JPH0643526U - 納豆用煮豆の盛込み重量測定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案はホッパーより計量ますへ供給される
煮豆の盛込み量を経済的に量目管理できる納豆用煮豆の
盛込み重量測定装置を提供するものである。 【構成】 本考案の納豆用煮豆の盛込み重量測定装置
は、上部に投入ホッパー３を配設し、下部に計量ます４
を配設し、投入ホッパー３の下底と計量ます４の下底を
それぞれ開閉手段で開閉自在に閉塞し、計量ます４を計
量手段に連係し、上部の投入ホッパー３の上方にはホッ
パー１とホッパー１の下端に対設するＵ状の案内周壁を
有する供給バイブレータ２とを配設し、計量ます４の下
底に配設する開閉手段が駆動手段と分離係合自在な排泄
シャッター６を開閉自在に係止したものであり、計量手
段が排泄シャッター６を含む計量ます４を電気的計量部
に係載したものから成る。

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は食品用豆類の処理の分野に属し、主として納豆用煮豆の盛込み重量 の測定装置として利用される。

（従来の技術） 従来から行なわれている納豆用煮豆の盛込み管理は大豆の吸水率、蒸煮時の硬 度等の特性値を予め係数として算出する必要があり、しかも、煮豆を容器に盛込 んだ後から計算し、その重量データをフィードバックして前述の係数から成る算 出式に基づいて量目制御を行なっている。そのため、制御指令により量目が安定 するまでの間に盛込み量の不安定な管理域が発生し、更には量目の設定値に対す る過不足を調整する複雑な機械的な制御部を要する等の量目保証の経費が割高と なっていた。

（考案が解決しようとする問題点） この考案は、ホッパーより計量ますへ供給される煮豆を直接に高速で計測し、 設定値を確認すると同時に計量ますへの供給を遮断し、盛込み量を設定値に対し て補正する管理サイクルを最小にして経済的に量目管理できる納豆用煮豆の盛込 み重量測定装置を提供しようとするものである。

（問題点を解決するための手段） この考案は、上部に投入ホッパーを配設し、下部に計量ますを配設し、該投入 ホッパーの下底と計量ますの下底をそれぞれ開閉手段で開閉自在に閉塞し、計量 ますを計量手段に連係し、上部の投入ホッパーの上方にはホッパーと該ホッパー の下端に対設するＵ状の案内周壁を有する供給バイブレータとを配設し、計量ま すの下底に配設する開閉手段が駆動手段と分離係合自在な排出シャッターを開閉 自在に係止したものであり、計量手段が該排出シャッターを含む計量ますを電気 的計量部に係載したものから成る。ここに、供給バイブレータはその案内周壁を 水冷壁として該周壁に結露を発生させて成るものをも含む。

（作 用） 供給バイブレータに案内される煮豆はその単位時間当りの通過量目が増減自在 に制御され、計量ますは計量部に係載されているので高速で所要量目を直接に計 量管理できる。さらに直接量目を計量するものであるから計量ますに付着残留す る量のみが補正量目であるので補正が迅速になされる。

（実施例） この考案の一実施例を具体的に説明すると、第１図に示すようにホッパー１に 収納された煮豆は供給バイブレータ２で単位時間当りの通過量目を制御されて投 入ホッパー３に供給され、投入ホッパー３に案内された煮豆は計量ます４に投下 される。計量ます４は第２図に示すようにアーム５を介して計量部のロードセル （図外）に係載され、計量ます４の下底を開閉する排出シャッター６は排出シリ ンダー７の可動アーム８に分離係合自在に配設されるもので、シャッター６で計 量ます４の下底を閉塞している場合は、計量ます４の外壁に固定した磁石９と排 出シャッター６に固定した磁石１０が磁力で相互に引き合い、シャッター６のヘ ッド１１を可動アーム８の先端に設けた係合部の後部１２より分離して可動アー ム８より伝達される不安定な外力をロードセルにかけぬようにしている。また、 排出シャッター６を引いて計量ます４の下底を開口する場合は、排出シリンダー ７により引き込まれる可動アーム８の係合部の前部１３が排出シャッター６のヘ ッド１１に係合してシャッター６を所定量引き込み計量ます４の下底を開口する ことになる。計量ます４に投下された煮豆は排出シャッター６に受けられて高速 で刻々計測され、設定量目に達すると投入ホッパー３の下底をシリンダー１４に 駆動されるシャッター１５で閉塞すると共に供給バイブレータ２を停止し、つい で計量ます４の下底を閉塞している排出シャッター６を引き込んで該下底を開口 し、所定量目を容器１６へ落下させて盛込みする。このとき、計量ます４の周壁 には総計２〜３ｇの煮豆が付着するが、盛込みごとに累積するものでなくほぼ一 定に残留するものであるから、計量部に自動補正機能を組み込み、デジタルで量 目表示すると共に排出後の残量表示された量目をゼロにして排出される量をほぼ 正確な所要量目（５０ｇ）とすることができる。この自動補正指令は運転始業前 必ず手動指示される。供給バイブレータ２は振動の強弱により単位時間当りの煮 豆の通過量目を鋭敏に制御するものであるから、案内周壁に煮豆が付着しないよ うに該周壁の壁体内部に冷却水を循環させ、周壁表面に結露を発生させて煮汁に よる煮豆の付着を解消している。

所定量目の煮豆が容器１６へ盛込まれると、排出シャッター６が計量ます４の 下底を閉塞すると共に投入ホッパー３の下底を閉塞していたシャッター１５が引 き込まれて該下底を開口し、同時に供給バイブレータ２が駆動され、前記した要 領で所要量目が計測管理されて順次にコンベヤーで間欠送りされる容器１６に盛 込まれる。なお、この考案は盛込みラインにおいて複数列に所要に配列されて食 品用豆類の盛込み処理に使用されることはもちろんのこと、粒状材料（例えば米 、とんぶり、各種食用球根類等）或いは砕片食品等の所要量目の盛込みラインに も利用される。

（考案の効果） この考案によれば、煮豆の正味重量を直接計測し、しかも計量ますに付着残留 する量は直ちに補正されるので、量目誤差による経済的損失を解消できる効果が ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る納豆用煮豆の重量測定装置の概
略ブロック図、第２図は計量ますのシャッター開閉機構
の説明図。 図中、１はホッパー、２は供給バイフレータ、３は投入
ホッパー、４は計量ます、５はアーム、６は排出シャッ
ター、７は排出シリンダー、８は可動アーム、９、１０
は磁石、１１はヘッド、１２は後部、１３は前部、１４
はシリンダー、１５はシャッター、１６は容器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部に投入ホッパーを配設し、下部に計量ますを配設
   し、該投入ホッパーの下底と計量ますの下底をそれぞれ
   開閉手段で開閉自在に閉塞し、計量ますを計量手段に連
   係し、上部の投入ホッパーの上方にはホッパーと該ホッ
   パーの下端に対設するＵ状の案内周壁を有する供給バイ
   ブレータとを配設し、計量ますの下底に配設する開閉手
   段が駆動手段と分離係合自在な排出シャッターを開閉自
   在に係止したものであり、計量手段が該排出シャッター
   を含む計量ますを電気的計量部に係載したものから成る
   納豆用煮豆の盛込み重量測定装置。