JPH0643743U - パーソナルコンピュータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パーソナルコンピュータ本体に対して表示部
の開閉状態にかかわらず表示部からの入力を可能にす
る。 【構成】 表示・入力部１２からバックライトパネル１
４が脱着可能な構造である。また、バックライトパネル
１４は、表示・入力部１２にたいしてキーボード側とキ
ーボードと反対側の両方に取り付けることができる。ま
た、透過形液晶パネル１３の両面に入力パネル１５_a ・
１５_b が取り付けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、パーソナルコンピュータの表示部の構造の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図１（ａ）は、表示部からの入力手段を備えていない、従来のパーソナルコン ピュータの構成を示す図である。図１（ａ）を参照しながら、従来のパーソナル コンピュータの構成を説明する。装置本体１は、入力手段であるキーボード５と 表示手段であるＬＣＤ等の表示部２により構成されている。表示部２は、文字や 図形を表示する透過形液晶パネル３と前記透過形液晶パネル３に後ろから光を供 給するバックライトユニット４により構成されている。上記表示部２は、装置本 体１に所定の回動角をもって回動可能に取り付けられている。装置本体１を操作 する時、表示部２を開いてキーボード５より入力操作を行う。この時、表示面は 、キーボード５側に向いている。また、表示部２を閉じると、表示部２によりキ ーボード５が覆われるとともに表示面も見えなくなる。さらに、図（ｂ）に示す ように透過形液晶パネル３が、表示部２との着脱を自在としたものもある（特開 平０２−２１０５１４号）。透過形液晶パネル３を装置本体１との回路接続状態 を接続ケーブル６によって保持したまま表示部２より取り外す。このように構成 することで、透過形液晶パネル３は、例えばＯＨＰのプレゼンテーショングッズ （原稿の代わりとして）として使用することができる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記の従来のパーソナルコンピュータでは、入力はキーボード からしか行うことができない。そこで、操作性を改善するために表示部に感圧形 または押下位置検出形の入力手段を備えたものを使用することが考えられるがこ の場合でも表示部が開いていないと入力できなかった。

【０００４】 この考案の目的は、パーソナルコンピュータ本体に対して表示部の開閉状態に かかわらず表示部からの入力を可能にしたパーソナルコンピュータを提供するこ とにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案のパーソナルコンピュータは、透過型液晶パネルの表示面と反対側に 他の入力パネルを設け、バックライトパネルを前記透過型液晶パネルの両面の内 任意の側に着脱自在とする手段と、前記バックライトパネルの取り付けられた面 を検出し、この検出したバックライトパネルの取り付け面に応じて前記透過型液 晶パネルでの表示方向を制御する表示方向制御手段とを有することを特徴とする 。

【０００６】

【作用】

この考案のパーソナルコンピュータにおいては、透過型液晶パネルの両面に入 力パネルを設けている。バックライトパネルは、装置本体に対して回動可能な表 示・入力部から着脱が可能な構造である。また、バックライトパネルは、キーボ ード側とキーボードと反対側のどちら側にも取り付けられる構造である。さらに 、バックライトパネルが取り付けられた面を検出し、この検出した面により表示 面での表示方向を制御する。これにより、バックライトパネルの取り付けられた 面がどちら側であっても、バックライトパネルの取り付けられた面と反対側から 正常な表示を見て、入力パネルからペン入力操作等を行うことができる。

【０００７】

【実施例】

図２は、本考案の実施例であるパーソナルコンピュータの構成を示す図である 。このパーソナルコンピュータは、表示部から入力する手段を備えている。図２ を参照しながら、同パーソナルコンピュータの構成を説明する。このパーソナル コンピュータは、装置本体１１と、入力手段であるキーボード５と、表示・入力 手段である表示・入力部１２とにより構成されている。図２（ｂ）は、表示・入 力部１２の構成を示す。表示・入力部１２は、文字や図形を表示する透過形液晶 パネル１３と前記透過形液晶パネル１３に表示面と反対側から光を供給するバッ クライトパネル１４と、前記透過形液晶パネル１３の両面に取り付けられたＩＴ Ｏ膜等之透明入力手段からなる入力パネル１５_a ・１５_b と、これらの構成部品 を取り付ける表示・入力部筐体１７とにより構成されている。上記表示・入力部 １２は、装置本体１１に対して回動する構造になっている。また、前記表示・入 力部筐体１７は、開口部１７_a ・１７_b を有している。バックライトパネル１４ は、この開口部１７_a ・１７_b の任意の側に着脱自在である。着脱機構には、圧 入、嵌合等の周知の構造が使用される。また、電気的な接続は、バックライトパ ネル１４の下部に設けられている電源接続コネクタ１６_a と透過形液晶パネル１ ３および入力パネル１５_a ・１５_b の下部に設けられている電源接続コネクタ１ ６_b によって行われる。バックライトパネル１４が、前記開口部１７_a に取り付 けられた場合（Ａ側）、図３（ａ）に示す様に開口部１７_b から透過型液晶パネ ル１３の表示面を見ることができる。一方、バックライトパネル１４が、前記開 口部１７_b に取り付けられた場合（Ｂ側）、図３（ｂ）に示す様に開口部１７_a から透過型液晶パネル１３の表示面を見ることができる。また、入力パネル１５_a ・１５_b の操作は、この開口部１７_a ・１７_b から図３（ｂ）に示す様にペン １８で行う。入力検出は、公知の抵抗値検出方式（ペン圧によるＸ、Ｙ方向抵抗 値検出を行って座標を求める）等が使用される。また、バックライトパネルが取 り付けられた面を識別できるように、電源接続コネクタ１６_a と１６_b の特定の 端子に識別コードが設定されている。図４は、バックライトパネル１４の取り付 け面によって表示方向を逆転させるための制御内容を示す図である。すなわち、 バックライトパネル１４が開口部１７_a 側に取り付けられた場合は、通常の表示 制御を行うが、開口部１７_b 側に取り付けられた場合、開口部１７_a から見た表 示は、Ｘ方向に逆転する。このため、逆転表示を正しい状態にするためＸ座標反 転制御を表示の前に行う。この制御は、透過型液晶パネル１３の走査方向を図５ に点線で示すように逆にする。

【０００８】 以上の構成で、キーボード５と表示・入力部１２からのペン入力の両方を用い る場合は、バックライトパネル１４を開口部１７_a に嵌合し、電源供給用コネク タ１６_a と１６_b とを結合させる。これにより、装置本体１１は、バックライト パネル１４が取り付けられた面がＡ側であることを検出する。この状態で、表示 ・入力部１２を開けば、キーボード５側から表示内容を見ることができ、キーボ ード５と表示・入力部１２の入力パネル１５_a からの入力操作を行うことができ る（図３（ａ））。

【０００９】 一方、表示・入力部１２を閉じた状態でペン入力を行えるようにするには、バ ックライトパネル１４を開口部１７_b に嵌合し、電源供給用コネクタ１６_a と１ ６_b とを結合させる。これにより、装置本体１１は、バックライトパネル１４が 取り付けられた面がＢ側であることを検出する。この検出により、表示が行われ るときは、キーボード５と反対側（Ａ側）から見たときに正常となるようにＸ座 標制御が行われる。そして、バックライトパネル１４が取り付けられていないキ ーボード５の反対側から表示面を見る事ができる。また、表示・入力部１２から の入力は、入力パネル１５_b にて行われる（図３（ｂ））。よって、表示・入力 部１２を閉じた状態であっても表示・入力部１２からの入力操作を行う事ができ る。

【００１０】

【考案の効果】

以上のように、この考案によれば、キーボードを使用しないで表示・入力部か らの入力操作のみでパーソナルコンピュータを使用する場合、表示・入力部を閉 じた状態でも入力操作が可能である。これにより、表示・入力部からの入力手段 を備えたパーソナルコンピュータの操作性をより優れたものにできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のパーソナルコンピュータの構成を示す図
である。

【図２】本考案の実施例のパーソナルコンピュータの構
成を示す図である。

【図３】同実施例のパーソナルコンピュータのバックラ
イトを取り付けた状態を示す図である。

【図４】同実施例のパーソナルコンピュータの表示制御
のフローチャートを示す図である。

【図５】同実施例のパーソナルコンピュータの表示面の
走査方向を示す図である。

【符号の説明】

１・１１−装置本体 ２−表示部 ３・１３−透過形液晶パネル ４・１４−バックライトパネル ５−キーボード ６−接続ケーブル １２−表示・入力部 １５_a ・１５_b −入力パネル １６_a ・１６_b −電源接続コネクタ １７−表示・入力部筐体 １７_a ・１７_b −開口部 １８−ペン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示手段である透過型液晶パネルの表示
   面側に表示面から入力する手段である入力パネルを設
   け、前記透過型液晶パネルの表示面と反対側に前記透過
   型液晶パネルに光を供給する手段であるバックライトパ
   ネルが設けられた表示・入力部と、前記表示・入力部を
   装置本体に対して回動自在とする手段とを有するパーソ
   ナルコンピュータにおいて、 前記透過型液晶パネルの表示面と反対側に他の入力パネ
   ルを設け、前記バックライトパネルを前記透過型液晶パ
   ネルの両面の内任意の側に着脱自在とする手段と、前記
   バックライトパネルの取り付けられた面を検出し、この
   検出したバックライトパネルの取り付け面に応じて前記
   透過型液晶パネルでの表示方向を制御する表示方向制御
   手段とを有することを特徴とするパーソナルコンピュー
   タ。