JPH0619062A - 現像済みフィルムのカートリッジ - Google Patents

現像済みフィルムのカートリッジ

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Publication number
JPH0619062A
JPH0619062A JP17433992A JP17433992A JPH0619062A JP H0619062 A JPH0619062 A JP H0619062A JP 17433992 A JP17433992 A JP 17433992A JP 17433992 A JP17433992 A JP 17433992A JP H0619062 A JPH0619062 A JP H0619062A
Authority
JP
Japan
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film
cartridge
tape member
developed
guard
Prior art date
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Pending
Application number
JP17433992A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshito Konishi
義人 小西
Tokuhiro Inoue
徳洋 井上
Yasushi Nakamura
育志 中村
Junichi Tanii
純一 谷井
Sadafusa Tsuji
完房 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0619062A publication Critical patent/JPH0619062A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像済みのフィルムを収納し、耐久性に優れ
たカートリッジを提供する。 【構成】 給送方向に対する両サイド部にガードテープ
部材2を貼着したフィルム1を巻き取り軸3に巻き付
け、カートリッジケース内に収納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、現像済みフィルムの画
像を繰り返し観賞するために用いる新規なカートリッジ
に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、現像済みの写真フィ
ルムを観賞するために、像をスクリーンに映し出すスラ
イドプロジェクターや、テレビジョン受像機を表示用モ
ニターとして像を表示する画像表示装置などの現像済み
フィルム用観賞装置が用いられている。これらの観賞装
置は、一般に、1コマずつ枠に入れたスライドフィルム
や、数コマ毎に切断されたフィルム自体を装置にセット
するように構成されているため、フィルムの使用時や保
存時などの取り扱いが不便である。そこで、現像済みの
写真フィルムをビデオテープのカセットのように簡単に
取り扱えるようにするため、例えば撮影用のフィルムカ
ートリッジのように巻き取り軸にフィルムを巻いた状態
でカートリッジケース内に収納した現像済みフィルムの
カートリッジを、専用の観賞装置で用いることが考えら
れる。
【0003】ところで、撮影用のフィルムカートリッジ
では、通常、フィルムの給送は1回行なわれるだけであ
り、これを繰り返して行うことは想定していない。その
ため、現像済みフィルムのカートリッジを撮影用フィル
ムカートリッジと同じように構成して、フィルムの送り
出しと巻き戻しを何度も繰り返すと、重なり合ったフィ
ルム同士、またはカートリッジケースの内面もしくは巻
き取り軸の表面とフィルムとがこすれることなどにより
フィルムが傷み、耐久性が低下する虞がある。
【0004】したがって、本発明の解決すべき技術的課
題は、巻き取り軸に現像済みフィルムを巻き付けてカー
トリッジケースに収納した現像済みフィルムのカートリ
ッジであって、耐久性に優れたフィルムカートリッジを
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】本発明に
係る現像済みフィルムのカートリッジは、上述の技術的
課題を解決するために以下のように構成されている。す
なわち、このカートリッジは、給送方向に対する両サイ
ド部にガードテープ部材が貼着された現像済みフィルム
と、フィルムを巻き取るフィルム巻き取り軸と、フィル
ムが巻き付けられた巻き取り軸を収納するとともに回転
可能に保持すべく大略筒状に形成され且つその周面にフ
ィルム挿通用スリットを有するカートリッジケースとを
備えている。ガードテープ部材は、現像済みフィルムの
片面にのみ貼着してもよいが、表裏両面に貼着すること
が好ましい。また、表裏両面に貼着する場合、別々のガ
ードテープ部材を用いてもよいが、1枚のガードテープ
部材を両面にまたがって折り返して貼着してもよい。
【0006】フィルムの片面にガードテープ部材を貼着
した構成のカートリッジでは、フィルムは、巻き取り軸
に巻かれたとき、両サイド部間の中央部分が接触した状
態では重なり合わず、互いにガードテープ部材の厚さ分
だけ離れる。したがって、フィルムの給送時にカートリ
ッジケース内で各コマの画像部分同士がこすれたり、フ
ィルムが観賞装置のフィルム通路を通過するときに、各
コマが通路面と接触したりして傷むのを防止できる。ま
た、仮に繰り返し使用によりガードテープ部材が傷んだ
としても、ガードテープ部材のみを交換することができ
る。
【0007】上記構成においては、ガードテープ部材
に、フィルムの少なくとも一方のサイド部に沿って延在
する磁性面を設けることが好ましい。このように構成す
れば、このガードテープ部材を貼着することにより現像
後に付設した磁性面を用いて観賞装置で磁気情報の読み
書きを行うことにより、所定のコマの頭出しその他、フ
ィルムの給送に供することができる。
【0008】また、上記構成においては、フィルムの一
方のサイド部に形成されたパーフォレーション側に貼着
されるガードテープ部材が透明であることが好ましい。
このように構成すれば、ガードテープをパーフォレーシ
ョンの上に貼着しても、例えば、フィルムの頭出しをフ
ォトリフレクタ等の光検出式のセンサを用いて行うこと
が可能となる。
【0009】また、上記構成においては、フィルムの両
サイド部分のみにガードテープ部材を貼着する代わり
に、その片面全面を覆う透明ガードテープ部材を貼着す
ることが好ましい。このように構成すれば、各コマの傷
付き防止をより確実に行える上に、フィルムのかび防止
にもなる。また、前記同様、フィルムの頭出しを光検出
式のセンサを用いて行うことができる。さらに、ガード
テープの幅が広いので、フィルムへのテープの貼着を容
易に行うことができる。
【0010】また、現像済みフィルムが数コマ毎に複数
本に切断されている場合、フィルムの長手方向の端部同
士の幅方向中央部分を接続テープ部材で接続するととも
に、接続テープ部材により接続された現像済みフィルム
の両サイド部に、接続テープ部材よりも厚さの大きなガ
ードテープ部材を貼着することができる。このように構
成すれば、現像所から返却された短いフィルムを長く接
続して観賞装置で使用することが可能となり、同時にフ
ィルムの繰り返し使用による傷みの発生を防止できる。
また、編集のためにコマの順序を入れ換えて長手方向に
接続した場合でも、繰り返し使用による傷みを効果的に
防止しながら観賞装置で使用できる。また上記構成にお
いては、接続テープ部材をフィルムの乳剤の無い面(ベ
ース面)に貼付するのが好ましい。この様に構成する事
によりフィルムの乳剤を保護し、また接続テープ部材の
粘着力を確保する事が可能となる。
【0011】
【実施例】以下に、図1から図21に示した本発明の実
施例に係る現像済みフィルムのカートリッジについて詳
細に説明する。このカートリッジは、単体ではフィルム
を先端までケース内に収納し、観賞装置に装填すると、
該装置が有する給送機構により、フィルムがカートリッ
ジケースから送り出されて該装置の巻き上げスプールに
巻き付けられ、フィルムの給送が行われるようになって
いる。
【0012】まず、現像済みフィルムの構成について説
明する。図1は第1実施例に係るフィルムの正面図、図
2は側面図である。図示するように、各コマの画像領域
1aを有するフィルム1の片面には、その給送方向に対
する両サイド部に沿ってガードテープ部材2が貼着され
ている。このフィルム1を図3のようにしてカートリッ
ジの巻き取り軸3に巻き付けると、フィルム1の各コマ
1a同士は直接面接触せず、ガードテープ部材2を介し
て重なり合う。そのため、各コマ1a同士が、ガードテ
ープ部材2の厚さ分だけ互いに離れるので、フィルム1
の送り出しや巻き戻し時にフィルム1同士が接触して傷
むのを防止できる。また、繰り返し使用してガードテー
プ部材2が傷んだ場合には、ガードテープ部材2のみを
交換することができる。なお、図3に示す様に、フィル
ムを巻き取る際にはガードテープ部材が貼付されている
面を外側にして巻き取る方が、巻き取った後のロールの
体積が小さくなるため都合が良い。この事は以下に示す
他の実施例についても同様である。
【0013】図4及び図5は第2実施例を示している。
この実施例では、第1実施例のガードテープ部材2より
も幅が広く形成されたガードテープ部材4が、フィルム
1の給送方向に対する両サイド部で表裏両面にわたって
折り返して貼着されている。第1実施例では、フィルム
1を巻き取り軸3に巻き付けたときに、ガードテープ部
材2を貼着していないフィルム面の両サイド部とガード
テープ部材2とが接触するが、本実施例のように構成す
ればフィルム1が両面ともガードテープ部材4に保護さ
れて重なった部分同士が直接接するのを防げるので、フ
ィルム1が傷むのをより効果的に防止できる。
【0014】図6及び図7は第3実施例を示している。
この実施例では、フィルム1よりも幅の広い透明なガー
ドテープ部材5をフィルム1の片面全面に貼着し、さら
にフィルム1の両サイドから外側へ張り出した部分を、
フィルム1の裏面へ折り返して貼着している。このよう
に構成すれば、第2実施例よりも各コマの画像領域1a
をさらに確実に保護でき、同時にフィルム面のかび防止
ともなる。また、ガードテープ部材5が透明であるため
に、フィルム1がその一方のサイド部に有するパーフォ
レーション1bを視認できるから、例えば観賞装置で撮
影コマの位置決めをする際などに、パーフォレーション
1bの光学検知という手法を用いることができる。つま
り、フィルム給送の制御を、ガードテープ部材5を設け
ていない場合と同等の容易さで行うことができる。
【0015】さらに、本実施例では、ガードテープ部材
5の幅が第1,第2実施例のガードテープ部材2,4の幅
よりも広く形成され、フィルムを包み込むように張り付
けるため、前記実施例よりもガードテープ部材5の貼着
を容易に行うことができる。ただし、ガードテープ部材
5をフィルム1の裏面へ折り返すのは必ずしも必要では
なく、フィルム1の片面だけを覆う幅のガードテープ部
材を用いてもよい。また、第1実施例あるいは第2実施
例においても、パーフォレーション1bが形成される側
のガードテープ部材2,4を透明にすれば、フィルム1
の位置決めを光学検知により行うことができる。
【0016】図8及び図9は第4実施例を示している。
この実施例のフィルム1の両サイド部にはガードテープ
部材2,6が第1実施例と同様に貼着されているが、一
方のガードテープ部材6が表面に磁性体の塗布されたも
のである点が第1実施例と異なっている。このようにガ
ードテープ部材6に磁性面6aを設けておけば、撮影済
みフィルム1に対して磁気情報の読み書きを行うことが
できるから、例えば、撮影コマに関するデータを観賞装
置で読み取って表示したり、逆にこのフィルム1からプ
リントを作成するために、再プリントデータを書き込ん
で現像所へ情報伝達したりすることができる。なお、こ
のように磁性面を設けることは、第2,第3実施例のガ
ードテープ部材に対して行ってもよい。
【0017】図10及び図11は第5実施例を示してい
る。このフィルム1は、現像所で数コマ毎に切断された
ものを、その長手方向の端部同士で接続して使用するよ
うに構成されている。フィルム1は、図示するように、
その長手方向の端部同士の両サイド部を除いた中央部分
が、接続テープ部材7で接続されている。そして、接続
されたフィルム1の両サイド部に、第1実施例と同様に
ガードテープ部材2が貼着されている。接続テープ部材
7の厚さTjはガードテープ部材2の厚さTgよりも薄
く、互いに重ならない位置に貼着されている。なお、接
続テープ部材7及びガードテープ部材2は、フィルムの
乳剤のない方の面(ベース面)に貼着されるのが好まし
い。この構成によりフィルムの乳剤が保護され、また接
続テープ部材の粘着力が確保される。
【0018】このように構成すれば、フィルム1を巻き
取り軸3に巻き付けたときに、接続テープ部材7とフィ
ルム1の裏面との間に(Tg−Tj)の隙間が生じ、これら
の接触が防止される。したがって、各コマの画像領域が
傷付くのを防止できる。なお、接続テープ部材7を透明
のテープで構成すれば、非透明のテープを用いるよりも
接続時の作業性が向上する。
【0019】以上説明した各実施例のフィルムを収納す
るカートリッジの外観を図12の斜視図に示している。
図において、10は筒状壁10aと両端壁10bとを有す
るカートリッジケースである。カートリッジケース10
の筒状壁10aにはフィルム挿通用のスリット11が形
成され、フィルム巻き取り軸3の両端部がケース10の
両端壁10bで回転可能に支持されている。撮影用のカ
ートリッジでは、ケース内へ光が差し込むのを防止する
ために、通常、フィルム挿通用スリット11内にテレン
プが設けられているが、本実施例のカートリッジは現像
済みフィルムを収納するものであって遮光性は特に重要
ではないため、内部にテレンプは設けていない。
【0020】次に、このカートリッジ用の観賞装置とし
て用いられるスライドプロジェクターについて説明す
る。図13はこのスライドプロジェクターの斜視図、図
14はスライドプロジェクターのカートリッジ装填用蓋
をあけた状態の斜視図、図15はスライドプロジェクタ
ーの光学的構成を示す図、図16はスライドプロジェク
ターにおけるフィルム給送機構の構成図である。
【0021】図13及び図14において、100はスラ
イドプロジェクター本体、102はカートリッジ装填用
の蓋、104は投影レンズ、106はこのスライドプロ
ジェクター100で使用するカートリッジ、108はフ
ィルムガイドである。また、図15において、110a,
110bはフィルム通過ガイド兼用で画像の枠を決める
画面枠、112はフィルムを巻き取るスプール、114
は光源ランプ、116は集光用の反射傘、118はコン
デンサーレンズを示しており、これらにより画像表示機
構が構成されている。そして、図16において、120
はカートリッジ106から引き出されたフィルム、12
2は画面の位置を定めるためにフィルム120に設けら
れたパーフォレーション、124はフィルム駆動機構、
126は第1出力ギヤ、128aは送り出し駆動遊星ギ
ヤ、128bは巻き戻し駆動遊星ギヤ、130はフォー
ク駆動ギヤ、132はフォーク駆動機構、134はカー
トリッジ106の巻き取り軸106aに係合するフォー
ク、136は第2出力ギヤ、138は巻き上げ駆動遊星
ギヤ、140はスプール駆動ギヤ、142はスプール駆
動機構、144はパーフォレーション122の移動状態
を検知するためのフォトリフレクタ、146はフィルム
に設けられた磁性面に対して磁気情報を読み書きする磁
気ヘッド、148は装置全体の動作をコントロールする
制御回路である。
【0022】このスライドプロジェクター100におい
ては、カートリッジ106を装填した後、制御回路14
8からフィルム駆動機構124にフォーク駆動信号が出
力され、この信号に従って第1出力ギヤ126が図の反
時計方向に回転する。したがって、送り出し駆動遊星ギ
ヤ128aがフォーク駆動ギヤ130に噛合し、その回
転がフォーク駆動機構132からフォーク134を介し
てカートリッジ106の巻き取り軸106aに伝達さ
れ、フィルム120がカートリッジ106から送り出さ
れる。送り出されたフィルム120はフィルムガイド1
08から画面枠110a,110bを通過して進行し、ス
プール112に巻き付く。
【0023】このとき、制御回路148からの出力信号
に基づいて第2出力ギヤ136が時計回り方向に回転
し、その回転が巻き上げ駆動遊星ギヤ138からスプー
ル駆動ギヤ140、さらにスプール駆動機構142を介
してスプール112に伝達される。したがって、フィル
ム120は、スプール112に巻き付いた後はスプール
112で巻き取り駆動される。
【0024】フィルム120は、パーフォレーション1
22の通過によるフォトリフレクタ144の信号変化に
よりその移動が検知される。また、フィルム120の給
送時には、磁気ヘッド146により磁気情報が読み取ら
れ、所定のコマが検出される。したがって、磁気ヘッド
146により読み取った磁気情報に基づいて、所定のコ
マが表示位置に設定されたと判断されたときに、フィル
ム駆動機構124を停止させて光源ランプ114からの
光でフィルムを照らし、その透過光により画像を投影レ
ンズ104で不図示のスクリーン上に投影することがで
きる。
【0025】観賞が終了すると、第1出力ギヤ126が
時計回り方向へ回転するように制御回路148からフィ
ルム駆動機構124へ信号が送られる。したがって、そ
の回転が巻き戻し駆動遊星ギヤ128bからフォーク駆
動ギヤ130へ伝達され、さらにフォーク駆動機構13
2からフォーク134を介して巻き取り軸106aに伝
達される。その結果、フィルムが巻き取り軸106aに
巻き取られ、巻き取りが終了すると蓋102を開いてカ
ートリッジを取り出すことができる。
【0026】フィルム120に記録された画像の観賞時
は、通常、フィルム120を1コマずつ順送りして、最
後のコマが終了した後に巻き戻しを行うが、このスライ
ドプロジェクターでは、使用者の操作に応じて、フィル
ム駆動機構124が制御回路148に制御され、観賞途
中での逆送りや、所定のコマの検索のための正逆両方向
への早送りが可能になっている。このような操作により
フィルム1がフィルム通路内を繰り返し通過しても、本
カートリッジでは、フィルム1の両サイド部にガードテ
ープ部材を設けているので、フィルムの耐久性が低下す
るのを防止できる。
【0027】一方、フィルムカートリッジは、図17に
示すように構成することもできる。このカートリッジは
縦長の直方体形状に形成され、先に説明したのと同じ構
成の巻き取り軸12を、断面四角形の筒状壁50aと両
端壁50bを有するカートリッジケース50に収納して
いる。筒状壁50aにはフィルム挿通用スリット52が
形成されている。
【0028】このカートリッジは、フィルム挿通用スリ
ット52を必要に応じて開閉するため、スリット開閉蓋
51を有している。この蓋51は合成樹脂により大略板
状に形成されたものであり、一方の長辺からV字状に広
がるバネ部51aを有し、バネ部51aの付け根近傍にピ
ン51bを有している。カートリッジケース50は、フ
ィルム挿通用スリット52の形成された面に長穴50c
を有し、ピン51bは、この長穴50cを通ってケースの
外へ僅かに突出している。
【0029】このカートリッジは、単体では、バネ部5
1aの作用によってフィルム挿通用スリット52が図示
するように塞がれるが、観賞装置に装填したときには、
装置側の機構によりピン51bがスリット52から遠ざ
かる方向へ動かされて、スリット52が開かれる。した
がって、フィルム巻き取り軸12を回転させることによ
り、フィルムをカートリッジから送り出すことができ
る。
【0030】このカートリッジをテレビジョン受像機で
画像表示するための表示装置について図18から図21
を用いて説明する。図18はこの画像表示装置200を
テレビジョン受像機201と接続した状態を示す斜視図
であり、203はカートリッジの装填部、204は接続
コードを示している。図19は、カートリッジ装填部2
03をあけてカートリッジ202を装填する状態を示し
ている。
【0031】この画像表示装置の内部構成を、図20に
示したブロック図を用いて説明する。220はフィルム
巻き取りスプール、221はフィルム、222a,222
bはフィルムガイドである。この画像表示装置200
は、既述したスライドプロジェクターと同様に構成され
たフィルム給送機構を有しており、フィルム221は、
このフィルム給送機構によってカートリッジ202から
送り出されてスプール220に巻き付けられる。
【0032】一方、223は光源、224は光拡散板、
225a,225bは撮影レンズ、226は絞り、227
は光学ローパスフィルタ、228はCCD(電荷結合素
子)などの撮像素子であり、229は、撮影レンズ22
5a,225b、絞り226、光学ローパスフィルタ22
7及び撮像素子228からなる撮像系ユニットである。
231は撮像素子228と接続された映像信号処理回路
であり、230は出力ラインを示している。
【0033】テレビジョン受像機で画像を表示する際、
まず、給送機構によりフィルムの所定のコマが再生位置
にセットされ、光源223が点灯する。光源223から
の光は、光拡散板224でほぼ一様な明るさ分布となっ
てフィルム221に照射される。その光はフィルム22
1を透過し、撮影レンズ225a,225bを通って撮像
素子228上に結像する。このとき、光源223の調
光、絞り226の開口調節、あるいは露光時間の調節な
どにより、露光量が撮像素子228の適正なダイナミッ
クレンジ内に収まるように調整される。露光時間の調整
は、例えば、CCDの電荷蓄積時間を変化させる所謂電
子シャッタ制御などにより行うことができる。光学ロー
パスフィルタ227は、撮像素子228の分解能を越え
る像により折り返し歪みが発生するのを防ぐために設け
られている。
【0034】撮像素子228は、入射した光を電気信号
に変換し、映像信号処理回路231に送る。ここでは、
その信号をテレビジョン受像機201での画像表示に適
した電気信号に加工処理し、出力ライン230から出力
する。そして、テレビジョン受像機201がその信号を
受けて、フィルム221の画像をモニター表示する。こ
の構成では、画像表示の際に撮像系ユニット229全体
もしくは撮影レンズ225a,225bの一部を動かすこ
とにより、テレビジョン受像機201に表示している画
像をズームアップしたり、上下左右へ移動させることが
可能である。画面上での像の上下左右への移動は、フィ
ルム送りによりコマ位置をずらすことでも可能である。
【0035】図21は、画像表示装置の変形例を示して
いる。この表示装置では、2つに分割した映像処理回路
231,232を設け、処理信号を第1実施例と同様に
直接出力ライン230から出力する他、メモリ233に
信号を一旦書き込んで、それを読み出した後に出力でき
るように構成されている。したがって、映像信号の電気
的な処理により、モニター表示している画像をズームし
たり、上下左右へ移動させたり、さらに、像の上下や縦
横を変換したり、像を反転させたりすることも可能であ
る。また、この方式では、画像の合成や、信号処理によ
る特殊効果再生なども可能となる。このような装置を用
いて画像表示を行う場合でも、以上説明したカートリッ
ジによれば、ガードテープ部材を設けているので、フィ
ルムが傷んで耐久性が低下するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るカートリッジに収納されるフィ
ルム第1実施例を示す正面図である。
【図2】 このフィルムの側面図である。
【図3】 このフィルムを巻き取り軸に巻き付けた状態
の斜視図である。
【図4】 フィルムの第2実施例を示す斜視図である。
【図5】 このフィルムの側面図である。
【図6】 フィルムの第3実施例を示す斜視図である。
【図7】 このフィルムの側面図である。
【図8】 フィルムの第4実施例を示す正面図である。
【図9】 このフィルムの側面図である。
【図10】 フィルムの第5実施例を示す正面図であ
る。
【図11】 このフィルムの側面図である。
【図12】 本発明のフィルムカートリッジの斜視図で
ある。
【図13】 スライドプロジェクターの斜視図である。
【図14】 スライドプロジェクターのカートリッジ装
填用蓋をあけた状態の斜視図である。
【図15】 スライドプロジェクターの光学的構成を示
す図である。
【図16】 スライドプロジェクターにおけるフィルム
給送機構の構成図である。
【図17】 変形例に係るフィルムカートリッジの斜視
図である。
【図18】 テレビジョン受像機と画像表示装置の斜視
図である。
【図19】 画像表示装置をカートリッジ装填状態で示
す斜視図である。
【図20】 画像表示装置の内部構成を示すブロック図
である。
【図21】 画像表示装置の内部構成の変形例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 フィルム 1a 撮影
コマ 1b パーフォレーション 2,4,5,
6, ガードテープ部材 3 巻き取り軸 6a 磁性
面 7 接続テープ部材 10 カー
トリッジケース 10a 筒状壁 10b 端
壁 11 フィルム挿通用スリット 50 カー
トリッジケース 50a 筒状壁 50b 端
壁 50c 長穴 51 スリ
ット開閉蓋 51a バネ部 51b ピ
ン 52 フィルム挿通用スリット 100 ス
ライドプロジェクター 102 カートリッジ装填用蓋 104 投
影レンズ 106 カートリッジ 106a
軸 108 フィルムガイド 110a,1
10b 画面枠 112 スプール 114 光
源 116 反射傘 118 コ
ンデンサーレンズ 120 フィルム 122 パ
ーフォレーション 124 フィルム駆動機構 126 第
1出力ギヤ 128a 送り出し駆動用遊星ギヤ 128b
巻き戻し駆動用遊星ギヤ 130 フォーク駆動ギヤ 132 フ
ォーク駆動機構 134 フォーク 136 第
2出力ギヤ 138 巻き上げ駆動遊星ギヤ 140 ス
プール駆動ギヤ 142 スプール駆動機構 144 フ
ォトリフレクタ 146 磁気ヘッド 148 制
御回路 200 画像表示装置 201 テ
レビジョン受像機 202 カートリッジ 203 カ
ートリッジ装填部 204 接続コード 220 ス
プール 221 フィルム 222a,2
22b フィルムガイド 223 光源 224 光
拡散板 225a,225b 撮影レンズ 226 絞
り 227 光学ローパスフィルタ 228 撮
像素子 229 撮像系ユニット 230 出
力信号ライン 231,232 映像信号処理回路 233
メモリ 234 メモリ制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 育志 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 谷井 純一 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 辻 完房 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給送方向に対する両サイド部にガードテ
    ープ部材(2,4,6)が貼着された現像済みフィルム(1)と、
    該フィルム(1)を巻き取るフィルム巻き取り軸(3)と、該
    フィルム(1)が巻き付けられた巻き取り軸(3)を収納する
    とともに回転可能に保持すべく大略筒状に形成され且つ
    その周面にフィルム挿通用スリット(11)を有するカート
    リッジケース(10)とを備えたことを特徴とする現像済み
    フィルムのカートリッジ。
  2. 【請求項2】 上記ガードテープ部材(4)が、上記フィ
    ルム(1)の表裏に貼着されたことを特徴とする請求項1
    記載の現像済みフィルムのカートリッジ。
  3. 【請求項3】 上記ガードテープ部材(5)は、上記フィ
    ルム(1)の少なくとも一方のサイド部に沿って延在する
    磁性面(6a)を有することを特徴とする請求項1記載の現
    像済みフィルムのカートリッジ。
  4. 【請求項4】 上記フィルム(1)の一方のサイド部に形
    成されたパーフォレーション(1b)側に貼着されるガード
    テープ部材(2,4)が透明であることを特徴とする請求項
    1記載の現像済みフィルムのカートリッジ。
  5. 【請求項5】 片面全面に透明ガードテープ部材(5)が
    貼着された現像済みフィルム(1)と、該フィルム(1)を巻
    き取るフィルム巻き取り軸(3)と、該フィルムが巻き付
    けられた巻き取り軸(3)を収納するとともに回転可能に
    保持すべく大略筒状に形成され且つその周面にフィルム
    挿通用スリット(11)を有するカートリッジケース(10)と
    を備えたことを特徴とする現像済みフィルムのカートリ
    ッジ。
  6. 【請求項6】 数コマ毎に切断された複数の現像済みフ
    ィルム(1)と、該フィルム(1)の長手方向の端部同士を幅
    方向中央部分で接続する接続テープ部材(7)と、該接続
    テープ部材(7)により接続された現像済みフィルム(1)の
    給送方向両サイド部に貼着されたガードテープ部材(2)
    と、該フィルム(1)を巻き取るフィルム巻き取り軸(3)
    と、該フィルム(1)が巻き付けられた巻き取り軸(3)を収
    納するとともに回転可能に保持すべく大略筒状に形成さ
    れ且つその周面にフィルム挿通用スリット(11)を有する
    カートリッジケース(10)とを備え、 上記接続テープ部材(7)の厚さが上記ガードテープ部材
    (2)の厚さよりも薄く形成されたことを特徴とする現像
    済みフィルムのカートリッジ。
  7. 【請求項7】上記接続テープ部材(7)は、フィルムのベ
    ース面に貼付されることを特徴とする請求項6記載の現
    像済みフィルムのカートリッジ。
JP17433992A 1992-07-01 1992-07-01 現像済みフィルムのカートリッジ Pending JPH0619062A (ja)

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