光軸を一致させる。
【0038】以下フローチャートを参照してこの発明に
係る観賞装置1の動作について説明する。図13はこの
発明に係る観賞装置1の主な動作を示す概略フローチャ
ートである。図13を参照して、電源ボタン4がオンさ
れるとまず現像済フィルム52が収納されたフィルムカ
ートリッジ53が装填され(#1)、フィルム52が装
填されるとローディングが行なわれ(#3)、装填され
たフィルムに記録されている磁気情報等を用いて撮像条
件が決定される(#5)。#5において決定された撮像
条件による撮像、信号処理、再生が行なわれ(#7)、
撮像が終了すると巻戻し動作が行なわれ(#9)、フィ
ルムカートリッジ53のイジェクトが行なわれる(#1
1)。
【0039】図14は図13の#1で示したフィルム装
填サブルーチンの内容を示すフローチャートである。装
填モータ43の駆動によるメカシーケンスは前述のとお
りであるのでその説明は省略する。
【0040】カートリッジ装填部13は操作ボタン12
がオンになるのを待つ(#13)。オンになるとプログ
ラムは#15に移行して装填モータ43を正転させる。
装填モータ43の駆動により装填部13が所定量開くと
装填モータ43をオフする(#17,#19)。フィル
ムカートリッジ53が装填された後、#21において再
度操作ボタン12がオンされると装填モータ43を逆転
駆動させ装填部13を収納して装填モータ43を停止す
る(#23−#27)。
【0041】図15は図13の#3で示したローディン
グサブルーチンの内容を示すフローチャートである。フ
ィルム装填の場合と同様にメカシーケンスについての詳
細説明は前述のとおりであるのでその説明は省略する。
【0042】フィルム52の位置出しに使用するカウン
タをリセットし(#31)、フィルム52を巻上げるた
め給送モータ20を正転させる(#33)。フィルム5
2が所定量巻上げられ、カウンタ値が所定値K1になる
のを待つ(#35)。この場合の所定量はフィルム52
のリーダ部に記録された磁気情報を読取ることができる
量である。カウンタ=K1となると、装填モータ43を
逆転させ、磁気ヘッド40にフィルム52を当接させる
(#37)。リード部に記録されている情報を磁気ヘッ
ド40により読取り(#39)、リード部に所定の情報
が記録されているか否かを判別する(#41)。所定の
情報とは、カートリッジ53に収納されているフィルム
52がノーマルワインド(1駒ずつ巻上げる)のカメラ
で撮影されたものかプリワインド(最初に全駒巻上げて
巻戻しながら撮影を行なう)のカメラで撮影されたもの
か、あるいは両タイプが混在しているものなのかを示す
情報である。情報がない場合は#43に、ある場合は#
67に移行する。
【0043】#43ではフィルム52の給送に伴い各駒
の情報を読取り、読取った情報を装置内部の不図示のメ
モリに記録する(#45)。カウンタ値が全駒巻上げに
相当する所定値K2になるまで磁気情報を読取り(#4
7)、カウンタ=K2になると#49に移行する。次に
給送モータ20を一旦オフし(#49)、装填モータ4
3をオフする(#51)。給送モータ20を逆転させ
(#53)、最終駒が開口部にくるようにカウンタを用
いて位置だしを行なう(#55)。位置だしが完了する
と給送モータ20をオフし(#57)、装填モータ43
を正転させ磁気ヘッド40からフィルム52を離す(#
59)。磁気ヘッド40からフィルム52が離れると、
装填モータ43をオフする(#61)。
【0044】次にノーマルワインドとプリワインドの判
別ルーチンに移行する。#43で読取った各駒の情報の
うち、日付情報をメモリより読出す(#63)。読出し
た日付情報より撮影順序を判別する(#65)。撮影順
序の判別結果よりノーマルワインドとプリワインドが混
在しているか否かを判別する(#67)。混在の場合は
#89に、混在でない場合は#69にそれぞれ移行す
る。
【0045】混在していない場合は#69で混在か否か
を示すフラグNORF=1とする。ノーマルワインドか
プリワインドかを判別し(#71)、ノーマルのときは
#73へ、プリの場合は#79に移行する。ノーマルの
場合は、今の状態はフィルムを全駒巻上げている状態で
あるので、フィルム52を巻戻すために給送モータ20
を逆転させる(#73)。カウンタ値が前述のカウンタ
K2になるのを待ち(#75)、カウンタ=K2になる
と給送モータ20をオフする(#77)。ついでリード
部に情報を書込むため装填モータ43を逆転させ、磁気
ヘッド40にフィルム52を当接させる(#79)。リ
ード部91(図27参照)にフィルム52の状態(ノー
マルorプリ)を書込む。これにより次回再生時はリー
ド部91の情報を読取るだけでよく、撮影順序を判別す
る必要はなくなる(#41)。書込みが終了すると装填
モータ43をオフする(#83)。装填モータ43を正
転させ、磁気ヘッド40からフィルム52を離す(#8
5)。磁気ヘッド40からフィルム52が離れると装填
モータ43をオフする(#87)。
【0046】次に#67でノーマルとプリが混在してい
る場合について説明する。この場合はまずフラグNOR
F=0とする(#89)。#65の判別結果より最初に
再生する駒(最初に撮影された駒)を決定し(#9
1)、最初の駒までのフィルム給送量に相当するカウン
タ値K3をカウンタにセットする(#93)。今の状態
はフィルム52を全駒巻上げている状態であるので、フ
ィルム52を巻戻すために給送モータ20を逆転させる
(#95)。カウンタがカウントアップされるのを待ち
(#97)、所定量給送されたので給送モータ20をオ
フする(#99)。
【0047】次に図13の#5で示した撮像条件設定サ
ブルーチンの内容について図17を参照して説明する。
まず撮像する駒に対応する情報をメモリより読出す(#
101)。読出した情報で縦位置撮影情報があれば#1
05に移行する(#103)。#105で縦位置写真を
正立させて再生するためプリズム77を回転させる。ト
リミング撮影(疑似焦点距離撮影)のものであれば#1
09に移行する(#107)。#109ではズームレン
ズを駆動して変倍する。#111でパノラマ撮影のもの
であるか否かを判別し、あれば#113に移行する。#
113では給送モータを正転させる。そして所定量フィ
ルム52が給送されるのを待ち(#115)、所定量給
送されると給送モータ20をオフする(#117)。こ
れはパノラマ写真のときはたとえば中央部分から再生す
るようにしているからである。
【0048】次にAEルーチンに移行する。まず光源8
2を点灯する(#119)。フィルム52を通して入射
される光を測光センサ76により測光する(#12
1)。測光センサ76からの出力により絞りを決定する
(#123)。#123で決定された絞りになるよう絞
り板回転モータ85を制御する(#125)。
【0049】次に図13の#7で示した撮像サブルーチ
ンの内容について図18を参照して説明する。まずCC
Dの蓄積制御を行ない(#131)、その蓄積電荷を読
出して信号処理を行なう(#133)。信号処理された
画像データをテレビにより再生する(#135)。再生
中にズーム操作が行なわれたか否かを判別し(#13
7)、ズームが必要である場合はズームレンズを駆動す
る(#139)。次にパノラマ写真等の再生でパンニン
グ操作が必要であるか否かを判別し(#141)、必要
であれば#143に移行する。#143では給送モータ
20を正転させ、フィルム52を給送し、所定量給送さ
れるのを待つ(#145)。そして所定量給送されると
給送モータ20をオフする(#147)。なお、ズーミ
ング動作中およびパンニング途中も撮像、信号処理、再
生が行なわれているものとする。
【0050】次にフラグNORF=1であるか否かを判
別する(#149)。1であれば#151に、1でなけ
れば#157に移行する。#151では給送モータ20
をオンして次の再生駒までフィルム52を給送する。ノ
ーマルワインドのときは正転、プリワインドのときは逆
転する。そして1駒給送されるのを待ち(#153)、
給送モータ20をオフする(#155)。
【0051】#149でフラグNORF=1ではないと
判断されたときは、ノーマルワインド/プリワインド混
在として日付情報より次に再生する駒を決定する(#1
57)。次の再生駒までのフィルム給送量に相当するカ
ウンタ値K4をカウンタにセットし(#159)、給送
モータ20をオンする(#161)。給送方向によって
正転、逆転を切換える。カウンタがカウントアップする
のを待って(#163)、給送モータ20をオフする
(#165)。
【0052】次に#167で再生中に操作ボタン12が
オンされたか否かを判別する。オンされればリターンし
て巻戻しルーチンに移行する。オンされなければ#16
9に移行する。そしてそこで全駒の再生が終了したか否
かを判別する。全駒の再生が終了していればリターン
し、終了していなければ撮像条件設定ルーチン(#10
1)に移行する。
【0053】図19は図13の#9で巻戻しサブルーチ
ンとして示したサブルーチンの内容を示すフローチャー
トである。図19を参照して、巻戻しサブルーチンでは
まず給送モータ20を逆転させ(#171)、フィルム
52をカートリッジ53方向に給送する。ついでフラグ
NORF=1か否かを判別する(#173)。1であれ
ば#175に、1でなければフィルム中にプリワインド
とノーマルワインドとが混在しているとして#183に
移行する。混在でない場合にはまずノーマルワインドか
プリワインドかを判別する(#175)。ノーマルであ
ればリード部91に情報は書込んでいるので#177に
移行する。プリワインドであれば#183に移行し、リ
ード部91に情報を書込む。これは混在の場合も同じで
ある。
【0054】#175でノーマルであると判断されたと
きは、フィルムの終端を検知するのを待ち(#17
7)、完全にフィルム52がカートリッジ53に収納さ
れるのを待つ(#179)。そして給送モータ20をオ
フして巻戻しを終了する(#181)。
【0055】#173で混在である、または#175で
プリワインドであると判断されたときは、まずリード部
が検知されるのを待ち(#183)、リード部が検知さ
れると装填モータ43を逆転し、磁気ヘッド40にフィ
ルム52を当接する(#185)。ついでフィルム52
に情報を書込む(#187)。この情報はプリワイン
ド、混在情報などである。ついで終端を検知するのを待
ち(#189)、装填モータ43をオフして磁気ヘッド
40からフィルム52を離す(#191)。完全にフィ
ルム52がカートリッジ53に収納されるのを待ち(#
193)、給送モータ20をオフして巻戻しを終了する
(#195)。
【0056】上記説明では、リード部に書込む情報とし
てフィルム52の給送状態を挙げているが、その他の情
報、たとえば再生方法などを記録するようにしてもよ
い。また、ノーマルワインド時は再生前に記録している
が、プリワインド時と同様、巻戻し時(再生終了時)に
記録して、再生までの時間を短くするようにしてもよ
い。さらに記録するのをリード部91ではなく本観賞装
置用に磁気トラックを予めフィルム52に設けておき、
そこに記録するようにしてもよい。
【0057】図20は図13の#11でフィルムイジェ
クトサブルーチンとして示した内容を示すフローチャー
トである。ここでも装填モータ43の駆動によるメカシ
ーケンスは前述のとおりであるのでその説明は省略す
る。フィルムイジェクトサブルーチンにおいてはまずカ
ートリッジ装填部13を開けるため装填モータ43を正
転する(#197)。カートリッジ装填部13が所定量
開くと(#199)、装填モータ43をオフする(#2
01)。この状態で操作ボタン12がオンされるとカー
トリッジ装填部13は収納され、上記動作を繰返す。
【0058】以上の説明は撮像部19の撮像素子として
エリアセンサを用いたものであるが、次にラインセンサ
を用いた場合について説明する。図21はラインセンサ
を用いた場合の観賞装置1の斜視図である。図3のエリ
アセンサの場合と比べ、撮像素子がラインセンサに変わ
った以外にプリズム18が不要になる。これはラインセ
ンサの場合、全域をスキャンする際、その都度画像デー
タを別設のメモリに取込み、全領域分をメモリしてから
再生するためである。したがって、画像の回転はメモリ
からのデータ出力時にアドレス指定を制御すれば可能に
なる。またラインセンサを用いているので、フィルム5
2の引出し量を短くすることができる(たとえば、ライ
ンセンサの幅+磁気読取分)。この内容を図22を参照
して説明する。図22に示すように光源部16からの光
を通す開口部アパチャー68の大きさをエリアセンサの
場合と比べ短くしてラインセンサ相当にする。これによ
り、フィルム給送部14を占める面積が小さくなり、装
置全体として小型化が可能になる。
【0059】次にラインセンサを用いた場合について図
13に示した動作のフローチャートについて説明する。
以下では、エリアセンサの場合と異なる部分についての
み説明する。また、フィルム装填、給送関係のメカニズ
ムも同じであるのでその説明は省略する。
【0060】図23はラインセンサを用いた場合の図1
3に#5で示した撮像条件設定サブルーチンの内容を示
すフローチャートである。図17の#101と同じく撮
像駒情報をメモリから読出し(#211)、トリミング
撮影またはパノラマ撮影であるか否かを判別する(#2
13)。トリミング撮影またはパノラマ撮影であれば#
215へ移行しそれぞれの撮影に応じてフィルムを給送
し、再生領域を決定する。ついでAEルーチンに入るが
この内容は図17と同じであるのでその説明は省略す
る。図24は図13の#7で示した撮像サブルーチンの
内容を説明するフローチャートである。まずラインセン
サを用いて電荷の蓄積がスタートされ(#223)、電
荷蓄積が完了するのを待つ(#225)。ついで給送モ
ータ20をオンし、ラインセンサ1ライン分フィルム5
2が給送されるのを待つ(#227,229)。給送さ
れると#231へ移行する。このようにフィルム52の
給送によりスキャンしているが、ラインセンサの方を移
動させてもよい。さらに1ライン分給送後、モータをオ
フするか否かは給送時間と蓄積時間の関係で決まる。#
231では取込まれたデータを信号処理し、一担不図示
のメモリに蓄積される(#232)。ついで1駒全域ス
キャンしたか否かを判別し(#233)、完了していな
ければ#223へ戻り、完了していれば#235に移行
し、信号処理された画像データをテレビにより再生する
(#235)。再生中にズーム操作が行なわれズームが
必要か、またはパノラマ写真等の再生でパンニングが必
要か否かを判別し(#237)、必要であれば#239
へ移行する。#239ではメモリのアドレスを制御して
再生領域を変更する。次にフラグNORF=1であるか
否かを判別し(#241)、1であれば#243に、1
でなければ#249に移行する。#243では給送モー
タ20をオンして次の再生駒までフィルム52を給送
し、駒間分給送されるのを待ち(#245)、駒間分給
送が完了したら給送モータ20をオフする(#24
7)。#241でフラグNORF=1でないときは、ノ
ーマルワインド/プリワインド混在として日付情報より
次に再生する駒を決定し(#249)、次の再生駒まで
のフィルム給送量に相当するカウンタ値K4′をカウン
タにセットする(#251)。エリアセンサの場合のK
4と違うのは、ラインセンサの位置によって1駒分の給
送量をプラスまたはマイナスしなければならないからで
ある。ついで給送モータ20をオンする(#253)。
給送方向によって正転、逆転を切換える。そしてカウン
タがカウントアップするのを待ち(#255)、給送が
完了すると給送モータ20をオフする(#257)。つ
いで再生中に操作ボタン12がオンされたか否かを判別
し(#259)、オンされればリターンして巻戻しルー
チンに移行する。オンされなければ#261に移行し、
全駒の再生が終了したか否かを判別する。全駒の再生が
終了していればプログラムはリターンし、終了していな
ければ図23に示す#211(撮像条件設定ルーチン)
に移行する。
【0061】図25以降はフィルム52における磁気ト
ラックの位置を示す図である。上記実施例では本発明の
観賞装置1において決定された情報をフィルム52のリ
ード部91に記録するようにしているが、他の位置に記
録するようにしてもよい。図27においては、リード部
91に設けられた磁気トラックTR0に情報を記録して
いる(上記実施例)。図27において、磁気トラックT
R1は現像所において情報の読出しおよび書込みが行な
われる磁気トラックであり、磁気トラックTR2はカメ
ラにおいて撮影情報の読出しおよび書込みが行なわれる
磁気トラックである。
【0062】図25は観賞装置1において決定された情
報をカメラ用の磁気トラックTR2に記録するようにし
たものである。すなわち図25の場合では、観賞装置1
においてカメラ情報が読込まれ、撮影条件等が決定され
た後、磁気トラックTR2に再度書直しが行なわれる。
【0063】図26はフィルム52上の磁気トラックの
位置に関する別実施例を示す図であり、磁気トラックT
R2相互の間に観賞装置1用の記録部TR3を設けてい
る場合の実施例である。なお、観賞装置1用の磁気部を
上記の場所以外に設けるようにしてもよい。たとえば、
カメラ用トラックTR2の上または下に設けてもよい
し、現像所用トラックTR1の上または下に設けてもよ
い。
【0064】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、フィル
ムプレーヤにおいてラインセンサの幅寸法になるようフ
ィルム給送部が制御される。したがってフィルム側を動
かす場合フィルムの撮像される部分はラインセンサの幅
分だけであるためフィルム給送手段の給送部を大きく取
る必要がない。
【0065】その結果、フィルムプレーヤにおいて装置
を小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】観賞装置(フィルムプレーヤ)の概観を示す斜
視図である。
【図2】観賞装置の操作パネルの正面図である。
【図3】観賞装置の内部を示す斜視図である。
【図4】フィルム給送部の駆動系を示す模式図である。
【図5】カートリッジ装填部を示す斜視図である。
【図6】カートリッジ装填部の断面図である。
【図7】駆動ローラと従動ローラの構成を示す断面図で
ある。
【図8】フィルムを磁気ヘッドに当接、退避させる機構
を示す模式的断面図である。
【図9】フィルムを磁気ヘッドに当接、退避させる機構
を示す模式的斜視図である。
【図10】観賞装置の制御部の要部を示すブロック図で
ある。
【図11】絞り板の平面図である。
【図12】測光、絞り制御部の概略構成図である。
【図13】この発明に係る観賞装置の動作を示すメイン
フローチャートである。
【図14】フィルム装填サブルーチンを示すフローチャ
ートである
【図15】ローディングサブルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図16】ローディングサブルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図17】撮像条件設定サブルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図18】撮像サブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図19】巻戻しサブルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図20】フィルムイジェクトサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図21】ラインセンサを用いた場合の観賞装置の斜視
図である。
【図22】ラインセンサを用いた場合の観賞装置の要部
を示す断面図である。
【図23】ラインセンサを用いた場合の撮像条件設定サ
ブルーチンの内容を示すフローチャートである。
【図24】この発明に係る第2の実施例における撮像サ
ブルーチンの内容を示すフローチャートである。
【図25】フィルムにおける磁気トラックの位置を示す
図である。
【図26】フィルムにおける磁気トラックの位置を示す
図である。
【図27】フィルムにおける磁気トラックの位置を示す
図である。
【符号の説明】
1 観賞装置 2 テレビモニタ 3 情報入力機 4 電源ボタン 5 カートリッジ装填口 6 リモコン受光部 7 情報表示部 8 色調調節部 9 音量調節部 10 駒送り操作部 11 倍率調節部 12 操作ボタン 13 カートリッジ装填部 14 フィルム給送部 15 磁気ヘッド制御部 16 光源部 20 給送モータ 40 磁気ヘッド 43 装填モータ 50 制御部 52 フィルム 53 カートリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱口 浩二 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 和田 滋 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 松本 博之 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 難波 克行 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタカメラ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像済フィルムを撮像し、再生するフィ
    ルムプレーヤであって、 所定の幅を有し、前記フィルムを撮像するためのライン
    センサと、 前記フィルムを給送する給送手段と、 前記フィルムの前記ラインセンサで撮像される部分が前
    記ラインセンサの前記幅寸法に相当するよう前記フィル
    ム給送手段を制御する制御手段とを含む、フィルムプレ
    ーヤ。
JP20003092A 1992-07-27 1992-07-27 フィルムプレーヤ Withdrawn JPH0646329A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20003092A JPH0646329A (ja) 1992-07-27 1992-07-27 フィルムプレーヤ
US08/095,679 US5633977A (en) 1992-07-27 1993-07-26 Photographed image reproducing apparatus
DE69324310T DE69324310T2 (de) 1992-07-27 1993-07-27 Vorrichtung zur Wiedergabe von Filmbildern, geeignet zum Lesen und Schreiben von Zusatzinformation für jedes Bild
EP93111980A EP0581241B1 (en) 1992-07-27 1993-07-27 Reproduction apparatus for film images, enabling reading and writing of additional information for each frame
US08/794,781 US5835675A (en) 1992-07-27 1997-02-03 Photographed image reproducing apparatus
US08/794,654 US5852707A (en) 1992-07-27 1997-02-03 Photographed image reproducing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20003092A JPH0646329A (ja) 1992-07-27 1992-07-27 フィルムプレーヤ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0646329A true JPH0646329A (ja) 1994-02-18

Family

ID=16417655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20003092A Withdrawn JPH0646329A (ja) 1992-07-27 1992-07-27 フィルムプレーヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0646329A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5546122A (en) Film image input system
US5852707A (en) Photographed image reproducing apparatus
JPH0662309A (ja) フィルム画像再生装置
JPH0646329A (ja) フィルムプレーヤ
JPH0646330A (ja) フィルムプレーヤ
JPH0646328A (ja) フィルムプレーヤ
JPH0646327A (ja) フィルムプレーヤ
JPH10319488A (ja) 液晶ファインダー付きカメラ
US6252625B1 (en) Film image reading apparatus and method
JP2852223B2 (ja) スチルカメラ一体型ビデオカメラ
JPH08307813A (ja) スチルカメラ付ビデオカメラ
JP3077431B2 (ja) フィルム画像撮像装置
JPH0619051A (ja) 現像済みフィルムのカートリッジ
JP2000232547A (ja) ビデオカセットレコーダを利用したテレビ画面上への写真表示
JPH10257368A (ja) ビデオ・スチル両用型カメラ
JPH0541826A (ja) パノラマスチルビデオカメラとその再生装置
JPH06209422A (ja) フィルム画像再生装置
JPH07307894A (ja) テレビフォトプレーヤ
JPH0879618A (ja) フィルム画像再生装置
JPH09102908A (ja) 画像表示装置およびカメラ
JPH0879613A (ja) フィルム画像再生装置
JPH063772A (ja) 現像済みフィルムのカートリッジ及びその観賞装置
JPH0879611A (ja) フィルム画像再生装置
JPH0619062A (ja) 現像済みフィルムのカートリッジ
JPH09214831A (ja) フィルム画像観賞装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19991005