JPH0645725Y2 - クランクダンパ - Google Patents
クランクダンパInfo
- Publication number
- JPH0645725Y2 JPH0645725Y2 JP1987106929U JP10692987U JPH0645725Y2 JP H0645725 Y2 JPH0645725 Y2 JP H0645725Y2 JP 1987106929 U JP1987106929 U JP 1987106929U JP 10692987 U JP10692987 U JP 10692987U JP H0645725 Y2 JPH0645725 Y2 JP H0645725Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- infrared lamp
- damper
- inertia ring
- crank
- heater
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車用エンジンにおけるゴム材を使用した
クランクダンパに係わり、更に詳しくは低温下におい
て、ダンパのゴム材を加温するようにしたクランクダン
パに関するものである。
クランクダンパに係わり、更に詳しくは低温下におい
て、ダンパのゴム材を加温するようにしたクランクダン
パに関するものである。
一般に、自動車用エンジンのクランク軸の捩り振動を減
衰するために、クランク軸端にダンパを取付けて、発生
する捩り振動とほぼ近い固有振動で共振させる手段は公
知である。
衰するために、クランク軸端にダンパを取付けて、発生
する捩り振動とほぼ近い固有振動で共振させる手段は公
知である。
上記クランクダンパとして、従来、第2図に示すよう
に、エンジン本体1に横架されたクランク軸2の軸端に
円形の取付板3を固設して、該取付板3の片面外周にゴ
ム材4を介してイナーシャリング(慣性環)5を回転軸
心と同心に弾性支持するようにしたものが一般に採用さ
れている。また、この外に、実開昭50-150688号公報で
開示されているように、回転軸上に固設される円形の取
付板の外周に環状凹溝を設け、該環状凹溝内にゴム等の
弾性体を介して慣性環を回転軸心と同心に弾性支持する
ようにしたものもある。
に、エンジン本体1に横架されたクランク軸2の軸端に
円形の取付板3を固設して、該取付板3の片面外周にゴ
ム材4を介してイナーシャリング(慣性環)5を回転軸
心と同心に弾性支持するようにしたものが一般に採用さ
れている。また、この外に、実開昭50-150688号公報で
開示されているように、回転軸上に固設される円形の取
付板の外周に環状凹溝を設け、該環状凹溝内にゴム等の
弾性体を介して慣性環を回転軸心と同心に弾性支持する
ようにしたものもある。
ところが、上記のようなゴム材使用のクランクダンパに
あっては、ゴムの硬度がエンジン及びダンパが十分暖機
された状態で最良の制振効果が得られるように設定され
ていることから、低温時(−20℃以下)には、ゴム硬度
が非常に高くなってダンパとして機能せず、依ってダン
パ無しのクランク捩れ振動に近くなってクランク軸が折
損するという虞れがあった。
あっては、ゴムの硬度がエンジン及びダンパが十分暖機
された状態で最良の制振効果が得られるように設定され
ていることから、低温時(−20℃以下)には、ゴム硬度
が非常に高くなってダンパとして機能せず、依ってダン
パ無しのクランク捩れ振動に近くなってクランク軸が折
損するという虞れがあった。
そこで本考案は、低温下においてもクランクダンパが十
分に機能することができるようにしたクランクダンパを
提供することを目的とする。
分に機能することができるようにしたクランクダンパを
提供することを目的とする。
上記目的を達成する本考案は、ブロックヒータ及び/ま
たはオイルパンヒータを備えたエンジンのクランク軸端
部に固定された円形の取付板の外周側に、ゴム材を介し
て環状のイナーシャリングを設け、前記環状のイナーシ
ャリングに対面したエンジン本体の表面に、該イナーシ
ャリングに沿って赤外線ランプを配設し、前記赤外線ラ
ンプは、前記ブロックヒータ及び/またはオイルパンヒ
ータに連動して作動する構成よりなることを要旨とする
ものである。
たはオイルパンヒータを備えたエンジンのクランク軸端
部に固定された円形の取付板の外周側に、ゴム材を介し
て環状のイナーシャリングを設け、前記環状のイナーシ
ャリングに対面したエンジン本体の表面に、該イナーシ
ャリングに沿って赤外線ランプを配設し、前記赤外線ラ
ンプは、前記ブロックヒータ及び/またはオイルパンヒ
ータに連動して作動する構成よりなることを要旨とする
ものである。
即ち、上記構成によれば、低温下においてクランクダン
パが十分に加温され、ゴム材の硬度が最良の制振作用が
得られる状態まで低下される。
パが十分に加温され、ゴム材の硬度が最良の制振作用が
得られる状態まで低下される。
以下添付図面に基づいて、本考案の一実施例を説明す
る。
る。
第1図において、1はエンジン本体、2はクランク軸で
あり、該クランク軸2の軸端に固設された取付板3の片
面外周にゴム材4を介してイナーシャリング5を弾性支
持することにより、クランクダンパAが形成されてい
る。
あり、該クランク軸2の軸端に固設された取付板3の片
面外周にゴム材4を介してイナーシャリング5を弾性支
持することにより、クランクダンパAが形成されてい
る。
そして、上記エンジン本体1の前面には、上記イナーシ
ャリング5に対向した位置に加熱装置を構成する赤外線
ランプ6が環状に複数個固設される。
ャリング5に対向した位置に加熱装置を構成する赤外線
ランプ6が環状に複数個固設される。
上記赤外線ランプ6は、その他の暖機装置としてエンジ
ン本体1及びオイルパン7にそれぞれ取付けられたブロ
ックヒータ(ニクロムヒータ)8及びオイルパンヒータ
(ニクロムヒータ)9と接続されて、上記両ヒータ8,9
と連動するようになっている。即ち、上記回路には温度
スイッチ,リレー等が適宜組み合わされて、低温時(−
20℃以下)において所要時間上記赤外線ランプ6及び各
ヒータ8,9に通電されるのである。
ン本体1及びオイルパン7にそれぞれ取付けられたブロ
ックヒータ(ニクロムヒータ)8及びオイルパンヒータ
(ニクロムヒータ)9と接続されて、上記両ヒータ8,9
と連動するようになっている。即ち、上記回路には温度
スイッチ,リレー等が適宜組み合わされて、低温時(−
20℃以下)において所要時間上記赤外線ランプ6及び各
ヒータ8,9に通電されるのである。
このように構成されるため、低温下において赤外線ラン
プ6の放射熱によりクランクダンパAが加温され、依っ
てゴム材4の硬度が最良の制振作用が得られる状態まで
低下される。
プ6の放射熱によりクランクダンパAが加温され、依っ
てゴム材4の硬度が最良の制振作用が得られる状態まで
低下される。
本考案は上述したように、環状のイナーシャリングに対
面したエンジン本体の表面に、該イナーシャリングに沿
って赤外線ランプを配設したので、クランクダンパのイ
ナーシャリングを支持するゴム材を赤外線ランプの放射
熱により効果的に加温することができ、低温下において
ゴム材を制振効果に適した硬度にすることが可能で、低
温時のクランク捩じれ振動に起因するクランク軸の破損
を有効に防止することができる。
面したエンジン本体の表面に、該イナーシャリングに沿
って赤外線ランプを配設したので、クランクダンパのイ
ナーシャリングを支持するゴム材を赤外線ランプの放射
熱により効果的に加温することができ、低温下において
ゴム材を制振効果に適した硬度にすることが可能で、低
温時のクランク捩じれ振動に起因するクランク軸の破損
を有効に防止することができる。
また、赤外線ランプをブロックヒータ及び/またはオイ
ルパンヒータに連動して作動する構成としたため、赤外
線ランプ専用の制御装置を設置する必要がなく、既存の
ブロックヒータ及び/またはオイルパンヒータの制御装
置を兼用して使用することが可能で、クランクダンパの
不要なコストを抑制することができる。
ルパンヒータに連動して作動する構成としたため、赤外
線ランプ専用の制御装置を設置する必要がなく、既存の
ブロックヒータ及び/またはオイルパンヒータの制御装
置を兼用して使用することが可能で、クランクダンパの
不要なコストを抑制することができる。
また更に、加熱装置に寿命が長く維持費が安い赤外線ラ
ンプを用いているため、加熱装置によるクランクダンパ
の寿命が短くなることなく、加温を可能にしたクランク
ダンパを安価に製造することができる。
ンプを用いているため、加熱装置によるクランクダンパ
の寿命が短くなることなく、加温を可能にしたクランク
ダンパを安価に製造することができる。
その上、加熱速度が高い赤外線ランプによりクランクダ
ンパのゴム材を迅速に加温することができるので、温度
が−20℃以下になる寒冷地おいて使用されるクランクダ
ンパにおいて極めて有効である。
ンパのゴム材を迅速に加温することができるので、温度
が−20℃以下になる寒冷地おいて使用されるクランクダ
ンパにおいて極めて有効である。
そして、赤外線ランプをイナーシャリングに対面したエ
ンジン本体の表面に設置するため、赤外線ランプを有す
るクランクダンパを従来同様に極めて容易に取付けるこ
とができると共に、赤外線ランプが故障或いは破損した
場合であっても、取り替えを極めて容易に行うことがで
きる。
ンジン本体の表面に設置するため、赤外線ランプを有す
るクランクダンパを従来同様に極めて容易に取付けるこ
とができると共に、赤外線ランプが故障或いは破損した
場合であっても、取り替えを極めて容易に行うことがで
きる。
第1図は、本考案の一実施例を示す概略構成断面図、第
2図は従来例の概略構成断面図である。 1……エンジン本体、2……クランク軸、3……取付
板、4……ゴム材、5……イナーシャリング、A……ク
ランクダンパ、6……赤外線ランプ。
2図は従来例の概略構成断面図である。 1……エンジン本体、2……クランク軸、3……取付
板、4……ゴム材、5……イナーシャリング、A……ク
ランクダンパ、6……赤外線ランプ。
Claims (1)
- 【請求項1】ブロックヒータ及び/またはオイルパンヒ
ータを備えたエンジンのクランク軸端部に固定された円
形の取付板の外周側に、ゴム材を介して環状のイナーシ
ャリングを設け、 前記環状のイナーシャリングに対面したエンジン本体の
表面に、該イナーシャリングに沿って赤外線ランプを配
設し、 前記赤外線ランプは、前記ブロックヒータ及び/または
オイルパンヒータに連動して作動する構成よりなるクラ
ンクダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987106929U JPH0645725Y2 (ja) | 1987-07-14 | 1987-07-14 | クランクダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987106929U JPH0645725Y2 (ja) | 1987-07-14 | 1987-07-14 | クランクダンパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6415838U JPS6415838U (ja) | 1989-01-26 |
JPH0645725Y2 true JPH0645725Y2 (ja) | 1994-11-24 |
Family
ID=31340878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987106929U Expired - Lifetime JPH0645725Y2 (ja) | 1987-07-14 | 1987-07-14 | クランクダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0645725Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60173306A (ja) * | 1984-02-20 | 1985-09-06 | Mazda Motor Corp | 自動車の振動減衰装置 |
JPS61171820U (ja) * | 1985-04-12 | 1986-10-25 |
-
1987
- 1987-07-14 JP JP1987106929U patent/JPH0645725Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6415838U (ja) | 1989-01-26 |
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