JPH0645631Y2 - 移動農機の防音構造 - Google Patents
移動農機の防音構造Info
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- JPH0645631Y2 JPH0645631Y2 JP2726588U JP2726588U JPH0645631Y2 JP H0645631 Y2 JPH0645631 Y2 JP H0645631Y2 JP 2726588 U JP2726588 U JP 2726588U JP 2726588 U JP2726588 U JP 2726588U JP H0645631 Y2 JPH0645631 Y2 JP H0645631Y2
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- sound
- plate
- partition plate
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はトラクター等の移動農機のエンジン騒音を遮断
する移動農機の防音構造に関する。
する移動農機の防音構造に関する。
従来、トラクター等の移動農機では、エンジンルームの
後部を画する仕切板によってエンジンの熱気やエンジン
音が運転者側へもれるのを防止している。
後部を画する仕切板によってエンジンの熱気やエンジン
音が運転者側へもれるのを防止している。
しかしながら、仕切板自体の共振音や、エンジンルーム
の間隙からのエンジン音のもれ等で運転者側へ伝わるエ
ンジンの騒音はなお著しく、また、ダッシュパネルはボ
ンネットとかステアリングポスト等のエンジン振動が直
接伝わる部材に取付けられることが多いため、ダッシュ
パネルの共振音がさらに加わるという問題があり、上記
騒音の対策が課題となっていた。
の間隙からのエンジン音のもれ等で運転者側へ伝わるエ
ンジンの騒音はなお著しく、また、ダッシュパネルはボ
ンネットとかステアリングポスト等のエンジン振動が直
接伝わる部材に取付けられることが多いため、ダッシュ
パネルの共振音がさらに加わるという問題があり、上記
騒音の対策が課題となっていた。
本考案は上記課題に対処するためになされたもので、エ
ンジン騒音が運転者側へ伝わるのを極力防止すると共
に、ダッシュパネルの共振音も減少させ、もって運転者
の作業環境を改善することを目的としている。
ンジン騒音が運転者側へ伝わるのを極力防止すると共
に、ダッシュパネルの共振音も減少させ、もって運転者
の作業環境を改善することを目的としている。
上記目的を達成するため本考案は、移動農機のエンジン
ルームの後部を画する仕切板の後方かつ運転席の前方に
防振支持した遮音板を設け、前記仕切板と遮音板の外周
部には両者間の空間を塞ぐカバーを着脱自在に設け、前
記仕切板、遮音板、カバーの内面に吸音材を貼着したこ
とを特徴としている。
ルームの後部を画する仕切板の後方かつ運転席の前方に
防振支持した遮音板を設け、前記仕切板と遮音板の外周
部には両者間の空間を塞ぐカバーを着脱自在に設け、前
記仕切板、遮音板、カバーの内面に吸音材を貼着したこ
とを特徴としている。
エンジンの騒音は、夫々内面に吸音材を貼着したエンジ
ンルーム後部の仕切板と、その後方に適宜間隔を存して
設けた遮音板によって二重に遮断されるから、運転者側
へ伝わるエンジン騒音は効率よく遮断される。そして遮
音板は防振支持されるから、エンジン振動や車体の走行
振動による自身の共振も緩和され、この遮音板にダッシ
ュパネルを取付けることによってダッシュパネルの振動
音も減少する。
ンルーム後部の仕切板と、その後方に適宜間隔を存して
設けた遮音板によって二重に遮断されるから、運転者側
へ伝わるエンジン騒音は効率よく遮断される。そして遮
音板は防振支持されるから、エンジン振動や車体の走行
振動による自身の共振も緩和され、この遮音板にダッシ
ュパネルを取付けることによってダッシュパネルの振動
音も減少する。
また、仕切板と遮音板との間の空間を塞ぐカバーを着脱
自在としたから、遮音板内面やダッシュパネル裏面のワ
イヤハーネス類の保守点検を容易に行うことができる。
自在としたから、遮音板内面やダッシュパネル裏面のワ
イヤハーネス類の保守点検を容易に行うことができる。
以下本考案を図示の実施例に基いて説明する。
第1図は本考案を適用したトラクターの全体側面図、第
2図はその要部縦断面図で、トラクター1は前輪2、後
輪3から成る走行装置、エンジン4とトランスミッショ
ンケース5を一体にしてシャーシと兼用させた駆動装
置、およびボンネット6、運転室7、後輪3のフェンダ
ー8等から成る上部車体で構成されている。
2図はその要部縦断面図で、トラクター1は前輪2、後
輪3から成る走行装置、エンジン4とトランスミッショ
ンケース5を一体にしてシャーシと兼用させた駆動装
置、およびボンネット6、運転室7、後輪3のフェンダ
ー8等から成る上部車体で構成されている。
ボンネット6内のエンジンルーム9の後部にはエンジン
ルーム9の後部を画する仕切板10が設けられ、また運転
室7の床板11、座席12の取付板13および後輪3のフェン
ダー8は一体に組付けられ、トランスミッションケース
5の前部および後部に防振部材14、15を夫々介して防振
支持されている。仕切板10の後方には適宜間隔を存して
遮音板16が設けられ、遮音板16の下端は運転室床板11の
前端にボルトナット17で固定され、上端は仕切板10上部
に防振部材18を介して固定されている。なおボンネット
16の後端部も前記遮音板16と共通に同防振部材18を介し
て防振支持されている。仕切板10と遮音板16の外周部に
は両者間の空間を塞ぐカバー19が上方へ引抜き取外し可
能に設けられ、またクラッチハウジングカバー20とダッ
シュパネル21はハンドル22のステアリングポスト23から
独立し、遮音板16と運転室床板11に跨って取付けられて
いる。
ルーム9の後部を画する仕切板10が設けられ、また運転
室7の床板11、座席12の取付板13および後輪3のフェン
ダー8は一体に組付けられ、トランスミッションケース
5の前部および後部に防振部材14、15を夫々介して防振
支持されている。仕切板10の後方には適宜間隔を存して
遮音板16が設けられ、遮音板16の下端は運転室床板11の
前端にボルトナット17で固定され、上端は仕切板10上部
に防振部材18を介して固定されている。なおボンネット
16の後端部も前記遮音板16と共通に同防振部材18を介し
て防振支持されている。仕切板10と遮音板16の外周部に
は両者間の空間を塞ぐカバー19が上方へ引抜き取外し可
能に設けられ、またクラッチハウジングカバー20とダッ
シュパネル21はハンドル22のステアリングポスト23から
独立し、遮音板16と運転室床板11に跨って取付けられて
いる。
遮音板16と仕切板10の対向する各内面、遮音板16と仕切
板10間のカバー19およびクラッチハウジングカバー20の
各内面等には吸音材24または第3図に示すごとく吸音材
24、制振材25が貼着され、騒音の吸収と自身の振動防止
がはかられ、また、ボンネット6、仕切板10、カバー1
9、遮音板16相互の各隙間はシール材26によって塞がれ
ている。
板10間のカバー19およびクラッチハウジングカバー20の
各内面等には吸音材24または第3図に示すごとく吸音材
24、制振材25が貼着され、騒音の吸収と自身の振動防止
がはかられ、また、ボンネット6、仕切板10、カバー1
9、遮音板16相互の各隙間はシール材26によって塞がれ
ている。
叙上の構成により、エンジン4の発する騒音は、内面に
制振材24、吸音材25が貼着されたエンジンルーム9後部
の仕切板10と、その後方に適宜空間を存して設けた遮音
板16によって二重に遮断され、運転者側へ伝わるエンジ
ン騒音は効率よく遮断される。そして遮音板16は防振支
持された運転室床板11に下端が固着され、上端が仕切板
10に防振部材18を介して固着されてるから、エンジン振
動や車体の走行振動による自身の振動も緩和され、この
遮音板16に取付けたダッシュパネル21の振動音も減少す
る。
制振材24、吸音材25が貼着されたエンジンルーム9後部
の仕切板10と、その後方に適宜空間を存して設けた遮音
板16によって二重に遮断され、運転者側へ伝わるエンジ
ン騒音は効率よく遮断される。そして遮音板16は防振支
持された運転室床板11に下端が固着され、上端が仕切板
10に防振部材18を介して固着されてるから、エンジン振
動や車体の走行振動による自身の振動も緩和され、この
遮音板16に取付けたダッシュパネル21の振動音も減少す
る。
また、仕切板10と遮音板16との外周部には両者間の空間
を塞ぐカバー19と着脱自在に設けたから、遮音板16やワ
イヤハーネス類の保守点検を容易に行うことができる。
を塞ぐカバー19と着脱自在に設けたから、遮音板16やワ
イヤハーネス類の保守点検を容易に行うことができる。
第4図乃至第7図は、運転室床板の前縁とエンジンルー
ムの後部仕切板下縁との不連続部の隙間からエンジン音
が運転者側へもれるのを防止したトラクターの防音構造
と示している。
ムの後部仕切板下縁との不連続部の隙間からエンジン音
が運転者側へもれるのを防止したトラクターの防音構造
と示している。
従来、運転室床板、座席取付板、フェンダーが一体に組
付けられ、これが車体に防振部材を介して支持されたト
ラクターでは、防振側の運転室床板の前縁と、非防振側
のエンジンルームの後部仕切板の下縁との間に遊隙を設
け、防振側と非防振側に生じる相対変位を互いに拘束し
ないようにしている。この防音構造は、上記遊隙からエ
ンジン音が運転者側へもれるのを防止するもので、図に
おいて30は運転室31の床板、32は座席33の取付板、34は
後輪35のフェンダーであって、これらは一体に組付けら
れ、その前後を夫々トランスミッションケース36の前後
部に防振部材37、38を介して防振支持されている。ここ
で床板30と仕切板40との接合部は第6図に拡大して示す
ように、床板30の前縁と下方に折曲げ、仕切板40の下縁
を上方に折曲げ、両折曲げ部30a、40aにクッション材41
を介して互いに重合し隙間を封じてある。第7図は上記
重合部42を、床板30前縁の下面に形成した下向き凹溝30
bと、仕切板40下縁に形成した下向き凸条40bとをクッシ
ョン材41を介して重合した実施例を示している。
付けられ、これが車体に防振部材を介して支持されたト
ラクターでは、防振側の運転室床板の前縁と、非防振側
のエンジンルームの後部仕切板の下縁との間に遊隙を設
け、防振側と非防振側に生じる相対変位を互いに拘束し
ないようにしている。この防音構造は、上記遊隙からエ
ンジン音が運転者側へもれるのを防止するもので、図に
おいて30は運転室31の床板、32は座席33の取付板、34は
後輪35のフェンダーであって、これらは一体に組付けら
れ、その前後を夫々トランスミッションケース36の前後
部に防振部材37、38を介して防振支持されている。ここ
で床板30と仕切板40との接合部は第6図に拡大して示す
ように、床板30の前縁と下方に折曲げ、仕切板40の下縁
を上方に折曲げ、両折曲げ部30a、40aにクッション材41
を介して互いに重合し隙間を封じてある。第7図は上記
重合部42を、床板30前縁の下面に形成した下向き凹溝30
bと、仕切板40下縁に形成した下向き凸条40bとをクッシ
ョン材41を介して重合した実施例を示している。
叙上の防音構造によると、運転室31の床板30の前縁とエ
ンジンルーム39後部仕切板40の下縁との間の遊隙が封じ
られるから、エンジンルーム39のエンジン音が運転者側
へもれるのが防止され、かつ両重合部42に介在するクッ
ション材41によって防振側の床板30と非防振側の仕切板
40の相対変位が互いに拘束されずに行われる。
ンジンルーム39後部仕切板40の下縁との間の遊隙が封じ
られるから、エンジンルーム39のエンジン音が運転者側
へもれるのが防止され、かつ両重合部42に介在するクッ
ション材41によって防振側の床板30と非防振側の仕切板
40の相対変位が互いに拘束されずに行われる。
また非防振側の仕切板40に対し防振側の床板30は上側に
重合され、かつクッション材41は両者の重合部42に挾着
するだけであるから保守点検時に床板30を取外すことは
容易である。
重合され、かつクッション材41は両者の重合部42に挾着
するだけであるから保守点検時に床板30を取外すことは
容易である。
第8図乃至第12図は、ボンネット回りから発散するエン
ジン騒音のうち直接運転者方向に向う騒音を遮断すると
共に、運転室の屋根から運転者に向って反射されるエン
ジン音を低減するトラクターの騒音構造を示している。
ジン騒音のうち直接運転者方向に向う騒音を遮断すると
共に、運転室の屋根から運転者に向って反射されるエン
ジン音を低減するトラクターの騒音構造を示している。
この防音構造は、一体に組付けられた運転室45の床板4
6、座席47の取付板48、後輪49のフェンダー50が防振部
材51、52を介してトランスミッションケース53の前後部
に防振支持されたトラクターの、運転室45の前面に視界
を遮らない透明な遮音板54が設けられている。
6、座席47の取付板48、後輪49のフェンダー50が防振部
材51、52を介してトランスミッションケース53の前後部
に防振支持されたトラクターの、運転室45の前面に視界
を遮らない透明な遮音板54が設けられている。
遮音板54はボンネット55を跨ぐコ字状に形成された下辺
が支持枠56に挾着され、支持枠56はその下部両側が取付
板57によって床板46前端部に取付けられ、上部両側が防
振部材58を介してボンネット55に取付けられ、支持枠56
とボンネット55との接合部に沿って緩衝材59が介在され
ている。なお遮音板54はボンネット55から発散されるエ
ンジン音を有効に前方へ反射させるように前傾して取付
けられ、その大きさは第8図、第9図に示すように、少
なくとも上縁がボンネット55前部上面と運転室45上方の
屋根60の前縁とを結ぶ立面投影線A−Aに接し、左右側
縁がボンネット55前部両側と屋根60の前部両側とを結ぶ
平面投影線B−Bに接する大きさにされている。
が支持枠56に挾着され、支持枠56はその下部両側が取付
板57によって床板46前端部に取付けられ、上部両側が防
振部材58を介してボンネット55に取付けられ、支持枠56
とボンネット55との接合部に沿って緩衝材59が介在され
ている。なお遮音板54はボンネット55から発散されるエ
ンジン音を有効に前方へ反射させるように前傾して取付
けられ、その大きさは第8図、第9図に示すように、少
なくとも上縁がボンネット55前部上面と運転室45上方の
屋根60の前縁とを結ぶ立面投影線A−Aに接し、左右側
縁がボンネット55前部両側と屋根60の前部両側とを結ぶ
平面投影線B−Bに接する大きさにされている。
屋根60は機体との共振を防止するため屋根フレーム61に
防振部材62を介して支持され、さらに屋根60内面に、多
数の反射リブ63が形成され、反射リブ63と屋根内面全体
に吸音材64が貼着されている。
防振部材62を介して支持され、さらに屋根60内面に、多
数の反射リブ63が形成され、反射リブ63と屋根内面全体
に吸音材64が貼着されている。
第12図は屋根のフレーム61に防振部材62を介して支持さ
れた屋根60の下側に、多数の反射リブ63を設けた別のフ
レーム65を取付け、反射リブ63に吸音材64を貼着した例
を示している。
れた屋根60の下側に、多数の反射リブ63を設けた別のフ
レーム65を取付け、反射リブ63に吸音材64を貼着した例
を示している。
叙上の防音構造によると、ボンネット55からの透過エン
ジン音やボンネット55の冷却風排出口等からもれるエン
ジン音のうち第8図、第9図のA−A線、B−B線内の
音波は遮音板54で前方に反射され、運転者および屋根60
内面に直接届く音波は遮断され、かつ遮音板54は上部が
ボンネット55に緩衝材59と防振部材58を介して取付けら
れ、下部が防振支持された床板46に取付けられるため、
自身の共振も防止される。なお屋根内面に届いた音波は
第11図に示したごとく屋根内面の吸音材64を貼着した反
射リブ63によって乱反射されて吸音減衰され、運転者へ
の反射音が低減される。
ジン音やボンネット55の冷却風排出口等からもれるエン
ジン音のうち第8図、第9図のA−A線、B−B線内の
音波は遮音板54で前方に反射され、運転者および屋根60
内面に直接届く音波は遮断され、かつ遮音板54は上部が
ボンネット55に緩衝材59と防振部材58を介して取付けら
れ、下部が防振支持された床板46に取付けられるため、
自身の共振も防止される。なお屋根内面に届いた音波は
第11図に示したごとく屋根内面の吸音材64を貼着した反
射リブ63によって乱反射されて吸音減衰され、運転者へ
の反射音が低減される。
第13図乃至第15図はトラクターの安全フレームの防音構
造を示している。
造を示している。
従来、トラクターの運転室の周囲に設けられ、トラクタ
ーの転倒時等に運転者を保護する角パイプ構造の安全フ
レームは、その取付部からエンジン振動、走行振動、ロ
ータリ等の作業機の振動等が伝わり、角パイプの外周面
が共振を起し著しい騒音を発するという問題があり、こ
の対策として安全フレームに吸音材を貼着したり、パイ
プ内に詰め物としたりする方法が考えられているが、そ
の効果は疑問であった。
ーの転倒時等に運転者を保護する角パイプ構造の安全フ
レームは、その取付部からエンジン振動、走行振動、ロ
ータリ等の作業機の振動等が伝わり、角パイプの外周面
が共振を起し著しい騒音を発するという問題があり、こ
の対策として安全フレームに吸音材を貼着したり、パイ
プ内に詰め物としたりする方法が考えられているが、そ
の効果は疑問であった。
この防音構造は上記安全フレームの防振、防音をほぼ完
全に達成しようとするもので、安全フレーム66は図に示
すごとく、運転室67の周囲に角パイプで箱型に骨組みさ
れ、その前部支柱が車体フレーム68に、後部支柱が車軸
ケース69に取付けられている。そして安全フレーム66は
その外周面の要所要所に外周を包囲する周方向の制振部
材70および軸方向の制振部材71、またはそのいずれか一
方が溶接された防音構造となっている。
全に達成しようとするもので、安全フレーム66は図に示
すごとく、運転室67の周囲に角パイプで箱型に骨組みさ
れ、その前部支柱が車体フレーム68に、後部支柱が車軸
ケース69に取付けられている。そして安全フレーム66は
その外周面の要所要所に外周を包囲する周方向の制振部
材70および軸方向の制振部材71、またはそのいずれか一
方が溶接された防音構造となっている。
第16図は上記防音構造を適用しない従来の安全フレーム
66の振動を模式的に示したもので、破線で示した振幅が
大きく、これに伴う波線で示した振動音も大きい。
66の振動を模式的に示したもので、破線で示した振幅が
大きく、これに伴う波線で示した振動音も大きい。
第17図は安全フレーム66に周方向の制振部材70のみを溶
接した防音構造の振動を示しており、安全フレーム66は
周方向の制振部材70を節として破線で示した振動をし、
振動は分割されて振幅は減少し、従って波線で示した振
動音も低下する。
接した防音構造の振動を示しており、安全フレーム66は
周方向の制振部材70を節として破線で示した振動をし、
振動は分割されて振幅は減少し、従って波線で示した振
動音も低下する。
第18図はさらに安全フレーム66に周方向の制振部材70と
軸方向の制振部材71の双方を溶接した防音構造の振動を
示しており、振幅および振動音は殆んど解消している。
軸方向の制振部材71の双方を溶接した防音構造の振動を
示しており、振幅および振動音は殆んど解消している。
前述のごとく本考案は、移動農機のエンジンルームの後
部を画する仕切板の後方かつ運転席の前方に防振支持し
た遮音板を設け、前記仕切板と遮音板の外周部には両者
間の空間を塞ぐカバーを着脱自在に設け、前記仕切板、
遮音板、カバーの内面に吸音材を貼着したから、エンジ
ンの騒音は、夫々内面に吸音材を貼着したエンジンルー
ム後部の仕切板とその後方の遮音板によって二重に遮断
され、かつ防振支持された遮音板はエンジン振動や車体
の走行振動による自身の共振も緩和され、この遮音板に
ダッシュパネルを取付けることによってダッシュパネル
の共振音も減少し、運転者は騒音の少ない快適な環境下
で農作業を行うことができる。
部を画する仕切板の後方かつ運転席の前方に防振支持し
た遮音板を設け、前記仕切板と遮音板の外周部には両者
間の空間を塞ぐカバーを着脱自在に設け、前記仕切板、
遮音板、カバーの内面に吸音材を貼着したから、エンジ
ンの騒音は、夫々内面に吸音材を貼着したエンジンルー
ム後部の仕切板とその後方の遮音板によって二重に遮断
され、かつ防振支持された遮音板はエンジン振動や車体
の走行振動による自身の共振も緩和され、この遮音板に
ダッシュパネルを取付けることによってダッシュパネル
の共振音も減少し、運転者は騒音の少ない快適な環境下
で農作業を行うことができる。
第1図乃至第3図は本考案の一実施例を示し、第1図は
本考案を適用したトラクターの全体側面図、第2図はそ
の要部縦断面図、第3図は吸音材、制振材を貼着した遮
音板、仕切板、遮音板と仕切板間のカバー、クラッチハ
ウジングカバーの共通断面図である。 第4図乃至第7図は、運転室床板とエンジンルームの後
部仕切板との不連続部からもれるエンジン音を遮断する
トラクターの防音構造を示すもので、第4図はこの防音
構造を適用したトラクターの全体側面図、第5図は同ト
ラクターの平面図、第6図はその要部拡大側面図、第7
図は第6図と別の実施例を示す要部拡大側面図である。 第8図乃至第12図は、ボンネット回りから発散し直接運
転者方向に向うエンジン音を遮断すると共に、運転室の
屋根から運転者に反射されるエンジン音を低減するトラ
クターの防音構造を示すもので、第8図はこの防音構造
を適用したトラクターの全体側面図、第9図は同トラク
ターの平面図、第10図はその遮音板取付部の拡大斜視
図、第11図は屋根部の拡大断面図、第12図は第11図と別
の実施例を示す拡大断面図である。 第13図乃至第15図はトラクターの安全フレームの防音構
造を示すもので、第13図はこの防音構造を適用したトラ
クターの全体側面図、第14図は同トラクターの背面図、
第15図は防音構造の拡大斜視図である。第16図乃至第18
図は夫々安全フレームの振動を模式的に示した図で、第
16図はこの防音構造を適用しない安全フレームの振動、
第17図は安全フレームに周方向の制振部材のみを溶接し
た防音構造の振動、第18図は安全フレームに周方向およ
び軸方向の両制振部材を溶接した防音構造の振動を示し
ている。 1…トラクター、4…エンジン、7…運転室、9…エン
ジンルーム、10…仕切板、14、15、18…防振部材、16…
遮音板、19…仕切板、遮音板間のカバー、24…吸音材。
本考案を適用したトラクターの全体側面図、第2図はそ
の要部縦断面図、第3図は吸音材、制振材を貼着した遮
音板、仕切板、遮音板と仕切板間のカバー、クラッチハ
ウジングカバーの共通断面図である。 第4図乃至第7図は、運転室床板とエンジンルームの後
部仕切板との不連続部からもれるエンジン音を遮断する
トラクターの防音構造を示すもので、第4図はこの防音
構造を適用したトラクターの全体側面図、第5図は同ト
ラクターの平面図、第6図はその要部拡大側面図、第7
図は第6図と別の実施例を示す要部拡大側面図である。 第8図乃至第12図は、ボンネット回りから発散し直接運
転者方向に向うエンジン音を遮断すると共に、運転室の
屋根から運転者に反射されるエンジン音を低減するトラ
クターの防音構造を示すもので、第8図はこの防音構造
を適用したトラクターの全体側面図、第9図は同トラク
ターの平面図、第10図はその遮音板取付部の拡大斜視
図、第11図は屋根部の拡大断面図、第12図は第11図と別
の実施例を示す拡大断面図である。 第13図乃至第15図はトラクターの安全フレームの防音構
造を示すもので、第13図はこの防音構造を適用したトラ
クターの全体側面図、第14図は同トラクターの背面図、
第15図は防音構造の拡大斜視図である。第16図乃至第18
図は夫々安全フレームの振動を模式的に示した図で、第
16図はこの防音構造を適用しない安全フレームの振動、
第17図は安全フレームに周方向の制振部材のみを溶接し
た防音構造の振動、第18図は安全フレームに周方向およ
び軸方向の両制振部材を溶接した防音構造の振動を示し
ている。 1…トラクター、4…エンジン、7…運転室、9…エン
ジンルーム、10…仕切板、14、15、18…防振部材、16…
遮音板、19…仕切板、遮音板間のカバー、24…吸音材。
Claims (1)
- 【請求項1】移動農機のエンジンルームの後部を画する
仕切板の後方かつ運転席の前方に防振支持した遮音板を
設け、前記仕切板と遮音板の外周部には両者間の空間を
塞ぐカバーを着脱自在に設け、前記仕切板、遮音板、カ
バーの内面に吸音材を貼着したことを特徴とする移動農
機の防音構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2726588U JPH0645631Y2 (ja) | 1988-02-29 | 1988-02-29 | 移動農機の防音構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2726588U JPH0645631Y2 (ja) | 1988-02-29 | 1988-02-29 | 移動農機の防音構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01130041U JPH01130041U (ja) | 1989-09-05 |
JPH0645631Y2 true JPH0645631Y2 (ja) | 1994-11-24 |
Family
ID=31249608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2726588U Expired - Lifetime JPH0645631Y2 (ja) | 1988-02-29 | 1988-02-29 | 移動農機の防音構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0645631Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5616055B2 (ja) * | 2009-12-10 | 2014-10-29 | 三菱農機株式会社 | キャノピーを備えた移動農機 |
-
1988
- 1988-02-29 JP JP2726588U patent/JPH0645631Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01130041U (ja) | 1989-09-05 |
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