JPH0644115U - 磁性部品 - Google Patents

磁性部品

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JPH0644115U
JPH0644115U JP8299692U JP8299692U JPH0644115U JP H0644115 U JPH0644115 U JP H0644115U JP 8299692 U JP8299692 U JP 8299692U JP 8299692 U JP8299692 U JP 8299692U JP H0644115 U JPH0644115 U JP H0644115U
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magnetic core
magnetic
winding
conductors
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正 三井
和成 日色
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電流容量が大きく変換効率の高い高周波トラ
ンスの構成品等として最適な磁性部品を得る。 【構成】 複数本の貫通導体1を絶縁樹脂で絶縁しかつ
位置決めして樹脂成形品2A,2Bを作成し、前記貫通
導体1を保持した樹脂成形品2A,2Bを、E型コア部
材3A,3Bの組み合わせからなる磁気コア7の複数の
貫通穴部にそれぞれ配置して前記貫通導体端部を前記磁
気コア両端より引き出した構成である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、スイッチング電源用等の高周波トランスや高周波コイルの構成部品 として使用可能な磁性部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の磁性部品としては、米国特許第4,455,545号がある。こ の米国特許の磁性部品はU−U型磁気コアの貫通穴部に複数本の導体を貫通させ 、該導体の両端をプリント基板に差し込み、プリント基板側の導体パターンによ り前記貫通導体相互を接続してコイルを構成するようにしたものである。
【0003】 しかし、上記米国特許第4,455,545号に係る磁性部品は、複数本の貫通 導体が磁気コア穴部内の空間中を露出状態で通過して磁気コア両端部から引き出 されており、貫通導体相互間の寸法がばらついたり、貫通導体と磁気コア間の耐 圧を取りにくく、また、自動組立が不可能な欠点があった。
【0004】 その点を考慮して、本出願人より実願平3−14196号において、貫通導体 を絶縁部材で絶縁しかつ位置決めし、この絶縁部材をU−U型磁気コアと組み合 わせた磁性部品が提案されている。図18は、実願平3−14196号に係る磁 性部品を示すもので、41は貫通導体であり、樹脂成形品42はこれらの貫通導 体41を相互に絶縁し、位置決めしたものである。U−U型磁気コアはU型コア 部材43AとU型コア部材43Bとからなり、これらのコア部材43A,43B は前記樹脂成形品42を間に挟む如く突き合わされる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、実願平3−14196号の構造において、貫通導体41とプリント 基板側の導体パターンとでトランスもしくはインダクタンス素子の巻線を構成し た場合、該巻線とU−U型磁気コアとからなるトランスもしくはインダクタンス 素子の電流容量を増大させるには、貫通導体を太く又は幅広とするとともにU− U型磁気コアの肉厚も大きくする必要があり、U−U型磁気コアの外形寸法が大 きくなり、とくにプリント基板面からU−U型磁気コアの上面までの高さが大き くなる問題がある。また、インダクタンス増大のために貫通導体41の巻数を増 したときはU−U型磁気コアのサイズを極端に大きくしない限り、巻線を構成し たときのインダクタンスを大きくできない問題がある。
【0006】 本考案は、上記の点に鑑み、磁気コアを複数の貫通穴部を持つ形状とし、それ ぞれの貫通穴部に、貫通導体を絶縁、位置決めした絶縁部材を配設することによ り、貫通導体とプリント基板側の導体パターンとでトランスやインダクタンス素 子等の巻線を構成した場合におけるインダンタクスの増加や、動作磁束密度の最 大値の低下を図ることが可能で、それぞれの貫通導体をプリント基板の導体パタ ーンを介して並列接続することにより、電流容量が大きく変換効率の高い高周波 トランスの構成品として最適な磁性部品を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の磁性部品は、貫通導体を絶縁部材で絶縁 しかつ位置決めし、前記貫通導体を保持した前記絶縁部材を磁気コアの複数の貫 通穴部にそれぞれ配置して前記貫通導体端部を前記磁気コア両端より引き出した 構成としている。
【0008】 前記磁気コアは1乃至複数の中央脚と該中央脚の両側に位置する側脚とを有す るコア部材を突き合わせたものであってもよい。
【0009】 また、前記絶縁部材は、前記磁気コア内面に接する突起部を1乃至複数備える ものであってもよい。
【0010】 さらに、前記絶縁部材は、前記磁気コアの両端面と係合する壁部を備えるもの であってもよい。
【0011】
【作用】
本考案の磁性部品においては、通常のトランスやコイルの巻線部に相当する部 分が両端解放の貫通導体を樹脂モールド等により相互に絶縁位置決めして一体化 した構造体となっている。そして、磁性部品は、E型等のコア部材を突き合わせ ることで複数の貫通穴部を有する磁気コアを構成し、該磁気コアの複数の貫通穴 部に前記構造体をそれぞれ装着したものである。例えば、この磁性部品を配線パ ターンを設けたプリント基板上に実装することで、複数の一次巻線同士及び二次 巻線同士を並列接続した高周波トランスや複数コイルを並列又は直列接続した高 周波コイル等を構成することができる。並列接続することにより電流容量を大き くすることができ、U−U型磁気コアに比べコア断面積が増加するため動作時の 磁束密度の最大値が低下しトランス構成時の変換効率を向上させることができる 。
【0012】 また、配線パターンを有するプリント基板にてトランスやコイルを構成する場 合、貫通導体相互間の寸法を常に一定に保持でき、リーケージインダクタンスや 分布容量のばらつきを極めて小さくすることができ、また、1本乃至複数本の貫 通導体が樹脂モールド等による絶縁部材で一体化されているので、取り扱いが容 易となり、自動組立及びプリント基板に対する自動装着が可能である。さらに、 1本乃至複数本の貫通導体を樹脂モールドで封止成形する構造の場合には薬品に よる洗浄も可能である。
【0013】 さらに、貫通導体を位置決めしている絶縁部材に磁気コア内面に接する突起部 や磁気コア端面に係合する壁部を形成することにより、磁気コアと絶縁部材間の がたつきを防止でき、プリント基板上に正確に実装できる。
【0014】
【実施例】
以下、本考案に係る磁性部品の実施例を図面に従って説明する。
【0015】 図1乃至図4は本考案に係る磁性部品の第1実施例を示す。これらの図におい て、1は両端がプリント基板面に面実装可能な如くL字状に折り曲げられた貫通 導体であり、2A,2Bは複数本の貫通導体1を相互に絶縁しかつ位置決めする 絶縁部材としての樹脂成形品であり、それぞれ同数の貫通導体1を有している。 この樹脂成形品2A,2Bは、直方体状となる如く、樹脂モールドにより、複数 本の貫通導体1と一体に成形 (同時成形)されているものである。また、貫通導 体1はそれぞれが同幅あるいは同径で形成され、等間隔で平行配置されている。 そして、樹脂成形品2A,2Bを上下から挟むごとくE型コア部材3A,3Bが相 互に突き合わせ状態で装着される。これらのE型コア部材3A,3Bはフェライ ト等で形成され、中央脚5と一対の側脚4A,4Bを一体に有しており、それぞ れを突き合わせた状態において断面が長方形の2つの貫通穴部6A,6Bを持つ E−E型磁気コア7を構成するものである。そして、2つの樹脂成形品2A,2 BはE−E型磁気コア7の貫通穴部6A,6Bにそれぞれ挟み込まれ、各貫通導 体1はその穴部6A,6Bを貫通して穴部両側より引き出された配置となり、磁 性部品8が完成する。
【0016】 図5は上記第1実施例の磁性部品8が実装されるプリント基板上の配線パター ン例を示すものである。この場合、両端にはんだ用導体ランドを有する接続導体 が導体膜で設けられており、各貫通導体1の端部がはんだ用導体ランド上に位置 するように磁性部品8をプリント基板上に載置し、各貫通導体1とそれに当接し ているはんだ用導体ランドとをはんだ付けすることにより、磁性部品8がプリン ト基板上に実装される。図5の場合、図6に示す回路を構成するように樹脂成形 品2Aの貫通導体1に対しては接続導体a1〜a10とはんだ用導体ランドc1〜c4が 設けられており、4本の貫通導体1と接続導体a1〜a3とで4ターンの第1の巻線 M1が構成され、8本の貫通導体1と接続導体a4〜a10とで8ターンの第2の巻線 M2が構成される。同様に、樹脂成形品2Bの貫通導体1に対しては接続導体b1 〜b10とはんだ用導体ランドd1〜d4が設けられており、4本の貫通導体1と接続 導体b1〜b3とで4ターンの第3の巻線M3が構成され、8本の貫通導体1と接続 導体b4〜b10とで8ターンの第4の巻線M4が構成される。そして、第1の巻線 M1の両端が接続されているはんだ用導体ランドc1,c2は導体パターンによりそれ ぞれ端子Z1,Z2に接続され、第2の巻線M2の両端の導体ランドc3,c4はそれぞ れ端子Z3,Z4に接続され、以下の巻線M3,M4も同様に、導体ランドd1,d2は端 子Z1,Z2に、導体ランドd3,d4は端子Z3,Z4にそれぞれ接続される。すなわち 、巻線M1と巻線M3とが並列接続されるとともに巻線M2と巻線M4とが並列接続 される。この結果、図5の配線パターン例では図6に示すように、一次側巻線同 士及び二次側巻線同士をそれぞれ並列接続した高周波トランスが構成されること になる。
【0017】 図7は上記図5に示したプリント基板上の配線パターンの変形例を示している 。この場合、巻数の多い方の巻線M2,M4をそれぞれ2分割し、巻線M2,M4の中 間に巻数の少ない方の巻線M1,M3を配置するようにしている。すなわち、図6 に示す回路を構成するように樹脂成形品2Aの貫通導体1に対しては接続導体e1 〜e9とはんだ用導体ランドg1〜g6が設けられており、4本の貫通導体1と接続導 体e4〜e6とで4ターンの第1の巻線M1が構成され、8本の貫通導体1と接続導 体e1〜e3,e7〜e9及びランドg5,g6を結ぶジャンパー線(又はプリント基板の裏面 パターン)j1とで8ターンの第2の巻線M2が構成される。同様に、樹脂成形品 2Bの貫通導体1に対しては接続導体f1〜f9とはんだ用導体ランドh1〜h6が設け られており、4本の貫通導体1と接続導体f4〜f6とで4ターンの第1の巻線M3 が構成され、8本の貫通導体1と接続導体f1〜f3,f7〜f9及びランドh5,h6を結ぶ ジャンパー線(又はプリント基板の裏面パターン)j2とで8ターンの第2の巻線 M4が構成される。そして、第1の巻線M1の両端が接続されているはんだ用導体 ランドg1,g2は導体パターンによりそれぞれ端子Z1,Z2に接続され、第2の巻線 M2の両端の導体ランドg3,g4はそれぞれ端子Z3,Z4に接続され、以下の巻線M3 ,M4も同様に、導体ランドh1,h2は端子Z1,Z2に、導体ランドh3,h4は端子Z3, Z4にそれぞれ接続される。すなわち、巻線M1と巻線M3とが並列接続されると ともに巻線M2と巻線M4とが並列接続される。図7の配線パターン例の場合、巻 数の多い方の巻線M2,M4をそれぞれ2分割し、巻線M2,M4の中間に巻数の少な い方の巻線M1,M3を配置したので、第1の巻線M1と第2の巻線M2間、及び第 3の巻線M3と第4の巻線M4間の結合度をそれぞれ向上させることができ、図6 のように一次側巻線同士及び二次側巻線同士をそれぞれ並列接続して高周波トラ ンスを構成した際の一次側と二次側の結合度を向上させ得る。
【0018】 なお、その他の変形例として、巻数の少ない方の巻線M1の貫通導体1と巻数 の多い方の巻線M2の貫通導体1とを交互に位置させて巻線M1,M2間の結合度を 上げ、同様に巻数の少ない方の巻線M3の貫通導体1と巻数の多い方の巻線M4の 貫通導体1とを交互に位置させて巻線M3,M4間の結合度を上げる構成としても 良い。
【0019】 以上の第1実施例によれば、貫通導体1を有する2個の樹脂成形品2A,2B をE−E型磁気コア7に装着した磁性部品8を、配線パターンを設けたプリント 基板上に実装し、一次側巻線同士及び二次側巻線同士をそれぞれ並列接続して高 周波トランスを構成することにより、電流容量を大きくすることができるととも に、U−U型磁気コアに比べコア断面積を増加させて動作時の磁束密度の最大値 を低下させ、変換効率を向上させることができる。また、一次側巻線同士及び二 次側巻線同士をそれぞれ並列接続することを前提とした場合、貫通導体1の幅は 比較的狭く構成可能であり、各巻線のターン数を多くしてインダクタンスを増加 させることができる。
【0020】 また、インダクタンス素子を構成する場合には、各樹脂成形品2A,2Bの貫 通導体1とプリント基板上の配線パターンとによる各巻線を並列接続して電流容 量の増大を図り得、また各巻線を直列接続してインダクタンスの増大を図ること もできる。
【0021】 E−E型磁気コア7は、2個の貫通穴部6A,6Bが長手方向に配列されてい るため、偏平形状とすることができ、トランスやインダクタンス素子の大容量化 を図った場合でもプリント基板面からE−E型磁気コア7の上面までの高さは低 いままで済む利点もある。
【0022】 なお、磁気コア7の貫通穴部を貫通する複数本の貫通導体1を相互に絶縁、位 置決めした樹脂成形品2A,2Bを用いることにより、導体相互間の寸法を機械 的に決めて、リーケージインダクタンスや分布容量のばらつきを極力小さくでき る。
【0023】 図8は本考案の第2実施例を示す。この図において、コア部材23A,23B はフェライト等で形成され、2つの中央脚5A,5Bとこの両側に位置する一対 の側脚24A,24Bを一体に有しており、それぞれを突き合わせた状態におい て3つの貫通穴部6A,6B,6Cを持つ磁気コア27を構成するものであり、3 つの樹脂成形品2A,2B,2Cを上下から挟むごとくコア部材23A,23Bを 装着して磁性部品28を構成している。その他の構成は前述の第1実施例と同様 である。この場合も、各樹脂成形品2A,2B,2Cの貫通導体1とプリント基板 側配線パターンで3つの一次側巻線及び3つの二次側巻線を作り、一次巻線同士 及び二次巻線同士をそれぞれ並列接続して高周波トランスを構成することができ 、電流容量をさらに増大させることができる。なお、その他の作用効果は前述の 第1実施例と同様である。
【0024】 図9乃至図12は本考案の第3実施例を示す。この場合、樹脂成形品22A, 22Bの上下面の前後縁に連続壁部26を一体に形成しており、E−E型磁気コ ア7と樹脂成形品22A,22Bの前後方向(貫通導体引き出し方向)の位置決め を行う構成である。従って、樹脂成形品上下面に形成された連続壁部26が磁気 コア7の前後端面に係合することにより、磁気コア7に対する前後方向のがたつ きを防止できる。その他の構成や作用効果は前述の第1実施例と同様である。
【0025】 図13乃至図17は本考案の第4実施例を示す。この場合、樹脂成形品32A ,32Bの上下面の前後縁に連続壁部26を一体に形成するとともに、樹脂成形 品32A,32Bの右側面に平面形状が三角形の突起部37を2個一体に形成す る構成である。これにより、E−E型磁気コア7を樹脂成形品32A,32Bの 周囲に装着した際、図16に示す如く前記突起部37の先端は磁気コア7の貫通 穴部6A,6Bの内壁面に圧接し、変形する (図16の斜線部は弾性等で変形す るか部分的に削り取られて変形する)。また、各連続壁部26は磁気コア7の前 後端面に係合する。なお、その他の構成は前述の第1実施例と同様である。
【0026】 上記第4実施例によれば、予め予測される磁気コア7の貫通穴部6A,6Bの 横幅寸法W1と樹脂成形品32A,32Bの横幅寸法 (突起部が無い部分の)W 2との寸法差よりも前記突起部37の組立前の突出寸法を、大きめに設定してお くことで、前記樹脂成形品側の突起部37が前記貫通穴部6A,6Bの内壁面に 圧接、変形し、磁気コア7と樹脂成形品32A,32B間の寸法差に起因するが たつきを防止することができる。また、磁気コア7と樹脂成形品32A,32B の前後方向(貫通導体引き出し方向)の位置決めは樹脂成形品上下面に形成された 連続壁部26が磁気コア7の前後端面に係合することで達成される。この結果、 磁気コア7に対して各貫通導体1の位置が正確に定まった、高周波トランスや高 周波コイルの構成部品として最適な磁性部品を作製でき、プリント基板に対する 実装も高精度で行うことができる。なお、その他の作用効果は前述の第1実施例 と同様である。
【0027】 なお、第2実施例では、3個の樹脂成形品を装着できる磁気コア27を用いた が、4個以上の樹脂成形品を装着できるように、中央脚を3個以上有する一対の コア部材を突き合わせた磁気コアを用いてもよい。
【0028】 なお、前記第3及び第4実施例では、樹脂成形品の上下面に連続壁部26を設 ける構成としたが、連続した壁部の代わりに、樹脂成形品の上下面の前後縁に不 連続な部分壁部を一体に形成する構成としてもよい。この場合にも、各部分壁部 が磁気コア7の前後端面に係合し、磁気コア7と樹脂成形品の前後方向(貫通導 体引き出し方向)の位置決めができる。また、第4実施例で示した突起部は1個 でも複数個でも良く、形状についても弾性を有する形状等様々な工夫が可能であ る。
【0029】 なお、上記各実施例では貫通導体が複数本で、それぞれが同幅あるいは同径で 形成されたものを用いたが、それらのうちのいずれかを幅広に形成することも可 能であり、幅広とする代わりに太径とすることも可能である。また、コア部材同 士の突き合わせ一体化や、貫通導体を持つ樹脂成形品と磁気コアとの間の固定は 接着剤等を使用して行うことができ、コア部材突き合わせ面にマイラー等のギャ ップスペーサを介在させてコア部材同士を一体化するようにしても差し支えない 。
【0030】 また、図5及び図7に示したプリント基板上の配線パターンは適宜変更可能で あり、各樹脂成形品の貫通導体による巻線を並列接続又は直列接続した高周波コ イルを構成すること等もできる。
【0031】 さらに、磁気コアとプリント基板上面の導体パターンとの間の絶縁は、磁気コ アの周囲に絶縁テープを巻いたり、磁気コアと基板間に絶縁板を挿入したり、磁 気コアを基板面から若干浮かせたりすることにより実施できる。
【0032】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の磁性部品は、貫通導体を絶縁し位置決めする絶 縁部材を磁気コアの複数の貫通穴部にそれぞれ配置した構造を備えており、例え ば、この磁性部品を配線パターンを設けたプリント基板上に実装することで、複 数の一次側巻線同士及び複数の二次側巻線同士を並列接続した高周波トランスや 複数巻線を並列又は直列接続した高周波コイル等を構成することができる。並列 接続することにより電流容量を大きくすることができ、コア断面積が増加するた め動作時の磁束密度の最大値が低下し、損失の低減(トランス場合の変換効率の 向上)を図ることができる。また、絶縁部材で貫通導体の相互の間隔を機械的に 決めて、リーケージインダクタンスや分布容量のばらつきを極めて小さくするこ とができる。さらに、貫通導体が両端部を除き絶縁部材で覆われることになり、 かつ絶縁部材と磁気コアとの位置合わせも容易で、自動組立やプリント基板に対 する自動装着が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る磁性部品の第1実施例を示す分解
斜視図である。
【図2】同正面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】同平面図である。
【図5】第1実施例の磁性部品と組み合わせ使用するプ
リント基板上の配線パターンの具体例を示す平面図であ
る。
【図6】第1実施例の磁性部品と図5の配線パターンと
を接続した場合の回路図である。
【図7】第1実施例の磁性部品と組み合わせ使用するプ
リント基板上の配線パターンの他の具体例を示す平面図
である。
【図8】本考案の第2実施例を示す正面図である。
【図9】本考案の第3実施例を示す正面図である。
【図10】同側面図である。
【図11】同じく磁気コアを省略した側面図である。
【図12】同じく磁気コアを省略した平面図である。
【図13】本考案の第4実施例を示す正面図である。
【図14】同じく磁気コアを省略した側面図である。
【図15】同じく磁気コアを省略した平面図である。
【図16】第4実施例における突起部を拡大して示す拡
大平面図である。
【図17】第4実施例における突起部を拡大して示す拡
大正面図である。
【図18】磁性部品の従来例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 貫通導体 2A,2B,2C,22A,22B,32A,32B 樹脂成
形品 3A,3B,23A,23B コア部材 4A,4B,24A,24B 側脚 5,5A,5B 中央脚 6A,6B 貫通穴部 7,27 磁気コア 8,28 磁性部品 26 壁部 37 突起部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通導体を絶縁部材で絶縁しかつ位置決
    めし、前記貫通導体を保持した前記絶縁部材を磁気コア
    の複数の貫通穴部にそれぞれ配置して前記貫通導体端部
    を前記磁気コア両端より引き出したことを特徴とする磁
    性部品。
  2. 【請求項2】 前記複数の貫通穴部が長手方向に配列さ
    れている請求項1記載の磁性部品。
  3. 【請求項3】 前記磁気コアが1乃至複数の中央脚と該
    中央脚の両側に位置する側脚とを有するコア部材を突き
    合わせたものである請求項1記載の磁性部品。
  4. 【請求項4】 前記絶縁部材に前記磁気コア内面に接す
    る突起部が1乃至複数形成されている請求項1記載の磁
    性部品。
  5. 【請求項5】 前記絶縁部材に前記磁気コアの両端面と
    係合する壁部が形成されている請求項1記載の磁性部
    品。
JP8299692U 1992-11-09 1992-11-09 磁性部品 Pending JPH0644115U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020123601A (ja) * 2019-01-29 2020-08-13 Njコンポーネント株式会社 コイル部品

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