JPH0644321U - コネクタ半嵌合検知構造 - Google Patents

コネクタ半嵌合検知構造

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JPH0644321U
JPH0644321U JP8002592U JP8002592U JPH0644321U JP H0644321 U JPH0644321 U JP H0644321U JP 8002592 U JP8002592 U JP 8002592U JP 8002592 U JP8002592 U JP 8002592U JP H0644321 U JPH0644321 U JP H0644321U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コネクタの半嵌合を検知するために装着され
る半嵌合検知部材の係合解除を確認できてコネクタの半
嵌合を確実に防止し得る構造を提供する。 【構成】 接続箱本体1に並設された複数の固定側コネ
クタ2〜5と、固定側コネクタに嵌合される挿入側コネ
クタ6,8と、挿入側コネクタ6の係合部13に係合
し、固定側コネクタ2の解除突部10で係合を解除され
る半嵌合検知部材7とにより構成されるコネクタ半嵌合
検知構造において、半嵌合検知部材7の周壁11に、隣
接する固定側コネクタ3の挿入開口15に対向する邪魔
板16を突設し、邪魔板で挿入側コネクタ8の挿入が不
能となることにより、半嵌合検知部材7の係合解除を検
知する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電気接続箱等におけるコネクタの半嵌合を検知するために装着され る半嵌合検知部材の係合解除を確認してコネクタの半嵌合を防止する構造に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
図3(a) 〜(c) は、特開平4−174983号公報に記載された従来のコネク タ半嵌合検知構造を示す正面図、図4(a) 〜(b) は同じく要部拡大断面図である 。
【0003】 図3で、20は、固定側コネクタ、21は、挿入側コネクタを示し、該挿入側 コネクタ21には半嵌合検知部材22を装着してある。該半嵌合検知部材22は 、三方を周壁23で囲まれ、両側の周壁23に、該挿入側コネクタ21の係合突 縁部24に対する可撓係止爪25と該係止爪25に対向する当接突条26とを設 け、該係止爪25と突条26との間に該突縁部24を係合させる(図4(a) 参照 )。図で、27は、摘み、28は、ロックアームであり、固定側コネクタ20に は、側部に該アーム28に対する係合窓29、上端部に該半嵌合検知部材22の 可撓係止爪25に対する係合解除突部30をそれぞれ設けてある。
【0004】 そして、半嵌合検知部材22を装着した状態で挿入側コネクタ21を図3(b) の如く固定側コネクタ20に嵌合させることにより、図4(b) の如く、固定側コ ネクタ20の解除突部30が検知部材22の可撓係止爪25を押し上げて係合を 解除させ、図3(c) の如く、両コネクタ20,21の完全嵌合と同時に該検知部 材22が離脱される。それによってコネクタ20,21の完全嵌合が確認される 。ここでコネクタ20,21が半嵌合である場合には、図4(a) の如く可撓係止 爪25が挿入側コネクタ21の突縁部24に係合したままであるので、該検知部 材22を離脱できず、それによりコネクタ半嵌合が検知される。
【0005】 しかしながら、上記従来の構造にあっては、コネクタ20,21が半嵌合であ っても検知部材22を着けたまま次工程に流してしまうという懸念があった。 図5は、実開平2−146921号公報に記載された従来のコネクタ半嵌合検 知構造を示す正面図である。
【0006】 この構造は、接続箱本体31に二つの固定側コネクタ32,33を隣接して設 け、一方のコネクタ32に半嵌合検知部材34を回動自在に設け、他方のコネク タ33上に該検知部材34を載接可能として、該検知部材34が挿入側コネクタ 35に未嵌合である場合に隣接のコネクタ36を挿入できなくしたものである。
【0007】 しかしながら、この構造にあっては、半嵌合検知部材34に回動ピン37や付 勢バネ38といった部品を必要とし、構成部品が多くコスト高になると共に、該 検知部材34によって固定側コネクタ32が肥大化するという問題があった。ま た、固定側コネクタ33とは反対方向に位置する固定側コネクタ33′に対して 該検知部材34を載接させたい場合には、接続箱自体31を作り直さなければな らないという問題があった。さらに、隣接する固定側コネクタ33との間隔L1 をある程度小さく設定しないと検知部材34が届かないという問題もあった。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記した点に鑑み、半嵌合検知部材を装着した挿入側コネクタを、 隣り合う固定側コネクタの一方に嵌合した際に、該半嵌合検知部材を着けたまま で次工程に流してしまうことがなく、すなわちコネクタの完全嵌合を確実に確認 でき、しかも簡単な構造で、どの方向の固定側コネクタにも半嵌合検知部材の遮 断作用(第二従来例の作用)を行わせ得るコネクタ半嵌合検知構造を提供するこ とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、接続箱本体に並設された複数の固定側 コネクタと、該固定側コネクタに嵌合される挿入側コネクタと、該挿入側コネク タの係合部に係合し、該固定側コネクタの解除突部で該係合を解除される可撓係 止部を有する半嵌合検知部材とにより構成されるコネクタ半嵌合検知構造におい て、該半嵌合検知部材の周壁に、隣接する固定側コネクタの挿入開口に対向する 邪魔板を突設し、該邪魔板で挿入側コネクタの挿入が不能となることにより、該 半嵌合検知部材の係合解除を検知することを特徴とする。
【0010】
【作用】
挿入側コネクタの挿入が不完全(半嵌合)である場合には半嵌合検知部材が離 脱されず、該半嵌合検知部材から突出した邪魔板が隣接の固定側コネクタの挿入 開口を塞いで、挿入側コネクタの挿入を不能とする。従ってコネクタの半嵌合が 容易に検知される。該邪魔板は嵌合検知部材の周壁においてどの方向にも突設可 能であり、どの固定側コネクタを遮断するか、すなわちどの挿入側コネクタと対 応させるかの選択が自由である。
【0011】
【実施例】
図1は、本考案に係るコネクタ半嵌合検知構造の一実施例を示す分解斜視図で ある。 図で、1は、複数の固定側コネクタ2〜5を前後左右に並設した接続箱本体、 6は、半嵌合検知部材7を装着して中央の固定側コネクタ2に接続する挿入側コ ネクタ、8は、隣接する固定側コネクタ3に接続する挿入側コネクタを示す。
【0012】 該中央の固定側コネクタ2のハウジング上端面9には、従来同様に該半嵌合検 知部材7に対するテーパ状の一対の解除突部10,10を設けてある。該半嵌合 検知部材7は、挿入側コネクタ6の三方を囲う周壁11に、従来同様に該解除突 部10に対する可撓係止爪12とコネクタ6の係合突縁部13に対する当接突条 14を設けると共に、該周壁11の一側に、該隣接する固定側コネクタ3の挿入 開口15に対向する邪魔板16を設けてなるものである。
【0013】 図1に鎖線16′,16″に示す如く該邪魔板16は半嵌合検知部材7の周壁 11のどの方向にも突設可能であり、隣接する固定側コネクタ3,4,5の何れ に対応するかの選択が自由である。該邪魔板16を可撓係止爪12に対向して設 ける場合は、該係止爪12に対する撓み孔17を設ける。該邪魔板16の突出長 さLは、隣接する固定側コネクタ3までの距離に応じて適宜設定可能である。
【0014】 図2に示す如く、上記隣り合う挿入側コネクタ8は、半嵌合検知部材7を有す る挿入側コネクタ6を固定側コネクタ2に嵌合した後で隣接の固定側コネクタ3 に挿入される。
【0015】 ここで該挿入側コネクタ6の挿入が不完全(半嵌合)である場合には、従来同 様に固定側コネクタ2の解除突部10が半嵌合検知部材7の可撓係止爪12に押 接せず、半嵌合検知部材7が挿入側コネクタ6に係合した状態で残存する。そし て該半嵌合検知部材7の周壁11から突出した邪魔板16が、隣接する挿入側コ ネクタ8の嵌合を阻止する。それにより作業者ないし自動組付機自体がコネクタ 2,6の半嵌合を検知する。
【0016】
【考案の効果】
以上の如くに、本考案によれば、コネクタの嵌合が不完全である場合に半嵌合 検知部材の邪魔板が隣のコネクタの接続を邪魔するから、異常が簡単確実に発見 され、コネクタの半嵌合が確実に防止される。
【0017】 該邪魔板は従来の半嵌合検知部材の周壁に一体に突設させるだけの簡単な構造 であり、ヒンジピンや付勢バネ等の部品が要らず低コストで且つ固定側コネクタ が肥大化することもない。また、該邪魔板は半嵌合検知部材の周壁に対してあら ゆる方向に突設可能であるから、隣接するコネクタのどれを邪魔する(挿入不能 にする)かを適宜変更でき、接続箱本体を新設することなく簡単に回路変更等に 対応できる。さらに邪魔板の長さを自由に設定できるから、隣接するコネクタと の間隔を任意に設定でき、設計の自由度が広がる。
【提出日】平成5年4月21日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、接続箱本体に並設された複数の固定側 コネクタと、該固定側コネクタに嵌合される挿入側コネクタと、該挿入側コネク タの係合部に係合し、該固定側コネクタの解除突部で該係合を解除される半嵌合 検知部材とにより構成されるコネクタ半嵌合検知構造において、該半嵌合検知部 材の周壁に、隣接する固定側コネクタの挿入開口に対向する邪魔板を突設し、該 邪魔板で挿入側コネクタの挿入が不能となることにより、該半嵌合検知部材の係 合解除を検知することを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】 図1に鎖線16′,16″に示す如く該邪魔板16は半嵌合検知部材7の周壁 11のどの方向にも突設可能であり、隣接する固定側コネクタ3,4,5の何れ に対応するかの選択が自由である。なお、コネクタ3〜5に限らず他の部品(コ ネクタ接続可能なリレー等の電子部品)でも該邪魔板16により組付けを阻止可 能である。 該邪魔板16を可撓係止爪12に対向して設ける場合は、該係止爪1 2に対する撓み孔17を設ける。該邪魔板16の突出長さLは、隣接する固定側 コネクタ3までの距離に応じて適宜設定可能である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】 該邪魔板は従来の半嵌合検知部材の周壁に一体に突設させるだけの簡単な構造 であり、ヒンジピンや付勢バネ等の部品が要らず低コストで且つ固定側コネクタ が肥大化することもない。また、該邪魔板は半嵌合検知部材の周壁に対してあら ゆる方向に突設可能であるから、隣接するコネクタのどれを邪魔する(挿入不 能にする)かを適宜変更でき、接続箱本体を新設することなく簡単に回路変更等 に対応できる。さらに邪魔板の長さを自由に設定できるから、隣接するコネクタ との間隔を任意に設定でき、設計の自由度が広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るコネクタ半嵌合検知構造の一実施
例を示す分解斜視図である。
【図2】同じく半嵌合検知状態を示す縦断面図である。
【図3】従来例を示し、(a) は嵌合前の正面図、(b) は
嵌合時の正面図、(c) は嵌合後の平面図である。
【図4】同じく(a) は半嵌合時の要部拡大断面図、(b)
は完全嵌合時の要部拡大断面図である。
【図5】他の従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 接続箱本体 2〜5 固定側コネクタ 6,8 挿入側コネクタ 7 半嵌合検知部材 10 解除突部 11 周壁 12 可撓係止爪 13 係合突縁部 15 挿入開口 16 邪魔板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続箱本体に並設された複数の固定側コ
    ネクタと、該固定側コネクタに嵌合される挿入側コネク
    タと、該挿入側コネクタの係合部に係合し、該固定側コ
    ネクタの解除突部で該係合を解除される可撓係止部を有
    する半嵌合検知部材とにより構成されるコネクタ半嵌合
    検知構造において、該半嵌合検知部材の周壁に、隣接す
    る固定側コネクタの挿入開口に対向する邪魔板を突設
    し、該邪魔板で挿入側コネクタの挿入が不能となること
    により、該半嵌合検知部材の係合解除を検知することを
    特徴とするコネクタ半嵌合検知構造。
JP1992080025U 1992-11-19 1992-11-19 コネクタ半嵌合検知構造 Expired - Lifetime JP2600862Y2 (ja)

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