JPH0645460Y2 - ボルトキャップ - Google Patents

ボルトキャップ

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JPH0645460Y2
JPH0645460Y2 JP642790U JP642790U JPH0645460Y2 JP H0645460 Y2 JPH0645460 Y2 JP H0645460Y2 JP 642790 U JP642790 U JP 642790U JP 642790 U JP642790 U JP 642790U JP H0645460 Y2 JPH0645460 Y2 JP H0645460Y2
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bolt
nut
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bolt head
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JP642790U
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JPH0399040U (ja
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伸夫 石川
勝順 近藤
勲 大楽
俊郎 松尾
嘉宏 形山
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Kajima Corp
JDC Corp
Kumagai Gumi Co Ltd
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Kajima Corp
JDC Corp
Kumagai Gumi Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、法面から突出したアンカーボルト類のボルト
頭を、モルタルと共に被覆するボルトキャップに関す
る。
〈従来の技術〉 岩盤の掘削,崩落後の法面を安定化させる為、埋設した
鉄筋を用いるロックボルト工法やPC鋼棒,鋼線を用いた
PCアンカー工法が施工される。
これらの各工法においてロックボルト,PC鋼棒,鋼線は
いずれも法面上(地表面上)からボルト頭を突出させ、
このボルト頭に螺合したナット等を介して当該法面を構
造的に安定化させる。その為、アンカー類のボルト頭は
法面上に突出したままの状態となり、経年的に腐食した
り、外力等を受けて破損したりする。これらアンカー類
のボルト頭を保護する為、通常モルタル吹付やコンクリ
ート打設による防護工法(ヘッドキャップ)が施工され
る。例えば第6図に示す如く、法面81を安定化させる為
予めロックボルト82が埋込まれており、このロックボル
ト82のボルト頭部83をヘッドキャップ80にて被覆する。
ヘッドキャップ80は、ボルト頭83に対して第7図に示す
型枠90を配置し、この型枠90内にコンクリートを吹付打
設して構成される。
型枠90は、例えば段ボール紙によて略矩形状に形成さ
れ、その相対向する側板にそれぞれ丸セパレータ84,85
を夫々架け渡して取付け、両丸セパレータ84,85の中央
交叉部にボルト頭83を配置して、これ等を番線にて結束
する。
斯かる状態で、型枠90内にコンクリートを打設し又は吹
付けて、硬化後に当該型枠90を取り外す。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら上記のヘッドキャップ80は、ロックボルト
82自体の変位,積雪荷重、更にはコンクリートとの付着
力不足等によって浮き上り現象が生じたり、又打設した
コンクリート自体のバラツキ及び養生不足等によってク
ラックの発生や耐久性を欠く場合がある。この浮き上り
や耐久性欠如が著しい場合はヘッドキャップ80がボルト
頭83から脱落したりして極めて危険な状態となる。
又当該ヘッドキャップ80を施工するに際し、コンクリー
トの品質を低下させない為、降雨時は施工することが出
来ない。更にコンクリートを吹付る際にはノズルの移動
によって法面の周囲を汚す為、この清掃に手間を要す
る。
何れにおいても脱落による危険性が大きく、かつ施工,
メンテナンス等の手間が多く掛かることになる。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は上記の課題を解決するために案出されたボルト
キャップに係るもので、ナット収納部とボルト挿入部と
を一体的に構成し、このナット収納部は、一方にナット
収納開口を設け、他方にボルト挿入開口を設けて箱体に
形成する。またボルト挿入部は一方をボルト挿入開口に
連通させ、他方を蓋面にて塞ぎかつ挿入するボルト頭と
の間に隙間を生ずる丈の径を有する中空円筒体に形成し
たものである。そして当該ボルト挿入部内の一部に挿入
したボルト頭を螺合する雌ネジ部を設け、この雌ネジ部
に前記隙間とナット収納部とを連通させるための切欠溝
を設けたものである。更にボルト挿入部には、前記隙間
を介してボルト頭の周囲とナット収納部とにモルタルを
注入する為の注入孔と、この注入状態を目視する為の点
検孔とを夫々設けたものである。
〈作用〉 法面上に突出したボルト頭に当該ボルトキャップを取着
することで、当該ボルト頭はボルト挿入部に、又このボ
ルト頭に嵌合したナットはナット収納部に夫々収納され
ることになり、更にボルト挿入部に設けた注入孔からミ
ルク状のモルタルを圧入すれば、このモルタルは隙間を
介してボルト頭の周囲とナット収納部内とに充填され
る。
よって当該ボルト頭とナットの周囲はモルタルにより覆
われ、かつそのモルタルによって当該ボルトキャップが
接着された構造となる。
〈実施例〉 次に図面に基づき本考案のボルトキャップを詳細に説明
する。
第1図は当該ボルトキャップ1を説明する断面概略図で
ある。このボルトキャップ1はナット収納部2とボルト
頭挿入部3とにより構成される。通常当該ナット収納部
2とボルト頭挿入部3とはポリエチレン等の合成樹脂材
によって一体的に構成される。ナット収納部2は、一方
にナット収納開口21が設けられ、又他方にボルト挿入開
口22が設けられた、高さH1,幅W1の箱体をなす。高さH1
は後述するナットの厚さよりも幾分高く又幅W1は同ナッ
トの直径よりも大きいものとして形成される。一方ボル
ト頭挿入部3はボルト挿入開口22と連通した状態で胴面
31と蓋面32によって中空円筒体として形成される。この
ボルト頭挿入部3の長さH2は後述するボルト頭の突出長
さよりも長く、またその径W2は同ボルト頭の径よりも大
きく、すなわち後述する隙間33(第3図又は第4図参
照)を形成するに十分な大きさとなっている。
更にボルト頭挿入部3内の表面31aの一部には雌ネジ部
4が螺設されている。この雌ネジ部4は後述するボルト
頭に設けられた雄ネジ部と螺合する。すなわち雌ネジ部
4はボルト頭の雄ネジ部に螺合してボルトキャップ1自
体を保持すれば良いため、内面31aの全域に亘って設け
る必要はない。具体的には1〜2ピッチのネジ山として
形成すれば足りる。又当該雌ネジ部4には、前記隙間33
とナット収納部2とを連通させる為の切欠溝4aが設けら
れる(第4図参照)。更にボルト頭挿入部3の胴面31に
は、ボルトキャップ1の内部にモルタルを注入する為の
注入孔5が穿孔され、又この注入孔5からの注入状態を
目視してリークの発生を確認する為の点検孔6が同様に
穿孔される。
通常点検孔6は上記注入孔5よりも蓋面32寄りに設けら
れる。又注入孔5と点検孔6は、リークの確認容易性を
考慮して約90°の間隔を有する位置関係にて設けられ、
更に必要に応じて蓋,栓が開閉自在に取付けられる。
尚上記のボルトキャップ1は、一体的に構成したもので
あるが、本案はこれに限定されることなく、例えばボル
ト頭Vaの長さに応じてボルト頭挿入部3を可変できるも
のであってもよい。可変する手段としては、ボルト頭挿
入部3を分割してスライド式に伸縮自在としたり、若し
くは螺合により長さ調整を可能な構成にする。
次に当該ボルトキャップ1による施工を説明する。
第2図は突出したロックボルトVのボルト頭Vaにナット
Nを螺合して当該法面を支持した状態を示すもので、こ
のボルト頭Vaに対してボルトキャップ1を被せる。ボル
トキャップ1は、気密を確保する為のパッキング7をナ
ット収納開口21の周縁に介在させる。そして当該ナット
収納開口21からナットNに嵌め合せる状態で雌ネジ部4
をボルト頭Vaの雄ネジ部Vbに螺合させる。そしてボルト
キャップ1を所定方向に回動させると雄ネジ部Vbに螺合
した雌ネジ部4によりボルトキャップ1自体は法面方向
に螺進する。そして究極にはナット収納部2内にナット
Nが収納され、又ボルト頭挿入部3内にボルト頭Vaが挿
入される。
斯かる状態において上記ナット収納開口21はパッキン7
を介して法面に密着状態となる。
一方ボルト頭挿入部3においては、第2図のX部拡大図
である第3図に示す如く、雌ネジ部4が雄ネジ部Vbに螺
合し、かつ表面31aと雄ネジ部Vbとの間に隙間33が形成
される。しかも第2図のY部拡大図である第4図で示す
様に、雌ネジ部4には上記隙間33とナット収納部2とを
連通させる為の切欠溝4aが設けられている。
上記の如く被せられた状態において、第5図に示す如く
注入ポンプP内のミルク状モルタルを注入器Mを介して
一定量注入孔5からボルトキャップ1内に注入する。す
るとこのミルク状モルタルは隙間33内に充填されてボル
ト頭Vaの周囲を覆いかつ又その一部は切欠溝4aを介して
ナット収納部2内に注入されてナットNの周囲をも覆
う。この注入状態は点検孔6からのリークを目視するこ
とで確認される。尚ミルク状モルタルはセメント:水=
1:2(重量比)程度のものであり、又注入器Mは0.5Kg/c
m2程度の圧力で注入できるものが用いられる。
以上によって当該ボルトキャップ1内のボルト頭Vaとナ
ットNとの外周面は連続して上記モルタルにより覆われ
る。又当該モルタル自体はボルトキャップ1とロックボ
ルト(ボルト頭Va)との接着作用を発揮し、かつ又ボル
トキャップ1と密実一体にして当該ボルト頭Vaとナット
Nとを被覆することになる。
〈考案の効果〉 上記構成のボルトキャップを用いることによって次の様
な実用的効果を発揮する。
ボルトキャップはボルト頭とナットを無駄なく覆う
為、ヘッドキャップ構造自体が小型化にでき、よって過
大な積雪荷重もかからずかつ又外力による損傷を受ける
ことが少ない。
ボルトキャップ内にミルク状のモルタルを注入する丈
でよい為、降雨時でも容易に施工が可能となり、かつ又
注入されるモルタルの品質低下をも招かない。
同様にボルトキャップ内に一定量のモルタルを注入す
る為、モルタルの漏れもなくロックボルトの周囲を汚染
することがない。
更にボルトキャップ自体が経年的若しくは外部からの
衝撃等によって破損してもボルトキャップ自体を交換し
て新たにモルタルを注入すれば良く、メンテナンス等も
至って簡単かつ低コストで済む。
ボルトキャップとその内部に注入されたモルタルとに
よってボルト及びナットの防蝕が図られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係るボルトキャップの断面概略図、 第2図は、ボルト頭に当該ボルトキャップを被せた状態
を示す断面概略図、 第3図は、第2図におけるX部拡大図、 第4図は、同Y部拡大図、 第5図は、モルタル注入施工を説明する概略図、 第6図は従来のヘッドキャップを示す側面概略図、 第7図は、従来のヘッドキャップ施工に用いられる型枠
を説明する図である。 1……ボルトキャップ,2……ナット収納部, 21……ナット収納開口,22……ボルト挿入開口, 3……ボルト頭収納部,4……雌ネジ部, 5……注入孔,6……点検口, V……ロックボルト,Va……ボルト頭, N……ナット,4a……切欠溝,33……隙間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 石川 伸夫 埼玉県川越市岸町2―29―3 コーポ山崎 201号 (72)考案者 近藤 勝順 群馬県前橋市川曲町638―6 (72)考案者 大楽 勲 東京都港区元赤坂1丁目3番8号 赤坂D Kビル4階 鹿島建設株式会社関東支店内 (72)考案者 松尾 俊郎 東京都八王子市館町1097 館ケ丘団地1― 6―1102 (72)考案者 形山 嘉宏 東京都足立区中川1―8―11 (56)参考文献 実開 昭49−93533(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ナット収納部とボルト挿入部とにより一体
    的に構成したものであって、 前記ナット収納部は、一方にナット収納開口を設け、他
    方にボルト挿入開口を設けて箱体に形成し、 前記ボルト挿入部は、一方を前記挿入開口に連通させ、
    他方を蓋面にて塞ぎかつ挿入するボルト頭との間に隙間
    を生ずる丈の径を有する中空円筒体に形成したもので、 前記ボルト挿入部内の一部には、挿入したボルト頭に螺
    合する雌ネジ部を設け、該雌ネジ部には前記隙間と前記
    ナット収納部とを連通させる為の切欠溝を設けるととも
    に、 前記ボルト挿入部には、前記隙間を介して前記ボルト頭
    の周囲と前記ナット収納部とにモルタルを注入する為の
    注入孔と、該注入状態を目視する為の点検孔とを夫々設
    けたことを特徴とするボルトキャップ。
JP642790U 1990-01-26 1990-01-26 ボルトキャップ Expired - Lifetime JPH0645460Y2 (ja)

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JP642790U JPH0645460Y2 (ja) 1990-01-26 1990-01-26 ボルトキャップ

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JP642790U JPH0645460Y2 (ja) 1990-01-26 1990-01-26 ボルトキャップ

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Publication Number Publication Date
JPH0399040U JPH0399040U (ja) 1991-10-16
JPH0645460Y2 true JPH0645460Y2 (ja) 1994-11-24

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ID=31510103

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JP642790U Expired - Lifetime JPH0645460Y2 (ja) 1990-01-26 1990-01-26 ボルトキャップ

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JP3541688B2 (ja) * 1998-08-26 2004-07-14 株式会社大林組 アンカー頭部の定着構造

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JPH0399040U (ja) 1991-10-16

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