JPH0645124Y2 - ボイラ火炉・後部煙道取合部の補強構造 - Google Patents
ボイラ火炉・後部煙道取合部の補強構造Info
- Publication number
- JPH0645124Y2 JPH0645124Y2 JP1986090571U JP9057186U JPH0645124Y2 JP H0645124 Y2 JPH0645124 Y2 JP H0645124Y2 JP 1986090571 U JP1986090571 U JP 1986090571U JP 9057186 U JP9057186 U JP 9057186U JP H0645124 Y2 JPH0645124 Y2 JP H0645124Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- side wall
- reinforcing plate
- furnace
- rear flue
- heat transfer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Paper (AREA)
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、ボイラの火炉と後部煙道との取合部の補強構
造に関する。
造に関する。
従来の技術 ボイラは一般に燃料を燃焼させる火炉とこの火炉後部に
配置された後部煙道とを包含し、この後部煙道には過熱
器、節炭器等の伝熱面が配置され、これらの伝熱面を火
炉からの燃焼ガスが横切って熱交換が行なわれるように
なっている。
配置された後部煙道とを包含し、この後部煙道には過熱
器、節炭器等の伝熱面が配置され、これらの伝熱面を火
炉からの燃焼ガスが横切って熱交換が行なわれるように
なっている。
そして、このようなボイラにおいて、火炉と後部煙道と
の取合部は、従来、その火炉側壁と後部煙道側壁とが接
合板を介して溶接により接続される構造となっている。
の取合部は、従来、その火炉側壁と後部煙道側壁とが接
合板を介して溶接により接続される構造となっている。
考案が解決しようとする問題点 このように、従来技術によれば、ボイラの火炉側壁と後
部煙道側壁とは接合板を介して溶接によって接続されて
いるが、それぞれの側壁を構成する伝熱管内を流れる流
体の温度は異なる場合が多いものである。特に、ボイラ
の起動時には、火炉側の伝熱管が急激に冷却されるのに
対し、後部煙道側は時間遅れがあるために、両者の接続
部分での温度差は極端に大きくなる。したがって、この
温度差による熱膨張の差から火炉側壁と後部煙道側壁と
の間に熱応力が発生し、特に起動停止を頻繁に行なう場
合にはその回数が増大して、接合板との溶接部に亀裂が
発生し、これが伝熱管へ進展して漏水事故に至る場合が
ある。
部煙道側壁とは接合板を介して溶接によって接続されて
いるが、それぞれの側壁を構成する伝熱管内を流れる流
体の温度は異なる場合が多いものである。特に、ボイラ
の起動時には、火炉側の伝熱管が急激に冷却されるのに
対し、後部煙道側は時間遅れがあるために、両者の接続
部分での温度差は極端に大きくなる。したがって、この
温度差による熱膨張の差から火炉側壁と後部煙道側壁と
の間に熱応力が発生し、特に起動停止を頻繁に行なう場
合にはその回数が増大して、接合板との溶接部に亀裂が
発生し、これが伝熱管へ進展して漏水事故に至る場合が
ある。
問題点を解決するための手段 本考案は、このような従来の問題点を解決するために、
ボイラの火炉側壁と後部煙道側壁との取合部における複
数の伝熱管の各間の谷の部分に第１の補強板を取付け、
同第１の補強板及び伝熱管を覆い、火炉側壁側が広幅で
あると共に後部煙道側壁側が狭幅であり、かつ各角部に
丸みを付けた第２の補強板を取付け、更に火炉側壁側の
第１の補強板から第２の補強板を横切って後部煙道側壁
側の第１の補強板に至る部分に第３の補強板を直角に取
付けたものである。
ボイラの火炉側壁と後部煙道側壁との取合部における複
数の伝熱管の各間の谷の部分に第１の補強板を取付け、
同第１の補強板及び伝熱管を覆い、火炉側壁側が広幅で
あると共に後部煙道側壁側が狭幅であり、かつ各角部に
丸みを付けた第２の補強板を取付け、更に火炉側壁側の
第１の補強板から第２の補強板を横切って後部煙道側壁
側の第１の補強板に至る部分に第３の補強板を直角に取
付けたものである。
作用 このような手段によれば、ボイラの火炉側壁と後部煙道
側壁との取合部は、３枚の補強板により補強され、その
第２の補強板は熱応力が大きい火炉側壁側が広幅とされ
ると共に、熱応力が小さい後部煙道側壁側が狭幅とさ
れ、かつ各角部に丸みが付けられて、熱応力の集中を起
さない形状とされ、しかも第３の補強板がこの第２の補
強板を横切って延びて第２の補強板を強固に補強してい
るので、火炉側壁と後部煙道側壁との間に温度差による
熱応力が発生しても十分に耐えることができる。
側壁との取合部は、３枚の補強板により補強され、その
第２の補強板は熱応力が大きい火炉側壁側が広幅とされ
ると共に、熱応力が小さい後部煙道側壁側が狭幅とさ
れ、かつ各角部に丸みが付けられて、熱応力の集中を起
さない形状とされ、しかも第３の補強板がこの第２の補
強板を横切って延びて第２の補強板を強固に補強してい
るので、火炉側壁と後部煙道側壁との間に温度差による
熱応力が発生しても十分に耐えることができる。
実施例 以下図面を参照して本考案の一実施例について詳述す
る。
る。
第１図は第３図に示したボイラの火炉側壁１と後部煙道
側壁２との取合部３に本考案を実施した例の正面図、第
２図はその側面図である。
側壁２との取合部３に本考案を実施した例の正面図、第
２図はその側面図である。
第１〜２図において、この取合部における火炉側壁１及
び後部煙道側壁２をそれぞれ構成する複数の伝熱管１′
および２′の各間は接合板１″及び２″により接続さ
れ、また火炉側壁１の伝熱管１′と後部煙道側壁２の伝
熱管２′との間は接合板４により接続されている。
び後部煙道側壁２をそれぞれ構成する複数の伝熱管１′
および２′の各間は接合板１″及び２″により接続さ
れ、また火炉側壁１の伝熱管１′と後部煙道側壁２の伝
熱管２′との間は接合板４により接続されている。
そして、この取合部における複数の伝熱管１′,2′の各
間の谷の部分には第１の補強板5a,5b,5cが各接合板
１″,2″,4と重合するように溶接により取付けられ、ま
た、火炉側壁１側が広幅であると共に後部煙道側壁２側
が狭幅であり、かつ各角部に丸みを付けた第２の補強板
６が、これらの第１の補強板5a,5b,5c及び伝熱管１′,
2′を覆うように例えば連続する溶接により取付けら
れ、更に、火炉側壁１側の第１の補強板5aから第２の補
強板６を横切って後部煙道側壁２側の第１の補強板5bに
至る部分に、第３の補強板７が直角に溶接により取付け
られている。
間の谷の部分には第１の補強板5a,5b,5cが各接合板
１″,2″,4と重合するように溶接により取付けられ、ま
た、火炉側壁１側が広幅であると共に後部煙道側壁２側
が狭幅であり、かつ各角部に丸みを付けた第２の補強板
６が、これらの第１の補強板5a,5b,5c及び伝熱管１′,
2′を覆うように例えば連続する溶接により取付けら
れ、更に、火炉側壁１側の第１の補強板5aから第２の補
強板６を横切って後部煙道側壁２側の第１の補強板5bに
至る部分に、第３の補強板７が直角に溶接により取付け
られている。
なお、第２の補強板６は取合部における伝熱管１′,2′
間に取付けられた第１の補強板5a,5b,5cのすべてを覆う
ような大きさにしても、又は第１図に示すようにその一
部を覆うような大きさにしてもよい。
間に取付けられた第１の補強板5a,5b,5cのすべてを覆う
ような大きさにしても、又は第１図に示すようにその一
部を覆うような大きさにしてもよい。
以上述べた取合部の構造においては、したがって、火炉
側壁１と後部煙道側壁２との温度差により両者間に伸び
差が生じて熱応力が発生しても、補強板5a,5b,5c,6,7が
取付けられていることにより、接合板４へ作用する応力
は十分に小さくなる。
側壁１と後部煙道側壁２との温度差により両者間に伸び
差が生じて熱応力が発生しても、補強板5a,5b,5c,6,7が
取付けられていることにより、接合板４へ作用する応力
は十分に小さくなる。
すなわち、ボイラの火炉側壁１と後部煙道側壁２との取
合部３は、３枚の補強板5a〜5c,6,7により補強され、第
２の補強板６は熱応力が大きい火炉側壁側が広幅とされ
ると共に、熱応力が小さい後部煙道側壁側が狭幅とさ
れ、かつ各角部に丸みが付けられて、熱応力の集中を起
さない形状とされ、しかも第３の補強板７がこの第２の
補強板６を横切って延びて第２の補強板６を強固に補強
しているので、火炉側壁１と後部煙道側壁２との間に温
度差による熱応力が発生しても十分に耐えることがで
き、これにより接合板４へ作用する応力は十分に小さく
なる。
合部３は、３枚の補強板5a〜5c,6,7により補強され、第
２の補強板６は熱応力が大きい火炉側壁側が広幅とされ
ると共に、熱応力が小さい後部煙道側壁側が狭幅とさ
れ、かつ各角部に丸みが付けられて、熱応力の集中を起
さない形状とされ、しかも第３の補強板７がこの第２の
補強板６を横切って延びて第２の補強板６を強固に補強
しているので、火炉側壁１と後部煙道側壁２との間に温
度差による熱応力が発生しても十分に耐えることがで
き、これにより接合板４へ作用する応力は十分に小さく
なる。
考案の効果 以上詳述したように、本考案によれば、ボイラの火炉側
壁と後部側壁との取合部の強度を増大させて両者を接続
している接合板が十分に熱応力に耐えるようにしている
ので、接合板と火炉側壁及び／又は後部煙道側壁との間
の接合部あるいは接合板自身に亀裂が発生することはな
くなり、よって伝熱管への亀裂進展をなくして漏水事故
を確実に防止することができる。
壁と後部側壁との取合部の強度を増大させて両者を接続
している接合板が十分に熱応力に耐えるようにしている
ので、接合板と火炉側壁及び／又は後部煙道側壁との間
の接合部あるいは接合板自身に亀裂が発生することはな
くなり、よって伝熱管への亀裂進展をなくして漏水事故
を確実に防止することができる。
第１図は本考案によるボイラ火炉・後部煙道取合部の補
強構造の一例を示す正面図、第２図はその側面図、第３
図は本考案が実施されるボイラ火炉・後部煙道取合部の
部位を示すボイラの全体図である。 １……火炉側壁、１′……伝熱管、１″……接合板、２
……後部煙道側壁、２′……伝熱管、２″……接合板、
３……取合部、４……接合板、5a,5b,5c……第１の補強
板、６……第２の補強板、７……第３の補強板。
強構造の一例を示す正面図、第２図はその側面図、第３
図は本考案が実施されるボイラ火炉・後部煙道取合部の
部位を示すボイラの全体図である。 １……火炉側壁、１′……伝熱管、１″……接合板、２
……後部煙道側壁、２′……伝熱管、２″……接合板、
３……取合部、４……接合板、5a,5b,5c……第１の補強
板、６……第２の補強板、７……第３の補強板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 東 準市 長崎県長崎市飽の浦町１番１号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)考案者 藤田 正昭 長崎県長崎市飽の浦町１番１号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (56)参考文献 特開 昭60−23705（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−12902（ＪＰ，Ａ) 実開 昭59−191005（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】ボイラの火炉側壁と後部煙道側壁との取合
部における複数の伝熱管の各間の谷の部分に第１の補強
板を取付け、同第１の補強板及び伝熱管を覆い、火炉側
壁側が広幅であると共に後部煙道側壁側が狭幅であり、
かつ各角部に丸みを付けた第２の補強板を取付け、更に
火炉側壁側の第１の補強板から第２の補強板を横切って
後部煙道側壁側の第１の補強板に至る部分に第３の補強
板を直角に取付けたことを特徴とするボイラ火炉・後部
煙道取合部の補強構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986090571U JPH0645124Y2 (ja) | 1986-06-16 | 1986-06-16 | ボイラ火炉・後部煙道取合部の補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986090571U JPH0645124Y2 (ja) | 1986-06-16 | 1986-06-16 | ボイラ火炉・後部煙道取合部の補強構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62204106U JPS62204106U (ja) | 1987-12-26 |
| JPH0645124Y2 true JPH0645124Y2 (ja) | 1994-11-16 |
Family
ID=30950558
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986090571U Expired - Lifetime JPH0645124Y2 (ja) | 1986-06-16 | 1986-06-16 | ボイラ火炉・後部煙道取合部の補強構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0645124Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108622891A (zh) * | 2018-07-24 | 2018-10-09 | 湖南烯瑞自动化设备有限公司 | 一种卧式感应加热石墨化炉及其绝缘炉膛 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5612902A (en) * | 1979-07-10 | 1981-02-07 | Babcock Hitachi Kk | Supporting metals for furnace wall of boiler |
| JPS6023705A (ja) * | 1983-07-19 | 1985-02-06 | バブコツク日立株式会社 | 燃焼装置の水壁管 |
-
1986
- 1986-06-16 JP JP1986090571U patent/JPH0645124Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62204106U (ja) | 1987-12-26 |
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