JPH0645174A - テープワインダ - Google Patents

テープワインダ

Info

Publication number
JPH0645174A
JPH0645174A JP6430192A JP6430192A JPH0645174A JP H0645174 A JPH0645174 A JP H0645174A JP 6430192 A JP6430192 A JP 6430192A JP 6430192 A JP6430192 A JP 6430192A JP H0645174 A JPH0645174 A JP H0645174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
bobbin
winding
cutter
barrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6430192A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2525987B2 (ja
Inventor
Takashi Hashimoto
敬司 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SOSHIN TECHNO KK
Tanaka Seiki Co Ltd
Original Assignee
SOSHIN TECHNO KK
Tanaka Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SOSHIN TECHNO KK, Tanaka Seiki Co Ltd filed Critical SOSHIN TECHNO KK
Priority to JP4064301A priority Critical patent/JP2525987B2/ja
Publication of JPH0645174A publication Critical patent/JPH0645174A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2525987B2 publication Critical patent/JP2525987B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulating Of Coils (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バリアテープの巻き終わり端部の位置制御を
行うことによりこのバリアテープ巻回作業の自動化を図
る。 【構成】 巻回機構41、73、90によりボビン43
を回転駆動しつつ、このボビン43のうち巻線が施され
る巻線部43dの少なくとも一端側に沿面距離確保用の
バリアテープ31を巻回し、巻回機構41、73、90
によるボビン43への巻回動作が終了したら、カッタ5
6によりこのバリアテープ31を切断する。そして、こ
のボビン43に巻回されたバリアテープ31をカッタ5
6で切断する際に、ボビン43とカッタ56との間に配
置されたガイド機構57により、このバリアテープ31
が巻線部側にはみ出さないようにバリアテープ31の側
部位置を規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチングトランス
などに用いられるコイルボビンにバリアテープを巻回す
るためのテープワインダに関する。なお、本明細書中、
コイルボビンとはボビンにコイルを巻回したものをい
う。
【0002】
【従来の技術】図25は、スイッチングトランスに使用
される従来のコイルボビンの一例を示す図である。この
図に示すコイルボビンは、筒状の軸部2の両端に鍔部3
が形成されてなるボビン1の軸部2に所定巻数の巻線4
が施され、これが外装テープ5を介して所定数の層だけ
積み重ねられて構成される。この際、ボビン1の鍔部3
側に位置する巻線4からその上方にある層の巻線4まで
の沿面距離を確保するために、このボビン1の軸部2の
両端部には、鍔部3に近接してバリアテープ6が巻回さ
れる。
【0003】バリアテープ6は巻線作業に先立ってボビ
ン1の軸端領域に巻回され、バリアテープ6の巻回され
ていない軸中央領域に巻線4が施される。バリアテープ
6は各層毎に巻回されるので、コイルボビンが完成され
るまでには、バリアテープ巻回→巻線巻回→外装テープ
巻回といった工程を必要とする層の数だけ繰り返す必要
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、バリアテ
ープ6の巻回作業は各層毎に必要であり、しかも、トラ
ンスの特性劣化を防止するためにもバリアテープ6を均
一かつ精度良く巻回する要求があるが、従来、バリアテ
ープ6の巻回作業は作業員が手作業で行っており、効率
および信頼性の上でその自動化が検討されている。バリ
アテープ巻回作業を自動化する上で検討すべき点は、バ
リアテープ6の端部処理である。巻き始めの端部は、バ
リアテープ6をボビン1の軸部2に付着させる時点で正
しく位置制御ができるが、巻き終わりの端部は、テープ
6をカッタ等で切断するので既に巻回されたテープ上に
きちんと重ねて巻回するのが難しい。具体的には、テー
プ切断時にボビン1の鍔部側はこの鍔部3によって位置
が規制されるが、鍔部3と反対側のテープ側部位置はコ
イル巻回領域にはみ出すおそれがある。
【0005】本発明の目的は、バリアテープの巻き終わ
り端部の位置制御を行うことによりこのバリアテープ巻
回作業の自動化を図り得るテープワインダを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1に対
応付けて説明すると、本発明は、ボビン43の巻線部4
3dの少なくとも一端側に沿面距離確保用のバリアテー
プ31を巻回するテープワインダに適用される。そし
て、請求項1の発明は、前記ボビン43が装着され、こ
のボビン43を回転駆動しながら前記バリアテープ31
を巻回する巻回機構41、73、90と、前記巻回機構
41、73、90による前記ボビン43への巻回動作が
終了した前記バリアテープ31を切断するカッタ56
と、前記ボビン43と前記カッタ56との間に配置さ
れ、このボビン43に巻回された前記バリアテープ31
を前記カッタ56で切断する際に、このバリアテープ3
1が前記巻線部43d側にはみ出さないようにバリアテ
ープ31の側部位置を規制するガイド機構57とを設け
ることにより上述の目的を達成している。また請求項2
の発明は、請求項1に記載のテープワインダにおいて、
前記巻回機構41、73、90により前記巻線部43d
の両端側に前記バリアテープ31をそれぞれ巻回し、前
記ガイド機構57を各バリアテープ31に共通して1つ
設けたようなものである。さらに請求項3の発明は、図
12に示すように、請求項1に記載のテープワインダに
おいて、前記巻回機構126、142により前記巻線部
の両端側に前記バリアテープ102をそれぞれ巻回し、
前記ガイド機構125を各バリアテープ102にそれぞ
れ対応して一対設けたようなものである。
【0007】
【作用】ボビン43に巻回されたバリアテープ31をカ
ッタ56で切断する際には、ボビン43とカッタ56と
の間に配置されたガイド機構57により、バリアテープ
31が巻線部43d側にはみ出さないようにこのバリア
テープ31の側部位置が規制される。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0009】
【実施例】−第1実施例− 図1〜図11を参照して、本発明によるテープワインダ
の第1実施例を詳細に説明する。図1は、テープワイン
ダの第1実施例を示す図であって、その全体構成を示す
正面図、図2は図1のa−a´線に沿う矢視断面図、図
3は図1のb−b´線に沿う矢視断面図である。これら
の図において、10は中空箱状のテープワインダ本体で
あり、この本体10には、その奥行き方向に延在する駆
動軸11、12が回動可能に軸支された状態で上下方向
に並設されている。これら駆動軸11、12は、ギア比
が1:1のギア13、14により一体に回動される。一
方の駆動軸11には不図示のモータ等の駆動源により回
転駆動力が伝達され、他方の駆動軸12の後端部には不
図示の手動用ハンドルおよびエンコーダが設けられてい
る。
【0010】駆動軸11の前端部には、2枚の揺動板1
7、18が前後方向(テープワインダを正面から見て前
後方向、以下同様)に面接触された状態で回動可能に設
けられている。すなわち、駆動軸11は揺動板17、1
8の揺動中心である。揺動板17の上部には、図1に示
すように切欠き17Aが形成され、揺動板18に立設さ
れたピン18Aがこの切欠き17Aから前方に突出して
いる。ピン18Aと揺動板17との間にはばね18Bが
張設され、ピン18Aは切欠き17Aの上縁に接触した
状態で一体化されている。後側の揺動板18には、一対
の直線運動軸受19により上下動ロッド20が上下動可
能な状態で軸支されている。この上下動ロッド20は、
後側の揺動板18との間に掛止されたスプリング21に
より常に上方に付勢されている。
【0011】各駆動軸11、12にはそれぞれ上下動カ
ム22および揺動カム23が固着され、カム22の側面
には上下動ロッド20から突設されたカムフォロア24
が、またカム23の側面には揺動板18から突設された
カムフォロア25がそれぞれ当接されている。上下動ロ
ッド20は、上下動カム22の回転に伴うカムフォロア
24の従動に従って上下動し、揺動板17、18は、揺
動カム23の回転に伴うカムフォロア25の従動に従っ
て一体に揺動する。26は本体10の前面に固設された
ストッパであり、このストッパ26は、揺動板17が図
10に示す位置まで揺動すると、この揺動板17の側部
(図1において右側部)に形成された係止部17aに当
接してその揺動を規制する。なお、これら上下動ロッド
20の上下動および揺動板17、18の揺動の詳細は後
述する。
【0012】30は前側の揺動板17の上部に設けられ
たガイドであり、本実施例では、図2に示すように一対
のガイド30が前後方向に並設されている。このガイド
30は上端が開放された二股状(フォーク状)に形成さ
れ、バリアテープ31が巻回されたリール32の回転軸
32aがガイド30内に落とし込まれてリール32がガ
イド30に装填される。本実施例のバリアテープ31
は、図3に示すボビン43の鍔部43b、43cに近接
して軸部43aの両端に巻回されるものであり、その幅
は軸部43aの幅に対して十分細い。ここで、軸部43
aのうちバリアテープ31の巻回されていない領域を、
巻線が施される巻線部43dと呼ぶ。
【0013】33〜35は、それぞれガイド30の直下
から順に上下方向(テープワインダを正面から見て上下
方向、以下同様)に列設されたローラであり、これらロ
ーラ33〜35は、図3に示すように揺動板17上に回
動可能に軸支されている。36Aと36B、および36
Cと36Dは図4にその詳細が示される一対のテープガ
イドであり(以下、これらを総称してテープガイド36
で示す)、このテープガイド36は揺動板17の下部に
設けられ、リール32からローラ33〜35により案内
されてきたバリアテープ31の幅方向の位置規制をそれ
ぞれ行なう。テープガイド36Aと36B、および36
Cと36Dは、図4に示すように、固定板36Eの長孔
36Fへの取付位置を調整することによりテープ31の
幅に応じたスリット36aを形成する。テープガイド3
6A、36Dの下端にはこのスリット36a側に突出す
る係止部36bが形成されている。
【0014】40は本体10の下部に設けられたモータ
であり、このモータ40の駆動軸40aにはスピンドル
41が設けられている。このスピンドル41は本体10
に回動可能に軸支され、その前端部41aは、図1に示
すように本体10の右下部の前方に突出されてボビン4
3が外嵌される。ボビン43の構成は従来例で示したも
のと同一であり、図3に示すように、円筒形の軸部43
aの両端に矩形板状の鍔部43b、43cが設けられて
いる。ボビン43は、スピンドル前端部41aに装填さ
れた状態で、上述のテープガイド36から供給されるバ
リアテープ31が鍔部43b、43cに近接して軸部4
3aの両端に巻回可能となるように、このスピンドル前
端部41aに装填される。
【0015】図5はカッタ部付近を拡大して示した正面
図、図6は右側面図である。これら図において、50は
揺動板17の下部に設けられた電磁ソレノイドであり、
この電磁ソレノイド50には、プランジャ51が図5の
左右方向に出没可能に設けられている。プランジャ51
の先端部51aは連結ロッド52を介してスライドロッ
ド53の一端部53aに連結されており、このスライド
ロッド53は一対の直線運動軸受54を介して図5の左
右方向にスライド可能とされている。
【0016】スライドロッド53の下部には、図7に詳
細を示すように、カッタ取付部材55および取付板59
を介して一対のカッタ56が固設されている。このカッ
タ56は、帯板状の金属板の先端56aが楔状に形成さ
れて構成され、図1の状態では楔状の先端56aがスピ
ンドル41の方向を向いている。カッタ56はまた、図
6に示すように、スピンドル41に装填されたボビン4
3の軸部43aの両端部上方に出没可能な位置に配置さ
れている。57は一対のカッタ56の間から下方に突設
されたガイド部材であり、このガイド部材57は、図6
に示すように、板状部材の一端部の両側に切欠部57a
が形成されて構成され、これら切欠部57a間の幅は上
述の巻線部43dの幅に略等しくされている。なお、本
実施例では、カッタ56の先端56aおよびガイド部材
57の先端57bは上下方向にほぼ並んで配置されてい
る。
【0017】図1、図5において、60は揺動板17の
下部に設けられた別の電磁ソレノイドであり、この電磁
ソレノイド60にもプランジャ61が図5の左右方向に
出没可能に設けられている。プランジャ61の先端には
ワイヤ62が固着されており、このワイヤ62は、プー
リ63を介してロッド64の一端部64aに固着されて
いる。ロッド64は、上述のスライドロッド53の下部
にこのスライドロッド53と同一方向にスライド可能に
設けられており、その他端部64bは、図4に詳細を示
すように、上述のテープガイド36A、36Dに揺動可
能に設けられた押え片65に固設されている。この押え
片65はテープガイド36A、36Dの係止部36bに
沿って配置され、ロッド64が図5において右方にスラ
イドされるとこれら押え片65および係止部36bによ
りテープ31が挾持される。
【0018】図1、図2に戻って、70は揺動板18の
下端部から突設された回転軸71に回動可能に軸支され
たアームであり、このアーム70の一端に固設された回
転軸72には一対のローラ73が回動可能に軸支されて
いる。ローラ73は、揺動板18が図10に示す位置ま
で揺動した状態でボビン43の軸部43aに巻回された
バリアテープ31上を転動できるような位置に配置され
ている。アーム70と回転軸71との間にはねじりバネ
74が介装されてこのアーム70を図1において時計回
り方向に回転付勢しており、かつ、揺動板18の下端部
には、この揺動板18から突設されたストッパ75が設
けられ、このストッパ75がアーム70の他端に当接し
て図1に示す位置から時計回り方向への回転が規制され
ている。
【0019】一方、上述の上下動ロッド20の下端部に
は、図3に示すように取付枠部材92を介して電磁ソレ
ノイド80が設けられており、この電磁ソレノイド80
にはプランジャ81が図3の上下方向に出没可能に設け
られている。プランジャ81の下端部81aは不図示の
スプリングおよび連結ロッド82を介して開閉ロッド8
3の下端部83aに連結されている。開閉ロッド83
は、取付枠部材92に図1および図3の上下方向にスラ
イド可能に支持されており、その中央部にはつかみ具8
4を構成するピン85が固着されている。このつかみ具
84は上述のテープガイド36の下方に設けられ、4本
のアーム86、87が5本のピン85、88〜89によ
り連結された略菱形のリンク機構に構成されている。上
側のアーム87の上端部には一対のつかみ歯90が固設
されており、また、上側のピン89は取付枠部材92に
支持されている。従って、開閉ロッド83が上下方向に
スライドすると、これに連れて一対のつかみ歯90が左
右に開閉動作する。また、つかみ歯90の幅は、このつ
かみ歯90により一対のバリアテープ31を一度に把持
できるような幅とされている。なお、91は一方のつか
み歯90の上端に設けられたテープ先端付着用の爪部材
である。
【0020】次に、図1〜図11を参照して、本実施例
の動作について説明する。 (1) ボビン装填、テープ把持(図8、図9) 本実施例のテープワインダがボビン43装填の待機状態
にあるときは、各部材は図1および図8に示す位置にあ
る。すなわち、揺動板17、18は最も時計回り方向に
揺動された状態にあり、上下動ロッド20は下降状態に
ある。また、電磁ソレノイド80への通電は断たれた状
態にあり、不図示のスプリングの付勢力によりつかみ歯
90は開放されている。この状態でスピンドル41の前
端部41aにボビン43を外嵌し、不図示の制御装置に
テープ巻回動作開始を指示すれば、このボビン43への
テープ巻回動作が開始する。
【0021】まず、制御装置は、エンコーダにより駆動
軸11の回転位置を監視しつつ、不図示の駆動源を介し
て駆動軸11を一方向へ所定角度だけ回転させ、上下動
ロッド20を上方に移動させてつかみ具84をテープガ
イド36に向けて上昇させる。そして、つかみ歯90が
テープガイド36の直下まで上昇してつかみ歯90の間
にバリアテープ31が位置する時点で、電磁ソレノイド
80に通電してつかみ歯90を閉じると、つかみ歯90
によりバリアテープ31の先端(すなわち巻き始めの端
部)が把持される。
【0022】次いで、制御装置はさらに駆動軸11を所
定角度だけ回転させ、今度は上下動ロッド20を下方に
移動させてつかみ具84を図9の状態を経て図1および
図8に示す位置まで下降させる。これにより、バリアテ
ープ31がリール32から所定長さだけ引き出される。
【0023】(2) テープ付着、巻回(図10) つかみ歯90でバリアテープ31を把持した後につかみ
歯90が下方に移動するのと並行して、駆動軸11、1
2の回転により揺動板17、18が図9において反時計
回り方向に揺動し、つかみ具84に把持されて引き出さ
れた一対のバリアテープ31は、ボビン43の鍔部43
b、43cに近接する軸部43aの両端に付着される。
揺動板17は、図10に示す位置まで揺動してその係止
部17aがストッパ26に当接するとそれ以上の揺動が
規制されるが、揺動板18はさらに反時計回り方向に揺
動して、図10に示す位置で停止する。このとき、揺動
板17、18の間に張設されたばね18Bは伸び、切欠
き17Aとピン18Bとの係合状態が解かれ、ピン18
Bは切欠き17A内で反時計回り方向に回転する。
【0024】揺動板18が図10に示す位置まで揺動さ
れる間につかみ歯90はボビン43の軸部43a下方を
通過し、若干オーバーランした状態で停止する。また、
揺動板18に設けられたローラ73は軸部43a上に付
着されたテープ31上に当接し、ねじりバネ74の付勢
力に抗してアーム70が軸71を中心に反時計回り方向
に若干回転された状態で停止する。ここで、揺動板17
がストッパ26に係止された時点で、制御装置は電磁ソ
レノイド80への通電を断ってつかみ歯90を開放して
いるので、つかみ歯90が軸部43a下方を通過する際
にはテープ31先端部はつかみ歯90により把持されて
おらず、テープ31に不要な引張力が作用しない状態で
このテープ31先端部が軸部43a下部に回り込む。さ
らに、つかみ歯90の揺動によりその先端に設けられた
爪部材91が軸部43aと摺接し、これにより、軸部4
3a下部に回り込んだテープ31先端部は確実に軸部4
3aに付着される。
【0025】テープ31先端部がボビン43の軸部43
aに付着されたら、制御装置は、エンコーダにより駆動
軸40aの回転位置を監視しつつ、モータ40を介して
スピンドル41を一方向(本実施例では反時計回り方
向)に回転駆動させると、バリアテープ31はリール3
2から引き出されてボビン43の軸部43aにバリアテ
ープ31が巻回される。このとき、バリアテープ31は
ローラ73の転動によりボビン43の軸部43aに押圧
され、確実に巻回される。そして、予め設定された巻数
だけバリアテープ31が巻回されたら、制御装置はモー
タ40を停止してバリアテープ巻回動作を停止する。
【0026】(3) テープ切断(図11) モータ40が停止したら、制御装置は電磁ソレノイド5
0に通電してプランジャ51を収縮させ、スライドロッ
ド53を介してカッタ56およびガイド部材57をテー
プ31に向けて移動させる。またこのとき、制御装置は
電磁ソレノイド60に通電してプランジャ61を収縮さ
せ、ワイヤ62を介してロッド64をテープガイド36
に向けて移動させると、ロッド64の移動により押え片
65が図11において反時計回り方向に揺動され、テー
プガイド係止部36bとの間にテープ31が挾持され
る。
【0027】カッタ56が移動して楔状に形成された先
端56aが図7に示すようにテープ31に貫入される
と、このカッタ先端56aによりテープ31が左右に切
り開かれ、図11に示すようにテープ31が切断され
る。この際、テープ31の鍔部43b、43c側の側部
位置はこの鍔部43b、43cにより規制され、巻線部
43d側の側部位置はガイド部材57の両側面57a
(図7)によりそれぞれ規制される。テープ31の挾持
動作は、カッタ56によるテープ切断動作に伴ってこの
テープ31に下方への引張力が作用するため、この引張
力がリール32にまで伝達されてテープ31にたるみが
生じないように切断部上方でテープ31を挾持するもの
である。
【0028】(4) テープ端部巻取 テープ切断動作が終了したら、制御装置はカッタ56お
よびガイド部材57をボビン43に向けて突出させた状
態でモータ40を介してスピンドル41を再度反時計回
り方向に回転駆動し、ローラ73の転動によりボビン4
3側のテープ31の切断端(すなわち巻き終わりの端
部)を軸部43aに確実に貼付する。従って、テープ3
1の鍔部43b、c側の側部位置がこの鍔部43b、c
により規制され、巻線部側の側部位置がガイド部材57
の両側面57aにより規制された状態でテープ31の巻
き終わり端部が軸部43aに巻回される。次いで、制御
装置は電磁ソレノイド50への通電を断ってスライドロ
ッド53を図11において左方向に移動させ、カッタ5
6およびガイド部材57を左方向に移動させて元の位置
に戻す。同様に、制御装置は電磁ソレノイド60の通電
を断ち、ロッド64を左方向に移動させて元の位置に戻
す。最後に、制御装置はスピンドル41の回転駆動を停
止した後に、駆動軸11を所定角度だけ回転駆動して揺
動板17、18を今度は時計回り方向に揺動させ、図1
および図8に示す位置で停止させる。
【0029】以上の動作により、ボビン43の軸部43
aの両端部にバリアテープ31を巻回することができ
る。ここで、本実施例では、カッタ56によりテープ3
1を切断する際に、巻線部43d側のテープ側部位置を
ガイド部材57の両側面57aで規制し、加えてテープ
31の鍔部43b、43c側の側部位置をこれら各鍔部
43b、43cにより規制しているので、カッタ56に
よるテープ切断時においてこのテープ切断端の位置が制
御され、テープ31が巻線部43d側にはみ出すことは
ない。よって、本実施例のテープワインダによればバリ
アテープを均一かつ精度良く巻回することができる。
【0030】特に、本実施例のガイド部材57の幅は巻
線部43dの幅に略等しくされており、巻線部43d側
のテープ側部位置はガイド部材57の両側面57aによ
りそれぞれ規制される。従って、1つのガイド部材57
により一対のバリアテープ31の側部位置を同時に規
制、制御することができ、簡易な構成であるとともに、
ボビン43とガイド部材57との間の相対的位置決め作
業が単純なものになる、という利点を有する。なお、ガ
イド部材57はカッタ56とボビン43との間の位置に
設ければ図示に何ら限定されず、カッタ56とは独立し
て揺動させたり進退させ、テープ切断時にボビン43上
に位置させる機構なども採用できる。
【0031】−第2実施例− 図12〜図24を参照して、本発明によるテープワイン
ダの第2実施例を詳細に説明する。図12は、テープワ
インダの第2実施例を示す図であって、1つのボビンの
両端にそれぞれバリアテープを巻回する一対の機構TP
1、TP2を示す正面図、図13はその右側面図であ
る。本実施例のテープワインダは、図12に示す一対の
機構TP1、TP2の各々が1つのボビンの両端部の各
々にバリアテープを巻回する構成になっており、これら
左右に列設された機構TP1、TP2はカッタ機構等を
除いて共通である。従って、左右の機構TP1、TP2
を特に区別するときには右側の構成要素にaを、左側の
構成要素にbを付して説明することとし、かつ、図中で
は全て右側の構成要素に添字aを、左側の構成要素にb
を付して示す。なお、図示例では一対の機構TP1、T
P2のみ図示してあるが、装置全体としては図12に示
す一対の機構TP1、TP2が複数個並設されて構成さ
れる。
【0032】図12および図13において、100はテ
ープワインダの可動フレームであり、この可動フレーム
100は、不図示の固定フレームに設けられた駆動手段
により可動範囲内の任意の3次元位置に移動可能に構成
されている。101は可動フレーム100の上端部に設
けられたガイドであり、本実施例では、図12に示すよ
うに一対のガイド101が左右方向に並設されている。
このガイド101も、上述の第1実施例と同様に、上端
が開放された二股状(フォーク状)に形成されており、
バリアテープ102が巻回されたテープリール103の
回転軸109が、ガイド101上方からこのガイド10
1内に落とし込まれることによりリール103がガイド
101に装填される。
【0033】104〜108はそれぞれガイド101の
直下から順に上下方向に列設されたローラであり、これ
らローラ104〜108は固定フレーム100上に回動
可能に軸支されている。この実施例では、ローラ104
〜108は、ガイド101側に近接する2つのローラ1
04、105の組と、後述のテープガイド110側に近
接する3つのローラ106〜108の組とに大別され、
これらの組の間には上下方向に所定距離の空隙が形成さ
れている。また、ローラ104、105の回転軸は図1
2の左右方向に延在しているのに対し、ローラ106〜
108の回転軸は図12の紙面に直交する方向に延在し
ており、上述の空隙の間でバリアテープ102は90゜
捩られて後述のテープガイド110に至る。また、ロー
ラ107にはこのローラ107の回転位置、すなわちテ
ープ102の有無を検出する不図示のエンコーダが付設
されている。
【0034】110はフレーム100の中央部に設けら
れたテープガイドであり、このテープガイド110は、
図18に示すように、フレーム100のローラ108下
方から延出されたガイド取付部材111の下部に固定板
112および2枚の連結板113が固定されて構成さ
れ、これら連結板113間にテープ通過用のスリット1
14が形成されている。一方の連結板113には不図示
の長穴が形成されており、この長穴の分だけ連結板11
3が微動して連結板113間の距離をテープ102の幅
に合わせることが可能である。また、連結板113に
は、図14に示すように略L字形の当接部115が固着
されている。
【0035】フレーム100の中央部には、このフレー
ム100に支持された一対の可動ロッド120が前後方
向(テープワインダを図12の正面から見て前後方向、
以下同様)に所定の間隔をおいて左右方に延設されてい
る(図示例では前方に位置するロッド120を主に図示
する)。これらロッド120は、別個の駆動機構129
(図示例では前方のロッド120を駆動する駆動機構1
29のみ図示する)によりそれぞれ図12の左右方向に
摺動可能とされているとともに、これらロッド120に
はカッタ機構121a、121bが互い違いに設けられ
ている。
【0036】図14はカッタ機構付近を拡大して示した
正面図、図15、図16はそれぞれ図14の右側面図で
ある。カッタ機構121には、前方のロッド120に固
設されているカッタ機構121bと後方のロッド120
に固設されているカッタ機構121aとがあり、以降、
これらを区別する場合はそれぞれ右カッタ機構121
a、左カッタ機構121bと称する。
【0037】カッタ機構121a、121bはそれぞ
れ、ロッド120に固着されてこのロッド120から前
方に延出する取付部材122と、この取付部材122の
前面から下方に延出するカッタ取付部材123と、カッ
タ取付部材123の下部に固定されたカッタ124と、
このカッタ124の下面に位置して設けられたガイド部
材125とを備えている。
【0038】カッタ124は、図17に示すように帯板
状の金属板の先端124Aが楔状に形成されて構成さ
れ、この楔状の先端124Aが図14において左方に向
けられた状態で水平に配置されている。また、ガイド部
材125は、図17に示すように長方形厚板状の部材か
らなり、その先端125Cに切欠き125Aが形成さ
れ、この先端125Cが図14において左方に向けられ
た状態でカッタ124と同様に水平に配置されている。
本実施例では、ガイド部材125の先端125Cはカッ
タ124の先端124Aよりも突出しており、切欠き1
25Aの側面125Bがバリアテープ切断時のガイド面
(位置制御面)として機能する。
【0039】本実施例では、左カッタ機構121bに取
り付けられたガイド部材125bは、図15にその詳細
を示すように、そのカッタ取付部材123bの後面に固
定されたガイド取付部材126aを介して固定されてい
る。右カッタ機構121aに取り付けられたガイド部材
125aは、図16、図17に示すようにそのカッタ取
付部材123aの前面に固定されたガイド取付部材12
6aを介して固定されている。
【0040】カッタ取付部材123には、カッタ124
およびガイド部材125の延在方向(図14において左
右方向)に沿って貫通孔128(図17)が形成され、
この貫通孔128には押圧ロッド126が挿入されてい
る。押圧ロッド126の一端とカッタ取付部材123と
の間には板バネ127が係止され、押圧ロッド126の
他端はカッタ取付部材123から突出されている。この
押圧ロッド126は、後述のようにロッド120が左方
に移動されてカッタ機構120がテープガイド110に
向けて移動された際、その当接部111との間にバリア
テープ102を挾持するように機能する。
【0041】130は不図示の固定フレームから突設さ
れたスピンドルに装填されたボビンである。ボビン13
0の構成は第1実施例のものと同一であり、その説明を
省略する。このボビン130は、スピンドルに装填され
た状態で、上述のテープガイド110から供給されるバ
リアテープ102が鍔部130B、鍔部130C(図1
5、図16参照)に近接して軸部130Aの両端に巻回
可能となるように、このスピンドルに装填される。本実
施例では、図12の右側に位置する機構TP1(右テー
プガイド110a、右カッタ機構121aなど)によ
り、スピンドルに装填された状態で後側に位置する鍔部
130Bに近接して軸部130Aの一端にバリアテープ
102が巻回され、左側に位置する機構TP2(左テー
プガイド110b、左カッタ機構121bなど)によ
り、前側に位置する鍔部130Cに近接して軸部130
Aの他端にバリアテープ102が巻回される。なお、ス
ピンドルは、これも不図示のエンコーダによりその回転
位置が検出される。
【0042】図12および図13に戻って、140は上
述の可動フレーム100に設けられた別の可動フレーム
であり、この可動フレーム140は駆動機構により図1
2の紙面に沿った2次元平面上の可動範囲内で移動可能
に構成されている。可動フレーム140には、テープガ
イド110の下方につかみ具141が設けられ、このつ
かみ具141は、相対向して設けられた一対のつかみ歯
142と、これらつかみ歯142を開閉動作させる不図
示の開閉機構とを備えている。一方のつかみ歯142
(図12において右側に位置するつかみ歯142)の上
端には弾性を有する付着部材144が設けられている。
また、可動フレーム140には、図12においてつかみ
歯141の右側方にローラ143が転動可能に設けられ
ている。このローラ143は、不図示の揺動機構により
図12の矢印方向に揺動可能とされているとともに、こ
れも不図示のスプリングにより常時反時計回り方向に付
勢されている。ローラ143は、図12の紙面に沿った
つかみ歯141と略同一の平面上に位置されており、フ
レーム140の移動およびローラ143の揺動によりボ
ビン130の軸部130Aの各端部に巻回されたバリア
テープ102上をローラ143が転動可能とされる。
【0043】次に、図12〜図24を参照して、本実施
例の動作について説明する。 (1) ボビン装填、テープ把持(図19、図20) 本実施例のテープワインダがボビン130装填の待機状
態にあるときは、各部材は図19に示す位置にある。す
なわち、つかみ具141は左テープガイド110bの直
下に位置され、各テープガイド110bとカッタ機構1
21bとは最も左右に離間された位置にある。この状態
でスピンドルにボビン130を装填し、不図示の制御装
置にテープ巻回動作開始を指示すれば、このボビン13
0へのバリアテープ巻回動作が開始する。
【0044】まず、制御装置は、不図示の駆動機構を介
してつかみ具141を上昇させるとともに、このつかみ
具141に内蔵された開閉機構を介してつかみ歯142
を左右に開放する。そして、つかみ歯142が左テープ
ガイド110bの直下まで上昇した段階で、図20に示
すように開閉機構を介してつかみ歯142を閉じ、この
つかみ歯142によりバリアテープ102bの先端(つ
まり巻き始めの端部)を把持する。
【0045】(2) テープ付着、巻回(図21) つかみ歯142によりテープ102bが把持できたら、
制御装置はつかみ具141を図19に示す位置まで垂直
に下降させ、バリアテープ102bをリール103から
所定長さだけ引き出す。次いで、制御装置は可動フレー
ム100を図12において左方に水平移動させ、ボビン
130の前側の鍔部130Cに近接して軸部130Aの
一端部にバリアテープ102bを付着させる。さらに制
御装置は、つかみ具141がボビン130下方を通過す
るまで可動フレーム100を左方に水平移動させるが、
このつかみ具141がボビン130下方を通過する時点
で制御装置は開閉機構を介してつかみ歯142を開放
し、テープ102b先端の把持を解除する。これによ
り、テープ102bに不要な引張力が作用しない状態で
このテープ102b先端部が軸部130A下部に回り込
む。さらに、つかみ具141の水平移動によりその上端
に設けられた付着部材144が軸部130Aに摺接し、
これにより、軸部130A下部に回り込んだテープ10
2b先端部は確実に軸部130Aに付着される。この
後、制御装置は開閉機構を介してつかみ歯142を閉じ
る。
【0046】テープ102b先端部がボビン130の軸
部130Aに付着されたとき、ローラ143はボビン1
30の真下に位置しており、制御装置は不図示の揺動機
構を介してローラ143を反時計回り方向に揺動させ、
このローラ143を軸部130Aに付着されたテープ1
02b上に当接させる。次いで制御装置は、エンコーダ
によりスピンドルの回転位置を監視しつつ、不図示の駆
動機構を介してスピンドルを一方向(本実施例では時計
回り方向)に回転駆動させ、図21に示すように、ロー
ラ143の転動によりボビン130の軸部130Aにバ
リアテープ102bを巻回する。そして、予め設定され
た巻数だけバリアテープ102bが巻回されたら、制御
装置は駆動機構を停止してバリアテープ巻回動作を停止
する。
【0047】(3) テープ切断(図22) スピンドルが停止したら、制御装置は駆動機構を介して
前側の可動ロッド120を図20において左方に移動さ
せ、カッタ機構120bのカッタ124bをテープ10
2bに向けて移動させる。このとき、ガイド部材125
bも一体に移動され、カッタ機構120bに設けられた
押圧ロッド126bの先端がテープガイド110bの当
接部115bに当接し、これら押圧ロッド126bおよ
び当接部115bによりテープ102bが挾持される。
カッタ124が移動して楔状に形成された先端がテープ
102bに貫入されると、このカッタ先端124aによ
りテープ102bが左右に切り開かれ、図22に示すよ
うにテープ102bが切断される。この際、テープ10
2bの鍔部130C側の側部位置はこの鍔部130Cに
より規制され、巻線部側の側部位置はガイド部材125
のガイド側面125Bにより規制される。なお、テープ
102bの挾持動作は、カッタ124によるテープ切断
動作に伴ってこのテープ102bに下方への引張力が作
用するため、この引張力がリール103bにまで伝達さ
れてテープ102bにたるみが生じないように切断部上
方でテープ102bを挾持するものである。
【0048】(4) テープ端部巻取 テープ切断動作が終了したら、制御装置はカッタ124
およびガイド部材125をボビン130に向けて突出し
たままで、駆動機構を介してスピンドルを再度時計回り
方向に回転駆動し、ローラ143の転動によりボビン1
30側のテープ102bの切断端(すなわち巻き終わり
の端部)を軸部130Aに巻回した後、スピンドルの回
転駆動を停止する。従って、テープ102bの鍔部13
0C側の側部位置がこの鍔部130Cにより規制され、
巻線部側の側部位置がガイド部材125のガイド側面1
25Bにより規制された状態でテープ102bの巻き終
わり端部が軸部130Aに巻回される。次いで、制御装
置は駆動機構を介して前側の可動ロッド120を図22
の右方に移動させ、カッタ124bおよびガイド部材1
25bを右方向に移動させて元の位置に戻す。以上によ
り、左側の機構を用いて前側の鍔部130Cに近接して
軸部130Aの一端にバリアテープ102bを巻回する
ことができた。
【0049】(5) ガイド、カッタ位置変更(図23、
図24) 次いで、制御装置は駆動機構を介して可動フレーム14
0を図22において右方向に移動させるとともに、同様
に駆動機構を介して可動フレーム100を図23におい
て左方向に移動させ、図23に示すように、つかみ具1
41を右テープガイド110aの直下に位置させるとと
もに、カッタ機構121aを図示の位置に位置決めす
る。以降は、上述と同様の手順により、右側の機構を用
いて後側の鍔部130Bに近接して軸部130Aの他端
にバリアテープ102aを巻回すればよい。この際、右
カッタ機構121aは後側の可動ロッド120によって
駆動される。
【0050】以上の動作により、ボビン130の軸部1
30Aの両端部にバリアテープ102a、bを巻回する
ことができる。ここで、本実施例では、カッタ124
a、bによるテープ102a、b切断の際に、巻線部側
のテープ側部位置をガイド部材125a、bのガイド側
面125Bで規制し、加えてテープ102a、bの鍔部
130B、130C側の側部位置をこの鍔部130B、
130Cにより規制しているので、カッタ124a、b
によるテープ切断時においてこのテープ切断端の位置が
制御され、鍔部130B、130C側、あるいは巻線部
側にはみ出すことはない。よって、本実施例のテープワ
インダによっても、上述の第1実施例と同様にバリアテ
ープを均一かつ精度良く巻回することができる。
【0051】特に、本実施例では各鍔部130B、13
0Cに対応してガイド部材125a、125bを設けて
いるので、軸部130Aの幅に種々の仕様がある場合で
も一方のガイド部材125a(125b)の位置を固定
して他方のガイド部材125b(125a)の位置を調
整すれば対応でき、簡易かつ迅速な仕様変更が可能であ
る、という利点を有する。
【0052】なお、本発明のテープワインダは、その細
部が上述の各実施例に限定されず、種々の変形が可能で
ある。テープの巻線部側の側部位置を規制するガイド部
材はカッタと一体に設けるようにしていたが、スプリン
グ等の付勢手段により常時ボビンの軸部に向けて付勢し
ておけば、テープ、巻線の巻回による軸部の径の変動に
対応できて好ましい。
【0053】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、巻回機構によりボビンにバリアテープを巻回した
後、カッタによりこのバリアテープを切断するととも
に、このテープ切断の際に、ガイド機構によりバリアテ
ープがボビン巻線部側にはみ出さないようにその側部位
置を規制しているので、バリアテープ巻回作業の自動化
を図ってもテープの切断端である巻き終わり端部が巻線
部側にはみ出さすおそれがなく、バリアテープをボビン
に均一に精度良く、かつ効率的に巻回することができ
る。特に、請求項2の発明によれば、1つのガイド機構
により一対のバリアテープの側部位置を規制、制御する
ことができ、簡易な構成であるとともに、ボビンとガイ
ド部材との間の相対的位置決め作業が単純なものにな
る、という優れた効果を奏する。また、請求項3の発明
によれば、軸部の幅に種々の仕様がある場合でも一方の
ガイド機構の位置を固定して他方のガイド機構の位置を
調整すれば仕様変更に対応でき、簡易かつ迅速な仕様変
更が可能である、という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるテープワインダを示
す図であって、その全体構成を示す正面図である。
【図2】図1のa−a´線に沿う矢視断面図である。
【図3】図1のb−b´線に沿う矢視断面図である。
【図4】テープガイドを取り出して示した斜視図であ
る。
【図5】カッタ部付近を拡大して示した正面図である。
【図6】カッタ部付近の右側面図である。
【図7】カッタおよびガイド部材の取付状態を示す斜視
図である。
【図8】第1実施例のテープワインダによるテープ巻回
動作を説明するための工程図である。
【図9】図8と同様の図である。
【図10】図8と同様の図である。
【図11】図8と同様の図である。
【図12】本発明の第2実施例であるテープワインダを
示す図であって、1つのコイルボビンにバリアテープを
巻回する機構の対を示す正面図である。
【図13】第2実施例のテープワインダを示す右側面図
である。
【図14】カッタ機構付近を拡大して示した正面図であ
る。
【図15】右カッタ機構を示す右断面図である。
【図16】左カッタ機構を示す右断面図である。
【図17】カッタおよびガイド部材の取付状態を示す斜
視図である。
【図18】テープガイドを取り出して示した斜視図であ
る。
【図19】第1実施例のテープワインダによるテープ巻
回動作を説明するための工程図である。
【図20】図19と同様の図である。
【図21】図19と同様の図である。
【図22】図19と同様の図である。
【図23】図19と同様の図である。
【図24】図19と同様の図である。
【図25】従来のコイルボビンの一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
31、102 バリアテープ 36、110 テープガイド 40 モータ 41 スピンドル 43、130 ボビン 43a、130A 軸部 43b、43c、130B、130C 鍔部 43d 巻線部 56、124 カッタ 57、125 ガイド部材 73、126 ローラ 84、141 つかみ具 90、142 つかみ歯

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線部の少なくとも一端側に沿面距離確
    保用のバリアテープが巻回されるボビンが装着され、前
    記ボビンを回転駆動しながらこのボビンに前記バリアテ
    ープを巻回する巻回機構と、 前記巻回機構による前記ボビンへの巻回動作が終了した
    前記バリアテープを切断するカッタと、 前記ボビンと前記カッタとの間に配置され、このボビン
    に巻回された前記バリアテープを前記カッタで切断する
    際に、このバリアテープが前記巻線部側にはみ出さない
    ようにバリアテープの側部位置を規制するガイド機構と
    を備えたことを特徴とするテープワインダ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のテープワインダにおい
    て、 前記巻回機構は前記巻線部の両端側に前記バリアテープ
    をそれぞれ巻回し、 前記ガイド機構は、各バリアテープに共通して1つ設け
    られていることを特徴とするテープワインダ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のテープワインダにおい
    て、 前記巻回機構は前記巻線部の両端側に前記バリアテープ
    をそれぞれ巻回し、 前記ガイド機構は、各バリアテープにそれぞれ対応して
    一対設けられていることを特徴とするテープワインダ。
JP4064301A 1992-03-21 1992-03-21 テ―プワインダ Expired - Lifetime JP2525987B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4064301A JP2525987B2 (ja) 1992-03-21 1992-03-21 テ―プワインダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4064301A JP2525987B2 (ja) 1992-03-21 1992-03-21 テ―プワインダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0645174A true JPH0645174A (ja) 1994-02-18
JP2525987B2 JP2525987B2 (ja) 1996-08-21

Family

ID=13254294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4064301A Expired - Lifetime JP2525987B2 (ja) 1992-03-21 1992-03-21 テ―プワインダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2525987B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57935U (ja) * 1980-05-29 1982-01-06
JPS5827923U (ja) * 1981-08-13 1983-02-23 日本電気株式会社 多連式テ−ピング機構
JPS63247010A (ja) * 1987-04-03 1988-10-13 Nippon Mold Kogyo Kk タイヤ製造用ブラダの金型の加工方法
JPH0415821U (ja) * 1990-05-30 1992-02-07

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57935U (ja) * 1980-05-29 1982-01-06
JPS5827923U (ja) * 1981-08-13 1983-02-23 日本電気株式会社 多連式テ−ピング機構
JPS63247010A (ja) * 1987-04-03 1988-10-13 Nippon Mold Kogyo Kk タイヤ製造用ブラダの金型の加工方法
JPH0415821U (ja) * 1990-05-30 1992-02-07

Also Published As

Publication number Publication date
JP2525987B2 (ja) 1996-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS63162434A (ja) 包装材繰出し装置における包装材の交換装置
JPH09165138A (ja) ステープラー付きソーターの用紙整列及びポジショニング装置
JP2525987B2 (ja) テ―プワインダ
JP3780829B2 (ja) テープ巻き付け装置およびテープ巻き付け方法
JP3583291B2 (ja) 電線検尺切断装置及び電線検尺方法
JP3921569B2 (ja) 自動工具交換装置
JP3381381B2 (ja) 巻線装置
JP2002238222A (ja) 電機子巻線機におけるカッタ装置
US3777996A (en) Bobbin exchange mechanism of a yarn winder
JP2596599B2 (ja) プリンタのリボンカセット交換機構
JP2842708B2 (ja) テーピング機付き巻線装置
JPH1032136A (ja) 巻線機
CN209797006U (zh) 一种卷绕机设备
JPH0731779A (ja) 下糸自動供給装置
JP2516703Y2 (ja) ワイヤ切断装置
JPS601042Y2 (ja) 自動梱包機のテ−プ案内装置
JPH04236410A (ja) コイル巻枠に少なくとも1本のピンを打ち込む方法とその装置
JP3330642B2 (ja) コイル加工装置
JP3512884B2 (ja) 結束装置
JP2581191Y2 (ja) 紙葉類の大束結束装置
JPS6333764Y2 (ja)
JPH03238271A (ja) ボビンに巻取られる糸の巻き終わり端部を固定する方法および装置
JP2583788Y2 (ja) 紙葉類の大束結束機
JPS6351527B2 (ja)
JPH071786Y2 (ja) 巻線機のノズル装置