JPH0644283B2 - 印影照合方法及び装置 - Google Patents

印影照合方法及び装置

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JPH0644283B2
JPH0644283B2 JP23898083A JP23898083A JPH0644283B2 JP H0644283 B2 JPH0644283 B2 JP H0644283B2 JP 23898083 A JP23898083 A JP 23898083A JP 23898083 A JP23898083 A JP 23898083A JP H0644283 B2 JPH0644283 B2 JP H0644283B2
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ジヨージ・テイー・シマ
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【発明の詳細な説明】 本発明は登録画像と入力画像の照合を行なう照合装置及
び照合方法に関するものであり、特に印鑑による印影の
画像あるいはIDカード等の機密性を要する画像の照合
を正確かつ迅速に行なえる照合装置及び照合方法に関す
るものである。
我が国において、印鑑はほとんどあらゆる取引や手続に
おいて本人を確認するものとして用いられている。例え
ば銀行から預金を引き出すには通帳と印鑑の有効性が確
認されれば十分であり、本人の確認のためにそれ以上の
ものは要求されない。印鑑はまたローン貸付の証書にも
用いられ、ビジネス取引にも多く使用されている。更に
小切手の発行にも印鑑が必要である。このようなわけで
もしコンピユータによる印鑑の簡単な照合システムが開
発されれば極めて有効である。しかしながら印鑑はその
印影の像が一定しないことに帰因して従来よりコンピユ
ータによる照合が極めて困難であつた。それでも印影の
像は同一の印鑑から複製されるのであるから理論的には
普通の印刷文字を識別するようなパターンマツチングの
方法で照合することが可能である。
第1図には従来の同一の印鑑により形成されたいくつか
の典型的な印影の像を示す。同図(a)は正常な方向に
押された印影の像を示し、通常はコンピユータにもこの
状態のイメージが登録されるであろう。同図(b)は左
に傾いた場合の印影の像を示し、また同図(c)は右に
傾いた場合の印影の像を示している。この程度の傾きは
通常頻繁に起こるものでありこのままでは同図(a)に
示す像とのパターンマツチング処理をしても照合の一致
は得られない。特に,実用されている印鑑には輪郭の丸
いものが多いからその外形からは印影の像の傾きを判別
することができない。また実用されている印鑑では他人
の印鑑と自己の印鑑とを区別するためにその文字形態を
特異なものとする場合も多いからその字形から印影の像
の傾きを判別することも極めて困難である。照合を要す
るような重要な印鑑についてはなおさらこのことが言え
る。従つて残された方法は両方の印影の像の輪郭を合わ
せた上で一方の印影の像のパターンを360°回転させ
てゆき、パターンマツチングのピークを検出するという
ような極めて複雑でかつ長い処理時間を要するものであ
ろう。しかもこの様な方法によれば比較の中途で生ずる
疑似ピークの1つを真のピークと誤認してしまい、誤つ
た照合を成立させてしまう場合もあるので照合の高い信
頼性を得ることも困難である。
本発明は上記従来技術に鑑みなされたものであり、通常
の印影照合は勿論のこと、同一の印影であっても全く別
異の態様で登録及び照合が行える印影照合方法及び装置
を提供しようとするものである。
以下、本発明の好適なる照合装置及び照合方法を示し、
詳細に説明する。
第2図(A)は本発明に係る一実施例の画像照合システ
ムの構成を示すブロツク図である。図において、1は印
鑑の印影の像2を有する取引書類、3は固体撮像素子C
CDによつて印影の像2を読み取るイメージリーダ、4
は本発明に係る画像情報処理を行なうセントラルプロセ
ツシングユニツト(CPU)、5は印影の像2の登録画
像を収納させておくデイスク装置、6は例えば銀行の口
座番号や暗証コードを入力するためのキーボードであ
る。
上記構成を用いて行なう一実施例の画像照合処理は、予
め基準マークを一体して有する印鑑の印影の像2をイメ
ージリーダ3で読み取り、その印影イメージをデイスク
装置5の登録フアイルに記憶させて登録画像を形成する
イメージ登録と、別の機会に同一の印鑑から形成された
別の印影の像2をイメージリーダ3で読み取つてその印
影イメージを入力画像とし、CPU4において前記登録
画像と入力画像を照合する際に、両者の基準マーク位置
を認識した後、一方の印影イメージを回転、移動させ両
者の基準マーク位置を合わせた状態で画像のマツチング
処理をすることにより、迅速かつ正確な照合の判断をす
るイメージ照合より成る。
第2図(B)は実質的にはCPU4が実行する機能をブ
ロツク化して示したものであり、イメージリーダ3で読
取られた像は、基準マークの位置が所定の位置になるよ
うにその変位を正規化手段4で正規化される。この正
規化処理には公知の座標変換処理が用いられる。6は、
必要ならば更に特定の変位を加えるための暗証情報入力
手段であり、この変位情報をパラメータとして任意の変
位を加えることができる。6はキーボードに限らず例え
ばIDカードの読取装置でもよい。読取られた像を登録
するときは正規化手段4で正規化された像を登録手段
によつてデイスク装置5に登録する。読取られた像
が照合のために入力されたときは正規化手段4で正規
化された像とデイスク装置5に登録された像を照合手段
で照合し、照合結果から両画像の一致の有無を判別
する。
第3図には本発明により基準マークを一体して有する印
鑑の印影の像をいくつか示す。同図(a)のものは円形
の輪郭の内側に突出した2個の基準マーク2を有し、
同図(b)のものは輪郭の外側に突出した2個の基準マ
ーク2を有し、同図(c)のものは輪郭上に切れ目を
成す2個の基準マーク2を有し、同図(d)のものは
輪郭の内部にポイント記号よりなる2個の基準マーク2
を有する。上述した基準マークは印鑑の文字部を構成
しないものとして構成されているからコンピユータによ
る識別も容易である。基準マークは1個でも良いが複数
とすることによる利点がある。それは一般に印鑑の押圧
が一定しないために何れかの基準マークが薄れ、これを
認識できないような場合でも、残りの基準マークで迅速
な照合をすることが可能となるからである。また通常は
2個の基準マークが検出されれば印影の像の傾きを正確
に掌握できるので画像のマツチング処理が容易となる。
更に他の利点は後述する説明によつて明らかとなるであ
ろう。このようにして基準マークの数と形は図示のもの
に限らず基準位置を示すものとして識別可能なものであ
れば何でもよい。もし2個の基準マークを異なる形のも
ので構成すれば像の方向づけが更に明確となるから後述
するイメージの変位を正規化する上においても更に都合
が良い。第3図(e)のものは四角い輪郭の内側に突出
した2個の基準マーク2を有する。このように輪郭が
四角ければ輪郭のみの形状からある程度印影の傾きを知
ることも可能である。またこのような観点から考えれば
同図(f)に示すように印影の輪郭と内部の文字とが交
わる矢印の部分を基準とみなし、この部分を合わせるよ
うにして数回のマツチング処理の試行を繰り返し、照合
の一致を得ることも可能であろう。しかし汎用の目的に
対して常に一定した精度と処理速度で信頼性の高い照合
結果を得るには同図(a)〜(e)に示すような基準マ
ークを設ける方式が良い。
さて、上述した印影の像は予めイメージリーダ3で読み
取られ、デイスク装置5に登録される。像の登録は読み
取つたイメージそのままの形態で行なつてもよいが、本
発明の好ましい一態様によれば、先ず読み取つた印影の
イメージからCPU4が基準マークを識別し、次にこれ
らの基準マークが所定の配置となるように印影イメージ
の全体を回転、移動させて行なわれる。こうしておけば
後に印影イメージの照合をする上でも、登録イメージの
管理をする上でも都合がよい。
第5図は印影の像のイメージ登録をする実施例の処理手
順を示すフローチヤートであり、また第4図(a)〜
(c)及び(d)〜(f)は第5図に示す手順に従つて
印影の像が登録される状態をイメージで示す説明図であ
る。以下、両図を参照してイメージ登録の処理を詳述す
る。ステツプ101ではイメージリーダ3によつて例え
ば登録用の書類上に形成された印影の像2[第4図
(a)]が読み取られる。実施例のイメージリーダ3は内
蔵する固体撮像素子CCDで印影の像2を読み取り、こ
れを電気的アナログ信号に変換する。アナログ信号は更
に増幅され、所定の閾値と比べられON/OFFからな
る論理2値信号に変換される。またはAD変換器を用い
て濃淡を表現できる量子化符号に変換してもよい。もし
こうするなら印影の像がさらに忠実に変換されるから、
例えば使い込まれた印鑑の微妙な特徴まで精密に捕える
ことができるであろう。いずれにしてもデイジタル化さ
れたイメージデータはもとの形に再現され、第4図
(b)に示す印影イメージとしてCPU4のメモリに記
憶される。ステツプ102ではCPU4がこの記憶され
た印影イメージの中から2つの基準マーク2を識別す
る。上述した如く2個の基準マークは印鑑の文字部と区
別されるような独自の形態で構成されているから、CP
U4はこれを容易に識別することができる。以下に続く
ステツプ103〜106の処理はCPU4が印影イメー
ジの傾きを正規化する処理である。つまり、ステツプ1
03では識別した2つの基準マーク2を直線で結ぶ線
分kを設定し、ステツプ104ではこの線分k上で2つ
の基準マークの中点0を求め、ステツプ105ではこの
中点0上に前記線分kと直交するような線分lを設定
し、ステツプ106ではこの中点0を回転の中心にして
線分kが水平になるまで印影イメージの全体を矢印の方
向に回転させる。印影イメージの回転処理は一般にグラ
フイツクデイスプレイ等の処理で用いられているような
座標変換処理に基づく周知のものでよい。回転の処理は
水平に想定した線分と線分kとの相対位置から1回の座
標変換演算で求められる。また回転の方向は矢印の方向
に限定するものではないが、もし2個の基準マークが異
なる形のもので構成されているなら、例えば常に一方の
マークは左に、またもう一方のマークは右にくるような
配置に回転処理されるであろう。最後にステツプ107
では、傾きを正規化された印影イメージが第4図(c)
に示されているような所定の大きさを有する登録フアイ
ル5の中心にその中点0をあわせるようにして登録さ
れる。尚、各線分は概念上のものであつて実際にパター
ン登録されるものではない。
次に、第4図(d)に示す印影の像は、もともとは印鑑
の基準マークの取付位置のみが異なるだけで、他は同図
(a)に示すものと同一の印鑑から得られたものであ
る。これを前述したものと同様にして登録処理すると同
図(e)に示すような印影イメージの状態を経て同図
(f)に示されるように登録される。印影イメージの照
合処理については後に詳述するが、ここで同図(c)の
登録フアイル5と同図(f)の登録フアイル5の四
角を合わせるようにして両印影イメージの比較をすれば
照合の一致が得られないことは明白である。
このようにして本発明は互いに類似している印鑑の間で
も全く異なる形態でのイメージ登録を可能にした。上述
した如く同図(a)と(d)に示される印影の像2にお
いて唯一異なるところは2つの基準マーク2の設けら
れた位置のみである。しかも本発明によれば印影のイメ
ージ登録処理はこの基準マーク2の位置のみに基づい
て行なわれるから、実際に印鑑の像が書類のどこに押さ
れたか、またどんな傾きで押されたかについては一切関
係せず、常に同図(c)と(f)に示されるような位置
関係を保つて両登録イメージは顕著な相違を維持するの
である。従つて本発明によれば、ありふれていて他人が
使用している印鑑と区別がつかないような印鑑でも、そ
れぞれが独自の箇所に基準マークを付するだけで全く別
異のものとして両印影のイメージ登録が成されるのであ
る。
次に本発明の好ましい一態様によれば、印影イメージの
照合処理は例えば登録の際に使用したものと同一の印鑑
により別の機会に形成された印影の像を前記登録処理に
おいてしたのと同様の手順で処理することにより行なわ
れる。
第6図は印影の像のイメージ照合をする一実施例の処理
手順を示すフローチヤートであり、また第4図(g)〜
(i)は第6図の手順に従つて印影の像が照合される状
態をイメージで示す説明図である。以下、両図を参照し
てイメージ照合の処理を詳述する。ステツプ210では
第4図(g)に示す印影の像2がイメージリーダ3によ
つて読み取られる。この印影の像2は同図(d)に示す
ものと同一の印鑑により別の機会に別の書類上に形成さ
れたものである。読み取られたイメージデータはCPU
4においてもとの形に再現され、第4図(h)に示す印
影イメージとしてメモリに記憶される。以下に続くステ
ツプ202〜206の処理は前述した第5図のステツプ
102〜106の処理と同様であり、各々のステツプが
対応するように線分k′と、中点0′と、該中点0′上
に線分k′と直交するような線分l′が設定され、次に
中点0′を回転の中心にして線分k′が水平になるまで
印影イメージの全体が矢印の方向に回転される。最後に
ステツプ207では第4図(f)に示す登録フアイル5
上の線分kと同図(i)の線分k′及び、同図(f)
の線分lと同図(i)の線分l′を重ね合わせるように
した状態で両印影イメージのマツチング処理が行なわれ
る。ここで同図(f)と(i)の両印影イメージの比較
をすれば照合の一致が得られることは明白である。尚、
上述した説明で照合の相手にいきなり登録フアイル5
が選択された理由は、例えば銀行預金を引き出す場合で
あればキーボード6からの口座番号入力によつて当該登
録フアイル5が検索されたものである。このようにし
て照合のための位置決めは登録の場合と同様に基準マー
クの位置のみに基づいて行なわれるから、同一の印鑑か
ら形成された印影の像である限り、それが取引書類のど
こに押されていても、またどんな傾きで押されていて
も、常に迅速かつ正確で信頼性の高い照合の一致が得ら
れるのである。
以上述べた如く本発明によれば、例えば類似した印鑑に
ついては全く別異のイメージ登録を可能とし、また同一
の印鑑については常に確実な照合の一致を可能とした。
従つて各自の取引に安心をもたらすような信頼性の高い
印鑑の照合システムを提供できる。そしてこのような効
果は画像情報源に基準マークを付したことと、前記基準
マークに基づいて多様に変位するイメージ登録を可能に
したことと、前記基準マークに基づいて常に正確な照合
をすることを可能にした構成により初めて達成されるの
である。
更に本発明者は上述した技術の上にもう1つの新規な画
像照合方式を提案する。その好ましい一態様は、キーボ
ード6からの暗証コードの入力を含み、これにより予め
同一の印鑑から複数の異なる印影イメージの登録を可能
にし、以後は別の機会において同一の印鑑から得られた
印影の像と暗証コードの入力とによつて別個独立な照合
をすることができるというものである。従つて本発明に
よれば使用者は同一の印鑑を使用して色々な取引を別個
独立に設定することができるようになり、暗証コードの
入力によつてこの取引の安全を別々に保証することがで
きる。
第8図は本発明により印影の像のイメージ登録をする一
実施例の処理手順を示すフローチヤートであり、また第
7図(a)〜(c)は印影の像が登録される状態をイメ
ージで示す説明図である。以下、両図を参照して登録の
処理を詳細に説明する。先ずステツプ301ではCPU
4がキーボード6からの暗証コードの入力をまつ。暗証
コードは、例えば自己の生年月日でもよく、また文字や
記号コードからなる組合せでもよい。要はCPU4が論
理的処理をすることができるものであれば何でもよい。
ステツプ302ではCPU4がこの入力された暗証コー
ドから自己のイメージ登録を特定するための登録イメー
ジの回転角αを求める。ステツプ303ではイメージリ
ーダ3によつて第7図(a)に示す登録用の書類上に形
成された印影の像2が読み取られ、CPU4のメモリに
は第7図(b)に示すような読み取つたままの形態で印
影イメージが再現される。ステツプ304ではCPU4
がこの印影イメージの中から2つの基準マーク2を識
別する。以下に続くステツプ305〜308の処理はC
PU4が印影イメージの傾きを暗証コードの入力により
特定される角度で正規化する処理である。つまり、ステ
ツプ305では識別した2つの基準マーク2を直線で
結ぶ線分kを設定し、ステツプ306ではこの線分k上
で2つの基準マークの中点0を求め、ステツプ307で
はこの中点O上に前記線分kと角度αで交わるような線
分mを設定し、ステツプ308ではこの中点0を回転の
中心にして線分mが垂直になるまで印影イメージの全体
を矢印の方向に回転させる。最後にステツプ309で
は、第7図(c)に示すような所定の大きさを有する登
録フアイル5の中心に前記印影イメージの中点0を合
わせるようにして登録をする。さて、第7図(d)に示
す印影の像2は上述したものと同一の印鑑から得られた
ものである。例えば本人が同一の印鑑で別の取引を設定
するために個別の登録を意図して提出したものである。
この印影の像2も第8図の処理手順に従つて登録され
る。しかしこの場合自己の登録を特定する暗証コードの
入力のみが異なる。従つてこの場合はステツプ302の
処理で例えば印影イメージの回転角としてβが求められ
る[第7図(e)]。次にこの印影イメージの全体は線
分m′が垂直になるまで矢印の方向に回転される。但
し、線分m′から回転角βを右に見る迄回転させるもの
とする。ステツプ309では第7図(f)に示すように
印影イメージが登録フアイル5に登録される。ここで
同図(c)と(f)の両印影イメージの比較をしても照
合の一致が得られないことは明白である。本発明によれ
ば、もとは同一の印鑑であるのに図示の如く全く別異の
形態で印影イメージの登録が成されるのである。
さて、イメージ照合の処理もこれと同様である。そのフ
ローチヤートは第9図に示されており、またそのイメー
ジの態様は第7図(g)〜(i)に示されている。ステ
ツプ401では暗証コードの入力をし、ステツプ402
では暗証コードからイメージの回転角としてβを求め
る。ここで第7図(g)に示す印影の像2は同図(a)
及び(d)に示すものと同一の印鑑から形成されたもの
である。ステツプ403ではイメージリーダ3がこれを
読み取り、CPU4のメモリには第7図(h)に示すよ
うな読み取つたままの形態で印影イメージが再現され
る。ステツプ404ではCPU4が基準マークを識別す
る。以下に続くステツプ405〜408の処理は第8図
に示すステツプ305〜308の処理と同様であり、各
々のステツプが対応するように線分k′と中点0′と、
該中点0′上に線分k′と角度βで交わるような線分
m′が設定され、次に中点0′を回転の中心にして線分
m′が垂直になるまで印影イメージの全体が矢印の方向
に回転される。最後にステツプ409では第7図(f)
に示す登録フアイル5上の線分mと同図(i)の線分
m′及び、中点0と0′を重ね合わせるようにした状態
で両印影イメージのマツチング処理が行なわれる。尚、
登録フアイル5が比較の対象とされた理由は、例えば
口座番号が一致したからである。ここで同図(f)と
(i)の両印影イメージの比較をすれば照合の一致が得
られることは明白である。これは同図(d)に示す印影
の像の登録の際と、同図(g)に示す印影の像の照合の
際にそれぞれ入力した暗証コードが同一であつたためで
あり、両印影イメージの回転角が共にβと計算されて照
合の一致が得られたのである。またもし照合の際に口座
番号を間違えて、同図(c)と(i)の両印影イメージ
が比較をされたとしても照合の一致が得られないことは
明白である。これは両者の暗証コードが異なるので両印
影イメージの回転角がαとβのように違つてくるからで
ある。
以上述べた如く本発明によれば、同一の印鑑で複数種の
異る重要な取引を設定することができる。銀行預金をす
る場合に、口座を開く度に別個の印鑑を使用してしまう
ことはよくあることである。家庭においても各自が口座
を持つのであるから当然のことではあるが、結局同姓の
類似した印鑑が沢山できてしまい、どの印鑑がどの口座
に対応するのが分からなくなつてしまう。一方銀行にお
いて印鑑の照合は厳密に行なわれる。従つてこのままで
は照合の作業は熟練した行員の目に頼らざるを得ないで
あろう。本発明によれば、たつた1つの印鑑で複数の口
座の開設が可能になる。それでも各個人のプライバシー
は十分に守られる。なぜならこのような取引の安全を保
証するのが暗証コードだからである。本発明によれば自
己の口座に対する照合の一致は確実に得られるが、他の
口座との照合の一致を得ることは不可能である。それは
基準マークに基づき、暗証コードで与えられる変位を加
えて登録された各印影イメージの顕著な差によつて初め
て実現されるのである。そしてこの登録イメージの間に
生じた差異が顕著であるからこそ初めてコンピユータに
よる迅速でしかも信頼性の高い自動照合が可能になるの
である。
以上第2図から第9図を参照して説明した本発明はその
適用対象を印鑑に特定して説明したが、本発明は適用分
野を印鑑に特定されるものではない。例えば、施設入室
を許可するような許可証、IDカード等に施されたマー
クの照合装置及び照合方法にも適用しうるものであつ
て、この適用分野も当然に本発明の範囲である。即ちこ
の種のカードに適用した場合でもカードのリーダへの設
定位置等は自在であり、かつ同一のカードに複数の用途
を付与することも可能であることは上述の詳細な説明か
ら当然である。本発明は上述した実施例以外の種々態様
を含むものであつて、その範囲は特許請求範囲によつて
のみ特定されるのである。
以上述べた如く本発明によれば、登録時には、例えば印
影中の基準マーク間を結ぶ直線上の所定点を中心にして
該直線が一定方向を向くまでこの印影全体を回転して登
録するので、マーク位置のみ異なる同一姓の極めて類似
した印影間であつても得られた登録画像の態様はマーク
位置により著しく異る。
また本発明によれば、照合時には、例えば印影中の基準
マーク間を結ぶ直線上の所定点を中心にして該直線が前
記の一定方向を向くまでこの印影全体を回転し、この回
転後の印影の回転中心と前記登録した印影の回転中心が
重なる状態で両印影の照合を行うので、例えばマーク位
置のみが異なる同一の印影間でもそれらの照合を峻別で
きると供に、同一の印鑑による場合は、それがどのよう
に押されていても確実な照合一致が得られる。
従つて本発明によれば多くの同姓の印鑑の登録及び照合
を安全かつ確実に行える効果が有る。
また本発明によれば、入力した暗証情報に基づき第1の
方向角を設定し、かつ例えばこれに対応する印影中の基
準マーク間を結ぶ直線上の所定点を中心にして該直線が
一定方向と第1の方向角をなすまで印影全体を回転して
登録するので、1つの印鑑からでもその登録印影の態様
は入力した暗証情報により著しく異る。
また本発明によれば、入力した暗証情報に基づき第2の
方向角を設定し、かつ例えばこれに対応する印影中の基
準マーク間を結ぶ直線上の所定点を中心にして該直線が
前記一定方向と第2の方向角をなすまで印影全体を回転
し、この回転後の印影の回転中心と前記登録した印影の
回転中心が重なる状態で両印影像の照合を行うので、一
つの印鑑でも入力した暗証情報が異なるときはそれらの
照合を峻別できると供に、暗証情報が同一のときは確実
な照合一致が得らる。
従つて本発明によれば1つの印鑑でも複数取引について
の異なる照明が行えると供に、もし自分の暗証が同姓の
他人の暗証と一致してしまつていても、印鑑のマーク位
置が異なれば全く別異の照合をすることになる。また本
発明によれば入力した暗証情報を方向角に変えるので、
一定の変換アルゴリズムを備えて置くだけで良く、暗証
情報そのものを登録しておく必要がない。また逆に結果
の方向角からは容易に暗証情報を知れない効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(c)は従来の同一の印鑑により形成さ
れたいくつかの典型的な印影の像を示す図、 第2図(A)は本発明の実施に好適な一実施例の画像照
合システムの構成を示すブロツク図、 第2図(B)はCPUが実行する機能をブロツク化して
示す図、 第3図(a)〜(f)は本発明により基準マークを一体
して有する印鑑のいくつかの印影の像を示す図、 第4図(a)〜(i)は本発明により処理される印影の
像の変位をイメージで示す図、 第5図は本発明による一実施例の印影イメージ登録の処
理手順を示すフローチヤート、 第6図は本発明による一実施例の印影イメージ照合の処
理手順を示すフローチヤート、 第7図(a)〜(i)は本発明により処理される印影の
像の変位をイメージで示す図、 第8図は本発明による一実施例の印影イメージ登録の処
理手順を示すフローチヤート、 第9図は本発明による一実施例の印影イメージ照合の処
理手順を示すフローチヤートである。 ここで、1……取引書類、2……印影の像、3……イメ
ージリーダ、4……セントラルプロセツシングユニツ
ト、5……デイスク装置、6……キーボードである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力した暗証情報に基づき第1の方向角を
    設定し、かつこれに対応する第1の印影画像中の基準マ
    ーク間を結ぶ直線上の所定点を中心にして該直線が一定
    方向と第1の方向角をなすまで第1の印影画像を回転し
    て登録する工程と、 入力した暗証情報に基づき、第2の方向角を設定し、か
    つ、これに対応する第2の印影画像中の基準マーク間を
    結ぶ直線上の所定点を中心として該直線が前記一定方向
    と第2の方向角をなすまで第2の印影画像を回転し、こ
    の回転後の第2の印影画像の回転中心と前記登録した第
    1の印影画像の回転中心が重なる状態で両印影画像の照
    合を行う工程を備えることを特徴とする印影照合方法。
  2. 【請求項2】暗証情報を入力する情報入力回路と、 入力した暗証情報に従つて方向角を設定する設定回路
    と、 予め基準印影画像情報を記憶している基準メモリと、 スキヤナで読取つた印影画像情報を記憶する画像メモリ
    と、 前記画像メモリから読出した印影画像情報中の基準マー
    クの画像を認識してそのマーク位置を特定するマーク位
    置検出回路と、 前記マーク位置検出回路が特定したマーク位置間を結ぶ
    直線上の所定点を中心にして該直線が一定方向と前記設
    定した方向角をなすまで前記印影画像情報を回転させる
    演算回路と、 前記所定点と前記基準印影画像情報の所定点が重なる状
    態で前記回転後の印影画像情報と前記基準印影画像情報
    の照合を行う照合回路を備えることを特徴とする印影照
    合装置。
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