JPH0643571Y2 - シリンダヘッドガスケットのビード板 - Google Patents
シリンダヘッドガスケットのビード板Info
- Publication number
- JPH0643571Y2 JPH0643571Y2 JP7359690U JP7359690U JPH0643571Y2 JP H0643571 Y2 JPH0643571 Y2 JP H0643571Y2 JP 7359690 U JP7359690 U JP 7359690U JP 7359690 U JP7359690 U JP 7359690U JP H0643571 Y2 JPH0643571 Y2 JP H0643571Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bead
- hole
- cylinder
- cylinder head
- holes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、金属積層形シリンダヘッドガスケットのビー
ド板に関するものである。
ド板に関するものである。
シリンダヘッドガスケットとして、金属薄板に開けたシ
リンダ穴の周囲にビードを設け、ヘッドボルトによって
該ビードを圧縮してシールする金属ガスケットが使用さ
れていることは周知である。
リンダ穴の周囲にビードを設け、ヘッドボルトによって
該ビードを圧縮してシールする金属ガスケットが使用さ
れていることは周知である。
ところで、シリンダヘッドガスケットは、シリンダ穴の
周囲をシールすることの外に、潤滑油や冷却水などの液
体穴をシールする必要がある。これらの穴のシールは、
従来はグロメットを嵌めてシールしていたが、シール性
能、耐熱性などを向上させると共に、ガスケットの部品
点数を減らして生産性を高めるために、これら液体穴の
シールもビードにより行なわれるようになった。
周囲をシールすることの外に、潤滑油や冷却水などの液
体穴をシールする必要がある。これらの穴のシールは、
従来はグロメットを嵌めてシールしていたが、シール性
能、耐熱性などを向上させると共に、ガスケットの部品
点数を減らして生産性を高めるために、これら液体穴の
シールもビードにより行なわれるようになった。
このように、シールする穴を総てビードでシールするよ
うにすると、いずれのビードも同様の圧縮強度を有する
ので、ヘッドボルトによる締め付け力が分散して、最も
内圧の高いシリンダ穴のシール性能が十分に得られない
という問題がある。
うにすると、いずれのビードも同様の圧縮強度を有する
ので、ヘッドボルトによる締め付け力が分散して、最も
内圧の高いシリンダ穴のシール性能が十分に得られない
という問題がある。
そのために、実開昭60-28250号公報の先行技術は、液体
穴のビードの立ち上がり角度より、シリンダ穴のビード
の立ち上がり角度をより鋭角にしてビードの腰を強く
し、シリンダ穴の周囲を囲むビードに圧縮力が集中する
ようにしている。
穴のビードの立ち上がり角度より、シリンダ穴のビード
の立ち上がり角度をより鋭角にしてビードの腰を強く
し、シリンダ穴の周囲を囲むビードに圧縮力が集中する
ようにしている。
ところで、シリンダヘッドガスケット1は、第6図に示
すように、シリンダボディ2とシリンダヘッド4との間
に介装し、ヘッドボルト6で締め付けて使用する。この
場合、シリンダヘッドガスケット1のビード板8は、薄
い金属板といっても、炭素鋼やステンレスのばね鋼を使
用するので腰が強くビード10のばね力Fでシリンダヘッ
ド4が、図に示すようにしなるという問題がある。そこ
で、ビード10に近い液体穴(図示せず)、特に、シリン
ダ穴とボルト穴で囲われた部分の液体穴(図示せず)か
らの漏れが起こり易くなるという問題がある。この問題
は、エンジンの軽量化、高性能化に伴いアルミ鋳造した
シリンダヘッドなどで特に問題となる。
すように、シリンダボディ2とシリンダヘッド4との間
に介装し、ヘッドボルト6で締め付けて使用する。この
場合、シリンダヘッドガスケット1のビード板8は、薄
い金属板といっても、炭素鋼やステンレスのばね鋼を使
用するので腰が強くビード10のばね力Fでシリンダヘッ
ド4が、図に示すようにしなるという問題がある。そこ
で、ビード10に近い液体穴(図示せず)、特に、シリン
ダ穴とボルト穴で囲われた部分の液体穴(図示せず)か
らの漏れが起こり易くなるという問題がある。この問題
は、エンジンの軽量化、高性能化に伴いアルミ鋳造した
シリンダヘッドなどで特に問題となる。
本考案は、隣り合うシリンダ穴とボルト穴とで囲われた
領域に設けられる液体穴のビードのシール性能を向上さ
せたシリンダヘッドガスケットのビード板を提供するこ
とを目的としている。
領域に設けられる液体穴のビードのシール性能を向上さ
せたシリンダヘッドガスケットのビード板を提供するこ
とを目的としている。
以上の目的を達成するための本考案のシリンダヘッドガ
スケットのビード穴の構成は、隣り合うボルト穴を結
び、全シリンダ穴を囲む領域線と、2個のシリンダ穴と
で囲われる部位に設けた液体穴の周囲を囲むビードの高
さを、他の液体穴の周囲を囲むビードの高さより大きく
形成したものである。
スケットのビード穴の構成は、隣り合うボルト穴を結
び、全シリンダ穴を囲む領域線と、2個のシリンダ穴と
で囲われる部位に設けた液体穴の周囲を囲むビードの高
さを、他の液体穴の周囲を囲むビードの高さより大きく
形成したものである。
本考案のシリンダヘッドガスケットは、単板ガスケット
としてもよく、また、積層形ガスケットとしてもよい。
としてもよく、また、積層形ガスケットとしてもよい。
以下、添付の図を対照して、実施例により本考案を具体
的に説明する。
的に説明する。
第1図において、実施例1の単板シリンダヘッドガスケ
ット1のビード板8には、シリンダ穴12の周囲にボルト
穴14を配置し、水穴16,18及びオイル穴20を所定の位置
に設けている。ところで、水穴16は、隣り合うボルト穴
14を全シリンダ穴12を囲むように結ぶ領域線22と2つの
シリンダ穴12とに挟まれた2点鎖線によるハッチング領
域に配置されている。そして、各シリンダ穴12にはビー
ド10を設け、水穴16にはビード24を、また、水穴18、及
び、オイル穴24にはビード26をそれぞれ設けている。ビ
ード24は、ビード26と同じビード幅で高さをより高く形
成した。
ット1のビード板8には、シリンダ穴12の周囲にボルト
穴14を配置し、水穴16,18及びオイル穴20を所定の位置
に設けている。ところで、水穴16は、隣り合うボルト穴
14を全シリンダ穴12を囲むように結ぶ領域線22と2つの
シリンダ穴12とに挟まれた2点鎖線によるハッチング領
域に配置されている。そして、各シリンダ穴12にはビー
ド10を設け、水穴16にはビード24を、また、水穴18、及
び、オイル穴24にはビード26をそれぞれ設けている。ビ
ード24は、ビード26と同じビード幅で高さをより高く形
成した。
前記のシリンダヘッドガスケット1が圧縮されるとビー
ド24のビード高さ(h24)は、ビード26のビード高さ(h
26)より高い(h24>h26)ので(第2図)早く圧縮され
るので、その分高い弾性力が得られ、その分シール性能
が高くなる。図示することを省略したが、シリンダ穴12
をシールするビード10は、2重ビードとしたり、ビード
幅をビード24より狭くするなどとしてビード24より強い
弾性力を得るようにすることができる。このように構成
したシリンダヘッドガスケット1は、全体のシールバラ
ンスに優れ、本考案の対象とする水穴16のシール性能に
優れていることが確認できた。
ド24のビード高さ(h24)は、ビード26のビード高さ(h
26)より高い(h24>h26)ので(第2図)早く圧縮され
るので、その分高い弾性力が得られ、その分シール性能
が高くなる。図示することを省略したが、シリンダ穴12
をシールするビード10は、2重ビードとしたり、ビード
幅をビード24より狭くするなどとしてビード24より強い
弾性力を得るようにすることができる。このように構成
したシリンダヘッドガスケット1は、全体のシールバラ
ンスに優れ、本考案の対象とする水穴16のシール性能に
優れていることが確認できた。
第3図及び第4図に示す実施例2は、シリンダ穴12をシ
ールするビード10を設けるビード板8と、ビード24,26
を設けるビード板28とを別々とし、ビード板8をビード
板28より厚い板を使用してシリンダ穴12のシール力を高
めるようにし、外側に表面板30,32を配置して、前記ビ
ード板8、及び、表面板30は板厚0.3mmのものを使用
し、表面板32、及び、ビード板28は板厚0.2mmのものを
使用した。また、水穴16,18オイル穴20の周囲はグロメ
ット板34で覆い、シリンダ穴12の周囲では、表面板30を
折り返してもう一方の表面板32に重ね合わせ(第3図)
て重ね合わせ部36を形成し、それぞれの積層部分にシー
ル流体が侵入しないようにした。実施例2も実施例1も
同様に優れた結果を得た。
ールするビード10を設けるビード板8と、ビード24,26
を設けるビード板28とを別々とし、ビード板8をビード
板28より厚い板を使用してシリンダ穴12のシール力を高
めるようにし、外側に表面板30,32を配置して、前記ビ
ード板8、及び、表面板30は板厚0.3mmのものを使用
し、表面板32、及び、ビード板28は板厚0.2mmのものを
使用した。また、水穴16,18オイル穴20の周囲はグロメ
ット板34で覆い、シリンダ穴12の周囲では、表面板30を
折り返してもう一方の表面板32に重ね合わせ(第3図)
て重ね合わせ部36を形成し、それぞれの積層部分にシー
ル流体が侵入しないようにした。実施例2も実施例1も
同様に優れた結果を得た。
第5図に示す実施例3のビード24は、実施例2のビード
板8に設け、ビード26より更に高い弾性力を得るように
したものである。この実施例2も、実施例1と同様の結
果を得た。
板8に設け、ビード26より更に高い弾性力を得るように
したものである。この実施例2も、実施例1と同様の結
果を得た。
本考案の応用として、ボルト穴14の中心を通る領域線22
の内側に半分以上入る水穴18のビード18を、領域線22の
外側に半分以上出る水穴18のビード26より、より高く形
成することもできる。
の内側に半分以上入る水穴18のビード18を、領域線22の
外側に半分以上出る水穴18のビード26より、より高く形
成することもできる。
以上説明したように本考案のシリンダヘッドガスケット
のビード板は、ボルト穴でシリンダ穴の周りに形成する
領域内で、しかも2つのシリンダ穴で挟まれる領域に形
成する液体穴の周囲を囲むビードの高さを、その他の液
体穴のビードの高さより大きく形成して、より圧縮力を
大きくしたので、該領域に設けた液体穴のシール力を向
上させることができる。
のビード板は、ボルト穴でシリンダ穴の周りに形成する
領域内で、しかも2つのシリンダ穴で挟まれる領域に形
成する液体穴の周囲を囲むビードの高さを、その他の液
体穴のビードの高さより大きく形成して、より圧縮力を
大きくしたので、該領域に設けた液体穴のシール力を向
上させることができる。
第1図は実施例1による本考案のビード板の平面図、第
2図は第1図のII−II線断面図、第3図〜第4図は実施
例2の部分断面図、第5図は実施例3の部分断面図、第
6図は従来のシリンダヘッドの問題点を説明する断面図
である。 1……シリンダヘッドガスケット、8,28……ビード板、
10,24,26……ビード、12……シリンダ穴、14……ボルト
穴、16,18……水穴、20……オイル穴、22……領域線、3
2,34……表面板。
2図は第1図のII−II線断面図、第3図〜第4図は実施
例2の部分断面図、第5図は実施例3の部分断面図、第
6図は従来のシリンダヘッドの問題点を説明する断面図
である。 1……シリンダヘッドガスケット、8,28……ビード板、
10,24,26……ビード、12……シリンダ穴、14……ボルト
穴、16,18……水穴、20……オイル穴、22……領域線、3
2,34……表面板。
Claims (1)
- 【請求項1】隣り合うボルト穴を結び、全シリンダ穴を
囲む領域線と、2個のシリンダ穴とで囲われる部位に設
けた液体穴の周囲を囲むビードの高さを、他の液体穴の
周囲を囲むビードの高さより大きく形成したシリンダヘ
ッドガスケットのビード板。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7359690U JPH0643571Y2 (ja) | 1990-07-11 | 1990-07-11 | シリンダヘッドガスケットのビード板 |
US07/712,894 US5149110A (en) | 1990-07-11 | 1991-06-12 | Metal gasket with fluid hole sealing sevices |
EP91306059A EP0466395B1 (en) | 1990-07-11 | 1991-07-03 | A metal gasket with fluid hole sealing devices |
DE69105378T DE69105378T2 (de) | 1990-07-11 | 1991-07-03 | Metalldichtung mit Einrichtungen zur Abdichtung von Fluidbohrungen. |
ES91306059T ES2064913T3 (es) | 1990-07-11 | 1991-07-03 | Junta de metal con dispositivos de estanqueizacion de los orificos para fluidos. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7359690U JPH0643571Y2 (ja) | 1990-07-11 | 1990-07-11 | シリンダヘッドガスケットのビード板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0431364U JPH0431364U (ja) | 1992-03-13 |
JPH0643571Y2 true JPH0643571Y2 (ja) | 1994-11-14 |
Family
ID=31612552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7359690U Expired - Lifetime JPH0643571Y2 (ja) | 1990-07-11 | 1990-07-11 | シリンダヘッドガスケットのビード板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0643571Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-07-11 JP JP7359690U patent/JPH0643571Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0431364U (ja) | 1992-03-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |