JPH06442A - 磁着性金属体の吹付け塗装のためのマスキング方法 - Google Patents

磁着性金属体の吹付け塗装のためのマスキング方法

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Publication number
JPH06442A
JPH06442A JP18871992A JP18871992A JPH06442A JP H06442 A JPH06442 A JP H06442A JP 18871992 A JP18871992 A JP 18871992A JP 18871992 A JP18871992 A JP 18871992A JP H06442 A JPH06442 A JP H06442A
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JP
Japan
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masking
magnetic piece
pole
electromagnet
spray coating
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Pending
Application number
JP18871992A
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English (en)
Inventor
Takashi Maeda
敬史 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Araco Co Ltd
Original Assignee
Araco Co Ltd
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Publication date
Application filed by Araco Co Ltd filed Critical Araco Co Ltd
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Publication of JPH06442A publication Critical patent/JPH06442A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁着性金属体の吹付け塗装において、マスキ
ング部材として磁石片を用いることにより、マスキング
部への取付け、及び吹付け塗装後の取外しが簡単で手間
を要せず、かつマスキング部材が再使用可能な、マスキ
ング方法を提供すること。 【構成】 磁着性金属体の被塗装面に吹付け塗装のため
のマスキングをする方法である。被塗装面のマスキング
部位には、該被塗装面に所定極を向けた永久磁石の磁石
片を吸着させる。吹付け塗装後においては磁石片に対し
直流電磁石の吸引極を作用させ、マスキング部位の磁石
片を除去して回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は鋼板など磁石が吸着す
る磁着性金属体の吹付け塗装におけるマスキング方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば、自動車ボデーのフロア
鋼板の裏面部分には防錆などのために塩ビゾルにて吹付
け塗装がされる。そして、吹付け塗装の際は、フロア鋼
板裏面支持部材先端のナット部ではナット孔が塩ビゾル
で目詰まりし、乾燥炉において塩ビゾルが固着するた
め、組立て工程でボルト止めができなくなる。また、ク
ランプ孔部においても同様の不都合がある。
【0003】このため、従来は吹付け塗装前に図9に示
す発泡スチロール材のタンポール31を、図10に示す
ようにフロア鋼板32裏面の支持部材33先端片33A
のナット部34の下面に、仮止め用接着剤(粘着剤の場
合もある、図示せず。)にて貼付けて、先端片33Aの
孔部35及びナット孔36の目詰まりを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、タンポ
ール31を用いた孔部35及びナット孔36の目詰まり
防止の手段はタンポール31をナット部34の下面すな
わち先端片33A下面に貼付ける手間を要し、かつ塗装
後はタンポール31にピンを差して剥がし取る手間が要
り、かつ使用済のタンポール31は汚れのために再使用
できないものが多くて無駄が大きい問題があった。
【0005】そこで、本発明の課題はタンポール31を
用いて目詰まり防止する場合の前記した従来の各問題点
を、マスキング部材として磁石片を用いることにより、
解消しようとしたものであって、ナット部等のマスキン
グ部への取付け、及び吹付け塗装後の取外しが簡単で手
間を要せず、かつマスキング部材が再使用可能な、鋼板
など磁着性金属体の吹付け塗装におけるマスキング方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を達成する
ために、本発明は磁着性金属体の被塗装面に吹付け塗装
のためのマスキングをする方法であって、前記被塗装面
のマスキング部位には、該被塗装面に所定極を向けた永
久磁石の磁石片を吸着させ、吹付け塗装後においては前
記磁石片に対し直流電磁石の吸引極を作用させ、前記マ
スキング部位の磁石片を除去して回収することを特徴と
する。
【0007】
【作用】マスキング部位は磁石片で被われる。被塗装面
は磁着性金属体よりなるので磁石片が吸着する。被塗装
面に吸着させた磁石片は直流電磁石の吸引極に吸着さ
せ、直流電磁石の吸引極を反発極に切換えて磁石片を直
流電磁石から除去し回収する。
【0008】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図1〜図8に基づ
いて説明する。本例は自動車ボデー1(第5図参照)の
フロア鋼板2のフロア裏面2Aに、防錆などために塩ビ
ゾルの吹付け塗装をする場合である。図2に示すよう
に、フロア裏面2Aの各種部品のボルト止め用などのナ
ット部7は下方へL型の支持部材3が突設され、先端片
3Aの裏面にナット5が溶接止めされ支持部3の孔部4
を介してボルトがナット孔6に挿着可能に形成されてい
る。そして、フロア裏面2Aの吹付け塗装の際は、ナッ
ト部7がマスキング部位とされ、図1に示すように永久
磁石の磁石片11がマスキング部材としてナット部7の
下面(すなわち先端片3Aの下面)に吸着される。
【0009】すなわち、マスキング部材の磁石片11
は、図3に示すように、非磁着性材質の把手部13及び
装着部14を有する磁石ホルダ12に予め所定極、本例
ではN極を外向きにして容易に取外し可能に装着してあ
り、該磁石ホルダ12の把手部13を把持して装着部1
4の磁石片11を図1に示すように、マスキング部に近
づけることにより磁石片11をナット部7の下面に吸着
させてマスキングし得る。なお、磁石片11のナット部
7への取付けは必ずしも磁石ホルダ12を必要としない
が、手作業による場合は磁石片11の取付け時に被塗装
面に手が触れて被塗装面を汚し、塗装性を悪くすること
がある。
【0010】磁石片11にてナット部7をマスキングし
た後は、図4及び図5に示すように塩ビゾル等の吹付け
塗料Tが吹付けガンGの吹付けノズルGAよりフロア裏
面2Aの全体に吹付けられる。
【0011】吹付け塗装後においては、図6及び図7に
示す工程により、マスキングの磁石片11が除去され
る。すなわち、図6及び図7に示す回収ホルダ16は非
磁着性材質の把手部17及び装着部18を有し、装着部
18に直流の電磁石19が外れないように取付けられて
いる。なお、電磁石19はリード線20にて電源に接続
されている。電磁石19は外側の極が磁石片11の吸引
極、本例ではN極となるように電流が通電される(図6
及び図7のリード線20における電流方向参照)。
【0012】しかる後、図6に示すように、回収ホルダ
16の吸着極(N極)をマスキングの磁石片11に近づ
け、図7に示すように、回収ホルダ16の電磁石19の
吸着極(N極)に磁石片11を吸着することでナット部
7から磁石片11を除去する。なお、磁石片11にてマ
スキングされたナット部7は吹付け塗料の付着がなく、
焼付け後の後工程にて該ナット部には各種部材がボルト
止めされる(図示せず)。
【0013】一方、磁石片11を吸着した回収ホルダ1
6は、図8に示すように、非磁着性材質の回収容器22
の上方に移し、電磁石11の電流を逆方向(図8におけ
るリード線20の電流方向参照。)に流し、電磁石19
の吸着極(N極)を反発極(S極)に切換え、磁石片1
1を回収容器22に回収する。なお、回収した磁石片1
1は吹付け塗料が付着しているので、高圧水を吹付ける
か、溶剤に浸すなどにて洗浄し乾燥した後、再利用に供
することができる。
【0014】本例は、一つのナット部7のマスキングの
場合を説明したが、磁石ホルダ12は多数の磁石片11
を装着できるバンド状のものとし、かつ回収ホルダ16
は多数の電磁石19を装着したバンド状のものとなすこ
とにより、製造ラインの自動車ボデー1の多数のマスキ
ング部に対応させることができ、また、ロボット装置に
組込むことができる。
【0015】また、前記した実施例は自動車ボデー1の
フロア下面におけるボルト止め用のナット部7に対して
マスキングする場合を説明したが、本発明はこれに限る
ものではなく、磁着性金属体の被塗装面に吹付け塗装を
する場合のマスキングに広く適用することができる。
【0016】
【発明の効果】本発明は磁着性金属体の被塗装面の吹付
け塗装において、磁石片にてマスキングをするので、従
来のタンポールを貼付けてマスキングする場合とは異な
り、仮止め用の接着剤を必要とせず、磁石の吸引力によ
りマスキング部に簡単に取付けることができる。そし
て、吹付け塗装後のマスキング部の磁石片は、電磁石の
吸引力を作用させ電磁石に磁石片を吸着させることで、
被塗装面より取外すことができ、取外しが簡単で手間を
要しない。なお、電磁石に吸着させた磁石片は電磁石の
吸着極を反発極に切換えることで電磁石より簡単に外す
ことができる。使用済の磁石片は付着塗料を除去すれば
繰返し使用できて都合がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁石片によるマスキング状態図。
【図2】マスキングするナット部の構造図。
【図3】磁石片を装着した磁石片配置部材の説明図。
【図4】磁石片によるマスキング部に吹付け塗装をする
工程図。
【図5】自動車ボデーのフロア鋼板裏面における吹付け
塗装工程図。
【図6】回収用電磁石の配置図。
【図7】マスキングに使用した磁石片を回収用電磁石に
吸着除去する工程図。
【図8】使用済み磁石片の回収工程図。
【図9】従来のマスキング材タンポールの斜視図。
【図10】タンポールを使用した吹付け塗装の従来図。
【符号の説明】
2 フロア鋼板 2A フロア裏面 4 孔部 6 ナット孔 7 ナット部 11 磁石片 12 磁石ホルダ 16 回収ホルダ 19 電磁石 T 吹付け塗装 GA 吹付けノズル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁着性金属体の被塗装面に吹付け塗装の
    ためのマスキングをする方法であって、前記被塗装面の
    マスキング部位には、該被塗装面に所定極を向けた永久
    磁石の磁石片を吸着させ、吹付け塗装後においては前記
    磁石片に対し直流電磁石の吸引極を作用させ、前記マス
    キング部位の磁石片を除去して回収することを特徴とし
    た磁着性金属体の吹付け塗装のためのマスキング方法。
JP18871992A 1992-06-22 1992-06-22 磁着性金属体の吹付け塗装のためのマスキング方法 Pending JPH06442A (ja)

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JP18871992A JPH06442A (ja) 1992-06-22 1992-06-22 磁着性金属体の吹付け塗装のためのマスキング方法

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JP18871992A JPH06442A (ja) 1992-06-22 1992-06-22 磁着性金属体の吹付け塗装のためのマスキング方法

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JP18871992A Pending JPH06442A (ja) 1992-06-22 1992-06-22 磁着性金属体の吹付け塗装のためのマスキング方法

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JP (1) JPH06442A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5997489A (en) * 1995-08-11 1999-12-07 Matsushita Electric Works, Ltd. Massager with rotatable head and roller
KR20190043526A (ko) * 2016-06-22 2019-04-26 어드밴스드 오스테오토미 툴즈 - 에이오티 아게 레이저 흉골절개술

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5997489A (en) * 1995-08-11 1999-12-07 Matsushita Electric Works, Ltd. Massager with rotatable head and roller
KR20190043526A (ko) * 2016-06-22 2019-04-26 어드밴스드 오스테오토미 툴즈 - 에이오티 아게 레이저 흉골절개술

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