JPH0645204A - 固体電解コンデンサ - Google Patents

固体電解コンデンサ

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Publication number
JPH0645204A
JPH0645204A JP19362492A JP19362492A JPH0645204A JP H0645204 A JPH0645204 A JP H0645204A JP 19362492 A JP19362492 A JP 19362492A JP 19362492 A JP19362492 A JP 19362492A JP H0645204 A JPH0645204 A JP H0645204A
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JP
Japan
Prior art keywords
winding
anode body
solid electrolyte
electrolyte layer
electrolytic capacitor
Prior art date
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Pending
Application number
JP19362492A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuya Nakayama
卓哉 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chemi Con Corp
Original Assignee
Nippon Chemi Con Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Chemi Con Corp filed Critical Nippon Chemi Con Corp
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Publication of JPH0645204A publication Critical patent/JPH0645204A/ja
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  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造を小形化しかつ容量を増大することがで
きる固体電解コンデンサを得る。 【構成】 陽極体をアルミニウム細線20から構成し、
このアルミニウム細線を、切欠巻回部22、24を備え
た絶縁基板26に平面状に巻回して、平板状の巻線陽極
体28として形成し、次いで一方の切欠巻回部22にお
いて、巻線陽極体の一側部に外部接続用プラス端子30
を接続し、次に巻線陽極体の前記一側部部分を除く残部
に固体電解質層および導電層32を生成し、そして他方
の切欠巻回部26において、固体電解質層32を生成し
た巻線陽極体の他側部に外部接続用マイナス端子34を
接続してコンデンサ素子を形成し、その上でこのコンデ
ンサ素子を耐熱性合成樹脂36で封止すると共に、外部
接続用端子32、34を折り曲げフォーミングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体電解コンデンサに
係り、殊に構造を小形化しかつ容量を増大することがで
きる固体電解コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】電解コンデンサには、陽極と陰極との間
に、液体電解質(電解液)を介在させた液体式のもの
と、固体電解質を介在させた固体式のものとが知られて
いるが、一般に、殊に高周波領域の特性においては、後
者が格段に優れていることは公知の通りである。
【0003】次に、このような固体電解コンデンサにつ
いて、図3を参照しながら以下簡単に説明すると、この
種のコンデンサは、一般に、最初に図3(A)におい
て、陽極体(通常はアルミニウム)を構成する板体10
の凹部内に、化成処理により酸化被膜層12を形成す
る。次いで、図3(B)において、前記酸化被膜層12
上に先ず化学重合により導電性の固体電解質(好適には
ポリピロール)膜14を生成し、その後図3(C)にお
いて、前記ポリピロール膜14上に通電ピン16を介し
て電圧を印加することにより、図3(D)に示すよう
に、前記ポリピロール膜14を電解重合させて、凹部表
面まで成長させることにより、コンデンサが構成され
る。なお、このコンデンサは、その後導電ペーストなど
を用いて、外部接続端子(図示せず)を接続すると共
に、エポキシ樹脂などで外装18することにより完成す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の固体電解コンデンサは、以下に述べるような基
本的な難点を有していた。
【0005】すなわち、前記従来の固体電解コンデンサ
は、図3からも明らかなように、陽極体が、中央部全体
に亘る凹部を形成された厚肉の板体から構成されている
ため、固体電解コンデンサの構造が大形化すると同時
に、容量が低減化される(殊に、前記大形構造に対比し
て)という基本的な難点を有していた。なお、この難点
(すなわち、構造の大形化)は、固体電解質層(ポリピ
ロール)膜の捩じれあるいは折れ曲がりなどによる破損
を防止するために、陽極体が前記凹部を備えた厚肉板体
に構成しなければならないことに基因するものである。
【0006】そこで、本発明の目的は、構造を小形化し
かつ容量を増大することができる固体電解コンデンサを
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】先の目的を達成するため
に、本発明に係る固体電解コンデンサは、表面を酸化被
膜に形成した陽極体上に固体電解質層を生成した固体電
解コンデンサにおいて、陽極体はアルミニウム細線から
なり、このアルミニウム細線を、対向する両側部に対を
なす切欠巻回部を備えた絶縁基板の両面に平面状に巻回
して平板状巻線陽極体として形成し、前記切欠巻回部の
一方において前記巻線陽極体の一側部に外部接続用プラ
ス端子を接続した後、前記巻線陽極体の前記一側部部分
を除く残部に固体電解質層および導電層を生成し、前記
切欠巻回部の他方において前記固体電解質層および導電
層を生成した前記巻線陽極体の他側部に外部接続用マイ
ナス端子を接続してコンデンサ素子を形成し、このコン
デンサ素子を樹脂封止し、フオーミングすることを特徴
とする。
【0008】この場合、絶縁基板の切欠巻回部は、基板
表面から突出する突起状切欠巻回部に形成し、これによ
り、巻線陽極体を両突起状切欠巻回部の間において基板
表面から離間してその表裏両面に固体電解質層および導
電層を生成するよう構成することができる。
【0009】
【作用】本発明によれば、陽極体は、絶縁基板上に巻回
されるアルミニウム細線からなる平板状の巻線陽極体と
して構成され、そしてこの巻線陽極体は、固体電解質層
および導電層を生成した後、前記絶縁基板上において樹
脂封止している。したがって、従来のこの種コンデンサ
に比較して、全体の構造が小形化されると同時にまた容
量が増大する。なお、この場合、固体電解質層は、その
生成後に巻線陽極体が樹脂封止されて、その捩じれなど
による変形が防護されているので、破損することもな
い。
【0010】また、本発明において、切欠巻回部を突起
状に形成することにより、巻線陽極体の表裏両面に固体
電解質層および導電層を生成するように構成することに
より、コンデンサ容量をさらに増大することができる利
点を有する。
【0011】
【実施例】次に、本発明に係る固体電解コンデンサの実
施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。
【0012】図1において、本発明に係る固体電解コン
デンサは、先ず、陽極体が、化成処理により表面に酸化
被膜を形成されたアルミニウム細線20〔図1(B)参
照〕から構成される。そして、このアルミニウム細線2
0を、図1(A)に示すような、対向する両側部に対を
なす切欠巻回部22、24を備えた絶縁基板26に平面
状に巻回することにより、図1(B)に示すように、平
板状の巻線陽極体28として形成される。そして、切欠
巻回部の一方、例えば切欠巻回部22において巻線陽極
体28の一側部に、この巻線陽極体28と同じ幅の外部
接続用プラス端子30を、矢印で示されるように接続す
る。次に、図1(C)に示すように、巻線陽極体28の
前記一側部部分を除く残部に、固体電解質層および導電
層32を生成し、そして図1(D)に示すように、切欠
巻回部の他方の切欠巻回部26において、固体電解質層
および導電層32を生成した巻線陽極体28の他側部
に、巻線陽極体28と同じ幅の外部接続用マイナス端子
34を接続して、コンデンサ素子を形成する。その上
で、図1(E)に示すように、このコンデンサ素子をエ
ポキシ樹脂などからなる耐熱性合成樹脂36で封止する
と共に、外部接続用端子32、34を折り曲げフォーミ
ングする。なお、外部接続用端子30、32は、それぞ
れ半田付け可能な金属、例えば銅、銅−アルミニウムク
ラッドなどから構成し、そしてそれぞれ巻線陽極体28
に対して導電性の接着剤などにより接続する。また、固
体電解質層および導電層32は、通常の方法によつて、
すなわち、巻線陽極体28(アルミニウム細線20)の
一部をピロール溶液中に浸漬して、その酸化被膜上に先
ず化学重合により導電性の固体電解質(ポリピロール)
膜を生成し、次いで電圧を印加して前記ポリピロール膜
を電解重合させることにより生成することができる。な
お、この場合、好適には、前記ピロール溶液中への浸漬
に際して、巻線陽極体28の前記生成部分以外の部分
(およびプラス端子30)上には、エポキシ樹脂などか
らなるマスキングを施す。また、樹脂による封止、外装
は、モールド、ポッティングなどいずれで行っても良
い。
【0013】このように、本発明の固体電解コンデンサ
は、陽極体が絶縁基板上に巻回されるアルミニウム細線
からなる平板状の巻線陽極体として構成され、そしてこ
の巻線陽極体が、固体電解質層および導電層を生成した
後、前記絶縁基板上において樹脂封止する。したがっ
て、従来のこの種コンデンサに比較して、全体の構造が
小形化されると同時にまた容量が増大する。なお、この
場合、固体電解質層は、、その生成後に巻線陽極体を樹
脂封止することにより、その捩じれなどによる変形が防
護されているので、破損することもない。
【0014】図2は、本発明に係る固体電解コンデンサ
の別の実施例を示す。本実施例は、先の実施例におい
て、切欠巻回部を突起状切欠巻回部として構成したもの
である。なお、説明の便宜上、図2(A)において、前
記実施例と同一の構成部分には同一の符号を付して説明
する。
【0015】そこで、図2(A)において、絶縁基板2
6の切欠巻回部は、基板表面から突出する突起状切欠巻
回部40、42として構成されている。そして、この突
起状切欠巻回部40、42の突起表面40a、42a
に、予め絶縁接着剤を付着した上で、図2(B)に示す
ように、アルミニウム細線20が巻回されて巻線陽極体
28が形成される。したがって、巻線陽極体28は、そ
の両側部を突起状切欠巻回部40、42に緊張保持され
て、基板表面から離間している。これにより、図2
(C)に示すように、固体電解質層および導電層32
が、巻線陽極体28の表裏両面に生成され、そしてその
上で、前記実施例と同様にして(すなわち、図2(D)
および(E)に示すように)コンデンサが完成する。し
たがって、本実施例によれば、前記実施例に比較して、
コンデンサの厚さは、僅かに増加するものの、コンデン
サ容量はさらに大幅に増大する利点が得られる。
【0016】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、そ
の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更が可
能である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る固体
電解コンデンサは、陽極体を、絶縁基板上に巻回される
アルミニウム細線からなる平板状の巻線陽極体として構
成すると共に、この巻線陽極体を、その一部に固体電解
質層および導電層を生成した後、前記絶縁基板上におい
て樹脂封止するよう構成したことにより、従来のこの種
のコンデンサに比較して、全体の構造が小形化されると
同時に容量が増大する。なお、この場合、固体電解質層
は、その生成後に、巻線陽極体を樹脂封止することによ
り、その捩じれなどによる変形が防護されるので、破損
することもない。
【0018】また、本発明において、切欠巻回部を突起
状に形成することにより、巻線陽極体の表裏両面に固体
電解質層および導電層を生成するよう構成すことによ
り、コンデンサ容量を、さらに向上することができる利
点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(E)は本発明に係る固体電解コンデ
ンサの製造工程の一実施例を示す工程説明図である。
【図2】(A)〜(E)は本発明に係る固体電解コンデ
ンサの製造工程の別の実施例を示す工程説明図である。
【図3】(A)〜(D)は従来の固体電解コンデンサの
製造工程を示す工程説明図である。
【符号の説明】
20 アルミニウム細線 22、24 切欠
巻回部 26 絶縁基板 28 巻線陽極体 30 外部接続用プラス端子 32 固体電解質
層および導電層 34 外部接続用マイナス端子 36 耐熱性合成
樹脂 40、42 突起状切欠巻回部 40a、42a
突起表面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面を酸化被膜に形成した陽極体上に固
    体電解質層を生成した固体電解コンデンサにおいて、陽
    極体はアルミニウム細線からなり、このアルミニウム細
    線を、対向する両側部に対をなす切欠巻回部を備えた絶
    縁基板の両面に平面状に巻回して平板状巻線陽極体とし
    て形成し、前記切欠巻回部の一方において前記巻線陽極
    体の一側部に外部接続用プラス端子を接続した後、前記
    巻線陽極体の前記一側部部分を除く残部に固体電解質層
    および導電層を生成し、前記切欠巻回部の他方において
    前記固体電解質層および導電層を生成した前記巻線陽極
    体の他側部に外部接続用マイナス端子を接続してコンデ
    ンサ素子を形成し、このコンデンサ素子を樹脂封止し、
    フォーミングすることを特徴とする固体電解コンデン
    サ。
  2. 【請求項2】 絶縁基板の切欠巻回部は、基板表面から
    突出する突起状切欠巻回部に形成し、巻線陽極体は両突
    起状切欠巻回部の間において基板表面から離間してその
    表裏両面を固体電解質層および導電層に生成してなる請
    求項1記載の固体電解コンデンサ。
JP19362492A 1992-07-21 1992-07-21 固体電解コンデンサ Pending JPH0645204A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009182273A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Nippon Chemicon Corp 固体電解コンデンサ及びその製造方法
JP2009182276A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Nippon Chemicon Corp 固体電解コンデンサ及びその製造方法
JP2009194258A (ja) * 2008-02-15 2009-08-27 Nippon Chemicon Corp 固体電解コンデンサ及びその製造方法
JP2009194257A (ja) * 2008-02-15 2009-08-27 Nippon Chemicon Corp 固体電解コンデンサ及びその製造方法
JP2010278013A (ja) * 2008-06-26 2010-12-09 Hitachi Chem Co Ltd 樹脂フィルムシート及び電子部品

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