JPH0646019Y2 - 高周波同軸ケ−ブル - Google Patents
高周波同軸ケ−ブルInfo
- Publication number
- JPH0646019Y2 JPH0646019Y2 JP9386585U JP9386585U JPH0646019Y2 JP H0646019 Y2 JPH0646019 Y2 JP H0646019Y2 JP 9386585 U JP9386585 U JP 9386585U JP 9386585 U JP9386585 U JP 9386585U JP H0646019 Y2 JPH0646019 Y2 JP H0646019Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coaxial cable
- frequency coaxial
- copper wire
- outer conductor
- high frequency
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Insulated Conductors (AREA)
- Communication Cables (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は外部導体が銅線編組からなる高周波同軸ケーブ
ルの改良に関するものである。
ルの改良に関するものである。
従来より第３図に示す如く、内部導体１のまわりに内側
から順に、絶縁体２、外部導体３そしてシース４を施し
てなる高周波同軸ケーブル５が知られている。そして、
この高周波同軸ケーブル５において、外部導体３として
はアルミニウムパイプや銅パイプを使用するものもある
が、通常軟銅線（酸素含有量が通常300〜400ppm）と呼
ばれる銅線６を第２図の如く編組したものが一般的であ
る。ところで、前記銅線６を編組したものにあっては、
経時的にその表面に酸化皮膜が成長し、電気抵抗等の物
理的特性に変化が生じ、ケーブルの電気特性が変化して
しまう、具体的には特定周波数帯域で減衰量が増加する
等の問題がある。特に使用周波数が高い高周波数帯域で
は、電気信号がより導体表面を流れるようになるため問
題はさらに大きい。
から順に、絶縁体２、外部導体３そしてシース４を施し
てなる高周波同軸ケーブル５が知られている。そして、
この高周波同軸ケーブル５において、外部導体３として
はアルミニウムパイプや銅パイプを使用するものもある
が、通常軟銅線（酸素含有量が通常300〜400ppm）と呼
ばれる銅線６を第２図の如く編組したものが一般的であ
る。ところで、前記銅線６を編組したものにあっては、
経時的にその表面に酸化皮膜が成長し、電気抵抗等の物
理的特性に変化が生じ、ケーブルの電気特性が変化して
しまう、具体的には特定周波数帯域で減衰量が増加する
等の問題がある。特に使用周波数が高い高周波数帯域で
は、電気信号がより導体表面を流れるようになるため問
題はさらに大きい。
前記問題に鑑み本考案の目的は、経時的な電気特性の変
化が少ない高周波同軸ケーブルを提供することにある。
化が少ない高周波同軸ケーブルを提供することにある。
〔考案の構成〕 前記目的を達成すべく本考案のものは、内部導体のまわ
りに内側から順に絶縁体、外部導体、シースを同軸状に
設けてなる高周波同軸ケーブルにおいて、前記外部導体
は複数本の銅線を編組したものよりなり、かつ前記銅線
の少なくとも１本は酸素含有量が100ppm以下の低酸素銅
線からなることを特徴とするものである。
りに内側から順に絶縁体、外部導体、シースを同軸状に
設けてなる高周波同軸ケーブルにおいて、前記外部導体
は複数本の銅線を編組したものよりなり、かつ前記銅線
の少なくとも１本は酸素含有量が100ppm以下の低酸素銅
線からなることを特徴とするものである。
本考案の実施例を図を参照して詳細に説明する。
第１図は本考案の一実施例で、前記第３図に示す高周波
同軸ケーブル５の外部導体３の改良を示している。本考
案のものにあっては、第３図に示す如く、内部導体１の
まわりに内側から順に、ポリエチレン等のプラスチック
からなる絶縁体２、複数本の銅線６を編組してなる外部
導体３、そしてプラスチックまたはポリ塩化ビニル等か
らなるシース４を施してなる高周波同軸ケーブル５にお
いて、前記外部導体３を構成する前記複数本の銅線６の
うち少なくとも１本は第１図に示す如く、酸素含有量が
100ppm以下の低酸素銅線７を使用することを特徴として
いる。すなわち、第１図においては、６本の銅線を一組
とする編組により外部導体３を構成しているが、そのう
ち５本は従来から一般的に使用されている酸素含有量30
0〜400ppmの軟銅線を使用し、残りの１本は酸素含有量1
00ppm以下の低酸素銅線７を使用したものである。もち
ろん、全銅線を前記低酸素銅線７としてもよいことはい
うまでもない。尚、低酸素銅線７としては酸素含有量が
30ppm以下だとよりその効果が顕著になる。
同軸ケーブル５の外部導体３の改良を示している。本考
案のものにあっては、第３図に示す如く、内部導体１の
まわりに内側から順に、ポリエチレン等のプラスチック
からなる絶縁体２、複数本の銅線６を編組してなる外部
導体３、そしてプラスチックまたはポリ塩化ビニル等か
らなるシース４を施してなる高周波同軸ケーブル５にお
いて、前記外部導体３を構成する前記複数本の銅線６の
うち少なくとも１本は第１図に示す如く、酸素含有量が
100ppm以下の低酸素銅線７を使用することを特徴として
いる。すなわち、第１図においては、６本の銅線を一組
とする編組により外部導体３を構成しているが、そのう
ち５本は従来から一般的に使用されている酸素含有量30
0〜400ppmの軟銅線を使用し、残りの１本は酸素含有量1
00ppm以下の低酸素銅線７を使用したものである。もち
ろん、全銅線を前記低酸素銅線７としてもよいことはい
うまでもない。尚、低酸素銅線７としては酸素含有量が
30ppm以下だとよりその効果が顕著になる。
このように本考案の特徴は、外部導体３を構成する複数
本の銅線６のうち少なくとも１本を低酸素銅線７にする
だけで、従来問題となっていた銅線表面への酸素被膜発
生によると推測される電気特性の経時的劣化を防止でき
ることを見出した点にある。
本の銅線６のうち少なくとも１本を低酸素銅線７にする
だけで、従来問題となっていた銅線表面への酸素被膜発
生によると推測される電気特性の経時的劣化を防止でき
ることを見出した点にある。
具体例を以下に示す。ケーブルの各寸法は以下のとお
り。
り。
内部導体径 0.8mm 絶縁体径 3.7mm 外部導体の構成 0.14mmの軟銅線５本、0.14mmの低酸 素銅線（酸素含有量約100ppm1本を 一組として編組したもの シース径 6.0mm 前記高周波同軸ケーブルを98℃の恒温槽に収納して加熱
し、減衰量の変化を試験した。この結果を第４図に示
す。尚、比較例として前記0.14mmの銅線６本を全部従来
の軟銅線としたものについても同様の試験を行い、結果
を第５図に示した。
し、減衰量の変化を試験した。この結果を第４図に示
す。尚、比較例として前記0.14mmの銅線６本を全部従来
の軟銅線としたものについても同様の試験を行い、結果
を第５図に示した。
その結果、全銅線がすべて軟銅線６からなるものは、加
熱試験の結果、ある周波数帯域にデイップが発生し、特
性劣化を生じたが、本考案のものには特定周波数でデイ
ップが発生するという現象は見られなかった。
熱試験の結果、ある周波数帯域にデイップが発生し、特
性劣化を生じたが、本考案のものには特定周波数でデイ
ップが発生するという現象は見られなかった。
このように外部導体３を構成する銅線６の表面への酸化
被膜成長によると推定される高周波同軸ケーブルの伝送
特定の経時的劣化は、前記外部導体３を構成する複数本
の銅線６のうち１本でもよいから低酸素銅線７を使用す
れば防止できることがわかる。その理由は、低酸素銅線
７は一般の軟銅線に比較し、前述の如く酸素含有量がは
るかに少ない。そのため酸化されにくく、それ故信号伝
送に悪影響を与える銅線表面への酸化被膜の発生が押さ
えられるものと推測される。
被膜成長によると推定される高周波同軸ケーブルの伝送
特定の経時的劣化は、前記外部導体３を構成する複数本
の銅線６のうち１本でもよいから低酸素銅線７を使用す
れば防止できることがわかる。その理由は、低酸素銅線
７は一般の軟銅線に比較し、前述の如く酸素含有量がは
るかに少ない。そのため酸化されにくく、それ故信号伝
送に悪影響を与える銅線表面への酸化被膜の発生が押さ
えられるものと推測される。
前述の如く本考案によれば、外部導体を構成する銅線の
うちの少なくとも１本を低酸素銅線とするだけで特性の
経時的劣化を防止でき、信頼性の高い高周波同軸ケーブ
ルを得ることができる。
うちの少なくとも１本を低酸素銅線とするだけで特性の
経時的劣化を防止でき、信頼性の高い高周波同軸ケーブ
ルを得ることができる。
第１図は本考案の高周波同軸ケーブルの外部導体を示す
一部拡大図、第２図は従来の外部導体を示す一部拡大
図、第３図は高周波同軸ケーブルの側面図、第４図は本
考案の高周波同軸ケーブルの加熱試験結果を示すグラ
フ、第５図は従来の高周波同軸ケーブルの加熱試験結果
を示すグラフである ３……外部導体、６……銅線、７……低酸素銅線
一部拡大図、第２図は従来の外部導体を示す一部拡大
図、第３図は高周波同軸ケーブルの側面図、第４図は本
考案の高周波同軸ケーブルの加熱試験結果を示すグラ
フ、第５図は従来の高周波同軸ケーブルの加熱試験結果
を示すグラフである ３……外部導体、６……銅線、７……低酸素銅線
Claims (1)
- 【請求項１】内部導体のまわりに内側から順に絶縁体、
外部導体、シースを同軸状に設けてなる高周波同軸ケー
ブルにおいて、前記外部導体は複数本の銅線を編組した
ものよりなり、かつ前記銅線の少なくとも１本は酸素含
有量が100ppm以下の低酸素銅線からなることを特徴とす
る高周波同軸ケーブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9386585U JPH0646019Y2 (ja) | 1985-06-21 | 1985-06-21 | 高周波同軸ケ−ブル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9386585U JPH0646019Y2 (ja) | 1985-06-21 | 1985-06-21 | 高周波同軸ケ−ブル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS625418U JPS625418U (ja) | 1987-01-13 |
| JPH0646019Y2 true JPH0646019Y2 (ja) | 1994-11-24 |
Family
ID=30956811
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9386585U Expired - Lifetime JPH0646019Y2 (ja) | 1985-06-21 | 1985-06-21 | 高周波同軸ケ−ブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0646019Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5140362B2 (ja) * | 2007-09-28 | 2013-02-06 | 矢崎エナジーシステム株式会社 | 電磁遮蔽ケーブル |
-
1985
- 1985-06-21 JP JP9386585U patent/JPH0646019Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS625418U (ja) | 1987-01-13 |
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