JPH0645352A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH0645352A
JPH0645352A JP19818892A JP19818892A JPH0645352A JP H0645352 A JPH0645352 A JP H0645352A JP 19818892 A JP19818892 A JP 19818892A JP 19818892 A JP19818892 A JP 19818892A JP H0645352 A JPH0645352 A JP H0645352A
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JP
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film
polycrystalline silicon
refractory metal
forming
deposition
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JP19818892A
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Hiroshi Kotaki
浩 小瀧
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 半導体基板201上に、多結晶シリコン膜を
堆積し、トランジスタのチャンネル領域となる領域の多
結晶シリコン膜を選択酸化し、HF系溶液で除去した
後、ゲート酸化膜205、ゲート電極206を形成し、
Ti金属を堆積してからRTAを行い、チタンシリサイ
ド層210を形成し、未反応のTi金属を除去した後、
As注入を行い、NH3雰囲気中で、RTAを行い、表
面側をTiN膜211に、基板側をTiSi2膜に変え
る。 【効果】 不純物注入を行う前にチタンシリサイド層を
形成するため、層抵抗を下げることができる。基板表面
を露出させる際にダメージを与えることが無く、多結晶
シリコン膜と半導体基板の境界部は、バーズビーク形状
により滑らかになり、電解集中が起こらずリーク電流が
低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に関し、特に、特性が良いMOS型電解効果トランジス
タ(MOS FET)及び該MOS FETのソース、
ドレイン領域と上部配線とを接続するコンタクトの製法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のMOS FETの製造方法は、例
えば図21〜24に示すようなものである。図21に示
すように、所定の領域にフィールド酸化膜402を形成
した半導体基板401上に多結晶シリコン膜403を堆
積する工程と、図22に示すように、上記多結晶シリコ
ン膜403上に酸化膜404を形成した後、トランジス
タのチャンネル領域となる領域の上記酸化膜404及び
多結晶シリコン膜403をRIEにより、シリコン基板
が露出するまでエッチングする工程と、図23に示すよ
うに、ゲート酸化膜405、ゲート電極406を形成
し、高濃度の半導体基板と逆導電型の不純物イオンをイ
オン注入法によりドーピングする工程と、図24に示す
ように、Ti金属をスパッタし、RTAにより自己整合
的に上記ゲート電極406及び、ソース、ドレイン領域
408及びゲート電極406表面をシリサイド化し、チ
タンシリサイド層407を形成した後、未反応のTiを
選択的に除去する工程とから成る。
【0003】(例えば、M.Shimizu et al., Symposium
on VLSI Technology Digest of Tchnical Papers, p11
(1988))また、従来のMOS FETのソース、ドレ
イン領域と上部配線とを接続するコンタクトの形成方法
として、層間絶縁膜に該ソース、ドレイン領域迄達する
コンタクト孔を形成し、配線材料堆積前処理としてフッ
酸処理を行った後、大気中を堆積装置まで搬送し、配線
材料を堆積する方法や、層間絶縁膜に該ソース、ドレイ
ン領域迄達するコンタクト孔を形成し、堆積装置内にて
堆積前処理としてアルゴン等でコンタクト低部をスパッ
タエッチングした後、配線材料を堆積する方法などがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のMOS FET
の製造方法では、前記トランジスタのチャンネル領域と
なる領域の酸化膜、及び多結晶シリコン膜を、RIEに
よりシリコン基板が露出するまでエッチンングする工程
に於いて、RIEにより、シリコン基板がダメージを受
けると共に、図24に示すA部、B部が、急峻な鋭角形
状となるため、電解集中が起こりトランジスタ特性を劣
化させるという問題がある。
【0005】また、シリサイド化反応を行う前に(Ti
金属を堆積する前に)不純物拡散層を形成しているた
め、不純物の影響によりシリサイド化反応の制御が困難
となり、TiSi2 C54結晶が安定的に形成できず
抵抗が高くなるという問題が有る。
【0006】また、従来のMOS FETのソース、ド
レイン領域と上部配線とを接続するコンタクトの形成方
法のうち、配線材料堆積前処理としてフッ酸処理を行っ
た後、大気中を堆積装置まで搬送し配線材料を堆積する
方法では、大気中搬送中に自然酸化膜がコンタクト孔低
部に生成されコンタクト抵抗が高抵抗になると供にバラ
ツキも大きくなるという問題点が有る。
【0007】また、堆積装置内にて堆積前処理としてア
ルゴン等でコンタクト低部をスパッタエッチングした
後、配線材料を堆積する方法では、スパッタエッチング
時にソース、ドレイン領域がダメージを受け、ソース、
ドレイン領域から半導体基板へのリーク電流が増加する
という問題が有る。本発明は以上の問題を解決すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、高濃度不純物拡散領域上にシリサイド層が形
成された領域を有する半導体装置の製造方法であって、
第1の急速加熱処理を行ってシリサイド層を形成した
後、上記不純物を添加し、この後第2の急速加熱処理を
行って上記不純物の活性化及びシリサイド層の安定化を
行うことを特徴とする。
【0009】また、半導体装置のトランジスタ形成工程
に於いて、半導体基板上に、多結晶シリコン膜を堆積す
る工程と、トランジスタのチャンネル領域となる領域の
多結晶シリコン膜を選択的に酸化する工程と、該選択的
に酸化された酸化膜をウェットエッチングにより除去
し、上記トランジスタのチャンネル領域の半導体基板表
面を露出する工程と、その上にゲート酸化膜を形成する
工程と、上記チャンネル領域上に該ゲート酸化膜を介し
てゲート電極を形成する工程と、上記多結晶シリコン膜
に、上記半導体基板まで達するソース、ドレイン領域を
形成する工程を含むことを特徴とする。
【0010】上記ソース、ドレイン領域の形成工程は、
ゲート電極形成後に所定の低濃度の不純物イオンをイオ
ン注入法により上記多結晶シリコン膜に注入した後、ゲ
ート電極側壁酸化膜を形成する工程と、高融点金属膜を
堆積し、第1の急速加熱処理(RTA)を行い上記多結
晶シリコン膜と反応させ高融点金属シリサイド膜を形成
する工程と、シリコンと未反応の高融点金属をエッチン
グ除去する工程と、該高融点金属シリサイド膜に所定の
高濃度の不純物イオンをイオン注入法により注入する工
程と、第2の急速加熱処理を行い上記高融点金属シリサ
イド膜を安定化させる工程を含んでなるようにするのが
良い。
【0011】また、上記ソース、ドレイン領域は、ゲー
ト電極、フィールド酸化膜上部迄延在する構造とし、上
部が酸化膜で覆われたゲート電極形成後に所定の低濃度
の不純物をイオン注入法により上記多結晶シリコン膜
(第1の多結晶シリコン膜)に注入した後ゲート電極側
壁酸化膜を形成する工程と、第2の多結晶シリコン膜を
堆積し、局所配線パターンにパターンニングする工程
と、高融点金属膜を堆積し、第1の急速加熱処理(RT
A)を行い上記第1、第2の多結晶シリコン膜と反応さ
せ高融点金属シリサイド膜を形成する工程と、シリコン
と未反応の高融点金属をエッチング除去する工程と、該
高融点金属シリサイド膜に高濃度の不純物イオンをイオ
ン注入法により注入する工程と、第2の急速加熱処理を
行い上記高融点金属シリサイド膜を安定化させる工程を
含んでなる工程により作製しても良い。
【0012】上記高融点金属材料としては、特にチタ
ン、ニッケル、コバルト、または、ジルコニウムを用い
るのが良い。
【0013】上記高融点金属膜の堆積は、堆積前処理装
置と堆積装置が真空状態で結合されたマルチチャンバー
方式の堆積装置を用いて、堆積前処理チャンバーにて水
素雰囲気中で加熱し自然酸化膜を還元除去した後、堆積
チャンバーへ搬送して行うのが良い。
【0014】上記第1の急速加熱処理は、高融点金属膜
堆積装置と急速加熱処理装置(RTA装置)が真空状態
で結合されたマルチチャンバー方式の装置を用いて、堆
積チャンバーにて上記高融点金属を堆積した後、RTA
チャンバーへ搬送して550℃〜650℃程度の温度で
行うのが良い。
【0015】また、半導体装置のソース、ドレイン領域
と層間絶縁膜を介して存在する上部配線を接続するコン
タクトの形成方法として、層間絶縁膜に該ソース、ドレ
イン領域迄達するコンタクト孔を形成する工程と、堆積
前処理装置と堆積装置と急速加熱処理装置(RTA装
置)が真空状態で結合されたマルチチャンバー方式の装
置を用いて、堆積前処理チャンバーにて水素雰囲気中で
加熱しコンタクト孔低部の自然酸化膜を還元除去する工
程と、堆積チャンバーへ搬送し酸化膜還元作用のある高
融点金属を堆積する工程と、急速加熱処理装置へ搬送し
急速加熱処理により該高融点金属とソース、ドレイン領
域を反応させる工程とを含んでなる製造方法を提供す
る。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の半導体装置の製造方法を実
施例によりさらに詳細に説明する。
【0017】<第1の実施例>図1〜7は本発明の第1
の実施例のトランジスタ形成方法の工程順断面図であ
る。まず、図1に示すように、P型の半導体基板101
上に膜厚50nm程度の多結晶シリコン膜102を堆積
する。
【0018】次に、図2に示すように、トランジスタの
チャンネル領域となる領域の多結晶シリコン膜102
を、窒化膜をマスクとして、選択的に120nm程度酸
化し、酸化膜103を形成する。
【0019】次に、図3に示すように、選択的に酸化さ
れた上記チャンネル領域上の酸化膜103をHF系溶液
にて除去した後、窒化膜をマスクとしてフィールド酸化
膜104を形成する。
【0020】次に、図4に示すように、チャンネル領域
での膜厚が8nm程度のゲート酸化膜105を形成した
後、多結晶シリコン膜を堆積し、周知の方法でパターン
ニングしてゲート電極106を形成する。
【0021】次に、図5に示すように、1平方センチメ
ートル当たり、13乗オーダー程度の半導体基板と逆導
電型のPイオン(半導体基板あるいは素子を形成してい
るウェル領域がP型の場合BF2イオン)を注入し、低
濃度不純物拡散層領域107を形成した後、CVD酸化
膜堆積及びエッチバックによりゲート電極側壁に酸化膜
108を形成し、Tiからなる高融点金属膜109を堆
積する。
【0022】次に、図6に示すように、窒素雰囲気中で
550℃〜650℃程度の温度で、約20秒程度の急速
加熱処理(RTA)を行い、高融点金属膜109と多結
晶シリコン膜102を反応させ半導体基板まで達するチ
タンシリサイド層110を形成した後、その表面のTi
N層及び未反応のTi金属を選択的に除去する。
【0023】本実施例では、堆積前処理装置と堆積装置
と急速加熱処理装置(RTA装置)が真空状態で結合さ
れたマルチチャンバー方式の装置内に於て、堆積前処理
チャンバーにて水素雰囲気中で加熱し多結晶シリコン膜
102表面の自然酸化膜を還元除去する工程と、堆積チ
ャンバーへ搬送し高融点金属膜109を堆積する工程
と、急速加熱処理装置へ搬送し急速加熱処理により該高
融点金属膜109と多結晶シリコン膜102を反応させ
る工程が、1つの装置内にて in situ で行われてい
る。本装置を用いることにより非常に膜質の良いチタン
シリサイド層110の形成が可能となっている。
【0024】次に、図7に示すように、1平方センチメ
ートル当たり、15乗オーダー程度の半導体基板と逆導
電型のAsイオン(半導体基板または素子を形成してい
るウェル領域がP型の場合BF2イオン)をRpがチタ
ンシリサイド層内に納まる程度のエネルギーで注入し、
NH3雰囲気中で850℃〜1000℃程度の温度で、
20秒〜30秒程度のRTAを行い上記チタンシリサイ
ド層110の表面側をTiN膜111に変化させ、半導
体基板101側を、TiSi2のC54結晶構造にし、
低濃度不純物領域107、チタンシリサイド層110、
TiN膜111、高濃度不純物拡散層領域112からな
るソースドレイン領域113を形成する。
【0025】本実施例では、シリサイド層を形成した後
でn+拡散層領域を形成しているため、n+拡散層領域
上のシリサイド化におけるAsイオンの影響が無くな
り、非常に低抵抗のシリサイド層を形成することが可能
となった。
【0026】すなわち、シリコン基板にAsを注入し活
性化した後、スパッタによりTi膜をこの上に形成し、
第1の急速加熱処理を行ってシリサイド化をし、次いで
未反応Ti膜のエッチングを行い、この後第2の急速加
熱処理にてシリサイド膜の安定化を行う従来の方法で
は、ノンドープシリコンのシリサイド層に比べて2倍以
上大きなシリサイド層しか形成出来ないのに比べ、シリ
コン基板上にスパッタによりTi膜を形成して第1の急
速加熱処理を行ってシリサイド化をし、未反応Ti膜の
エッチングを行い、この後Asを注入して第2の急速加
熱処理にてシリサイド膜の安定化とAsの活性化を同時
に行う本発明による方法では、ノンドープシリコンのシ
リサイド層とほぼ同じぐらい低抵抗の層が形成できる。
【0027】また、半導体基板表面に多結晶シリコンを
設けてゲート電極側壁酸化膜の形成及びシリサイド化を
行っているため、まず、ゲート電極側壁酸化膜用のCV
D酸化膜のエッチバック時に半導体基板表面がエッチン
グによりダメージを受けることがなく(半導体基板表面
の多結晶シリコンがエッチングストッパーとなるた
め)、更に半導体基板へのチタン金属の拡散を極力抑え
ることが可能となり、かつ、n+拡散層領域形成のため
のAsイオン注入のRpをチタンシリサイド層中に抑え
ているため半導体基板はイオン注入によるダメージを受
けない事により、更に、チャンネル領域部の多結晶シリ
コン膜除去については、選択酸化を行った後、HF系溶
液により除去するため、図21〜24の従来例に示すよ
うな、チャンネル領域の多結晶シリコン膜を除去する際
のRIEによる半導体基板へのダメージは無く、かつ、
図24A部、B部、のような電解集中が発生し易い鋭角
部が形成されないため、ソース、ドレイン領域から半導
体基板へのリーク電流を減少させることが可能となっ
た。
【0028】図8〜12は、本発明の第1の実施例のト
ランジスタ形成方法で形成したトランジスタに、さらに
本発明のコンタクト形成方法を用いて上部配線とトラン
ジスタのソースドレイン領域を接続する場合の実施例を
示す工程順断面図である。
【0029】図8は、第1の実施例で形成したトランジ
スタを示す。ここで、201半導体基板、204フィー
ルド酸化膜、205ゲート酸化膜、206ゲート電極、
208酸化膜、210チタンシリサイド層、211Ti
N膜、213ソース、ドレイン領域である。
【0030】図9に示すように、トランジスタ上に層間
絶縁膜214を形成した後、該層間絶縁膜214にソー
ス、ドレイン領域まで(すなわちTiN膜211迄)達
するコンタクト孔215を形成する。
【0031】次に、図10に示すように、堆積前処理装
置と堆積装置と急速加熱処理装置(RTA装置)が真空
状態で結合されたマルチチャンバー方式の装置内に於
て、堆積前処理チャンバーにて水素雰囲気中で加熱しコ
ンタクト孔低部の自然酸化膜を還元除去し、堆積チャン
バーへ搬送しTi金属膜216を堆積した後、急速加熱
処理チャンバーに搬送し、RTAにより該Ti金属膜2
16とソース、ドレイン領域213を反応させる。これ
により、ソース、ドレイン領域表面(TiN膜211)
の自然酸化膜は水素還元により完全に除去され更にin s
itu にてTi金属膜216を堆積しているため、堆積前
に新たに自然酸化膜が形成されることは無く、ソース、
ドレイン領域213とTi金属膜216との接触抵抗の
バラツキは非常に小さくなり、かつコンタクトの歩留り
も良くなる。
【0032】次に、図11に示すように、コンタクト孔
内にコンタクトプラグ217を形成する。本実施例で
は、上記Ti金属膜216上に化学的気相成長法(CV
D法)によりブランケットWを堆積しエッチバックによ
りコンタクトプラグ217を形成している。
【0033】次に、図12に示すように、上部配線21
8を形成する。
【0034】本実施例における上部配線218とソー
ス、ドレイン領域213とのコンタクト抵抗はソース、
ドレイン領域表面はチタンシリサイドで形成されている
ため、チタンシリサイドとチタン金属膜の接触抵抗及
び、チタン金属とタングステン金属の接触抵抗の和で決
まるため非常に低く抑えることが可能となっている。
【0035】<第2の実施例>図13〜20は本発明の
第2の実施例のトランジスタ形成方法の工程順断面図で
ある。
【0036】まず図13に示すように、所定の領域にフ
ィールド酸化膜302を形成した半導体基板301上に
膜厚40nm程度の多結晶シリコン膜303を堆積す
る。次に、図14に示すように、トランジスタのチャン
ネル領域となる領域の多結晶シリコン膜を、窒化膜をマ
スクとして、選択的に80nm程度酸化し、酸化膜30
4を形成する。
【0037】次に、図15に示すように、選択的に酸化
された上記チャンネル領域上の酸化膜304をHF系溶
液にて除去し、チャンネル領域での膜厚が8nm程度の
ゲート酸化膜305を形成した後、多結晶シリコン膜3
06、タングステンシリサイド膜307、酸化膜308
を順次堆積し、周知の方法でパターンニングして上部が
酸化膜で覆われたゲート電極309を形成する。
【0038】次に、図16に示すように、1平方センチ
メートル当り、13乗オーダー程度の基板と逆導電型の
Pイオン(半導体基板または素子を形成しているウェル
領域がP型の場合BF2イオン)を注入し、低濃度不純
物拡散層領域310を形成する。
【0039】次に、図17に示すように、ゲート電極側
壁に酸化膜311を形成し、30nm程度の多結晶シリ
コン312を堆積し所望の局所配線パターンにパターン
ニングする。
【0040】次に、図18に示すように、約50nm程
度のTi金属膜313を堆積する。次に、図19に示す
ように、窒素雰囲気中で550℃〜650℃程度の温度
で、約20秒程度の急速加熱処理(RTA)を行い、T
i金属膜313と多結晶シリコン膜303、312を反
応させ半導体基板301まで達するチタンシリサイド層
314を形成した後、未反応のTi及びTi表面のTi
N層を選択的に除去する。
【0041】次に、図20に示すように、1平方センチ
メートル当たり、15乗オーダー程度の半導体基板と逆
導電型のAsイオン(半導体基板または素子を形成して
いるウェル領域がP型の場合BF2イオン)をRpがチ
タンシリサイド層314に納まる程度のエネルギーで注
入し、NH3雰囲気中で850℃〜1000℃程度の温
度で、20秒〜30秒程度のRTAを行い上記チタンシ
リサイド膜314の表面側をTiN膜315に変化さ
せ、半導体基板側をTiSi2のC54結晶構造にし、
低濃度不純物拡散層領域310、チタンシリサイド層3
14、TiN膜315、高濃度不純物拡散層領域316
からなるソースドレイン領域317を形成する。
【0042】第2の実施例では、多結晶シリコンを所望
の局所配線パターンにパターンニングした後Ti金属を
堆積してチタンシリサイド化を行っているため、ソー
ス、ドレイン領域をゲート電極上部、フィールド酸化膜
上部まで延在させることが可能となりそのまま局所配線
として使用することができる。また、フィールド領域
は、第1の実施例と同様に、チャンネル領域の多結晶シ
リコン膜303の酸化、除去前に形成してもよい。
【0043】
【発明の効果】半導体基板表面に多結晶シリコン膜を堆
積し、トランジスタのチャンネル領域部の多結晶シリコ
ン膜のみを選択酸化、除去し、半導体基板を露出させ、
ゲート酸化膜、ゲート電極を形成し、ソース、ドレイン
領域表面に対し、高融点金属と多結晶シリコン膜を、R
TAを行うことにより反応させ、自己整合的に金属シリ
サイド層を形成した後、高濃度のイオン注入を行い不純
物拡散層領域を形成しているため、金属シリサイド層の
抵抗を低減させることが可能となった。
【0044】また、半導体基板表面に多結晶シリコンを
設けてゲート電極側壁酸化膜の形成及びシリサイド化を
行っているため、ゲート電極側壁酸化膜用のCVD酸化
膜のエッチバック時に半導体基板表面がエッチングによ
りダメージを受けることがなく(半導体基板表面の多結
晶シリコンがエッチングストッパーとなるため)、か
つ、半導体基板への高融点金属の拡散を極力抑えること
が可能となり、また、高融点金属シリサイド層を介して
Rpが高融点金属シリサイド層内に納まるようにイオン
注入を行うため、半導体基板への欠陥の発生を抑制し、
更に、チャンネル領域部の多結晶シリコン膜除去につい
ては、選択酸化を行った後、溶液により除去するため、
図21〜24の従来例に示すような、チャンネル領域の
多結晶シリコン膜を除去する際のRIEによる半導体基
板へのダメージは無く、かつ、図24A部、B部、のよ
うな電解集中が発生し易い鋭角部が形成されないため、
ソース、ドレイン領域から、半導体基板へのリーク電流
を低減させることが可能となった。
【0045】また、堆積前処理装置と堆積装置と急速加
熱処理装置が真空状態で結合されたマルチチャンバー方
式の装置内に於て、堆積前処理チャンバーにて水素雰囲
気中で加熱しコンタクト孔低部の自然酸化膜を還元除去
し、堆積チャンバーへ搬送し高融点金属を堆積した後、
急速加熱処理チャンバーに搬送し、RTAにより該高融
点金属とソース、ドレイン領域を反応させる為、ソー
ス、ドレイン領域表面の自然酸化膜は水素還元により完
全に除去され、更にin situ にて高融点金属を堆積して
いるため、堆積前に新たに自然酸化膜が形成されること
は無く、ソース、ドレイン領域と高融点金属との接触抵
抗のバラツキは非常に小さくなり、かつコンタクトの歩
留りも良くなる。
【0046】また、ソース、ドレイン領域表面は高融点
金属シリサイドで形成されているため上部配線とソー
ス、ドレイン領域とのコンタクト抵抗は、高融点金属シ
リサイド膜と高融点金属膜の接触抵抗で決るため非常に
低く抑えることが可能となった。
【0047】更に、多結晶シリコンを所望の局所配線パ
ターンにパターンニングした後高融点金属を堆積して高
融点金属シリサイド化を行う事により、ソース、ドレイ
ン領域をそのままゲート電極上部、フィールド酸化膜上
部まで延在させることが可能となりそのまま局所配線と
して使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のトランジスタ形成方法
の第1工程を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例のトランジスタ形成方法
の第2工程を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例のトランジスタ形成方法
の第3工程を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例のトランジスタ形成方法
の第4工程を示す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例のトランジスタ形成方法
の第5工程を示す断面図である。
【図6】本発明の第1の実施例のトランジスタ形成方法
の第6工程を示す断面図である。
【図7】本発明の第1の実施例のトランジスタ形成方法
の第7工程を示す断面図である。
【図8】本発明の第1の実施例のトランジスタ形成方法
で形成したトランジスタに、本発明のコンタクト形成方
法を用いて上部配線とトランジスタのソースドレイン領
域を接続する方法の第1工程を示す断面図である。
【図9】本発明の第1の実施例のトランジスタ形成方法
で形成したトランジスタに、本発明のコンタクト形成方
法を用いて上部配線とトランジスタのソースドレイン領
域を接続する方法の第2工程を示す断面図である。
【図10】本発明の第1の実施例のトランジスタ形成方
法で形成したトランジスタに、本発明のコンタクト形成
方法を用いて上部配線とトランジスタのソースドレイン
領域を接続する方法の第3工程を示す断面図である。
【図11】本発明の第1の実施例のトランジスタ形成方
法で形成したトランジスタに、本発明のコンタクト形成
方法を用いて上部配線とトランジスタのソースドレイン
領域を接続する方法の第4工程を示す断面図である。
【図12】本発明の第1の実施例のトランジスタ形成方
法で形成したトランジスタに、本発明のコンタクト形成
方法を用いて上部配線とトランジスタのソースドレイン
領域を接続する方法の第5工程を示す断面図である。
【図13】本発明の第2の実施例のトランジスタ形成方
法の第1工程を示す断面図である。
【図14】本発明の第2の実施例のトランジスタ形成方
法の第2工程を示す断面図である。
【図15】本発明の第2の実施例のトランジスタ形成方
法の第3工程を示す断面図である。
【図16】本発明の第2の実施例のトランジスタ形成方
法の第4工程を示す断面図である。
【図17】本発明の第2の実施例のトランジスタ形成方
法の第5工程を示す断面図である。
【図18】本発明の第2の実施例のトランジスタ形成方
法の第6工程を示す断面図である。
【図19】本発明の第2の実施例のトランジスタ形成方
法の第7工程を示す断面図である。
【図20】本発明の第2の実施例のトランジスタ形成方
法の第8工程を示す断面図である。
【図21】従来例の方法の第1行程を示す断面図であ
る。
【図22】従来例の方法の第2行程を示す断面図であ
る。
【図23】従来例の方法の第3行程を示す断面図であ
る。
【図24】従来例の方法の第4行程を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
101、201、301、401 半導体基板 104、204、302、402 フィールド酸化
膜 102、303、403 多結晶シリコン
膜 103、304、404 酸化膜 105、205、305、405 ゲート酸化膜 306 多結晶シリコン
膜 307 タングステンシ
リサイド膜 308 酸化膜 106、206、309、406 ゲート電極 107、310 低濃度不純物拡
散層領域 311 多結晶シリコン
膜 108、208、312 酸化膜 109 高融点金属膜 110、210、314、407 チタンシリサイ
ド層 111、211、315 TiN膜 112、316 高濃度不純物拡
散層領域 113、213、317、408 ソース、ドレイ
ン領域 214 層間絶縁膜 215 コンタクト孔 216 Ti金属膜 217 コンタクトプラ
グ 218 上部配線

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高濃度不純物拡散領域上にシリサイド層
    が形成された領域を有する半導体装置の製造方法におい
    て、 第1の急速加熱処理を行ってシリサイド層を形成した
    後、上記不純物を添加し、この後第2の急速加熱処理を
    行って上記不純物の活性化及びシリサイド層の安定化を
    行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体装置のトランジスタ形成工程に於
    いて、半導体基板上に、多結晶シリコン膜を堆積する工
    程と、トランジスタのチャンネル領域となる領域の多結
    晶シリコン膜を選択的に酸化する工程と、該選択的に酸
    化された酸化膜をウェットエッチングにより除去し、上
    記トランジスタのチャンネル領域の半導体基板表面を露
    出する工程と、その上にゲート酸化膜を形成する工程
    と、上記チャンネル領域上に上記ゲート酸化膜を介して
    ゲート電極を形成する工程と、上記多結晶シリコン膜
    に、上記半導体基板まで達するソース、ドレイン領域を
    形成する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 上記ソース、ドレイン領域の形成方法
    が、ゲート電極形成後に所定の低濃度の不純物イオンを
    イオン注入法により上記多結晶シリコン膜に注入した後
    ゲート電極側壁酸化膜を形成する工程と、高融点金属膜
    を堆積し、第1の急速加熱処理を行い上記多結晶シリコ
    ン膜と反応させ高融点金属シリサイド膜を形成する工程
    と、シリコンと未反応の高融点金属をエッチング除去す
    る工程と、該高融点金属シリサイド膜に所定の高濃度の
    不純物イオンをイオン注入法により注入する工程と、第
    2の急速加熱処理を行い上記高融点金属シリサイド膜を
    安定化させる工程とを含んでなることを特徴とする請求
    項2の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記ソース、ドレイン領域は、ゲート電
    極またはフィールド酸化膜上部迄延在しており、その形
    成方法が、上部が酸化膜で覆われたゲート電極形成後に
    所定の低濃度の不純物をイオン注入法により上記多結晶
    シリコン膜(第1の多結晶シリコン膜)に注入した後、
    ゲート電極側壁酸化膜を形成する工程と、第2の多結晶
    シリコン膜を堆積し、局所配線パターンにパターンニン
    グする工程と、高融点金属膜を堆積し、第1の急速加熱
    処理を行い上記第1、第2の多結晶シリコン膜と反応さ
    せ高融点金属シリサイド膜を形成する工程と、シリコン
    と未反応の高融点金属をエッチング除去する工程と、該
    高融点金属シリサイド膜に高濃度の不純物イオンをイオ
    ン注入法により注入する工程と、第2の急速加熱処理を
    行い上記高融点金属シリサイド膜を安定化させる工程を
    含んでなることを特徴とする請求項2の半導体装置の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 上記高融点金属は、チタン、ニッケル、
    コバルト、または、ジルコニウムである事を特徴とする
    請求項3または4の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記高融点金属が、堆積前処理装置と堆
    積装置が真空状態で結合されたマルチチャンバー方式の
    堆積装置内に於て、堆積前処理チャンバーにて水素雰囲
    気中で加熱され自然酸化膜が還元除去された後、堆積チ
    ャンバーへ搬送されて堆積されることを特徴とする請求
    項3または4または5の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記第1の急速加熱処理が、高融点金属
    膜堆積装置と急速加熱処理装置が真空状態で結合された
    マルチチャンバー方式の装置内に於て堆積チャンバーに
    て上記高融点金属を堆積した後、RTAチャンバーへ搬
    送し550℃〜650℃程度の温度で急速加熱処理を行
    うことによりなされることを特徴とする請求項3または
    4または5の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 半導体装置のソース、ドレイン領域と層
    間絶縁膜を介して存在する上部配線を接続するコンタク
    トの形成方法に於て、層間絶縁膜に該ソース、ドレイン
    領域迄達するコンタクト孔を形成する工程と、堆積前処
    理装置と堆積装置と急速加熱処理装置が真空状態で結合
    されたマルチチャンバー方式の装置内に於て、堆積前処
    理チャンバーにて水素雰囲気中で加熱しコンタクト孔低
    部の自然酸化膜を還元除去する工程と、堆積チャンバー
    へ搬送し酸化膜還元作用のある高融点金属を堆積する工
    程と、急速加熱処理装置へ搬送し急速加熱処理により該
    高融点金属とソース、ドレイン領域を反応させる工程を
    含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6268272B1 (en) 1998-12-22 2001-07-31 Hyundai Electronics Industries Co., Ltd. Method of forming gate electrode with titanium polycide
US6387788B2 (en) 1998-06-29 2002-05-14 Hyundai Electronics Industries Co., Ltd. Method for forming polycide gate electrode of metal oxide semiconductor field effect transistor
KR100474542B1 (ko) * 1997-10-06 2005-05-19 주식회사 하이닉스반도체 반도체소자의제조방법

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