JPH09214831A - フィルム画像観賞装置 - Google Patents

フィルム画像観賞装置

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JPH09214831A
JPH09214831A JP8018877A JP1887796A JPH09214831A JP H09214831 A JPH09214831 A JP H09214831A JP 8018877 A JP8018877 A JP 8018877A JP 1887796 A JP1887796 A JP 1887796A JP H09214831 A JPH09214831 A JP H09214831A
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JP
Japan
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film
frame
cartridge
image
mode
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JP8018877A
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English (en)
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Kazuyuki Kazami
一之 風見
Norikazu Yokonuma
則一 横沼
Hideomi Hibino
秀臣 日比野
Takashi Okutsu
尚 奥津
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作終了を検出して自動的にフィルムをカー
トリッジに収納する。 【解決手段】 カートリッジに収納された現像済みフィ
ルムの画像を表示する表示手段9,21,22,23
と、表示手段9,21,22,23にフィルムを給送す
る給送手段DR1,DR3,M1,M3,10,PH
1,PH2,20とを備えたフィルム画像観賞装置に、
フィルムがカートリッジから引き出されていることを検
出する第1の検出手段PH1,PH2,20と、フィル
ム画像観賞装置の動作終了を検出する第2の検出手段S
W2,20と、第2の検出手段SW2,20によりフィ
ルム画像観賞装置の動作終了が検出された時に、第1の
検出手段PH1,PH2,20によりフィルムがカート
リッジから引き出されていることが検出された場合に
は、給送手段DR1,DR3,M1,M3,10,PH
1,PH2,20によりフィルムをカートリッジへ巻き
戻す制御手段20とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フィルムに撮
影された画像をビデオモニタに表示するフィルム画像観
賞装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カートリッジに収納された現像済みフィ
ルムの画像をビデオモニタに表示するフィルム画像観賞
装置が知られている(例えば、特開平5−75922号
公報参照)。この種のフィルム画像観賞装置では、フィ
ルムをカートリッジから引き出し、表示したい撮影駒を
所定の撮像位置に給送して画像を入力し、その駒の画像
を表示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フィルム画
像観賞装置に装填されたカートリッジからフィルムを引
き出したまま長時間放置すると、フィルムに給送通路の
くせがつくことがある。特に、周囲温度が高いとそのよ
うな現象がおきやすい。フィルムに給送通路のくせがつ
くと、フィルム画像を表示する時にそのくせの影響でピ
ントがぼけるおそれがあり、フィルムをカートリッジか
ら引き出したままで放置するのは好ましくない。
【0004】本発明の目的は、動作終了を検出して自動
的にフィルムをカートリッジに巻き戻すフィルム画像観
賞装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、フィルム給送手段によりカートリッジに
収納された現像済みフィルムを表示手段に給送してフィ
ルムの画像を表示するフィルム画像観賞装置に、フィル
ムがカートリッジから引き出されていることを検出する
第1の検出手段と、フィルム画像観賞装置の動作終了を
検出する第2の検出手段と、第2の検出手段によりフィ
ルム画像観賞装置の動作終了が検出された時に、第1の
検出手段によりフィルムがカートリッジから引き出され
ていることが検出された場合には、給送手段によりフィ
ルムをカートリッジへ巻き戻す制御手段とを備える。フ
ィルム画像観賞装置の動作終了が検出された時に、フィ
ルムがカートリッジから引き出されたままになっている
場合には、フィルムをカートリッジへ巻き戻す。これに
より、フィルムが引き出されたまま放置されてフィルム
に給送通路のくせがつくのが防止され、画像表示時にこ
のようなくせによるピンぼけがなくなり、鮮明な画像を
表示することができる。また、フィル画像の観賞を終了
した時に巻き戻し操作をしなくても、自動的にフィルム
がカートリッジに巻き戻されるので、いちいち巻き戻し
操作をしなくても済み、操作が簡単になる。
【0006】
【発明の実施の形態】フィルム給送手段によりカートリ
ッジに収納された現像済みフィルムを表示手段に給送し
てフィルムの画像を表示するフィルム画像観賞装置に、
フィルムがカートリッジから引き出されていることを検
出する第1の検出手段と、フィルム画像観賞装置の動作
終了を検出する第2の検出手段と、第2の検出手段によ
りフィルム画像観賞装置の動作終了が検出された時に、
第1の検出手段によりフィルムがカートリッジから引き
出されていることが検出された場合には、給送手段によ
りフィルムをカートリッジへ巻き戻す制御手段とを備え
る。
【0007】第2の検出手段は、電源スイッチの釈放動
作を検出して動作終了とするのが望ましい。すなわち、
電源スイッチの釈放動作が検出されたらフィルム画像観
賞装置の動作終了と判断し、その時にフィルムがカート
リッジから引き出されたままになっている場合には、フ
ィルムをカートリッジへ巻き戻す。これにより、フィル
ムが引き出されたまま放置されてフィルムに給送通路の
くせがつくのが防止され、画像表示時にこのようなくせ
によるピンぼけがなくなり、鮮明な画像を表示すること
ができる。
【0008】また、フィルム画像観賞装置に種々の動作
指令と情報を入力する入力手段を備え、第2の検出手段
は、所定時間、入力手段による入力がないことを検出し
て動作終了とするのが望ましい。すなわち、所定時間、
入力手段による動作指令や情報の入力がないことを検出
してフィルム画像観賞装置の動作終了と判断し、その時
にフィルムがカートリッジから引き出されたままになっ
ている場合には、フィルムをカートリッジへ巻き戻す。
これにより、フィルムが引き出されたまま放置されてフ
ィルムに給送通路のくせがつくのが防止され、画像表示
時にこのようなくせによるピンぼけがなくなり、鮮明な
画像を表示することができる。さらにまた、第2の検出
手段は、電源スイッチの釈放動作および/または所定時
間、操作入力がないことを検出して動作終了とすること
が望ましい。
【0009】制御手段は、第2の検出手段により動作終
了が検出された時には表示手段による画像表示を終了さ
せ、それから所定時間後に給送手段によりフィルムをカ
ートリッジに巻き戻すようにしてもよい。つまり、フィ
ルム画像観賞装置の動作終了が検出された時にはまずフ
ィルム画像の表示を終了し、それから所定時間後にフィ
ルムをカートリッジに巻き戻す。これにより、表示手段
に画像が表示されたまま放置されることがなく、表示手
段の消耗と無駄な電力消費を節約できる上に、フィルム
が引き出されたまま放置されてフィルムに給送通路のく
せがつくのが防止され、画像表示時にこのようなくせに
よるピンぼけがなくなり、鮮明な画像を表示することが
できる。
【0010】また、制御手段は、フィルムがカートリッ
ジに巻き戻された後にカートリッジ排出手段によりカー
トリッジ排出動作を行なうようにしてもよい。これによ
り、カートリッジがフィルム画像観賞装置に装填された
まま放置されるのが防止される。
【0011】
【実施例】図1は一実施例のフィルム画像観賞装置の機
構部の構成を示し、図2はその電気回路を示す。また、
図3は一実施例のフィルム画像観賞装置で使用されるフ
ィルムカートリッジを示し、図4はそのカートリッジ内
に収納されるフィルムを示す。図1において、フィルム
画像観賞装置1に装填されるフィルムカートリッジ2
は、図3に示すようにスプール軸2aを図示FW方向に
回転駆動するとフィルム3が出入り口2bから送り出さ
れ、逆方向に回転駆動するとフィルム3がカートリッジ
2内に巻戻される。スプール軸2aは、フィルム送り出
し/巻き戻し用モータM1により駆動される。カートリ
ッジ2の上部には、フィルム2が現像済みか否かを表示
するための表示機構2cが設けらている。一方、フィル
ム画像観賞装置1の不図示のカートリッジ室には、表示
機構2cに対応する位置にスイッチSW1が設置され、
カートリッジ2がフィルム画像観賞装置1のカートリッ
ジ室に装填されると表示機構2cとスイッチSW1とが
係合し、現像済みの場合には表示機構2cによってスイ
ッチSW1が開路する。
【0012】フィルムカートリッジ2の出入口2bに
は、未露光のフィルム3の露光を防止するための遮光用
カートリッジドア2dが設けられている。このドア2d
の駆動軸2eを図示S方向に駆動するとドア2dが閉じ
られ、逆方向に駆動するとドア2dが開放される。カー
トリッジドア2dの駆動軸2eは、カートリッジドア開
閉用モータM2により駆動される。カートリッジ2内に
収納されるフィルム3は、図4に示すように、長手方向
の片側に所定の間隔でパーフォレーション3aが形成さ
れ、他方には各駒ごとに磁気記録部3bが形成されてい
る。また、パーフォレーション3aの間にも磁気記録部
3cが形成されている。この実施例では、撮影するたび
にフィルムカートリッジからカメラの巻上げスプールに
フィルムを巻上げるノーマルワインド方式のカメラで撮
影されたフィルムを例に上げて説明するが、撮影前にい
ったんフィルムをカメラの巻上げスプールに巻上げ、撮
影するたびにフィルムカートリッジにフィルムを巻戻す
プリワインド方式のカメラで撮影されたフィルムに対し
ても本発明を適用することができる。このプリワインド
方式のカメラで撮影されたフィルムの第1駒から最終駒
までの並びは、上述したノーマルワインド方式のカメラ
で撮影されたフィルムの駒並びと逆になる。
【0013】巻上げスプール4は、モータM3により駆
動されてフィルム3を巻上げる。この巻上げスプール4
と巻上げモータM3から成るフィルム巻上げ部と、上述
したフィルムカートリッジ2とフィルム送り出し/巻き
戻しモータM1から成るフィルム巻き戻し部との間に
は、アパーチャー5、照明光源6、拡散板7、撮像レン
ズ8およびCCD9を有する撮像部が設けられる。アパ
ーチャー5は、照明光源6と拡散板7により照明された
フィルム3からの光を規制し、撮像画面を形成する。拡
散板7は、照明光源6からの照明光を白色にして拡散さ
せるとともに、撮像部のフィルム3をアパーチャー5に
押圧するための圧板になっている。撮像レンズ8はアパ
ーチャー5により規制されたフィルム3の撮影画面の画
像をCCD9上に結像させ、CCD9は撮像レンズ8に
より結像された撮影画面の画像を電気信号に変換して出
力する。なお、撮像レンズ8はモータM4により駆動さ
れ、焦点調節とズーミングが行なわれる。
【0014】撮像部とフィルム巻き戻し部との間には、
フィルムエンコーダ10と再生用磁気ヘッドMH1と記
録用磁気ヘッドMH2と光学読み取り装置11が設けら
れる。フィルムエンコーダ10は、フィルム3の給送に
ともなって回転するガイドローラ10aに従動して回転
し、所定のフィルム給送量ごとにパルス信号を発生す
る。このフィルムエンコーダ10の発生パルス信号をカ
ウントしてフィルム3の給送量と給送速度を検出するこ
とができ、検出された給送量に基づいてフィルム3の給
送制御を行なう。再生ヘッドMH1はフィルム3の磁気
記録部3bに予め記録されている磁気情報を再生するた
めの磁気ヘッドであり、不図示の機構によって磁気デー
タの再生開始時にフィルム3に接触させ、再生終了時に
フィルム3から退避される。記録ヘッドMH2は磁気記
録部3bに各種情報を記録するための磁気ヘッドであ
り、不図示の機構によって磁気データの記録開始時にフ
ィルム3に接触させ、記録終了時にフィルム3から退避
される。また、光学読み取り装置11はフィルム3に光
学的に記録された情報を読み取る。なお、この実施例で
は再生ヘッドと記録ヘッドを別個に設ける例を示すが、
記録/再生兼用ヘッドを用いてもよい。また、パーフォ
レーション3aの間の磁気記録部3cに対しても同様に
記録、再生用磁気ヘッドが設置される。アパーチャー5
のフィルム給送方向の前後には、フィルム3のパーフォ
レーション3aを検出するためのフォトインタラプタP
H1,PH2が設けられる。フィルム3の撮影駒とパー
フォレーションとの位置関係はすべての駒に対して同一
に設定されており、この実施例では、フィルムエンコー
ダ10により検出されたフィルム給送量に基づくフィル
ム3の給送制御において、フォトインタラプタPH1,
PH2によるパーフォレーションの検出結果によりアパ
ーチャー5に対する各撮影駒の位置決め制御を行なう。
【0015】次に図2において、マイクロコンピュータ
ー20はCPUとその周辺部品から構成され、後述する
制御プログラムを実行してフィルム給送制御、撮像制
御、映像再生制御、磁気情報の再生/記録制御などを行
なう。マイクロコンピューター20には上述したCCD
9と、撮像回路21と、映像制御回路22が接続されて
いる。撮像回路21はCCD9により読み取られた画像
信号をビデオ信号に変換し、映像制御回路22はビデオ
信号を処理し端子23aを介してビデオモニタ23に画
像を再生する。なお、ビデオモニタ23をフィルム画像
観賞装置1に内蔵してもよいが、通常は家庭用テレビ受
像機をビデオモニタとして使用する。
【0016】マイクロコンピューター20にはまた、各
種スイッチ類SW1〜SW11と上述したフィルムエン
コーダ10、光学読み取り装置11、フォトインタラプ
タPH1,PH2が接続される。スイッチSW1は上述
したフィルム3の現像済み状態を検出するスイッチであ
り、スイッチSW2は電源スイッチ、スイッチSW3は
カートリッジ室へのカートリッジ装填検出スイッチ、ス
イッチSW4は不図示のカートリッジ室蓋の開放検出ス
イッチである。また、スイッチSW5〜SW10はフィ
ルム給送用の操作スイッチであり、SW5は1駒送りス
イッチ、SW6は1駒戻しスイッチ、SW7はインデッ
クスモードスイッチ、SW8は駒指定モードスイッチ、
SW9はスキップモードスイッチ、SW10は巻き戻し
スイッチである。さらに、スイッチSW11はカートリ
ッジ2をカートリッジ室から排出するためのイジェクト
スイッチである。なお、この明細書において「1駒送
り」または単に「駒送り」という場合は、フィルムカー
トリッジ2からフィルム画像観賞装置1の巻上げスプー
ル4にフィルム3を1駒ずつ巻上げる動作を示すものと
する。マイクロコンピューター20にはさらに、モータ
M1〜M5をそれぞれ駆動するドライバーDR1〜DR
5と、再生ヘッドMH1を駆動する再生回路24と、記
録ヘッドMH2を駆動する記録回路25と、警告用ブザ
ーBzと、メモリ26と、駒番号などを入力する入力装
置27が接続される。モータM5は不図示のカートリッ
ジ室蓋を開閉するためのモータであり、ドライバーDR
5により駆動される。
【0017】図5〜図19は、マイクロコンピューター
20の処理を示すフローチャートである。これらのフロ
ーチャートにより、実施例の動作を説明する。 〈メインプログラム〉図5〜図7はメインプログラムを
示すフローチャートである。ステップ101において電
源スイッチSW2が投入されると処理を開始し、ステッ
プ102で図8に示す初期設定ルーチンを実行して各部
の初期設定を行なう。
【0018】〈初期設定処理〉図8のステップ201に
おいて、各制御回路および各機器の電源投入時のリセッ
ト動作を行なう。続くステップ202で、スイッチSW
3によりカートリッジ2がフィルム画像観賞装置1のカ
ートリッジ室に装填されているか否かを判別し、カート
リッジ2が装填されていればステップ203へ進む。フ
ィルム画像観賞装置1で画像表示を行なった後に、カー
トリッジ2を装置1から取り出さずに電源をオフするこ
とがある。その場合は、前回の画像表示時にカートリッ
ジ2のフィルム情報が再生されてメモリ26に記憶され
ていると考えられるから、カートリッジ2を装填したま
まで電源を再投入した時に改めて情報の再生、記憶動作
を行なう必要はない。そこで、電源投入時にすでにカー
トリッジ2が装填されている場合は、ステップ203に
おいてメモリ26より装填されているカートリッジ2の
情報を抽出する。この情報には、カートリッジ2の表面
に光学的に記録されたIS0感度やフィルム枚数を含む
情報や、フィルム3のリーダー部や各撮影駒ごとに記録
された撮影に関する情報が含まれる。以上の処理が終了
したら図5のステップ103へリターンする。
【0019】リターン後のステップ103で、カートリ
ッジ2が装填されていない場合には例えば「カートリッ
ジを装填してください」といったカートリッジ2の装填
を促すメッセージをビデオモニタ23に表示する。ま
た、カートリッジ2が装填されている場合には、装填さ
れているカートリッジ2に関する情報とこれ以後に行な
われるべき操作に関するメッセージ、例えば「カートリ
ッジがすでに装填されています。装填されているフィル
ムに関する情報は○○○○です。カートリッジを取り出
す場合にはイジェクトボタンを、動作を継続する場合に
は操作を選択してください」などをビデオモニタ23に
表示する。ここで、装填されているカートリッジに関す
る情報は図8のステップ203でメモリ26より抽出さ
れたものである。
【0020】ステップ104で、電源スイッチSW2が
投入されているか否かを確認し、投入されていればステ
ップ104Aへ進み、釈放されていればステップ104
Gへ進む。電源スイッチSW2が釈放された時は、ステ
ップ104Gで図19に示す動作終了ルーチンを実行
し、すべての動作を終了する。 〈動作終了処理〉図19のステップ1001において、
フィルム3がカートリッジ2に巻き戻されているかどう
かを確認する。巻き戻し完了の検出方法は、例えばフィ
ルムの給送路にフィルムの有無を検出する専用のセンサ
ーを設置し、給送路にフィルムがなければ巻き戻し完了
としてもよい。また、フィルム3のパーフォレーション
3aを検出するためのフォトインタラプタPH1または
PH2を利用して、給送路におけるフィルムの有無を検
出してもよい。あるいはまた、現在どの駒がアパーチャ
ー5に対向しているか、つまりどの駒が撮像位置にある
かをフィルム給送のたびに確認して記憶し、フィルムの
撮影駒が撮像位置になければ巻き戻し完了としてもよ
い。フィルム3の巻き戻しが完了している場合には処理
を終了し、巻き戻しが完了していない場合にはステップ
1002へ進み、ドライバーDR1を制御してモータM
1によりフィルム3をカートリッジ2へ巻き戻す。な
お、フィルム3をカートリッジ2へ巻き戻した後に、フ
ィルム画像表示装置1の電源を自動的に遮断するように
してもよい。このように、電源スイッチSW2の釈放動
作が検出されたらフィルム画像観賞装置1の動作終了と
判断し、その時にフィルム3がカートリッジ2から引き
出されたままになっている場合には、フィルム3をカー
トリッジ2へ巻き戻すようにしたので、フィルム3がカ
ートリッジ2から引き出されたまま放置されてフィルム
3に給送通路のくせがつくのが防止され、画像表示時に
このようなくせによるピンぼけがなくなり、鮮明な画像
を表示することができる。
【0021】電源スイッチSW2が投入されている場合
には、ステップ104Aで、スイッチSW5〜SW1
1、入力装置27などにより、何らかの動作指令または
情報の入力操作が行なわれたかどうかを確認し、なんら
かの操作入力があればステップ104Bへ進み、操作入
力がなければステップ104Cへ進む。動作指令または
情報の入力操作がない時は、ステップ104Cで第1タ
イマーが計時中かどうかを確認する。この第1タイマー
はフィルム画像観賞装置1に対する無操作入力時間を計
時するタイマーであり、所定時間、操作入力がなかった
場合にはフィルム3をカートリッジ2へ巻き戻して動作
を終了させる。第1タイマーが計時中の時はすでに無操
作入力時間の計時が行なわれているのでステップ104
Dへ進み、第1タイマーがタイムアップして無操作入力
の状態で所定時間が経過したかどうかを確認する。一
方、第1タイマーが計時中でない時は、ステップ104
Fで第1タイマーによる計時を開始してステップ104
へ戻る。無操作入力状態で所定時間が経過した場合には
ステップ104Eへ進み、そうでなければステップ10
4へ戻る。ステップ104Eでは図19に示す動作終了
ルーチンを実行し、上述したようにフィルム3の巻き戻
しが完了していなければカートリッジ2へフィルム3を
巻き戻してすべての動作を終了する。無操作入力状態に
なってから、第1タイマーに設定した所定時間以内に何
らかの入力操作が行なわれた場合には、ステップ104
Bで第1タイマーをリセットしてステップ105へ進
む。このように、所定時間、操作スイッチSW5〜SW
11、入力装置27などによる種々の動作指令と情報の
入力がないことを検出してフィルム画像観賞装置の動作
終了と判断し、その時にフィルム3がカートリッジ2か
ら引き出されたままになっている場合には、フィルム3
をカートリッジ2へ巻き戻すようにしたので、フィルム
3がカートリッジ3から引き出されたまま放置されてフ
ィルム3に給送通路のくせがつくのが防止され、画像表
示時にこのようなくせによるピンぼけがなくなり、鮮明
な画像を表示することができる。
【0022】ステップ105において、イジェクトスイ
ッチSW11の状態を確認し、イジェクトスイッチSW
11が操作されていればステップ106へ進み、操作さ
れていなければステップ105Aへ進む。イジェクトス
イッチSW11が操作されてない時は、ステップ105
Aでカートリッジ2が装填されているか否かを確認す
る。カートリッジ2が装填されていればステップ125
へ進んで次の操作入力を待ち、カートリッジ2が装填さ
れていなければステップ105Bへ進んで操作メッセー
ジ「カートリッジを装填してください」をビデオモニタ
23に表示し、ステップ104へ戻る。つまりここで
は、イジェクトスイッチSW11が操作されず、且つカ
ートリッジ2が装填されていない状態では、カートリッ
ジ2の装填をうながすメッセージを表示しながら、イジ
ェクトスイッチSW11の操作を待つ状態が継続される
ことになる。一方、カートリッジ2が装填されている状
態では、イジェクトスイッチSW11が操作されるか、
あるいは次の他の操作入力待ち状態を継続することにな
る。電源スイッチSW2が投入されている状態でイジェ
クトスイッチSW11が操作された時は、ステップ10
6で、カートリッジ2が装填されているか否かを確認す
る。カートリッジ2が装填されていればステップ106
Aへ進み、カートリッジ2が装填されていなければステ
ップ106Dへ進む。カートリッジ2が装填されている
時にイジェクトスイッチSW11が操作された時は、ス
テップ106Aで装填されているカートリッジ2のフィ
ルム3が巻戻されているか否かを確認する。フィルム3
がカートリッジ2へ巻戻されていない時は、ステップ1
06BでドライバーDR1およびモータM1によりフィ
ルム3をカートリッジ2へ巻戻す。ステップ106Cで
は、不図示のアクチュエータにより上述したカートリッ
ジ2の表示機構2cを”現像済み”に設定する。これ
は、現像済みカートリッジが誤ってカメラに装填される
ことを防止するためである。
【0023】ステップ106Dでは、ドライバーDR5
とモータM5によりカートリッジ室蓋を開放する。な
お、カートリッジ室の蓋が不用意に開放されないような
機構を設け、カートリッジを排出する時にその機構を解
除するようにしてもよい。ステップ107では、スイッ
チSW4によりカートリッジ室の蓋が閉じられているか
否かを確認する。このカートリッジ室蓋に対しては、イ
ジェクトスイッチSW11の操作に連動して自動的に蓋
が閉じるようにしてもよいし、あるいはカートリッジ室
蓋閉じスイッチを設け、手動で閉じるようにしてもよ
い。カートリッジ室の蓋が閉じられていればステップ1
08へ進み、閉じられていなければステップ107Aへ
進む。カートリッジ室蓋が閉じられていない場合には、
ステップ107Aで第2タイマーが計時中かどうかを確
認する。この第2タイマーはカートリッジ室蓋の開放時
間を計時するタイマーであり、カートリッジ室蓋が開放
されたまま所定時間が経過した場合にはカートリッジ室
蓋を自動的に閉じる。ステップ107Aで第2タイマー
が計時中かどうかを確認し、すでにカートリッジ室蓋の
開放時間を計時中の時はステップ107Cへ進み、そう
でなければステップ107Bへ進む。すでにカートリッ
ジ室蓋の開放時間を計時中の時は、ステップ107Cで
第2タイマーがタイムアップしてカートリッジ室蓋を開
放したまま所定時間が経過したかどうかを確認し、所定
時間が経過したらステップ107Dへ進み、ドライバー
DR5とモータM5によりカートリッジ室蓋を強制的に
閉じる。なお、カートリッジ室蓋をモータM5で開閉し
ない場合には、ビデオモニタ23に「カートリッジ室蓋
が開いたままになっています」という操作メッセージを
表示し、閉じ操作を促すようにしてもよい。所定の開放
時間が経過していない時はステップ107へ戻る。一
方、カートリッジ室蓋が開いているのに第2タイマーが
計時中でない場合には、ステップ107Bで第2タイマ
ーによる計時を開始してステップ107へ戻る。カート
リッジ室蓋が閉じられている時は、ステップ108でカ
ートリッジ2が装填されたか否かを確認し、カートリッ
ジ2が装填されていない時はステップ104へ戻り、装
填されている時はステップ109へ進む。
【0024】カートリッジ室にカートリッジ2が装填さ
れている時は、ステップ109でスイッチSW1により
現像済みか否かを確認し、続くステップ110で現像済
みの場合はステップ113へ進み、現像済みでない場合
はステップ111へ進む。装填されたカートリッジ2が
現像済みでない場合は、ステップ111でブザーBzを
吹鳴させて警告し、続くステップ112でカートリッジ
排出のための動作を行なう。例えばアクチュエータによ
りカートリッジ室の蓋を開け、カートリッジ2を取り出
せるようにする。現像済みのカートリッジ2が装填され
ている場合は、ステップ113でドライバーDR2を制
御してモータM2を駆動し、カートリッジドア2dを開
放する。続くステップ114において、カートリッジ2
の表面に記録されているISO感度やフィルム枚数など
のフィルムデータを不図示の読み取り装置により読み取
り、メモリ26に記憶する。
【0025】図6のステップ115において、ドライバ
ーDR1を制御してモータM1を駆動し、フィルム3を
カートリッジ2から送り出す。ステップ116で光学読
み取り装置11によりフィルム3に記録された光学デー
タの読み取りを開始し、続くステップ117で再生ヘッ
ドMH1をフィルム3に接触させて再生回路24により
磁気データの再生を開始する。通常、フィルム3のリー
ダー部には、カメラのカートリッジ装填方向情報などが
光学的または磁気的な記録形態で記録されており、フィ
ルム3の送り出しを開始した時点でこれらのデータの読
み取りを開始する。なお、フィルム3の第1駒の磁気記
録部3bに記録された磁気データもこのフィルム送り出
し時に読み取る。また、ステップ118では、フォトイ
ンタラプタPH1,PH2によりパーフォレーションの
検出を開始する。ステップ119で、フォトインタラプ
タPH1,PH2により検出されたパーフォレーション
検出結果に基づいてフィルム3の第1駒が撮像位置、す
なわちアパーチャー5に対向する所定の位置に設定され
たか否かを判別し、第1駒が撮像位置に設定されたらス
テップ120へ進み、ドライバーDR1を制御してモー
タM1を停止させ、フィルム3の送り出しを停止する。
また、再生ヘッドMH1を退避させて再生回路24によ
る磁気データの入力を終了するとともに、光学読み取り
装置11による光学データの入力を終了する。第1駒の
設定に際し、モータM1によるフィルム3の送り出しに
合わせてモータM3を駆動し、フィルム3を巻き取る動
作を行なわせる場合もある。この場合でも、第1駒の設
定に応じて両モータM1,M3を停止させる。
【0026】ステップ121において、図9に示す光学
データ処理ルーチンを実行し、光学読み取り装置11に
より読み取った光学データを処理する。 〈光学データ処理〉図9のステップ210でカメラの装
填方向情報が検出されたか否かを判別し、装填方向情報
が検出されたらステップ211へ進み、装填方向情報が
検出されなければステップ212へ進む。この実施例で
は、カメラを裏面から見た時に右側にカートリッジ室が
あり、左側にフィルムの巻上げスプールがあるカメラを
標準カメラとする。カメラを裏面から見た時に左側にカ
ートリッジ室があり、右側にフィルムの巻上げスプール
がある非標準カメラで撮影されたフィルムのリーダー部
には、光学的または磁気的に非標準カメラで撮影された
ことを示す装填方向情報が記録されているものとする。
そのような装填方向情報が記録されたフィルムをそのま
ま撮像すると、ビデオモニタ23には上下逆さまの画像
が再生されるので、ステップ211で上下反転処理を行
なう。この上下反転処理は、例えば、CCD9を180
度回転させて機械的に画像の上下反転を行なってもよ
く、撮像レンズ8により光学的に画像の上下反転を行な
ってもよい。あるいは、画像をディジタル処理して電気
的に上下反転してもよい。次にステップ212で、読み
取った光学データの中から装填方向情報などのフィルム
情報を抽出し、メモリ26に記憶する。この情報に基づ
いて画像の色の補正を行なうことができる。さらにステ
ップ213で、光学データの中から撮影者が記録した撮
影内容などのロール情報を抽出し、メモリ26に記憶す
る。
【0027】次に図7のステップ122において、図1
0に示す磁気データ処理を行ない、再生回路24および
再生ヘッドMH1により再生した磁気データを処理す
る。 〈磁気データ処理〉図10のステップ220でフィルム
3のリーダー部に磁気データが記録されていたか否かを
判別し、磁気データが記録されていればステップ221
へ進み、磁気データが記録されていなければステップ2
25へ進む。フィルム3のリーダー部に磁気データが記
録されていた時は、ステップ221で上述した非標準カ
メラで撮影したフィルムであることを示す装填方向情報
が検出されたか否かを判別する。装填方向情報が検出さ
れたらステップ222へ進み、装填方向情報が検出され
なければステップ223へ進む。装填方向情報が検出さ
れた時は、ステップ222で上述した方法で画像の上下
反転を行なう。ステップ223でフィルム3のリーダー
部に記録されていた磁気データを抽出し、続くステップ
224で抽出したリーダー部の磁気データをメモリ26
に記憶する。ステップ225では、フィルム送り出し時
に読み取られた第1駒の磁気データをメモリ26に記憶
する。光学データと磁気データの処理が終了したら図6
のステップ123へ進み、フィルム送り出し時に読み取
られたデータに基づいて表示すべきデータを生成し、続
くステップ124で生成された表示データをビデオモニ
タ23に表示する。以上説明したように、カートリッジ
2からのフィルム送り出しによる初期給送の過程におい
て、第1駒を撮像部に対向させるように給送制御すると
ともに、この動作に応答してフィルム3の第1駒やリー
ダー部に磁気的または光学的に記録された情報を再生
し、初期給送によって設定された第1駒の画像を表示せ
ずに、再生された第1駒および/またはリーダー部の情
報を表示するようにしたので、装填されたフィルムカー
トリッジの給送モードを選択する前に、予めフィルム3
の情報を表示することができる。
【0028】次に図7のステップ125において、図1
1に示す給送モード判別ルーチンを実行し、スイッチS
W5〜SW10により設定された給送モードを判別す
る。 〈給送モード判別〉図11のステップ301において1
駒送りスイッチSW5が操作されているか否かを判別
し、1駒送りスイッチSW5が操作されている時はステ
ップ302へ進んで1駒送りモードを設定する。ステッ
プ303で1駒戻しスイッチSW6が操作されているか
否かを判別し、1駒戻しスイッチSW6が操作されてい
る時はステップ304へ進んで1駒戻しモードを設定す
る。ステップ305でインデックスモードスイッチSW
7が操作されているか否かを判別し、インデックスモー
ドスイッチSW7が操作されている時はステップ306
へ進んでインデックスモードを設定する。インデックス
モードとは、すべての駒の情報をまず取込んでそれを表
示するモードである。ステップ307で駒指定モードス
イッチSW8が操作されているか否かを判別し、駒指定
モードスイッチSW8が操作されている時はステップ3
08へ進んで駒指定モードを設定する。駒指定モードと
は、使用者により指定された任意の駒を表示するモード
である。ステップ309でスキップモードスイッチSW
9が操作されているか否かを判別し、スキップモードス
イッチSW9が操作されている時はステップ310へ進
んでスキップモードを設定する。スキップモードとは、
1駒ずつ順番に一定時間ずつ表示するモードである。さ
らに、ステップ311で巻き戻しスイッチSW10が操
作されているか否かを判別し、巻き戻しスイッチSW1
0が操作されている時はステップ312へ進んで巻き戻
しモードを設定する。ステップ313において、設定さ
れた給送モードをビデオモニタ23に表示して図7のス
テップ126へリターンする。
【0029】なお、この実施例では各給送モードに専用
の操作スイッチSW5〜SW10を設けて給送モードを
設定するようにしているが、給送モードの設定操作はこ
の実施例に限定されない。例えば、1駒送りモードと1
駒戻しモードと巻き戻しモードはそれぞれ専用の操作ス
イッチを設けるが、インデックスモードと駒指定モード
とスキップモードは専用の操作スイッチに代えて1個の
モードスイッチを設け、そのモードスイッチを操作する
たびにインデックスモード、駒指定モード、スキップモ
ードが所定の順に切り換わるようにしてもよい。
【0030】〈給送モード判別の変形例〉図12は、イ
ンデックスモードと駒指定モードとスキップモードを1
個のモードスイッチで切り換えるようにした給送モード
判別の変形例を示す。ステップ301において1駒送り
スイッチSW5が操作されているか否かを判別し、1駒
送りスイッチSW5が操作されている時はステップ30
2へ進んで1駒送りモードを設定する。ステップ303
で1駒戻しスイッチSW6が操作されているか否かを判
別し、1駒戻しスイッチSW6が操作されている時はス
テップ304へ進んで1駒戻しモードを設定する。ステ
ップ321で巻き戻しスイッチSW10が操作されてい
るか否かを判別し、巻き戻しスイッチSW10が操作さ
れている時はステップ322へ進んで巻き戻しモードを
設定する。
【0031】ステップ323において、インデックスモ
ードと駒指定モードとスキップモードとを切り換えるた
めの不図示のモードスイッチが操作されたか否かを判別
し、モードスイッチが操作されたらステップ324へ進
む。ステップ324では、インデックスモード、駒指定
モードおよびスキップモードの内の現在設定されている
給送モードを認識する。ステップ325で現在インデッ
クスモードが設定されている時は、ステップ326へ進
んでインデックスモードから駒指定モードへ設定を切り
換える。また、ステップ327で現在駒指定モードが設
定されている時は、ステップ328へ進んで駒指定モー
ドからスキップモードへ設定を切り換える。現在の設定
モードがインデックスモードでも駒指定モードでもない
時は、スキップモードが設定されていると判断してステ
ップ329へ進み、スキップモードからインデックスモ
ードへ設定を切り換える。給送モードの設定が終了した
ステップ330において、設定された給送モードをビデ
オモニタ23に表示する。続くステップ331で、モー
ドスイッチが操作されているか否かを判別し、操作され
ている場合にはモードスイッチにより切り換えられた給
送モードが使用者の希望するモードではなく、使用者が
給送モードの再変更を希望していると判断してステップ
324へ戻り、もう一度モードスイッチによる給送モー
ドの設定を行なう。なお、モードスイッチが操作されて
いない場合は図7のステップ126へリターンする。
【0032】リターン後のステップ126〜137にお
いて図11または図12に示す給送モード判別ルーチン
で設定された給送モードに応じた処理を行なう。すなわ
ち、1駒送りモードが設定されている時は、ステップ1
26からステップ127へ進んで図13に示す1駒送り
モード処理を行ない、1駒戻しモードが設定されている
時は、ステップ128からステップ129へ進んで図1
4に示す1駒戻し処理を行なう。また、インデックスモ
ードが設定されている時は、ステップ130からステッ
プ131へ進んで図15に示すインデックスモード処理
を行ない、駒指定モードが設定されている時は、ステッ
プ132からステップ133へ進んで図16に示す駒指
定モード処理を行なう。さらに、スキップモードが設定
されている時は、ステップ134からステップ135へ
進んで図17に示すスキップモード処理を行ない、巻き
戻しモードが設定されている時は、ステップ136から
ステップ137へ進んで図18に示す巻き戻し処理を行
なう。以上のすべての給送モードが設定されていない時
はステップ104へ進む。
【0033】〈1駒送りモード処理〉図13に示す1駒
送りモードルーチンにより、1駒送りモード処理を説明
する。上述したように、カートリッジ2からのフィルム
3の送り出し直後は第1駒が撮像位置に設定される。こ
の状態で1駒送りを行なうと、第1駒の画像を表示せず
にフィルム3の巻上げを開始し、第2駒を撮像位置に設
定することになる。そこで、この実施例では、第1駒が
撮像位置に設定されている場合に1駒送り操作が行なわ
れると、最初にまず第1駒の画像を入力して表示する。
また、最終駒が撮像位置にある場合に1駒送りを行なう
と、表示すべき駒がない部分までフィルム3が給送され
てしまい、使用者に戸惑いを与える。そこで、この実施
例では最終駒が撮像位置にある場合に1駒送り操作が行
なわれると、1駒送りを禁止するとともに、警告する。
さらに、1駒送り時に再生ヘッドMH1をフィルム3の
磁気記録部3bに常に接触させておくと、フィルム3に
傷をつけるおそれがある。そこで、この実施例では1駒
送りを行なう前に次の駒の磁気データがすでに再生され
てメモリ26に記憶されているか否かを調べ、次の駒の
データが記憶されていれば1駒送り時に磁気ヘッドMH
1をフィルム3に押圧せず、磁気データの再生を行なわ
ないようにする。
【0034】ステップ401において、フィルム3の第
1駒が撮像位置に設定されているか否かを判別し、第1
駒が撮像位置にある場合はステップ401Aに進み、カ
ートリッジ2からのフィルム3の送り出し、すなわち初
期送り直後か否かを確認する。初期送り直後の場合には
ステップ409へ進み、そうでなければステップ402
へ進む。通常、カートリッジ装填後のフィルム送り出し
時には上述したように第1駒が撮像位置に設定される。
この場合に1駒送りを行なうと第1駒の画像表示が行な
われないので、その場合には1駒送りを行なわず、まず
第1駒の画像表示を行なう。
【0035】第1駒が撮像位置にない場合は、ステップ
402で最終駒が撮像位置に設定されているか否かを判
別し、最終駒が撮像位置にある場合はステップ403へ
進み、そうでなければステップ404へ進む。なお、撮
影済みの駒には何等かの磁気データが記録されているの
で、磁気データが記録されている最大駒番号の駒を最終
駒としてもよい。最終駒が撮像位置にあるにも拘らず1
駒送りスイッチSW5が操作された時は、1駒送りを行
なわず、ステップ403で「最終駒ですからこれ以上、
駒送りはできません」という警告メッセージをビデオモ
ニタ23に表示するとともに、ブザーBzを吹鳴して警
告し、図5のステップ104へリターンする。
【0036】以上説明したように、この実施例の1駒送
りモードでは、最終駒が撮像位置に設定されている場合
に1駒送り操作が行なわれると、1駒送りを禁止すると
ともに警告を行なうようにしたので、表示すべき駒がな
い部分までフィルムが給送されるようなことがなく、操
作性が改善される。なお、早送りの駒送りモードを設け
る場合にも、同様に、最終駒が撮像位置にある場合に早
送りの駒送り操作が行なわれたら、駒送りを禁止すると
ともに警告する。また、第1駒が撮像位置に設定されて
いる場合に1駒送り操作が行なわれると第1駒の画像を
入力して表示し、第1駒が撮像位置にない場合に1駒送
り操作が行なわれるとフィルムを1駒巻上げるようにし
たので、第1駒が撮像位置にある場合に1駒送りモード
が設定されても第1駒から画像を表示することができ
る。特に、カートリッジからのフィルムの送り出し後に
1駒送りモードを設定しても、第1駒から順に画像を表
示することができる。
【0037】撮像位置にある駒が第1駒でも最終駒でも
ない場合は1駒送りを行なう。まずステップ404で、
次の駒の磁気データがすでに再生されてメモリ26に記
憶されているか否かを判別し、次の駒のデータがあれば
磁気データの再生を行なう必要がないのでステップ40
5をスキップし、次の駒のデータがない時はステップ4
05へ進み、再生ヘッドMH1をフィルム3に接触させ
て再生回路24による磁気データの再生動作を開始す
る。このように、次の駒の磁気データがすでに再生され
てメモリ26に記憶されている場合は、磁気ヘッドMH
1をフィルム3から退避させたまま、情報再生動作を行
なわないようにしたので、フィルム3の傷の発生と磁気
ヘッドMH1の摩耗が抑制される。次にステップ406
で巻上げ用ドライバーDR3とモータM3によりフィル
ム3の巻上げを開始し、続くステップ407でフォトイ
ンタラプタPH1,PH2により検出されたパーフォレ
ーション検出結果に基づいて次の駒が撮像位置に設定さ
れたか否かを判別する。次の駒が撮像位置に設定される
と、ステップ408でモータM3を停止してフィルム3
の1駒送りを終了するとともに、再生ヘッドMH1をフ
ィルム3から退避させて再生回路24による磁気データ
の再生を終了する。ステップ409において、CCD9
および撮像回路21により撮影駒の画像を入力する。ス
テップ410でメモリ26に記憶された情報により駒情
報を生成し、続くステップ411でビデオモニタ23に
画像を表示し、さらにステップ412でビデオモニタ2
3に現在の駒の磁気データを表示する。なお、現在の駒
の磁気データにはその駒の撮影条件や撮影者自身が記録
した撮影内容などが含まれる。
【0038】〈1駒戻し処理〉図14に示す1駒戻しモ
ードルーチンにより、1駒戻しモード処理を説明する。
第1駒が撮像位置にある場合に1駒戻しを行なうと、表
示すべき駒がない部分までフィルム3が給送されてしま
い、使用者に戸惑いを与える。そこで、この実施例では
第1駒が撮像位置にある場合に1駒戻し操作が行なわれ
ると、1駒戻しを禁止するとともに、警告する。また、
インデックスモードが設定されると最終駒までフィルム
3が給送され、最終駒が撮像位置に設定された状態とな
る。この状態で1駒戻しを行なうと、最終駒の画像が表
示されずに次の駒まで巻戻されてしまう。そこで、この
実施例では最終駒が撮像位置にある場合は、インデック
スモードが設定されているか否かを確認し、インデック
スモードが設定されている場合は1駒戻しを禁止し、最
終駒の画像を入力して表示する。なお、インデックスモ
ードが設定されていない場合は1駒戻しを行なう。
【0039】ステップ501において、フィルム3の第
1駒が撮像位置に設定されているか否かを判別し、第1
駒が撮像位置にある場合はステップ502へ進み、そう
でなければステップ503へ進む。第1駒が撮像位置に
あるにも拘らず1駒戻しスイッチSW6が操作された時
は、1駒戻しを行なわず、ステップ502で「第1駒で
すから、駒戻しはできません」という警告メッセージを
ビデオモニタ23に表示するとともに、ブザーBzを吹
鳴して警告し、図5のステップ104へリターンする。
このように、第1駒が撮像位置に設定されている場合に
1駒戻し操作が行なわれると、1駒戻しを禁止するとと
もに警告を行なうようにしたので、表示すべき駒がない
部分までフィルムが給送されるようなことがなく、操作
性が改善される。なお、早送りの駒戻しモードを設ける
場合にも、同様に、第1駒が撮像位置にある場合に早送
りの駒戻し操作が行なわれたら、駒戻しを禁止するとと
もに警告する。
【0040】第1駒が撮像位置にない場合は、ステップ
503で最終駒が撮像位置に設定されているか否かを判
別し、最終駒が撮像位置にある場合はステップ504へ
進み、そうでなければステップ505へ進む。なお、撮
影済みの駒には何等かの磁気データが記録されているの
で、磁気データが記録されている最大駒番号の駒を最終
駒としてもよい。最終駒が撮像位置にある場合は、ステ
ップ504で現在インデックスモードが設定されている
か否かを判別し、インデックスモードであればステップ
508へ進み、そうでなければステップ505へ進む。
インデックスモードによるフィルム給送が行なわれて最
終駒が撮像位置にある場合に1駒戻しを行なうと、最終
駒の画像表示が行なわれないので、その場合には1駒戻
しを行なわず、最終駒の画像表示を行なう。このよう
に、最終駒が撮像位置に設定されている場合に1駒戻し
操作が行なわれると最終駒の画像を入力して表示し、最
終駒が撮像位置にない場合に1駒戻し操作が行なわれる
とフィルムを1駒巻戻すようにしたので、最終駒が撮像
位置にある場合に1駒戻しモードが設定されても最終駒
から画像を表示することができる。特に、インデックス
モードによりフィルムを給送して最終駒が撮像位置に設
定された後に1駒送りモードを設定しても、最終駒から
順に画像を表示することができる。
【0041】撮像位置にある駒が最終駒でなく、且つイ
ンデックスモードでない場合は1駒戻しを行なう。ステ
ップ505で送り出し/巻き戻し用ドライバーDR1と
モータM1によりフィルム3の巻き戻しを開始し、続く
ステップ506でフォトインタラプタPH1,PH2に
より検出されたパーフォレーション検出結果に基づいて
次の駒が撮像位置に設定されたか否かを判別する。次の
駒が撮像位置に設定されると、ステップ507でモータ
M1を停止してフィルム3の1駒戻しを終了する。ステ
ップ508において、CCD9および撮像回路21によ
り撮影駒の画像を入力する。ステップ509でメモリ2
6に記憶された情報により駒情報を生成し、続くステッ
プ510でビデオモニタ23に画像を表示し、さらにス
テップ511でビデオモニタ23に現在の駒の磁気デー
タを表示する。なお、現在の駒の磁気データにはその駒
の撮影条件や撮影者自身が記録した撮影内容などが含ま
れる。
【0042】〈インデックスモード処理〉図15に示す
インデックスモードルーチンにより、インデックスモー
ド処理を説明する。上述したようにインデックスモード
とは、まずすべての駒の情報を取り込んで表示し、表示
された全駒のインデックス情報を見ながら画像を表示す
る駒を選択するためのモードである。通常、カートリッ
ジからのフィルム送り出し直後の第1駒が撮像位置にあ
る時にインデックスモードが設定されるが、この実施例
ではどの駒が撮像位置にある時でもインデックスモード
を設定できる。また、最終駒が撮像位置に設定されてい
る場合にインデックスモードが設定されたら、すでに全
駒の磁気データが再生、記憶されているので、ただちに
それらを表示する。なお、撮影済みの駒には何等かの磁
気データが記録されているので、磁気データが記録され
ている最大駒を最終駒としてもよい。ステップ600に
おいて、装填されているカートリッジ2のフィルム3の
撮影駒情報がメモリ26に記憶されているか否かを確認
する。すでに撮影駒情報が記録されている場合にはステ
ップ602へ進み、そうでなければステップ601へ進
む。これにより、無駄なフィルム給送を行なわないです
む。ステップ601においてフィルム3の規定最終駒が
撮像位置にあるか否かを判別し、最終駒が撮像位置にあ
る時はステップ602へ進み、そうでなければステップ
604へ進む。最終駒が撮像位置にある時は、最終駒ま
でのフィルム給送過程において第1駒から最終駒までの
磁気データが再生されてメモリ26に記憶されているの
で、ステップ602でメモリ26に記憶されているすべ
ての駒のデータを抽出し、続くステップ603でビデオ
モニタ23に全駒のデータをインデックス表示する。そ
の後、使用者による次のフィルム給送指示を待つために
図5のステップ104へリターンする。
【0043】最終駒が撮像位置にない時は、第1駒から
現在撮像位置にある駒までの磁気データはすでに再生さ
れてメモリ26に記憶されているが、次の駒から最終駒
までの磁気データはまだ再生されていないと考えられる
から、最終駒までのフィルム給送にともなって次の駒か
ら最終駒までの磁気データを再生して記憶する。ステッ
プ604で再生ヘッドMH1をフィルム3に接触させて
再生回路24により磁気データの再生とメモリ26への
記憶を開始し、続くステップ605でドライバーDR3
とモータM3によりフィルム3の巻上げを開始する。ス
テップ606においてフォトインタラプタPH1,PH
2により検出されたパーフォレーション検出結果に基づ
いてフィルム3の規定最終駒が撮像位置に到達したか否
かを判別し、最終駒が撮像位置に達したらステップ60
7へ進む。なお、撮影済みの駒には何等かの磁気データ
が記録されているので、磁気データが記録されている最
大駒番号の駒を最終駒としてもよい。ステップ607で
はモータM3を停止してフィルム3の巻上げを終了する
とともに、再生ヘッドMH1をフィルム3から退避させ
て再生回路24による磁気データの再生を終了する。次
に、ステップ608でメモリ26に記憶されているすべ
ての駒の磁気データを抽出し、続くステップ609でビ
デオモニタ23に全駒のデータをインデックス表示す
る。その後、使用者による次のフィルム給送指示を待つ
ために図5のステップ104へリターンする。
【0044】以上説明したように、この実施例のインデ
ックスモードでは、最終駒までフィルム3を給送しなが
ら各撮影駒の情報を再生し、再生した各撮影駒の情報を
表示するようにしたので、画像を表示する前にフィルム
3の各撮影駒にどのような画像が撮影されているのかを
知ることができ、画像表示したい駒を撮像位置へ給送し
て直ちに画像を表示することができるなど、フィルム給
送時の操作性が向上する。また、最終駒までフィルム3
を給送しながら各撮影駒の情報を再生し、再生した各撮
影駒の情報を記憶するようにしたので、いつでもフィル
ム3の全撮影駒のインデックス情報を表示させることが
できる。さらに、インデックスモードでは、第1駒から
撮像位置にある駒まではすでに磁気データが再生されて
メモリ26に記憶されているので、次の駒から最終駒ま
でフィルム3を給送しながら再生ヘッドMH1をフィル
ム3に接触させて磁気データを再生し、それらをメモリ
26に記憶するようにした。これにより、フィルム3の
傷の発生と磁気ヘッドMH1の摩耗が抑制される。さら
にまた、磁気データが記録されている撮影済みの最終駒
をインデックスモードにおける最終駒とすれば、未露光
の最終駒までフィルム給送と磁気データの再生動作を行
なわずに済む。なお、途中駒にいる状態でインデックス
モードが設定された時に、そこから最終駒までの間です
でに駒情報がメモリ26に記憶されているものを省くよ
うにすることもできる。また、この実施例では全駒のデ
ータを再生し、それらをメモリ26に記憶してまとめて
表示するようにしたが、再生の過程で順次データを表示
するようにしてもよい。その場合には、インデックスモ
ードを途中で中止できる機能を付加することもできる。
【0045】〈指定駒モード処理〉図16に示す指定駒
モードルーチンにより、指定駒モード処理を説明する。
上述したように指定駒モードとは、使用者により指定さ
れた任意の駒の画像を表示するモードである。この実施
例では、フィルム3の最大駒番号よりも大きな駒番号が
指定された時は警告を行なう。また、指定された駒番号
が現在撮像位置にある駒番号よりも大きい場合には、フ
ィルム3の巻上げにともなって次の駒から指定駒までの
磁気データの再生と記憶を行なうが、指定された駒番号
が現在撮像位置にある駒番号よりも小さい場合には、先
に撮像位置まで巻上げられた時にすでに撮像位置にある
駒までの磁気データの再生と記憶が終了しているので、
磁気データの再生と記憶は行なわない。なお、撮影済み
の駒は何等かの磁気データが記録されているので、指定
駒モードにおける最大駒を撮影済みの最大駒とすること
により、未露光の最終駒までフィルムの給送と磁気デー
タの再生動作を行なわずに済む。ステップ701におい
て入力装置27から入力された指定駒番号を入力する。
続くステップ702で、指定駒番号がフィルム3の規定
最大駒番号よりも大きいか否かを判別し、大きい時はス
テップ703へ進み、そうでなければステップ704へ
進む。なお、上述したように、最大駒番号を磁気データ
が記録されている撮影済みの最大駒番号としてもよい。
最大駒番号よりも大きな駒番号が指定された時は、ステ
ップ703で「指定された駒はフィルムの最大駒を越え
ています」という警告メッセージをビデオモニタ23に
表示するとともに、ブザーBzを吹鳴して警告を行な
う。
【0046】最大駒番号よりも小さい駒番号が指定され
た時は、ステップ704で、指定駒番号が現在撮像位置
にある駒番号よりも大きいか否かを判別し、撮像位置の
駒番号よりも大きい時はステップ705へ進み、再生ヘ
ッドMH1をフィルム3に接触させて再生回路24によ
る磁気データの再生を開始するとともに、再生された磁
気データのメモリ26への記憶を開始する。一方、指定
駒番号が撮像位置にある駒番号よりも小さい時は、すで
に撮像位置にある駒までの磁気データは再生されてメモ
リ26に記憶されているので、ステップ705をスキッ
プして磁気データの再生と記憶を行なわない。ステップ
706で、指定駒番号が撮像位置にある駒番号よりも大
きい時は巻上げ用ドライバーDR3とモータM3により
フィルム3の巻上げを開始し、指定駒番号が撮像位置に
ある駒番号よりも小さい時は巻き戻し用ドライバーDR
1とモータM1によりフィルム3の巻き戻しを開始す
る。
【0047】ステップ707において、フォトインタラ
プタPH1,PH2により検出されたパーフォレーショ
ン検出結果に基づいて指定駒が撮像位置に設定されたか
否かを判別し、指定駒が撮像位置に設定されたらステッ
プ708へ進み、運転中のドライバーとモータを停止し
てフィルムの給送を終了するとともに、再生ヘッドMH
1をフィルム3から退避させて再生回路24による磁気
データの再生を終了する。このように、駒指定モードに
おいて、第1駒から撮像位置にある駒までの磁気データ
はすでに再生されてメモリ26に記憶されているので、
指定駒の番号が撮像位置にある駒の番号よりも大きく、
フィルム3を巻上げる場合のみ、磁気ヘッドMH1をフ
ィルム3に接触させて情報再生動作を行なうようにし
た。これにより、フィルム3の傷の発生と磁気ヘッドM
H1の摩耗が抑制される。ステップ709で、CCD9
および撮像回路21により指定駒の画像を入力する。ス
テップ710で映像制御回路22により駒情報を生成
し、続くステップ711でビデオモニタ23に画像を表
示し、さらにステップ712で現在の駒の磁気データを
表示する。なお、現在の駒の磁気データにはその駒の撮
影条件や撮影者自身が記録した撮影内容などが含まれ
る。
【0048】以上説明したように、この実施例の駒指定
モードでは、入力装置27により指定された撮影駒を撮
像位置に給送して画像を表示するようにしたので、各撮
影駒の画像の内容が把握されているフィルムでは、見た
い撮影駒の画像をすぐに表示することができる。また、
入力装置27により指定された撮影駒が最大駒数を超え
る場合は警告するようにしたので、使用者はすぐに誤操
作に気付いて駒指定操作をやり直すことができ、操作性
を向上させることができる。
【0049】〈スキップモード処理〉図17に示すスキ
ップモードルーチンにより、スキップモード処理を説明
する。上述したようにスキップモードとは、1駒ずつ順
番に一定時間ずつ画像を表示するモードである。この実
施例では、フィルムを巻上げながらスキップモードを実
行するので、最終駒が撮像位置にある時にスキップモー
ドが設定されると警告を行なう。また、カートリッジ2
からのフィルム送り出し直後の第1駒が撮像位置にある
時にスキップモードが設定されると、最初にまず第1駒
の画像を入力して表示する。ステップ801において最
終駒が撮像位置にあるか否かを判別し、最終駒が撮像位
置にある時はステップ802へ進み、「最終駒ですから
スキップモードによる画像表示ができません」という警
告メッセージをビデオモニタ23に表示するとともに、
ブザーBzを吹鳴して警告を行ない、使用者による次の
フィルム給送指示を待つために図5のステップ104へ
リターンする。なおこの時、いったん第1駒まで早送り
によるフィルムの巻き戻しを行ない、第1駒からスキッ
プモードによる画像表示を行なうようにしてもよい。ま
た、撮影済みの駒には何等かの磁気データが記録されて
いるので、磁気データが記録されている最大駒を最終駒
としてもよい。
【0050】最終駒が撮像位置にない時は、ステップ8
03で第1駒が撮像位置にあるか否かを判別する。カー
トリッジ2からのフィルム送り出し直後には第1駒が撮
像位置に設定されるが、第1駒の画像は表示されていな
いので、第1駒が撮像位置にある時はフィルム3の巻上
げを行なわずステップ809以降へ進み、最初にまず第
1駒の画像の入力と表示を行なう。第1駒が撮像位置に
ない時は、ステップ804で、次の駒の磁気データがす
でに再生されてメモリ26に記憶されているか否かを判
別し、磁気データがない時はステップ805へ進み、再
生ヘッドMH1をフィルム3に接触させて再生回路24
により磁気データの再生を開始するとともに、メモリ2
6への再生データの記憶を開始する。なお、磁気データ
がすでにメモリ26に記憶されている時はステップ80
5をスキップする。ステップ806で、巻上げ用ドライ
バーDR3とモータM3によりフィルム3の巻上げを開
始する。
【0051】以上説明したように、この実施例のスキッ
プモードでは、第1駒が撮像位置に設定されている場合
にスキップモードが設定されると第1駒の画像を入力し
て表示し、第1駒が撮像位置にない場合にスキップモー
ドが設定されるとフィルムを1駒巻上げるようにしたの
で、第1駒が撮像位置にある場合にスキップモードが設
定されても第1駒から画像を表示することができる。特
に、カートリッジからのフィルムの送り出し後にスキッ
プモードを設定しても、第1駒から順に画像を表示する
ことができる。また、次の駒の磁気データがメモリ26
に記憶されていない場合のみ、磁気ヘッドMH1をフィ
ルム3に接触させて情報再生動作を行なうようにしたの
で、フィルム3の傷の発生と磁気ヘッドMH1の摩耗が
抑制される。
【0052】ステップ807でフォトインタラプタPH
1,PH2によるパーフォレーション検出結果に基づい
て次の駒が撮像位置に設定されたか否かを判別し、次の
駒が撮像位置に設定されるとステップ808へ進み、ド
ライバーDR3とモータM3を停止してフィルム3の巻
上げを停止するとともに、再生ヘッドMH1をフィルム
3から退避させて再生回路24による磁気データの再生
を終了する。ステップ809で、CCD9および撮像回
路21により指定駒の画像を入力する。ステップ810
で映像制御回路22により駒情報を生成し、続くステッ
プ811でビデオモニタ23に画像を表示し、さらにス
テップ812で現在の駒の磁気データを表示する。な
お、現在の駒の磁気データにはその駒の撮影条件や撮影
者自身が記録した撮影内容などが含まれる。ステップ8
13において所定時間画像の表示を継続し、続くステッ
プ814で現在画像を表示されている駒はフィルム3の
最終駒か否かを判別し、最終駒であれば図5のステップ
104へリターンし、最終駒でなければステップ804
へ戻って最終駒まで上記処理を繰り返す。この時、撮影
済みの駒には何等かの磁気データが記録されているの
で、磁気データが記録されている最大駒番号の駒を最終
駒としてもよい。なお、フィルムカートリッジ2へフィ
ルム3を巻き戻しながらスキップモードによる画像表示
を行なうようにしてもよい。また、スキップモードを途
中で中止するような機能を付加することもできる。
【0053】〈巻き戻しモード処理〉図18に示す巻き
戻しモードルーチンにより、巻き戻し処理を説明する。
ステップ901においてビデオモニタ23にフィルム画
像が表示されているか否かを判別し、表示されている時
はステップ902へ進んで表示を停止する。次に、ステ
ップ903で巻き戻し用ドライバーDR1とモータM1
によりフィルム3のカートリッジ2への巻き戻しを開始
し、続くステップ904でフォトインタラプタPH1,
PH2によるパーフォレーション検出結果に基づいてフ
ィルム3がカートリッジ2へ巻戻されたか否かを判別す
る。巻き戻しが完了したらステップ905へ進み、モー
タM1を停止してフィルム3の巻き戻しを終了する。さ
らに、ステップ906でドライバーDR2とモータM2
によりカートリッジドア2dを閉じた後、イジィクト機
構によりフィルム3をカートリッジ室から排出し、図5
のステップ104へリターンする。
【0054】〈メインプログラムの変形例〉図20は、
図5〜図7に示す一実施例のメインプログラムの変形例
を示すフローチャートである。なお、この変形例では図
5〜図7に示すメインプログラムと異なる処理ステップ
を中心に説明する。上述した実施例では操作入力がない
状態で所定時間が経過したらフィルムを巻き戻すように
したが、この変形例では操作入力がない状態で所定時間
が経過したらまず画像表示を終了し、それから所定時間
後にフィルムを巻き戻す。操作入力がない状態で所定時
間が経過した場合には、ステップ104Dからステップ
104Hへ進み、映像制御回路22からビデオモニタ2
3への画像信号の出力を停止して画像表示を強制的に終
了する。続くステップ104Jで第3タイマーの計時を
開始する。この第3タイマーは、画像表示終了後にフィ
ルム3をカートリッジ2へ巻き戻すタイミングを決定す
るためのタイマーである。ステップ104Kで操作入力
があったかどうかを確認し、何らかの操作入力があれば
ステップ104Lへ進み、操作入力がなければステップ
104Mへ進む。操作入力があった場合には、ステップ
104Lで第3タイマーをリセットしてステップ105
へ進む。一方、画像表示を終了してから操作入力がない
場合には、ステップ104Mで第3タイマーがタイムア
ップして所定時間が経過したかどうかを確認し、所定時
間が経過したらステップ104Nへ進み、図19に示す
動作終了ルーチンを実行してフィルム3の巻き戻しを行
なう。このように、フィルム画像観賞装置の動作終了が
検出された時にはまずフィルム画像の表示を終了し、そ
れから所定時間後にフィルム3をカートリッジ2へ巻き
戻すようにしたので、ビデオモニタ23に画像が表示さ
れたまま放置されることがなく、ビデオモニタ23の消
耗と無駄な電力消費を節約できる上に、フィルム3がカ
ートリッジ2から引き出されたまま放置されてフィルム
3に給送通路のくせがつくのが防止され、画像表示時に
このようなくせによるピンぼけがなくなり、鮮明な画像
を表示することができる。
【0055】〈動作終了処理の変形例〉図21は、図1
9に示す一実施例の動作終了ルーチンの変形例を示すフ
ローチャートである。なお、図19に示すステップと同
様な処理を行なうステップに対しては同一のステップ番
号を付して説明を省略する。上述した一実施例の動作終
了ルーチンでは、電源スイッチSW2が釈放された時、
もしくは所定時間何の操作入力もなかった時に、フィル
ム3が引き出されたままであればカートリッジ2へ巻き
戻すようにした。この変形例では、フィルム3をカート
リッジ2へ巻き戻した後、カートリッジ2の排出動作を
行なう。すなわち、フィルム巻き戻し完了後のステップ
1003において、ドライバーDR2とモータM2によ
りカートリッジドア2dを閉じた後、不図示のアクチュ
エータにより現像済み表示機構2cを駆動して現像済み
に設定し直す。次に、ステップ1004でドライバーD
R5とモータM5によりカートリッジ室蓋を開放した
後、ステップ107へ進む。このように、フィルム3が
カートリッジ2に巻き戻された後にカートリッジ室蓋を
開放するようにしたので、使用者がフィルム画像観賞装
置にカートリッジが装填されたままであることに気付
き、カートリッジが装填したまま放置されるのを防止で
きる。なお、この変形例ではカートリッジ室蓋の開放動
作をカートリッジの排出動作としたが、さらにカートリ
ッジの排出機構を設け、カートリッジ室蓋を開放してか
ら排出機構によりカートリッジを自動的に排出するよう
にしてもよい。その後、カートリッジが取り出されたら
自動的にカートリッジ室蓋を閉じるようにしてもよい。
また、カートリッジを排出してもカートリッジが取り出
されなかった場合には、カートリッジ排出機構を元に戻
した後、カートリッジ室蓋を閉じるようにしてもよい。
【0056】以上の実施例の構成において、アパーチャ
ー5、照明光源6、拡散板7、撮像レンズ8、CCD
9、撮像回路21、映像制御回路22およびビデオモニ
タ23が表示手段を、ドライバーDR1,DR3、モー
タM1,M3、フィルムエンコーダ10、フォトインタ
ラプタPH1,PH2およびマイクロコンピューター2
0が給送手段を、フォトインタラプタPH1,PH2お
よびマイクロコンピュータ20が第1の検出手段を、電
源スイッチSW2およびマイクロコンピュータ20が第
2の検出手段を、マイクロコンピュータ20が制御手段
を、スイッチSW5〜SW11および入力装置27が入
力手段を、カートリッジ室蓋開閉用ドライバーDR5お
よびモータM5がカートリッジ排出手段をそれぞれ構成
する。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ィルム画像観賞装置の動作終了が検出された時に、フィ
ルムがカートリッジから引き出されたままになっている
場合には、フィルムをカートリッジへ巻き戻すようにし
たので、フィルムが引き出されたまま放置されてフィル
ムに給送通路のくせがつくのが防止され、画像表示時に
このようなくせによるピンぼけがなくなり、鮮明な画像
を表示することができる。また、フィル画像の観賞を終
了した時に巻き戻し操作をしなくても、自動的にフィル
ムがカートリッジに巻き戻されるので、いちいち巻き戻
し操作をしなくても済み、操作が簡単になる。また、本
発明によれば、フィルム画像観賞装置の動作終了が検出
された時にはまずフィルム画像の表示を終了し、それか
ら所定時間後にフィルムをカートリッジに巻き戻すよう
にしたので、上述した効果に加え、表示手段に画像が表
示されたまま放置されることがなく、表示手段の消耗と
無駄な電力消費を節約できる。さらに、本発明によれ
ば、フィルムがカートリッジに巻き戻された後にカート
リッジの排出動作を行なうようにしたので、上述した効
果に加え、カートリッジがフィルム画像観賞装置に装填
されたまま放置されるのが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のフィルム画像観賞装置の機構部の構
成を示す図。
【図2】一実施例のフィルム画像観賞装置の電気回路
図。
【図3】一実施例のフィルム画像観賞装置で使用される
フィルムカートリッジを示す図。
【図4】図3に示すカートリッジ内に収納されるフィル
ムを示す図。
【図5】マイクロコンピューターのメインプログラムを
示すフローチャート。
【図6】図5に続く、マイクロコンピューターのメイン
プログラムを示すフローチャート。
【図7】図6に続く、マイクロコンピューターのメイン
プログラムを示すフローチャート。
【図8】初期設定処理ルーチンを示すフローチャート。
【図9】光学データ処理ルーチンを示すフローチャー
ト。
【図10】磁気データ処理ルーチンを示すフローチャー
ト。
【図11】給送モード判別ルーチンを示すフローチャー
ト。
【図12】給送モード判別ルーチンの変形例を示すフロ
ーチャート。
【図13】1駒送りモードルーチンを示すフローチャー
ト。
【図14】1駒戻しモードルーチンを示すフローチャー
ト。
【図15】インデックスモードルーチンを示すフローチ
ャート。
【図16】駒指定モードルーチンを示すフローチャー
ト。
【図17】スキップモードルーチンを示すフローチャー
ト。
【図18】巻き戻しモードルーチンを示すフローチャー
ト。
【図19】動作終了ルーチンを示すフローチャート。
【図20】図5〜図7に示すメインプログラムの変形例
を示すフローチャート。
【図21】図19に示す動作終了ルーチンの変形例を示
すフローチャート。
【符号の説明】
1 フィルム画像観賞装置 2 フィルムカートリッジ 2a スプール軸 2b 出入り口 2c 表示機構 2d カートリッジドア 2e 駆動軸 3 フィルム 3a パーフォレーション 3b 磁気記録部 4 巻上げスプール 5 アパーチャー 6 照明光源 7 拡散板 8 撮像レンズ 9 CCD 10 フィルムエンコーダ 11 光学読み取り装置 21 撮像回路 22 映像制御回路 23 ビデオモニタ 23a 端子 24 再生回路 25 記録回路 26 メモリ 27 入力装置 PH1,PH2 フォトインタラプタ DR1〜DR5 ドライバー M1〜M5 モータ MH1 再生用磁気ヘッド MH2 記録用磁気ヘッド Bz ブザー SW1〜SW11 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥津 尚 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジに収納された現像済みフィ
    ルムの画像を表示する表示手段と、 前記表示手段にフィルムを給送する給送手段とを備えた
    フィルム画像観賞装置において、 フィルムがカートリッジから引き出されていることを検
    出する第1の検出手段と、 フィルム画像観賞装置の動作終了を検出する第2の検出
    手段と、 前記第2の検出手段によりフィルム画像観賞装置の動作
    終了が検出された時に、前記第1の検出手段によりフィ
    ルムがカートリッジから引き出されていることが検出さ
    れた場合には、前記給送手段によりフィルムをカートリ
    ッジへ巻き戻す制御手段とを備えることを特徴とするフ
    ィルム画像観賞装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフィルム画像観賞装置
    において、 前記第2の検出手段は電源スイッチの釈放動作を検出し
    て動作終了とすることを特徴とするフィルム画像観賞装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のフィル
    ム画像観賞装置において、 種々の動作指令と情報を入力する入力手段を備え、 前記第2の検出手段は、所定時間、前記入力手段による
    入力がないことを検出して動作終了とすることを特徴と
    するフィルム画像観賞装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のフィルム画像観賞装置
    において、 前記制御手段は、前記第2の検出手段により動作終了が
    検出された時には前記表示手段による画像表示を終了さ
    せ、それから所定時間後に前記給送手段によりフィルム
    をカートリッジに巻き戻すことを特徴とするフィルム画
    像観賞装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの項に記載のフ
    ィルム画像観賞装置において、 前記制御手段は、フィルムがカートリッジに巻き戻され
    た後に、カートリッジ排出手段によりカートリッジ排出
    動作を行なうことを特徴とするフィルム画像観賞装置。
JP8018877A 1996-02-05 1996-02-05 フィルム画像観賞装置 Pending JPH09214831A (ja)

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