JPH0619051A - 現像済みフィルムのカートリッジ - Google Patents

現像済みフィルムのカートリッジ

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Publication number
JPH0619051A
JPH0619051A JP17433792A JP17433792A JPH0619051A JP H0619051 A JPH0619051 A JP H0619051A JP 17433792 A JP17433792 A JP 17433792A JP 17433792 A JP17433792 A JP 17433792A JP H0619051 A JPH0619051 A JP H0619051A
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JP
Japan
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film
cartridge
extension member
developed
rear end
Prior art date
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Pending
Application number
JP17433792A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshito Konishi
義人 小西
Tokuhiro Inoue
徳洋 井上
Yasushi Nakamura
育志 中村
Junichi Tanii
純一 谷井
Sadafusa Tsuji
完房 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
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Publication of JPH0619051A publication Critical patent/JPH0619051A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像済みのフィルムを収納し、耐久性に優れ
たカートリッジを提供する。 【構成】 先端側及び後端側に延長部材2,3を接続し
たフィルムを巻き取り軸12に巻き付け、カートリッジ
ケース10内に収納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、現像済みフィルムの画
像を繰り返し観賞するために用いる新規なカートリッジ
に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、現像済みの写真フィ
ルムを観賞するために、像をスクリーンに映し出すスラ
イドプロジェクターや、テレビジョン受像機を表示用モ
ニターとして像を表示する画像表示装置などの現像済み
フィルム用観賞装置が用いられている。これらの観賞装
置は、一般に、1コマずつ枠に入れたスライドフィルム
や、数コマ毎に切断されたフィルム自体を装置にセット
するように構成されているため、フィルムの使用時や保
存時などの取り扱いが不便である。そこで、現像済みの
写真フィルムをビデオテープのカセットのように簡単に
取り扱えるようにするため、例えば撮影用のフィルムカ
ートリッジのように巻き取り軸にフィルムを巻いた状態
でカートリッジケース内に収納した現像済みフィルムの
カートリッジを、専用の観賞装置で用いることが考えら
れる。
【0003】ところで、撮影用のフィルムカートリッジ
では、通常、フィルムの給送は1回行なわれるだけであ
り、これを繰り返して行うことは想定していない。その
ため、現像済みフィルムのカートリッジを撮影用フィル
ムカートリッジと同じように構成して、フィルムをケー
ス内に先端まで巻き込んだ後、さらにフィルムの送り出
しと巻き戻しを何度も繰り返すと、フィルムの先端部
が、カートリッジケースから送り出されるとき、あるい
は観賞装置内のフィルム通路を通過するときなどに傷み
やすく、耐久性の点で問題である。また、現像済みフィ
ルムは、一般に、ロールフィルムの先端部と後端部とを
切断して取り除き、さらに数コマずつ数本に分断された
状態で現像所から返却されるので、その数本の現像済み
フィルムを長手方向に接続してカートリッジの巻き取り
軸あるいは観賞装置の巻き上げスプールに巻き付けた場
合に、観賞できないコマが生じることになる。
【0004】したがって、本発明の解決すべき技術的課
題は、巻き取り軸に現像済みフィルムを巻き付けてカー
トリッジケースに収納した現像済みフィルムのカートリ
ッジであって、耐久性に優れ、観賞すべきコマを確実に
観賞できるフィルムカートリッジを提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】本発明に
係る現像済みフィルムのカートリッジは、上述の技術的
課題を解決するために以下のように構成されている。す
なわち、このカートリッジは、現像済みフィルムと、フ
ィルムの先端側に接続されたフィルム先端部延長部材
と、フィルムを後端部から巻き取るフィルム巻き取り軸
と、フィルムが巻き付けられた巻き取り軸を収納すると
ともに回転可能に保持すべく大略筒状に形成され且つそ
の周面にフィルム挿通用スリットを有するカートリッジ
ケースとを備えている。
【0006】この構成のカートリッジを観賞装置で使用
する場合、巻き取り軸に巻かれたフィルムをカートリッ
ジケースから送り出すと、まず、フィルム先端部延長部
材がフィルム挿通用スリットを通って押し出される。そ
して、このフィルム先端部延長部材が観賞装置のフィル
ム通路を通ってフィルム巻き取り軸へ送られる。したが
って、フィルム送りの際に、フィルム自体の先端部分が
カートリッジケースやフィルム通路と直接接触するのを
防げるから、フィルムの耐久性が低下するのを防止でき
る。また、このようにフィルムの先端部にフィルムとは
別体の延長部材を設けていているので、仮に延長部材が
損傷した場合には延長部材のみを交換すればよい。
【0007】また、上記構成においては、観賞装置の巻
き上げスプールにはフィルムが先端部延長部材から巻き
付けられるので、特にこの先端部延長部材をフィルムの
一巻以上の長さに設定しておくことが好ましい。これ
は、観賞装置側の巻き上げスプールが通常はカートリッ
ジの巻き取り軸とほぼ同径に形成されるから、このよう
に延長部材の長さを定めておくことによってフィルムの
巻き上げ側に余裕が生じ、フィルムの先端側のコマが観
賞できないという問題の発生を防止できるからである。
【0008】また、上記構成においては、フィルム先端
部延長部材に、観賞装置のフィルム通路の汚れを除去す
るためのクリーニング面を形成することが好ましい。こ
のように構成すれば、フィルム先端部延長部材が観賞装
置のフィルム通路を通過するときに該通路のクリーニン
グ効果が得られるので、観賞装置の劣化を防止できる。
【0009】また、上記構成においては、フィルム先端
部延長部材に、その先端形状とほぼ並行する切り取り線
を形成することが好ましい。このように構成すれば、観
賞装置のフィルム通路やカートリッジケースのフィルム
挿通用スリットと接触を繰り返してフィルム先端部延長
部材が傷んだ場合に、切り取り線に沿って傷んだ部分を
切り取ることによって先端を再生できるので、延長部材
自体を交換しなくてもフィルムの給送を長期間円滑な状
態に保つことができる。
【0010】また、上記構成においては、フィルム先端
部延長部材の代わりに、あるいは先端部延長部材ととも
に、フィルム後端部延長部材をフィルムの後端側に接続
し、フィルムをこの延長部材から巻き取り軸に巻き付け
てもよい。このように構成すれば、フィルムを観賞装置
に全て巻き取ったときにフィルムの後端部が引っ張られ
て傷むのを防止できる。特に後端部延長部材をフィルム
の一巻以上の長さに設定しておくことにより、フィルム
の後端側のコマが観賞できないという問題の発生を防止
できる。
【0011】また、フィルム後端部延長部材を設ける場
合、その後端部に、フィルム巻き取り軸に対する貼着面
を設けることが好ましい。このように構成すれば、巻き
取り軸に対するフィルムの固定を簡単且つ確実に行うこ
とができる。
【0012】
【実施例】以下に、図1から図15に示した本発明の実
施例に係る現像済みフィルムのカートリッジについて詳
細に説明する。このカートリッジは、単体ではフィルム
を先端までケース内に収納し、観賞装置に装填すると、
該装置が有する給送機構により、フィルムがカートリッ
ジケースから送り出されて巻き上げスプールに巻き付け
られ、フィルムの給送が行われるようになっている。
【0013】このカートリッジの外観を図1の斜視図に
示している。図において、10は筒状壁10aと両端壁
10bとを有するカートリッジケースである。カートリ
ッジケース10の筒状壁10aにはフィルム挿通用のス
リット11が形成され、フィルム巻き取り軸12の両端
部がケース10の両端壁10bで回転可能に支持されて
いる。撮影用のカートリッジでは、ケース内へ光が差し
込むのを防止するために、通常、フィルム挿通用スリッ
ト11内にテレンプが設けられているが、本実施例のカ
ートリッジは現像済みフィルムを収納するものであって
遮光性は特に重要ではないため、内部にテレンプは設け
ていない。
【0014】図2はこのカートリッジ10のフィルム1
と巻き取り軸12とを分離した状態の平面図である。図
示するように、各コマの画像領域1aを有するフィルム
1の前後両端部に、フィルム後端部延長部材2とフィル
ム先端部延長部材3とが接続されている。フィルム1
は、現像所から返却された数本が長手方向に接続された
ものである。また、このフィルム1は、図3(a)に示
すようにフィルム後端部延長部材2が巻き取り軸12に
固定されたうえで、巻き取り軸12に巻き付けられる。
フィルム後端部延長部材2は、巻き取り軸12に固定す
るための粘着面2aを最後端部に有している。このよう
に粘着面2aを設けているため、巻き取り軸12に対す
るフィルム後端の固定は容易に行える。
【0015】図3(b)はフィルム後端の固定の別の例
を示したものである。図示するように巻き取り軸12’
は、フィルムの保持部として、その中央部分に切欠き1
2cを有し、この切欠き12cの部分にフィルム後端部
延長部材2’を固定するための固定部材12aが取り付
けられるようになっている。この切欠き12cの底面に
は突起12bが形成され、この突起12bは、フィルム後
端部延長部材2’に形成された穴と係合する。このよう
に巻き取り軸の突起と、フィルム後端部延長部材の穴と
を係合するように構成したことにより、フィルム後端の
固定が容易に行なえ、さらに一旦固定した後でも取外し
が自由に行なえる。
【0016】図4はフィルム先端部延長部材3の先端部
分を示している。図示するように、この延長部材3の先
端部分には、その先端形状と並行する切り取り線3aが
等間隔で形成され、先端部が傷んだ際にその傷んだ部分
を切除して、先端を再び元の形状と同一形状に再生でき
るようになっている。切り取り線は、はさみ等を用いて
不要部を切り取るように印刷により形成したり、あるい
は不要部を手で除去できるようにミシン目により形成し
たりできる。
【0017】図5はフィルムの先端部のみをケース10
から引き出した状態のカートリッジの断面図、図6はフ
ィルムを後端部まで全てケース10から引き出した状態
のカートリッジの断面図である。フィルム先端部延長部
材3は、図5に示すようにその先端部をカートリッジケ
ースから送り出した状態でも、まだ、その残りの部分が
巻き取り軸12に巻き付けられた状態に保たれるよう
に、少なくともフィルムの一巻以上の長さに形成されて
いる。観賞装置側のフィルム巻き上げスプールがカート
リッジの巻き取り軸12とほぼ同径に形成されるため、
フィルム先端部延長部材3が巻き上げスプールに巻き付
いた段階では、フィルムの最初のコマはスプールへは到
達しない状態となる。そのため、このカートリッジを用
いれば、フィルム1の先端側のコマを欠くことなく画像
表示できる。また、フィルム後端部延長部材2は、図5
に示すようにフィルム1の後端のコマをカートリッジか
ら完全に引き出せるように、巻き取り軸12に対して少
なくとも一巻以上巻き付けられる長さに形成されてい
る。したがって、フィルム1の後端側のコマも欠くこと
なく画像表示できる。
【0018】一方、この図5及び図6の断面図に示すよ
うに、カートリッジケース10の内面には、くさび状の
フィルム送り出しガイド10cが形成されている。した
がって、フィルムを先端側延長部材3まで全て巻き取っ
た状態において、巻き取り軸12を、図の反時計方向へ
はフィルムの巻き状態を緩めずに回転させることができ
るが、逆に時計方向へ回すと先端側延長部材3の先端が
送り出しガイドに沿って図の右方向へ移動し、フィルム
挿通用スリット11を通ってフィルム1がカートリッジ
ケース10から送り出される。
【0019】このカートリッジを用いれば、フィルム1
の巻き上げの終端、あるいは巻き戻しの終端でフィルム
1が突っ張って傷むのを防止できる。また、フィルム送
り出し時にフィルム1自体の先端がカートリッジケース
10やフィルム通路と接触するのが防止できる。特に、
両延長部材2,3をフィルム押し出しに適した強度を持
ったフィルム状の材料で形成したり、延長部材に強化コ
ーティングを施したりすれば、カートリッジの耐久性を
さらに向上させることができる。なお、フィルム先端部
延長部材3にクリーニング面を設けておけば、観賞装置
側の機構部やフィルム通路の汚れを除去できる。
【0020】次に、このカートリッジ用の観賞装置とし
て用いられるスライドプロジェクターについて説明す
る。図7はこのスライドプロジェクターの斜視図、図8
はスライドプロジェクターのカートリッジ装填用蓋をあ
けた状態の斜視図、図9はスライドプロジェクターの光
学的構成を示す図、図10はスライドプロジェクターに
おけるフィルム給送機構の構成図である。
【0021】図7及び図8において、100はスライド
プロジェクター本体、102はカートリッジ装填用の
蓋、104は投影レンズ、106はこのスライドプロジ
ェクター100で使用するカートリッジ、108はフィ
ルムガイドである。また、図9において、110a,11
0bはフィルム通過ガイド兼用で画像の枠を決める画面
枠、112はフィルムを巻き取るスプール、114は光
源ランプ、116は集光用の反射傘、118はコンデン
サーレンズを示しており、これらにより画像表示機構が
構成されている。そして、図10において、120はカ
ートリッジ106から引き出されたフィルム、122は
画面の位置を定めるためにフィルム120に設けられた
パーフォレーション、124はフィルム駆動機構、12
6は第1出力ギヤ、128aは送り出し駆動遊星ギヤ、
128bは巻き戻し駆動遊星ギヤ、130はフォーク駆
動ギヤ、132はフォーク駆動機構、134はカートリ
ッジ106の巻き取り軸106aに係合するフォーク、
136は第2出力ギヤ、138は巻き上げ駆動遊星ギ
ヤ、140はスプール駆動ギヤ、142はスプール駆動
機構、144はパーフォレーション122の移動状態を
検知するためのフォトリフレクタ、146はフィルムに
設けられた磁性面に対して磁気情報を読み書きする磁気
ヘッド、148は装置全体の動作をコントロールする制
御回路である。
【0022】このスライドプロジェクター100におい
ては、カートリッジ106を装填した後、制御回路14
8からフィルム駆動機構124にフォーク駆動信号が出
力され、この信号に従って第1出力ギヤ126が図の反
時計方向に回転する。したがって、送り出し駆動遊星ギ
ヤ128aがフォーク駆動ギヤ130に噛合し、その回
転がフォーク駆動機構132からフォーク134を介し
てカートリッジ106の巻き取り軸106aに伝達さ
れ、フィルム120がカートリッジ106から送り出さ
れる。送り出されたフィルム120はフィルムガイド1
08から画面枠110a,110bを通過して進行し、ス
プール112に巻き付く。
【0023】このとき、制御回路148からの出力信号
に基づいて第2出力ギヤ136が時計回り方向に回転
し、その回転が巻き上げ駆動遊星ギヤ138からスプー
ル駆動ギヤ140、さらにスプール駆動機構142を介
してスプール112に伝達される。したがって、フィル
ム120は、スプール112に巻き付いた後はスプール
112で巻き取り駆動される。
【0024】フィルム120は、パーフォレーション1
22の通過によるフォトリフレクタ144の信号変化に
よりその移動が検知される。また、フィルム120の給
送時には、磁気ヘッド146により磁気情報が読み取ら
れ、所定のコマが検出される。したがって、磁気ヘッド
146により読み取った磁気情報に基づいて、所定のコ
マが表示位置に設定されたと判断されたときに、フィル
ム駆動機構124を停止させて光源ランプ114からの
光でフィルムを照らし、その透過光により画像を投影レ
ンズ104で不図示のスクリーン上に投影することがで
きる。
【0025】観賞が終了すると、第1出力ギヤ126が
時計回り方向へ回転するように制御回路148からフィ
ルム駆動機構124へ信号が送られる。したがって、そ
の回転が巻き戻し駆動遊星ギヤ128bからフォーク駆
動ギヤ130へ伝達され、さらにフォーク駆動機構13
2からフォーク134を介して巻き取り軸106aに伝
達される。その結果、フィルムが巻き取り軸106aに
巻き取られ、巻き取りが終了すると蓋102を開いてカ
ートリッジを取り出すことができる。
【0026】フィルム120に記録された画像の観賞時
は、通常、フィルム120を1コマずつ順送りして、最
後のコマが終了した後に巻き戻しを行うが、このスライ
ドプロジェクターでは、使用者の操作に応じて、フィル
ム駆動機構124が制御回路148に制御され、観賞途
中での逆送りや、所定のコマの検索のための正逆両方向
への早送りが可能になっている。このような操作により
フィルム先端部延長部材3がフィルム通路内を何度も通
過して傷んでも、本カートリッジでは、フィルムの先端
部を再生できるので、フィルムが使用不能になるのを防
止できる。
【0027】次に、図11に示した第2実施例に係るフ
ィルムカートリッジについて説明する。このカートリッ
ジは縦長の直方体形状に形成され、第1実施例で説明し
たのと同じ構成の巻き取り軸12を、断面四角形の筒状
壁50aと両端壁50bを有するカートリッジケース50
に収納している。筒状壁50aにはフィルム挿通用スリ
ット52が形成されている。
【0028】このカートリッジは、フィルム挿通用スリ
ット52を必要に応じて開閉するため、スリット開閉蓋
51を有している。この蓋51は合成樹脂により大略板
状に形成されたものであり、一方の長辺からV字状に広
がるバネ部51aを有し、バネ部51aの付け根近傍にピ
ン51bを有している。カートリッジケース50は、フ
ィルム挿通用スリット52の形成された面に長穴50c
を有し、ピン51bは、この長穴50cを通ってケースの
外へ僅かに突出している。
【0029】このカートリッジは、単体では、バネ部5
1aの作用によってフィルム挿通用スリット52が図示
するように塞がれるが、観賞装置に装填したときには、
装置側の機構によりピン51bがスリット52から遠ざ
かる方向へ動かされて、スリット52が開かれる。した
がって、フィルム巻き取り軸12を回転させることによ
り、フィルムをカートリッジから送り出すことができ
る。
【0030】このカートリッジをテレビジョン受像機で
画像表示するための表示装置について図12から図15
を用いて説明する。図12はこの画像表示装置200を
テレビジョン受像機201と接続した状態を示す斜視図
であり、203はカートリッジの装填部、204は接続
コードを示している。図13は、カートリッジ装填部2
03をあけてカートリッジ202を装填する状態を示し
ている。
【0031】この画像表示装置の内部構成を、図14に
示したブロック図を用いて説明する。220はフィルム
巻き取りスプール、221はフィルム、222a,222
bはフィルムガイドである。この画像表示装置200
は、既述したスライドプロジェクターと同様に構成され
たフィルム給送機構を有しており、フィルム221は、
このフィルム給送機構によってカートリッジ202から
送り出されてスプール220に巻き付けられる。
【0032】一方、223は光源、224は光拡散板、
225a,225bは撮影レンズ、226は絞り、227
は光学ローパスフィルタ、228はCCD(電荷結合素
子)などの撮像素子であり、229は、撮影レンズ22
5a,225b、絞り226、光学ローパスフィルタ22
7及び撮像素子228からなる撮像系ユニットである。
231は撮像素子228と接続された映像信号処理回路
であり、230は出力ラインを示している。
【0033】テレビジョン受像機で画像を表示する際、
まず、給送機構によりフィルムの所定のコマが再生位置
にセットされ、光源223が点灯する。光源223から
の光は、光拡散板224でほぼ一様な明るさ分布となっ
てフィルム221に照射される。その光はフィルム22
1を透過し、撮影レンズ225a,225bを通って撮像
素子228上に結像する。このとき、光源223の調
光、絞り226の開口調節、あるいは露光時間の調節な
どにより、露光量が撮像素子228の適正なダイナミッ
クレンジ内に収まるように調整される。露光時間の調整
は、例えば、CCDの電荷蓄積時間を変化させる所謂電
子シャッタ制御などにより行うことができる。光学ロー
パスフィルタ227は、撮像素子228の分解能を越え
る像により折り返し歪みが発生するのを防ぐために設け
られている。
【0034】撮像素子228は、入射した光を電気信号
に変換し、映像信号処理回路231に送る。ここでは、
その信号をテレビジョン受像機201での画像表示に適
した電気信号に加工処理し、出力ライン230から出力
する。そして、テレビジョン受像機201がその信号を
受けて、フィルム221の画像をモニター表示する。こ
の構成では、画像表示の際に撮像系ユニット229全体
もしくは撮影レンズ225a,225bの一部を動かすこ
とにより、テレビジョン受像機201に表示している画
像をズームアップしたり、上下左右へ移動させることが
可能である。画面上での像の上下左右への移動は、フィ
ルム送りによりコマ位置をずらすことでも可能である。
【0035】図15は、画像表示装置の変形例を示して
いる。この表示装置では、2つに分割した映像処理回路
231,234を設け、処理信号を第1実施例と同様に
直接出力ライン230から出力する他、メモリ233に
信号を一旦書き込んで、それを読み出した後に出力でき
るように構成されている。したがって、映像信号の電気
的な処理により、モニター表示している画像をズームし
たり、上下左右へ移動させたり、さらに、像の上下や縦
横を変換したり、像を反転させたりすることも可能であ
る。また、この方式では、画像の合成や、信号処理によ
る特殊効果再生なども可能となる。このような装置を用
いて画像表示を行う場合でも、本実施例のカートリッジ
によれば、フィルムの先端部のみが傷んで耐久性が低下
するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係るフィルムカートリ
ッジの斜視図である。
【図2】 このカートリッジのフィルムと巻き取り軸と
を分離した状態の平面図である。
【図3】 (a)図は巻き取り軸とフィルムとの接続部分
を示す斜視図であり、(b)図はその変形例を示す斜視図
である。
【図4】 フィルム先端部延長部材の平面図である。
【図5】 フィルムの先端部のみをケースから引き出し
た状態でのカートリッジの断面図である。
【図6】 フィルムを後端部までケースから引き出した
状態でのカートリッジの断面図である。
【図7】 スライドプロジェクターの斜視図である。
【図8】 スライドプロジェクターのカートリッジ装填
用蓋をあけた状態の斜視図である。
【図9】 スライドプロジェクターの光学的構成を示す
図である。
【図10】 スライドプロジェクターにおけるフィルム
給送機構の構成図である。
【図11】 第2実施例に係るフィルムカートリッジの
斜視図である。
【図12】 テレビジョン受像機と画像表示装置の斜視
図である。
【図13】 画像表示装置をカートリッジ装填状態で示
す斜視図である。
【図14】 画像表示装置の内部構成を示すブロック図
である。
【図15】 画像表示装置の内部構成の変形例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 フィルム 1a 撮影
コマ 2,3 延長部材 2a 粘着
面 3a 切り取り線 10 カー
トリッジケース 10a 筒状壁 10b 端
壁 10c フィルム送り出しガイド 11 フィ
ルム挿通用スリット 12 フィルム巻き取り軸 50 カー
トリッジケース 50a 筒状壁 50b 端
壁 50c 長穴 51 スリ
ット開閉蓋 51a バネ部 51b ピ
ン 52 フィルム挿通用スリット 100 ス
ライドプロジェクター 102 カートリッジ装填用蓋 104 投
影レンズ 106 カートリッジ 106a
軸 108 フィルムガイド 110a,1
10b 画面枠 112 スプール 114 光
源 116 反射傘 118 コ
ンデンサーレンズ 120 フィルム 122 パ
ーフォレーション 124 フィルム駆動機構 126 第
1出力ギヤ 128a 送り出し駆動用遊星ギヤ 128b
巻き戻し駆動用遊星ギヤ 130 フォーク駆動ギヤ 132 フ
ォーク駆動機構 134 フォーク 136 第
2出力ギヤ 138 巻き上げ駆動遊星ギヤ 140 ス
プール駆動ギヤ 142 スプール駆動機構 144 フ
ォトリフレクタ 146 磁気ヘッド 148 制
御回路 200 画像表示装置 201 テ
レビジョン受像機 202 カートリッジ 203 カ
ートリッジ装填部 204 接続コード 220 ス
プール 221 フィルム 222a,2
22b フィルムガイド 223 光源 224 光
拡散板 225a,225b 撮影レンズ 226 絞
り 227 光学ローパスフィルタ 228 撮
像素子 229 撮像系ユニット 230 出
力信号ライン 231,232 映像信号処理回路 233
メモリ 234 メモリ制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 育志 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 谷井 純一 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 辻 完房 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像済みフィルム(1)と、該フィルム(1)
    の先端側に接続されたフィルム先端部延長部材(3)と、
    該フィルム(1)を後端部から巻き取るフィルム巻き取り
    軸(12)と、該フィルム(1)が巻き付けられた巻き取り軸
    (12)を収納するとともに回転可能に保持すべく大略筒状
    に形成され且つその周面にフィルム挿通用スリット(11)
    を有するカートリッジケース(10)とを備えたことを特徴
    とする現像済みフィルムのカートリッジ。
  2. 【請求項2】 現像済みフィルム(1)と、該フィルム(1)
    の後端側に接続されたフィルム後端部延長部材(2)と、
    該フィルム(1)を該延長部材(2)から巻き取るフィルム巻
    き取り軸(12)と、該フィルム(1)が巻き付けられた巻き
    取り軸(12)を収納するとともに回転可能に保持すべく大
    略筒状に形成され且つその周面にフィルム挿通用スリッ
    ト(11)を有するカートリッジケース(10)とを備えたこと
    を特徴とする現像済みフィルムのカートリッジ。
  3. 【請求項3】 上記フィルム先端部延長部材(3)が、上
    記巻き取り軸(12)に巻き付けられたフィルム(1)の外周
    の周長以上の長さに形成されたことを特徴とする請求項
    1記載の現像済みフィルムのカートリッジ。
  4. 【請求項4】 上記フィルム先端部延長部材(3)に、上
    記フィルムを使用すべき観賞装置のフィルム通路の汚れ
    を除去するクリーニング面が形成されたことを特徴とす
    る請求項1記載の現像済みフィルムのカートリッジ。
  5. 【請求項5】 上記フィルム先端部延長部材(3)に、そ
    の先端形状と略並行する切り取り線(3a)が形成されたこ
    とを特徴とする請求項1記載の現像済みフィルムのカー
    トリッジ。
  6. 【請求項6】 上記フィルム後端部延長部材(2)が、上
    記巻き取り軸(12)の外周の周長以上の長さに形成された
    ことを特徴とする請求項2記載の現像済みフィルムのカ
    ートリッジ。
  7. 【請求項7】 上記フィルム後端部延長部材(2)は、そ
    の後端部に、上記フィルム巻き取り軸(12)に対する貼着
    面を有することを特徴とする請求項2記載の現像済みフ
    ィルムのカートリッジ。
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